JP3260969B2 - インクジェット捺染用布帛、インクジェット捺染方法および捺染物 - Google Patents
インクジェット捺染用布帛、インクジェット捺染方法および捺染物Info
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Description
体とするインクジェット捺染用布帛、該布帛を用いたイ
ンクジェット捺染方法、該方法による捺染物、該捺染物
を用いた加工品及びポリエステル繊維を主体とする布帛
を用いた高品位の捺染物を得る方法に関する。
ローラー捺染である。これらの方式はは、いずれも版を
おこす必要があり、多品種少量生産には不向きであり、
流行への迅速な対応も困難であることから、最近では無
製版の電子捺染システムが要望されている。この要望に
対してインクジェット記録による捺染方法が数多く提案
されており、各方面からの期待も大きくなっている。
しては、(1)インクを十分な濃度に発色させ得るこ
と、(2)インクの染着率が高いこと、(3)インクが
布帛上で速やかに乾燥すること、(4)布帛上での不規
則なインクの滲みの発生が少ないこと、(5)風合がソ
フトであるにもかかわらず、装置内での搬送性に優れて
いること、等の性能が要求される。
主として布帛に対し、あらかじめ前処理を施しておく手
法が採られている。例えば、特開昭62−53492号
公報においてはインク受容層を有する布帛類の提案がな
されており、また特開昭61−231286には、布帛
が特定のインク受容層を有し、かつインクにも特定の物
質を含有させるという提案がなされている。
者らが詳細な検討をおこなったところ、上記の方法で
は、前述の要求性能のうち一部を満足するものはあるも
のの、全体として満足なものが得られないという問題が
ある。
よってかえって悪くなる場合もある。とりわけ、主とし
てポリエステル繊維から構成されているインクジェット
捺染用布帛においては基材の影響が大きい。
ある程度満足させることができる手段は見いだせても、
上記に挙げたすべての要求性能を同時に満足させ、かか
る一連の問題を解決した最高級の画像を得ることができ
るインクジェット捺染用布帛およびインクジェット捺染
方法は今までのところ知られていないのが現状である。
き従来の一般的なインクジェット捺染用布帛の問題を同
時に解決する、すなわち染色技術面ではインクのにじみ
がなく鮮明でかつ高濃度の染色物を与え、コストの面で
はインクの染着性が良好であり、操作性の面ではインク
定着性および装置内での布搬送性が良好となる、インク
ジェット捺染用布帛、それを用いたインクジェット捺染
方法、該方法により得られる捺染物及び該捺染物を用い
た加工品を提供することである。本発明の他の目的は、
これらの特性を満足し、かつ高品位の捺染物を得る方法
を提供することにある。
明によって達成される。
る。 (A)ポリエステル繊維を主体とするインクジェット捺
染用布帛において、水分率が1〜101%であって、水
溶性金属塩、水溶性高分子、尿素、チオ尿素および界面
活性剤から成る群から選ばれる少なくとも1つの物質を
布帛の乾燥重量に対して0.01〜20重量%含有し、
ポリエステル繊維が異形断面を持ち、平均太さが0.9
d以下であることを特徴とするインクジェット捺染用布
帛。 (B)布帛に対し捺染用インクを付与するインクジェッ
ト捺染方法において、布帛として上記のインクジェット
捺染用布帛を用い、少なくとも、該布帛にインクを付与
した後、染着処理を行い、次いで還元洗浄処理を行うこ
とを特徴とするインクジェット捺染方法。 (C)上記のインクジェット捺染方法により捺染した捺
染物。 (D)上記の捺染物を加工して得られる加工品。 (E)ポリエステル繊維を主体とするインクジェット捺
染用布帛にインクジェットプリンタを用いてインクを付
与し、染着処理を行い、次いで還元洗浄処理を行って捺
染物を得る捺染工程における布帛の搬送性を劣化させる
ことなく高品位の捺染物を得る方法であって、ポリエス
テル繊維が異形断面を持ち、平均太さが0.9d以下で
あるインクジェット捺染用布帛に水溶性金属塩、水溶性
高分子、尿素、チオ尿素および界面活性剤から成る群か
ら選ばれる少なくとも1つの物質を布帛の乾燥重量に対
して0.01〜20重量%含有させ、かつ水分率を1〜
101%に調節する前処理工程を含むことを特徴とする
布帛の搬送性を劣化させることなく高品位の捺染物を得
る方法。
ンクを用い、必要最小限の量の染料だけを布帛に付与し
てドット表現により画像を形成するインクジェット捺染
は、他の方法に比べて布帛の物理的条件に対する制約が
極めて多い。
ら構成されている布帛において、前述のごとき種々の要
求性能を同時に満足させるべく布帛の改良をおこなった
結果、従来おこなわれていた布帛を前処理する方法以外
に、上記ポリエステルの繊維として異形断面を有し、平
均太さが0.9d以下のものを用い、かつ少なくとも布
帛の乾燥重量に対して0.01〜20重量%の水溶性金
属塩、水溶性高分子、尿素、チオ尿素および界面活性剤
からなる群から選ばれる少なくとも1つの物質を含有
し、かつ水分率が1〜101%である布帛を使用するこ
とにより、前述の目的が達成されることを知見した。
便覧(原料編)(繊維学会編、1968年)826頁に
記載のように、三角断面、五角断面、4つの凸、凹状部
を持つもの、十字形のもの、V字形のものその他の円形
でない断面(同便覧、779頁)を意味し、当業界では
一般に用いられる用語である。
法によって行うことができる。その例としては、紡糸ノ
ズルの口金の形状を所望の異形形状とする方法、ポリエ
ステルとナイロンなどの他材料との複合繊維を形成しナ
イロンのアルカリによる膨潤等でポリエステル部分を分
割させる方法(分割方式、図7(a)および(b)参
照)、ポリエステルとポリスチレンなどの他材料との複
合繊維を形成してポリスチレンの溶解除去等でポリエス
テルの部分のみを残す方法(海島方式、図7(c)参
照)などがある。
面の方がインクジェット捺染において有利であることの
理由は完全に解明されているわけではないが、異形断面
をもつ極細繊維からなる糸は、通常の円形断面のものに
比べ、糸の内部や、表層に近い部分に非常に微細な空隙
を多く有するものと考えられる。このような糸からなる
布帛に上記処理をすることにより、繊維あるいは繊維間
が適度に膨潤し、該繊維のインクに対する親和性が高ま
り、糸の表層に近い空隙にインクを安定に保持できるよ
うになるため、印字直後のにじみが抑制されると考えら
れる。さらにこのような状態で、スチ−ミングなどの固
着処理をすることにより糸の表層部分が濃く染まり、高
い濃度が得られるものと考える。
を含有させたうえで、かつ通常では到達しえない特定の
水分を布帛に含有させることにより、繊維あるいは繊維
間の膨潤状態が最適となることにより、やわらかな風合
にもかかわらず腰が強く、しかも布帛を搬送するための
機構に対してなじみの良い布帛となるため、搬送性がき
わめて良好なインクジェット用布帛が得られるものと考
えられる。
らに詳しく説明する。
としてポリエステル繊維から構成されているインクジェ
ット捺染用布帛において、上記繊維が異形断面を持つ平
均太さ0.9d以下のものであり、少なくとも布帛の乾
燥重量に対して0.01〜20重量%の水溶性金属塩、
水溶性高分子、尿素、チオ尿素および界面活性剤の群か
ら選ばれる少なくとも1つの物質を含有し、かつ水分率
が1〜101%であることを特徴としている。
つ0.9d以下のポリエステル糸を主として構成されて
いるが、ポリエステルはエステル結合を有する合成繊維
であり、ポリエステル糸は、引張強度、摩耗強度及び耐
熱性が大きく、天然繊維や再生繊維等と混紡しても着心
地がよく混紡性にもすぐれている。
るものではないが、エチレングリコ−ルとテレフタル酸
の縮重合物か、炭素数3〜8の直鎖ジオ−ルとテレフタ
ル酸の縮重合物、あるいはエチレングリコ−ルとテレフ
タル酸と炭素数3〜8の直鎖ジカルボン酸の縮重合物が
好ましい。特に後者のように、ポリエステル主鎖に炭素
数3〜8の直鎖アルキレン基を導入した繊維に、上記の
処理を施すと、水分によって適度に膨潤することにより
直鎖部分が適度にのびるため、染料が吸着しやすくな
り、高発色が得られる。一方、炭素数9以上の直鎖ジオ
−ルを主鎖に導入すると、繊維の有機性が強くなり過
ぎ、スチ−ミング方式により染料の発色を行う場合に染
料がなじみにくくなり、ムラが発生しやすくなる。
際に、異形断面を持つ0.9d以下の繊維を製造するも
のである。
製造することができる。例えば、溶融紡糸の際に繊維の
望ましい形状にあわせた金口を使用する方法や、または
紡糸の際に最終的に得たい形状のポリエステルのまわり
にナイロンあるいはポリスチレン等で壁をつくるように
絞り出し、一本の糸として紡糸した後、ナイロンあるい
はポリスチレンを溶解して、得たい形状のポリエステル
を得る方法等がある。
糸の内部や、表層に近い部分の空隙が少ないため、本発
明の布帛の効果は達成されない。
は、上記空隙の数や、大きさが適当でなく、やはり本発
明の布帛の効果は達成されない。さらに繊維の太さは、
0.0001〜0.85dの時が、空隙の数や大きさの
バランスが適当でより好ましい。繊維の平均太さの測定
については、一定長に切り揃えた繊維を秤量して、繊維
数、重量を求め、9000m当たりの重量に換算してd
(デニ−ル)単位で表した。
の際の糸の太さとしては、10d〜100dの範囲が好
ましい。
を1.0〜101.0%、好ましくは2〜91%、より
好ましくは3〜81%の範囲のものとする。水分率が
1.0%未満の場合では、発色性およびにじみ防止性の
点で好ましくない。また、水分率が101.0%を超え
ると、搬送性及び特に滲みの点で好ましくない。
は、JIS L 1019に準拠して行う。すなわち、
試料100gを正確に秤り取り、105±2℃の乾燥器
中に入れ恒量になるまで乾燥した後、水洗処理を行い、
再び恒量になるまで乾燥し、繊維部のみの乾燥後重量を
測定し、次式により布帛中の水分率を求める。
後繊維部重量) また、本発明のインクジェット捺染用布帛は、布帛の乾
燥重量に対して0.01〜20重量%の水溶性金属塩、
水溶性高分子、尿素、チオ尿素および界面活性剤からな
る群から選ばれる少なくとも1つの物質を含有する。そ
れら物質を合わせた含有量は、好ましくは0.5〜18
%、より好ましくは1〜15%である。0.01%以下
ではそれら物質を添加する効果がなく、20%以上では
布帛の搬送性の点から好ましくない。
シ、小麦等のデンプン物質;カルボキシメチルセルロー
ス、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等
のセルロース系物質;アルギン酸ナトリウム、アラビヤ
ゴム、ローカスイトビーンガム、トラガントガム、グア
ーガム、タマリンド種子等の多糖類;ゼラチン、カゼイ
ン等の蛋白質物質;タンニン系物質;リグニン系物質等
の天然水溶性高分子が挙げられる。さらに、合成高分子
では、例えば、ポリビニルアルコール系化合物、ポリエ
チレンオキサイド系化合物、アクリル酸系水溶性高分
子、無水マレイン酸系水溶性高分子等が挙げられる。こ
れらの中でも多糖類系高分子やセルロース系高分子が好
ましい。
リ金属、アルカリ土類金属のハロゲン化物のように、典
型的なイオン結晶を作るものであって、水溶液がpH4
〜10である化合物が挙げられる。かかる化合物の代表
的な例としては、例えば、アルカリ金属塩では、NaC
l、Na2SO4、KCl、CH3COONa等が挙げら
れ、アルカリ土類金属塩では、CaCl2、MgCl2等
が挙げられる。中でもNa、K、Caの塩類が好まし
い。
ン系、両性、ノニオン系のものが使用され、代表的に
は、アニオン系では高級アルコール硫酸エステル塩、ナ
フタレン誘導体のスルホン酸塩、カチオン系では第4級
アンモニウム塩、両性ではイミダゾリン誘導体、ノニオ
ン系ではポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオ
キシエチレンプロピレンブロックポリマー、ソルビタン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸
エステル、アセチレンアルコールのエチレンオキサイド
付加物等が挙げられる。
須成分の説明である。
に対して用いる捺染インクとしては、ポリエステル繊維
を染色可能なものであれば、特に制限されるものではな
いが、分散染料及び水性液媒体から構成されるインクジ
ェット捺染用インクが好ましく用いられる。
イエロー5、24、54、64、79、82、83、9
3、99、100、119、122、124、126、
160、184:1、186、198、199、20
4、211、224および237;C.I.ディスパー
ズオレンジ13、29、31:1、33、49、54、
55、66、73、118、119および163;C.
I.ディスパーズレッド54、72、73、86、8
8、91、92、93、111、126、127、13
4、135、143、145、152、153、15
4、159、164、167:1、177、181、2
04、206、207、221、239、240、25
8、277、278、283、288、311、32
3、343、348、356および362;C.I.デ
ィスパーズバイオレット33;C.I.ディスパーズブ
ルー56、60、73、87、113、128、14
3、148、154、158、165、165:1、1
65:2、176、183、185、197、198、
201、214、224、225、257、266、2
67、287、354、358、365および368;
C.I.ディスパーズグリーン6:1および9が好まし
い。
2種以上を併用して使用することができ、これら染料の
含有量(2種以上を併用する場合は総含有量)は、0.
5〜25重量%、好ましくは1.0〜20重量%、より
好ましくは1.5〜15重量%の範囲である。分散染料
の含有量が0.5重量%未満の場合は、発色の濃度が不
十分である。また、25%を超えて含有するとインクの
保存安定性劣化やノズル先端付近におけるインク蒸発に
伴う増粘や析出による不吐出を引き起こす。
しては、いわゆる分散剤、界面活性剤、樹脂等を用いる
ことができる。分散剤または界面活性剤としては、アニ
オン系、ノニオン系のいずれも使用できるが、例えばア
ニオン系のものとしては、脂肪酸塩、アルキル硫酸エス
テル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフ
タレンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、ア
ルキルリン酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマ
リン縮合物、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル
塩、およびこれら置換誘導体等があり、ノニオン系のも
のとしては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンアルキルアミン、グリセリン脂肪酸エ
ステル、オキシエチレンオキシプロピレンブロックポリ
マー、およびこれらの置換誘導体等が挙げられる。
誘導体、ビニルナフタレンおよびその誘導体、α,β−
不飽和カルボン酸の脂肪族アルコールエステル等、アク
リル酸およびその誘導体、マレイン酸およびその誘導
体、イタコン酸およびその誘導体、フマール酸およびそ
の誘導体、酢酸ビニル、ビニルアルコール、ビニルピロ
リドン、アクリルアミドおよびそれらの誘導体等から選
ばれる少なくとも2つ以上の単量体(そのうち少なくと
も1つは親水性単量体)からなるブロック共重合体、ラ
ンダム共重合体およびグラフト共重合体、ならびにこれ
らの塩などを挙げることができる。これらの樹脂は、塩
基を溶解させた水溶液に可溶なアルカリ可溶型樹脂であ
ることが好ましい。
用インクには、水溶性有機溶剤を使用することによっ
て、本発明の効果をより顕著にすることもできる。その
ような溶剤としては、例えば、メタノール、エタノー
ル、イソプロピルアルコール等の1価アルコール類、ア
セトン、ジアセトンアルコール等のケトンまたはケトア
ルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエー
テル類;ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、トリプロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール等のオキシエチレンまた
はオキシプロピレン付加重合体;エチレングリコール、
プロピレングリコール、トリメチレングリコール、ブチ
レングリコール、ヘキシレングリコール等のアルキレン
基が2〜6個の炭素原子を含むアルキレングリコ−ル
類;1,2,6−ヘキサントリオール等のトリオール
類;チオジグリコール;グリセリン;エチレングリコー
ルモノメチル(またはエチル)エーテル、ジエチレング
リコールモノメチル(またはエチル)エーテル、トリエ
チレングリコールモノメチル(またはエチル)エーテル
等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類;トリエ
チレングリコールジメチル(またはエチル)エーテル、
テトラエチレングリコールジメチル(またはエチル)エ
ーテル等の多価アルコールの低級ジアルキルエーテル
類;スルホラン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3
−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。
インクの全重量に対して重量%で0〜50%、好ましく
は2〜45%の範囲である。
も混合物としても使用できるが、最も好ましい液媒体組
成は、該溶剤が少なくとも1種の1価または多価アルコ
ールおよびその誘導体を含有するものである。中でもチ
オジグリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、トリエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、エタ
ノールは特に良好なものである。
要成分は上記の通りであるが、その他各種の分散剤、界
面活性剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、蛍光増白剤等
を必要に応じて添加することができる。
ルロース類、水溶性樹脂等の粘度調整剤;カチオンまた
はノニオン形の各種界面活性剤;ジエタノールアミン、
トリエタノールアミン等の表面張力調整剤;緩衝液によ
るpH調整剤、防カビ剤等を挙げることができる。
の本発明のインクを使用する方法であり、使用するイン
クジェット記録方式は、従来公知のいずれのインクジェ
ット記録方式でもよいが、例えば、特開昭54−599
36号公報に記載されている方法で、熱エネルギーの作
用を受けたインクが急激な体積変化を生じ、この状態変
化による作用力によって、インクをノズルから吐出させ
る方式が最も有効である。その理由としては、上記方式
は複数のノズルを有する記録ヘッドを用いる場合、各ノ
ズル間のインクの吐出速度のばらつきが小さく、インク
の吐出速度が5〜20m/secの範囲に集約されてい
ることがあげられる。この速度で分散染料を含むインク
が布帛に衝突した場合の着滴時の液滴の繊維に対する浸
透の具合が最適である。またこのような方式において本
発明に使用するインク中に列挙した染料を用いると、長
時間連続的に記録を行ってもそのヒーター上の異物の沈
着や断線が発生せず、安定した印捺が可能となる。
の高い捺染方法が得られる条件としては、吐出液滴が2
0〜200pl、インク打込量が4〜40nl/mm
2 、駆動周波数1.5KHz以上、およびヘッド温度3
5〜60℃の条件が好ましい。
適な装置の一例としては、記録ヘッドの室内のインクに
記録信号に対応した熱エネルギーを与え、該熱エネルギ
ーにより液滴を発生させる装置が挙げられるが、以下こ
れについて説明する。
1、図2および図3に示す。
ガラス、セラミックまたはプラスチック板等と、感熱記
録に用いられる発熱ヘッド15(図ではヘッドが示され
ているが、これに限定されるものではない)とを接着し
て得られる。発熱ヘッド15は酸化シリコン等で形成さ
れる保護膜16、アルミニウム電極17−1、17−
2、ニクロム等で形成される発熱抵抗体層18、蓄熱層
19、アルミナ等の放熱性のよい基板20よりなってい
る。
2まで来ており、圧力Pによりメニスカス23を形成し
ている。
が加わると、発熱ヘッド15のnで示される領域が急激
に発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生
し、その圧力でメニスカス23が突出し、インク21が
吐出し、オリフィス22より記録小滴24となり、本発
明に使用する布帛25に向かって飛翔する。図3には図
1に示すヘッドを多数並べたマルチヘッドの外観図を示
す。該マルチヘッドはマルチ溝26を有するガラス板2
7と、図1に説明したものと同様な発熱ヘッド28を密
着して製作されている。なお、図1は、インク流路に沿
ったヘッド13の断面図であり、図2は図1のA−B線
での切断面である。
ジェット記録装置の一例を示す。
てのブレードであり、その一端はブレード保持部材によ
って保持されて固定端となり、カンチレバーの形態をな
す。ブレード61は記録ヘッドによる記録領域に隣接し
た位置に配設され、また、本例の場合、記録ヘッドの移
動経路中に突出した形態で保持される。62はキャップ
であり、ブレード61に隣接するホームポジションに配
設され、記録ヘッドの移動方向と垂直な方向に移動して
吐出口面と当接し、キャッピングを行う構成を備える。
更に63はブレード61に隣接して設けられる吸収体で
あり、ブレード61と同様、記録ヘッドの移動経路中に
突出した形態で保持される。上記ブレード61、キャッ
プ62、吸収体63によって吐出回復部64が構成さ
れ、ブレード61および吸収体63によってインク吐出
口面に水分、塵埃等の除去が行われる。
出口を配した吐出口面に対向する布帛にインクを吐出し
て記録を行う記録ヘッド、66は記録ヘッド65を搭載
して記録ヘッド65の移動を行う為のキャリッジであ
る。キャリッジ66はガイド軸67と摺動可能に係合
し、キャリッジ66の一部はモータ68によって駆動さ
れるベルト69と接続(不図示)している。これにより
キャリッジ66はガイド軸67に沿った移動が可能とな
り、記録ヘッド65による記録領域およびその隣接した
領域の移動が可能となる。
不図示のモータにより駆動される布送りローラである。
これらの構成によって記録ヘッドの吐出口面と対向する
位置へ布帛が給布され、記録が進行するにつれて排布ロ
ーラ53を配した排布部へ排布される。
了等でホームポジションに戻る際、ヘッド回復部64の
キャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避して
いるが、ブレード61は移動経路中に突出している。こ
の結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされ
る。なお、キャップ62が記録ヘッド65の吐出面に当
接してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘ
ッドの移動経路中に突出するように移動する。
録開始位置へ移動する場合、キャップ62およびブレー
ド61は上述したワイピング時の位置と同一の位置にあ
る。この結果、この移動においても記録ヘッド65の吐
出口面はワイピングされる。
移動は、記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘ
ッドが記録のために記録領域を移動する間に所定の間隔
で記録領域に隣接したホームポジションへ移動し、この
移動に伴って上記ワイピングが行われる。
チューブを介して供給されるインクを収容したインクカ
ートリッジの一例を示す図である。ここで40は供給用
インクを収容したインク収容部、例えば、インク袋であ
り、その先端にはゴム製の栓42が設けられている。こ
の栓42に針(不図示)を挿入することにより、インク
袋40中のインクをヘッドに供給可能ならしめる。44
は廃インクを受容する吸収体である。インク収容部とし
ては、インクとの接液面がポリオレフィン、特にポリエ
チレンで形成されているものが本発明にとって好まし
い。本発明で使用されるインクジェット記録装置として
は、上記の如きヘッドとインクカートリッジとが別体と
なったものに限らず、図6に示す如きそれらが一体にな
ったものにも好適に用いられる。
て、この中にはインクを収容したインク収容部、例え
ば、インク吸収体が収納されており、かかるインク吸収
体中のインクが複数のオリフィスを有するヘッド部71
からインク滴として吐出される構成になっている。イン
ク吸収体の材料としては、ポリウレタンを用いることが
本発明にとって好ましい。72は記録ユニット内部を大
気に連通させるための大気連通口である。この記録ユニ
ット70は、図4で示す記録ヘッドに代えて用いられる
ものであって、キャリッジ66に対し着脱自在になって
いる。
インクジェット捺染用布帛に付与される捺染インクは、
この状態では単に布帛上に付着しているに過ぎないの
で、引続き繊維への染料の反応定着工程および未定着の
染料の除去工程を施すのが好ましい。このような反応定
着工程および未反応の染料の除去方法は、従来公知の方
法でよく、例えば、スチーミング法、HTスチーミング
法、サーモフィクッス法等による処理の後に洗浄する従
来公知の方法に準じて行うことが出来る。特に、本発明
の布帛のように、ポリエステルを主体とする繊維の場合
は、還元洗浄を行うことが好ましい。
の後所望の大きさに切り離され、その切り離された片
は、縫着、接着、溶着などの最終的な加工品を得るため
の工程を施され、ワンピース、ドレス、ネクタイ、水着
などの衣類や布団カバー、ソファーカバー、ハンカチ、
カーテンなどを得ることができる。布帛を縫製などによ
って加工して衣類その他の日用品とする方法は、例えば
「最新ニット縫製マニュアル」(センイジャーナル社発
行)や月刊誌「装苑」(文化出版局発行)など、公知の
書籍に多数記載されている。
する。なお、文中の「部」および「%」表示は特に断り
のない限り重量基準である。 分散染料液(I〜III)の調製 β−ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物 20部 イオン交換水 55部 ジエチレングリコール 10部 上記の成分を混合し、その溶液に新たにそれぞれ下記の
分散染料15部を加え(すなわち3種類の溶液を調
製)、30分間プレミキシングを行った後、下記の条件
で分散処理を行った。
械製) 粉砕メディア :ジルコニウムビーズ1mm径 粉砕メディアの充填率:50%(体積基準) 粉砕時間 :3時間 さらに、フロロポアフィルターFP−250(住友電工
社製)にてろ過し、粗大粒子を除去して分散染料液I〜
IIIを得た。 インク(a〜c)の調製 ・上記分散染料液I、IIまたはIII 40部 ・チオジグリコール 24部 ・ジエチレングリコール 11部 ・メタケイ酸ナトリウム 0.0005部 ・硫酸鉄 0.001部 ・塩化ニッケル 0.0003部 ・硫酸亜鉛 0.0003部 ・塩化カルシウム 0.002部 ・イオン交換水 25部 上記の全成分を混合し、混合液を水酸化ナトリウムでp
H7〜9に調整し、2時間攪拌した後、フロロポアフィ
ルターFP−100(商品名、住友電工製)にてろ過
し、インクジェット捺染インクa、bおよびc(分散染
料液がそれぞれI、IIおよびIII)を得た。
テレフタル酸の縮重合物からなるポリエステルのチップ
と、66−ナイロンのチップをそれぞれ加熱溶融して口
金から絞り出し、図7(a)(1)のようなファイバー
を得た。その後、NaOHでナイロンを膨潤させて取り
除き、三角形状の断面を持つ0.2dのポリエステル繊
維を得た。
グリコールとテレフタル酸の縮重合物からなるポリエス
テルのチップと、66−ナイロンのチップをそれぞれ加
熱溶融して口金から絞り出し、図7(b)(1)のよう
なファイバーを得た。その後、NaOHでナイロンを膨
潤させて取り除き、長方形状の断面を持つ0.8dのポ
リエステル繊維を得た。
グリコールとテレフタル酸の縮重合物からなるポリエス
テルのチップと、66−ナイロンのチップをそれぞれ加
熱溶融して口金から絞り出し、図7(d)(1)のよう
なファイバーを得た。その後、NaOHでナイロンを膨
潤させて取り除き、三ヶ月形状の断面を持つ0.5dの
ポリエステル繊維を得た。
グリコールとテレフタル酸とピメリン酸の3:1:2の
共重合物からなるポリエステルのチップと、66−ナイ
ロンのチップをそれぞれ加熱溶融して口金から絞り出
し、図7(a)(1)のようなファイバーを得た。その
後、NaOHでナイロンを膨潤させて取り除き、三角形
状の断面を持つ0.2dのポリエステル繊維を得た。
グリコールとテレフタル酸の縮重合物からなるポリエス
テルのチップを加熱溶融して汎用である丸型口金から絞
り出し、0.5dの円形の断面を持つポリエステル繊維
を得た。
グリコールとテレフタル酸の縮重合物からなるポリエス
テルのチップと、66−ナイロンのチップをそれぞれ加
熱溶融して、繊維1の製造に用いた口金の10倍の直径
の口金から絞り出し、図7(c)(1)のようなファイ
バーを得た。その後、NaOHでナイロンを膨潤させて
取り除き、三角形状の断面を持つ2dのポリエステル繊
維を得た。
濃度19%の尿素の水溶液に浸し、絞り率100%とし
た後、乾燥して、水分率が5%となる布帛を得た。
ット用捺染インク(a〜c)をカラーバブルジェットプ
リンターBJC600(商品名 キヤノン製)に搭載
し、上記の布帛に印字密度100%および200%部の
単色および2色混色の3cm×3cmのベタサンプルの
プリントを行い、180℃で8分間の蒸熱処理による定
着を行った。その後、これを水洗および還元洗浄して、
染色品の鮮明性、滲み性および染着性について評価し
た。結果を表1に示した。さらに、プリント部において
はインクの定着性が良く、搬送面においても良好であっ
た。
ニルアルコール1%および塩化カルシウム3%の水溶液
に浸し、絞り率を50%とした後、乾燥して水分率が1
1%となる布帛を得た。
を行い、得られた捺染物の鮮明性、滲み性および染着性
について評価した。その結果を表1に示した。さらに、
プリント部においては、インクの定着性が良く、搬送面
においても良好であった。
%のアルギン酸ナトリウム水溶液に浸し、絞り率を80
%とした後、乾燥して水分率が30%となる布帛を得
た。
を行い、得られた捺染物の鮮明性、滲み性および染着性
について評価した。結果を表1に示した。さらに、プリ
ント部においてはインクの定着性が良く、搬送面におい
ても良好であった。
%のアルギン酸ナトリウム水溶液に浸し、絞り率を80
%とした後、乾燥して水分率が27%となる布帛を得
た。
を行い、得られた捺染物の鮮明性、滲み性および染着性
について評価した。結果を表1に示した。さらに、プリ
ント部においては、インクの定着性が良く、搬送面にお
いても良好であった。
%のアルギン酸ナトリウム水溶液に浸し、絞り率を80
%とした後、乾燥して水分率が80%となる布帛を得
た。
を行い、得られた捺染物の鮮明性、滲み性および染着性
について評価した。結果を表1に示した。さらに、プリ
ント部においては、インクの定着性が良く、搬送面にお
いても良好であった。
%のアルギン酸ナトリウム水溶液に浸し、絞り率を80
%とした後、乾燥して水分率が40%となる布帛を得
た。
を行い、得られた捺染物の鮮明性、滲み性および染着性
について評価した。結果を表1に示した。さらに、プリ
ント部においては、インクの定着性が良く、搬送面にお
いても良好であった。
%のアルギン酸ナトリウム水溶液に浸し、絞り率を80
%とした後、乾燥して水分率が25%となる布帛を得
た。
を行い、得られた捺染物の鮮明性、滲み性および染着性
について評価した。結果を表1に示した。
%のアルギン酸ナトリウム水溶液に浸し、絞り率を80
%とした後、乾燥して水分率が20%となる布帛を得
た。
を行い、得られた捺染物の鮮明性、滲み性および染着性
について評価した。結果を表1に示した。なお、実施例
3に比較して搬送面での送り精度に問題が生じた。
ニルアルコール4%および塩化カルシウム4%の水溶液
に浸し、絞り率を120%とした後、乾燥させ水分率が
105%となる布帛を得た。
を行い、得られた捺染物の鮮明性、滲み性および染着性
について評価した。結果を表1に示した。なお、実施例
と比較して200%のプリント部においてインクの定着
性が悪く、ヘッドのフェイス面をこする現象が見られ
た。
乾燥して、水分率が0.5%となる布帛を得た。
を行い、得られた捺染物の鮮明性、滲み性および染着性
について評価した。結果を表1に示した。なお、実施例
に比較して、搬送性の面で送り性に問題があった。
5%、ポリビニルアルコール5%および塩化カルシウム
5%の水溶液に浸し、絞り率を100%とした後、乾燥
して水分率が33%となる布帛を得た。
を行い、得られた捺染物の鮮明性、滲み性および染着性
について評価した。結果を表1に示した。なお、実施例
に比較して、プリント部においてはインクの定着性が悪
く、搬送面においても問題があった。
判定した。
(洗う前の100%ベタ部のプルのK/S値)
吸収波長における反射率) ○:0.9以上 △:0.9〜0.7 ×:0.7以下
ット捺染用布帛によれば、滲みがなく鮮明で、かつ、高
濃度の染色物を安定して得ることが可能となる。
は、インクの定着性および装置内における布帛の搬送性
に優れ、効率よく優れた染色物を提供することができ
る。
である。
である。
観斜視図である。
ある。
Claims (20)
- 【請求項1】 ポリエステル繊維を主体とするインクジ
ェット捺染用布帛において、 水分率が1〜101%であって、水溶性金属塩、水溶性
高分子、尿素、チオ尿素および界面活性剤から成る群か
ら選ばれる少なくとも1つの物質を布帛の乾燥重量に対
して0.01〜20重量%含有し、ポリエステル繊維が
異形断面を持ち、平均太さが0.9d以下であることを
特徴とするインクジェット捺染用布帛。 - 【請求項2】 水溶性金属塩、水溶性高分子、尿素、チ
オ尿素および界面活性剤から成る群から選ばれる少なく
とも1つの物質が含浸により該布帛に含有されている請
求項1に記載のインクジェット捺染用布帛。 - 【請求項3】 水分率が2〜91%である請求項1また
は2に記載のインクジェット捺染用布帛。 - 【請求項4】 水分率が3〜81%である請求項1〜3
のいずれか1項に記載のインクジェット捺染用布帛。 - 【請求項5】 水溶性金属塩がアルカリ金属塩またはア
ルカリ土類金属塩である請求項1〜4のいずれか1項に
記載のインクジェット捺染用布帛。 - 【請求項6】 水溶性高分子がデンプン物質、セルロー
ス系物質、多糖類、蛋白質物質、タンニン系物質、リグ
ニン系物質、ポリビニルアルコール系化合物、ポリエチ
レンオキサイド系化合物、アクリル酸系水溶性高分子お
よび無水マレイン酸系水溶性高分子から選ばれる少なく
とも1つである請求項1〜5のいずれか1項に記載のイ
ンクジェット捺染用布帛。 - 【請求項7】 界面活性剤が高級アルコール硫酸エステ
ル塩、ナフタレン誘導体のスルホン酸塩、第4級アンモ
ニウム塩、イミダゾリン誘導体、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル、ポリオキシエチレンプロピレンブロッ
クポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステルおよびアセチレンアル
コールのエチレンオキサイド付加物から選ばれる少なく
とも1つである請求項1〜6のいずれか1項に記載のイ
ンクジェット捺染用布帛。 - 【請求項8】 ポリエステルがテレフタル酸とエチレン
グリコールの縮重合物である請求項1〜7のいずれか1
項に記載のインクジェット捺染用布帛。 - 【請求項9】 ポリエステルが主鎖に炭素数3〜8の直
鎖アルキレン基を有する請求項1〜7のいずれか1項に
記載のインクジェット捺染用布帛。 - 【請求項10】 ポリエステル繊維が炭素数3〜8のジ
オールとテレフタル酸の縮重合物もしくはエチレングリ
コールとテレフタル酸と炭素数3〜8の直鎖ジカルボン
酸の縮重合物である請求項9に記載のインクジェット捺
染用布帛。 - 【請求項11】 布帛に対し捺染用インクを付与するイ
ンクジェット捺染方法において、布帛として請求項1〜
10のいずれか1項に記載のインクジェット捺染用布帛
を用い、少なくとも、該布帛にインクを付与した後、染
着処理を行い、次いで還元洗浄処理を行うことを特徴と
するインクジェット捺染方法。 - 【請求項12】 インクジェット記録装置が、熱エネル
ギーを利用してインクを吐出する装置である請求項11
に記載のインクジェット捺染方法。 - 【請求項13】 請求項11または12に記載のインク
ジェット捺染方法により捺染した捺染物。 - 【請求項14】 請求項13に記載の捺染物を加工して
得られる加工品。 - 【請求項15】 請求項13に記載の捺染物を所定の大
きさに切り離して片とし、1つ以上の該片を加工して得
られる加工品。 - 【請求項16】 加工が縫製である請求項15に記載の
加工品。 - 【請求項17】 ポリエステル繊維を主体とするインク
ジェット捺染用布帛にインクジェットプリンタを用いて
インクを付与し、染着処理を行い、次いで還元洗浄処理
を行って捺染物を得る捺染工程における布帛の搬送性を
劣化させることなく高品位の捺染物を得る方法であっ
て、ポリエステル繊維が異形断面を持ち、平均太さが
0.9d以下であるインクジェット捺染用布帛に水溶性
金属塩、水溶性高分子、尿素、チオ尿素および界面活性
剤から成る群から選ばれる少なくとも1つの物質を布帛
の乾燥重量に対して0.01〜20重量%含有させ、か
つ水分率を1〜101%に調節する前処理工程を含むこ
とを特徴とする布帛の搬送性を劣化させることなく高品
位の捺染物を得る方法。 - 【請求項18】 水溶性金属塩がアルカリ金属塩または
アルカリ土類金属塩である請求項17に記載の方法。 - 【請求項19】 水溶性高分子がデンプン物質、セルロ
ース系物質、多糖類 、蛋白質物質、タンニン系物質、リ
グニン系物質、ポリビニルアルコール系化合物、ポリエ
チレンオキサイド系化合物、アクリル酸系水溶性高分子
および無水マレイン酸系水溶性高分子から選ばれる少な
くとも1つである請求項17または18に記載の方法。 - 【請求項20】 界面活性剤が高級アルコール硫酸エス
テル塩、ナフタレン誘導体のスルホン酸塩、第4級アン
モニウム塩、イミダゾリン誘導体、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンプロピレンブロ
ックポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステルおよびアセチレンア
ルコールのエチレンオキサイド付加物から選ばれる少な
くとも1つである請求項17〜19のいずれか1項に記
載の方法。
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1994
- 1994-06-13 JP JP13015094A patent/JP3260969B2/ja not_active Expired - Fee Related
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