JP2925224B2 - インク及びこれを用いたインクジェット記録方法 - Google Patents

インク及びこれを用いたインクジェット記録方法

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JP2925224B2 JP5759490A JP5759490A JP2925224B2 JP 2925224 B2 JP2925224 B2 JP 2925224B2 JP 5759490 A JP5759490 A JP 5759490A JP 5759490 A JP5759490 A JP 5759490A JP 2925224 B2 JP2925224 B2 JP 2925224B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、インクジエツト用に特別に調整された塗工
紙はもちろんのこと、それ以外のコピー紙、レポート用
紙、ボンド紙、連続伝票用紙等のオフイスや家庭で一般
に使用されている非塗工紙、いわゆる普通紙に対しても
定着生が極めて良く、高精細、高画質記録が可能な熱エ
ネルギーを利用するインクジエツト記録方法に関する。
〔従来の技術〕
従来からインクジエツト用インクについては、実に様
々な組成のものが報告されている。中でも近年はコピー
用紙、レポート用紙、ノート、便箋等のオフイスで一般
に使用されている普通紙に対しても良好な記録を行うた
めに、組成及び物性等の多様な面から詳細な研究開発が
為されている。
又、インクジエツト記録法においても、様々の方式が
提案されており、帯電した液滴を連続的に発生させ該液
滴の一部を記録に使用する方式、圧電素子を有する記録
ヘッドに信号を与え、該信号に応じて記録液の液滴を発
生させて記録を行う方式、或いは記録ヘツドの室内の記
録液に記録信号に対応した熱エネルギーを与え、該エネ
ルギーにより液滴を発生させ記録を行う方式などがあ
る。
とりわけ特開昭54−59936号公報に記載されているよ
うな熱エネルギーによるインクき発泡現象によってイン
クを吐出させるタイプはノズルの高集積化、高密度化が
容易であり、最近特に注目をあつめている方式である。
しかし、発泡という他方式にない現象を利用するため使
用するインクに対して一層厳密な条件が要求されてい
る。
この方式に使用するインクの好ましい条件を下記に列
挙してみると、 (1)熱エネルギーに対する発泡の応答性が良好であり
微細な吐出口から液滴が、常時安定して吐出され、目詰
りを生じない。
(2)記録休止中キヤツプをしない状態で放置されてい
ても、記録再開時直後から安定した吐出が得られる。す
なわち、吐出口付近のインクが乾燥しにくく、目詰りを
生じない。
(3)特に普通紙に対して、不定形、又は不規則な滲み
のない高品位な画像が得られる。
(4)普通紙に対して、定着性(印字乾燥性)が速く、
印字物をこすっても汚れない。
(5)保存安定性が良好で、長時間にわたりインク性能
が保持される。
(6)毒性、引火性等の安全性に優れる。
等が挙げられる。
これらの要求に対し従来のインクの処方としては、吐
出方式については特に熱エネルギー方式に限定されてい
るわけではないが例えば、一般にインク中には乾燥防
止、目詰り防止等の目的でグリコール等の高沸点有機溶
剤を含有しており、このようなインクでサイズ度の高い
普通紙に記録を行った場合には、インクが紙内部へ浸透
しにくく記録部の乾燥性が悪いため、記録物を手で触れ
るとインクが手についたり、文字がこすれて汚れたりす
る等の問題があった。
そこで、紙内部へのインクの浸透性を高めるために、
特開昭55-29546号公報にはインク中に多量の界面活性剤
を添加する方法が提案されている。この場合には紙によ
っては滲みが非常に多く発生したり、インクジエツト用
ヘツドに充填した場合に、ヘツドの構造条件によっては
インクがオリフイス面より後退してしまい吐出が行われ
なかったり、逆にオリフイス面全体が濡れてしまいイン
クが吐出しない等のトラブルが見られた。
又、特開昭56−57862号公報にはインクのpHを強アル
カリ性にする方法も提案されているが、この場合はイン
クを手で触れた場合に危険であり、又、ある種のサイズ
剤を用いた紙、例えば中性紙等に対しては滲み、乾燥性
とも良好でない場合がある等の欠点がある。
さらに、特開昭63−139963号公報には、周波数応答
性、吐出安定性の改良のため、炭素数5以下のアルキル
アルコールを2乃至15重量%含有するインクについても
提案がなされている。
発明者等の検討によれば浸透剤としてアルコールを使
用すること自体は滲みを抑制し、かつ定着を促進すると
いう点では極めて有効な手段である。ところが一般にこ
れらのアルコール類は、添加量を増して定着性を向上さ
せると、不規則な滲みが発生しやすく、本発明で狙って
いるような印字品位の目標に対して充分に使用できるレ
ベルとはいえなくなる。この傾向は炭素数3以下程度の
低級アルコールを使用した場合は、かなり軽減される
が、今度はアルコールの蒸気圧が高いため、ヘツドのオ
リフイス等からアルコールが蒸発し、インク組成が変化
しやすくなる。この現象は、インクを大気連通孔を有す
る(構造が密閉系であるため内部が負圧になるのを防
ぐ)タイプのインクジエツトヘツドに使用した場合に特
に顕著であり問題である。
又、特開昭58−19373号公報には、サイズ剤を含む記
録紙に対して乾燥性の優れたシクロセヘキサノールを含
有した非水系のピエゾ駆動用のインクジエツト用インク
について開示されている。しかしこの場合には定着性は
極めて良好であるものの、滲みについては本発明で目標
にしているレベルには到底、達し得ない。また水を含ま
ない系であるため熱エネルギーに対する発泡の応答が全
くないか、あっても極端に劣ったものとなる。
以上述べたように上記の他にも今迄に種々の改良が試
みられているものの、たとえ熱エネルギー方式にて使用
するという限定がなくとも、前記の滲みと乾燥性、更に
は目詰まり性、保存性等の問題を全て十分に解決すると
いうインクは今迄のところ知られていないというのが現
状であり、加えて発泡という熱エネルギー方式に特有の
現象に良好に応答する性能をさらに有するようなインク
設計は、重要ではあるが極めて困難な課題である。
〔発明が解決しようとしている問題点〕
そこで本発明の目的は、熱エネルギーに対する発泡の
応答性が良好であり、コピー用紙、レポート用紙、ノー
ト、便箋等のオフイスで一般に使用されている非塗工用
紙、いわゆる普通紙に記録した場合のインクの滲み及び
記録物の遅乾性を解決したインクを提供することにあ
る。
又、本発明の別の目的はオフイスや家庭における使用
においても安全性が高く、長期放置しても蒸発等による
組成変化を起しにくいインクを提供することにある。
更に、本発明の他の目的はインクジエツト用ヘツドの
ノイズにおける目詰りを起こしにくく、保存生等信頼性
の優れたインクを提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は以下の本発明によって達成される。すなわ
ち本発明は、少なくとも色素、50乃至95重量%の水、0.
01乃至3重量%のシクロヘキサノールを含有することを
特徴とするインクであり、かかるインクに対して、記録
信号に対応した熱エネルギーを付与してインクの液滴を
形成し、該液滴を被記録材に付与して記録を行なうイン
クジエツト記録方法である。
〔作用〕
本発明者等は熱エネルギーによるインクの発泡現象に
よってインクを吐出させる記録において好適であり、か
つ紙上におけるインクの滲みと乾燥性、浸透性を改善す
るために様々なインク組成について鋭意検討した結果、
50乃至95重量%の水と共に0.01乃至3重量%のシクロヘ
キサノールを含むインクが滲みと浸透性の点でバランス
のとれたものであり、更に目詰まり防止性においても悪
影響がなく信頼性の高い物質であることを見出し、本発
明に至ったものである。
本発明者の知見によれば、紙上でのインクの滲み及び
浸透性に関しては、通常のインクに使用されている界面
活性剤を用いると、紙の種類によって良好な場合とそう
でない場合が混在し、安定した記録が得られにくい。こ
れに対し、本発明で使用するシクロヘキサノールを用い
ると紙による差が少なく、極めて良好な結果となる。
この理由としては、インクの滲みと浸透性は主とし
て、インク液滴と紙との界面での濡れの現象によって大
きく支配されているが、界面活性剤を用いた場合は、紙
に付着したインク液滴の表面と内部で濡れに対する性質
が異なってしまうのに対し、本発明のインクの場合、そ
のようなことが起こりにくいこと。さらに本発明のイン
クは、紙に添加されている表面及び内添のサイズ剤との
親和性が普通紙対応のインクジエツト用インクとして、
絶妙なバランス関係にあるためと思われる。
一方、発泡に対する応答性が良好であるのは、本発明
のインクの必須液媒体である水及びシクロヘキサノール
とその含有量が記録に最適な沸騰現象の制御に対して特
異的に優れた混合比であること、さらにノイズ内部の各
部材に対する濡れ性が物性及び親和性において最適であ
るため、泡の消滅及び発生のサイクルに際し、極めてス
ムーズに作動しこの結果、周波数に対応する応答性が格
段に向上したものと推定される。
〔好ましい実施態様〕
次に本発明のインクの各成分について説明する。
本発明にて使用し、主として本発明を特徴づける化合
物はシクロヘキサノールであり、かかるシクロヘキサノ
ールのインク中への添加量は、使用する色素や併用する
他の液媒体成分等によっても異なるが、0.01乃至3重量
%程度を、好適には0.1乃至2.5重量%、より好適は0.3
乃至2重量%を占める割合である。
前記アルコールの添加量が0.01重量%未満の場合は発
泡応答性及び浸透性に対する効果が見られず、また3重
量%を越える場合は、表面張力が低下するため紙によっ
ては滲みやすくなり印字品位が劣ってしまう。
また本発明の必須成分であるインク中に占める水の割
合は50乃至95重量%、好ましくは55乃至95重量%、より
好ましくは60乃至95重量%を占める割合である。水の量
が50重量%未満の場合は有機溶剤が多く、紙がカールし
たり普通紙等への印字品位は著しく劣化する。水の量が
95重量%を越える時はノズルオリフイスからの吐出安定
性、一時停止時の目詰まり性が著しく劣化する。
本発明のインクを構成する色素としては、直接染料、
酸性染料、食用染料、塩基性染料、反応染料、分散染
料、建築染料、可溶性建築染料、反応分散染料、油性染
料、各種顔料が挙げられるが、中でも水溶性の染料はイ
ンクの性能上特に好ましいものである。
これら色素の含有量は液媒体成分の種類、インクに要
求される特性等に依存して決定されるが、一般的にはイ
ンク全量中で重量%で約0.2乃至20%、好ましくは0.5乃
至10%、より好ましくは1乃至5%を占める割合であ
る。
以上が本発明のインクを構成する必須成分であるが、
その他従来公知のインクに使用されている一般的な有機
溶剤も併用できる。一部、ホルムアミド、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類のように
本発明で使用するアルコール類との相性が悪く、併用で
きないものもあるが、例えば、アセトン、ジアセトンア
ルコール等のケトン又はケトアルコール類;テトラヒド
ロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、テトラヒエチレング
リコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレング
リコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール等のオキシエチレン又はオキシプロピレン付加
重合体;エチレングリコール、プロピレングリコール、
トリメチレングリコール、ブチレングリコール、1,2,6
−ヘキサントリオール、ヘキシレングリコール等のアル
キレン基が2乃至6個の炭素原子を含むアルキレングリ
コール類;チオジリコール;グリセリン;エチレングリ
コールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレン
グリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、トリエ
チレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル等
の多価アルコールの低級アルキルエーテル類;トリエチ
レングリコールジメチル(又はエチル)エーテル、テト
ラエチレングリコールジメチル(又はエチル)エーテル
等の多価アルコールの低級ジアルキルエーテル類;スル
ホラン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル
−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。
上記水溶性有機溶剤の含有量は、一般にはインクの全
重量に対して重量%で1乃至49%、好ましくは2乃至30
%の範囲である。
上記の如き媒体を併用する場合は単独でも混合物とし
ても使用できるが、最も好ましい液媒体組成は該溶剤が
少なくとも1種の水溶性高沸点有機溶剤、例えばジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、グリセリン
等の多価アルコールを含有するものである。
その他各種の分散剤、界面活性剤、粘度調整剤、表面
張力調整剤、蛍光増白剤等も必要に応じて添加すること
ができる。
例えば、ポリビニルアルコール、セルロース類、水溶
性樹脂等の粘度調整剤;カチオン、アニオン或いはノニ
オン系の各種界面活性剤、ジエタノールアミン、トリエ
タノールアミン等の表面張力調整剤;緩衝液によるpH調
整剤、防カビ剤等を挙げることができる。
更に、本発明のインクは普通紙等に記録した場合のイ
ンクの滲み及び記録物の乾燥性、浸透性をより良好に解
決し、インクジエツト用ヘツドに対するマツチングの面
から、インク物性として25℃における表面張力が30乃至
68dyne/cm、粘度が15cP以下、好ましくは10cP以下、よ
り好ましくは5cP以下に調整されることが望ましい。
本発明のインクを用いて記録を行うに好適な記録装置
としては、記録ヘツドの室内の記録液に記録信号に対応
した熱エネルギーを与え、該エネルギーにより液滴を発
生させる装置が挙げられる。
その主要部であるヘツド構成例を第1図(a),
(b)、第2図に示す。
ヘツド13はインクを通す溝14を有するガラス、セラミ
クス、又はプラスチック板等と、感熱記録に用いられる
発熱ヘツド15(図では薄膜ヘツドが示されているが、こ
れに限定されるものではない)とを接着して得られる。
発熱ヘツド15は酸化シリコン等で形成される保護膜16、
アルミニウム電極17−1,17−2、ニクロム等で形成され
る発熱抵抗体層18、蓄熱層19、アルミナ等の放熱性の良
い基板20より成っている。
インク21は吐出オリフイス22まで来ており、圧力Pに
よりメニスカス23を形成している。
今、電極17−1,17−2に電気信号が加わると、発熱ヘ
ツド15のnで示される領域が急激に発熱し、ここに接し
ているインク21に気泡が発生し、その圧力でメニスカス
23が突出し、インク21が吐出しオリフイス22より記録小
滴24となり、被記録体25に向って飛翔する。第2図には
第1図(a)に示すヘツドを多数並べたマルチヘツドの
外観図を示す。該マルチヘツドはマルチ溝26を有するガ
ラス板27と、第1図(a)に説明したものと同様な発熱
ヘツド28を接着してつくられている。
なお、第1図(a)は、インク流路に沿ったヘツド13
の断面図であり、第1図(b)は第1図(a)のA−B
線での切断面である。
第3図にかかるヘツドを組込んだインクジエツト記録
装置の一例を示す。
第3図において、61はワイピング部材としてのブレー
ドであり、その一端はブレード保持部材によって保持さ
れて固定端となりカンチレバーの形態をなす。ブレード
61は記録ヘツドによる記録領域に隣接した位置に配設さ
れ、また、本例の場合、記録ヘツドの移動経路中に突出
した形態で保持される。62はキヤツプであり、ブレード
61に隣接するホームポジシヨンに配設され、記録ヘツド
の移動方向と垂直な方向に移動して吐出口面と当接しキ
ヤツピングを行う構成を具える。さらに63はブレード61
に隣接して設けられるインク吸収体であり、ブレード61
と同様、記録ヘツドの移動経路中に突出した形態で保持
される。上記ブレード61、キヤツプ62、吸収体63によっ
て吐出回復部64が構成され、ブレード61および吸収体63
によってインク吐出口面の水分,塵埃等の除去が行われ
る。
65は吐出エネルギー発生手段を有し、吐出口を配した
吐出口面に対向する被記録材にインクを吐出して記録を
行う記録ヘツド、66は記録ヘツド65を搭載して記録ヘツ
ド65の移動を行うためのキヤリツジである。キヤリツジ
66はガイド軸67と摺動可能に係合し、キヤリツジ66の一
部はモータ68によって駆動されるベルト69と接続(不図
示)している。これによりキヤリツジ66はガイド軸67に
沿った移動が可能となり、記録ヘツド65による記録領域
およびその隣接した領域の移動が可能となる。
51は被記録材を挿入するための給紙部、52は不図示の
モータにより駆動される紙送りローラである。これら構
成によって記録ヘツドの吐出口面と対向する位置へ被記
録材が給紙され、記録が進行するにつれて排紙ローラ53
を配した排紙部へ排紙される。
上記構成において、記録ヘツド65が記録終了等でホー
ムポジシヨンに戻る際、ヘツド回復部64のキヤツプ62は
記録ヘツド65の移動経路から退避しているが、ブレード
61は移動経路中に突出している。この結果、記録ヘツド
65の吐出口面がワイピングされる。なお、キヤツプ62が
記録ヘツプ65の吐出面に当接してキヤツピングを行う場
合、キヤツプ62は記録ヘツドの移動経路中へ突出するよ
うに移動する。
記録ヘツド65がホームポジシヨンから記録開始位置へ
移動する場合、キヤツプ62およびブレード61は上述した
ワイピング時の位置と同一の位置にある。この結果、こ
の移動においても、記録ヘツド65の吐出口面はワイピン
グされる。
上述した記録ヘツドのホームポジシヨンへの移動は、
記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘツドが記
録のために記録領域を移動する間に所定の間隔で記録領
域に隣接したホームポジシヨンへ移動し、この移動に伴
って上記ワイピングが行われる。
第4図は、ヘツドにインク供給チユーブを介して供給
されるインクを収容したインクカートリツジの一例を示
す図である。ここで40は供給用インクを収納したインク
袋であり、その先端にはゴム製の栓42が設けられてい
る。この栓42に針(不図示)を挿入することにより、イ
ンク袋40中のインクをヘツドに供給可能ならしめる。44
は廃インクを受容するインク吸収体である。
本発明で使用されるインクジエツト記録装置として
は、上記の如きヘツドとインクカートリツジとが別体に
なったものに限らず、第5図に示す如きそれらが一体に
なったものも好適に用いられる。
第5図において、70はインクジエツトカートリツジで
あって、この中にハインクを含浸させたインク吸収体が
収納されており、かかるインク吸収体中のインクが複数
のオリフイスを有するヘツド部71からインク滴として吐
出される構成になっている。
72はカートリツジ内部を大気に連通させるための大気
連通口である。
このインクジエツトカートリツジ70は、第3図で示す
記録ヘツド65に代えて用いられるものであって、キヤリ
ツジ66に対して着脱自在になっている。
〔実施例〕
次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。尚、文中、部及び%とあるのは特に断りのな
い限り重量基準である。
実施例1乃至5 第1表に示した成分を混合して5時間撹拌後、水酸化
ナトリウムの0.1%水溶液にてpHを7.5に調節し、更にボ
アサイズが0.22ミクロンのメンブランフイルター(商品
名フロロボアフイルター、住友電工(株)製)にて加圧
濾過し、本発明のインクA乃至Eを得た。
次に得られたインクA乃至Eを用いて、インクジエツ
ト記録装置として、発熱素子をインクの吐出エネルギー
源として利用したインクジエツトプリンターBJ130(商
品名:キヤノン(株)製)の改造機(ヘツド近傍のイン
クサブタンク「容量約2cm2」をヘツドとのインク流通
管以外は完全に密封し、上部に直径0.5mmの大気連通孔
を設けたもの)を使用し、市販のコピー用紙に記録を行
ない得られた記録物の定着性及び滲みの発生率を評価し
た。
同時にプリント一時停止後の再プタント時の目詰まり
性、プリント長期停止後の再プリント時の目詰まり回復
性、周波数応答性、インクの保存安定性についても評価
を行なった。
尚、定着性及び滲みの項目については長期停止後の状
態において回復操作を行ない、再度評価を行なった。結
果を第3表に示す。(評価は通常25℃65%の条件にて行
なった。) 比較例1乃至5 実施例1乃至5と同様な方法にて、第2表に示した全
成分を処理して比較例1乃至5のインクF乃至Jを得
て、実施例と同様に各種評価を行なった。結果を第3表
に示す。
(1*)定着性評価 市販のコピー紙に印字して10秒後、30秒後に印字部を
濾紙(商品名:No.5C、東洋濾紙(株)製)にて擦った。
◎…10秒でカスレ なし ○…10秒でカスレ 小 △…30秒でカスレ 小 ×…30秒でカスレ 大 (2*)ドツトの形状 滲みの発生率については、市販のコピー紙にプリンタ
で300ドツトを連続しないように印字した後、1時間以
上放置し、その後顕微鏡で滲みを発生したドツトの数を
数え、%で表示した。
○:10%以下 △:11乃至30% ×:31%以上 (3*)プリント一時停止後の再プリント時の目詰まりプ
リント一時停止後の再プリント時の目詰まりについて
は、プリンタに所定のインクを充填して10分間連続して
英数文字を印字した後プリントを停止し、キヤツプ等を
しない状態で10分間放置した後、再び英数文字を印字し
て文字のカスレ、欠け等の不良箇所の有無により判定し
た。
○:一文字目から不良箇所なし。
△:一文字目の一部がカスレ又は欠ける。
×:一文字目が全く印字できない。
(4*)プリント長期停止後の再プリント時の目詰まり回
復性 プリンタに所定のインクを充填して10分間連続して英
数文字を印字した後プリントを停止し、キヤツプ等をし
ない状態で7日間放置した後、ノズル目詰まりの回復操
作を行い、何回の操作回数で文字のカスレ、欠け等のな
い正常な印字が可能か判定した(60℃、10±5%RHにて
放置)。
○:1乃至5回の回復操作で正常な印字が可能。
△:6乃至10回の回復操作で正常な印字が可能。
×:11回以上の回復操作で正常な印字が可能。
(5*)周波数応答性の評価 得られた印字物の印字状態すなわちカスレや白抜け状
態及びスプラツシユやヨレ等の着弾不良状態を肉眼で観
察し、評価した。
◎…周波数に対するインクの追従性は良好であり、ベタ
印字及びキヤラクタ印字共にカスレや白抜け、着弾点不
良が見られない。
○…周波数に対するインクの追従性はほぼ良好であり、
キヤラクタ印字ではカスレや白抜け、着弾点不良が見ら
れないが、ベタ印字においてわずかにカスレがみられ
る。
△…キヤラクタ印字でカスレ、白抜けはみられないが一
部着弾点不良がみられる。又、ベタ印字ではカスレ、白
抜けがベタ全体の1/3程度みられる。
×…ベタ印字においてカスレ、白抜けが多く、又キヤラ
クタ印字においてもカスレや着弾点不良がたくさんみら
れる。
(6*)保存安定性 各インクを耐熱性のガラスビンに100ccずつ入れ、密
栓して60℃の恒温槽にて3ケ付間保存後、前記記録装置
に搭載して連続伝票用紙100枚に印字し、下記基準にて
評価した。
○…異常なし ×…不吐出、印字の乱れ又は変褪色発生 〔効果〕 以上説明したように本発明インクによれば、熱エネル
ギーに対する発泡の応答性が良好であり、コピー用紙、
レポート用紙、ノート、便箋等のオフイスで一般に使用
されている一般の普通紙に対しても滲みがなく品位の優
れた且つ浸透性の良好な記録が可能となる。
又、本発明によれば、オフイスや家庭における使用に
おいても安全性が高く、長期放置しても蒸発等による組
織変化を起しにくいインクを得ることができる。
更に本発明のインクによれば、インクジエツト用ヘツ
ドのノズルにおける目詰まりが起こりにくく、保存性等
の点においても信頼性の高い記録を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、(b)はインクジエツト記録装置のヘツ
ド部の縦断面図及び横断面図である。 第2図は第1図に示したヘツドをマルチ化したヘツドの
外観斜視図である。 第3図はインクジエツト記録装置の一例を示す斜視図で
ある。 第4図はインクカートリツジの縦断面図である。 第5図はインクジエツトカートリツジの斜視図である。 61:ワイピング部材、62:キヤツプ 63:インく吸収体:64:吐出回復部 65:記録ヘツド、66:キヤリツジ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−60729(JP,A) 特開 昭57−12076(JP,A) 特開 昭58−19373(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09D 11/00 - 11/20 CA(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少くとも色素、50乃至95重量%の水及び0.
    01乃至3重量%のシクロヘキサノールを含有することを
    特徴とするインク。
  2. 【請求項2】更に多価アルコールを含有する請求項
    (1)に記載のインク。
  3. 【請求項3】記録信号に対応した熱エネルギーをインク
    に付与してインクの液滴を形成し、該液滴を被記録材に
    付与して記録を行うインクジエツト記録方法に於いて、
    インクが少なくとも色素、50乃至95重量%の水及び0.01
    乃至3重量%のシクロヘキサノールを含有することを特
    徴とするインクジエツト記録方法。
  4. 【請求項4】被記録材が非塗工紙である請求項(3)に
    記載のインクジエツト記録方法。
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