JP7295385B2 - 接合構造 - Google Patents

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Description

本発明は、接合構造に関する。
例えばボルトやドリルねじのような締結手段を用いて2つの部材を接合する接合構造では、引張力やせん断力に対する耐破断性能を向上させることが課題である。例えば、特許文献1には、ボルトの強度を向上させることによって耐破断性能を向上させる技術が記載されている。また、特許文献2には、部材間の接合面の垂線に対してドリルねじの軸芯を傾斜させて配置することによって、接合部におけるドリルねじのせん断面積を増大させ、接合部の耐力および剛性を向上させる技術が記載されている。
特許第5334769号公報 特開2007-239442号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたように締結部材の強度を向上させる場合、締結部材の製造条件が厳しくなったり、強度と引き換えに加工性が低下したりする。また、特許文献2に記載されたような構造は部材の形状や接合構造の位置によっては採用することが難しく、またドリルねじ以外には応用できない。
そこで、本発明は、接合される部材を加工することによって、締結手段を選ばずに耐破断性能を向上させることが可能な、新規かつ改良された接合構造を提供することを目的とする。
本発明のある観点によれば、第1の貫通孔が形成された第1の部材と、第2の貫通孔が形成された第2の部材と、第1の貫通孔および第2の貫通孔に挿通される締結手段とを含み、第2の貫通孔を含む領域で、第1の部材に対向する第2の部材の面が第1の部材とは反対側にオフセットすることによって第1の部材と第2の部材との間に隙間が形成されている接合構造が提供される。
上記の接合構造では、第1の貫通孔を含む領域で、第2の部材に対向する第1の部材の面が第2の部材とは反対側にオフセットしていてもよい。
上記の接合構造において、第2の部材は板状部材であり、第2の貫通孔を含む領域で第2の部材にエンボスが形成されることによって第2の部材の面がオフセットしていてもよい。
上記の接合構造において、第1の部材および第2の部材は共通の板厚を有する板状部材であり、第1の貫通孔および第2の貫通孔を含む領域における第1の部材と第2の部材との間の隙間の大きさの板厚に対する比は0.04以上0.46以下であってもよい。
上記の接合構造において、および締結手段は、第1の部材と第2の部材とが互いに重ね合わされた領域に所定の間隔で配置され、第1の部材および第2の部材の互いに対向する面の面内で作用するせん断力に対して垂直な方向における締結手段の間隔は、せん断力の方向における締結手段の間隔よりも短くてもよい。
上記の構成によれば、締結手段が挿通される部分で第1の部材と第2の部材との間に隙間を形成することによって、締結手段に作用するせん断応力を分散させ、接合構造の耐破断性能を向上させることができる。隙間は第2の部材を加工することによって形成されるため、締結手段を選ばずに耐破断性能を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態に係る接合構造の断面図である。 図1に示した接合構造を含む接合部の平面図および側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る接合構造の断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る接合構造の断面図である。 数値解析接合におけるひずみ参照位置を示す図である。 数値解析結果に基づいて接合隙間の大きさごとに相当塑性ひずみの分布を示す図である。 数値解析を実施した接合構造の平面配置を示す図である。 数値解析を実施した接合構造の平面配置を示す図である。 数値解析を実施した接合構造の平面配置を示す図である。 図7Aに示された例における位置ごとの相当塑性ひずみを示すグラフである。 図7A~図7Cに示された例における接合構造における隙間の大きさおよび締結手段の配置と最大耐力との関係を示すグラフである。 図7A~図7Cに示された例における接合構造における隙間の大きさおよび締結手段の配置と変形性能との関係を示すグラフである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る接合構造の断面図である。図1に示されているように、第1の実施形態に係る接合構造1は、鋼板21(第1の部材)と鋼板22(第2の部材)との間に形成される。鋼板21には貫通孔21A(第1の貫通孔)が形成され、鋼板22には貫通孔22A(第2の貫通孔)が形成され、貫通孔21A,22Aにドリルねじ3(締結手段)が挿通されることによって鋼板21,22が互いに接合される。接合構造1を含む部分で鋼板21,22は互いに重ね合わされているが、貫通孔21A,22Aを含む領域Rでは鋼板21,22の間に隙間gが形成されている。これは、領域Rを含む部分で鋼板22にエンボス22Eが形成されることによって、鋼板21に対向する鋼板22の面22Sが鋼板21とは反対側にオフセットしているためである。図示された例では、鋼板21にも同様のエンボス21Eが形成されることによって鋼板22に対向する鋼板21の面21Sが鋼板22とは反対側にオフセットしている。このように鋼板21,22の両方で面21S,22Sをオフセットさせることによって、エンボス21E,22Eの高さDを最小限にしつつ隙間gの大きさを確保することができる。
ここで、図示された例において鋼板21,22は同じ板厚tを有し、エンボス21E,22Eは同じ高さDを有する。後述する数値解析の結果によれば、高さDの板厚tに対する比D/tは0.02以上0.23以下であることが好ましい。この場合、隙間gの大きさの板厚tに対する比g/tは0.04以上0.46以下になる。例えばこのように隙間gの大きさを適切に設定することによって、ドリルねじ3の軸部31に作用するせん断応力を分散させ、接合構造1の耐破断性能を向上させることができる。
また、図示された例において、エンボス21E,22Eは頂部幅b、底角αの台形断面である。上述した領域Rの幅は、エンボス21E,22Eの頂部幅bに等しい。エンボス21E,22Eの寸法の一例として、ドリルねじ3の頭部32との間で応力伝達を確実にするために、頂部幅bがドリルねじ3の頭部32の直径の1倍以上2倍以下であることが好ましい。また、ドリルねじ3を締め込んだときのエンボス21E,22Eの変形を防止するために、底角αは30°以上であることが好ましい。
図2は、図1に示した接合構造を含む接合部の平面図および側面図である。図2に示された例では、同じ大きさの矩形の鋼板21,22が互いに重ね合わされており、鋼板21,22のそれぞれ対応する位置に計12組の貫通孔21A,22Aおよびエンボス21E,22Eが形成されている。これらの貫通孔21A,22Aにドリルねじ3(図示せず)が挿通されることによって、鋼板21,22が互いに接合される。なお、説明のために同じ大きさの鋼板21,22を図示しているが、鋼板21,22は互いに異なる大きさおよび形状であってもよく、少なくとも一部で互いに重ね合わされていればよい。貫通孔21A,22Aおよびエンボス21E,22Eは、鋼板21,22が互いに重ね合わされた部分に形成される。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態に係る接合構造の断面図である。図3に示されているように、第2の実施形態に係る接合構造1Aでも、第1の実施形態と同様に鋼板21,22との間に形成され、貫通孔21A,22Aにドリルねじ3が挿通されることによって鋼板21,22が互いに接合される。また、鋼板22にエンボス22Eが形成されることによって、鋼板22の面22Sは鋼板21とは反対側にオフセットしている。その一方で、本実施形態では、鋼板21に形成されるエンボス21Fが第1の実施形態とは逆向きであり、鋼板21の面21Sは鋼板22側に張り出している。本実施形態において、隙間gは、図示されているように鋼板22のエンボス22Eの高さDが、鋼板21のエンボス21Fの高さDよりも大きいことによって形成される。本実施形態でも、隙間gの大きさを適切に設定することによって、ドリルねじ3の軸部31に作用するせん断応力を分散させ、接合構造1の耐破断性能を向上させることができる。
このように、本実施形態において、隙間gは、接合構造を構成する2つの部材のうちの一方だけで表面がオフセットすることによって形成される。なお、図示された例において、鋼板21のエンボス21Fは必ずしも形成されなくてもよく、鋼板21の面21Sは領域Rを含む全体でフラットであってもよい。図示された例のようなエンボス21Fを形成する場合、例えば、鋼板21のエンボス21Fを鋼板22のエンボス21Eに嵌合させることによって貫通孔21A,22Aの位置合わせが容易になる。また、図示された例のようなエンボス21Fを形成する場合、二点鎖線で図示されたようなねじ頭部の厚みが薄いねじを用いることで、鋼板21側の突出部を無くすこともできる。
(第3の実施形態)
図4は、本発明の第3の実施形態に係る接合構造の断面図である。図4に示されているように、第3の実施形態に係る接合構造1Bは、鋼板21(第1の部材)と、接合金物42(第2の部材)との間に形成される。鋼板21には貫通孔21A(第1の貫通孔)が形成され、接合金物42には貫通孔42A(第2の貫通孔)が形成され、貫通孔21A,42Aにドリルねじ3(締結手段)が挿通されることによって鋼板21と接合金物42とが互いに接合される。接合構造1Bを含む部分で鋼板21と接合金物42とは互いに重ね合わされているが、貫通孔21A,42Aを含む領域Rでは鋼板21と接合金物42との間に隙間gが形成されている。これは、領域Rを含む部分で接合金物42に凹部42Eが形成されることによって、鋼板21に対向する接合金物42の面42Sが鋼板21とは反対側にオフセットしているためである。本実施形態でも、隙間gの大きさを適切に設定することによって、ドリルねじ3の軸部31に作用するせん断応力を分散させ、接合構造1の耐破断性能を向上させることができる。
なお、図示された例では鋼板21の面21Sが領域Rを含む全体でフラットであるが、他の例では、鋼板21に第1の実施形態と同様のエンボス21Eが形成されてもよく、あるいは第2の実施形態と同様の逆向きのエンボス21Fが形成されてもよい。エンボス21Eを形成する場合、接合金物42の凹部42Eの深さを最小限にしつつ、隙間gの大きさを確保することができる。また、エンボス21Fを形成する場合、鋼板21のエンボス21Fを接合金物42の凹部42Eに嵌合させることによって貫通孔21A,42Aの位置合わせが容易になる。
(数値解析結果1)
図5および図6は、数値解析結果に基づいて接合構造における隙間の大きさと相当塑性ひずみとの関係について説明するための図である。図5は数値解析におけるひずみ参照位置を示し、図6は解析結果に基づいて隙間の大きさごとに相当塑性ひずみの分布を示す。図6では、相当塑性ひずみが高い部分が明るい色で示されている。なお、数値解析における鋼板21,22の板厚tは2.2mm、ドリルねじ3の軸部31の直径dは4.8mm、頭部32の直径dは10.8mm、エンボス21E,22Eの台形断面の頂部幅bは15mm、底角αは30°とした。図6に示されるように、数値解析において接合構造1を構成する鋼板21,22の間にせん断方向で同じ変形量を発生させた場合、ドリルねじ3の軸部31に大きな相当塑性ひずみが発生する領域は、高さDが0、すなわち隙間gが形成されない場合に比べて、高さDが0.25mm~1.0mmの場合には顕著に縮小した。この結果は、隙間gが形成されたことによって相当塑性ひずみの軸部31への集中が緩和されたことを示している。
(数値解析結果2)
以下、図7A~図10を参照して、本発明の実施形態に係る接合の平面配置に関する解析結果について説明する。図7A~図7Cは、数値解析を実施した接合の平面配置を示す図である。各例では同じ大きさの矩形の鋼板21,22が互いに重ね合わされた領域に、貫通孔21A,22Aおよびドリルねじ3(図示せず)が所定の間隔で配置され、それぞれの貫通孔21A,22Aに対応してエンボス21E,22E(図示は省略)が形成される。図7Aの例では6行2列(C6R2)、図7Bの例では4行3列(C4R3)、図7Cの例では3行4列(C3R4)で、いずれも計12組の貫通孔21A,22Aおよびドリルねじ3が配置されている。なお、鋼板21,22の板厚t、ならびにドリルねじ3およびエンボス21E,22Eの寸法は、図5に示した例と同様である。
図8は、図7Aに示された例における位置ごとの相当塑性ひずみを示すグラフである。グラフの横軸は、ドリルねじ3の位置、すなわち図7Aに示されたc~cを示す。縦軸は、ドリルねじ3の軸部31に発生する相当塑性ひずみεeqを示す。図8のグラフに示されるように、せん断力Pが作用する方向について鋼板21,22の端部(c,c)に近いドリルねじ3ほど相当塑性ひずみは大きくなる。まず、比較例として、鋼板21,22に形成されるエンボス21E,22Eの高さDが0、すなわち貫通孔21A,22Aを含む領域Rで鋼板21,22の間に隙間が形成されない場合、鋼板21,22の中間付近(c,c)のドリルねじ3に発生する相当塑性ひずみεeqが0.60程度であるのに対して、両端に位置するドリルねじ3に発生する相当塑性ひずみεeqは1.60を超える。これに対して、エンボス21E,22Eの高さDを0.05mm~1.00mmとすると、鋼板21,22の端部と中間部との間でドリルねじ3に発生する相当塑性ひずみεeqが均等化されるのに加えて、全体的な相当塑性ひずみεeqの値も低下する。上記の結果から、本発明の実施形態では、締結手段であるドリルねじ3の相当塑性ひずみεeqを低減するとともに、鋼板21,22の各部位に配置されるドリルねじ3の間で相当塑性ひずみεeqを均等化することによって、接合構造1の耐破断性能を向上できることがわかる。
図9は、図7A~図7Cに示された例における接合構造における隙間の大きさおよび締結手段の配置と最大耐力との関係を示すグラフである。図7Aの例(C6R2)、図7Bの例(C4R3)、および図7Cの例(C3R4)のそれぞれについて、鋼板21,22に図示されたようなせん断力Pを作用させ、いずれかのドリルねじ3で所定の相当塑性ひずみεeq(0.25または0.50)が生じたときのせん断力Pの荷重(kN)を最大耐力とした。図9のグラフに示されるように、いずれの相当塑性ひずみεeqの場合も、エンボス21E,22Eの高さDが0.05mm以上で最大耐力の上昇が顕著になる。その一方で、高さDが0.50mmを超えると最大耐力が減少に転じることから、図9に示された数値解析の結果における高さDの好ましい範囲は0.05mm以上0.50mm以下である。
図10は、図7A~図7Cに示された例における接合構造における隙間の大きさおよび締結手段の配置と変形性能との関係を示すグラフである。図7Aの例(C6R2)、図7Bの例(C4R3)、および図7Cの例(C3R4)のそれぞれについて、鋼板21,22に図示されたようなせん断力Pを作用させ、いずれかのドリルねじ3で所定の相当塑性ひずみεeq(0.25または0.50)が生じたときの鋼板21,22の間の変位Δ(mm)を算出した。図10のグラフに示されるように、相当塑性ひずみεeqが0.25の場合には各例の間で明確な差は見られないが、より破断に近い、相当塑性ひずみεeqが0.50の場合には、エンボス21E,22Eの高さDが0.05mm以上で許容される変位Δの増大が顕著になる。その一方で、高さDが0.50mmを超えると許容される変位Δが減少に転じることから、図10に示された数値解析の結果における高さDの好ましい範囲は0.05mm以上0.50mm以下である。
上記の図9および図10の数値解析の結果では、いずれも高さDの好ましい範囲が0.05mm以上0.50mm以下であった。板厚tは2.2mmであるため、高さDの板厚tに対する比D/tの好ましい範囲は0.02以上0.23以下である。なお、鋼板21,22の加工性を考慮した場合、扱いやすい高さDはおよそ0.22mm以上であるため、比D/tについて0.1以上0.23以下を好ましい範囲としてもよい。さらに、隙間gの大きさが両側のエンボス21E,22Eの高さの合計、すなわちDの2倍に等しいとみなした場合、隙間gの大きさの好ましい範囲は0.10mm以上1.0mm以下である。従って、図9および図10の横軸で上側に示すように、隙間gの大きさの板厚t(2.2mm)に対する比g/tの好ましい範囲は0.04以上0.46以下である。高さDについて鋼板21,22の加工性を考慮する場合、隙間gの大きさは0.44mm以上になり、比g/tの好ましい範囲は0.2以上0.46以下になる。
一方、図9および図10の数値解析の結果では、図7Aの例(C6R2)、図7Bの例(C4R3)、および図7Cの例(C3R4)の配置の対比も示されている。ここで、再び図7A~図7Cを参照すると、鋼板21,22の互いに対向する面(図1に示された面21S,22S)の面内で作用するせん断力Pに対して垂直な方向における貫通孔21A,22A(または、挿通されるドリルねじ3(図示せず))の間隔iと、せん断力Pの方向における間隔jとの関係については、図7Aの例ではi>jであるが、図7Bの例では逆になってi<jである。図7Cの例では同じくi<jであるが、iよりもjがより大きくなっている。この結果、鋼板21,22の端部に配置される1行目(c)および最終行(c、cまたはc)のドリルねじ3は、図7Aの例で2つ、図7Bの例で3つ、図7Cの例で4つになる。
上記の図9および図10に示された例では、いずれも、最大耐力または許容される変位が図7Cの例(C3R4)で最も大きく、図7Bの例(C4R3)で次に大きく、図7Aの例(C6R2)で最も小さい。これは、上記の実施形態では、せん断力Pの方向について鋼板21,22の端部に配置されるドリルねじ3の数を増やすことで、鋼板21,22を接合する接合構造1の耐破断性能がより向上することを示している。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内において、各種の変形例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記の実施形態では接合構造によって接合される第1の部材および第2の部材として鋼板21,22および接合金物42を例示したが、これらの例には限られず、貫通孔に締結手段を挿通することによって接合することが可能な各種の部材を第1の部材および第2の部材として、本発明の実施形態に係る接合構造を構成することができる。また、接合構造に含まれる締結手段としてドリルねじ3を例示したが、ボルトおよびナット、釘、リベットなど、貫通孔に挿通されることによって部材を締結することが可能な各種の締結手段を用いることができる。締結手段がドリルねじ3である場合、貫通孔21A,22Aおよび貫通孔42Aはドリルねじ3を鋼板21,22に貫入させるときに形成されるが、他の締結手段が用いられる場合には、第1の部材および第2の部材に予め貫通孔が形成されてもよい。
1,1A,1B…接合構造、21,22…鋼板、21A,22A,42A…貫通孔、21E,22E…エンボス、21S,22S,42S…面、3…ドリルねじ、31…軸部、32…頭部、42…接合金物、42E…凹部。

Claims (6)

  1. 第1の貫通孔が形成された第1の部材と、
    第2の貫通孔が形成された第2の部材と、
    前記第1の貫通孔および前記第2の貫通孔に挿通されるドリルねじと
    を含み、
    前記第2の貫通孔を含む領域で、前記第1の部材に対向する前記第2の部材の面が前記第1の部材とは反対側にオフセットすることによって前記第1の部材と前記第2の部材との間に隙間が形成され
    前記第1の貫通孔および前記第2の貫通孔は、前記ドリルねじに螺合し
    前記ドリルねじは、前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔との間で前記隙間に露出され、
    前記ドリルねじの軸線を含む断面において、前記隙間によって前記第1の部材と前記第2の部材とが離間している部分の前記軸線に垂直な方向の寸法は、前記ドリルねじの頭部の直径よりも大きい、接合構造。
  2. 前記第1の貫通孔を含む領域で、前記第2の部材に対向する前記第1の部材の面が前記第2の部材とは反対側にオフセットしている、請求項1に記載の接合構造。
  3. 前記第2の部材は板状部材であり、
    前記第2の貫通孔を含む領域で前記第2の部材にエンボスが形成されることによって前記第2の部材の面がオフセットしている、請求項1または請求項2に記載の接合構造。
  4. 前記第1の部材および前記第2の部材は共通の板厚を有する板状部材であり、
    前記第1の貫通孔および前記第2の貫通孔を含む領域における前記第1の部材と前記第2の部材との間の隙間の大きさの前記板厚に対する比は0.04以上0.46以下である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の接合構造。
  5. 前記第1の貫通孔、前記第2の貫通孔、および前記ドリルねじは、前記第1の部材と前記第2の部材とが互いに重ね合わされた領域に所定の間隔で配置され、
    前記第1の部材および前記第2の部材の互いに対向する面の面内で作用するせん断力に対して垂直な方向における前記ドリルねじの間隔は、前記せん断力の方向における前記ドリルねじの間隔よりも短い、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の接合構造。
  6. 前記第2の部材に対向する前記第1の部材の面が前記第2の部材側に張り出し、
    前記第1の部材に対向する前記第2の部材の面のオフセット高さが、前記第2の部材に対向する前記第1の部材の面の張り出し高さよりも大きいことによって前記第1の部材と前記第2の部材との間に隙間が形成され、
    前記第1の部材に対向する前記第2の部材の面が前記第1の部材とは反対側にオフセットすることによって形成されたエンボスに、前記第2の部材に対向する前記第1の部材の面が前記第2の部材側に張り出すことによって形成されたエンボスが嵌合している、請求項1に記載の接合構造。
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