JPH0582110U - 非可逆回路素子 - Google Patents

非可逆回路素子

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JPH0582110U
JPH0582110U JP3075692U JP3075692U JPH0582110U JP H0582110 U JPH0582110 U JP H0582110U JP 3075692 U JP3075692 U JP 3075692U JP 3075692 U JP3075692 U JP 3075692U JP H0582110 U JPH0582110 U JP H0582110U
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JP
Japan
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plate
ferrite plate
ferrite
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ferromagnetic
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Pending
Application number
JP3075692U
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English (en)
Inventor
勝幸 大平
陸宏 常門
弘基 出嶌
圭司 岡村
崇 川浪
章則 傳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 短絡不良による電気的特性の劣化を招くこと
なく、フェライト板における直流磁界の平行度を保つこ
とのできる非可逆回路素子を提供することである。 【構成】 下ヨーク6および上ヨーク9の内部には、中
心電極201〜203が巻回されたフェライト板1の下
面と対向するように、絶縁性を有する強磁性体板13が
配置されている。強磁性体板13を設けることによっ
て、磁石10からの磁力線の広がりが防止され、磁力線
がフェライト板1に集中してフェライト板1における直
流磁界の平行度が保たれる。その結果、インサーション
ロスが低減される。また、中心電極が強磁性体板13に
接触しても、強磁性体板13は絶縁性を有するため、短
絡不良による電気的特性の劣化が生じない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、非可逆回路素子に関し、より特定的には、マイクロ波帯の高周波 部品として採用される非可逆回路素子、例えばアイソレータ,サーキュレータに 関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、アイソレータ,サーキュレータ等の非可逆回路素子は、信号の伝送方 向にはほとんど減衰がなく、かつ逆方向には減衰が大きくなるような機能を有し ており、例えばUHF帯で使用される携帯電話,自動車電話等の移動通信機器の 送信回路部に採用されている。この移動通信機器に採用される非可逆回路素子は 、その用途からして小型,軽量であることが要求されており、このため現在では 分布定数型に比べて小型化,軽量化が可能な集中定数型が広く用いられている。 このような集中定数型の非可逆回路素子として、従来、マイクロストリップライ ンタイプやストリップラインタイプの非可逆回路素子が知られている。
【0003】 しかしながら、従来のマイクロストリップラインタイプあるいはストリップラ インタイプの非可逆回路素子は、フェライト板の片面にのみ中心電極が配置され ているため、フェライト板を小径化すると中心電極の持つインダクタンスを必要 値だけ確保することが困難となり、その結果電気的特性が悪化するという問題点 があった。すなわち、集中定数型の非可逆回路素子では、フェライト板を小径化 しても周波数に悪影響は生じないが、必要な電気的特性を得るためには、整合回 路の条件から上記中心電極のインダクタンス値を大きく設定しなければならない 。このインダクタンス値は中心電極の長さで決まり、中心電極の長さはフェライ ト板の直径値で決定される。したがって、フェライト板を小径化するほど中心電 極の有効長が短くなり、応じてインダクタンス値も小さくなる。ここで、インダ クタンス値を大きくする方法として、中心電極の幅を狭くすることが考えられる が、このような方法では中心電極のQが低下し、非可逆回路素子の挿入損失が増 加するという別の問題を生じる。したがって、従来の集中定数型非可逆回路素子 は、フェライト板を小径化することが困難であり、移動通信機器の小型化を妨げ る要因となっていた。
【0004】 そこで、本願出願人は、フェライト板を小径化しても、必要なインダクタンス 値を十分に確保することのできる、小型でかつ軽量の巻線型非可逆回路素子を先 に提案した。
【0005】 図3および図4は、本願出願人が先に提案した巻線型のサーキュレータの構成 を示す図であり、特に、図3は当該サーキュレータにおけるフェライト組立体の 分解斜視図を、図3は図4に示すフェライト組立体の完成状態の外観斜視図を示 している。図において、このサーキュレータは、巻線型の中心電極を用いている 。図3に示すように、巻線型の中心電極201〜203は、それぞれ帯状の電極 が中央部で折り曲げられて構成されている。これら中心電極201〜203は、 それぞれ120°の間隔をあけてフェライト板1に巻き付けられ、フェライト板 1の上面および下面の各中央部で交差される。また、各中心電極201〜203 の間には、フェライト板1の上面において2枚の絶縁シート3が配置され、フェ ライト板1の下面において2枚の絶縁シート3が配置される。これによって、各 中心電極201〜203が相互に絶縁されている。また、中心電極201〜20 3の各一端は、それぞれ、コンデンサ等からなる整合回路41〜43を介して入 出力ポート51〜53に接続されている。また、中心電極201〜203の各他 端は接地されている。さらに、フェライト板1の上面から下面に向けて直流磁界 が印加されている。
【0006】 次に、図4に示すサーキュレータの動作について説明する。入出力ポート51 に高周波信号が入力されると、中心電極201の回りに生じる高周波磁界が上記 直流磁界によって所定角度だけ回転し、フェライト板1を介した誘導結合によっ て左隣の中心電極202に誘導電流が生じる。したがって、入出力ポート51か ら入力される高周波信号は、左隣の入出力ポート52に伝達され、右隣の入出力 ポート53には伝達されない。同様に、入出力ポート52から入力される高周波 信号は、左隣の入出力ポート53に伝達され、右隣の入出力ポート51には伝達 されない。また、入出力ポート53から入力される高周波信号は、左隣の入出力 ポート51に伝達され、右隣の入出力ポート52には伝達されない。
【0007】 なお、図4に示すサーキュレータにおいて、いずれか1つの入出力ポート(例 えば、入出力ポート53)に代えて、終端抵抗Rを整合回路(例えば、整合回路 43)に接続すれば、図4に示すサーキュレータをアイソレータとして用いるこ とができる。この場合、当該アイソレータは、残りの一方の入出力ポート(例え ば、入出力ポート51)から残りの他方の入出力ポート(例えば、入出力ポート 52)への一方向にのみ高周波信号を伝達する。
【0008】 図5は、図4に示すフェライト組立体を搭載したサーキュレータの構成を示す 断面図である。図において、金属製の下ヨーク6の底には、端子用樹脂板7およ びガラスエポキシ基板8が載置される。ガラスエポキシ基板8の中央部には、図 4に示すフェライト組立体100が半田付け等によって固着される。下ヨーク6 の上には、金属製の上ヨーク9が被せられる。この上ヨーク9の裏面には、フェ ライト組立体100に直流磁界を印加するための磁石10が固着されている。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
図5に示すごとく、フェライト組立体100は、金属製の下ヨーク6の内部に 収納されるため、磁石10からの磁力線が下ヨーク6に吸収され、フェライト板 1の上面に垂直な磁力線が印加されにくい。そのため、フェライト板1における 磁界の平行度が損なわれ、その結果、インサーションロス(挿入損失)が増加す るという問題点があった。
【0010】 上記のような問題点を解消するために、図6に示すように、端子用樹脂板7の 中央部に金属板12を配置し、この金属板12によってフェライト板1に磁界を 集中させることが考えられる。しかしながら、このような方法では、中心電極の 周囲に形成される高周波磁界の分布が、金属板12によって歪められ、通過損失 が増大するという別の問題点が生じる。また、図7に示すように、中心電極(例 えば中心電極201)が撓んだ場合、ガラスエポキシ基板8に形成された透孔8 0を介して中心電極が金属板12に接触し、電気的特性が悪化するという問題点 も生じる。
【0011】 それゆえに、この考案の目的は、短絡不良を生じることなく、フェライト板に おける直流磁界の平行度を保つことのできる非可逆回路素子を提供することであ る。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案は、信号の伝送方向には減衰度が極めて小さく、逆方向には減衰度が極 めて大きい非可逆回路素子であって、 フェライト板、 フェライト板の第1の主表面に対向して設けられ、フェライト板に直流磁界を 印加するための磁石、 直流磁界方向と直交するようにフェライト板に巻回され、このフェライト板の 第1および第2の主表面上において互いに電気的絶縁状態を保ちながらかつ所定 の角度間隔をあけて交差するように配置された複数の帯状の中心電極、および フェライト板における直流磁界の平行度を保つためにフェライト板の第2の主 表面に対向して設けられる、絶縁性を有する強磁性体板を備えている。
【0013】
【作用】
本考案においては、絶縁性を有する強磁性体板をフェライト板の第2の主表面 に対向して設けることにより、フェライト板に直流磁界を集中させ、フェライト 板における直流磁界の平行度が保たれるようにしている。また、上記強磁性体板 は絶縁性を有しているので、たとえ中心電極が強磁性体に接触しても、短絡不良 による電気的特性の悪化が生じない。
【0014】
【実施例】
図1および図2は、この考案の一実施例に係るサーキュレータの構成を示す図 であり、特に、図1は分解斜視図であり、図2は断面図である。図において、本 実施例のサーキュレータは、図6における金属板12に代えて絶縁性を有する強 磁性体板13がフェライト板1の下面に対向して配置されている。この強磁性体 板13は、例えばMn−Znフェライトによって構成されており、端子用樹脂板 7の中央部に形成された透孔70の中に挿入されている。四隅に端子71〜74 が形成された端子用樹脂板7は、強磁性体板13とともに、下ヨーク6の底面上 に載置され固定される。このとき、強磁性体板13も下ヨーク6の底面上に固定 される。図1に示すサーキュレータのその他の構成は、図6に示すサーキュレー タの構成と同様であり、相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明を省 略する。
【0015】 強磁性体板13は磁力線を吸収する作用を有するので、図2に示すごとく、磁 石9から出た磁力線は下ヨーク6の方に広がらず、フェライト板1に集中するこ とになる。したがって、フェライト板1における直流磁界の平行度が保たれ、イ ンサーションロスが減少して電気的特性が向上する。また、強磁性体板13は絶 縁性を有しているので、たとえ中心電極が撓んで強磁性体板13に接触しても、 短絡不良による電気的特性の劣化を生じない。
【0016】 なお、上記実施例は、サーキュレータとして構成されているが、この考案はも ちろんアイソレータにも適用が可能である。
【0017】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、絶縁性を有する強磁性体板をフェライト板の 第2の主表面に対向して設けるようにしたので、フェライト板に直流磁界を集中 させることができ、フェライト板における直流磁界の平行度を保つことができる 。その結果、インサーションロスを低減でき、電気的特性の向上を図ることがで きる。また、上記強磁性体板は絶縁性を有しているので、たとえ中心電極が強磁 性体に接触しても、短絡不良による電気的特性の劣化が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例の巻線型サーキュレータの
構成を示す分解斜視図である。
【図2】この考案の一実施例の巻線型サーキュレータの
構成を示す断面図である。
【図3】本願出願人が先に提案した巻線型サーキュレー
タにおけるフェライト組立体の構成を示す分解斜視図で
ある。
【図4】本願出願人が先に提案した巻線型サーキュレー
タにおけるフェライト組立体の構成を示す斜視図であ
る。
【図5】図4に示すフェライト組立体が搭載された巻線
型サーキュレータの構成の一例を示す断面図である。
【図6】図4に示すフェライト組立体が搭載された巻線
型サーキュレータの構成の他の例を示す断面図である。
【図7】図6に示す巻線型サーキュレータの問題点を説
明するための断面図である。
【符号の説明】
1: フェライト板 3: 絶縁シート 6: 下ヨーク 7: 端子用樹脂基板 8: ガラスエポキシ基板 9: 上ヨーク 10: 磁石 11: 磁力線 13: 絶縁性を有する強磁性体板 100: フェライト組立体 201〜203: 中心電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 岡村 圭司 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)考案者 川浪 崇 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)考案者 傳 章則 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号の伝送方向には減衰度が極めて小さ
    く、逆方向には減衰度が極めて大きい非可逆回路素子で
    あって、 フェライト板、 前記フェライト板の第1の主表面に対向して設けられ、
    前記フェライト板に直流磁界を印加するための磁石、 前記直流磁界方向と直交するように前記フェライト板に
    巻回され、当該フェライト板の第1および第2の主表面
    上において互いに電気的絶縁状態を保ちながらかつ所定
    の角度間隔をあけて交差するように配置された複数の帯
    状の中心電極、および前記フェライト板における前記直
    流磁界の平行度を保つために前記フェライト板の第2の
    主表面に対向して設けられた、絶縁性を有する強磁性体
    板を備える、非可逆回路素子。
JP3075692U 1992-04-10 1992-04-10 非可逆回路素子 Pending JPH0582110U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007259265A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Tdk Corp 非可逆回路素子、及び、これを用いた通信機器
JP2009290285A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Murata Mfg Co Ltd 非可逆回路素子及び複合電子部品の製造方法

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