JP3093454B2 - インクジェットカラー記録方法、インクジェットカラー記録装置およびカラーブリード軽減方法 - Google Patents
インクジェットカラー記録方法、インクジェットカラー記録装置およびカラーブリード軽減方法Info
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Description
ラー記録方法、更に詳しくは、一般に使用されている上
質紙、中質紙、ボンド紙等の非塗工紙、いわゆる普通紙
に対しても良好なカラー記録が行えるインクジェットカ
ラー記録方法に関し、また本発明は、インクジェット記
録装置及びカラーブリード軽減方法に関する。
ク(記録液)吐出方式、例えば静電吸引方式、圧電素子
を用いてインクに機械的振動又は変位を与える方式、イ
ンクに熱エネルギーを作用させる方式等により、インク
の小滴を発生及び飛翔させ、それらの一部もしくは全部
を、紙等の被記録材に付着させて記録を行うものであ
り、騒音の発生がなく、高速印字、カラー印字の行える
記録方法として注目されている。
リンターにおいては、プリントヘッドの高密度化及びイ
ンク性能の向上により、一般に用いられている市販の上
〜中質紙及び一般のPPC用紙(電子写真記録用紙)等
の普通紙に対しても良好な印字が可能となり、更には、
プリンター本体のコンパクト化、低価格化等にもより、
ますます普及する傾向にある。
ンターにおいては、インクジェット記録用に開発された
コート紙を使用しないと高品位の画像が得られないとい
うのがいまだ現状である。
うな問題が解決されていないからである。 (1)普通紙上での色境界において異色のインクどうし
が混じり合うため、画像の劣化が生じる。 (2)特に、異色のインクを重ねうちする混色部との境
界領域での画像の劣化が著しい。 (3)インクの打ち込み量が多くなる混色部のインクの
定着性が悪いため、記録装置との接触により汚れが生じ
たり、或いは手に付着する。
は重ねて打ち込まれる時、先に打ち込まれたインクが十
分に定着していないうちに次のインクが打ち込まれるた
めである。
インクとしては、例えば、特開昭55−29546号公
報に示すように、界面活性剤の添加量を従来より多く添
加し、界面活性剤のもつ紙等のセルロースに対する浸透
力を利用し、紙にしみ込ませ、瞬時に見かけ上乾燥した
ように見せかける技術手段がある。一方で、紙上に付着
したインクが十分に定着する時間を考慮した印字方法、
例えば、隣接するインク滴が打ち込まれる時間差をでき
るだけ長くするような打ち込み方等がある。
加するだけでは、定着性の改善に効果は認められても、
色境界における異色インクどうしの混じり合いの防止は
不十分であり、又、紙の裏面方向へのインクのしみ込み
が大きいため、紙上での色濃度が低下したり、或いは、
紙表面の繊維層が均一に染色されないため、ベタ印字領
域での濃度ムラが発生し画質が劣化する等の問題を有す
る。
た印字方法は、様々な打ち込み方があるにしても、いず
れの場合も、紙送りのスピードをおとさなければならな
いという欠点があり、当然、印字終了までの時間も長く
かかるということになり、インクジェット記録方法の長
所である高速印字が実現できなくなる。
のであり、その目的は、一般の普通紙上で色境界におけ
る異色インクどうしの混じり合いがなく、且つ、良好な
色濃度で、濃度ムラのない高品位のカラー画像を形成す
ることができるインクジェットカラー記録方法を提供す
るところにある。
によって達成される。即ち、本発明にかかる普通紙への
インクジェットカラー記録方法は、2色以上のドットで
囲まれる領域が白ヌケすることが無いように各々の色の
インクを普通紙に付与することによって該普通紙上に2
色以上のドットからなるカラー画像を形成する工程を有
する普通紙へのインクジェットカラー記録方法におい
て、インクとして非イオン界面活性剤を1.0〜20.
0重量%含み、且つ上質紙における下記一般式[I]で
表される滲み率(A)が2.5〜3.5の範囲であるイン
クを用い、且つ1パルスに応じた該インクの吐出量を1
ノズル当たり10〜70plの範囲とすることを特徴と
するものである。 式[I] A=B/C ・B:上質紙上で形成されるドットの直径(μm) ・C:吐出したインク滴の直径(μm)
装置は、2色以上のドットで囲まれる領域が白ヌケする
ことが無いように各々の色のインクを普通紙に付与する
ことによって、該普通紙上に2色以上のドットからなる
カラー画像を形成する工程を有するインクジェット記録
法に用いられるインクジェットカラー記録装置であっ
て、前記インクとして、非イオン界面活性剤を1.0〜
20.0重量%の範囲で含み、且つ上質紙における下記
一般式[I]で表される滲み率(A)が2.5〜3.5の
範囲にあるインクを具備するとともに、該インクを1パ
ルスに応じて、1ノズル当たり10〜70plの範囲で
吐出可能な手段を具備していることを特徴とするもので
ある。 式[I]A=B/C ・B:上質紙上で形成されるドットの直径(μm) ・C:吐出したインク滴の直径(μm) 更に本発明にかかる普通紙へのインクジェットカラー記
録時のカラーブリード軽減方法は、2色以上のドットで
囲まれる領域が白ヌケすることが無いように各々の色の
インクを普通紙に付与することによって、該普通紙上に
2色以上のドットからなるカラー画像を形成する際に、
該インクとして非イオン界面活性剤を1.0〜20.0
重量%の範囲で含み、且つ上質紙における下記一般式
[I]で示されるにじみ率(A)が2.5〜3.5の範囲
にあるインクを用い、且つ1パルスに応じた該インクの
吐出量を1ノズル当たり10〜70plの範囲内とする
ことを特徴とするものである。 式[I] A=B/C ・B:上質紙上で形成されるドットの直径(μm) ・C:吐出したインク滴の直径(μm) (本発明の好ましい態様) 本発明者は、まず、普通紙上で高品位のカラー画像を形
成するために必要な条件として、下記のことに着眼し
た。
込み方であれば、隣接するインクの打ち込む時間差が短
くても、色境界での異色インクの混じり合いは、比較的
発生しにくい傾向に有り、好ましいのであるが、ドット
で囲まれる中央部分が白ヌケとなり、色濃度の低下の原
因となること、又、これらのインク滴が着弾すべき正常
な位置からほんの少しでも、ズレた場合には、更に、白
ヌケ部の面積が増えるという不都合が生じる。
ち、下記式〔II〕を満足すれば、前記の問題がかなり
軽減されることになり、良好な画像
方を行うと斜線部で示すように、異色インクの混じり合
う部分が生じることが必然的となり、色境界における異
色インクの混じり合いが発生しやすくなる。
打ち込み方で、インク滴を打ち込むことを前提に、良好
な文字品位を維持したまま、且つ、色境界における異色
インクの混じり合いを防止する方法を、鋭意検討した結
果、式〔I〕で表されるにじみ率(A)が普通紙上で
2.5〜3.5の範囲となるよう調整して印字すること
により、上記課題が解決することを知見した。
表面上に付着したインク滴の広がりが小さく、インク層
の厚みが薄くならないので、図2に示す条件で打ち込ん
だ際には、色境界における異色インクの混じり合いが生
じ、又、にじみ率が3.5以上の場合は、逆にインク滴
が広がりすぎて、ドットのエッヂのシャープさがなくな
るため、見栄えの悪い文字品位になる。
る手段としては、インク中に非イオン界面活性剤を1〜
20重量%、好ましくは3〜10重量%含有させること
によりにじみ率を調整することである。使用する非イオ
ン界面活性剤の量が1重量%未満の場合には、にじみ率
が2.5以下になり、色境界における異色インクの混じ
り合いが生じ、又、20重量%以上の場合は、にじみ率
が3.5以上となり、文字品位の劣化が生じるという不
具合が起こる。
る別の理由は、以下のような第2の知見に基づいたもの
である。即ち、単に界面活性剤を多量に使用するだけで
は、インク滴の紙裏面方向へのしみ込み過剰による色濃
度の低下、及び文字品位の劣化、更には、紙表面の繊維
層に対する不均一な染色によるベタ部領域の濃度ムラの
発生といった問題が生じるが、使用する界面活性剤の種
類を非イオン界面活性剤とし、且つ、これを1.20重
量%含有するインク滴の1パルスに応じた吐出量を1ノ
ズル当たり10.70pl、好ましくは20.50plの
範囲として印字すると、上記のような高品位の良好なカ
ラー記録が実現可能であることを知見したものである。
ここで、非イオン界面活性剤は、紙の表面上の繊維層に
対して、選択的な親和性を有しないため、均一な染色効
果が得られ、濃度ムラを発生させない。又、本発明のカ
ラー記録方法に係るインクは、界面活性剤を多量に含有
しており、インク滴の1パルスに応じた吐出量を1ノズ
ル当たり70pl以上としてしまうと、インク量が紙表
面上の繊維層が吸収、定着しうるインク許容量を超える
ため、界面活性剤の持つ浸透力により、更に繊維層の下
のポア層にも、インクがしみ込んでいくことになり、そ
のため色濃度の低下や、不規則なにじみの発生による、
画像品位の劣化が生じることになるので、インク吐出量
を10〜70pl/パルスとしなければならないもので
ある。
は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンフェニルエーテル、ポリオキシエチレン−ポリ
オキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレン−ポ
リオキシプロピレンアルキルエーテル、アセチレングリ
コールポリエチレンオキサイド付加物等が挙げられる
が、好ましくは、ノニルフェニルエーテルEO付加物、
エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体
(EO−PO共重合体)、アセチレングリコールポリエ
チレンオキサイド付加物が好ましく、より好ましくは、
下記構成式で表されるアセチレングリコールポリエチレ
ンオキサイド付加物(アセチレングリコールEO付加
物)である。
の成分として水溶性有機溶剤としては、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;アセトン
等のケトン類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエ
ーテル類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール等のポリアルキレングリコール類;エチレング
リコール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサント
リオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、
ジエチレングリコール等のアルキレン基が2乃至6個の
炭素原子を含むアルキレングリコール類;グリセリン;
エチレングリコールメチル(又はエチル)エーテル、ジ
エチレングリコールメチル(又はエチル)エーテル、ト
リエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテ
ル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類;N−
メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミ
ダゾリジノン、トリエタノールアミン、スルホラン、ジ
メチルサルフォキサイド等が挙げられる。
体、スルホン酸アミド等が挙げられる。
酸性染料、反応染料、分散染料、建染染料等が挙げられ
る。これらの染料の含有量は液媒体成分の種類、インク
に要求される特性等に依存して決定されるが、一般には
インク全重量に対して0.5〜15重量%、好ましくは
1〜7重量%の範囲とされる。
係るインクの主成分はこれまでの通りであるが、その他
にポリビニルアルコール、セルロース類、水溶性樹脂等
の粘度調整剤;ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン、緩衝液等のpH調整剤、防カビ剤等を本発明の目
的を妨げない範囲において必要に応じて添加することが
できる。
ェット記録方法に使用されるインクを調合するために
は、塩化リチウム、塩化アンモニウム、塩化ナトリウム
等の無機塩等の比抵抗調整剤が添加される。
を吐出させて記録を行うインクジェット記録方法でとり
わけ好適に行われるが、他のインクジェット記録方法に
おいても行えることはいうまでもない。
な、熱エネルギーにより液滴を発生させる記録装置につ
いて説明する。本発明には記録ヘッドの記録インクに記
録信号を与え、発生した熱エネルギーにより液滴を吐出
する方式が好ましい。その装置の主要部である記録ヘッ
ドの構成を図3、図4、図5に示す。
ス、セラミック、又はプラスチック等と感熱記録に用い
られる発熱抵抗体を有する発熱ヘッド15(図ではヘッ
ドが示されているが、これに限定されるものではない)
とを接着して得られる。発熱ヘッド15は酸化シリコン
等で形成される保護膜16、アルミニウム電極17−
1,17−2、ニクロム等で形成される発熱抵抗体層1
8、蓄熱層19、アルミナ等の放熱性のよい基板20よ
りなっている。
来ており、圧力Pによりメニスカス23を形成してい
る。
号が加わると、発熱ヘッド15のnで示される領域が急
激に発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生
し、その圧力でメニスカスが吐出し、オリフィス22よ
り記録液滴24となり、被記録材25に向かって飛翔す
る。図5には図3に示したノズルを多数並べた記録ヘッ
ドの概略図を示す。該記録ヘッドは多数の流路を有する
ガラス板等27と図3において説明したものと同様の発
熱ヘッド28を密着して作られる。
の断面図であり、図4は図3のA−B線での断面図であ
る。
ット記録装置の一例を示す。
てのブレードで、その一端はブレード保持部材によって
保持されて固定端となり、カレンチレバーの形態をな
す。ブレード61は記録ヘッドによる記録領域に隣接し
た位置に配置され、記録ヘッドの移動方向と垂直な方向
に移動して吐出口面と当接し、キャッピングを行う構成
を備える。更に63はブレード61に隣接して設けられ
るインク吸収体であり、ブレード61と同様、記録ヘッ
ドの移動経路中に突出した形態で保持される。前記ブレ
ード61、キャップ62、吸収体63によって吐出回復
部64が構成され、ブレード61及び吸収体63によっ
てインク吐出口面に水分、塵等の除去が行われる。
出口を配した吐出口面に対向する被記録材にインクを吐
出して記録を行う記録ヘッド、66は記録ヘッド65を
搭載して記録ヘッド65の移動を行うためのキャリッジ
である。キャリッジ66はガイド軸67と揺動可能に係
合し、キャリッジ66の一部はモータ68によって駆動
されるベルト69と接続(図示せず)している。これに
よりキャリッジ66はガイド軸67に沿った移動が可能
となり、記録ヘッド65による記録領域及びその隣接し
た領域の移動が可能となる。
52はモータ(図示せず)により駆動される紙送りロー
ラーである。これらの構成によって記録ヘッドの吐出口
面と対向する位置へ被記録材が給紙され、記録が進行す
るにつれて、排紙ローラー53を配した排紙部へ排紙さ
れる。
了等でホームポジションに戻る際、ヘッド回復部64の
キャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避して
いるが、ブレード61は移動経路中に突出している。こ
の結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされ
る。尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出口面に当
接してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘ
ッドの移動経路中に突出するように移動する。
録開始位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード
61は前記したワイピング時の位置と同一の位置にあ
る。この結果、この移動においても記録ヘッド65の吐
出口面はワイピングされる。
移動は、記録終了時や吐出回復時ばかりではなく、記録
ヘッドが記録のために記録領域を移動する間に所定の間
隔で記録領域に隣接したホームポジションへ移動し、こ
の移動に伴って上記ワイピングが行われる。
チューブを介して供給されるインクを収容したインクカ
ートリッジの一例を示す図である。ここで40は供給用
インクを収容したインク収容部、例えばインク袋であ
り、その先端にはゴム製の栓42が設けられている。こ
の栓42に針(図示せず)を挿入することにより、イン
ク袋40中のインクをヘッドに供給可能ならしめる。4
4は廃インクを受容する吸収体である。
がポリオレフィン、特にポリエチレンで形成されている
ものが好ましい。
置としては、前記の如きヘッドとインクカートリッジが
別体となったものに限らず、図8に示す如きそれらが一
体となったものも好適に用いられる。
て、この中にインクを収容したインク収容部、例えばイ
ンク吸収体が収納されており、係るインク吸収体中のイ
ンクが複数のオリフィスを有するヘッド部71からイン
ク滴として吐出される構成になっている。インク吸収体
の材料としては、例えばポリウレタンを用いることがで
きる。72は記録ユニット内部を大気に連通させるため
の大気連通口である。この記録ユニット70は、図6で
示す記録ヘッドに変えて用いられるものであって、キャ
リッジ66に対し脱着自在になっている。尚、本発明に
使用する記録装置において、上記ではインクに熱エネル
ギーを作用させてインク液滴を吐出するインクジェット
記録装置を例に挙げたが、その他圧電素子を使用するピ
エゾ方式のインクジェット記録装置でも同様に利用でき
る。
は、例えば、前記図5に示した記録ヘッドを4つキャリ
ッジ上に並べた記録装置を使用する。図9はその一例で
ある。81,82,83,84はそれぞれイエロー、マ
ゼンタ、シアン、ブラック各色の記録インクを吐出する
ための記録ヘッドである。該ヘッドは前記した記録装置
に配置され、記録信号に応じて、各色の記録インクを吐
出する。図9では記録ヘッドを4つ使用した例を示した
が、これに限定されるものではなく、図10に示したよ
うに1つの記録ヘッドでイエロー、マゼンタ、シアン、
ブラック全てのインクを吐出しても良い。
に詳細に説明する。
60dpi(14.2dot/mm),400dpi
(15.7dot/mm)のマルチノズルのオンデマン
ド型ヘッド3種類を使用し、同記録密度のヘッド4個
(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)を搭載した
記録ヘッド内のインクに熱エネルギーを与えて液滴を発
生させ記録を行うカラーインクジェット記録装置を用い
た。
アン、ブラック)
アルコキシ基から選択される基で置換されたフェニル基
又はナフチル基或いはSO3 M基で置換されたナフチル
基を表し、Q2 はSO3 M基で置換されたナフチル基も
しくは低級アルコキシ基で置換されたフェニル基を表
し、Q3 は未置換もしくはSO3 M基で置換されたフェ
ニル基又はナフチル基を表し、R1 及びR2 は低級アル
キル基、低級アルコキシ基及び低級アルキルカルボニル
アミノ基から選択される基、R3 は水素原子もしくはS
O3 M基で置換されたフェニル基を表し、nは0又は
1、Mはアルカリ金属又はアンモニウムを表す。)
ルアミノ基、ニトロ基のいずれかを表し、尚、ベンゼン
環Bの3位の炭素原子とともにベンゼン環を形成するこ
ともある。一方、Xはアセチル基、ベンゾイル基、パラ
トルエンスルホニル基、4−クロロ−6−ヒドロキシ−
1,3,5−トリアジン−2−イル基のいずれかを表
し、又、M1 ,M2 及びM3 は各々アルカリ金属、アン
モニウム及びアミン類のなかから選ばれる塩基であ
る。)
0.22μmのフロロポアフィルター(住友電気工業
(株)製:商品名)で加圧濾過し、本発明のインクとし
た。
搭載した上記記録装置を用いて、表1に示した吐出量で
市販のコピー用紙(キヤノンNPドライSK,ゼロック
ス4024)、ボンド紙(プロバーボンド紙PB)に以
下に示すような記録及び評価を行った。得られた印字物
のドット径及びドット径より得られるにじみ率を表1
に、評価結果を表2に示す。なお、記録時の環境条件
は、温度25℃±2℃、湿度50〜70%RHとした。
また印字物は記録後1日放置した印字物を評価した。
メラで取り込んで画像処理を行うことにより、ドットの
面積を計算し、それを真円に換算してドット径を求め、
これを本発明のドット径(式〔I〕のB)とした。
〔I〕のC)は、以下の式により求めた。
リーディングの様子を観察し、下記基準にて評価した。
尚、評価した色は黒、イエロー、シアン、マゼンタ及び
イエロー、シアン、マゼンタの内の2色を重ね打ちし混
合することで作ったレッド、グリーン、ブルーの計7色
である。 ○:全ての境界でブリーディングが認められない △:インクの付着量の多いレッド、グリーン、ブルーの
境界でブリーディングが目立つ ×:ほとんど全ての境界でブリーディングがひどい (2)色の均一性(濃度ムラ) 色ベタ部の均一性を目視で判定した。 ○:ベタが非常に均一でムラがない △:紙の繊維が密なところで目立つ ×:色ムラが非常に目立つ (3)にじみの発生率(フェザリング) 市販のコピー紙、ボンド紙に300ドットが互いに接触
しないように連続印字し、室内にて24時間自然乾燥さ
せた後、顕微鏡で不定形又は不規則なにじみが発生した
ドットの数を数え、そのパーセンテージを下記基準にて
評価した。 ◎:10%以下 ○:11〜30% △:31〜50% ×:51%以上 (4)光学濃度 印字物をマクベス社製「マクベス反射濃度計RD−91
5」で測定、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの
平均O.D値を下記基準にて評価した。 ○:1.0以上 △:0.9〜1.0 ×:0.9以下
ェットカラー記録方法によれば、一般の普通紙上で色境
界における異色インクどうしの混じり合いがなく、且
つ、良好な文字品位と色濃度で、又、濃度のムラもない
高品位のカラー画像を形成することができる。
る。
る。
である。
である。
図である。
ある。
配列した記録部を示した斜視図である。
ある。
Claims (7)
- 【請求項1】2色以上のドットで囲まれる領域が白ヌケ
することが無いように各々の色のインクを普通紙に付与
することによって該普通紙上に2色以上のドットからな
るカラー画像を形成する工程を有する普通紙へのインク
ジェットカラー記録方法において、該 インクとして非イオン界面活性剤を1.0〜20.0
重量%含み、且つ上質紙における下記一般式[I]で表
される滲み率(A)が2.5〜3.5の範囲であるインク
を用い、且つ1パルスに応じた該インクの吐出量を1ノ
ズル当たり10〜70plの範囲とすることを特徴とす
る普通紙へのインクジェットカラー記録方法。 式[I] A=B/C ・B:上質紙上で形成されるドットの直径(μm) ・C:吐出したインク滴の直径(μm) - 【請求項2】 該にじみ率(A)が2.7〜3.4であ
る請求項1に記載のインクジェットカラー記録方法。 - 【請求項3】 該2色以上のインク滴を、下記式[I
I]を満たすように普通紙に打ち込む請求項1又は2に
記載のインクジェットカラー記録方法。 【外1】 ・B:上質紙上で形成されるドットの直径(μm) ・D:記録密度(dot/mm) - 【請求項4】 該非イオン性界面活性剤が、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンフェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレ
ングリコール、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピ
レンアルキルエーテル、アセチレングリコールポリエチ
レンオキサイド付加物から選ばれるものである請求項1
〜4のいずれかに記載のカラーインクジェット記録方
法。 - 【請求項5】 2色以上のドットで囲まれる領域が白ヌ
ケすることが無いように各々の色のインクを普通紙に付
与することによって該普通紙上に2色以上の ドットから
なるカラー画像を形成する工程を有するインクジェット
記録法に用いられるインクジェットカラー記録装置であ
って、該 インクとして、非イオン界面活性剤を1.0〜20.0
重量%の範囲で含み、且つ上質紙における下記一般式
[I]で表される滲み率(A)が2.5〜3.5の範囲に
あるインクを具備するとともに、該インクを1パルスに
応じて、1ノズル当たり10〜70plの範囲で吐出可
能な手段を具備していることを特徴とするインクジェッ
ト記録装置。 式[I]A=B/C ・B:上質紙上で形成されるドットの直径(μm) ・C:吐出したインク滴の直径(μm) - 【請求項6】 2色以上のドットで囲まれる領域が白ヌ
ケすることが無いように各々の色のインクを普通紙に付
与することによって該普通紙上に2色以上のドットから
なるカラー画像を形成する際に、該インクとして非イオ
ン界面活性剤を1.0〜20.0重量%の範囲で含み、
且つ上質紙における下記一般式[I]で示されるにじみ
率(A)が2.5〜3.5の範囲にあるインクを用い、且
つ1パルスに応じた該インクの吐出量を1ノズル当たり
10〜70plの範囲内とすることを特徴とする普通紙
へのインクジェットカラー記録時のカラーブリード軽減
方法。 式[I] A=B/C ・B:上質紙上で形成されるドットの直径(μm) ・C:吐出したインク滴の直径(μm) - 【請求項7】 該にじみ率(A)が2.7〜3.4であ
る請求項5に記載のカラーブリード軽減方法。
Priority Applications (12)
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---|---|---|---|
JP18399392A JP3093454B2 (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | インクジェットカラー記録方法、インクジェットカラー記録装置およびカラーブリード軽減方法 |
US08/087,069 US5395434A (en) | 1992-07-10 | 1993-07-07 | Ink, ink-jet recording method, and ink-jet recording apparatus |
DE69329613T DE69329613T2 (de) | 1992-07-10 | 1993-07-08 | Tinte, Verfahren zur Tintenstrahlaufzeichnung und Tintenstrahlaufzeichnungsgerät |
EP93110929A EP0592774B1 (en) | 1992-07-10 | 1993-07-08 | Ink, ink-jet recording method, and ink-jet recording apparatus |
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