JP2884838B2 - 非可逆回路素子 - Google Patents

非可逆回路素子

Info

Publication number
JP2884838B2
JP2884838B2 JP3212606A JP21260691A JP2884838B2 JP 2884838 B2 JP2884838 B2 JP 2884838B2 JP 3212606 A JP3212606 A JP 3212606A JP 21260691 A JP21260691 A JP 21260691A JP 2884838 B2 JP2884838 B2 JP 2884838B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ferrite
center conductor
conductor
reduced
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3212606A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0537206A (ja
Inventor
弘基 出嶌
陸宏 常門
圭司 岡村
崇 川浪
章則 傳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP3212606A priority Critical patent/JP2884838B2/ja
Publication of JPH0537206A publication Critical patent/JPH0537206A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2884838B2 publication Critical patent/JP2884838B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Reversible Transmitting Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、UHF帯の高周波部品
として採用される非可逆回路素子、例えばアイソレー
タ,サーキュレータに関し、特に上記高周波帯域におけ
る伝送損失を低減でき、かつ中心導体のインダクタンス
を確保しながらフェライトを小径化して部品を小型化,
軽量化できるようにした構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、UHF帯に使用されるアイソレ
ータ,サーキュレータは、信号の伝送方向にはほとんど
減衰がなく、かつ逆方向には減衰が大きくなるような機
能を有しており、例えば携帯電話,自動車電話等の移動
通信機器に採用されている。この移動通信機器に採用さ
れるアイソレータ,サーキュレータは、その用途からし
て小型,軽量であることが要求されており、このため現
在では分布定数型に比べて小型化,軽量化が可能な集中
定数型が広く用いられている。このような集中定数型の
サーキュレータとして、従来、図12及び図13に示す
ようなマイクロストリップラインタイプ,及びストリッ
プラインタイプがある。このマイクロストリップライン
タイプは、図12(a) 及び(b) に示すように、1枚のフ
ェライト50の下面にアース板51を当接するととも
に、上記フェライト50の上面に、3本の中心導体52
を絶縁シート53を介在させて電気的絶縁状態に、かつ
120度ごとに交差させて配置し、この交差部分に直流磁
界を印加するよう構成されている。また上記各中心導体
52の一端部は上記アース板51に接続されており、他
端部は整合回路素子54を介して入出力ポート55に接
続されている。また、上記ストリップラインタイプは、
図13(a) 及び(b) に示すように、3本の中心導体51
の交差部分に一対のフェライト56,56を当接させる
とともに、該各フェライト56外面にアース板57を当
接させた構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記UHF
帯で使用される移動通信機器,例えば携帯電話では、さ
らに小型化すべく開発が進んでおり、これに伴ってアイ
ソレータ,サーキュレータにおいても小型化,軽量化の
要請が強くなってきている。このような要請に応えるた
めには、例えば上記フェライトの直径をできるだけ小さ
くすることが有効である。しかしながら、上記従来の各
構造のものでは、フェライトを小径化すると中心導体の
持つインダクタンスを必要値だけ確保することが困難と
なり、その結果電気的特性を悪化させるという問題があ
る。これは集中定数型の場合、フェライトを小径化して
も周波数の影響は受けないが、必要な電気特性を得るた
めには整合回路部の条件から上記中心導体のインダクタ
ンス値を大きく設定しなければならない。このインダク
タンス値は中心導体の長さで決まり、この長さはフェラ
イトの直径値で決定される。従ってフェライト径を小さ
くするほど中心導体の有効長さが短くなり、それだけイ
ンダクタンス値が小さくなる。ここで、インダクタンス
値を大きくするには中心導体の電極幅を狭くすることが
考えられるが、このようにすると中心導体のQが低下
し、アイソレータ,サーキュレータの挿入損失が増加す
るという問題が生じることから、現状ではフェライトの
小径化は困難となっている。
【0004】本発明は上記従来の状況に鑑みてなされた
もので、電気的特性を悪化することなくフェライトを小
径化して部品の小型化,軽量化ができ、上述の要請に応
えられる非可逆回路素子を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、電気的絶縁状
態に、かつ所定角度間隔をあけて交差するように配置さ
れた複数の中心導体の上記交差部分にフェライトを当接
させるとともに直流磁界を印加するように構成された非
可逆回路素子において、上記中心導体を、上記直流磁界
方向の断面形状が偏平状(幅w/厚さt〉10)をな
し、かつ1枚の上記フェライトの第1主面,第2主面に
当接するように配置された帯板状の本体部と、該本体部
の一端部同士を上記フェライトの側部にて電気的に接続
する接続部とを1巻き以上巻き付けたものとしたことを
特徴としている。
【0006】ここで本発明における断面偏平状とは、具
体的には、例えば長方形,あるいは楕円形等が考えられ
る。この場合、上記中心導体の厚さtと幅wとのw/t
比は10以上とする。これにより高周波電流の伝送損失
を小さくし、必要なインダクタンスを保持しながら、高
いQが得られるからである。また、中心導体を上記フェ
ライトの両主面に配置し、一端同士を接続するとは、上
記フェライトに中心導体を巻回するとの意味であり、こ
の場合1回巻きしたもの、あるいは複数巻きにしたもの
が含まれる。この中心導体の具体的な構造としては、例
えば帯状の金属板を略コ字状に折り曲げ形成し、これを
フェライトに装着する構造、あるいは基板上に中心導体
を形成し、この一対の基板をフェライトの両主面に当接
させ、両中心導体の一端部同士を導体片で接続する構
造、さらには上記フェライトに印刷,エッチング,メッ
キにより中心導体を直接被覆する構造等が採用できる。
【0007】上記中心導体を横断面偏平状としたのは、
例えば250MHZ以上のUHF帯で用いる場合の、上記導体
を流れる高周波電流の伝送損失を小さくし、かつ素子の
大型化を防止するためである。伝送線路の単位長さの抵
抗値は、導体中電流の流れる部分の断面積に逆比例する
から、例えば、円形断面の線材からなる中心導体を用い
た場合は、伝送損失の増加を防止するために直径を大き
くすることとなる。ところが250MHZ以下のVHF帯のよ
うな低い周波数では問題はないものの、これより周波数
が高くなるといわゆる表皮効果によって高周波電流が導
体の表面部分に集中するという問題が生じる。従って、
UHF帯のような高い周波数で用いる場合直径を大きく
しても上記表皮効果によって電流の流れない部分が増す
だけで伝送損失の軽減効果は低い。しかも、上記円形断
面の線材からなる中心導体をフェライト上で交差させる
と、この交差部分が盛り上がって高くなることから、部
品全体が大型化するとともに、該交差部分のケースとの
間隔が小さくなり電磁界特性が悪化するという問題も生
じる。また上に重なったものと下に敷かれたもの等の位
置の違いが大きく、この点が電気特性の違いにつなが
り、その結果各ポート間の電気特性の対称性が劣化する
という問題がある。
【0008】
【作用】本発明に係る非可逆回路素子によれば、偏平状
の中心導体をフェライトの第1,第2主面に配設し、該
中心導体の一端部同士を接続したので、従来のフェライ
トの片面にのみ中心導体を配設した構造に比べて中心導
体の有効長さを長くでき、従って中心導体のインダクタ
ンス値を十分に確保しながらフェライトを小径化でき
る。また中心導体の断面形状を偏平状にしたので、例え
ば250MHZ以上の高周波に用いる場合、高周波電流の流れ
ない部分が少なくて済み、従って上記円形断面の中心導
体を用いた場合に比べて伝送損失の軽減効果が大きい。
また偏平状としたので交差部分の高さが低くて済み、円
形断面の中心導体の場合のような素子の大型化,電磁界
特性の悪化を防止でき、その結果、部品全体を小型化,
軽量化でき、上述の要請に応えることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図について説明す
る。図1ないし図5は本発明の第1実施例による非可逆
回路素子を説明するための図である。本実施例では、集
中定数型のアイソレータに適用した場合を例にとって説
明する。図において、1は本実施構造が適用されたアイ
ソレータである。このアイソレータ1は、磁性体金属か
らなる下部ケース2の底面2a上に永久磁石3を接着
し、該永久磁石3の上部に誘電体基板4を配設するとと
もに、該誘電体基板4の中央部に形成された孔4a内に
フェライト組立体5を挿入し、上記下部ケース2に磁性
体金属からなる上部ケース6を装着して磁気回路を構成
するとともに、上記永久磁石3によりフェライト組立体
5にバイアス磁界を印加するように構成されている。
【0010】上記下部ケース2の左, 右側縁にはアース
片2bが一体形成されており、さらに四隅にはそれぞれ
鉤状の側壁部2cが立設されている。この側壁部2cの
上面には上記誘電体基板4が載置されており、該基板4
と永久磁石3との間には若干の隙間が設けられている。
また上記誘電体基板4の下面全面にはアース電極4bが
形成されており、該アース電極4aは上記側壁部2cに
半田付け接続されている。
【0011】また、上記誘電体基板4の上面の孔4aの
周縁には3つの整合回路用コンデンサ電極C1,C2,
C3が形成されており、これらはAgを厚膜状に印刷し
て形成されたものである。この2つのコンデンサ電極C
1,C2には入,出力端子7,7の一端が半田付け接続
されており、他端は上記上部ケース6の開口から外方に
突出されている。さらに上記残りのコンデンサ電極C3
には厚膜印刷により形成された終端抵抗膜Rの一端が接
続されており、該抵抗膜Rの他端はスルーホール電極8
を介して上記アース電極4bに接続されている。
【0012】そして、上記フェライト組立体5は、円板
状のフェライト9の上面(第1主面)9a,及び下面
(第2主面)9bに該フェライト9を挟んで対向する3
本の中心導体10を装着して構成されている。この各中
心導体10は、帯状の金属板を略コ字状に折り曲げ形成
されたもので、電力を励振する本体部10aと該本体部
10aの一端部同士を接続する接続部10bとで構成さ
れている。上記各本体部10aはフェライト9の両面9
a,9bの直径方向に延び、かつ絶縁シート11を介し
て互いに120 度の角度をなして交差状に配置されてお
り、上記接続部10bはフェライト9の側面に当接して
いる。さらに、上記各本体部10aの他端部10cはフ
ェライト9から外方に突出しており、該フェライト9の
下面9b側の各他端部10cは上記誘電体基板4のアー
ス電極4bに半田付け接続されており、上面9a側の各
他端部10cは上記各コンデンサ電極C1,C2,C3
に半田付け接続されている。ここで、図5(a) に示すよ
うに、上記永久磁石3による直流磁界の方向、つまり各
中心導体10の長手方向と直交する方向の断面形状は長
方形となっており、これの厚さtと幅wとのw/t比は
10以上に設定されている。
【0013】次に本実施例の作用効果について説明す
る。本実施例の集中定数型アイソレータ1は、例えば25
0 〜900MHZのUHF帯で使用される自動車電話,携帯電
話の送信回路部に採用され、送信出力の逆流を防止する
機能を有している。そして、本実施例によれば、中心導
体10の断面形状を長方形とし、これのw/t比を10以
上としたので、必要なインダクタンス値を確保しなが
ら、高いQ値を得ることができ、かつ上記UHF帯の高
周波に使用した場合の伝送損失を低減できる。また、本
実施例では、中心導体10を、本体部10aをフェライ
ト9の両面9a,9bに位置させ、かつ該本体部10a
の一端同士を接続部10bで一体に接続したコ字状とし
たので、フェライト9に当接する本体部10aの有効長
さを長くすることができ、それだけ中心導体のインダク
タンス値を劣化させることなくフェライトを小径化でき
る。その結果、アイソレータ1全体を小型化,軽量化で
き、さらにフェライト材料の使用量も削減でき、その分
だけコストを低減できる。ちなみに、本実施例構造のフ
ェライト組立体5と、従来構造のストリップラインタイ
プ(図13参照)とを採用し、両者の900MHZ帯における
I.L.インサーションロス(挿入損失)値が同等とな
るフェライトの大きさを比較したところ、従来構造では
フェライトの直径が4.0mm φ, 厚さが0.6mm 必要であっ
た。これに対して本実施例構造の場合は、フェライトの
直径が2.5mm φ, 厚さが0.3mm となり、直径は略1/2 ,
全体の厚さは略1/4 にできた。なお、円断面形状の線材
を巻き付けたものでは同等のI.L.値が得られなかっ
た。
【0014】ここで、上記中心導体のw/t比の最適値
を見出した試験について説明する。この試験では、図4
に示すように、長さl8.5mm,厚さt0.035mm の導体板を
採用し、この長さl, 厚さtを固定した状態で上記導体
板の幅wだけを変えてw/t比を変化させた場合の、イ
ンダクタンス値及びQ値を測定した。なお、周波数は38
0MHZで行った。図中、実線はQ値,破線はL値を示す。
同図からも明らかなように、導体板の幅wを広くしてい
くと、つまりw/t比が大きくなるほどインダクタンス
値は減少する。一方Q値はw/t比が大きくなるほど増
加している。このことから、必要なインダクタンス値を
確保しながら、高いQ値を得るにはw/t比=10以上が
望ましい。
【0015】なお、上記第1実施例では中心導体10の
断面形状を長方形とした場合を例にとって説明したが、
本発明の中心導体はこれに限られるものではなく、例え
ば図5(b) ないし図5(d) に示すように、台形状,菱形
状,あるいは楕円状でもよく、要はw/t比が10以上と
なるような偏平状であればいずれの形状でも採用でき
る。
【0016】また、上記第1実施例ではフェライト9の
両面9a,9bに中心導体10を1回巻した場合を例に
とって説明したが、本発明の中心導体は複数巻きにして
もよい。例えば、図6に示す構造のものは、帯状の中心
導体15をフェライト9に2回巻した例であり、これは
フェライト9の上面,下面9a,9bの直径方向に2本
の本体部15aを平行に配設し、各本体部15aの一端
部同士を接続部15b,15b′で一体に接続して構成
されている。また、図7に示すものは、中心導体16を
フェライト9に1.5 回巻した例であり、これはフェライ
ト9の上面9aに2本の本体部16aを配設するととも
に、下面9bに1本の本体部16aを配設し、上,下面
の本体部16aの一端部同士を接続部16bで一体に接
続して構成されている。上記各構造によれば、中心導体
を1.5〜2回巻して長くしたので、さらにフェライトを
小径化できる。
【0017】さらに、上記第1実施例では、帯状の金属
板を折り曲げて中心導体を構成した場合を例にとって説
明したが、本発明の中心導体はこれに限られるものでは
なく、例えばスクリーン印刷,フォトエッチング,無電
解めっき法等によりフェライトの両面に直接形成しても
よく、あるいは中心導体を絶縁基板上に形成し、該一対
の基板をフェライト当接させてもよい。図8,図9(a)
及び図9(b) はそれぞれ中心導体をスクリーン印刷によ
り形成した第2,第3実施例を示し、図10及び図11
は絶縁基板に中心導体を形成した第4,第5実施例を示
す。図8に示す第2実施例では、フェライト9の上面9
a,下面9bに電極を印刷して並行な2本線の本体部2
0aを形成し、このフェライト9の両面9a,9bの本
体部20aの上面に絶縁部材を印刷して絶縁膜21を形
成する。この絶縁膜21の上面に上記本体部20aと交
差させて2本目の本体部20aを形成し、これの上面に
絶縁膜21を形成するとともに、該絶縁膜21の上面に
3本目の本体部20を形成する。そして上記フェライト
9の周側面9cに側面電極を印刷して接続部20bを形
成し、該接続部20bで上記各本体部20aの一端部同
士を接続する。これによりフェライト9の両面9a,9
bに電気的絶縁状態で交差する3本の本体部20aが形
成され、かつ各本体部20aの一端部同士が接続部20
bで接続された中心導体20が構成される。上記構造に
よれば、フェライト9に電極を直接印刷して中心導体2
0を形成したので、このようにした場合は組立て作業を
簡略化して生産性を向上でき、部品コストをさらに低減
できる。
【0018】また、図9(a) に示す第3実施例は、フェ
ライト9の両面9a,9bに中心導体22の一部分22
aを形成し、これの上面に絶縁膜23を形成するととも
に、該フェライト9の両面9a,9bの絶縁膜23の上
面に中心導体22の残りの部分22bを形成し、両者2
2a,22bの内端部同士を上記絶縁膜23に形成され
たスルーホール電極24を介して接続し、さらに上記両
面の一部分22aの一端部同士をフェライト9の周側面
9cに形成された接続部22cで接続して構成した例で
ある。さらに、図9(b) に示す第3実施例の変形例は、
フェライト9の両面9a,9bに、平行な2本線の中心
導体25の一部分25aを形成するとともに、残りの部
分25bを絶縁膜23を介して形成し、両者25a,2
5bの内端部同士をスルーホール電極26で接続した例
である。上記各構造によれば、図8の構造に比べて中心
導体22,25及び絶縁膜23の印刷回数を削減でき、
製造コストを低減できる。
【0019】図10に示す第4実施例は、枠状に形成さ
れた金属片からなる3本の中心導体30を第1導体部3
0aと第2導体部30bとに分割形成し、絶縁基板31
の一主面上に上記第1導体部30aを配置するととも
に、これの上面に絶縁シート32を介在させて第2導体
部30bを配置し、該第1,第2導体部30a,30b
の先端部同士を上記絶縁シート32を貫通させて接続す
る。さらに上記一対の絶縁基板31の中心導体30をフ
ェライト9の両面9a,9bに当接させるとともに、両
絶縁基板31の各第1導体部30aの外端部同士をフェ
ライト9の側方に配置された接続ピン33で接続して構
成されている。
【0020】また、図11に示す第5実施例は、絶縁基
板35の一主面に中心導体36の一部36aを形成する
とともに、他主面に中心導体36の残りの部分36bを
形成し、両者36a,36bを絶縁基板35に形成され
たスルーホール電極37により接続し、上記一対の絶縁
基板35をフェライト9の両面9a,9bに当接させる
とともに、両絶縁基板35の各中心導体36の外端部3
6c同士をフェライト9の側方に配置された接続ピン3
8で接続して構成されている。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明に係る非可逆回路素
子によれば、中心導体を断面形状が偏平状をなし、かつ
フェライトの第1,第2主面の両面に配置された帯板状
とし、該各中心導体の一端部同士を電気的に接続したの
で、UHF帯における電磁界特性を悪化させることな
く、伝送損失を軽減できるとともに、フェライトを小径
化して部品全体を小型化,軽量化できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるアイソレータを説明
するためのフェライト組立体を示す斜視図である。
【図2】上記第1実施例のフェライト組立体の側面図で
ある。
【図3】上記第1実施例のアイソレータの分解斜視図で
ある。
【図4】上記第1実施例の中心導体のw/t比を見出す
ための試験結果を示す特性図である。
【図5】上記第1実施例の中心導体の各種の断面形状を
示す図である。
【図6】上記第1実施例の他の例による中心導体を2回
巻きした状態の斜視図である。
【図7】上記第1実施例の他の例による中心導体を1.5
回巻きした状態の斜視図である。
【図8】本発明の第2実施例による中心導体を印刷形成
したフェライト組立体を示す斜視図である。
【図9】本発明の第3実施例による中心導体を印刷形成
したフェライト組立体を示す斜視図である。
【図10】本発明の第4実施例による中心導体を絶縁基
板に形成してフェライト組立体を構成した分解斜視図で
ある。
【図11】本発明の第5実施例による中心導体を絶縁基
板に形成してフェライト組立体を構成した分解斜視図で
ある。
【図12】従来のマイクロストリップラインタンプによ
る中心導体の構造を示す図である。
【図13】従来のストリップラインタンプによる中心導
体の構造を示す図である。
【符号の説明】
1 アイソレータ(非可逆回路素子) 9 フェライト 9a 上面(第1主面) 9b 下面(第2主面) 10,15,16,20,22,25,30,36 中
心導体
フロントページの続き (72)発明者 川浪 崇 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株 式会社村田製作所内 (72)発明者 傳 章則 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株 式会社村田製作所内 (56)参考文献 特開 昭57−26912(JP,A) Y.Ishikawa,T.Okad a,T.Kawanami,L.Oka mura,and T.Nishika wa,”A Miniature Is olator for 800MHz B and Mobile Communi cation Systems”,IE ICE Transactions,V ol.E 74,No.5,pp1226− 1232,May,1991 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01P 1/383 H01P 1/36

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的絶縁状態に、かつ所定角度間隔を
    あけて交差するように配置された複数の中心導体の上記
    交差部分にフェライトを当接させるとともに直流磁界を
    印加するように構成された非可逆回路素子において、上
    記中心導体を、上記直流磁界方向の断面形状が偏平状
    (幅w/厚さt〉10)をなし、かつ1枚の上記フェラ
    イトの第1主面,第2主面に当接するように配置された
    帯板状の本体部と、該本体部の一端部同士を上記フェラ
    イトの側部にて電気的に接続する接続部とを1巻き以上
    巻き付けたものとしたことを特徴とする非可逆回路素
    子。
JP3212606A 1991-07-29 1991-07-29 非可逆回路素子 Expired - Lifetime JP2884838B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3212606A JP2884838B2 (ja) 1991-07-29 1991-07-29 非可逆回路素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3212606A JP2884838B2 (ja) 1991-07-29 1991-07-29 非可逆回路素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0537206A JPH0537206A (ja) 1993-02-12
JP2884838B2 true JP2884838B2 (ja) 1999-04-19

Family

ID=16625479

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3212606A Expired - Lifetime JP2884838B2 (ja) 1991-07-29 1991-07-29 非可逆回路素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2884838B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69424819T2 (de) * 1993-03-31 2000-12-07 Tdk Corp., Tokio/Tokyo Mehrschichtiger Mikrowellenzirkulator
JP3528771B2 (ja) 2000-08-25 2004-05-24 株式会社村田製作所 中心電極組立体の製造方法
JP3649162B2 (ja) 2001-07-06 2005-05-18 株式会社村田製作所 中心電極組立体、非可逆回路素子、通信装置及び中心電極組立体の製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6030121B2 (ja) * 1980-07-09 1985-07-15 日立金属株式会社 集中定数型サ−キュレ−タおよびアイソレ−タ

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
Y.Ishikawa,T.Okada,T.Kawanami,L.Okamura,and T.Nishikawa,"A Miniature Isolator for 800MHz Band Mobile Communication Systems",IEICE Transactions,Vol.E 74,No.5,pp1226− 1232,May,1991

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0537206A (ja) 1993-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6222425B1 (en) Nonreciprocal circuit device with a dielectric film between the magnet and substrate
KR19990029892A (ko) 비가역 회로장치
US6559732B2 (en) Nonreciprocal circuit device with main surfaces of the ferrite and magnet perpendicular to the mounting substrate
EP0381412A2 (en) Lumped constant non-reciprocal circuit element
JP2884838B2 (ja) 非可逆回路素子
JP3307293B2 (ja) 非可逆回路素子
JPH11239009A (ja) 非可逆回路素子の広帯域化構造
US6982608B2 (en) Isolator suitable for miniaturization
JP3204423B2 (ja) 非可逆回路素子
JP3269141B2 (ja) 非可逆回路素子
JP3164029B2 (ja) 非可逆回路素子
JP3395748B2 (ja) 非可逆回路素子及び通信機装置
JP3182826B2 (ja) 非可逆回路素子
JP4507190B2 (ja) 3巻線型非可逆素子
JP3331702B2 (ja) 非可逆回路素子
JPH0582110U (ja) 非可逆回路素子
JP2607675Y2 (ja) 非可逆回路素子
JP3334284B2 (ja) 非可逆回路素子
JPH06164211A (ja) 非可逆回路素子
JP3267010B2 (ja) 非可逆回路素子
JP2001189606A (ja) 非可逆回路素子及び通信機装置
JPH09270607A (ja) 非可逆回路素子
JP3673512B2 (ja) 非可逆回路素子
JP3660316B2 (ja) 非可逆回路素子
JP2606475Y2 (ja) 非可逆回路素子

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990112

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090212

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090212

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100212

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110212

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110212

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120212

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120212

Year of fee payment: 13