JP2887666B2 - 建築部材用ドリフトピン - Google Patents

建築部材用ドリフトピン

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JP2887666B2 JP32423696A JP32423696A JP2887666B2 JP 2887666 B2 JP2887666 B2 JP 2887666B2 JP 32423696 A JP32423696 A JP 32423696A JP 32423696 A JP32423696 A JP 32423696A JP 2887666 B2 JP2887666 B2 JP 2887666B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築部材を建築部
材同士を結合する継手部材に緊結するドリフトピンに関
し、緊結能力の向上を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建築部材を継手装置を使用して連
結して枠組を構築することにより、単なるボルト締め等
の締結手段を用いるという単純な作業によるのみで、建
築部材の結合を完了でき、あたかも色々な形状のブロッ
ク玩具を組み合わせる如く、少数規格品を用いて需要者
の要求に応じて各種各様の家屋を次々に構成することが
できる技術が提案されている。
【0003】例えば、特開昭63−233136号公報
には、床梁と柱等を結合する建築部材用継手装置が開示
されている。この継手装置は、基本継手部材とこれに選
択的に組み付けられる第1及び第2の応用継手部材とか
ら構成される。即ち、図4に示すように、前記基本継手
部材である柱脚金物1は、所定間隔で対面する一対の側
板部1a同士を、柱2への締結部となる中間板部1bを
溶接して連結した水平断面H形に形成される。この柱脚
金物1の縦方向の凹溝部分底部には前記側板部1a及び
前記中間板部1b表面夫々に対して略直角な方向に延び
る端板部1cが溶接により結合されている。
【0004】一方、前記第1の応用継手部材としての土
台接続板3は、その側端が、前記柱脚金物1における側
板部1aの外側表面に溶接等により結合されるもので、
側板部1aの外側表面から前記中間板部1bと同一面内
に延びて土台4への締結部となる板部である。又、前記
第2の応用継手部材としての梁接続金物5は、柱脚金物
1の側板部1a,1b間へ挿入され結合される柱2の端
部に、締結具によって結合し得るもので、柱2への締結
部となる側板部5aと該側板部5a表面中央部から該表
面に略直交する平面内に延びて床梁6への締結部となる
連結用板部5bとからなる。
【0005】そして、例えば、土台4の締結を行うに
は、土台4の接合端中央に予め切って形成した溝4a
に、土台接続板3を挿入し、土台4の一側の挿通孔から
挿入したボルトを土台接続板3の挿通孔を挿通させて、
更に土台4の他側の挿通孔を挿通させ、ボルト先端にナ
ットを嵌合する。ところて、上記のように、土台4を土
台接続板3に緊結する場合や、床梁6を梁接続金物5の
連結用板部5bに緊結する場合、ボルトに代えてドリフ
トピンを用いることが考えられる。
【0006】このドリフトピン7は、例えば図5に示す
ように、床梁6の一側の嵌合孔6aから打ち込んで梁接
続金物5における連結用板部5bの嵌合孔8と床梁6の
他側の嵌合孔6bに嵌合させれば良く、ボルト締めによ
り床梁6を継手部材に緊結する場合よりも、簡単でスピ
ーディな作業ができる点で有利である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のドリフトピン7にあっては、単なる丸棒状の
ピン部7aのみから構成されており、このピン部7aと
木材との摩擦が少ない。このため、振動や木材の乾燥等
による緩みが生じ易く、外れ易い等堅固な緊結が行えな
いという問題点がある。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
なされたもので、振動や木材の乾燥等による緩みや外れ
が生じ難く、堅固な緊結が行える建築部材用のドリフト
ピンを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、建築部材を建築部材同士を
結合する継手部材に緊結するドリフトピンであって、前
記継手部材と該継手部材を間に挟んで両側に位置する建
築部材の継手部材との結合部とに嵌入されるピン部と、
前記ピン部の基部外周面の周方向に離間した複数位置か
ら張り出して設けられた複数のスクリュー羽根部と、を
含んで構成され、前記スクリュー羽根部は、先端部がピ
ン部先端方向に向けられ、かつピン部外周面において該
ピン部の延びる方向でピン部の中心軸線と平行をなす線
に対して夫々所定の方向かつ角度で傾斜する線に沿って
配設され、前記ピン部の嵌入時に該ピン部とスクリュー
羽根部とがねじ様に回転しながら建築部材の継手部材と
の結合部の一方に食い込むことにより、外れが防止され
る機能を有することを特徴とする。
【0010】請求項2に係る発明は、前記スクリュー羽
根部を、三角形の板状に形成するようにした。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1において、建築部材を建築部材
同士を結合する継手部材に緊結するドリフトピン10
は、前記継手部材と該継手部材を間に挟んで両側に位置
する建築部材の継手部材との結合部とに嵌入されるピン
部10aと、該ピン部10aの基部外周面の周方向に離
間した複数位置(本実施形態では2位置)から張り出し
て設けられたスクリュー羽根部10bと、から構成され
る。
【0012】ここで、前記ピン部10aは、丸棒状に形
成され、先端外周縁は面取りが施されている。前記スク
リュー羽根部10bは、直角三角形の板状に形成されて
おり、先端鋭角部がピン部10a先端方向に向けられ、
かつピン部外周面において該ピン部の延びる方向でピン
部の中心軸線と平行な線に対して夫々所定の方向かつ角
度で傾斜する線に沿って配設される。
【0013】この場合、スクリュー羽根部10bの三角
形の直角関係にある2辺部のうち長辺部はピン部10a
外周面に連接され、短辺部はピン部10aの基部端面と
面一に位置されている。かかるドリフトピン10はスチ
ール製であり、冷間鍛造によるプレス加工により製造さ
れる。
【0014】以上の構成のドリフトピン10において、
スクリュー羽根部10bは2つ用意され、ピン部10a
の基部外周面の周方向に180°の関係をもって離間し
た2つの位置に設けられる。所謂2枚スクリュー羽根部
の構成とされる。次に、かかる構成のドリフトピン10
による緊結方法を図2及び図3に基づいて説明する。
【0015】図において、上下の柱11A,11Bのう
ち下側の柱11Bの頭部の側面には梁接続金物12の側
板部12aが締結されている。この梁接続金物12の側
板部12a表面中央部から該表面に略直交する平面内に
延びる連結用板部12bは、梁13の接合端中央に予め
切って形成した溝13aに挿入される。そして、ドリフ
トピン10を、梁13の溝13aを間に挟んで両側に位
置する結合部13A,13Bのうち一方の結合部13A
の嵌合孔14から打ち込んで梁接続金物12における連
結用板部12bの嵌合孔15と床梁13の他方の結合部
13Bの嵌合孔16に嵌合させることにより、梁接続金
物12の連結用板部12bと梁13とが緊結される。
【0016】ここで、ドリフトピン10のスクリュー羽
根部10bは、ピン部10aを上記のように嵌合した時
点で、梁13の溝13aを間に挟んで両側に位置する結
合部13A,13Bのうち一方の結合部13Aに食い込
む。この場合、ドリフトピン10を打ち込むと、ピン部
10aとスクリュー羽根部10bとが回転しながら進
み、各スクリュー羽根部10bがねじ様に捩じられなが
ら建築部材の結合部に食い込んだ状態となる。
【0017】かかるドリフトピン10の打ち込みは、玄
翁で叩いて行い、インパクト等の道具は不要である。
又、釘打ち機を使用しても良い。かかる構成のドリフト
ピン10によると、丸棒状のピン部10aの基部外周面
に2つのスクリュー羽根部10bを設けるようにしたか
ら、このピン部10aが梁13と梁接続金物12の連結
用板部12bに嵌合した時点で、スクリュー羽根部10
bが梁13の溝13aを間に挟んで両側に位置する結合
部13A,13Bのうち一方の結合部13Aに食い込む
ため、振動や木材の乾燥等による緩みが生じ難く、堅固
な緊結が行えるようになる。
【0018】しかも、各スクリュー羽根部10bがねじ
様に捩じられながら建築部材の結合部に食い込んだ状態
となっているため、一旦食い込めば戻ることがなく、外
れることがないため、より堅固な緊結が行えるようにな
る。又、スクリュー羽根部10bは、三角形の板状に形
成したから、くさび効果が得られ、更に堅固な緊結が行
えるようになる。
【0019】尚、上述したドリフトピン10は、2枚ス
クリュー羽根部の構成としたが、これに限らず、3枚ス
クリュー羽根部、4枚スクリュー羽根部の構成にしても
良い。3枚スクリュー羽根部の構成の場合、ピン部10
aの基部外周面の周方向に120°の関係をもって離間
した3つの位置に設けられ、4枚スクリュー羽根部の構
成の場合、ピン部10aの基部外周面の周方向に90°
の関係をもって離間した4つの位置に設けられる。
【0020】又、ドリフトピン10の長さは基本的には
2種類に限定して、使用するときに間違わないように色
分けを行っておくと良い。更に、長さ、太さは、梁の厚
みや断面形状、荷重状況等に応じて自由に選定できるよ
うにしても良い。又、スクリュー羽根部10bの形状
は、用途に応じて自由に変えるようにしても良い。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によると、ドリフトピンのピン部が建築部材と継手部
材に嵌合した時点で、スクリュー羽根部が建築部材の結
合部に食い込むため、振動や木材の乾燥等による緩みが
生じ難く、堅固な緊結が行え、特に、各スクリュー羽根
部がねじ様に捩じられながら建築部材の結合部に食い込
んだ状態となっているため、一旦食い込めば戻ることが
なく、外れることがないため、より堅固な緊結が行える
ようになる。
【0022】請求項2記載の発明によると、スクリュー
羽根部を、三角形の板状に形成したから、くさび効果が
得られ、より堅固な緊結が行えるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のドリフトピンの一実施例を示す図
で、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は上面図
【図2】 同上実施例のドリフトピンによる緊結方法を
説明する斜視図
【図3】 ドリフトピンによる緊結状態を示す断面図
【図4】 継手装置の構成を示す斜視図
【図5】 従来のドリフトピンによる緊結方法を説明す
る斜視図
【符号の説明】
10 ドリフトピン 10a ピン部 10b スクリュー羽根部 12 梁接続金物 13 梁 13A,13B 結合部 14,15,16 嵌合孔

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築部材を建築部材同士を結合する継手部
    材に緊結するドリフトピンであって、 前記継手部材と該継手部材を間に挟んで両側に位置する
    建築部材の継手部材との結合部とに嵌入されるピン部
    と、 前記ピン部の基部外周面の周方向に離間した複数位置か
    ら張り出して設けられた複数のスクリュー羽根部と、を
    含んで構成され、 前記スクリュー羽根部は、先端部がピン部先端方向に向
    けられ、かつピン部外周面において該ピン部の延びる方
    向でピン部の中心軸線と平行をなす線に対して夫々所定
    の方向かつ角度で傾斜する線に沿って配設され、 前記ピン部の嵌入時に該ピン部とスクリュー羽根部とが
    ねじ様に回転しながら建築部材の継手部材との結合部の
    一方に食い込むことにより、外れが防止される機能を有
    することを特徴とする建築部材用ドリフトピン。
  2. 【請求項2】前記スクリュー羽根部は、三角形の板状に
    形成されてなる請求項1記載の建築部材用ドリフトピ
    ン。
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JP3364196B2 (ja) * 2000-06-07 2003-01-08 株式会社サンケンホーム 木造建築用構造材相互の連結ピンとその製造法
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