JP3364196B2 - 木造建築用構造材相互の連結ピンとその製造法 - Google Patents
木造建築用構造材相互の連結ピンとその製造法Info
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Description
相互を連結するピンと、その連結ピンの製造法に関す
る。
柱と土台、柱と梁、柱と胴差、土台と大引などの各種構
造材相互を、その構造材自身に仕口加工された継手部分
での直接に、又はその継手部分の補強用となる別な継手
金物を介して連結するような場合、その構造材相互の抜
け止めを図るため、古来からの木材製こみ栓に代る金属
製の連結ピンが打ち込み使用されている。
開平9−287201号の図4と特開平8−17036
9号に記載されており、これらが本発明に比較的近似す
る公知技術であると考えられるが、その何れも金属製の
中実品であるため、この種木造建築物に極めて多く使用
されるものとして、いたづらな重量化を招くことになる
ほか、次の諸問題も有する。
7201号の図4に基き説示されたドラフトピン(6)
は、その頭部(6b)の楕円形状として、ピン脚部(6
a)の直径よりも径大な長軸寸法を備えることにより、
土台(1)のピン孔(7)や柱(2)のピン孔(8)へ
打ち込まれた時、そのピン孔(7)(8)へ頭部(6
b)の長軸部分が喰い込んで抜け止めされるようになっ
ているとしても、その頭部(6b)におけるピン脚部
(6a)の円周面から張り出す径大な長軸部分の外周面
は、ドラフトピン(6)自身の軸線と平行する一定長さ
の単純な円弧形状をなすに過ぎない。
も打ち込み使用されるものであることとも相俟って、そ
の頭部(6b)におけるピン脚部(6a)からの張り出
し寸法が小さい場合には、上記ピン孔(7)(8)への
打ち込み作業を無理なく行なえる反面、建築中に振動や
衝撃などの外力を受けると、容易に抜け出してしまうお
それがある。
は、それだけ大きな抵抗を受けるので、打ち込み作業が
困難となり、無理に強く打ち込むと、上記ピン孔(7)
(8)の開口縁部に欠損や、延いてはその開口縁部から
波及する亀裂、歪みなどを生じて、土台(1)や柱
(2)などの構造材自身を弱体化させるに至る。
打込栓では、「円柱部(2)の上部(2a)の周りに、
それと一体に、螺旋片(螺旋の1回転分よりも十分短か
い長さ分)に沿って当該建築用打込栓(1)の軸(O−
O)に対して傾斜延長している多数の突条(4)が、等
角間隔を保って並置配列されている。」
部(2)の上部(2a)の周りに、螺旋片に沿って当該
建築用打込栓(1)の軸(O−O)に対して傾斜延長し
ている多数の圧痕条(5)を、相隣る2つの圧痕条
(5)間に円柱部(2)のもとの外表面よりも外方に盛
り上がった条が、突条(4)の1つとして生ずるように
付すことによって」生成されたものである。
1)を有する円柱部(2)自身の外周面へ、その塑性変
形的に圧痕条(5)を陥没させることにより、これとの
相対的に圧痕条(5)の隣り合う相互間から盛り上げら
れたものとして、その盛り上げ高さが低く、これを背高
く盛り上げることにも、自づと一定の限界がある。
として、柱や梁、桁などの構造材自身に割れや大きな内
部歪を生じさせない効果があるが、そのためには栓打込
み用孔の内径寸法を、上記円柱部(2)自身の外径(φ
1)と等しく高精度に加工する必要があり、さもなけれ
ばその栓打込み用孔へ確実に安定良く喰い付かせ固定す
ることができない。
その打込栓(1)が「栓打込み用孔内への打ち込み過程
で、栓打込み用孔に対して回動する」と説明されている
が、上記円柱部(2)における上部(2a)の突条
(4)は360度のネジとして刻設されておらず、「螺
旋片(螺旋の1回転分よりも十分短かい長さ分)に沿っ
て当該建築用打込栓(1)の軸(O−O)に対して傾斜
延長している」ものであるから、その軸(O−O)と交
叉する一定の傾斜角度分だけ捻られるに過ぎない。
用されるものである関係上、その軸(O−O)に対する
傾斜角度が小さい場合には、栓打込み用孔へ無理なく打
ち込み作業できる反面、それだけ抜け出してしまいやす
くなり、逆に上記傾斜角度が大きい場合には、仮令突条
(4)の盛り上げ高さが低くても、大きな抵抗を受ける
ため、その打ち込み作業を容易に行なうことができな
い。
題の改良を企図しており、そのために役立つ木造建築用
構造材相互の連結ピンとして、柱や土台、大引、梁、胴
差、桁などの各種構造材に加工されたピン受け入れ用下
穴の口径とほぼ等しい直径の金属製中空ピン本体を備
え、
進入容易な先細りのほぼ円錐型に造形する一方、
楕円形に塑性変形させて、その外周面全体に又は長軸上
での向かい合う円弧面のみに、山径が上記下穴の口径よ
りも径大となるネジを刻成して、
孔へ抜き差し自在に差し込み係止させた連結ピン用回動
操作工具により、上記中空ピン本体をその頭部のネジが
螺進する方向へ回動操作すれば、そのネジが上記下穴の
内壁面へ喰い付くように設定したことを特徴し、
に金属パイプ材から一定長さに寸法切りした円筒型中空
ピン本体の先端部を、先細りのほぼ円錐型に面取り加工
し、
その後工程として、未だ円筒形態にある中空ピン本体の
頭部へネジを転造加工又は旋削加工し、
ない状態に圧潰加工して、ほぼ楕円形に造形することを
特徴とし、
切りした円筒型中空ピン本体の先端部を、先細りのほぼ
円錐型に面取り加工し、
ない状態に圧潰加工して、ほぼ楕円形に造形すると共
に、
又はその長軸上での向かい合う円弧面のみに、引き続き
ネジを旋削加工することを特徴とするものである。
的構成を詳述すると、図1〜9はその第1実施形態の連
結ピン(P)を示しており、(10)は円筒型の中空ピ
ン本体であって、一定の厚み(T)(例えば約1.6〜
2.0mm)と直径(D1)(例えば約12mm)を有
する金属パイプ材(M)から、一定の長さ(L1)(例
えば約100mm)にカットされている。
(D1)は図21、22から示唆されるように、木造建
築用柱や土台、大引、梁、胴差、桁などの各種構造材
(A)にプレ加工として穿孔されたピン受け入れ用下穴
(11)の口径(d)とほぼ等しい寸法に定められる
が、同じく中空ピン本体(10)の長さ(L1)はその
各種構造材(A)の太さに応じて長短変化される。
端部であって、その一定長さ(L2)(例えば約3〜6
mm)分だけ先細りのほぼ円錐型に造形されることによ
り、上記構造材(A)の下穴(11)へ容易に正しく進
入する調芯・先導作用を果せるようになっている。
0)の頭部であり、その中空ピン本体(10)の円周面
が一定長さ(L3)(例えば約20〜25mm)分だけ
塑性加工されることによって、図4、7のような正面視
のほぼ楕円形に造形されている。
約7mmとして、上記下穴(11)の口径(d)よりも
径小化されていると共に、同じく長軸(Y)が例えば約
13.5mmとして、上記下穴(11)の口径(d)よ
りも径大化されているのである。
する塑性加工の結果として、その頭部(13)に開口す
るほぼ楕円形の工具係止孔であり、後述の連結ピン用回
動操作工具を受け入れ係止し、その回動操作工具によっ
て回動され得るようになっている。
(13)の外周面全体に刻設されたネジであり、その長
軸(Y)上でのネジ山径(D2)が例えば約14mmと
して、上記下穴(11)の口径(d)よりも径大に隆起
しているに反し、同じく短軸(X)上でのネジ山径(D
3)は例えば約7.4mmとして、上記下穴(11)の
口径(d)よりも径小に寸法化されている。
は、次の製造法によって量産することができる。即ち、
予じめ一定の厚み(T)と直径(D1)を有するシーム
レスパイプや溶接パイプなどの金属パイプ材(M)を用
意し、これを図10のように寸法切りして、一定長さ
(L1)の円筒型中空ピン本体(10)に作成する。
本体(10)の先端部(一端部)(12)を、先ず図1
1のような先細りのほぼ円錐型に面取り加工する。但
し、中空ピン本体(10)が完全に閉塞されてしまわな
い限り、その先端部(12)を旋削する方法に代えて、
先細りのほぼ円錐型に塑性変形させても良い。
時か又はその後工程として、中空ピン本体(10)の頭
部(他端部)(13)へ図12のようにネジ(15)の
転造加工を行なう。中空ピン本体(10)は依然として
円筒形態にあるため、平型又は丸型の転造ダイスを用い
て、その円周面全体にネジ(15)を正しく刻成するこ
とができる。
て頭部(13)の円周面から山部が盛り上がる一方、谷
部が陥没するため、切削ネジと異なって強度に富むほ
か、薄肉な金属パイプ材(M)からでも容易に加工でき
る利点がある。但し、比較的厚肉な金属パイプ材(M)
を採用する場合には、その転造ネジとして加工する方法
に代えて、上記ネジ(15)を切削加工又は旋削加工し
てもさしつかえない。
(10)の頭部(13)をプレス金型により圧潰加工し
て、図13のようなほぼ楕円形に塑性変形させるのであ
る。その際、加圧力を受けたネジ(15)の山径(D
3)が、上記楕円形をなす短軸(X)上において仮令若
干潰れることが起ったとしても、残る長軸(Y)上での
ネジ山径(D2)は上記下穴(11)の口径(d)より
も径大な寸法を保つことになるため、連結ピン(P)の
使用に支障を与えるおそれはない。
いことにより、或いはその金属パイプ材(M)の溶接パ
イプが溶接縫い目を有することにより、上記中空ピン本
体(10)の頭部(13)にほぼ楕円形の均一精度とし
て開口されるべき工具係止孔(14)の口径寸法が乱れ
るおそれについては、中空ピン本体(10)の頭部(1
3)へほぼ楕円形の芯金(図示省略)をインサートさせ
た上で、その頭部(13)を圧潰加工すれば良く、何れ
にしても中空ピン本体(10)の頭部(13)が閉塞し
てしまわず、上記工具係止孔(14)がほぼ楕円形に開
口維持されるように圧潰加工するのである。
(P)へ、最後にメッキや塗装、その他の各種表面処理
を施し、耐蝕性や軽量性などに富む金属製の中空品とし
て販売に供するのである。
施形態では、中空ピン本体(10)のほぼ楕円形頭部
(13)における長軸(Y)上でのネジ山径(D2)
が、その頭部(13)の全体長さ(L3)に亘るほぼ均
一な寸法(例えば上記の約14mm)として刻成されて
いるが、図14、15の第2実施形態に示唆する如く、
上記頭部(13)を中空ピン本体(10)との境界側か
ら頂面側へ行く程、徐々に扁平化するほぼ楕円形として
塑性変形させることにより、上記ネジ山径(D2)を頭
部(13)における全体長さ(L3)のうち、その中空
ピン本体(10)との境界側を占める部分的な一定長さ
(L4)分だけ、その中空ピン本体(10)へ接近する
程徐々に径小化する一方、頭部(13)の頂面側を占め
る残余の部分的な一定長さ(L5)分では、上記下穴
(11)の口径(d)よりも径大な寸法を保ったままで
のほぼ均一に設定しても良い。
をなす頭部(13)の外周面全体にネジ(15)が刻成
されているが、図16〜19の第3実施形態から明白な
ように、その頭部(13)の楕円形をなす長軸(Y)上
での向かい合う円弧面のみに、ネジ(15)を刻設して
もさしつかえない。しかも、その際ネジ(15)の山部
を言わば削り取ったような傾斜扁平面(15a)とし
て、そのネジ山径(D2)を中空ピン本体(10)へ接
近する程、徐々に径小化させることも考えられる。
は、先端部(12)の面取り加工された円筒型中空ピン
本体(10)の頭部(13)を、先に圧潰加工すること
によってほぼ楕円形に造形し、その後楕円形の長軸
(Y)上において向かい合う頭部(13)の円弧面のみ
に、ネジ(15)を旋削又は切削加工する方法によっ
て、やはり容易に製造することができる。
金属パイプ材(M)から製造する方法を説明したが、図
20の第4実施形態に示すように、金属板材(M)から
の捲き曲げによって円筒型の中空ピン本体(10)を作
成し、その後第1〜3実施形態の上記工程を経て、連結
ピン(P)に仕上げても良い。
の継ぎ目(16)が、中空ピン本体(10)の長手方向
に沿って延在することになるため、そのほぼ楕円形頭部
(13)における長軸(Y)上での向かい合う円弧面の
みにネジ(15)を刻成して、そのネジ(15)と上記
継ぎ目(16)との干渉するおそれを防ぐことが好まし
い。
成は上記第1実施形態と実質的に同一であるため、その
図14〜20に図1〜9との対応符号を記入するにとど
めて、その詳細な説明を省略する。
接合継手(B)を使用した土台(17)と大引(18)
との連結施工例を、又図26、27は同じく柱(19)
と梁(20)との連結施工例を、図28、29は桁(2
1)同志の連結施工例を、更に図30は土台(17)と
柱(19)との連結施工例を各々示しているが、このよ
うな木造建築用各種構造材(A)の相互を連結するに当
っては、次の通り作業すれば良い。
法を上記第1実施形態に基いて説明すると、予じめ図3
1のような金属製中空ピン本体(10)の頭部(13)
に開口するほぼ楕円形の工具係止孔(14)と嵌合する
先端形状を備えたビットやその他の差し込みアダプター
(22)を用意しておく。
体(10)を先端部(12)から構造材(A)の下穴
(11)へ、或る程度まで仮りに差し込んでおき、その
頭部(13)の工具係止孔(14)へ上記アダプター
(22)を介して、エヤーレンチや電動ドライバーなど
の動力付き回動操作工具(23)を抜き差し自在に差し
込み係止させ、上記中空ピン本体(10)を図32〜3
5のように、その頭部(13)のネジ(15)が螺進す
る方向へ回動操作するのである。
に、連結ピン(P)の中空ピン本体(10)が構造材
(A)の下穴(11)へ進入し、上記頭部(13)のネ
ジ(15)が下穴(11)の内壁面を転造加工する如
く、その内壁面へ確実に喰い付くこととなり、構造材
(A)の相互を安定・強固な連結状態に保つことができ
る。
(11)へ喰い付き固定された連結ピン(P)は、建築
中において振動や衝撃などの自然的な外力を繰り返し受
けるも、その下穴(11)から不慮に抜け出すおそれは
ないが、木造建築物(住宅)の間取り変更やその他のリ
フォームなどに応じては、上記回動操作工具(23)を
逆向きに回動操作して、同じ頭部(13)の正面方向か
らネジ(15)を螺退させることにより、その連結ピン
(P)を構造材(A)の下穴(11)から抜き出すこと
や、再度の取り付けも可能である。
な構造材(A)の貫通状態に穿孔された下穴(11)の
みならず、その非貫通状態に加工された下穴(11)で
あっても、上記連結ピン(P)を支障なく使用すること
ができ、各種構造材(A)に対する汎用性と使用上の利
便性に優れる。
構造材相互の連結ピン(P)は、柱や土台、大引、梁、
胴差、桁などの各種構造材(A)に加工されたピン受け
入れ用下穴(11)の口径(d)とほぼ等しい直径(D
1)の金属製中空ピン本体(10)を備え、
2)を上記下穴(11)への進入容易な先細りのほぼ円
錐型に造形する一方、
3)を正面視のほぼ楕円形に塑性変形させて、その外周
面全体に又は長軸(Y)上での向かい合う円弧面のみ
に、山径(D2)が上記下穴(11)の口径(d)より
も径大となるネジ(15)を刻成して、
工具係止孔(14)へ抜き差し自在に差し込み係止させ
た連結ピン用回動操作工具(23)により、上記中空ピ
ン本体(10)をその頭部(13)のネジ(15)が螺
進する方向へ回動操作すれば、そのネジ(15)が上記
下穴(11)の内壁面へ喰い付くように設定してあるた
め、冒頭に述べた従来技術の諸問題を完全に改良できる
効果がある。
中空ピン本体(10)の頭部(13)が正面視のほぼ楕
円形に塑性変形されており、その頭部(13)に開口す
るほぼ楕円形の工具係止孔(14)へ、連結ピン用回動
操作工具(23)を抜き差し自在に差し込み係止させ
て、その中空ピン本体(10)を回動操作する連結ピン
(P)であり、構造材(A)の下穴(11)へ打ち込み
使用する金属製の中実品ではない。
外周面全体、又はその長軸(Y)上での向かい合う円弧
面には、上記下穴(11)の口径(d)よりも径大な山
径(D2)を有するネジ(15)が刻成されているた
め、上記中空ピン本体(10)を正面方向から回動操作
すれば、その頭部(13)のネジ(15)が構造材
(A)の下穴(11)へ抵抗なく螺進して、その下穴
(11)の内壁面へ確実に安定良く喰い付くこととな
り、上記構造材(A)の相互を強固な連結状態に保つこ
とができ、木造建築中の振動や衝撃などに際会するも、
不慮に抜け出すおそれがない。
取り変更やその他のリフォームなどに応じては、上記中
空ピン本体(10)を同じ正面方向から逆に回動操作し
て、その頭部(13)のネジ(15)を螺退させること
により、上記構造材(A)の下穴(11)から人為的に
抜き出すこともでき、その意味から非貫通状態に穿孔さ
れた下穴(11)についても、本発明の連結ピン(P)
を支障なく使用し得ることとなり、各種構造材(A)に
対する汎用性と利便性に優れる。
円筒型中空ピン本体(10)を備え、その頭部(13)
が正面視のほぼ楕円形に塑性変形されつつも、工具係止
孔(14)が開口する維持形態にあり、完全には閉塞さ
れていないため、そのほぼ楕円形の工具係止孔(14)
へ回動操作工具(23)を抜き差し自在に差し込み係止
させて、連結ピン(P)を回動操作することができ、著
しく合理的な設計であると言え、製造の容易化にも大変
役立つ。
空品であるため、木造建築上極めて多く使用されても、
その建築物のいたづらな重量化を招かず、軽量品として
取扱いや梱包・運搬などを便利良く行なえる。しかも、
硬質な合成樹脂製の中実品と異なって折損するおそれが
なく、各種構造材(A)の下穴(11)へ馴染みやすい
撓み性や使用中での通気性を発揮し、その蓄熱するおそ
れもない。
その各種構造材(A)の下穴(11)へますます抵抗少
なく進入させることができ、頭部(13)のネジ(1
5)をその螺進過程において、上記下穴(11)の内壁
面をいたづらに切削することなく、その下穴(11)の
内壁面へ転造加工状態に安定良く喰い付かせ得るのであ
り、冒頭に述べた打ち込み式の金属製連結ピンと異なっ
て、上記下穴(11)の開口縁部を欠損させたり、まし
てその開口縁部から波及する亀裂や歪みなどを生じさせ
たりするおそれがない。
3や請求項4の方法により、極めて容易に製造すること
ができ、特に請求項3の製造法を採用するならば、その
連結ピン(P)の量産効果を最大限に発揮させ得ると共
に、ますます高精度な製品として提供できる効果があ
る。
面図である。
り、金属パイプ材を寸法切りした加工状態の側面図であ
る。
側面図である。
側面図である。
図である。
半欠截の側断面図である。
斜面図である。
る。
斜面図である。
図である。
引との連結施工例を示す斜面図である。
施工例を示す斜面図である。
示す斜面図である。
例を示す断面図である。
みアダプターを示す斜面図である。
作過程を示す側断面図である。
る。
示す側断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】柱や土台、大引、梁、胴差、桁などの各種
構造材(A)に加工されたピン受け入れ用下穴(11)
の口径(d)とほぼ等しい直径(D1)の金属製中空ピ
ン本体(10)を備え、 その中空ピン本体(10)の先端部(12)を上記下穴
(11)への進入容易な先細りのほぼ円錐型に造形する
一方、 同じく中空ピン本体(10)の頭部(13)を正面視の
ほぼ楕円形に塑性変形させて、その外周面全体に又は長
軸(Y)上での向かい合う円弧面のみに、山径(D2)
が上記下穴(11)の口径(d)よりも径大となるネジ
(15)を刻成して、 上記頭部(13)に開口するほぼ楕円形の工具係止孔
(14)へ抜き差し自在に差し込み係止させた連結ピン
用回動操作工具(23)により、上記中空ピン本体(1
0)をその頭部(13)のネジ(15)が螺進する方向
へ回動操作すれば、そのネジ(15)が上記下穴(1
1)の内壁面へ喰い付くように設定したことを特徴とす
る木造建築用構造材相互の連結ピン。 - 【請求項2】中空ピン本体(10)の頭部(13)をそ
の中空ピン本体(10)との境界側から頂面側へ行く
程、徐々に扁平化するほぼ楕円形として塑性変形させる
ことにより、 ネジ(15)の山径(D2)を上記頭部(13)におけ
る全体長さ(L3)のうち、中空ピン本体(10)との
境界側を占める部分的な一定長さ(L4)分だけ、その
中空ピン本体(10)へ接近する程徐々に径小化したこ
とを特徴とする請求項1記載の木造建築用構造材相互の
連結ピン。 - 【請求項3】金属パイプ材(M)から一定長さ(L1)
に寸法切りした円筒型中空ピン本体(10)の先端部
(12)を、先細りのほぼ円錐型に面取り加工し、 その先端部(12)の面取り加工と一挙同時か又はその
後工程として、未だ円筒形態にある中空ピン本体(1
0)の頭部(13)へネジ(15)を転造加工又は旋削
加工し、 その中空ピン本体(10)の頭部(13)を引き続き閉
塞しない状態に圧潰加工して、ほぼ楕円形に造形するこ
とを特徴とする木造建築用構造材相互の連結ピンの製造
法。 - 【請求項4】金属パイプ材(M)から一定長さ(L1)
に寸法切りした円筒型中空ピン本体(10)の先端部
(12)を、先細りのほぼ円錐型に面取り加工し、 その後、上記中空ピン本体(10)の頭部(13)を閉
塞しない状態に圧潰加工して、ほぼ楕円形に造形すると
共に、 そのほぼ楕円形をなす頭部(13)の外周面全体に又は
その長軸(Y)上での向かい合う円弧面のみに、引き続
きネジ(15)を旋削加工することを特徴とする木造建
築用構造材相互の連結ピンの製造法。
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