JPH05279972A - インクジェット捺染用布帛、インクジェット捺染方法及び捺染物 - Google Patents
インクジェット捺染用布帛、インクジェット捺染方法及び捺染物Info
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Abstract
ンクの滲みがなく鮮明で、且つ高濃度の染色物を得ると
いう染色技術上の問題、インクの染着率が良好であると
いうコスト上の問題、インク定着性及び装置内での搬送
性といった操作性の問題等を同時に満足する捺染用布
帛、インクジェット捺染方法及び捺染物の提供。 【構成】 主としてセルロース繊維から構成されている
インクジェット捺染用布帛において、上記繊維の平均繊
維長が25〜60mmであり、且つ該布帛の水分率が1
3.5〜108.5%であること、又は、上記繊維の平
均太さが0.6〜2.2d且つ平均天然撚り数が70〜
150/cmであり、且つ該布帛の水分率が13.5〜
108.5%であることを特徴とするインクジェット捺
染用布帛、又、主として再生セルロース繊維から構成さ
れているインクジェット捺染用布帛において、該布帛の
水分率が13.5〜108.5%であることを特徴とす
るインクジェット捺染用布帛、これらを用いたインクジ
ェット捺染方法及び捺染物。
Description
布帛及びインクジェット捺染方法に関し、特に、インク
ジェット方式によりプリント画像を形成するに際し、染
着率が高く、高発色で鮮明且つ繊細な図柄を得ることが
可能なセルロース繊維を主体とするインクジェット捺染
用布帛、インクジェット捺染方法及び捺染物に関する。
ローラー捺染である。これらの方式はは、いずれも版を
おこす必要があり、多品種少量生産には不向きであり、
流行への迅速な対応も困難であることから、最近では無
製版の電子捺染システムが要望されている。この要望に
対してインクジェット記録による捺染方法が数多く提案
されており、各方面からの期待も大きくなっている。こ
こで用いるインクジェット捺染用布帛としては、(1)
インクを十分な濃度に発色させ得ること、(2)インク
の染着率が高いこと、(3)インクが布帛上で速やかに
乾燥すること、(4)布帛上での不規則なインクの滲み
の発生が少ないこと、(5)装置内での搬送性に優れて
いること、等の性能が要求される。
は、主として布帛に対し、予め前処理を施しておくこと
により対応してきた。例えば、特開昭62−53492
号公報においてはインク受容層を有する布帛類が開示さ
れ、又、特公平3−46589号公報においては還元防
止剤やアルカリ性物質を含有させた布帛の提案が為され
ている。
求に対して一部的には効果は認められるものの、最終工
程後のプリント画像の優劣は、やはり使用する布帛基材
の有する基本特性に負うところが多く、満足なものが得
られないという問題がある。以上の様に、従来技術では
個々の性能をある程度満足させることが出来る手段は見
出せても、上記に挙げた全ての性能を同時に満足させ、
かかる一連の問題を解決した最高級の画像を得ることが
出来るインクジェット捺染用布帛及びインクジェット捺
染方法は今迄のところ知られていないのが現状である。
は、上記の如き従来の一般的なインクジェット捺染用布
帛の問題、即ち、インクの滲みがなく鮮明で、且つ、高
濃度の染色物を得るという染色技術上の問題、インクの
染着率が良好であるというコスト上の問題、インク定着
性及び装置内での搬送性といった操作性の問題等を同時
に満足するインクジェット捺染用布帛、インクジェット
捺染方法及び捺染物を提供することである。
明によって達成される。即ち、本発明は、主としてセル
ロース繊維から構成されているインクジェット捺染用布
帛において、上記繊維の平均繊維長が25〜60mmで
あり、且つ該布帛の水分率が13.5〜108.5%で
あること、又は、上記繊維の平均太さが0.6〜2.2
d且つ平均天然撚り数が70〜150/cmであり、且
つ該布帛の水分率が13.5〜108.5%であること
を特徴とするインクジェット捺染用布帛、又、主として
再生セルロース繊維から構成されているインクジェット
捺染用布帛において、該布帛の水分率が13.5〜10
8.5%であることを特徴とするインクジェット捺染用
布帛、これらを用いたインクジェット捺染方法及び捺染
物である。
されているインクジェット捺染用布帛において、前述の
如き種々の要求性能を同時に満足させるべく布帛の改良
を行った結果、従来行われていた布帛を前処理する等の
改良方法以外に、基材の基本的特性である布帛中の水分
率を一定範囲に制御することによって、発色性、染着
率、定着性、滲み性及び搬送性等の諸特性が格段に改善
できることを知見した。この現象は、通常状態よりも多
い特定量の水分を布帛に含有させることにより、繊維の
膨潤状態が最適となり、従来報告されている様な捺染糊
に比して格段に低粘度の各種インクジェット用インクを
用いてプリントしても、そのプリント特性を最大限に発
揮させることが出来る為と思われる。
とともに、基材の基本的特性である布帛を構成する繊維
の平均繊維長を一定範囲に制御することによって、発色
性、染着率、定着性、滲み性、搬送性等の諸特性をなお
一層改善できることを知見して本発明に至った。この理
由としては、通常品より長い繊維を用いると繊維端部の
絶対数が減り、それが原因と考えられるストロー状の不
均一な滲みが発生しにくくなること、繊維の絡み状態が
平滑となり、従来報告されている様な捺染糊に比して格
段に低粘度の各種インクジェット用インクを用いてプリ
ントしても、そのプリント特性を最大限に発揮させるこ
とが出来る為と思われる。
基材の基本的特性である布帛を構成する繊維の平均繊維
太さ及び平均天然撚り数を一定範囲に制御することによ
っても、発色性、染着率、定着性、滲み性、搬送性等の
諸特性をなお一層改善できることを知見して本発明に至
った。この理由としては、通常品より細い繊維を用いる
ことにより、繊維の染料吸着座席の絶対数が増え、各種
染色特性が向上するものと思われる。又、天然撚り数が
かなり多いもので且つ繊維の太さをある細い範囲に制御
することで繊維の絡み状態が絶妙なものとなり、従来報
告されている様な捺染糊に比して格段に低粘度の各種イ
ンクジェット用インクを用いてプリントしても、そのプ
リント特性を最大限に発揮させることが出来る為と思わ
れる。
段に低粘度のインクを用い、このインクのドット表現に
よって画像を形成するインクジェット捺染方法は、布帛
の物理条件に対する制約が極めて多く、特に、主として
セルロース繊維から構成される布帛の場合にその影響が
大きい。しかし、主として再生セルロース繊維から構成
される布帛の場合には、繊維形状の影響は少なく、水分
率のみを調整することによって上述した諸特性が良好と
なることを確認した。これは再生セルロース繊維は、天
然のセルロース繊維をいったん化学的に溶解させ、再
生、紡糸し直して繊維としたものである為、ポリマー鎖
全体のインクの吸収及び染料の吸着が、天然セルロース
に比べて優れている為と思われる。
本発明を更に詳しく説明する。本発明のインクジェット
捺染用布帛は、主としてセルロース繊維から構成されて
いる布帛からなり、繊維の平均繊維長が25〜60mm
であり、且つ該布帛の水分率が13.5〜108.5%
であること、又は、繊維の平均太さが0.6〜2.2d
且つ平均天然撚り数が70〜150/cmであり、且つ
該布帛の水分率が13.5〜108.5%であることを
特徴としている。更に、 主として再生セルロース繊維
から構成されているインクジェット捺染用布帛からな
り、該布帛の水分率が13.5〜108.5%であるこ
とを特徴としている。
維又は再生セルロース繊維を主として構成されている
が、セルロース繊維とは、セルロースを主成分とする繊
維であり、木綿、麻等の天然セルロース繊維が挙げられ
る。又、再生セルロース繊維とは、木材パルプやコット
ン・リンターに含まれている天然セルロースをいったん
化学的に溶解させ、再生、紡糸し直して繊維としたもの
であり、レーヨン、キュプラ及びポリノジック繊維等が
挙げられる。中でも植物の種子から得られるセルロース
繊維である木綿や、最も木綿に近い再生セルロース繊維
であるビスコースレーヨンが、本発明に特に好ましく用
いられる。又、捺染用布帛とは、織布、不織布、編物、
及び立毛品等を指す。布帛は、勿論セルロース繊維10
0%のものが好適であるが、混紡率70%以上、好まし
くは、80%以上であれば、セルロース繊維と他の素材
との混紡織布或は混紡不織布等も本発明のインクジェッ
ト捺染用布帛として使用することが出来る。
を特徴づける布帛中の水分率としては、13.5〜10
8.5%、好ましくは、14.5〜88.5%、より好
ましくは、15.5〜68.5%の範囲である。水分率
が13.5%未満の場合では、発色性及び染着率の点で
不都合が生じる。又、水分率が108.5%を超える
と、搬送性及び特に滲みの点で問題となり、好ましくな
い。尚、布帛中の水分率の測定方法としては、JIS
L 1019を参照した。即ち、試料100gを正確に
秤り取り、105±2℃の乾燥器中に入れ恒量になるま
で乾燥し、次式によって布帛中の水分率を求めた。 水分率(%)={(W−W’)/W’} ×100 (ここで W:乾燥前重量、W’:乾燥後重量である) 又、アルカリ性物質等で前処理した布帛については、恒
量になるまで乾燥した後、水洗処理を行い、再び恒量に
なるまで乾燥し、繊維部のみの乾燥後重量を測定し、次
式により布帛中の水分率を求めた。 水分率(%)={(W−W’)/W”} ×100 (ここで W”:水洗乾燥後繊維部重量である)
は、主としてセルロース繊維から構成されている場合に
は、布帛が上記の水分率を有するとともに、セルロース
繊維の平均繊維長が25〜60mm、好ましくは30〜
55mm、より好ましくは35〜50mmの範囲である
ことを要する。平均繊維長が25mm未満であると、滲
みの発生や解像性の点で不都合が生じる。一方、平均繊
維長が60mmを超えると、搬送性及び染着率の点で問
題となり、好ましくない。尚、上記の平均繊維長は、J
IS L 1019を参照し、ステープルダイヤグラム
法によって求めた。
は、主としてセルロース繊維から構成されている場合に
は、布帛が上記の水分率を有するとともに、主として布
帛を構成しているセルロース繊維の平均太さが0.6〜
2.2d且つ平均天然撚り数が70〜150/cmであ
ることを要する。即ち、繊維の平均太さは0.6〜2.
2dの範囲内にあればよいが、好ましくは0.7〜2.
0d、より好ましくは0.8〜1.8dの範囲とする。
繊維の平均太さが0.6d未満であると染着率が低下
し、搬送性の点で不都合が生じる。一方、繊維の平均太
さが2.2dを超えると滲みの発生や解像性の点で問題
となり、好ましくない。
/cmの範囲内にあればよいが、好ましくは80〜15
0/cm、より好ましくは90〜150/cmの範囲と
する。繊維の平均天然撚り数が70/cm未満であると
染着率が低下し、滲みの発生や解像性の点で不都合が生
じる。一方、繊維の平均天然撚り数が150/cmを超
えると搬送性の点で問題となり、好ましくない。繊維の
平均太さの測定については、マイクロネア法によってマ
イクロネア繊度を求め、9000m当たりの重量に換算
してd(デニール)単位で表した。又、繊維の平均天然
撚り数については、50本のセルロース繊維を布帛より
任意に取り出し、顕微鏡にて個別に撚り数を測定し1c
m当たりの撚り数を求め、その平均値を求めた。但し、
本発明のインクジェット捺染用布帛が、主として再生セ
ルロース繊維から構成されている場合には、布帛が上記
の水分率を有するのみで発色性、定着性、滲み性、搬送
性等の諸特性を改善することが出来る。
は以上の必須の構成要件の他に、必要に応じて従来の前
処理方法を併用することが出来る。特に、布帛に乾燥布
帛重量に対して、0.01〜5重量%のアルカリ性物質
を含有させて布帛中の水分率を制御したもの、又は、水
溶性金属塩、水溶性高分子、尿素、及びチオ尿素の群か
ら選ばれる物質を、0.01〜20重量%含有させて布
帛中の水分率を制御したものがより好ましい場合があ
る。本発明でいうアルカリ性物質とは、例えば、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属、
モノ、ジ、トリエタノールアミン等のアミン類、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム等の炭酸も
しくは重炭酸アルカリ金属等が挙げられる。酢酸カルシ
ウム、酢酸バリウム等の有機酸金属塩やアンモニア及び
アンモニア化合物等がある。又、スチーミング及び乾熱
下でアルカリ物質となるトリクロロ酢酸ナトリウム等も
用い得る。特に好ましいアルカリ性物質としては、反応
性染料の染色に用いられる炭酸ナトリウム及び重炭酸ナ
トリウムである。
コシ、小麦等のデンプン物質、カルボキシメチルセルロ
ース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース
等のセルロース系物質、アルギン酸ナトリウム、アラビ
ヤゴム、ローカスイトビーンガム、トラガントガム、グ
アーガム、タマリンド種子等の多糖類、ゼラチン、カゼ
イン等の蛋白質物質、タンニン系物質、リグニン系物質
等の天然水溶性高分子が挙げられる。又、合成高分子と
しては、例えば、ポリビニルアルコール系化合物、ポリ
エチレンオキサイド系化合物、アクリル酸系水溶性高分
子、無水マレイン酸系水溶性高分子等が挙げられる。こ
れらの中でも多糖類系高分子やセルロース系高分子が好
ましい。水溶性金属塩類としては、例えば、アルカリ金
属、アルカリ土類金属のハロゲン化物の様に、典型的な
イオン結晶を作るものであって、pH4〜10である化
合物が挙げられる。かかる化合物の代表的な例として
は、例えば、アルカリ金属塩では、NaCl、Na2S
O4 、KCl、CH3COONa等が挙げられ、又、ア
ルカリ土類金属塩としては、CaCl2 、MgCl2 等
が挙げられる。中でもNa、K、Caの塩類が好まし
い。
て用いる捺染インクとしては、セルロース繊維を染色可
能なものであれば、特に制限されるものではないが、反
応染料及び水性液媒体から構成されるインクジェット捺
染用インクが好ましく用いられる。中でも、本発明方法
において使用される染料としては、少なくとも5〜30
重量%のビニルスルホン基及び/又はモノクロルトリア
ジン基を有する反応染料が好ましい。これらの染料の具
体例としては、例えば、C.I.リアクティブイエロー
2、15、37、42、76、95;C.I.リアクテ
ィブレッド21、22、24、33、45、111、1
12、114、180、218、226;C.I.リア
クティブブルー15、19、21、38、49、72、
77、176、203、220;C.I.リアクティブ
オレンジ5、12、13、35;C.I.リアクティブ
ブラウン7、11、33、46;C.I.リアクティブ
グリーン8、19;C.I.リアクティブバイオレット
2、6、22;C.I.リアクティブブラック5、8、
31、39等で代表されるものが挙げられる。又、別の
好ましい染料としては、少なくとも2個の反応基を有す
る反応染料が挙げられる。これらの染料の具体例として
は、C.I.リアクティブイエロー168、175;
C.I.リアクティブレッド 228、235;C.
I.リアクティブブルー230、235;C.I.リア
クティブオレンジ95;C.I.リアクティブブラウン
37等で代表される染料1分子中に2個以上の反応基を
有するものが挙げらる。これらの染料は単独でも混合物
としても、又、色相の異なる混合物としても使用するこ
とが出来るが、本発明は以上の染料に限定されるもので
はない。
され、色相の異なったものと併用することも可能であ
り、その使用量としては、一般的にはインク全量に対し
て合計で5〜30重量%、好ましくは5〜25重量%、
より好ましくは5〜20重量%の範囲である。5重量%
未満では発色濃度が不十分であり、一方、30重量%を
超えるとインクの吐出適性が十分ではなくなる。又、本
発明方法に使用するインク中に、塩素イオン及び/又は
硫酸イオンを、インク中に含有される反応染料に対して
10〜20,000ppm程度添加させること、及び、
珪素、鉄、ニッケル及び亜鉛からなる群から選ばれる少
なくとも1種の物質を、インク中に合計量で0.1〜3
0ppm程度添加させることも好ましい態様である。こ
の結果、この様なインクを使用して本発明のインクジェ
ット用布帛にインクジェット記録を行うと、染着率が高
く、滲みがなく鮮明で、且つ、高濃度の染色物を得るこ
とが出来る。又、かかるインクを使用すれば、長期間に
わたってヘッドノズルにおける目詰り等を発生しない吐
出性能の高い印捺を行うことが出来る。更に、上記の金
属塩に併用して、カルシウム及び/又はマグネネシウム
を、インク中に合計量で0.1〜30ppm、好ましく
は、0.2〜20ppm、より好ましくは、0.3〜1
0ppmの範囲で含有するのが好ましく、特に染着率の
より一層の向上がはかられる。
れるインクを構成する液媒体の必須成分である水は、イ
ンク全量に対して30〜90重量%、好ましくは40〜
90重量%、より好ましくは、50〜85重量%の範囲
で用いられる。以上が本発明方法に使用されるインクジ
ェット用捺染インクの必須成分であるが、インクの液媒
体として一般的な有機溶剤も併用することが出来る。例
えば、アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又は
ケトアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等
のエーテル類;ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレング
リコール、トリプロピレングリコール、ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール等のオキシエチレ
ン又はオキシプロピレン付加重合体;エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、
ブチレングリコール、ヘキシレングリコール等のアルキ
レン基が2〜6個の炭素原子を含むアルキレングリコ−
ル類;1,2,6−ヘキサントリオール等のトリオール
類;チオジグリコール;グリセリン;エチレングリコー
ルモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリ
コールモノメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレ
ングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル等の多
価アルコールの低級アルキルエーテル類;トリエチレン
グリコールジメチル(又はエチル)エーテル、テトラエ
チレングリコールジメチル(又はエチル)エーテル等の
多価アルコールの低級ジアルキルエーテル類;スルホラ
ン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−
2−イミダゾリジノン等が挙げられる。
般にはインクの全重量に対して重量%で3〜60%、好
ましくは5〜50%の範囲である。上記の如き液媒体を
併用する場合は単独でも混合物としても使用出来るが、
最も好ましい液媒体組成は、該溶剤が少なくとも1種の
多価アルコールを含有するものである。中でも、チオジ
グリコール単独若しくはジエチレングリコールとチオジ
グリコールとの混合系が特に良好なものである。本発明
方法に使用されるインクの主要成分は上記の通りである
が、その他各種の分散剤、界面活性剤、粘度調整剤、表
面張力調整剤、蛍光増白剤等を必要に応じて添加するこ
とが出来る。例えば、ポリビニルアルコール、セルロー
ス類、水溶性樹脂等の粘度調整剤;カチオン或はノニオ
ン形の各種界面活性剤;ジエタノールアミン、トリエタ
ノールアミン等の表面張力調整剤;緩衝液によるpH調
整剤、防カビ剤等を挙げることが出来る。
明のインクジェット捺染用布帛に対し、上記の如き捺染
インクを使用してこれに印捺する方法である。使用する
インクジェット記録方式としては、従来公知のいずれの
インクジェット記録方式でもよいが、例えば、特開昭5
4−59936号公報に記載されている方法で、熱エネ
ルギーの作用を受けたインクが急激な体積変化を生じ、
この状態変化による作用力によって、インクをノズルか
ら吐出させる方式が最も有効である。この様な方式にお
いて、本発明のインクジェット捺染用布帛に記録を行う
ことにより、安定した印捺が可能である。又、特に効果
の高いプリントが得られる条件としては、吐出液滴が2
0〜200pl、インク打込量が4〜40nl/mm2
の範囲であることが好ましい。
て捺染を行うのに好適な装置の一例として、記録ヘッド
の室内のインクに記録信号に対応した熱エネルギーを与
え、該熱エネルギーにより液滴を発生させる装置が挙げ
られる。その装置の主要部であるヘッド構成例を図1、
図2及び図3に示す。ヘッド13はインクを通す溝14
を有するガラス、セラミックス又はプラスチック板等
と、感熱記録に用いられる発熱ヘッド15(図ではヘッ
ドが示されているが、これに限定されるものではない)
とを接着して得られる。発熱ヘッド15は酸化シリコン
等で形成される保護膜16、アルミニウム電極17−
1、17−2、ニクロム等で形成される発熱抵抗体層1
8、蓄熱層19、アルミナ等の放熱性のよい基板20よ
りなっている。インク21は吐出オリフィス(微細孔)
22まで来ており、圧力Pによりメニスカス23を形成
している。
加わると、発熱ヘッド15のnで示される領域が急激に
発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生し、
その圧力でメニスカス23が突出し、インク21が吐出
し、オリフィス22より記録小滴24となり、本発明の
セルロース繊維を主体とする布帛25に向かって飛翔す
る。図3には図1に示すヘッドを多数並べたマルチヘッ
ドの外観図を示す。該マルチヘッドはマルチ溝26を有
するガラス板27と、図1に説明したものと同様な発熱
ヘッド28を密着して製作されている。尚、図1は、イ
ンク流路に沿ったヘッド13の断面図であり、図2は図
1のA−B線での切断面である。
ジェット記録装置の一例を示す。図4において、61は
ワイピング部材としてのブレードであり、その一端はブ
レード保持部材によって保持されて固定端となり、カン
チレバーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッドによ
る記録領域に隣接した位置に配設され、又、本例の場
合、記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持され
る。62はキャップであり、ブレード61に隣接するホ
ームポジションに配設され、記録ヘッドの移動方向と垂
直な方向に移動して吐出口面と当接し、キャッピングを
行う構成を備える。更に63はブレード61に隣接して
設けられる吸収体であり、ブレード61と同様、記録ヘ
ッドの移動経路中に突出した形態で保持される。上記ブ
レード61、キャップ62、吸収体63によって吐出回
復部64が構成され、ブレード61及び吸収体63によ
ってインク吐出口面に水分、塵埃等の除去が行われる。
出口を配した吐出口面に対向するセルロース繊維を含有
する布帛にインクを吐出して記録を行う記録ヘッド、6
6は記録ヘッド65を搭載して記録ヘッド65の移動を
行う為のキャリッジである。キャリッジ66はガイド軸
67と慴動可能に係合し、キャリッジ66の一部はモー
タ68によって駆動されるベルト69と接続(不図示)
している。これによりキャリッジ66はガイド軸67に
沿った移動が可能となり、記録ヘッド65による記録領
域及びその隣接した領域の移動が可能となる。51は本
発明のセルロース繊維を主体とする布帛を挿入する為の
給布部、52は不図示のモータにより駆動される紙送り
ローラである。これらの構成によって記録ヘッドの吐出
口面と対向する位置へ本発明の布帛が給布され、記録が
進行するにつれて排布ローラ53を配した排布部へ排布
される。
了等でホームポジションに戻る際、ヘッド回復部64の
キャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避して
いるが、ブレード61は移動経路中に突出している。こ
の結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされ
る。尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出面に当接
してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘッ
ドの移動経路中に突出する様に移動する。記録ヘッド6
5がホームポジションから記録開始位置へ移動する場
合、キャップ62及びブレード61は上述したワイピン
グ時の位置と同一の位置にある。この結果、この移動に
おいても記録ヘッド65の吐出口面はワイピングされ
る。上述の記録ヘッドのホームポジションへの移動は、
記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘッドが記
録の為に記録領域を移動する間に所定の間隔で記録領域
に隣接したホームポジションへ移動し、この移動に伴っ
て上記ワイピングが行われる。
インクジェット捺染用布帛に付与される捺染インクは、
この状態では単に布帛上に付着しているに過ぎないの
で、引続き繊維への染料の反応定着工程及び未定着の染
料の除去工程を施すのが好ましい。この様な反応定着工
程及び未反応の染料の除去方法は、従来公知の方法でよ
く、例えば、スチーミング法、HTスチーミング法、サ
ーモフィクッス法、予めアルカリ処理した布帛を用いな
い場合は、アルカリパッドスチーム法、アルカリブロッ
チスチーム法、アルカリショック法、アルカリコールド
フィックス法等による処理の後に洗浄する従来公知の方
法に準じて行うことが出来る。
具体的に説明する。尚、文中部及び%とあるのは特に断
りのない限り重量基準である。インク(A)の製造 ・反応染料(C.I.Reactive Yellow 95) 10部 ・チオジグリコール 24部 ・ジエチレングリコール 11部 ・塩化カリウム 0.004部 ・硫酸ナトリウム 0.002部 ・メタケイ酸ナトリウム 0.001部 ・塩化鉄 0.0005部 ・水 55部 上記の全成分を混合し、混合液を水酸化ナトリウムでp
H8.4に調整し、2時間撹拌した後、フロロポアフィ
ルターFP−100(商品名、住友電工製)にて濾過
し、インクジェット捺染インク(A)を得た。
H7.9に調整し、2時間撹拌した後、フロロポアフィ
ルターFP−100(商品名、住友電工製)にて濾過
し、インクジェット捺染インク(B)を得た。
H8.3に調整し、2時間撹拌した後、フロロポアフィ
ルターFP−100(商品名、住友電工製)にて濾過
し、インクジェット捺染インク(C)を得た。
H8.2に調整し、2時間撹拌した後、フロロポアフィ
ルターFP−100(商品名、住友電工製)にて濾過
し、インクジェット捺染インク(D)を得た。
H7.7に調整し、2時間撹拌した後、フロロポアフィ
ルターFP−100(商品名、住友電工製)にて濾過
し、インクジェット捺染インク(E)を得た。
H7.7に調整し、2時間撹拌した後、フロロポアフィ
ルターFP−100(商品名、住友電工製)にて濾過
し、インクジェット捺染インク(F)を得た。
H7.7に調整し、2時間撹拌した後、フロロポアフィ
ルターFP−100(商品名、住友電工製)にて濾過
し、インクジェット捺染インク(G)を得た。
H8.4に調整し、2時間撹拌した後、フロロポアフィ
ルターFP−100(商品名、住友電工製)にて濾過
し、インクジェット捺染インク(H)を得た。
H7.9に調整し、2時間撹拌した後、フロロポアフィ
ルターFP−100(商品名、住友電工製)にて濾過
し、インクジェット捺染インク(I)を得た。
H8.3に調整し、2時間撹拌した後、フロロポアフィ
ルターFP−100(商品名、住友電工製)にて濾過
し、インクジェット捺染インク(J)を得た。
H8.2に調整し、2時間撹拌した後、フロロポアフィ
ルターFP−100(商品名、住友電工製)にて濾過
し、インクジェット捺染インク(K)を得た。
H7.7に調整し、2時間撹拌した後、フロロポアフィ
ルターFP−100(商品名、住友電工製)にて濾過
し、インクジェット捺染インク(L)を得た。
H7.7に調整し、2時間撹拌した後、フロロポアフィ
ルターFP−100(商品名、住友電工製)にて濾過
し、インクジェット捺染インク(M)を得た。
H7.7に調整し、2時間撹拌した後、フロロポアフィ
ルターFP−100(商品名、住友電工製)にて濾過
し、インクジェット捺染インク(N)を得た。
た綿100%の織布を水槽に浸し、しぼり率を調整し
て、水分率が20%になる様にした。この織布に上記の
様にして得られたインクジェット捺染インク(A〜G)
をカラーバブルジェットコピアPIXEL PRO(商
品名 キヤノン製)に搭載し、2×10cmのベタサン
プルをインク打込量16nl/mm2 の条件でプリント
を行い、100℃で2分間の蒸熱処理による定着を行っ
た。その後、これを中性洗剤で洗浄して、捺染物の鮮明
性及び滲み性について評価した。その結果を表1に示
す。
ル15%からなる織布を水槽に浸し、しぼり率を調整し
て、水分率が40%になる様にした。この織布を用い実
施例1と同様にしてプリントを行い、得られた捺染物の
鮮明性及び滲み性について評価した。その結果を表1に
示す。
り率を調整して、水分率が25重量%になる様にした。
この織布を用い実施例1と同様にしてプリントを行い、
得られた捺染物の鮮明性及び滲み性について評価した。
その結果を表1に示す。
ト生地を水槽に浸し、しぼり率を調整して、水分率が2
0%になる様にした。このジョーゼット生地を用い実施
例1と同様にしてプリントを行い、得られた捺染物の鮮
明性及び滲み性について評価した。その結果を表1に示
す。
の水酸化ナトリウム水溶液に浸した後、しぼり率を調整
して、水分率が15%になる様にした。この織布を用い
実施例1と同様にしてプリントを行い、得られた捺染物
の鮮明性及び滲み性について評価した。その結果を表1
に示す。
のチオ尿素の水溶液に浸した後、しぼり率を調整して、
水分率が15%になる様にした。この織布を用い実施例
1と同様にしてプリントを行い、得られた捺染物の鮮明
性及び滲み性について評価した。その結果を表1に示
す。
ンク(H〜N)を使用し、他は実施例1〜実施例6と同
様にして、下記表1の結果を得た。
れた綿100%の織布を水槽に浸し、しぼり率を調整し
て、水分率が16%になる様にした。この織布を用い、
実施例1と同様にしてプリントを行い、得られた捺染物
の鮮明性及び滲み性について評価した。その結果を表1
に示す。
形成された綿85%及びポリエステル繊維15%からな
る織布を水槽に浸し、しぼり率を調整して、水分率が2
0%になる様にした。この織布を用い、実施例1と同様
にしてプリントを行い、得られた捺染物の鮮明性及び滲
み性について評価した。その結果を表1に示す。
た、綿100%のジョーゼット生地を水槽に浸し、しぼ
り率を調整して、水分率が50%になる様にした。この
生地を用い、実施例1と同様にしてプリントを行い、得
られた捺染物の鮮明性及び滲み性について評価した。そ
の結果を表1に示す。
%の水酸化ナトリウム水溶液に浸した後、しぼり率を調
整して、水分率が20%になる様にした。この織布を用
い実施例1と同様にしてプリントを行い、得られた捺染
物の鮮明性及び滲み性について評価した。その結果を表
1に示す。
%のチオ尿素の水溶液に浸した後、水分率が15%にな
る様にした。この織布を用い実施例1と同様にしてプリ
ントを行い、得られた捺染物の鮮明性及び滲み性につい
て評価した。その結果を表1に示す。
ク(H〜N)を使用し、他は実施例13〜17と同様に
して、下記表1の結果を得た。
cmのエジプト綿からなる織布を水槽に浸し、しぼり率
を調整して、水分率が20%になる様にした。この織布
を用い、実施例1と同様にしてプリントを行い、得られ
た捺染物の鮮明性及び滲み性について評価した。その結
果を表1に示す。
mのエジプト綿85%及びポリエステル繊維15%から
なる織布を水槽に浸し、しぼり率を調整して、水分率が
30%になる様にした。この織布を用い、実施例1と同
様にしてプリントを行い、得られた捺染物の鮮明性及び
滲み性について評価した。その結果を表1に示す。
cmのジョーゼット生地を水槽に浸し、しぼり率を調整
して、水分率が40%になる様にした。この生地を用い
実施例1と同様にしてプリントを行い、得られた捺染物
の鮮明性及び滲み性について評価した。その結果を表1
に示す。
%の水酸化ナトリウム水溶液に浸した後、しぼり率を調
整して、水分率が20%になる様にした。この織布を用
い実施例1と同様にしてプリントを行い、得られた捺染
物の鮮明性及び滲み性について評価した。その結果を表
1に示す。
%のチオ尿素の水溶液に浸した後、水分率が20%にな
る様にした。この織布を用い実施例1と同様にしてプリ
ントを行い、得られた捺染物の鮮明性及び滲み性につい
て評価した。その結果を表1に示す。
てインク(H〜N)を使用し、他は実施例23〜実施例
27と同様にして、下記表1の結果を得た。
水槽に浸し、しぼり率を20%にした後、乾燥した水分
率が6%になる様にし、この織布に実施例と同様のイン
クジェット捺染インク(A〜N)を用い、同様の方法で
プリントし、得られた捺染物の鮮明性及び滲み性につい
て評価した。その結果を表1に示す。又、実施例1に比
して各捺染物の濃度が低い為、染着率が劣る結果となっ
た。
水槽に浸し、しぼり率を調整して水分率が110%にな
る様にし、この織布に実施例と同様のインクジェット捺
染インク(A〜N)を用い、同様の方法でプリントし、
得られた捺染物の鮮明性及び滲み性について評価した。
その結果を表1に示す。又、実施例1に比して各捺染物
の濃度がやや低い為、染着率が劣る結果となった。更
に、搬送性の面でも送り精度の点で問題が見られた。
綿100%の織布を水槽に浸し、しぼり率を調整して、
水分率が16%になる様にした。この織布に、実施例と
同様のインクジェット捺染インク(A〜N)を用い、同
様の方法でプリントし、得られた捺染物の鮮明性及び滲
み性について評価した。その結果を表1に示す。
綿100%の織布を水槽に浸し、しぼり率を調整して、
水分率が16%になる様にした。この織布に、実施例と
同様のインクジェット捺染インク(A〜N)を用い、同
様の方法でプリントし、得られた捺染物の鮮明性及び滲
み性について評価した。その結果を表1に示す。又、実
施例13に比して、各捺染物の濃度が低い為、染着率が
劣る結果となった。更に、搬送性の面でも送り精度の点
で問題が見られた。
cmのエジプト綿を使用して形成された綿100%の織
布を水槽に浸し、しぼり率を調整して、水分率が20%
になる様にした。この織布に、実施例と同様のインクジ
ェット捺染インク(A〜N)を用い、同様の方法でプリ
ントし、得られた捺染物の鮮明性及び滲み性について評
価した。その結果を表1に示す。又、実施例23に比し
て各捺染物の濃度が低い為、染着率が劣る結果となっ
た。更に、搬送性の面でも送り精度の点で問題が見られ
た。
mのエジプト綿を使用して形成された、綿100%の織
布を水槽に浸し、しぼり率を調整して、水分率が20%
になる様にした。この織布に、実施例と同様のインク
(A〜N)を用い、同様の方法でプリントし、得られた
捺染物の鮮明性及び滲み性について評価した。その結果
を表1に示す。
45mmの米綿を使用した布帛(水分率は通常の状態で
8.5%)に、水分調整を行わずに実施例と同様に記録
を行った。得られた記録物の最大吸収波長の反射率を測
定し、その平均値を1とし、同様に各実施例の記録物の
最大吸収波長の反射率を測定し、その平均値を比較し
た。尚、混紡の場合は、綿部のみを上記標準綿に置き換
えた布帛で同様に測定し、その平均値を1とした。 ○:0.9以下 △:0.9〜0.95
×:0.95以上 *2 エッジの直線部分の不規則な乱れを肉眼で観察
し、判定した。 ○:乱れが全くない △:乱れが少しある
×:乱れが多い
ト捺染用布帛によれば、滲みがなく鮮明で、且つ、高濃
度の染色物を得ることが可能となる。又、本発明のイン
クジェット捺染方法は、インクの定着性及び装置内にお
ける布帛の搬送性に優れ、効率よく優れた染色物を提供
することが出来る。
である。
である。
観斜視図である。
ある。
Claims (8)
- 【請求項1】 主としてセルロース繊維から構成されて
いるインクジェット捺染用布帛において、上記繊維の平
均繊維長が25〜60mmであり、且つ該布帛の水分率
が13.5〜108.5%であることを特徴とするイン
クジェット捺染用布帛。 - 【請求項2】 主としてセルロース繊維から構成されて
いるインクジェット捺染用布帛において、上記繊維の平
均太さが0.6〜2.2d且つ平均天然撚り数が70〜
150/cmであり、且つ該布帛の水分率が13.5〜
108.5%であることを特徴とするインクジェット捺
染用布帛。 - 【請求項3】 主として再生セルロース繊維から構成さ
れているインクジェット捺染用布帛において、該布帛の
水分率が13.5〜108.5%であることを特徴とす
るインクジェット捺染用布帛。 - 【請求項4】 布帛の乾燥時重量に対して、少なくとも
0.01〜5重量%のアルカリ性物質が含有されている
請求項1、請求項2又は請求項3に記載のインクジェッ
ト捺染用布帛。 - 【請求項5】 布帛の乾燥時重量に対して、水溶性金属
塩、水溶性高分子、尿素及びチオ尿素の群から選ばれる
少なくとも一つの物質が0.01〜20重量%含有され
ている請求項1、請求項2又は請求項3に記載のインク
ジェット捺染用布帛。 - 【請求項6】 布帛に対し捺染用インクを付与するイン
クジェット捺染方法において、前記布帛が請求項1、請
求項2又は請求項3に記載のインクジェット捺染用布帛
であり、該布帛にインクを付与した後、染着処理を行
い、次いで洗浄処理を行うことを特徴とするインクジェ
ット捺染方法。 - 【請求項7】 インクジェット方法が、熱エネルギーを
利用したインクジェット方法である請求項6に記載のイ
ンクジェット捺染方法。 - 【請求項8】 請求項6に記載のインクジェット捺染方
法により捺染した捺染物。
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