JP2012002244A - ドリフトピン - Google Patents

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Abstract

【課題】
先端から後端までのほぼ全域で、部材や金具との摩擦を十分に確保でき、締結部の剛性低下を抑制できるドリフトピンを提供すること。
【解決手段】
円断面の円柱部1と、側周面から半径方向に突出し且つ軸線方向に延びる凸条5、6が複数形成された摩擦部2、3と、でドリフトピンを構成して、摩擦部2、3は二箇所以上に分散して配置して、さらに凸条5、6の位相を摩擦部2、3毎に相違させる。これによってドリフトピンを打ち込む際、いずれも摩擦部2、3とも、その凸条5、6の最前部が無垢の部材の中を切り裂いていき、ドリフトピンのほぼ全域で安定した摩擦を得ることができ、締結部の剛性低下を抑制できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、木造建築において柱や梁などを締結する際、各種金具類と併せて使用するドリフトピンに関する。
木造建築において柱や梁などの各種部材を締結する際、図3のような金具やシャフトを使用することがある。この図の金具はコの字状で、柱の側面に接触する前面板と、この前面板から直角に突出する二枚の側面板と、からなり、ボルトとナットを介して柱に取り付けた後、梁のスリットに側面板を差し込み、さらに梁の側面からドリフトピンを打ち込むと、柱と梁が一体化する。またシャフトは、単純な円断面の金属棒で、側周面に複数のピン孔が形成してある。このシャフトは、土台と柱を貫通するように差し込み、さらに土台と柱のそれぞれの側面からシャフトに向けてドリフトピンを打ち込むと、土台と柱が一体化する。
図3のように、金具やシャフトを使用して部材を締結する場合、ドリフトピンは必要不可欠である。このドリフトピンが部材の中で強固に保持されるよう、側周面にローレットを加工することが多い。ただし単純なローレットでは部材を削り取ってしまい、十分な効果を発揮できない恐れがあり、下記特許文献1のような技術が提案されている。この文献で開示されているドリフトピンは、ほぼ軸線方向に沿って延びる凸状部を側周面に連続的に形成してあり、凸状部が部材などに食い込むことで、緩みを防止している。
特開2008−106796号公報
特許文献1のような凸状部を有するドリフトピンを部材に打ち込む際、凸状部の最前部が部材を切り裂いていく。この切り裂かれた直後は、部材と凸状部との間に強力な摩擦が発生するが、凸状部の最前部が通過してしまった後は、部材の磨耗や塑性変形などの要因で凸状部と部材との間に緩みが生じていく。そのため打ち込みを終えた際、ドリフトピンの先端付近では凸状部による効果が得られるものの、後端付近では十分な効果が得られず、ドリフトピンと部材や金具との間に緩みが生じて、締結部の剛性が低下する恐れがある。
本発明はこうした実情を基に開発されたもので、先端から後端までのほぼ全域で、部材や金具との摩擦を十分に確保でき、締結部の剛性低下を抑制できるドリフトピンの提供を目的としている。
前記の課題を解決するための請求項1記載の発明は、円柱部と、該円柱部の側周面よりも半径方向に突出し且つ軸線方向に延びる凸条が複数列形成してある摩擦部と、からなり、該摩擦部は二箇所以上に分散して配置してあり、横断面から見て前記凸条の位相は、摩擦部毎に異なることを特徴とするドリフトピンである。
本発明によるドリフトピンは、単純な真円断面の円柱部と、側周面に凸条が形成された摩擦部と、で構成され、摩擦部は二箇所以上に分散して配置される。したがって隣接する二箇所の摩擦部の間は円柱部となっており、さらに摩擦部からドリフトピンの端面までの区間も円柱部とすることがある。
摩擦部に形成される凸条は、一般的なローレットのような綾目状ではなく、軸線方向に沿って延びる平目状であり、さらに横断面から見て、円周方向に所定の角度を隔てて複数を連続的に形成してある。また凸条は、横断面から見て、円柱部の側周面よりも半径方向に突出しており、文字通り凸状であるものとする。そのほか凸条は、前記のように横断面から見て複数を形成するが、隙間なく詰めて配置する必要はなく、例えば90度間隔で四箇所だけに分散配置しても構わない。この場合、隣接する二列の凸条の間は、円柱部と段差のない単純な円周面となる。なお横断面とは、軸線方向に対して直交する輪切り状の断面である。
本発明は、ドリフトピンを横断面から見た場合、凸条の位相を摩擦部毎に意図的にずらしていることを特徴とする。なお位相のずれ角は自在に決めて構わないが、当然ながら、ずれが最大となる形態が最適である。例えば、凸条を90度間隔で四箇所に形成する場合、一方の摩擦部は、横断面から見て上端・下端・左端・右端の計四箇所に配置して、他方の摩擦部は、これと45度位相を変えた位置とする。
このように、複数の摩擦部を設けた上、摩擦部毎に凸条の位相を相違させることで、部材にドリフトピンを打ち込む際、先端側の摩擦部に形成した凸条と、後端側の摩擦部に形成した凸条は、異なる位置を通過することになる。そのため後端側の摩擦部についても、その凸条の最前部が無垢の部材の中を切り裂いていき、先端側の摩擦部と同等の摩擦を得ることが期待できる。
請求項1記載の発明のように、ドリフトピンに複数の摩擦部を設けた上、摩擦部毎に凸条の位相を意図的に相違させることで、打ち込みの際、いずれも摩擦部とも、その凸条の最前部が無垢の部材の中を切り裂いていき、ドリフトピンの先端側から後端側までのほぼ全域で安定した摩擦を得ることができる。そのためドリフトピンと部材や金具との間に緩みが生じにくくなり、締結部の剛性低下を抑制できる。
本発明によるドリフトピンの形状例を示す斜視図と端面図である。 凸条を転造で形成したドリフトピンを示す斜視図と端面図である。 ドリフトピンの使用例を示す斜視図である。
図1は、本発明によるドリフトピンの形状例を示している。この図に示すドリフトピンは鋼製の円柱状で軸線方向に延びている。そして両端と中央の計三箇所は、単純な円断面である円柱部1であり、その間の二箇所が摩擦部2、3となっている。摩擦部2、3は、軸線方向に対して直交する横断面から見て、側周面から半径方向に突出する凸条5、6が計八列、等間隔で形成されている。なお横断面から見て、隣接する二列の凸条5、6の間は、円柱部1と段差のない円周面となっており、凸条5、6だけが半径方向に突出している。
二箇所の摩擦部2、3とも、凸条5、6は計八列形成されているが、各端面図に示すように、その位相は摩擦部2、3毎に相違させている。斜視図の左側に位置する摩擦部2は、A−A端面図に示すように、凸条5が真上と真下など、45度間隔で配置されている。対する右側に位置する摩擦部3の凸条6は、B−B端面図に示すように、A−A端面に対して22.5度位相がずれている。そのため、このドリフトピンを部材に打ち込む際、A−A端面側の凸条5と、B−B端面側の凸条6は、同じ箇所を通過することがなく、いずれの凸条5、6とも、その最前部が無垢の部材を切り裂いていき、部材との間で安定した摩擦を得ることができる。
円柱部1の側周面を基準とした凸条5、6の突出高さは、0.2mmから0.4mm程度とする。仮に突出高さが過大になると、部材に打ち込む際の抗力も増大して作業性が悪化するほか、部材に割れが生じる恐れもある。さらに金具やシャフトに形成されたピン孔を通過できない恐れもある。しかし、突出高さを最大でも0.4mm程度に抑制すれば、ピン孔を通過する際、凸条5、6とピン孔の内周がわずかに弾塑性変形するだけで、過大な抗力が発生することはなく、双方の噛み込みによって密着性が向上することが判明している。そのほか一箇所の摩擦部2、3に形成する凸条5、6は、二列以上であれば列数に制限はなく、また円柱部1と摩擦部2、3の延長の割合についても、金具の形状などに応じて自在に決めることができる。
図2は、より実態に近い形態のドリフトピンを示している。ドリフトピンは、一個の金具類について複数個が必要であり、建物全体での使用量は膨大になる。そのため製造コストに対する要求が厳しく、凸条5、6は切削加工ではなく、転造加工で形成すべきである。転造加工の場合、摩擦部2、3の側周面を局地的に押圧して凸条5、6を隆起させるため、凸条5、6の周辺には窪み7が生じることになる。このように転造加工で摩擦部2、3を形成する場合も、当然ながら凸条5、6の先端は、円柱部1の側周面よりも半径方向に突出している必要がある。
1 円柱部
2 摩擦部(図の左側)
3 摩擦部(図の右側)
5 凸条(図の左側)
6 凸条(図の右側)
7 窪み

Claims (1)

  1. 円柱部(1)と、該円柱部(1)の側周面よりも半径方向に突出し且つ軸線方向に延びる凸条(5、6)が複数列形成してある摩擦部(2、3)と、からなり、該摩擦部(2、3)は二箇所以上に分散して配置してあり、横断面から見て前記凸条(5、6)の位相は、摩擦部(2、3)毎に異なることを特徴とするドリフトピン。
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