JP3334284B2 - 非可逆回路素子 - Google Patents

非可逆回路素子

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JP3334284B2 JP25866393A JP25866393A JP3334284B2 JP 3334284 B2 JP3334284 B2 JP 3334284B2 JP 25866393 A JP25866393 A JP 25866393A JP 25866393 A JP25866393 A JP 25866393A JP 3334284 B2 JP3334284 B2 JP 3334284B2
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弘基 出嶌
豊 石浦
圭司 岡村
崇 川浪
長谷川  隆
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非可逆回路素子、例え
ばアイソレータ,サーキュレータ等に関し、詳細には基
板を介して接続される電極部のインピーダンスを小さく
してアースを安定化でき、かつ接続不良を回避できると
ともに、部品コストを低減できるようにした構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、VHF,UHF,SHF帯域で
使用されるアイソレータ,サーキュレータは信号を伝送
方向にのみ通過させ、逆方向への伝送を阻止する機能を
有しており、例えば携帯電話,自動車電話等の移動通信
機器の送信回路部に採用されている。
【0003】このようなアイソレータとして、図4に示
す構造のものがある。このアイソレータ31は、主とし
て、磁性体金属製ヨーク32,33内に、3つの中心電
極34〜36が積層配置された電極基板37を配設し、
該電極基板37の各中心電極34〜36の交差部分にフ
ェライト38を当接させるとともに、永久磁石44によ
り直流磁界を印加するように構成されている。
【0004】上記アイソレータ31においてフェライト
38周囲のアースをとる場合、図5及び図6に示すよう
な構造が一般的である。これは下ヨーク32の底壁32
a上にプリント基板39を配設し、該プリント基板39
の中央部に上記フェライト38が挿入される挿入孔40
を形成し、該挿入孔40内に上記フェライト38を挿入
配置して底壁32a上に当接する。
【0005】また上記プリント基板39上面の挿入孔4
0の周縁部には上記電極基板37の各中心電極34〜3
6の一端に接続されるアース電極41a〜41cが所定
角度ごとに形成されており、下面全面には上記下ヨーク
32に接続されるアース電極42が形成されている。そ
して、従来、上記各アース電極41a〜41cとアース
電極42とをプリント基板39に形成されたスルーホー
ル電極43を介して接続する構造が採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
スルーホール電極で接続する場合、プリント基板の大き
さ,電極のパターン形状等の制約からスルーホール径は
0.2mm程度が限度である。このためアース電極部の
インピーダンスが大きくなり易く、安定したアースが得
られ難いことから、アイソレータのロスが増大するとい
う問題がある。
【0007】また上記スルーホール径が小さいことか
ら、電極部の接続不良を起こす場合があり、さらに基板
にスルーホールを形成する分だけコストが上昇するとい
う問題もある。
【0008】本発明は上記従来の状況に鑑みてなされた
もので、インピーダンスを小さくしてアースを安定化で
き、かつ接続不良やコスト上昇の問題を解消できる非可
逆回路素子を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の中心導
体を互いに電気的絶縁状態で、かつ交差させて配置し、
該各中心導体の交差部分にフェライトを配置した非可逆
回路素子において、基板の一主面に上記各中心導体の一
端が接続される第1アース電極を形成するとともに、他
主面に第2アース電極を形成し、上記基板に上記フェラ
イトが挿入されるフェライト挿入孔を形成し、該フェラ
イト挿入孔の内周面に上記第1アース電極と第2アース
電極とを接続する側面電極を一体形成することを特徴と
している。
【0010】
【0011】
【作用】本発明に係る非可逆回路素子によれば、基板の
フェライト挿入孔の内周面に側面電極を形成し、該側面
電極を介して第1,第2アース電極を接続したので、従
来のスルーホール電極に比べて電極面積を大きくするこ
とができ、しかも側面電極をフェライトに近接して設け
ることができる。その結果、電極部のインピーダンスを
小さくすることができ、それだけ安定したアースを得る
ことができ、ひいてはアイソレータのロスを低減でき
る。
【0012】また、上記フェライト挿入孔の内周面を利
用して、第1,第2アース電極を接続したので、従来の
スルーホール内に電極を形成する場合のような接続不良
の問題を回避でき、かつスルーホールを不要にできる分
だけ加工コストを低減できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図について説明す
る。図1ないし図3は本発明の一実施例による非可逆回
路素子を説明するための図であり、本実施例ではアイソ
レータに適用した場合を例にとって説明する。
【0014】図において、1は本実施例構造が適用され
た集中定数型のアイソレータであり、これは磁性体金属
からなる下ヨーク2の底壁2a上にプリント基板15を
配設し、該プリント基板15の上部に電極基板7を配設
するとともに、これの上部に端子ブロック16を配設
し、上記下ヨーク2に同じく磁性体金属からなる上ヨー
ク3を装着し、これにより磁気閉回路を構成してなるも
のである。
【0015】上記電極基板7は、図示しない2枚の基板
と銅箔からなる第1〜第3中心導体4〜6とを交互に積
層して構成されている。この各中心導体4〜6は電気的
絶縁状態で、かつ互いに120度の角度をなして交差状
に配置されている。また上記各中心導体4〜6の両端部
はそれぞれスルーホール電極18・・を介して電極基板
7の上面及び下面に導出されており、この基板7両面の
各導出部にはポート電極19a〜19fが形成されてい
る。
【0016】上記電極基板7上には2つのチップ抵抗R
1,R2が配設されている。この各チップ抵抗R1,R
2の一方の電極は上記第1中心導体4のポート電極19
eに接続されており、他方の電極はそれぞれ左右のポー
ト電極19d,19fに接続されている。
【0017】上記端子ブロック16は樹脂部材20の下
面両端部に脚部20a,20bを一体に凸設し、該樹脂
部材20の中央部に挿通孔20cを形成してなるもの
で、この挿通孔20c内には永久磁石9が挿入されてい
る。この永久磁石9の上面は上ヨーク3の下面に貼着さ
れており、該永久磁石9により上記各中心導体4〜6の
交差部分に直流磁界を印加するように構成されている。
【0018】また上記樹脂部材20の両脚部20a,2
0bにはそれぞれアース端子21,入出力端子22がイ
ンサート形成されている。この各アース端子21は上記
電極基板7のアース用ポート電極19b,19d,19
fに、また各入出力端子22は入出力用ポート電極19
a,19c,19eにそれぞれ接続されている。上記各
端子21,22は下ヨーク2の開口2bから外方に露出
されている。
【0019】上記プリント基板15の中央部には円形状
の挿入孔23が形成されており、この挿入孔23内には
フェライト8が挿入配置されている。このフェライト8
の下面は下ヨーク2の底壁2a上に当接しており、上面
は上記第1〜第3中心導体4〜6の交差部分に当接して
いる。
【0020】また上記プリント基板15の挿入孔23の
周縁部には120度の角度ごとに3つの角孔24・・が
形成されており、この各角孔24内には単板コンデンサ
C1〜C3が挿入配置されている。この各単板コンデン
サC1〜C3の下面電極は下ヨーク2の底壁2a上に接
続されており、上面電極はそれぞれ上記第1〜第3中心
導体4〜6のポート電極19a,19c,19eに接続
されている。
【0021】上記プリント基板15上面の挿入孔23の
周縁部には3つの第1アース電極25a,25b,25
cが形成されており、下面全面には第2アース電極26
が形成されている。上記各第1アース電極25a,25
b,25cはそれぞれ上記電極基板7下面の各ポート電
極19b,19f,19dに接続されており、第2アー
ス電極26は下ヨーク2の底壁2aに接続されている。
【0022】そして、上記プリント基板15のフェライ
ト挿入孔23の内周面には電解メッキにより側面電極2
7,27,27が第1,第2アース電極25a〜25
c,26と一体形成されており、この各側面電極27を
介して上記各第1アース電極25a〜25cと第2アー
ス電極26とは接続されている。
【0023】次に本実施例の作用効果について説明す
る。本実施例のアイソレータ1によれば、プリント基板
15のフェライト挿入孔23の内周面に側面電極27を
形成し、該側面電極27を介して各第1アース電極25
a〜25cと第2アース電極26とを接続したので、上
記側面電極27の面積を従来のスルーホール電極に比べ
て大きくすることができ、しかもフェライト8に側面電
極27を近接して設けることができる。その結果、アー
ス電極部のインピーダンスを小さくすることができ、そ
れだけ安定したアースを得ることができ、ひいてはアイ
ソレータのロスを低減できる。
【0024】また本実施例では、上記挿入孔23の内周
面に側面電極27を形成したので、各アース電極25a
〜25c,26との接続を確実に行うことができ、従来
の接続不良の問題を回避できる。
【0025】さらに上記側面電極27は各アース電極2
5a〜25c,26と同時に形成できることから、スル
ーホールを不要にできる分だけ加工コストを低減でき
る。
【0026】なお、上記実施例では、アイソレータを例
にとって説明したが、本発明はサーキュレータにも適用
できるとともに、他の高周波部品にも適用できる。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明に係る非可逆回路素
子によれば、基板のフェライト挿入孔の内周面に第1,
第2アース電極に接続される側面電極を形成したので、
該電極面積を大きくできる分だけインピーダンスを小さ
くすることができ、ひいてはアイソレータのロスを低減
できる効果があり、また接続不良を回避できるととも
に、コストを低減できる効果がある。また側面電極及び
第1,第2アース電極を一体形成したので、スルーホー
ルを不要にでき、加工コストを低減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるアイソレータを説明す
るための分解斜視図である。
【図2】上記実施例のプリント基板部分を示す分解斜視
図である。
【図3】上記実施例のプリント基板部分を示す断面図で
ある。
【図4】従来のアイソレータを示す分解斜視図である。
【図5】従来のプリント基板を示す分解斜視図である。
【図6】従来のプリント基板を示す断面図である。
【符号の説明】
1 アイソレータ(非可逆回路素子) 15 プリント基板 23 フェライト挿入孔 25a〜25c 第1アース電極 26 第2アース電極 27 側面電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 隆 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株 式会社村田製作所内 (72)発明者 大平 勝幸 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株 式会社村田製作所内 審査官 新川 圭二 (56)参考文献 特開 平4−355503(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01P 1/383

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の中心導体を互いに電気的絶縁状態
    で、かつ交差させて配置し、該各中心導体の交差部分に
    フェライトを配置した非可逆回路素子において、基板の
    一主面に上記各中心導体の一端が接続される第1アース
    電極を形成するとともに、他主面に第2アース電極を形
    成し、上記基板に上記フェライトが挿入されるフェライ
    ト挿入孔を形成し、該フェライト挿入孔の内周面に上記
    第1アース電極と第2アース電極とを接続する側面電極
    を一体形成することを特徴とする非可逆回路素子。
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