JP2895695B2 - インクジェット捺染用布帛、インクジェット捺染方法及び捺染物 - Google Patents

インクジェット捺染用布帛、インクジェット捺染方法及び捺染物

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JP2895695B2 JP4354757A JP35475792A JP2895695B2 JP 2895695 B2 JP2895695 B2 JP 2895695B2 JP 4354757 A JP4354757 A JP 4354757A JP 35475792 A JP35475792 A JP 35475792A JP 2895695 B2 JP2895695 B2 JP 2895695B2
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    • D06P5/00Other features in dyeing or printing textiles, or dyeing leather, furs, or solid macromolecular substances in any form
    • D06P5/30Ink jet printing
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y10T428/2915Rod, strand, filament or fiber including textile, cloth or fabric

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット捺染用
布帛及びそれを用いたインクジェット捺染方法に関し、
特に、インクジェット方式によりプリント画像を形成す
るに際し、布搬送性に優れ、高発色で鮮明且つ繊細な図
柄を得ることが可能なナイロン繊維を主体とするインク
ジェット捺染用布帛、該布帛を用いたインクジェット捺
染方法及び該方法により得られる捺染物に関する。
【0002】
【従来の技術】現在の捺染の主流は、スクリーン捺染、
ローラー捺染である。これらの方式はは、いずれも版を
おこす必要があり、多品種少量生産には不向きであり、
流行への迅速な対応も困難であることから、最近では無
製版の電子捺染システムが要望されている。この要望に
対してインクジェット記録による捺染方法が数多く提案
されており、各方面からの期待も大きくなっている。こ
こで用いるインクジェット捺染用布帛としては、 (1)インクを十分な濃度に発色させ得ること、 (2)インクの染着率が高いこと、 (3)インクが布帛上で速やかに乾燥すること、 (4)布帛上での不規則なインクの滲みの発生が少ない
こと、 (5)装置内での布帛の搬送性に優れていること、 等の性能が要求される。
【0003】従来、これらの要求性能を満足させる為に
は、主として布帛に対し、予め前処理を施しておくこと
により対応してきた。例えば、特開昭62−53492
号公報においてはインク受容層を有する布帛類の提案が
なされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
な前処理は、上記要求に対して一部的には効果は認めら
れるものの、最終工程後のプリント画像の優劣は、やは
り使用する布帛基材の有する基本特性に負うところが多
く、満足なものが得られないという問題がある。又、布
帛の搬送性については、前処理によってかえって悪くな
る場合もある。とりわけ、主としてナイロン繊維から構
成されているインクジェット捺染用布帛においては、基
材の影響が大きい。以上の様に、従来技術では個々の性
能をある程度満足させることが出来る手段は見い出せて
も、上記に挙げた全ての性能を同時に満足させ、かかる
一連の問題を解決した最高級の画像を得ることが出来る
インクジェット捺染用布帛及びインクジェット捺染方法
は今迄のところ知られていないのが現状である。
【0005】従って、本発明の目的は、上記の如き従来
の一般的なインクジェット捺染用布帛の問題、即ち、イ
ンクの滲みがなく鮮明で、且つ、高濃度の染色物を得る
という染色技術上の問題、インクの染着率が良好である
というコスト上の問題、インク定着性及び装置内での布
搬送性といった操作性の問題等を同時に満足するインク
ジェット捺染用布帛、これを用いたインクジェット捺染
方法及び該方法により得られる捺染物を提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の本発明の目的は以
下の本発明によって達成される。即ち、本発明は、主と
してナイロン繊維から構成されているインクジェット捺
染用布帛において、該布帛の水分含有量が10〜110
%であり、且つ該布帛が平均太さが1〜10dのナイロ
ン繊維から構成された平均太さ20〜100dのナイロ
ン糸で構成されていることを特徴とするインクジェット
捺染用布帛、これを用いたインクジェット捺染方法及び
該方法により得られる捺染物である。
【0007】
【作用】従来の様な捺染糊と比べて格段に低粘度のイン
クを用い、このインクのドット表現により画像を形成す
るインクジェット捺染は、他の捺染方法に比べて布帛の
物理的条件に対する制約が極めて多く、主としてナイロ
ン繊維から構成される布帛の場合、特にその影響が大き
い。本発明者らは主としてナイロン繊維から構成されて
いるインクジェット捺染用布帛において、前述の如き種
々の要求性能を同時に満足させるべく布帛の改良を行っ
た結果、従来行われていた布帛を前処理する等の改良方
法以外に、基材の基本的特性である布帛中の水分含有量
を一定範囲に制御し、且つナイロン繊維及びナイロン糸
の平均太さを調整することによって、発色性、染着率、
定着性、滲み性及び搬送性等の諸特性が格段に改善でき
ることを知見した。この現象は、通常状態では到達し得
ない特定量の水分を布帛に含有させることにより、繊維
あるいは繊維間の膨潤状態が最適となり、従来報告され
ている様な捺染糊に比して格段に低粘度の各種インクジ
ェット用インクを用いてプリントしても、そのプリント
特性を最大限に発揮させることが出来る為と思われる。
更に、布帛中の水分率を制御すると共に、基材の基本的
特性である布帛を構成するナイロン糸の平均太さ及び該
ナイロン糸を構成するナイロン繊維の平均太さを一定範
囲に制御することによって、繊維の絡み合いの状態が絶
妙なものとなり、従来報告されている様な捺染糊に比し
て格段に低粘度の各種インクジェット用インクを用いて
プリントしても、そのプリント特性を最大限に発揮させ
ることが出来る為と思われる。
【0008】
【好ましい実施態様】次に、好ましい実施態様を挙げて
本発明を更に詳しく説明する。本発明のインクジェット
捺染用布帛は、主としてナイロン繊維から構成されてい
る布帛からなり、該布帛の水分率が10〜110%であ
り、且つ該布帛が平均太さが1〜10d(デニール)の
ナイロン繊維から構成された平均太さが20〜100d
のナイロン系繊維で構成されていることを特徴としてい
る。
【0009】先ず第一に、本発明の布帛は、ナイロン糸
を主として構成されているが、ナイロンはペプチド結合
を有する合成繊維であり、ナイロン糸は、引張強度、摩
耗強度及び屈曲強度が大きく、伸長回復率が優れてい
る。更に、ヤング率が小さい柔軟な繊維である為、ニッ
ト製品にも好適であり、染色性も良好である。また、ナ
イロン繊維は、ラクタムによる開環重合やジアミンとカ
ルボン酸の縮重合により合成されるが、本発明に特に有
効であるものは、これらの繊維に限定されるものではな
いが、ε−カプロラクタムとの開環重合により得られる
ナイロン6、ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸の縮
重合により得られるナイロン66の2種である。そし
て、これらの単繊維は、用途に応じて何本かを合糸して
必要な太さのナイロン糸が形成されている。
【0010】本発明の捺染用布帛とは、ナイロン糸から
構成される織布、不織布、編物及び立毛品等を指す。布
帛は、勿論ナイロン繊維100%のものが好適である
が、混紡率30%以上、好ましくは50%以上であれ
ば、ナイロン繊維と他の素材、例えば、レーヨン、絹、
綿、アセテート及びポリウレタンとの混紡織布或は混紡
不織布等も本発明のインクジェット捺染用布帛として使
用することが出来る。
【0011】次に、本発明のインクジェット捺染用布帛
を特徴づける布帛中の水分含有量は10〜110%であ
り、好ましくは10〜90%、より好ましくは、10〜
70%の範囲である。水分率が10%未満の場合では、
発色性及び染着率の点で不都合が生じる。又、水分率が
110%を超えて含有されていると、搬送性及び特に滲
みの点で問題となり、好ましくない。
【0012】尚、布帛中の水分含有量の測定方法として
は、JIS L 1019に従って測定した。即ち、試
料100gを正確に測り取り、105±2℃の乾燥器中
に入れ恒量になるまで乾燥し、次式によって求めた。 水分含有量(%)={(W−W’)/W’} ×100 (ここで W : 乾燥前重量、W’: 乾燥後重量で
ある) 又、水溶性高分子等の不揮発性あるいは難揮発性の化合
物で前処理した布帛については、水分蒸発による重量低
下が終了し、恒量になるまで乾燥した後、水洗処理を行
い再び恒量になるまで乾燥し、繊維部のみの乾燥後重量
を測定し、次式によって布帛中の水分率を求めた。 水分率(%)={ (W−W’)/ W”}×100 (ここでW”:水洗して乾燥後の繊維部重量である。)
【0013】更に、本発明の捺染用布帛は、繊維自体の
特性として、ナイロン繊維の平均太さが1〜10d、更
に好ましくは2〜6dに制御され、該ナイロン繊維から
構成されるナイロン糸の平均太さが20〜100d、好
ましくは25〜80d、更に好ましくは30〜70dに
制御され、従来の方法により布帛としたものが用いられ
る。ナイロン繊維及びナイロン糸の平均太さがこの値よ
りも細いか或は太いと、ナイロン繊維の絡み合いが適当
でなくなり、インクの染色性、染着率、滲み及び定着
性、更に、布帛の装置内での搬送性に劣るものとなる。
【0014】又、上記の様な本発明のインクジェット捺
染用布帛には、必要に応じて従来の前処理方法を併用す
ることが出来る。特に、尿素、水溶性金属塩又は水溶性
高分子から選ばれる少なくとも1種の物質を、0.01
〜20重量%含有させたものがより好ましい。
【0015】水溶性高分子の例としては、トウモロコ
シ、小麦等のデンプン物質、カルボキシメチルセルロー
ス、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等
のセルロース系物質、アルギン酸ナトリウム、アラビヤ
ゴム、ローカスイトビーンガム、トラガントガム、グァ
ーガム、タマリンド種子等の多糖類、ゼラチン、カゼイ
ン等の蛋白質物質、タンニン系物質、リグニン系物質等
の天然水溶性高分子が挙げられる。
【0016】又、合成高分子としては、例えば、ポリビ
ニルアルコール系化合物、ポリエチレンオキサイド系化
合物、アクリル酸系水溶性高分子、無水マレイン酸系水
溶性高分子等が挙げられる。これらの中でも多糖類系高
分子やセルロース系高分子が好ましい。水溶性金属塩類
としては、例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属の
ハロゲン化物の様に、典型的なイオン結晶を作るもので
あって、pH4〜10である化合物が挙げられる。かか
る化合物の代表的な例としては、例えば、アルカリ金属
では、NaCl、Na2SO4 、KCl及びCH3COO
Na等が挙げられ、又、アルカリ土類金属としては、C
aCl2 及びMgCl2 等が挙げられる。中でもNa、
K及びCaの塩類が好ましい。
【0017】本発明のインクジェット捺染用布帛に対し
て用いる捺染インクとしては、ナイロン繊維を染色可能
なものであれば、特に制限されるものではないが、染料
及び水性液媒体から構成されるインクジェット捺染用イ
ンクが好ましく用いられる。本発明において好ましく使
用される染料としては、酸性染料、2:1型金属錯塩染
料、直接染料、反応染料、酸性媒染染料、バット染料、
可溶性バット染料、分散染料等が挙げられる。これらの
中でも特に、酸性染料、反応染料及び直接染料が好まし
く用いられる。又、これらの染料は単独でも混合物とし
ても、又、色相の異なる混合物としても使用することが
出来る。
【0018】これらの染料の使用量としては、一般的に
はインク全量に対して合計で2〜25重量%、好ましく
は3〜20重量%、より好ましくは3〜15重量%の範
囲である。2重量%未満では発色濃度が不十分であり、
一方、25重量%を超えるとインクの吐出適性が十分で
はなくなる。
【0019】又、本発明方法に使用するインク中に、塩
素イオンび/又は硫酸イオンを、インク中に含有され
る染料に対して、10ppm〜20,000ppm程度
添加させること、及び、珪素、鉄、ニッケル及び亜鉛か
らなる群から選ばれる少なくとも1種の物質を、インク
中に合計で0.1ppm〜30ppm程度添加させるこ
とも好ましい態様である。この結果、この様なインクを
使用して本発明のインクジェット用布帛にインクジェッ
ト記録を行うと、染着率が高く、滲みがなく鮮明で、且
つ高濃度の染色物を得ることが出来る。又、かかるイン
クを使用すれば、長期間にわたってヘッドノズルにおけ
る目詰り等を発生しない吐出性能の高い印捺を行うこと
が出来る。更に、カルシウム及び/又はマグネシウムを
インク中に、合計量で0.1〜30ppm、好ましくは
0.2〜20ppm、より好ましくは0.3〜10pp
mの割合で含有させることが好ましく、特に染着率の一
層の向上がはかられる
【0020】本発明のインクジェット捺染方法に使用さ
れるインクを構成する液媒体の必須成分である水は、イ
ンク全量に対して30〜90重量%、好ましくは40〜
90重量%、より好ましくは、50〜85重量%の範囲
で用いられる。その他にインクの液媒体として、一般的
な有機溶剤も併用することが出来る。例えば、アセト
ン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトアルコー
ル類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル
類;ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、
トリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール等のオキシエチレン又はオキ
シプロピレン付加重合体;エチレングリコール、プロピ
レングリコール、トリメチレングリコール、ブチレング
リコール、ヘキシレングリコール等のアルキレン基が2
〜6個の炭素原子を含むアルキレングリコール類;1,
2,6−ヘキサントリオール等のトリオール類;チオジ
グリコール;グリセリン;エチレングリコールモノメチ
ル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールモノ
メチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコー
ルモノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコー
ルの低級アルキルエーテル類;トリエチレングリコール
ジメチル(又はエチル)エーテル、テトラエチレングリ
コールジメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコ
ールの低級ジアルキルエーテル類;スルホラン、N−メ
チル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダ
ゾリジノン等が挙げられる。
【0021】上記の様な水溶性有機溶剤の含有量は、一
般にはインクの全重量に対して重量%で3〜60%、好
ましくは5〜50%の範囲である。上記の如き液媒体を
併用する場合は単独でも混合物としても使用出来るが、
最も好ましい液媒体組成は、該溶剤が少なくとも1種の
多価アルコールを含有するものである。中でも、チオジ
グリコール、ジエチレングリコール単独、若しくはジエ
チレングリコールとチオジグリコールとの混合系が特に
良好なものである。
【0022】本発明方法に使用されるインクの主要成分
は上記の通りであるが、その他各種の分散剤、界面活性
剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、蛍光増白剤等を必要
に応じて添加することが出来る。例えば、ポリビニルア
ルコール、塩類、水溶性樹脂等の粘度調整剤;アニオン
或はノニオン型の各種界面活性剤;ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン等の表面張力調整剤;緩衝液
によるpH調整剤、防カビ剤等を挙げることが出来る。
【0023】本発明のインクジェット捺染方法は、本発
明のインクジェット捺染用布帛に対し、上記の如き捺染
インクを使用してこれに印捺する方法である。使用する
インクジェット記録方式としては、従来公知のいずれの
インクジェット記録方式でもよいが、例えば、特開昭5
4−59936号公報に記載されている方法で、熱エネ
ルギーの作用を受けたインクが急激な体積変化を生じ、
この状態変化による作用力によって、インクをノズルか
ら吐出させる方式が、液滴体積の均一性、吐出速度の2
点において、緻密なプリント画像を得る際には最も有効
な方法である。この様な方式において、本発明のインク
ジェット捺染用布帛に、長時間連続的に記録を行って
も、その発熱ヘッドでの異物の沈着や断線が発生せず、
安定した印捺が可能である。又、特に効果の高いプリン
トが得られる条件としては、吐出液滴が20〜200p
l、インク打込量が4〜40nl/mm2 の範囲である
ことが好ましい。
【0024】本発明のインクジェット捺染用布帛を用い
て捺染を行うのに好適な装置の一例として、記録ヘッド
の室内のインクに記録信号に対応した熱エネルギーを与
え、該熱エネルギーにより液滴を発生させる装置が挙げ
られる。その装置の主要部であるヘッド構成例を図1、
図2及び図3に示す。ヘッド13はインクを通す溝14
を有するガラス、セラミックス又はプラスチック板等
と、感熱記録に用いられる発熱ヘッド15(図ではヘッ
ドが示されているが、これに限定されるものではない)
とを接着して得られる。発熱ヘッド15は酸化シリコン
等で形成される保護膜16、アルミニウム電極17−
1、17−2、ニクロム等で形成される発熱抵抗体層1
8、蓄熱層19、アルミナ等の放熱性のよい基板20よ
りなっている。インク21は吐出オリフィス(微細孔)
22まで来ており、圧力Pによりメニスカス23を形成
している。
【0025】今、電極17−1、17−2に電気信号が
加わると、発熱ヘッド15のnで示される領域が急激に
発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生し、
その圧力でメニスカス23が突出し、インク21が吐出
し、オリフィス22より記録小滴24となり、本発明の
ナイロン繊維を主体とする布帛25に向かって飛翔す
る。図3には図1に示すヘッドを多数並べたマルチヘッ
ドの外観図を示す。該マルチヘッドはマルチ溝26を有
するガラス板27と、図1に説明したものと同様な発熱
ヘッド28を密着して製作されている。尚、図1は、イ
ンク流路に沿ったヘッド13の断面図であり、図2は図
1のA−B線での切断面である。
【0026】図4に、かかるヘッドを組み込んだインク
ジェット記録装置の一例を示す。図4において、61は
ワイピング部材としてのブレードであり、その一端はブ
レード保持部材によって保持されて固定端となり、カン
チレバーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッドによ
る記録領域に隣接した位置に配設され、又、本例の場
合、記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持され
る。62はキャップであり、ブレード61に隣接するホ
ームポジションに配設され、記録ヘッドの移動方向と垂
直な方向に移動して吐出口面と当接し、キャッピングを
行う構成を備える。更に63は、ブレード61に隣接し
て設けられる吸収体であり、ブレード61と同様、記録
ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持される。上記
ブレード61、キャップ62、吸収体63によって吐出
回復部64が構成され、ブレード61及び吸収体63に
よってインク吐出口面に水分、塵埃等の除去が行われ
る。
【0027】65は吐出エネルギー発生手段を有し、吐
出口を配した吐出口面に対向するナイロン繊維を主体と
する布帛にインクを吐出して記録を行う記録ヘッド、6
6は記録ヘッド65を搭載して記録ヘッド65の移動を
行う為のキャリッジである。キャリッジ66はガイド軸
67と慴動可能に係合し、キャリッジ66の一部はモー
タ68によって駆動されるベルト69と接続(不図示)
している。これによりキャリッジ66はガイド軸67に
沿った移動が可能となり、記録ヘッド65による記録領
域及びその隣接した領域の移動が可能となる。51は本
発明のナイロン繊維を主体とする布帛を挿入する為の給
布部、52は不図示のモータにより駆動される布送りロ
ーラである。これらの構成によって記録ヘッドの吐出口
面と対向する位置へ本発明の布帛が給布され、記録が進
行するにつれて排布ローラ53を配した排布部へ排布さ
れる。
【0028】上記構成において記録ヘッド65が記録終
了等でホームポジションに戻る際、ヘッド回復部64の
キャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避して
いるが、ブレード61は移動経路中に突出している。こ
の結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされ
る。尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出面に当接
してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘッ
ドの移動経路中に突出する様に移動する。記録ヘッド6
5がホームポジションから記録開始位置へ移動する場
合、キャップ62及びブレード61は上述したワイピン
グ時の位置と同一の位置にある。この結果、この移動に
おいても記録ヘッド65の吐出口面はワイピングされ
る。上述の記録ヘッドのホームポジションへの移動は、
記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘッドが記
録の為に記録領域を移動する間に所定の間隔で記録領域
に隣接したホームポジションへ移動し、この移動に伴っ
て上記ワイピングが行われる。
【0029】以上の如くして本発明方法により本発明の
インクジェット捺染用布帛に付与される捺染インクは、
この状態では単に布帛上に付着しているに過ぎないの
で、引続き繊維への染料の反応定着及び未定着の染料の
除去工程を施すのが好ましい。この様な反応定着及び未
反応の染料の除去方法は、従来公知の方法でよく、例え
ば、スチーミング法、HTスチーミング法及びサーモ
ィックス法等による処理の後に洗浄する、従来公知の方
法に準じて行うことが出来る。更に、洗浄の際には、フ
ィックス処理を併用することが好ましい。
【0030】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中部及び%とあるのは特に断
りのない限り重量基準である。
【0031】インク(A)の製造 ・酸性染料(C.I.Acid Yellow 135) 7部 ・チオジグリコール 24部 ・ジエチレングリコール 11部 ・塩化カリウム 0.004部 ・硫酸ナトリウム 0.002部 ・メタケイ酸ナトリウム 0.001部 ・塩化鉄 0.0005部 ・水 58部 上記の全成分を混合し、混合液を水酸化ナトリウムでp
H8.4に調整し、2時間撹拌した後、フロロポアフィ
ルターFP−100(商品名、住友電工製)にて濾過
し、インクジェット捺染インク(A)を得た。
【0032】インク(B)の製造 ・酸性染料(C.I.Acid Red 266) 7部 ・チオジグリコール 15部 ・ジエチレングリコール 10部 ・テトラエチレングリコールジメチルエーテル 5部 ・塩化カリウム 0.04部 ・硫酸ナトリウム 0.01部 ・メタケイ酸ナトリウム 0.001部 ・塩化鉄 0.0005部 ・塩化ニッケル 0.0002部 ・水 63部 上記の全成分を混合し、混合液を水酸化ナトリウムでp
H7.9に調整し、2時間撹拌した後、フロロポアフィ
ルターFP−100(商品名、住友電工製)にて濾過
し、インクジェット捺染インク(B)を得た。
【0033】インク(C)の製造 ・酸性染料(C.I.Acid Blue 185) 9部 ・チオジグリコール 23部 ・トリエチレングリコールモノメチルエーテル 6部 ・塩化カリウム 0.05部 ・メタケイ酸ナトリウム 0.001部 ・塩化鉄 0.0005部 ・塩化亜鉛 0.0003部 ・水 62部 上記の全成分を混合し、混合液を水酸化ナトリウムでp
H8.3に調整し、2時間撹拌した後、フロロポアフィ
ルターFP−100(商品名、住友電工製)にて濾過
し、インクジェット捺染インク(C)を得た。
【0034】インク(D)の製造 ・酸性染料(C.I.Acid Brown 13) 2部 ・酸性染料(C.I.Acid Orange 156) 1.5部 ・酸性染料(C.I.Acid Blue 205) 6.5部 ・チオジグリコール 23部 ・ジエチレングリコール 5部 ・イソプロピルアルコール 3部 ・硫酸カリウム 0.01部 ・メタケイ酸ナトリウム 0.001部 ・硫酸鉄 0.0005部 ・硫酸ニッケル 0.0003部 ・硫酸亜鉛 0.0003部 ・水 59部 上記の全成分を混合し、混合液を水酸化ナトリウムでp
H8.2に調整し、2時間撹拌した後、フロロポアフィ
ルターFP−100(商品名、住友電工製)にて濾過
し、インクジェット捺染インク(D)を得た。
【0035】インク(E)の製造 ・酸性染料(C.I.Acid Blue 80) 12部 ・チオジグリコール 16部 ・ジエチレングリコール 17部 ・塩化ナトリウム 0.08部 ・硫酸カリウム 0.01部 ・メタケイ酸ナトリウム 0.0005部 ・硫酸鉄 0.001部 ・塩化ニッケル 0.0003部 ・塩化亜鉛 0.0003部 ・水 54.9部 上記の全成分を混合し、混合液を水酸化ナトリウムでp
H7.7に調整し、2時間撹拌した後、フロロポアフィ
ルターFP−100(商品名、住友電工製)にて濾過
し、インクジェット捺染インク(E)を得た。
【0036】インク(F)の製造 ・酸性染料(C.I.Acid Blue 80) 12部 ・チオジグリコール 16部 ・ジエチレングリコール 17部 ・塩化ナトリウム 0.08部 ・硫酸カリウム 0.01部 ・メタケイ酸ナトリウム 0.0005部 ・硫酸鉄 0.001部 ・塩化ニッケル 0.0003部 ・塩化亜鉛 0.0003部 ・塩化カルシウム 0.006部 ・水 54.9部 上記の全成分を混合し、混合液を水酸化ナトリウムでp
H7.7に調整し、2時間撹拌した後、フロロポアフィ
ルターFP−100(商品名、住友電工製)にて濾過
し、インクジェット捺染インク(F)を得た。
【0037】インク(G)の製造 ・酸性染料(C.I.Acid Blue 80) 12部 ・チオジグリコール 16部 ・ジエチレングリコール 17部 ・塩化ナトリウム 0.08部 ・硫酸カリウム 0.01部 ・メタケイ酸ナトリウム 0.0005部 ・硫酸鉄 0.001部 ・塩化ニッケル 0.0003部 ・塩化亜鉛 0.0003部 ・塩化マグネシウム 0.01部 ・水 54.9部 上記の全成分を混合し、混合液を水酸化ナトリウムでp
H7.7に調整し、2時間撹拌した後、フロロポアフィ
ルターFP−100(商品名、住友電工製)にて濾過
し、インクジェット捺染インク(G)を得た。
【0038】インク(H)の製造 ・直接染料(C.I.Direct Yellow 86) 7部 ・チオジグリコール 23部 ・ジエチレングリコール 12部 ・塩化カリウム 0.004部 ・硫酸ナトリウム 0.002部 ・メタケイ酸ナトリウム 0.001部 ・塩化鉄 0.0005部 ・水 58部 上記の全成分を混合し、混合液を水酸化ナトリウムでp
H8.4に調整し、2時間撹拌した後、フロロポアフィ
ルターFP−100(商品名、住友電工製)にて濾過
し、インクジェット捺染インク(H)を得た。
【0039】実施例1 平均太さ4dのナイロン繊維からなる平均太さ40dの
ナイロン糸からなる、ナイロン100%の織布を、予め
濃度15%の尿素の水溶液に浸し、絞り率30%で脱水
後乾燥して、水分率が10%になる様にした。この織布
に上記の様にして得られたインクジェット捺染インク
(A〜H)をカラーバブルジェットコピアPIXEL
PRO(商品名 キヤノン製)に搭載し、2×10cm
のベタサンプルをインク打込量16nl/mm2 の条件
でプリントを行い、100℃で30分間の蒸熱処理によ
る定着を行った。その後、これを中性洗剤で洗浄して、
捺染物の鮮明性及び滲み性について評価した。その結果
を表1に示す。
【0040】実施例2 平均太さ5dのナイロン繊維からなる平均太さ50dの
ナイロン糸からなる、ナイロン85%及びレーヨン15
%とからなる織布を、予め濃度30%の尿素の水溶液に
浸し、絞り率30%で脱水後乾燥して、水分率が25%
になる様にした。この織布を用い、実施例1と同様にし
て処理及びプリントを行い、得られた捺染物の鮮明性及
び滲み性について評価した。その結果を表1に示す。
【0041】実施例3 平均太さ6dのナイロン繊維からなる平均太さ60dの
ナイロン糸からなる、ナイロン100%の織布を、予
め、ポリビニルアルコール3%及び塩化カルシウム5%
の水溶液に浸し、絞り率を調整して水分率が70%にな
る様にした。この織布を用い、実施例1と同様にして処
理及びプリントを行い、得られた捺染物の鮮明性及び滲
み性について評価した。その結果を表1に示す。
【0042】実施例4 平均太さ2dのナイロン繊維からなる平均太さ45dの
ナイロン糸からなる、ナイロン100%の織布を、予め
濃度10%のアルギン酸ナトリウムの水溶液に浸し、絞
り率30%で脱水後乾燥して、水分率が20%になる様
にした。この織布を用い、実施例1と同様にして処理及
びプリントを行い、得られた捺染物の鮮明性及び滲み性
について評価した。その結果を表1に示す。
【0043】実施例5 平均太さ3dのナイロン繊維からなる平均太さ30dの
ナイロン糸からなる、ナイロン100%の織布(水分率
20%)を用い、実施例1と同様にして処理及びプリン
トを行い、得られた捺染物の鮮明性及び滲み性について
評価した。その結果を表1に示す。
【0044】実施例6 平均太さ2dのナイロン繊維からなる平均太さ70dの
ナイロン糸からなる、ナイロン85%及びポリウレタン
15%とからなる織布(水分率30%)を用い、実施例
1と同様にして処理及びプリントを行い、得られた捺染
物の鮮明性及び滲み性について評価した。その結果を表
1に示す。
【0045】実施例7 平均太さ5dのナイロン繊維からなる平均太さ25dの
ナイロン糸からなる、ナイロン100%の織布(水分率
40%)を用い、実施例1と同様にして処理及びプリン
トを行い、得られた捺染物の鮮明性及び滲み性について
評価した。その結果を表1に示す。
【0046】実施例8 平均太さ4dのナイロン繊維からなる平均太さ100d
のナイロン糸からなる、ナイロン100%の織布(水分
率50%)を用い、実施例1と同様にして処理及びプリ
ントを行い、得られた捺染物の鮮明性及び滲み性につい
て評価した。その結果を表1に示す。
【0047】実施例9 実施例5と同様のナイロン100%の織布を、予め濃度
15%のアルギン酸ナトリウムの水溶液に浸した後、絞
り率30%で脱水後乾燥して水分率が20%になる様に
した。この織布を用い、実施例1と同様にして処理及び
プリントを行い、得られた捺染物の鮮明性及び滲み性に
ついて評価した。その結果を表1に示す。
【0048】比較例1 実施例1で使用したと同様の繊維及び糸で構成されたナ
イロン100%の織布を、予め濃度15%の尿素の水溶
液に浸し、絞り率30%で脱水後乾燥し、水分率が4.
5%の通常の状態になる様に乾燥させた。この織布に、
実施例で使用したと同様のインクジェット捺染インク
(A〜H)を用い、同様の方法でプリントし、得られた
捺染物の鮮明性及び滲み性について評価した。その結果
を表1に示す。又、実施例1に比べて各捺染物の濃度が
低く、染着率が劣る結果となった。
【0049】比較例2 実施例1で使用したと同様の繊維及び糸で構成されたナ
イロン100%の織布を水槽に浸し、絞り率を調整して
水分率が115%になる様にし、この織布に実施例で使
用したと同様のインクジェット捺染インク(A〜H)を
用い、同様の方法でプリントし、得られた捺染物の鮮明
性及び滲み性について評価した。その結果を表1に示
す。又、搬送性の面では送り精度の点で問題が見られ
た。
【0050】比較例3 平均太さ0.5dのナイロン繊維からなる平均太さ10
dのナイロン糸からなるナイロン100%の織布(水分
率10%)を用い、実施例で使用したと同様のインクジ
ェット捺染インク(A〜H)を用い、同様の方法でプリ
ントし、得られた捺染物の鮮明性及び滲み性について評
価した。その結果を表1に示す。又、実施例1に比べて
各捺染物の濃度が低く、発色性が劣る結果となった。
【0051】比較例4 平均太さ14dのナイロン繊維からなる平均太さ210
dのナイロン糸からなるナイロン100%の織布(水分
率10%)を用い、実施例と同様のインクジェット捺染
インク(A〜H)を用い、同様の方法でプリントし、得
られた捺染物の鮮明性及び滲み性について評価した。そ
の結果を表1に示す。又、実施例に比べて各捺染物の濃
度が低く、発色性が劣る結果となった。更に、搬送性の
面でも送り精度の点で問題が見られた。
【0052】
【表1】表1 *1 ベタ部のムラを肉眼で観察し、判定した。 ○:ムラが全くなく鮮明である △:ムラが少しある ×:ムラが多い *2 エッジの直線部分の不規則な乱れを肉眼で観察
し、判定した。 ○:乱れが全くない △:乱れが少しある ×:乱
れが多い
【0053】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明のインクジェ
ット捺染用布帛によれば、滲みがなく鮮明で、且つ、高
濃度の染色物を得ることが可能となる。又、本発明のイ
ンクジェット捺染方法は、インクの定着性及び装置内に
おける布帛の搬送性に優れ、効率よく優れた捺染物を提
供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置のヘッド部の縦断面図
である。
【図2】インクジェット記録装置のヘッド部の横断面図
である。
【図3】図1に示したヘッドをマルチ化したヘッドの外
観斜視図である。
【図4】インクジェット記録装置の一例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
61:ワイピング部材 62:キャップ 63:インク吸収体 64:吐出回復部 65:記録ヘッド 66:キャリッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−53976(JP,A) 特開 平3−113073(JP,A) 特開 昭62−162086(JP,A) 特開 昭62−299588(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06P 5/00 111 D03D 15/00 D06P 3/24

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主としてナイロン繊維から構成されてい
    るインクジェット捺染用布帛において、該布帛の水分含
    有量が10〜110%であり、且つ上記繊維の平均太さ
    が1〜10dのナイロン繊維から構成された平均太さ2
    0〜100dのナイロン糸で構成されていることを特徴
    とするインクジェット捺染用布帛。
  2. 【請求項2】 布帛の水分含有量が10〜90%の範囲
    にある請求項1に記載のインクジェット捺染用布帛。
  3. 【請求項3】 布帛の水分含有量が10〜70%の範囲
    にある請求項2に記載のインクジェット捺染用布帛。
  4. 【請求項4】 ナイロン繊維の平均太さが2〜6dの範
    囲にある請求項1に記載のインクジェット捺染用布帛。
  5. 【請求項5】 ナイロン糸の平均太さが25〜80dの
    範囲にある請求項1に記載のインクジェット捺染用布
    帛。
  6. 【請求項6】 尿素、水溶性金属塩、水溶性高分子の群
    から選ばれる少なくとも1種の物質が0.01〜20重
    量%含有されている請求項1〜5のいずれかに記載のイ
    ンクジェット捺染用布帛。
  7. 【請求項7】 布帛に対しインクをインクジェット方式
    により付与した後、染着処理を行い、次いで洗浄処理を
    するインクジェット捺染方法において、前記布帛が請求
    項1〜6のいずれかに記載のインクジェット捺染用布帛
    であることを特徴とするインクジェット捺染方法。
  8. 【請求項8】 インクジェット方式が、熱エネルギーを
    利用したインクジェット方式である請求項に記載のイ
    ンクジェット捺染方法。
  9. 【請求項9】 インク打込み量が4〜40nl/mm 2
    の範囲にある請求項7又は8に記載のインクジェット捺
    染方法。
  10. 【請求項10】 請求項7〜9のいずれかに記載の方法
    により捺染した捺染物。
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