JP3786880B2 - 構造材の接合構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物の構造材の接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
木造建築物においては、図7及び図8に示すように柱aと土台、横架材等の横材bとを接合プレートcによって接合する構造が一般に採用されている。図7に示す接合プレートcは平板型であり、その上部固定部と下部固定部とがそれぞれ複数の釘(又はビス)dによって柱a及び横材bの側面に固定されている。図8に示す接合プレートcはL型であり、その垂直になった固定部が柱aの側面に、その水平になった固定部が横材bの上面に、それぞれ複数の釘dによって固定されている。
【0003】
また、図9に示すように、柱a及び横材bの各々の接合面に相対応するほぞ孔e,fを形成し、この柱a及び横材bに跨るように1本のほぞ部材gの一方の側と他方の側とを両ほぞ孔e,fに嵌め、該ほぞ部材gを貫通するようにドリフトピンhを柱a及び横材bの各々に打ち込むことにより、柱aと横材bとを接合する構造も一般に採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、接合プレートcを用いる接合方式では、複数の釘dが柱aの中央部或いは横材bの狭い範囲に集中していることから、柱a等の割裂を誘発し易く、柱aの耐引抜き力を高めることが難しいという問題がある。
【0005】
また、上記ほぞ部材gを用いる接合方式では、柱aの引抜き力は全てドリフトピンhが負担することになる。このため、大きな引抜き力が働くと、例えば横材bがドリフトピンhの打ち付け部から割裂し易く、接合強度の向上には限界がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記接合プレートによる接合方式の問題を解決するために、釘等のピン状固定具の配置を工夫した。
【0007】
また、本発明は、上記ほぞ部材による接合方式の問題を解決するために、接合プレートとほぞ部材とを併用する方式を開発した。
【0008】
すなわち、請求項1に係る発明は、柱に固定される柱固定部と、横材に固定される横材固定部とが一体になった接合プレートの各固定部を複数の釘、ビス等のピン状固定具によって該柱及び横材に固定することにより、該柱と横材とを接合するようにした構造材の接合構造において、
柱及び横材の各々の接合面には相対応するほぞ孔が形成され、この柱及び横材に跨るようにほぞ部材の一方の側と他方の側とがそれぞれ柱及び横材のほぞ孔に嵌められ、
上記接合プレートの各固定部の上記固定具を貫通させる複数の取付孔は、上記複数の固定具が上記ほぞ部材を間においてその両側位置を通るように、該ほぞ部材の径よりも広い間隔をおいて配置され、且つ全ての取付孔は該固定部上に存する該固定部の中心と該固定部の周縁とを結ぶ線分の中点よりも外側に設けられ、
上記接合プレートの各固定部には、上記複数の取付孔に挟まれた部位に貫通孔が形成されていて、
ピン又はボルトが上記貫通孔に通され且つ上記ほぞ部材を貫通するように上記柱又は横材に差し込まれて該ほぞ部材と柱又は横材とが結合されていることを特徴とする。
【0009】
従って、本発明によれば、接合プレートのピン状固定具とほぞ部材との干渉を避けて、この接合プレートによる接合とほぞ部材による接合とを併用することができ、柱に働く引抜き力、その他の外力を接合プレートとほぞ部材との双方に受け持たせることができるから、柱と横材との接合強度を高める上で有利になる。また、複数のピン状固定具が柱及び横材の各々において分散して配置されているため、接合プレートの施工時に柱や横材に割裂を生ずることを防止する上で有利になり、また、柱や横材に外力が働いたときの応力の集中が避けられ、柱又は横材の割裂が防止される。その上、接合プレートの固定部には、上記複数の取付孔に挟まれた部位に、ほぞ部材と柱又は横材とを結合するピン又はボルトの貫通孔が形成されているから、接合プレートがあってもほぞ部材と柱又は横材とをピン又はボルトによって結合することができ、しかも、ピン状固定具による接合プレートの固定とピン又はボルトによるほぞ部材と柱又は横材との結合とを連続的に行なうことができ、施工性が向上する。
【0010】
請求項2に係る発明は、柱及び横材の各々の接合面には相対応するほぞ孔が形成され、この柱及び横材に跨るようにほぞ部材の一方の側と他方の側とがそれぞれ柱及び横材のほぞ孔に嵌められているとともに、
柱に固定される柱固定部と、横材の上面に固定される横材固定部とが一体になったL型接合プレートの各固定部が複数の釘、ビス等のピン状固定具によって該柱及び横材に固定されていて、
上記柱固定部の上記固定具を貫通させる複数の取付孔は、上記複数の固定具が上記ほぞ部材を間においてその両側位置を通るように、該ほぞ部材の径よりも広い間隔をおいて配置され、且つ上記柱固定部及び横材固定部各々の取付孔は全て、各固定部上に存する該固定部の中心と該固定部の周縁とを結ぶ線分の中点よりも外側に設けられ、
ピン又はボルトが上記L型接合プレートの柱固定部を固定する固定具と直交する方向から上記ほぞ部材を貫通するように上記柱及び横材に差し込まれて該ほぞ部材と柱及び横材とが結合されていることを特徴とする。
【0011】
従って、本発明によれば、L型接合プレートのピン状固定具とほぞ部材との干渉を避けて、この接合プレートによる接合とほぞ部材による接合とを併用することができ、柱に働く引抜き力、その他の外力を接合プレートとほぞ部材との双方に受け持たせることができるから、柱と横材との接合強度を高める上で有利になる。また、複数のピン状固定具が柱及び横材の各々において分散して配置されているため、接合プレートの施工時に柱や横材に割裂を生ずることを防止する上で有利になり、また、柱や横材に外力が働いたときの応力の集中が避けられ、柱又は横材の割裂が防止される。
【0012】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に係る発明によれば、柱と横材とをほぞ部材によって接合するとともに、接合プレートの各固定部を複数のピン状固定具によって該柱及び横材に固定するようにし、且つ柱固定部の複数の固定具がほぞ部材を間においてその両側位置を通るように、複数の固定具取付孔をほぞ部材の径よりも広い間隔をおいて配置し且つ全ての取付孔を該固定部の中心と該固定部の周縁とを結ぶ線分の中点よりも外側に配置し、しかも接合プレートの固定部の上記複数の取付孔に挟まれた部位に貫通孔を形成し、上記ほぞ部材と柱又は横材とを結合するピン又はボルトを上記貫通孔に通すようにしたから、接合プレートのピン状固定具とほぞ部材との干渉を避けて、この接合プレートによる接合とほぞ部材による接合とを併用することができ、柱と横材との接合強度を高める上で有利になるとともに、柱又は横材の割裂防止に有利になり、しかも接合プレートの存在に拘わらずほぞ部材と柱又は横材とをピン等によって結合することができるとともに、施工性が向上する。
【0013】
請求項2に係る発明によれば、柱と横材とをほぞ部材によって接合するとともに、L型接合プレートの各固定部を複数のピン状固定具によって該柱及び横材に固定するようにし、且つ柱固定部の複数の固定具がほぞ部材を間においてその両側位置を通るように、複数の固定具取付孔をほぞ部材の径よりも広い間隔をおいて配置し且つ各固定部の取付孔は全て、該固定部の中心と該固定部の周縁とを結ぶ線分の中点よりも外側に配置し、しかもピン又はボルトが上記L型接合プレートの柱固定部を固定する固定具と直交する方向から上記ほぞ部材を貫通するように上記柱又は横材に差し込まれて該ほぞ部材と柱又は横材とが結合されているから、接合プレートのピン状固定具とほぞ部材との干渉を避けて、この接合プレートによる接合とほぞ部材による接合とを併用することができ、柱と横材との接合強度を高める上で有利になるとともに、柱又は横材の割裂防止に有利になり、施工性が向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
<実施形態1>
図1〜図3に示す木造建築物の構造材接合構造において、1は基礎、2は土台、3は柱であり、横材としての土台2と柱3とがほぞ部材4と接合プレート5とによって接合されている。
【0016】
ほぞ部材4は、図2に示すように、パイプ状であって、その下部が土台2の上面に開口したほぞ孔6に嵌められ、その上部が柱3の底面に開口したほぞ孔7に嵌められている。
【0017】
図3に示すように、ほぞ部材4の下部及び上部の各々には、該ほぞ部材4を横方向に貫通する貫通孔8,9が形成されている。土台2及び柱3の各々にも、ほぞ部材4の貫通孔8,9に対応してほぞ孔6,7に直交する貫通孔11,12が形成されている。そうして、ほぞ部材4の貫通孔8,9を貫通するように、土台2及び柱3の各々の貫通孔11,12にドリフトピン13,13が打ち込まれて、該ドリフトピン13により、土台2及び柱3の各々とほぞ部材4とが結合されている。
【0018】
接合プレート5は、平板型であって、その下部が土台2に固定される横材固定部5aとされ、その上部が柱3に固定される柱固定部5bとされている。各固定部5a,5bには、その中心と周縁とを結ぶ線分の中点よりも外側位置に複数(本例は4つ)の取付孔14が形成されていて、各取付孔14から釘15が土台2及び柱3の各々に打ち込まれている。この場合、上記各固定部5a,5bの複数の取付孔14は、複数の釘15がほぞ部材4を間においてその両側位置を通るように、該ほぞ部材4の径よりも広い間隔をおいて左右に配置されている。
【0019】
また、接合プレート5の各固定部5a,5bの上記複数の取付孔14に挟まれた中央部には、貫通孔16が形成されていて、この貫通孔16に上記ドリフトピン13が通されている。
【0020】
施工においては、まず、土台2と柱3とをほぞ部材4によって接合し、次いで接合プレート5の各固定部5a,5bを釘15によって土台2及び柱3の各々に固定し、しかる後にドリフトピン13を接合プレート5の各貫通孔16から打ち込めばよい。なお、接合プレート5に貫通孔を設けずに、先にドリフトピン13を打ち込んでから、接合プレート5を施工するようにすることもできる。
【0021】
従って、上記接合構造であれば、複数の釘15が土台2及び柱3の各々において分散して配置されているから、接合プレート5の施工時(釘15を打ち込んだ際)に土台2や柱3に割裂を生ずることを防止する上で有利になり、柱3に引抜き力が働いたときの応力の集中が避けられ、土台2又は柱3の割裂が避けられる。また、釘15を土台2及び柱3の各々に打ち込んでも、ほぞ部材4と干渉することがなく、接合プレート5を土台2及び柱3の各々に確実に固定することができる。よって、ほぞ部材4による接合と接合プレート5による接合とによって、土台2と柱3との間に高い接合強度を得ることができる。また、接合プレート5に貫通孔16を設けた場合は、接合プレート5を土台2及び柱3に固定した後でも、その固定に引き続いてドリフトピン13の打ち込みを行なうことができ、施工性が良い。
【0022】
また、釘15とほぞ部材4との干渉を避けるために短い釘を用いることも考えられるが、その場合は接合プレート5の取付強度を高めるべく釘の打ち込み本数を増やす必要があり、土台2や柱3の割裂を招き易くなる。これに対して、本発明の場合は、ほぞ部材4と干渉することなく長い釘15を用いることができ、それによって接合プレート5の取付強度を高めることができるから、釘の打ち込み本数を多くする必要がなく、上記割裂防止に有利になる。
【0023】
<実施形態2>
本実施形態については図4に示されており、接合プレート5が先の実施形態とは異なる。すなわち、本実施形態の接合プレート5は、土台2に固定される横材固定部5aと、柱3に固定される柱固定部5bとが直角に連なったL型であり、横材固定部5aは土台2の上面に、柱固定部5bは柱3の側面にそれぞれ複数の釘15によって固定されている。
【0024】
各固定部5a,5bの上記釘15を通す複数の取付孔14は、先の実施形態と同様に、各固定部5a,5bの中心と周縁とを結ぶ線分の中点よりも外側位置に配置されている。また、柱固定部5bの複数の取付孔14は、複数の釘15がほぞ部材4を間においてその両側位置を通るように、該ほぞ部材4の径よりも広い間隔をおいて左右に配置されている。ドリフトピン13はL型接合プレート5の柱固定部5bを固定する釘15と直交する方向からほぞ部材4を貫通するように土台2及び柱3に差し込まれている。さらに、柱固定部5bの複数の取付孔14は、複数の釘15がドリフトピン13を間においてその上下両側の位置を通るように、該ドリフトピン13の径よりも広い間隔をおいて上下に配置されている。
【0025】
従って、本実施形態の場合も、先の実施形態と同様に、複数の釘15が土台2及び柱3の各々において分散して配置されているから、釘15を打ち込んだ際に土台2や柱3に割裂を生ずることを防止する上で有利になり、また、柱3に引抜き力が働いたときの応力の集中が避けられ、土台2又は柱3の割裂が防止される。また、釘15を柱3に打ち込んでも、ほぞ部材4やドリフトピン13と干渉することがなく、接合プレート5を柱3に確実に固定することができる。よって、ほぞ部材4による接合と接合プレート5による接合とによって、土台2と柱3との間に高い接合強度を得ることができる。
【0026】
<実施形態3>
本実施形態については図5及び図6に示されており、横架材21にあごかけ金物用のプレカット22が形成されている場合の構造材接合構造に関する。23は下柱、24は下柱23に接合された上柱である。
【0027】
図6に示すように横架材21は下柱23にあごかけ金物25を利用して接合されている。すなわち、下柱23の上端部側面には水平断面コ字状のあごかけ金物25と受け木26とが取付けられている。あごかけ金物25には、あごかけ溝27と横方向の貫通孔28とが形成されている。一方、横架材21の端部には、あごかけ金物25を嵌入させるプレカット22が形成されているとともに、側面に開口した横方向の貫通孔29が形成されている。横架材21は、そのプレカット22に下柱23のあごかけ金物25を嵌入させて受け木26に支持されている。そして、あごかけ金物25のあごかけ溝27及び貫通孔28の各々を通るようにピン31,31が貫通孔29,29に打ち込まれている。
【0028】
下柱23と上柱24とは、その各々に相対向させて形成されたほぞ孔にほぞ部材4をこの両者に跨るように嵌め込み、下柱23及び上柱24の各々とほぞ部材4とをドリフトピン13によって結合することによって接合されている。
【0029】
そうして、横架材21と上柱24とは、L型接合プレート5によって接合されている。すなわち、この接合プレート5は実施形態2の接合プレート5と同じく、横材固定部5aと柱固定部5bとが直角に連なったものであり、横材固定部5aは横架材21の上面に、柱固定部5bは上柱24の側面にそれぞれ複数の釘15によって固定されている。
【0030】
各固定部5a,5bの上記釘15を通す複数の取付孔14は、先の実施形態と同様に、各固定部5a,5bの中心と周縁とを結ぶ線分の中点よりも外側位置に配置されている。また、柱固定部5bの複数の取付孔14は、複数の釘15がほぞ部材4を間においてその両側位置を通るように、該ほぞ部材4の径よりも広い間隔をおいて左右に配置され、複数の釘15がドリフトピン13を間においてその上下両側の位置を通るように、該ドリフトピン13の径よりも広い間隔をおいて上下に配置されている。一方、横材固定部5aの複数の取付孔14は、複数の釘15が横架材21のプレカット22の両側部位に打ち込まれるように、プレカット22の幅よりも広い間隔をおいて左右に配置されている。
【0031】
従って、本実施形態の場合も、先の実施形態と同様に、接合プレート5の複数の釘15が横架材21及び上柱24の各々において分散して配置されているから、釘15を打ち込んだ際に横架材21や上柱24に割裂を生ずることを防止する上で有利になり、横架材21や上柱24に外力が働いたときの応力の集中が避けられ、横架材21又は上柱24の割裂が防止される。また、釘15を上柱24に打ち込んでも、ほぞ部材4やドリフトピン13と干渉することがなく、且つ釘15を横架材21のプレカット22の両側部位に打ち込むことができるから、接合プレート5を横架材21及び柱3の各々に確実に固定することができ、両者の接合強度を確保する上で有利になる。
【0032】
なお、上記各実施形態では接合プレート5の固定に釘15を用いたが、ビスを用いてもよい。
【0033】
また、ほぞ部材4は、パイプ状に限らず、中実のものであってもよい。
【0034】
また、ほぞ部材4は、ドリフトピン13に代えてボルトによって柱や横材に結合するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1に係る構造材接合構造を示す正面図。
【図2】 図1のA−A先断面図。
【図3】 図1のB−B先断面図。
【図4】 本発明の実施形態2に係る構造材接合構造を示す斜視図。
【図5】 本発明の実施形態3に係る構造材接合構造を示す斜視図。
【図6】 同実施形態の下柱と横架材との関係を示す分解斜視図。
【図7】 従来の構造材接合構造の一例を示す正面図。
【図8】 従来の構造材接合構造の他の例を示す斜視図。
【図9】 従来の構造材接合構造のさらに他の例を示す正面図。
【符号の説明】
1 基礎
2 土台(横材)
3 柱
4 ほぞ部材
5 接合プレート
5a 横材固定部
5b 柱固定部
13 ドリフトピン
14 取付孔
15 釘(ピン状固定具)
16 ドリフトピン用の貫通孔
21 横架材(横材)
22 プレカット
23 下柱
24 上柱
25 あごかけ金物
Claims (2)
- 柱に固定される柱固定部と、横材に固定される横材固定部とが一体になった接合プレートの各固定部を複数の釘、ビス等のピン状固定具によって該柱及び横材に固定することにより、該柱と横材とを接合するようにした構造材の接合構造において、
柱及び横材の各々の接合面には相対応するほぞ孔が形成され、この柱及び横材に跨るようにほぞ部材の一方の側と他方の側とがそれぞれ柱及び横材のほぞ孔に嵌められ、
上記接合プレートの各固定部の上記固定具を貫通させる複数の取付孔は、上記複数の固定具が上記ほぞ部材を間においてその両側位置を通るように、該ほぞ部材の径よりも広い間隔をおいて配置され、且つ全ての取付孔は該固定部上に存する該固定部の中心と該固定部の周縁とを結ぶ線分の中点よりも外側に設けられ、
上記接合プレートの各固定部には、上記複数の取付孔に挟まれた部位に貫通孔が形成されていて、
ピン又はボルトが上記貫通孔に通され且つ上記ほぞ部材を貫通するように上記柱又は横材に差し込まれて該ほぞ部材と柱又は横材とが結合されていることを特徴とする構造材の接合構造。 - 柱及び横材の各々の接合面には相対応するほぞ孔が形成され、この柱及び横材に跨るようにほぞ部材の一方の側と他方の側とがそれぞれ柱及び横材のほぞ孔に嵌められているとともに、
柱に固定される柱固定部と、横材の上面に固定される横材固定部とが一体になったL型接合プレートの各固定部が複数の釘、ビス等のピン状固定具によって該柱及び横材に固定されていて、
上記柱固定部の上記固定具を貫通させる複数の取付孔は、上記複数の固定具が上記ほぞ部材を間においてその両側位置を通るように、該ほぞ部材の径よりも広い間隔をおいて配置され、且つ上記柱固定部及び横材固定部各々の取付孔は全て、各固定部上に存する該固定部の中心と該固定部の周縁とを結ぶ線分の中点よりも外側に設けられ、
ピン又はボルトが上記L型接合プレートの柱固定部を固定する固定具と直交する方向から上記ほぞ部材を貫通するように上記柱及び横材に差し込まれて該ほぞ部材と柱及び横材とが結合されていることを特徴とする構造材の接合構造。
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