JPH11350728A - 大引材連結具 - Google Patents

大引材連結具

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Publication number
JPH11350728A
JPH11350728A JP16218298A JP16218298A JPH11350728A JP H11350728 A JPH11350728 A JP H11350728A JP 16218298 A JP16218298 A JP 16218298A JP 16218298 A JP16218298 A JP 16218298A JP H11350728 A JPH11350728 A JP H11350728A
Authority
JP
Japan
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wedge
large pulling
clamp
material connecting
slit
Prior art date
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Pending
Application number
JP16218298A
Other languages
English (en)
Inventor
Akinori Okamoto
昭則 岡元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAGOSHIMA KENKO KK
Original Assignee
KAGOSHIMA KENKO KK
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Publication date
Application filed by KAGOSHIMA KENKO KK filed Critical KAGOSHIMA KENKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、大引材を傷めることなく、
簡単に大引材相互を連結させ、またその連結を解くこと
ができ、しかも連結強度の高い大引材連結具を提供する
ことである。 【解決手段】 コンクリート打設において垂直方向の荷
重を受ける型枠支保工に用いられる木製の大引材4a,
4b相互を連結するための大引材連結具1Aであって、
基部21A及び該基部21Aから差し出された対向する一対
の舌片22A,23Aを有する側面形状コの字形のクランプ
2Aと、楔3Aとを備え、該一対の舌片22A,23Aのそ
れぞれの先端部には、該楔3Aの差し込み及び取り外し
が可能なスリット24A,25Aが、該舌片22A,23Aの長
手方向に沿って設けられていることを特徴とする大引材
連結具1A。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート打設
において天井型枠を支える支保工に用いられる木製の大
引材相互を連結するための大引材連結具に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般的に、コンクリート打設における天
井型枠は、該天井型枠を直接支える角形鋼管等からなる
根太材と、該根太材と直交し該根太材を支える木製の大
引材と、敷板上に立てられ該大引材を支える支柱(サポ
ート)とからなる支保工によって支持される(図4参
照)。該大引材は、通常支保スパンに応じた長さのもの
が使用されるが、場合によっては長さが該支保スパンに
足りず、別の大引材を継ぎ足すことが行われる。この大
引材の継ぎ足しは、従来、図14に示すように釘10を使用
して行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、大引材
4a,4b相互の連結に釘10を用いる場合、該釘10の打
ち込み及び使用後の引き抜きに手間がかかるとともに、
使用の度に該大引材4a,4b自体に釘穴があき、寿命
が短くなるという問題がある。特に、天井型枠の支保工
をコンクリート打設後に取り壊す際、該大引材4a,4
bは天井から床に落下させるため、落下の衝撃で大引材
4a,4b相互の連結が外れ、釘10の打ち打ち込まれて
いた部分の角が欠けることが多い。
【0004】また、一旦大引材4a,4b相互を釘10で
連結した後、連結した大引材4の長さが支保スパンに合
致しないことが分かった場合には、各々の釘10を引き抜
き、長さを調節した後、再度釘10を打ち込む必要があ
り、その作業は極めて煩雑である。
【0005】さらに、この大引材4a,4b相互の連結
には、釘10は通常数本使用されるが、釘打ち込み及び引
き抜きの手間を省くために釘10の本数を減らすと、大引
材4a,4b相互の連結強度が低下するという問題が発
生する。
【0006】従って、本発明の課題は、大引材を傷める
ことなく、簡単に大引材相互を連結させ、またその連結
を解くことができ、しかも連結強度の高い大引材連結具
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、コンクリート打設において垂直方向の荷
重を受ける型枠支保工に用いられる木製の大引材(4
a,4b)相互を連結するための大引材連結具(1…)
であって、基部(21…)及び該基部(21…)から差し出
された対向する一対の舌片(22…,23…)を有する側面
形状コの字形のクランプ(2…)と、楔(3…)とを備
え、該一対の舌片(22…,23…)のそれぞれの先端部に
は、該楔(3…)の差し込み及び取り外しが可能なスリ
ット(24…,25…)が、該舌片(22…,23…)の長手方
向に沿って設けられていることを特徴とする大引材連結
具(1…)を提供するものである。
【0008】かかる大引材連結具(1…)においては、
所定長さ重なるように平行に並べた2本の大引材(4
a,4b)にクランプ(2…)を嵌合させ、該クランプ
(2…)のスリット(24…,25…)に楔(3…)を打ち
込む。該大引材(4a,4b)は、該楔(3…)による
楔作用によってクランプ(2…)の基部(21…)側に押
圧されるとともに、該大引材(4a,4b)を構成する
木の圧縮に対する復元力によって、非常に強固に連結さ
れる。
【0009】このような大引材連結具(1…)によれ
ば、釘(10)等を使用することなく、大引材(4a,4
b)相互を強固に連結することができ、また連結した大
引材(4)の長さ調節や分解も極めて簡単である。さら
に、大引材(4a,4b)に穴があいたり、角が欠けた
りする等の問題も生じることがなく、該大引材(4a,
4b)を長期に渡って繰り返し使用することができる。
【0010】さらにまた、上記連結具(1…)により連
結した大引材(4)を使用した型枠支保工を取壊す際
に、該大引材(4)を床に落下させれば、楔(3…)の
下端が床に衝突し、その勢いで該楔(3…)はクランプ
(2…)から自動的に抜け外れるため、別個楔(3…)
の取り外し作業を行う必要がない。
【0011】上記大引材連結具(1…)におけるクラン
プ(2…)の外周には、該基部(21…)と該一対の舌片
(22…,23…)にかけて補強リブ(26…)が一体的に設
けられていてもよい。このように補強リブ(26…)を設
けることにより、クランプ(2…)の強度を高め、大引
材(4a,4b)相互を確実に強力に固定することがで
きる。
【0012】上記一対のスリット(24…,25…)のうち
一方のスリット(24…)は他方のスリット(25…)より
も長く設定されており、該長い方のスリット(24…)が
設けられた舌片(22…)における上記補強リブ(26…)
には、少なくとも1個の貫通孔(261 …)が設けられて
いてもよい。このような貫通孔(261 …)が補強リブ
(26…)に設けることにより、該連結具(1…)と型枠
(5)に取り付けられた桟木(51)とが干渉した場合
に、該貫通孔(261 …)を介して該桟木(51)に釘(1
0)を打ち込んだり、螺子をねじ込んだりして、該クラ
ンプ(2…)、ひいては大引材(4)と型枠(5)とを
固定することができる。
【0013】上記補強リブ(26…)は、スリット(24
…,25…)の延長線上に設けられているのが好ましい。
該補強リブ(26…)をそのような位置に設けることによ
り、該スリット(24…,25…)に打ち込まれた楔(3
…)の舌片(22…)からの突出部と、該補強リブ(26
…)とが一直線上に並ぶこととなり、支保工に使用する
際に根太材(7)との干渉を回避し易くなる。
【0014】上記一対の舌片(22…,23…)のそれぞれ
の先端部には、該楔(3…)の差し込み及び取り外しが
可能なスリット(24…,24…,25…,25…)が複数本、
該舌片(22…,23…)の長手方向に沿って設けられ、並
列するスリット(24…,24…,25…,25…)相互は該舌
片(22…,23…)の短手方向で重ならないように配置さ
れていてもよい。このように、複数のスリット(24…,
24…,25…,25…)をずらして並列配置すれば、楔(3
…)を打ち込むスリットを該複数のスリット(24…,24
…,25…,25…)から適宜選択することにより、連結す
る大引材(4a,4b)の太さに適合させたり、締結強
度を調節することができる。
【0015】上記楔(3…)は主面略直角三角形状を有
しており、斜面(31…)が鋸歯(32…)状にされていて
もよい。このように楔(3…)の斜面(31…)を鋸歯
(32…)状にすることにより、該楔(3…)をクランプ
(2…)のスリット(24…,25…)に打ち込んだ際に、
該鋸歯(32…)が該スリット(24…,25…)の端部に係
合するため、該楔(3…)が容易に抜け出すことが防止
され、大引材(4a,4b)相互を強固にかつ確実に連
結することができる。
【0016】また、上記楔(3…)は、鎖(33…)又は
紐によってクランプ(2…)に繋がれていてもよい。こ
のように楔(3…)をクランプ(2…)に繋ぐことによ
り、支保工取壊しの際、本連結具(1…)によって連結
した大引材(4)を落下させたときに、床に衝突して自
動的にクランプ(2…)から抜け外れた楔(3…)が遠
くに飛んでいってしまうことがなく、該楔(3…)が作
業員に当たる危険を防止することができる。
【0017】さらに、上記楔(3…)は、短手方向に沿
って分割されており、分割片(34…,35…)相互が蝶番
(36…)によって回動可能に連結されていてもよい。こ
の楔(3…)を使用した大引材連結具(1…)を用いて
大引材(4a,4b)相互を連結し、支保工に適用した
場合にあっては、該大引材連結具(1…)を取り外す必
要が生じたときであっても、該楔(3…)の上端が天井
型枠(5)に干渉しないように蝶番(36…)を軸にして
分割片(34…,35…)を相互に適宜回動させることによ
り、該楔(3…)をクランプ(2…)から引き抜くこと
ができ、該支保工を分解することなく、該大引材連結具
(1…)を大引材(4a,4b)から取り外すことがで
きる。かかる楔(3…)は、本発明におけるクランプ
(2…)のみならず、種々のクランプに対しても使用す
ることができる。
【0018】さらにまた、上記楔(3…)の先細り端部
には、ピン(38…)が貫通保持される貫通孔(37…)が
設けられていてもよい。この楔(3…)を使用する場
合、大引材(4a,4b)にクランプ(2…)を嵌合さ
せ、該クランプ(2…)のスリット(24…,25…)に該
楔(3…)を打ち込んだ後、該スリット(25…)から突
出した該楔(3…)の先細り端部における貫通孔(37
…)にピン(38…)を貫通保持させる。このようにして
連結した連結大引材(4)を、該楔(3…)の先細り端
部が上側になるようにして支保工に適用すれば、該ピン
(38…)によるクランプ(2…)(スリット(25…))
への引っ掛かりによって該楔(3…)が下方に抜け落ち
ることもないし、該ピン(38…)を該貫通孔(37…)か
ら抜き取った後、該楔(3…)を下方に引き抜くことに
よって、該支保工を分解することなく、該大引材連結具
(1…)を大引材(4a,4b)から取り外すことがで
きる。
【0019】上記楔(3…)の先細り端部には、ピン
(38…)が貫通保持される貫通孔(37…)の代わりに、
別の楔(30…)が差し込まれるスリット(39…)が設け
られていてもよい。このような楔(3…)及び別の楔
(30…)を使用すると、上記効果が得られることに加え
て、該楔(3…)(スリット(39…))のクランプ(2
…)からの突出量に応じて該別の楔(30…)のスリット
(39…)への差し込み量を変化させることにより、該別
の楔(30…)のぐらつきを防止することができるととも
に、該別の楔(30…)によるくさび効果により上記楔
(3…)を上記クランプ(2…)に強固に固定すること
ができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を詳
細に説明する。本発明の第1の実施形態による大引材連
結具1Aを図1に示す。該大引材連結具1Aは、側面形
状コの字形のクランプ2Aと楔3Aとからなり、該クラ
ンプ2Aは、基部21Aと、該基部21Aから差し出された
対向する一対の舌片22A,23Aとからなる。一方の舌片
22A(図1では上側)の先端部には、該楔3Aの上部の
幅に対応するスリット24Aが、他方の舌片23A(図1で
は下側)の先端部には、該楔3Aの下部の幅に対応する
スリット25Aが、それぞれ該舌片22A,23Aの長手方向
に沿って設けられている。
【0021】各スリット24A,25Aの両端は、先端の潰
れた楔3Aであってもその先端が通過できるように拡径
されているが、本発明はこれに限定されることなく、両
端ではなく一端又は中央部が拡径されていてもよいし、
このような拡径部はなくてもよい。
【0022】該クランプ2A及び楔3Aは、強度を考慮
して通常鉄合金等の金属で製造されるが、該クランプ2
Aは、3枚の金属板(基部21A及び一対の舌片22A,23
A)を溶接等により接合したものであってもよいし、一
枚の金属板を折り曲げたものであってもよく、更には鋳
造によって一体的に成型したものであってもよい。
【0023】該クランプ2Aの高さh(一対の舌片22
A,23Aの内側面間の距離)及び長さl(基部21Aの内
側面からスリット24A,25Aの基部21A側の端までの距
離)は、連結する大引材の太さに応じて適宜設定すれば
よい。通常使用される大引材は、75〜90mm角のものであ
るため、該クランプ2Aの高さhは通常約75〜100 mmで
あり、長さlは通常約130 〜180 mmであるが、本発明は
これに限定されるものではない。
【0024】このような大引材連結具1Aを使用して2
本の大引材を相互に連結するには、図2に示すように、
所定長さ重なるように2本の大引材4a,4bを平行に
並べ、一方の大引材4aの端部近傍にクランプ2Aを一
つ嵌合させるとともに、他方の大引材4bの端部近傍に
もクランプ2Aをもう一つ嵌合させる。そして、図3に
示すように、それぞれのクランプ2Aのスリット24A,
25Aに楔3Aを打ち込む(図3矢印イ方向)。
【0025】2本の大引材4a,4bは、楔3Aによる
楔作用によってクランプ2Aの基部21A側(図3矢印ロ
方向)に押圧され、強固に締結される。特に、本発明で
連結の対象とする大引材4a,4bは木製のものである
ため、該締結で圧縮された大引材4a,4bの復元力に
よって、2本の大引材4a,4bの連結は非常に強固な
ものとなる。
【0026】また、一旦大引材4a,4b相互を連結し
た後、連結大引材4の長さが支保スパンに合致しないこ
とが分かった場合であっても、先端側から楔3Aを叩い
て該楔3Aを上方にずらし、該連結具1Aによる締結を
緩めることにより、簡単に連結大引材4の長さを調節す
ることができる。長さ調節が完了したら、上記と同様に
して楔3Aを打ち込む。
【0027】このようにして連結した大引材4は、コン
クリート打設において垂直方向の荷重を受ける型枠支保
工、主に図4に示す天井型枠5の支保工に使用すること
ができるが、場合によっては梁底面型枠の支保工等に使
用することもできる。図4において、コンクリート6が
打設される天井型枠5は、角形鋼管等からなる複数の根
太材7によって支えられ、該根太材7は、該根太材7と
直交するように該根太材7の下に設けられた上記連結大
引材4によって支えられる。そして、該連結大引材4
は、敷板8や作業板等の上に立てられた支柱(サポー
ト)9、あるいは枠組み等によって支えられる。なお、
該連結大引材4は、各連結具1Aが根太材7と干渉しな
い位置に設置する必要がある。
【0028】上記型枠支保工は、コンクリート6の硬化
後に取り壊されるが、その際、通常大引材4は上方から
床に落とされる。本発明の連結具1Aによって連結され
た大引材4においては、落下したときに楔3Aの下端が
床に衝突し、その勢いで該楔3Aはクランプ2Aから自
動的に抜け外れるため、別個楔3Aの取り外し作業を行
う必要がない。なお、該連結大引材4を落下させない場
合には、先端側から楔3Aを叩いて該楔3Aをクランプ
2Aから取り外せばよい。
【0029】以上説明した本発明の大引材連結具1Aに
よれば、2本の楔3Aを打ち込むだけで、大引材4a,
4b相互を強固に連結することができ、また連結した大
引材4の長さ調節や分解作業も極めて簡単である。さら
に、大引材4a,4bに穴があいたり、角が欠けたりす
る等の問題も生じることがなく、該大引材4a,4bを
長期に渡って繰り返し使用することができる。
【0030】次に、本発明の第2の実施形態による大引
材連結具1Bを図5に示す。該大引材連結具1Bは、上
記第1の実施形態による大引材連結具1Aと略同様の構
成を有するが、クランプ2Bの外周には、基部21B及び
一対の舌片22B,23Bにかけて補強リブ26Bが一体的に
設けられている。このように補強リブ26Bを設けること
により、クランプ2Bの強度を高め、大引材相互を確実
に強力に固定することができる。
【0031】この補強リブ26Bは、スリット24B,25B
の延長線上に設けられるのが好ましい。補強リブ26Bを
そのような位置に設けることにより、該スリット24B,
25Bに打ち込まれた楔3Bの舌片22Bからの突出部と、
該補強リブ26Bとが一直線上に並ぶこととなり、支保工
に使用する際に根太材7との干渉を回避し易くなる。
【0032】本実施形態において、楔3Bの上部の幅に
対応するスリット(長い方のスリット)24Bが設けられ
た舌片(上側の舌片)22Bにおける上記補強リブ26Bに
は、2個の貫通孔261 Bが設けられている。図6に示す
ように、天井型枠5を構成する板材相互の境界部分は、
通常、該境界に掛け渡された桟木51によって連結され
る。本実施形態による連結具1Bを支保工に使用した際
に、該連結具1Bと該桟木51とが干渉した場合、該連結
具1Bのクランプ2Bに設けられた補強リブ26Bの側面
を該桟木51の側面に重ね、該補強リブ26Bに設けられた
貫通孔261 Bを介して該桟木51に釘10を打ち込んだり、
螺子をねじ込んだりすることにより、該クランプ2B、
ひいては大引材4と天井型枠5とを固定することができ
る。
【0033】また、本実施形態におけるクランプ2Bの
一対の舌片22B,23Bには、該クランプ2Bを2本の大
引材4a,4bに嵌合させた際に、一方の大引材4aに
対応する箇所に貫通孔231 B、他方の大引材4bに対応
する箇所に貫通孔231 B’が設けられている。本実施形
態では該貫通孔231 B,231 B’は、それぞれ補強リブ
26Bの両脇に1個づつ、即ち計4個づつ設けられてい
る。このような貫通孔231 B,231 B’を設ければ、所
望により該貫通孔231 B,231 B’を介して大引材4
a,4bに釘を打ち込むことにより、該クランプ2Bと
該大引材4a,4bとを完全に固定することができる。
【0034】本発明の第3の実施形態による大引材連結
具のクランプ2Cを図7に示す。該クランプ2Cは、上
記第2の実施形態におけるクランプ2Bと略同様の構成
を有するが、各舌片22C,23Cの先端部には、該舌片22
C,23Cの長手方向にずれているスリット24C,24
C’,25C,25C’が2本づつ並設されており、また、
該スリット24C,25Cの延長線上に補強リブ26Cが、該
スリット24C’,25C’の延長線上に補強リブ26C’が
設けられている。
【0035】このように、並列するスリット24C,24
C’,25C,25C’相互を舌片22C,23Cの長手方向に
ずらして(短手方向に重ならないように)設ければ、例
えば、連結する大引材が太いものである場合や細いもの
である場合、連結する大引材において該クランプ2Cを
嵌合させる位置がたまたま太くなっている場合や細くな
っている場合、更には該連結具による締結強度を大きく
する場合や小さくする場合などに、楔を打ち込むスリッ
トを該複数のスリット24C,24C’,25C,25C’から
適宜選択することにより、上記各場合に対応させること
ができる。
【0036】また、本実施形態においても、補強リブ26
Cはスリット24C,25Cに打ち込まれた楔の舌片22Cか
らの突出部と一直線上に並び、補強リブ26C’はスリッ
ト24C’,25C’に打ち込まれた楔の舌片22Cからの突
出部と一直線上に並ぶため、支保工に使用される際に根
太材や桟木との干渉を回避し易くなっている。なお、ス
リット24C,25C(補強リブ26C)とスリット24C’,
25C’(補強リブ26C’)との間隔が、桟木又は根太材
の太さよりも大きい場合には、該補強リブ26Cと補強リ
ブ26C’との間に桟木又は根太材を逃すことにより干渉
を回避することができる。
【0037】上記実施形態で示した楔3A,3Bは、主
面略直角三角形状を有しており、各辺(周面)は、それ
ぞれ直線状(平面状)になっているが、本発明はこれに
限定されることはなく、例えば、図8に示す楔3Dのよ
うに、傾斜面31Dが鋸歯32D状にされていてもよい。こ
のように傾斜面31Dを鋸歯32D状にすることにより、該
楔3Dをクランプのスリットに打ち込んだ際に、該鋸歯
32Dが該スリットの端部に係合するため、該楔3Dが容
易に抜け出すことが防止され、大引材相互を強固にかつ
確実に連結することができる。
【0038】また、図9に示すように、楔3Eは、鎖33
E又は紐によってクランプ2Eに繋がれていてもよい。
該鎖33E又は紐は、楔3E及びクランプ2Eの各機能を
妨げなければ、該楔3E及びクランプ2Eのいかなる位
置に取り付けられてもよい。このように楔3Eをクラン
プ2Eに繋ぐことにより、支保工取壊しの際、本連結具
1Eによって連結した大引材4を落下させたときに、床
に衝突して自動的にクランプ2Aから抜け外れた楔3E
が遠くに飛んでいってしまうことがなく、該楔3Eが作
業員に当たる危険を防止することができる。
【0039】さらに、図10に示すように、楔3Fは、短
手方向に沿って2分割され、分割された分割片34F,35
F相互が蝶番36Fによって回動可能に連結されていても
よい。図11に示すように、通常の支保工においては、大
引材4a,4bと天井型枠5との間には根太材7の太さ
に応じた間隙しか存在しないため、該大引材4a,4b
相互を連結している大引材連結具を取り外す必要が生じ
たときに、該支保工を分解することなく上記楔3A〜3
Eを上方に引き抜くことは非常に困難である。しかしな
がら、該楔3Fとクランプ2Fとからなる大引材連結具
1Fを使用して大引材4a,4bを連結した場合にあっ
ては、該楔3Fを上方に移行させて下側分割片35Fをク
ランプ2Fの下側スリット25Fから抜いた後、該楔3F
を傾斜させて該楔3Fの上側分割片34F及び蝶番36Fを
該クランプ2Fの上側スリット24Fから抜き、そして該
楔3Fの上端が天井型枠5に干渉しないように該蝶番36
Fを軸にして分割片34F,35Fを相互に回動させること
により、該下側分割片35Fも該上側スリット24Fから抜
くことができ、該支保工を分解することなく、該大引材
連結具1Fを大引材4a,4bから取り外すことができ
る。
【0040】なお、この楔3Fは、主面方向には回動可
能であるが、側面方向には変形しないため、楔としての
効果を十分発揮することができる。また、本実施形態に
おける楔3Fは、2つの分割片34F,35Fに分割されて
いるが、本発明はこれに限定されることなく、3つ以上
の分割片に分割されていてもよい。
【0041】一方、図12に示すように、楔3Gの先細り
端部には、ピン38Gが貫通保持される貫通孔37Gが設け
られていてもよい。該楔3Gを使用する場合、大引材4
a,4bにクランプ2Gを嵌合させ、該クランプ2Gの
スリット24G,25Gに該楔3Gを打ち込んだ後、該スリ
ット25Gから突出した該楔3Gの先細り端部における貫
通孔37Gにピン38Gを貫通保持させる。このようにして
連結した連結大引材4を、該楔3Gの先細り端部が上側
になるようにして支保工に適用すれば、該ピン38Gによ
る該クランプ2G(スリット25G)への引っ掛かりによ
って該楔3Gが下方に抜け落ちることもないし、該ピン
38Gを該貫通孔37Gから抜き取った後、該楔3Gを下方
に引き抜くことによって、該支保工を分解することな
く、該大引材連結具1Gを大引材4a,4bから取り外
すことができる。
【0042】なお、本実施形態における楔3Gの先細り
端部には、該楔3Gのクランプ2Gからの突出量に応じ
てピン38Gの差し込み位置を変えることができるよう
に、複数(3個)の貫通孔37Gが楔3Gの長手方向に並
設されているが、本発明はこれに限定されることなく、
1個だけ設けられていてもよいし、2個又は4個以上設
けられていてもよい。また、上記ピン38Gは、鎖又は紐
によって楔3G又はクランプ2Gに繋がれていてもよ
い。
【0043】さらに、図13に示すように、楔3Hの先細
り端部には、別の楔30Hが差し込まれるスリット39Hが
設けられていてもよい。該楔3Hを使用する場合、大引
材4a,4bにクランプ2Hを嵌合させ、該クランプ2
Hのスリット24H,25Hに該楔3Hを打ち込んだ後、該
スリット25Hから突出した該楔3Hの先細り端部におけ
るスリット39Hに別の楔30Hを打ち込む。このようにし
て連結した連結大引材4を、該楔3Hの先細り端部が上
側になるようにして支保工に適用すれば、該別の楔30H
による該クランプ2H(スリット25H)への引っ掛かり
によって該楔3Hが下方に抜け落ちることもないし、該
別の楔30Hを該スリット39Hから抜き取った後、該楔3
Hを下方に引き抜くことによって、該支保工を分解する
ことなく、該大引材連結具1Hを大引材4a,4bから
取り外すことができる。また、本実施形態においては、
別の楔30Hを使用しているため、楔3H(スリット39
H)のクランプ2Hからの突出量に応じて、該別の楔30
Hのスリット39Hへの差し込み量を変化させることによ
り、該別の楔30Hのぐらつきを防止することができると
ともに、該別の楔30Hによるくさび効果により該楔3H
を該クランプ2Hに強固に固定することができる。該別
の楔30Hは、鎖又は紐によって楔3H又はクランプ2H
に繋がれていてもよい。
【0044】以上、図面を参照して本発明を説明した
が、本発明は図面に示した態様に限定されることはな
く、本発明の範囲を逸脱しない限り種々の変更を施すこ
とができる。例えば、第2の実施形態におけるクランプ
2B又は第3の実施形態におけるクランプ2Cに設けら
れた貫通孔261 B,231 B,231 B’,221 C,221
C’の数はそれぞれ1個であってもよいし、なくてもよ
い。また、第3の実施形態におけるクランプ2Cには、
一対のスリットが3個以上設けられていてもよいし、補
強リブ26C,26C’はなくてもよい。
【0045】
【発明の効果】本発明の連結具によれば、大引材を傷め
ることなく、簡単にかつ強固に該大引材相互を連結する
ことができるとともに、その連結を容易に解くことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による大引材連結具の
斜視図である。
【図2】図1における大引材連結具により大引材相互を
連結した状態を示す平面図である。
【図3】図2のX−X断面図である。
【図4】図1における大引材連結具により連結した大引
材を使用した天井型枠の支保工を示す正面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態による大引材連結具の
斜視図である。
【図6】図5における大引材連結具により連結した大引
材を使用した型枠支保工の一部を示す正面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態による大引材連結具の
平面図である。
【図8】本発明の他の実施形態による楔の正面図であ
る。
【図9】本発明の別の実施形態による楔及びクランプの
一部の斜視図である。
【図10】本発明の別の実施形態による楔の斜視図であ
る。
【図11】図10における楔を使用した大引材連結具を
用いた型枠支保工の一部を示す正面図である。
【図12】本発明の別の実施形態による楔を使用した大
引材連結具の斜視図である。
【図13】本発明の別の実施形態による楔を使用した大
引材連結具の斜視図である。
【図14】従来の連結大引材の平面図である。
【符号の説明】
1A,1B,1E,1F,1G,1H…大引材連結具 2A,2B,2C,2E,2F,2G,2H…クランプ 21A,21B…基部 22A,22B,22C…舌片 23A,23B,23C…舌片 24A,24B,24C,24C’,24F,24G,24H…スリッ
ト 25A,25B,25C,25C’,25F,25G,25H…スリッ
ト 26B,26C,26C’…補強リブ 261 …貫通孔 3A,3B,3D,3E,3F,3G,3H…楔 31D…傾斜面 32D…鋸歯 33E…鎖 34F,35F…分割片 36F…蝶番 37G…貫通孔 38G…ピン 39H…スリット 30H…楔 4a,4b…大引材 4…連結した大引材 5…天井型枠 51…桟木 7…根太材 10…釘

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート打設において垂直方向の荷
    重を受ける型枠支保工に用いられる木製の大引材相互を
    連結するための大引材連結具であって、 基部及び該基部から差し出された対向する一対の舌片を
    有する側面形状コの字形のクランプと、楔とを備え、該
    一対の舌片のそれぞれの先端部には、該楔の差し込み及
    び取り外しが可能なスリットが、該舌片の長手方向に沿
    って設けられていることを特徴とする大引材連結具。
  2. 【請求項2】 該クランプの外周には、該基部と該一対
    の舌片にかけて補強リブが一体的に設けられている請求
    項1記載の大引材連結具。
  3. 【請求項3】 該一対のスリットのうち一方のスリット
    は他方のスリットよりも長く設定されており、該長い方
    のスリットが設けられた舌片における該補強リブには、
    少なくとも1個の貫通孔が設けられている請求項2記載
    の大引材連結具。
  4. 【請求項4】 該補強リブは、該スリットの延長線上に
    設けられている請求項2又は3記載の大引材連結具。
  5. 【請求項5】 該一対の舌片のそれぞれの先端部には、
    該楔の差し込み及び取り外しが可能なスリットが複数
    本、該舌片の長手方向に沿って設けられており、並列す
    るスリット相互は、該舌片の短手方向で重ならないよう
    に配置されている請求項1乃至4いずれか記載の大引材
    連結具。
  6. 【請求項6】 該楔は主面略直角三角形状を有してお
    り、斜面が鋸歯状にされている請求項1乃至5いずれか
    記載の大引材連結具。
  7. 【請求項7】 該楔は、鎖又は紐によって該クランプに
    繋がれている請求項1乃至6いずれか記載の大引材連結
    具。
  8. 【請求項8】 該楔は短手方向に沿って分割されてお
    り、分割片相互は蝶番によって回動可能に連結されてい
    る請求項1乃至7いずれか記載の大引材連結具。
  9. 【請求項9】 該楔の先細り端部には、ピンが貫通保持
    される貫通孔が設けられている請求項1乃至7いずれか
    記載の大引材連結具。
  10. 【請求項10】 該楔の先細り端部には、別の楔が差し
    込まれるスリットが設けられている請求項1乃至7いず
    れか記載の大引材連結具。
  11. 【請求項11】 主面略直角三角形状を有する楔であっ
    て、該楔は短手方向に沿って分割されており、分割片相
    互は蝶番によって回動可能に連結されていることを特徴
    とする楔。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5337322B1 (ja) * 2013-06-10 2013-11-06 森田建設株式会社 コンクリート型枠施工方法
WO2014159512A1 (en) * 2013-03-14 2014-10-02 Titan Formwork Systems, Llc Universal wedge clamp
JP6481077B1 (ja) * 2018-11-19 2019-03-13 株式会社国元商会 棒鋼並列接続金具

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