JP6481077B1 - 棒鋼並列接続金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】1本では長さ不足の棒鋼を2本、端部どうしを互いに並列させた状態で接続一体化する手段として活用出来る棒鋼並列接続金具を提供する。
【解決手段】受け座2と締結用ボルトナット3とから成り、受け座2の底板部4は、長方形の平板から成り、板状突出部8a〜9bは、底板部4の両側長辺それぞれの長さ方向両端部から同一側へ折曲連設されたもので、この合計4つの、底板部4の長辺方向と平行な板面を有する板状突出部8a〜9bそれぞれは、底板部4の短辺方向に対面する板状突出部どうしが互いに接近する内向きに、底板部4の短辺方向に折曲され、これら各折曲板状突出部8a〜9bの底板部4の長辺方向に対面する折曲端面が、締結用ボルトナット3のボルト16の楔作用部18との間で棒鋼W1,W2を受ける棒鋼受け部10〜13を形成している。
【選択図】図11

Description

本発明は、建設現場において、使用する棒鋼の長さが不足する場合に2本の棒鋼の端部どうしを並列状態で互いに結合一体化するための棒鋼並列接続金具に関するものである。
この種の棒鋼並列接続金具として、例えば特許文献1に記載されるように、受け座と締結用ボルトナットから構成され、前記受け座は、前記締結用ボルトナットのボルトが挿通される貫通孔が設けられた底板部と、前記貫通孔の両側で互いに並列する2本の棒鋼が互いに離間移動するのを阻止する棒鋼受け部を形成する立ち上がり楔作用部とから成り、前記締結用ボルトナットのボルトには、前記貫通孔を貫通する螺軸部の一端から、前記棒鋼受け部の内側に嵌合する2本の棒鋼の間に位置する楔作用部が連設され、前記ボルトの他端側に螺嵌するナットを締結して前記楔作用部を前記底板部側に引き寄せることにより、前記棒鋼受け部の内側に嵌合する2本の棒鋼を前記楔作用部により互いに離間させる方向に押圧して前記棒鋼受け部との間で固定するように構成されたものが知られている。
実公昭37−3644号公報
上記のような特許文献1に記載された構造の棒鋼並列接続金具では、前記棒鋼受け部が、受け座の底板部の長さ方向の両端から棒鋼にそって湾曲して延出する立ち上がり楔作用部によって形成されている。このため、受け座を構成する板材の板厚を相当厚くしても、ボルトの楔作用部が棒鋼を強力に外側へ押し広げようとするので、前記棒鋼受け部を形成する立ち上がり楔作用部を外側へ広がるように変形するのを阻止することが難しく、実用性の面では十分な強度を有するものとは言えない。この問題点を解消するために、湾曲して延出する両側の立ち上がり楔作用部を底板部と平行な天楔作用部で繋いでしまって、長円形断面の筒状に受け座を構成することも考えられたが、これでは棒鋼を軸方向に差し込まなければならず、コスト高になるばかりでなく、作業性の面でも実用化に難点があった。
本発明は、上記のような従来の問題点を解消することのできる棒鋼並列接続金具を提案するものであって、本発明に係る棒鋼並列接続金具は、後述する実施例との関係を理解し易くするために、当該実施例の説明において使用した参照符号を括弧付きで付して示すと、受け座(2)と締結用ボルトナット(3)から構成され、前記受け座(2)は、前記締結用ボルトナット(3)のボルト(16)が挿通される貫通孔(7)が設けられた底板部(4)と、この底板部(4)の側辺から折曲連設された板状突出部(8a〜9b)から成り、前記板状突出部(8a〜9b)は、前記貫通孔(7)を貫通する前記締結用ボルトナット(3)のボルト(16)の両側で互いに並列する2本の棒鋼(W1,W2)が互いに離間移動するのを阻止する棒鋼受け部(10〜13)を形成し、前記締結用ボルトナット(3)のボルト(16)は、前記貫通孔(7)を貫通する螺軸部(17)と、この螺軸部(17)の内端から連設されて、前記棒鋼受け部(10〜13)の内側に嵌合する2本の棒鋼(W1,W2)の間に位置する楔作用部(18)とから構成され、この楔作用部(18)は、前記底板部(4)の外側で前記螺軸部(17)の外端側に螺嵌するナット(22)を締結して当該楔作用部(18)を前記底板部(4)側に引き寄せることにより、前記棒鋼受け部(10〜13)の内側に嵌合する2本の棒鋼(W1,W2)を互いに離間させる方向に押圧して前記棒鋼受け部(10〜13)との間で固定するように構成された棒鋼並列接続金具(1)において、
前記受け座(2)の底板部(4)は、長方形の平板から成り、前記板状突出部(8a〜9b)は、前記底板部(4)の両側長辺それぞれの長さ方向両端部から同一側へ折曲連設されたもので、この合計4つの、前記底板部(4)の長辺と平行な板面を有する板状突出部(8a〜9b)それぞれは、前記底板部(4)の短辺方向に対面する板状突出部どうしが互いに接近する内向きに、前記底板部(4)の短辺方向に折曲され、これら各折曲板状突出部(8a〜9b)の前記底板部(4)の長辺方向に対面する折曲端面が前記棒鋼受け部(10〜13)を形成する構成となっている。
上記本発明の構成によれば、前記ナットを緩めてボルトの楔作用部を受け座の底板部から遠ざけるように移動させておけば、2本の棒鋼は、前記ボルトの楔作用部の両側で底板部短辺方向に対面するそれぞれ一対の折曲板状突出部(棒鋼受け部)の内側に嵌め込むことが出来るので、棒鋼を筒状の受け座の中に差し込まなければならないものと比較して、2本の並列する棒鋼に対する棒鋼並列接続金具の組付け準備作業を簡単容易且つ能率的に行える。この後、前記ボルトの外端側に螺嵌するナットを締結して前記楔作用部を前記底板部側に引き寄せることにより、当該楔作用部の両側に位置する2本の棒鋼を、前記楔作用部により互いに離間させる方向に押圧して前記棒鋼受け部との間で固定することが出来る。このとき棒鋼の外側への移動を受け止める前記棒鋼受け部を構成している折曲板状突出部は、底板部の両側長辺から折曲連設されているもので、その板面が棒鋼の長さ方向に対して直角向きであるから、棒鋼受け部を構成している板材が棒鋼に沿って湾曲する従来のものと比較して、前記棒鋼受け部が棒鋼からの押圧力を受けて外側に広がるように変形する可能性は非常に小さくなる。
更に、前記棒鋼受け部を構成している折曲板状突出部が、底板部に対してその長辺から直角向きに直線状に突出しているだけの、折曲していない板状突出部であれば、棒鋼が楔作用部によって底板部長辺方向外向きに押圧される箇所、即ち、底板部の短辺方向(棒鋼の長さ方向)に対面する2つの板状突出部(棒鋼受け部)間の中間部が、当該2つの板状突出部(棒鋼受け部)間に入り込むように変形してしまい、前記楔作用部の棒鋼表面に対する食い込み代が少なくなって、棒鋼に対する固定力が弱まることになる。しかしながら上記本発明の構成では、前記棒鋼受け部を構成している各板状突出部が、前記棒鋼の長さ方向(底板部の短辺に沿った方向)に対面する板状突出部どうしが互いに接近する内向きに折曲された折曲板状突出部となっており、底板部短辺方向一対の棒鋼受け部で棒鋼を受け止める箇所の間隔が狭まることになるので、棒鋼が2つの折曲板状突出部(棒鋼受け部)間に入り込むように変形するのを抑制して、前記楔作用部を棒鋼表面に対して十分に食い込ませ、棒鋼に対する固定力を十分に大きくすることが出来る。
上記本発明を実施する場合、4つの前記折曲板状突出部(8a〜9b)は、当該折曲板状突出部(8a〜9b)の先端側ほど前記底板部(4)から離れるように傾斜させても良いし、4つの前記折曲板状突出部(8a〜9b)を前記底板部(4)と平行になる角度まで折曲させても良い。固定する棒鋼は円柱状のものであるから、前記のように各折曲板状突出部が傾斜している場合、棒鋼の各折曲板状突出部の内側端面と接触する箇所は、当該棒鋼の円柱状周面の一か所になり、この各折曲板状突出部の内側端面と接触する一か所が、棒鋼長さ方向に対面する両折曲板状突出部の基部よりも互いに接近する内側に変位して、上記のような効果が期待出来るのであるが、特に後者の構成によれば、前記棒鋼受け部の棒鋼長さ方向の有効巾が増大して、所期の効果を更に高めることが出来る。
又、前記折曲板状突出部(8a〜9b)は、前記底板部(4)の両側長辺それぞれの全域から直角に立ち上がる垂直両側板部(5,6)から連設するのが望ましい。この構成によれば、受け座が底板部と垂直両側板部から成る断面コ字形のものになり、受け座自体の曲げ強度が増大するので、ボルトの締め付けにより2本の棒鋼を各折曲板状突出部の棒鋼受け部に押圧したときの応力によって底板部が、棒鋼長さ方向に対面する折曲板状突出部の棒鋼受け部が広がるように曲がるのを抑制し、確実に所期の棒鋼接続効果を得ることが出来る。換言すれば、受け座を構成する板材の板厚を薄くしてコストダウンを図ることも可能になる。
更に、前記ナット(22)を締め付けて前記楔作用部(18)を前記底板部(4)側に引き寄せて、この楔作用部(18)の両側の前記棒鋼(W1,W2)を前記折曲板状突出部(8a〜9b)の棒鋼受け部(10〜13)との間で挟持固定したとき、前記楔作用部(18)の前記螺軸部(17)側の端部が前記底板部(4)の内側面に当接するように構成することが出来る。この構成によれば、前記楔作用部の端部が前記底板部の内側面に当接してナットをそれ以上締め込み出来ない状態になった時点で、2本の棒鋼の接続完了と判断することが出来、不必要にナットの締め込みを継続してしまう恐れや、逆にナットの締め込み不足で2本の棒鋼の接続不良を来す恐れが無くなる。
又、上記のように、両棒鋼(W1,W2)を前記折曲板状突出部(8a〜9b)の棒鋼受け部(10〜13)との間で挟持固定したとき、前記楔作用部(18)の両側辺が前記垂直両側板部(5,6)に接する最大巾部分を備えているように構成することにより、ナットの締め込み操作のときに前記楔作用部が棒鋼の長さ方向に遊動することが無く、安定的にナットの締め込み操作を行うことが出来る。
図1は、使用前の金具の正面図である。 図2は、使用前の金具の側面図である。 図3は、締結用ボルトナットのボルトの平面図である。 図4は、同ボルトの側面図である。 図5は、同ボルトの正面図である。 図6は、金具の使用状態を示す正面図である。 図7は、図6の縦断正面図である。 図8は、金具の使用状態を示す側面図である。 図9は、図8の縦断側面図である。 図10は、金具の使用状態を示す底面図である。 図11は、図10の横断底面図である。 図12は、別実施例を示す使用状態の側面図である。
図1及び図2において、1は本発明に係る棒鋼並列接続金具であって、受け座2と締結用ボルトナット3から構成されている。受け座2は、必要な板厚の板材の裁断と曲げ加工によって構成されたもので、長方形状の底板部4と、この底板部4の両長辺全域から同一側へ直角に折曲された垂直両側板部5,6を備え、底板部4の中央位置には貫通孔7が設けられ、垂直両側板部5,6には、それぞれの外端(底板部4の長辺方向の両端)から内側へ一定巾の領域から、底板部4から離れる方向に延出する折曲板状突出部8a,8b及び9a,9bが一体に連設されている。これら4つの折曲板状突出部8a〜9bは、垂直両側板部5,6に繋がる基部から先端までのほぼ全体が、底板部4の短辺方向に対面する折曲板状突出部8aと折曲板状突出部9a、及び折曲板状突出部8bと折曲板状突出部9bが互いに接近する内側に向かってほぼ45度の角度で折曲されている。
4つの折曲板状突出部8a〜9bは、互いに底板部4の長辺方向に対面する内側端面が、図1に示す正面視において底板部4に対し直角向きの棒鋼受け部10〜13となっている。前記底板部4の長辺方向に並ぶ各2つの折曲板状突出部8a,8b間及び折曲板状突出部9a,9b間の中央には、垂直両側板部5,6から台形状に突出する突起部14,15が突設され、折曲板状突出部8a,8b間及び折曲板状突出部9a,9b間には、前記突起部14,15によって区画された2つの凹窪部14a,14b及び15a,15bが形成されている。尚、各折曲板状突出部8a〜9bの棒鋼受け部10〜13を形成する内側端面の先端10a〜13aは、斜めにカットされて、凹窪部14a〜15bへの棒鋼の嵌入を容易にしている。
図3〜図5に示すように、締結用ボルトナット3のボルト16は、螺軸部17と楔作用部18とから構成されている。楔作用部18は、平板部19と、この平板部19の両面それぞれに一体に形成させた各2条の楔状突条20,21とから構成されている。前記平板部19は、螺軸部17の内端から当該螺軸部17の軸心方向に連設されたもので、螺軸部17の直径方向左右両側に張り出す巾広で且つ受け座2における前記突起部14,15の巾とほぼ同一の板厚の板材から構成されている。この平板部19の両面の楔状突条20,21は、図1に示すように、螺軸部17の内端が、凹窪部14a〜15bの底面とほぼ同一高さにある棒鋼接続準備状態のとき、平板部19の両面の、各折曲板状突出部8a〜9bの棒鋼受け部10〜13と対面する基部19aから当該平板部19の先端までの領域において、螺軸部17の軸心に対して対称2箇所に、螺軸部17の軸心と平行に突設されたもので、平板部19の前記基部領域に隣接する内端から外端に至るほど、平板部19からの高さが漸増する、断面山形状のものである。
これら各2本の楔状突条20,20の最高外端部間、及び楔状突条21,21の最高外端部間には、螺軸部17の軸心に対し直角の平板部19の先端辺に沿って連結部20b,21bが設けられている。この連結部20b,21bは、各楔状突条20,21の傾斜稜線部20a,21aと同一高さのもので、各楔状突条20,21の外端部と共に、平板部19の先端に、螺軸部17の軸心に対して直角の平坦面19bを形成している。
締結用ボルトナット3のナット22は、受け座2の底板部4の貫通孔7から外側に突出するボルト13の螺軸部17の外端側に螺嵌するものであって、図1に示す棒鋼接続準備状態のとき、底板部4の外側面に当接するナット22が螺軸部17から抜け出る方向には移動出来ないように、螺軸部17にナット抜け止め用カシメ部を形成しておくのが望ましい。
以下、使用方法を説明すると、互いに接続する2本の棒鋼W1,W2を、その端部が一定長さ互いに並列する状態にして、各棒鋼W1,W2の端部を、図1に示す棒鋼接続準備状態にある棒鋼並列接続金具1の受け座2における垂直両側板部5a,5b間を横断する向きで、ボルト16の楔作用部18と各折曲板状突出部8a〜9bの棒鋼受け部10〜13との間の凹窪部14a,14b内及び凹窪部15a,15b内に嵌合させる。このとき各棒鋼W1,W2は、楔作用部18における平板部19の楔状突条20,21が突設されていない基部19aの両側に位置している。
次にボルト16の螺軸部17の外端部に螺嵌しているナット22を締め込み方向に回転操作して、ボルト16の楔作用部18を受け座2の底板部4側に引き込むことにより、当該楔作用部18が受け座2の垂直両側板部5,6間に進入し、この過程で当該楔作用部18の楔状突条20,21が2本の並列する棒鋼W1,W2間に割り込み、各楔状突条20,21の傾斜稜線部20a,21aが棒鋼W1,W2を凹窪部14a〜15bと各折曲板状突出部8a〜9bの棒鋼受け部10〜13とに向かって押圧し、凹窪部14a〜15bと各折曲板状突出部8a〜9bの棒鋼受け部10〜13との間の入隅部との間で棒鋼W1,W2を挟持固定することになる。
上記作用により、図6〜図11に示すように、2本の並列する棒鋼W1,W2は、その受け座2の垂直両側板部5,6間に位置する部分の外側が各折曲板状突出部8a〜9bの内側端面である棒鋼受け部10〜13に受け止められると共に、受け座2の垂直両側板部5,6間に位置する部分の内側の周面に、ボルト16の楔作用部18における各楔状突条20,21の傾斜稜線部20a,21aが食い込む状態になり、両棒鋼W1,W2の端部どうしが棒鋼並列接続金具1の受け座2と締結用ボルトナット3を介して互いに接続一体化される。このとき両棒鋼W1,W2は、ボルト16の楔作用部18によって凹窪部14a〜15bと各折曲板状突出部8a〜9bの棒鋼受け部10〜13との間の入隅部に向かって押圧されることと、各折曲板状突出部8a〜9bの棒鋼受け部10〜13とボルト16の楔作用部18との間の棒鋼挟持空間の入り口は、楔状突条20,21の傾斜稜線部20a,21aによって棒鋼W1,W2の直径より狭められていることとにより、締結される棒鋼W1,W2が受け座2の凹窪部14a〜15bから外れてしまう可能性は皆無である。
更に、棒鋼W1,W2を受け止める棒鋼受け部10〜13を形成している折曲板状突出部8a〜9bは、垂直両側板部5,6の板面の延長方向(底板部4に対し直角方向)に延出しているのではなく、垂直両側板部5,6に対して内側へ折曲されているので、図11に示されるように、各棒鋼W1,W2の周面に当接する箇所が各棒鋼W1,W2に沿って内側へ(底板部4の短辺方向に対面する棒鋼受け部10,11及び棒鋼受け部12,13が互いに近づく方向に)移動した状態になっているので、垂直両側板部5,6間の間隔は大きくとって凹窪部14a,14b間及び凹窪部15a,15b間の間隔を広げ、各棒鋼W1,W2を安定良く支持しながら、ボルト16の楔作用部18における2本の楔状突条20,21が棒鋼W1,W2の周面に食い込む箇所と、棒鋼受け部10〜13が棒鋼W1,W2の周面に当接する箇所との間の、棒鋼軸心方向の間隔を狭めることになり、棒鋼受け部10〜13で受け止められる各棒鋼W1,W2の軸心方向2箇所の中間部分が、ボルト16の楔作用部18による押圧力を受けて、底板部4の短辺方向に対面する棒鋼受け部10,11間及び棒鋼受け部12,13間に入り込むように変形する度合いが小さくなるか又は皆無となる。この結果、当該楔作用部18による押圧力が、棒鋼W1,W2の周面に対する楔状突条20,21の食い込み代が大きくなり、強固に棒鋼W1,W2を受け座2に固定することが出来る。
以上の締結操作によって2本の並列する棒鋼W1,W2を互いに接続一体化できるのであるが、この締結操作完了時には、図8に示すように、ボルト16の螺軸部17より巾広の楔作用部18の平板部19の螺軸部17側の端部が、受け座2の底板部4に圧接していて、それ以上のボルト16の引き込み操作が出来ない状態になっているので、ナット22の締め込み操作を行う作業者は、感覚で締結操作完了に至ったことを知ることが出来る。更に、締結操作完了時には、図6及び図7に示すように、受け座2の4つの折曲板状突出部8a〜9bの先端に接する仮想平面Sと、楔作用部18における平板部19の外端の平坦面19bがほぼ同一高さになるように構成されている。従って、ナット22の締め込み操作を行う作業者は、視覚によっても締結操作完了に至ったことを知ることが出来る。又、ボルト16の楔作用部18における平板部19の基部19aの巾を、図8及び図9に示すように、受け座2の垂直両側板部5,6間に丁度嵌まり込める程度に大きくしているので、ナット22によりボルト16を引き込むとき、楔作用部18の平板部19の基部19aの存在によって、ボルト16が受け座2の垂直両側板部5,6間で左右横方向(底板部4の短辺方向)に揺れ動く恐れがなく、安定的にボルト16の引き込み動作を行わせることが出来る。
尚、ボルト16の楔作用部18に設けられる楔状突条20,21の本数は、上記実施例の片面2本に限らず、1本でも3本でも良い。又、受け座2の垂直両側板部5a,5bに設けられる前後一対の凹入部9a,9bの垂直側辺8a,8bは、図1Aに示す棒鋼接続準備状態にあるときにボルト13の楔作用部13bの両側に棒鋼W1,W2を凹窪部7a,7b内に嵌め込む巾の空間を確保出来る範囲内で、前記案内斜面12側の先端が互いに接近する側に傾斜していても良い。
又、上記実施例では、各折曲板状突出部8a〜9bを垂直両側板部5,6に対して互いに接近する内側に向かって45度程度の傾斜角で折曲させたが、図12に示すように、各折曲板状突出部8a〜9bを底板部4と平行になる直角程度まで傾斜角度を大きくすることが出来る。この場合、図示の側面視において、棒鋼W1,W2の軸心位置と各折曲板状突出部8a〜9bの板厚の中心位置とが重なるように構成するのが望ましい。又、何れの実施例においても、底板部4の短辺方向に突き合う状態になる折曲板状突出部8a,8b間及び折曲板状突出部9a,9b間に、製造時の中型の使用を考慮して適当な広さの空間を確保することも出来るし、製法によっては隙間無く突き合せることも出来る。
本発明の棒鋼並列接続金具は、建設現場などにおいて、1本では長さ不足の棒鋼を2本、端部どうしを互いに並列させた状態で接続一体化する手段として活用出来る。
1 棒鋼並列接続金具
2 受け座
3 締結用ボルトナット
4 底板部
5,6 垂直両側板部
7 貫通孔
8a〜9b 折曲板状突出部
10〜13 棒鋼受け部
10a〜13a 棒鋼受け部の先端
14,15 突起部
14a〜15b 凹窪部
16 ボルト
17 螺軸部
18 楔作用部
19 楔作用部の平板部
19a 平板部の基部
19b 平板部の平坦面
20,21 楔状突条
20a,21a 傾斜稜線部
20b,21b 連結部
22 ナット
W1,W2 棒鋼

Claims (6)

  1. 受け座と締結用ボルトナットから構成され、前記受け座は、前記締結用ボルトナットのボルトが挿通される貫通孔が設けられた底板部と、この底板部の側辺から折曲連設された板状突出部とから成り、前記板状突出部は、前記貫通孔を貫通する前記締結用ボルトナットのボルトの両側で互いに並列する2本の棒鋼が互いに離間移動するのを阻止する棒鋼受け部を形成し、前記締結用ボルトナットのボルトは、前記貫通孔を貫通する螺軸部と、この螺軸部の内端から連設されて、前記棒鋼受け部の内側に嵌合する2本の棒鋼の間に位置する楔作用部とから構成され、この楔作用部は、前記底板部の外側で前記螺軸部の外端側に螺嵌するナットを締結して当該楔作用部を前記底板部側に引き寄せることにより、前記棒鋼受け部の内側に嵌合する2本の棒鋼を互いに離間させる方向に押圧して前記棒鋼受け部との間で固定するように構成された棒鋼並列接続金具において、
    前記受け座の底板部は、長方形の平板から成り、前記板状突出部は、前記底板部の両側長辺それぞれの長さ方向両端部から同一側へ折曲連設されたもので、この合計4つの、前記底板部の長辺と平行な板面を有する板状突出部それぞれは、前記底板部の短辺方向に対面する板状突出部どうしが互いに接近する内向きに、前記底板部の短辺方向に折曲され、これら各折曲板状突出部の前記底板部の長辺方向に対面する折曲端面が前記棒鋼受け部を形成している、棒鋼並列接続金具。
  2. 4つの前記折曲板状突出部は、当該折曲板状突出部の先端側ほど前記底板部から離れるように傾斜している、請求項1に記載の棒鋼並列接続金具。
  3. 4つの前記折曲板状突出部は、前記底板部と平行になる角度まで折曲されている、請求項1に記載の棒鋼並列接続金具。
  4. 前記折曲板状突出部は、前記底板部の両側長辺それぞれの全域から直角に立ち上がる垂直両側板部から連設されている、請求項1〜3の何れか1項に記載の棒鋼並列接続金具。
  5. 前記締結用ボルトナットにより2本の棒鋼を前記楔作用部と前記棒鋼受け部との間で挟持固定したとき、前記楔作用部の前記螺軸部側の端部が前記底板部に当接するように構成されている、請求項1〜4の何れか1項に記載の棒鋼並列接続金具。
  6. 前記ボルトの楔作用部は、その両側辺が前記垂直両側板部に接する最大巾部分を備えている、請求項4に記載の棒鋼並列接続金具。
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