JPH10131923A - 箱金具 - Google Patents

箱金具

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JPH10131923A
JPH10131923A JP30869196A JP30869196A JPH10131923A JP H10131923 A JPH10131923 A JP H10131923A JP 30869196 A JP30869196 A JP 30869196A JP 30869196 A JP30869196 A JP 30869196A JP H10131923 A JPH10131923 A JP H10131923A
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JP
Japan
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pin
box fitting
box
lock pin
piece
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JP30869196A
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Mikio Noritake
三喜夫 則武
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 継ぎ足す金角材が落ちないようにするために
くぎを打っておいたり番線で縛りつけなければならず、
手間がかかって作業効率が良くなかった。 【解決手段】 箱金具本体11には、上下方向からのロ
ックピン12に挿入に対応して一対のピン受け口11f
1,11f2であったり、段部11f3a付きのピン受
け口11f3であったり、あるいはアダプタ11hを装
着可能としておいたり、あるいは箱金具本体111を1
80度回転可能としているため、継ぎ足す金角材22は
当該箱金具本体11,111の上面に載置せしめて下方
からロックピン12を挿入すればよく、従来のような番
線や釘を必要としなくなるので作業性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、箱金具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の箱金具として、図12〜
図18に示すものが知られている。箱金具本体1は帯板
片を略U字形に形成され、屈曲部にはナット1aを溶接
固定してあるとともに上片1b1と下片1b2との間に
梁1cを溶接固定してある。上片1b1と下片1b2の
端部寄り部分にはスリット状のピン受け口1d1,1d
2を形成してあり、ここにおいて両ピン受け口1d1,
1d2における上記屈曲部の側の開口開始位置は同じで
あるものの、開口長さは異なっている。
【0003】このピン受け口1d1,1d2には上方か
ら平板状のロックピン2を挿入可能となっている。この
ロックピン2は、上片1b1のピン受け口1d1が長
く、下片1b2のピン受け口1d2が短くなっているの
に対応して長三角形となっており、挿通時には上記屈曲
部の側に対面する辺が箱金具本体1の軸線と垂直とな
る。この箱金具本体1とロックピン2とからなる箱金具
3の使用状況を図13に示している。鉄筋コンクリート
の壁材を形成する際には、壁材の型枠とするためにベニ
ヤ板4a,4bを所定距離だけ隔てて対面させ、さらに
両側には垂直方向に配向した金角材5を概ね60センチ
間隔で平行に保持するとともに、これと交差して同様の
金角材5を水平方向にも配置する。
【0004】箱金具3は水平方向の金角材5を保持する
ために使用されるものであり、上述したベニヤ板4a,
4bには予め両端が突き出るようにピン6を配置してお
き、同ピン6の両端に形成された雄ねじ部6aに上記箱
金具本体1におけるナット1aで螺合固定する。ところ
で、水平方向に配向する金角材5については必要な幅の
長さに足りないことがある。従って、このような場合に
は、図14および図15に示すように、継ぎ足すことに
なる。継ぎ足す場合には、箱金具本体1よりも下側に金
角材5を差し入れ、ロックピン2の下端側で押さえつけ
るようにしている。上側に差し入れたとすると、圧力が
かかったときに図16に示すようにロックピン2を抜き
出すように作用してしまうためである。
【0005】下側に差し入れる関係上、同金角材5が落
ちないようにするべく、図17に示すように下側に釘7
を打っておいたり、図18に示すように、番線8で上下
の金角材5,5を縛りつけている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の箱金具
においては、継ぎ足す金角材が落ちないようにするため
に釘を打っておいたり番線で縛りつけなければならず、
手間がかかって作業効率が良くないという課題があっ
た。
【0007】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、手間なく金角材を継ぎ足すことが可能な箱金具
の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、テーパー形状のロックピ
ンと、角材などをくわえ込むことが可能となるように一
方に開口を有する略U字形に形成されるとともに両端部
には上記ロックピンを所定方向に貫通せしめることが可
能な互いに開口径の異なる一対のピン受け口を形成され
た箱金具本体とを具備する箱金具であって、上記ロック
ピンを上下のいずれの側からも貫通可能とした構成とし
てある。
【0009】略U字形に形成された箱金具本体は所定位
置に配設され、概略水平方向に配向された角材が開口よ
り挿入される。この状態で通常であれば、上方からテー
パー状のロックピンを挿入する。ハンマなどでロックピ
ンを打ち込むと、ロックピンにおける上記開口とは反対
側の辺で同角材を押さえつけて固定される。一方、角材
を継ぎ足すときには箱金具本体1における上面に角材を
載置し、ロックピンを下側から打ち込む。このときテー
パー状のロックピンは下方からも正規に打ち込み可能と
なっており、箱金具本体にくわえ込まれている角材につ
いては通常のように押さえ込み、さらに上方に突き出た
部分でも上記角材を押さえ込む。ロックピンはテーパー
状となっており、突き出た部分で角材から圧力を受けた
場合、その斜面によって下側に引き抜かれるように分力
が発生する。このとき、ロックピン自身は角材に密接し
ているため、同角材をも下側に移動させようとする。し
かしながら、同角材は箱金具本体上に載置されているた
め、下方には移動できない。従って、ロックピン自身も
抜けず、上に載置した角材も外れない。
【0010】すなわち、下方からもロックピンが挿入で
きるようにしておくことにより、角材を箱金具本体の上
面に載置でき、従来のように下側に差し入れるのであれ
ば必要となる釘や番線が不要となる。ここにおいて、ロ
ックピンを上下のいずれの側からも貫通可能とする構成
としては、各種の手法を採用可能である。その一例とし
て、請求項2にかかる発明は、上記請求項1に記載の箱
金具において、上記ピン受け口は、上下方向に対応して
それぞれ別個に形成した構成としてある。
【0011】テーパー状のロックピンに対応して箱金具
本体に形成するピン受け口は一方が広く、他方が狭くな
っている。これを上方からと下方からとに対応して個別
に一対ずつ形成しておくことにより、上下方向のいずれ
からでも貫通可能となる。箱金具本体の形状によって
は、個別に形成することができない場合もあり、そのよ
うな場合に好適な一例として、請求項3にかかる発明
は、上記請求項1に記載の箱金具において、上記ピン受
け口は、開口内部に形成した段部により上下方向のいず
れの側からでも所定状態で装着可能とした構成としてあ
る。
【0012】一つの大きなピン受け口であったとして
も、段部を形成して引っかけることができれば、小さい
ピン受け口をも兼用可能となる。従って、上方から挿入
するときには下方側のピン受け口内で段部に引っかけれ
ばよいし、下方から挿入するときには上方側のピン受け
口内で段部に引っかければよい。また、必ずしもピン受
け口を固定的に考える必要もなく、例えば、請求項4に
かかる発明は、上記請求項1に記載の箱金具において、
上記ピン受け口は、アダプタを脱着せしめて上下方向の
いずれの側からでも所定状態で装着可能とした構成とし
てある。
【0013】箱金具本体と別個にロックピンを支えるア
ダプタを用意しておき、このアダプタの装着方向によっ
てロックピンを上方からでも下方からでも貫通できるよ
うにしている。ところで、箱金具本体は必ずしも固定的
である必要はなく、請求項5にかかる発明は、上記請求
項1に記載の箱金具において、上記箱金具本体が180
度回転可能な構成としてある。上方から挿入できるよう
にした箱金具本体が180度回転すれば下方からでも挿
入可能となる。
【0014】また、この場合、請求項6にかかる発明
は、上記請求項5に記載の箱金具において、上記箱金具
本体はねじ機構に対して螺合固定されるとともに所定角
度以上に回転不能に構成してある。箱金具本体はボルト
などのねじ機構に螺合して所定位置に固定されるため、
箱金具本体が自由回転可能であれば螺合させにくくな
る。しかるに、箱金具本体の回転可能な角度が制限され
ているため、空回りすることなく螺合する。
【0015】さらに、請求項7にかかる発明は、上記請
求項6に記載の箱金具において、上記箱金具本体は18
0度の範囲で両方向に回転可能であるとともに両端位置
に仮保持可能な仮係止機構を有する構成としてある。箱
金具本体が180度だけ回転できるようになっていれ
ば、上方から挿入するのに対応してセットしておき、継
ぎ足すべき部位で下方から挿入できるように180度回
転させることが容易となる。この場合、両端位置で仮係
止機構が仮保持するため、角材の挿入作業時などに勝手
に回転してしまうことがなくなり、作業の邪魔にならな
い。
【0016】下方からロックピンを挿入しても所定の圧
力がかかっている限り抜け落ちることはないが、請求項
8にかかる発明は、上記請求項1〜請求項7に記載の箱
金具において、上記ロックピンを下方から貫通せしめた
ときに抜け落ちないようにする抜け止め機構を備えてい
る構成としてある。かかる抜け止め機構を採用すること
により、作業途中などでもロックピンを下方に抜け落ち
ないように保持することになる。
【0017】さらに、請求項9にかかる発明は、上記請
求項1〜請求項8に記載の箱金具において、上記箱金具
本体は、帯板片をコの字形に屈曲して形成せしめた構成
としてある。箱金具本体が帯板片であるので所定方向に
配向される角材に対して略垂直に配向し、角度のずれに
よって角材を挿入できなくなることがない。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、上方のみ
ならず、下方からもロックピンを装着できるようにした
ため、継ぎ足す角材を箱金具本体の上面に載置できるよ
うになり、同角材を固定するための別個の作業を不要に
することが可能な箱金具を提供することができる。
【0019】また、請求項2にかかる発明によれば、ピ
ン受け口が上方からと下方からに対して個別に形成され
ているため、作業者にとって作業が分かりやすくなる。
さらに、請求項3にかかる発明によれば、ピン受け口に
段部を設けて上方からと下方からの挿入に対応している
ので、個別に設けるのに対して幅を狭くできる。さら
に、請求項4にかかる発明によれば、アダプタを利用す
るため、両方の挿入方向に対応してピン受け口を形成す
るために余分な開口などを空けておく必要がなくなるな
どの効果がある。
【0020】さらに、請求項5にかかる発明によれば、
箱金具本体を回転できるようにしたため、ピン受け口は
最小限の大きさとすることができる。さらに、請求項6
にかかる発明によれば、箱金具本体の回転範囲が制限さ
れているため、ねじ機構に螺合固定する際に空回りする
ことを防止できる。さらに、請求項7にかかる発明によ
れば、上方からと下方からに対応した所定位置で仮保持
されるので、作業中に勝手に回転したりすることがな
く、作業が容易になる。
【0021】さらに、請求項8にかかる発明によれば、
ロックピンが抜け落ちないので作業性が良くなる。さら
に、請求項9にかかる発明によれば、帯板状としたので
角材と触れることによって方向性が強制されるため、作
業効率を向上させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にか
かる箱金具を斜視図により示している。
【0023】同図において、箱金具10は、箱金具本体
11とロックピン12とから構成されている。箱金具本
体11は帯板片を断面コの字形として一方に開口を有す
るように屈曲するとともに、上片11aと下片11bと
を連結する基片11cにおける上記開口とは反対の側に
はブリッジ状に屈曲せしめた固定片11dを溶接固定し
てある。同固定片11dにおける上記基片11cと対面
する側にはナット11eを溶接固定してあり、当該ナッ
ト11eに後述するピン20の雄ねじ部20aを螺合可
能となるように、同固定片11dと基片11cには貫通
口を形成してある。
【0024】本実施形態においては、帯板片を断面コの
字型に屈曲するとともに固定片11dを溶接固定して箱
金具本体11を形成しているが、角材などをくわえ込む
ことができるように概略U字形となっていればよく、従
来のもののように屈曲部分を同固定片11dのように屈
曲しておくとともに上片11aと下片11bとを梁状の
もので連結するような構成としても良い。また、帯板片
を屈曲しているが素材形状は特に限定されるものではな
く、パイプ状のもので屈曲するなど適宜変更可能であ
る。ただし、帯板片であると角材などに接触したときに
方向性を整えられるという効果があるし、また、幅広と
なって後述するピン受け口の形状の自由度も向上する。
【0025】上片11aと下片11bにおける先端寄り
の部分には長三角形状の帯板片からなるロックピン12
を挿入可能なピン受け口11f1,11f2をそれぞれ
形成してある。ピン受け口11f1,11f2はロック
ピン12を上方から挿入する場合と下方から挿入する場
合とに対応して個別に形成されているものであり、開口
長さが異なっている。すなわち、両ピン受け口11f
1,11f2における上記基片11c側の位置は一致し
ているものの、開口側の位置は不一致となっており、長
い方のピン受け口11f1から挿入し始めて短い方のピ
ン受け口11f2より突き出るようにすると、ロックピ
ン12における上記基片11cの側の辺は当該箱金具本
体11の軸線方向と垂直となるように形成してある。
【0026】次に、上記構成からなる本実施形態の動作
を説明する。図2は、作業現場の壁面を示しており、間
にコンクリートをそそぎ込む型材となる一対のベニヤ板
21の外側には垂直方向に配向された金角材22を配置
するとともに、さらにその外側には水平方向に配向され
た金角材22を配置する。なお、本実施形態においては
それぞれに金角材22を使用しているものの、部分的に
木製の角材を混じえるなどしてもよい。そして、水平方
向に一列にベニヤ板21を貫通してピン20を配列して
おき、同ピン20先端の雄ねじ部20aに箱金具本体1
1のナット11eを螺合固定してある。
【0027】水平方向に配向された金角材22を一本だ
け保持する通常の場合であれば、コの字型に屈曲された
箱金具本体11に金角材22をくわえ込ませ、上方から
上片11aのピン受け口11f1にロックピン12を挿
入し、下片11bのピン受け口11f2から突き出す。
このとき、水平方向の金角材22は垂直方向の金角材2
2から浮き気味であるため、ハンマなどで同ロックピン
12を下方に打ち込む。上述したように、ロックピン1
2における基片11cの側の辺は当該箱金具本体11の
軸線方向に垂直となっているため、くわえ込まれた角材
は垂直にロックピン12に当接する。
【0028】このとき、反対側の片はテーパー形状とな
っているため、金角材22にて押しつけられるロックピ
ン12は傾斜方向に沿って抜け出ようとするものの、金
角材22と密接しているために同金角材22も移動させ
ようとする。しかしながら、同金角材22は上片11a
と下片11bとの間にくわえ込まれているために移動で
きず、この結果、ロックピン12も抜け出ることはな
い。一方、水平方向の金角材22を継ぎ足す部分におい
ては、図2および図3に示すように、水平方向の金角材
22を箱金具本体11における上片11aの上面に載置
し、ロックピン12は下方から挿入する。すなわち、下
方から下片11bのピン受け口11f1にロックピン1
2を挿入し、上片11aのピン受け口11f2から突き
出す。このとき、ロックピン12は箱金具本体11の内
側で最初の金角材22に押しつけられ、箱金具本体11
の上面でも継ぎ足した金角材22に押しつけられる。
【0029】箱金具本体11の上面では突き出たロック
ピン12が継ぎ足した金角材22から圧力を受け、これ
によってピン受け口11f2とロックピン12との当接
面でのテーパー形状によってロックピン12を下方に移
動させようとする。この場合も、ロックピン12は継ぎ
足した金角材22を下方に引きづり出そうと作用する
が、当該金角材22は箱金具本体11の上面に載置され
ているので下方には移動できず、この結果、ロックピン
12は抜け出ないし、金角材22も外れない。さらに、
継ぎ足す金角材22は箱金具本体11の上面に載置して
いるため、従来のように番線で縛りつけたり釘を打ち付
けておくような作業も必要ない。さらに、取り外す際で
も同様であり、釘や番線を必要としないで保持されてい
るため、容易には落ちないので安全でもある。
【0030】本実施形態においては、上片11aと下片
11bに対して個別に一対のピン受け口11f1,11
f2をそれぞれ形成しているが、ロックピン12を上方
からでも下方からでも挿入可能となるようにすればよ
く、他の形状なども可能である。例えば、図5はピン受
け口11f3内に段部11f3aを形成してあり、一つ
の開口ではあるものの、段部11f3aに引っかければ
短い側のピン受け口11f2と同様となるし、同段部1
1f3aに引っかけなければ長い側のピン受け口11f
1と同様に作用する。従って、上下のいずれからでもロ
ックピン12を挿入可能となる。
【0031】また、図6は別の例を示しており、上片1
1aと下片11bにはそれぞれ同じ大きさの大きめの貫
通口11g,11gを形成しておくとともに、先端を内
側に屈曲せしめてある。先端を内側に屈曲せしめること
により、この内周面に密接する断面コの字型のアダプタ
11hを挿入しても抜け出ることはなく、このアダプタ
11hの一方には長い方のピン受け口11h1を形成す
るとともに他方には短い方のピン受け口11h2を形成
しておく。このようにすれば、ロックピン12の挿入方
向に合わせてアダプタ11hの向きを変えて箱金具本体
11の内側に装着すればロックピン12をどちらからで
も挿入できる。
【0032】また、このようにピン受け口の側でロック
ピン12の挿入方向を変えるのは、作業上、金角材22
がはめられてからでは箱金具本体11が自由に回転でき
ない場合に特に有効である。しかしながら、金角材22
をはめ込む前は箱金具本体11がピン20に螺合固定さ
れている関係上、場合によっては箱金具本体11を回転
できる場合もあり、この場合には必要箇所で箱金具本体
11を180度回転させることは不可能ではない。この
場合、螺合して位置合わせをしている関係上、作業現場
ではナット11eの螺合状態を勝手に変えない方がよい
場合もあるし、固めとなっているので容易には回せない
ことも多い。
【0033】これに対して図7〜図10に示す箱金具1
10においては、180度の範囲に限ってナット111
eが回転可能となっているとともに、回転範囲の両端位
置では小突起111iに乗り上がって仮保持可能となっ
ている。これにより、ロックピンを上方から挿入するの
であれば、図10(a)に示すように、通常位置として
おき、同ロックピンを下方から挿入したいときには、図
10(b)に示すように時計回り方向に180度回転さ
せて同位置にて仮保持せしめればよい。
【0034】なお、図8に示すようにナット111eに
は途中にくぼみを形成してあり、この部分で回転可能と
なっているとともに、同ナット111eには外周部分に
突起111e1を形成してあり、この突起111e1が
箱金具本体111のストッパ111jに干渉して所定範
囲でのみ回転可能となっている。また、図11は、本発
明のさらなる変形例を示している。この変形例において
はロックピン12における開口側の斜辺であって箱金具
本体11におけるピン受け口11f1に当接する部位に
滑り止め12aを形成している。圧力がかかっていると
きにはロックピン12が滑り落ちることはないが、装着
作業中に落ちにくくするために同滑り止め12aを形成
している。また、ロックピン12には小孔12bを形成
してあるので、同小孔12bに紐を通すなどして箱金具
本体11に縛りつけるようにしても抜け止めを防止でき
る。この意味で、これらは抜け止め機構を構成する。
【0035】このように、箱金具本体11には、上下方
向からのロックピン12に挿入に対応して一対のピン受
け口11f1,11f2であったり、段部11f3a付
きのピン受け口11f3であったり、あるいはアダプタ
11hを装着可能としておいたり、あるいは箱金具本体
111を180度回転可能としているため、継ぎ足す金
角材22は当該箱金具本体11,111の上面に載置せ
しめて下方からロックピン12を挿入すればよく、従来
のような番線や釘を必要としなくなるので作業性が向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる箱金具の斜視図で
ある。
【図2】箱金具を使用した作業現場の正面図である。
【図3】箱金具を使用した作業現場の断面図である。
【図4】箱金具にかかる力の方向を説明する断面図であ
る。
【図5】変形例にかかる箱金具の斜視図である。
【図6】変形例にかかる箱金具の斜視図である。
【図7】変形例にかかる箱金具の斜視図である。
【図8】同変形例にかかるナットの斜視図である。
【図9】同変形例にかかる箱金具の側面図である。
【図10】同変形例にかかる箱金具の正面図である。
【図11】変形例にかかる箱金具の斜視図である。
【図12】従来の箱金具の斜視図である。
【図13】同箱金具を使用する作業現場の斜視図であ
る。
【図14】同作業現場における断面図である。
【図15】同箱金具を使用した作業現場の正面図であ
る。
【図16】同箱金具にかかる力の方向を説明する断面図
である。
【図17】同箱金具を使用して金角材が落ちないように
するための釘を示す作業現場の断面図である。
【図18】同箱金具を使用して金角材が落ちないように
するための番線を示す作業現場の正面図である。
【符号の説明】
10,110…箱金具 11,111…箱金具本体 111e…ナット 111e1…突起 111i…小突起 111j…ストッパ 11a…上片 11b…下片 11c…基片 11d…固定片 11e…ナット 11f1,11f2,11f3…ピン受け口 11f3a…段部 11h…アダプタ 11h1…ピン受け口 11h2…ピン受け口 12…ロックピン 12a…抜け止め 12b…小孔
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年11月13日
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】なお、図8に示すようにナット111eに
は途中にくぼみを形成してあり、この部分で回転可能と
なっているとともに、同ナット111eには外周部分に
突起111e1を形成してあり、この突起111e1が
箱金具本体111のストッパ111jに干渉して所定範
囲でのみ回転可能となっている。また、図11は、本発
明のさらなる変形例を示している。この変形例において
はロックピン12における開口側の斜辺であって箱金具
本体11におけるピン受け口11f1に当接する部位に
滑り止め12aを形成している。圧力がかかっていると
きにはロックピン12が滑り落ちることはないが、装着
作業中に落ちにくくするために同滑り止め12aを形成
している。また、ロックピン12には小孔12bを形成
してあるので、同小孔12bに紐を通すなどして箱金具
本体11に縛りつけるようにしても抜け止めを防止でき
る。この意味で、これらは抜け止め機構を構成する。こ
の他、図19には図11と同様の滑り止めとして上片1
1aのピン受け口11f2の縁部が係止する滑り止め1
2aを形成したものを示している。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】変形例にかかる箱金具の斜視図である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図7】
【図8】
【図9】
【図11】
【図5】
【図6】
【図10】
【図12】
【図18】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図19】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーパー形状のロックピンと、角材など
    をくわえ込むことが可能となるように一方に開口を有す
    る略U字形に形成されるとともに両端部には上記ロック
    ピンを所定方向に貫通せしめることが可能な互いに開口
    径の異なる一対のピン受け口を形成された箱金具本体と
    を具備する箱金具であって、上記ロックピンを上下のい
    ずれの側からも貫通可能としたことを特徴とする箱金
    具。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の箱金具において、
    上記ピン受け口は、上下方向に対応してそれぞれ別個に
    形成したことを特徴とする箱金具。
  3. 【請求項3】 上記請求項1に記載の箱金具において、
    上記ピン受け口は、開口内部に形成した段部により上下
    方向のいずれの側からでも所定状態で装着可能としたこ
    とを特徴とする箱金具。
  4. 【請求項4】 上記請求項1に記載の箱金具において、
    上記ピン受け口は、アダプタを脱着せしめて上下方向の
    いずれの側からでも所定状態で装着可能としたことを特
    徴とする箱金具。
  5. 【請求項5】 上記請求項1に記載の箱金具において、
    上記箱金具本体が180度回転可能となっていることを
    特徴とする箱金具。
  6. 【請求項6】 上記請求項5に記載の箱金具において、
    上記箱金具本体はねじ機構に対して螺合固定されるとと
    もに所定角度以上に回転不能としていることを特徴とす
    る箱金具。
  7. 【請求項7】 上記請求項6に記載の箱金具において、
    上記箱金具本体は180度の範囲で両方向に回転可能で
    あるとともに両端位置に仮保持可能な仮係止機構を有す
    ることを特徴とする箱金具。
  8. 【請求項8】 上記請求項1〜請求項7に記載の箱金具
    において、上記ロックピンを下方から貫通せしめたとき
    に抜け落ちないようにする抜け止め機構を備えているこ
    とを特徴とする箱金具。
  9. 【請求項9】 上記請求項1〜請求項8に記載の箱金具
    において、上記箱金具本体は、帯板片をコの字形に屈曲
    して形成されていることを特徴とする箱金具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108061084A (zh) * 2016-11-09 2018-05-22 英特诺控股集团公司 安装装置和纸箱流动床
JP6481077B1 (ja) * 2018-11-19 2019-03-13 株式会社国元商会 棒鋼並列接続金具

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