JP2001257507A - 非可逆回路素子および移動体通信端末 - Google Patents

非可逆回路素子および移動体通信端末

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JP2001257507A
JP2001257507A JP2000068380A JP2000068380A JP2001257507A JP 2001257507 A JP2001257507 A JP 2001257507A JP 2000068380 A JP2000068380 A JP 2000068380A JP 2000068380 A JP2000068380 A JP 2000068380A JP 2001257507 A JP2001257507 A JP 2001257507A
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ferrite
ferrite plate
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JP2000068380A
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Takayuki Takeuchi
孝之 竹内
Yasuhiko Horio
泰彦 堀尾
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄型で電気的特性の優れた非可逆回路素子を
提供する。 【解決手段】 互いに絶縁されている3組のストリップ
ラインと、3組のストリップライン12が一方の主面上
に配置されたフェライト11と、フェライト11の他方
の主面上に配置され、ストリップライン12と直接的ま
たは間接的に接続された配置板13と、フェライト11
に対して磁場を印加する磁石18と、前記フェライト1
1を挟んで対向するように配置された、磁石18から発
生した磁束をフェライト11へ導くためのヨーク板17
とを備え、ヨーク板17の、フェライト11の一方の主
面と対向する部分と、フェライト11の他方の主面と対
向する部分とは、電気的に絶縁していることを特徴とす
る非可逆回路素子10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁性体を用いて信号
の伝送に方向性を与える非可逆回路素子に関し、特にア
イソレータやサーキュレータ、およびそれらを用いた移
動体通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】主にマイクロ波帯において使用される自
動車電話や携帯電話などの移動体通信機器の端末機に用
いられる非可逆回路素子としては、小型化が容易なた
め、集中定数型のアイソレータが早くから使用されてき
た。アイソレータは移動体通信機器の送信段においてパ
ワーアンプとアンテナの間に配置され、パワーアンプへ
の不要信号の逆流を防いだり、パワーアンプの負荷側の
インピーダンスを安定させたりすることなどを目的とし
て用いられるが、昨今の移動体通信機器の急激な小型化
により、さらなる小型化の要請が強くなっている。
【0003】現在、携帯電話等の端末機に広く利用され
ている集中定数型のアイソレータの一般的な構成につい
て、図5を用いて簡単に説明する。
【0004】従来のアイソレータ1の分解斜視図を図5
に示す。従来のアイソレータ1は、円板状のフェライト
板2と、フェライト板2に対向して配置された磁石3
と、これらを内包し磁気回路を構成するヨークケース4
aおよび4bとを備える。なお、ヨークケース4aおよ
び4bは、嵌合して一体となるが、図5では、分解した
ときの状態を示している。
【0005】フェライト板2の周囲には、互いに電気的
に絶縁され、略120度の角度で交差し重ね合わされた
3組のストリップライン5a、5bおよび5cが配置さ
れている。ストリップライン5aおよび5bはそれぞ
れ、一方の端が、入出力端子および並列に配置されたコ
ンデンサに接続される。ストリップライン5cは一方の
端が、終端抵抗および並列に配置されたコンデンサに接
続される。また、ストリップライン5a、5bおよび5
cの他端は、それぞれフェライト板2の下面において接
地円板6に接続される。
【0006】接地円板6はその他の素子中の接地電極や
ヨークケース4bとともに、外部接続用の接地端子へと
接続される。また、ヨークケース4aおよび4bは嵌合
と、必要に応じてはんだ付け等により電気的に接続され
る。
【0007】なお、図5ではアイソレータの構成を説明
したが、ストリップライン5cを抵抗で終端しないで3
つめの入出力端子を設けてこれを接続すれば、サーキュ
レータを構成できる。
【0008】ところで、従来のアイソレータまたはサー
キュレータにおいては、図5に示すように、フェライト
板2を磁化するための磁石3が、フェライト板2に対向
して配置されており、素子を薄型化するためには磁石3
の厚みを薄くしなければならなかった。ところが、反磁
界の影響のため、所望の磁界強度を得るためには磁石の
厚みを単純に薄くすることができず、素子としての特性
を損なうことなく薄型化することには限界があった。
【0009】そこで素子の薄型化を目的として、フェラ
イト板の外周部周辺に磁石を並列配置する方法が提案さ
れてきた。このような従来のアイソレータ1aの断面図
を図6に示す。
【0010】図6に示すように、アイソレータ1aは、
フェライト板2と、フェライト板2の外周方向に並列配
置された複数の磁石3と、磁石3の同極同士を橋架けす
るとともにフェライト板2を挟むように配置された2枚
のヨーク板7とを備える。なお、フェライト板2の周囲
には、図5と同様にストリップラインが形成され、整合
用コンデンサ、抵抗、外部接続端子等が配置されるが、
図6では図示を省略する(図7においても同様に省略す
る)。
【0011】さらに、磁石3をフェライト板2に並列配
置した場合に生じるフェライト板2の不均一磁界の問題
を解決するために、図7に示すようなアイソレータ1b
が提案されている(特願平11−296387号)。こ
のアイソレータ1bでは、ヨーク板8にフェライト板2
に到達する磁束を略均一化するための磁束経路調整手段
である切り欠き部を設けている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来のアイソレータに
おいては、図5に示したように、上下ヨークケースは嵌
合して一体となるため、上ヨークケースも下ヨークケー
スとともに接地電極として働いていた。
【0013】ストリップラインを伝送されるマイクロ波
は磁石によって磁化されたフェライト板の影響を受けて
別のストリップラインへと結合し伝搬していく。そのた
め、マイクロ波を低損失で伝搬させるには、ストリップ
ラインから発生する電界はフェライト板側に集中させる
ことが望ましい。
【0014】しかしながら、従来構成においては反対側
の上ケース側にも接地電極が存在するため、電界がフェ
ライト板以外の部分にも分散してしまい、結果としてア
イソレータとしての通過損失を劣化させるという問題が
あった。
【0015】また、薄型化を目的としたフェライト板の
外周部周辺に磁石を並列配置する方法においては、フェ
ライト板の不均一磁界の問題を解決するためヨーク板に
図7のような切り欠き部等を設ける場合、整合用コンデ
ンサを実装する関係で下ヨーク板には十分なサイズの磁
束経路調整手段を設けることができず、その特性改善効
果には限界があった。
【0016】本発明は、前記第1の課題を解決するた
め、ストリップラインから発生する電界をフェライト板
側に集中させることにより、電気的特性の優れた非可逆
回路素子を提供することを目的とする。
【0017】また、前記第2の課題を解決するため、磁
束経路調整用にヨーク板の形状を自由に設定しても整合
用コンデンサの実装面積が確保できる非可逆回路素子を
提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の本発明(請求項1に対応)は、所定の角度
で交差するように重ね合わされた、互いに絶縁されてい
る3組のストリップラインと、前記3組のストリップラ
インが一方の主面上に配置されたフェライト板と、前記
フェライト板の他方の主面上に配置され、前記3組のス
トリップラインと直接的または間接的に接続された接地
電極と、前記フェライト板に対して磁場を印加する磁石
と、前記フェライト板を挟んで対向するように配置され
た、前記磁石から発生した磁束を前記フェライト板へ導
くためのヨーク板とを備え、前記ヨーク板の、前記フェ
ライト板の一方の主面と対向する部分と、前記フェライ
ト板の他方の主面と対向する部分とは、電気的に絶縁し
ていることを特徴とする非可逆回路素子である。
【0019】また、第2の本発明(請求項2に対応)
は、前記ヨーク板の、前記フェライト板の一方の主面と
対向する部分または前記フェライト板の他方の主面と対
向する部分は、前記接地電極と電気的に接続されている
ことを特徴とする上記本発明である。
【0020】また、第3の本発明(請求項3に対応)
は、前記ヨーク板の、前記接地電極と電気的に接続され
ている部分は、前記接地電極の一部として形成されてい
ることを特徴とする上記本発明である。
【0021】また、第4の本発明(請求項4に対応)
は、所定の角度で交差するように重ね合わされた、互い
に絶縁されている3組のストリップラインと、前記3組
のストリップラインが一方の主面上に配置されたフェラ
イト板と、前記フェライト板の他方の主面上に配置さ
れ、前記3組のストリップラインと直接的または間接的
に接続された接地電極と、前記フェライト板の側面の周
囲に配置された、同極側が同一方向に向けられている複
数の磁石と、前記フェライト板を挟んで対向するように
配置された、前記磁石から発生した磁束を前記フェライ
ト板へ導くためのヨーク板と、前記ヨーク板に設けられ
た、前記磁束の経路を調整するための磁束経路調整手段
と、前記3組のストリップラインのそれぞれと接続する
整合用コンデンサと、非磁性体からなる、前記整合用コ
ンデンサを配置するための配置板とを備え、前記配置板
は、前記ヨーク板の、前記フェライト板の一方の主面と
対向する部分または前記フェライト板の他方の主面と対
向する部分に設けられたことを特徴とする非可逆回路素
子である。
【0022】また、第5の本発明(請求項5に対応)
は、前記磁束経路調整手段は、前記ヨーク板の端部およ
び/または面内に設けられた切り欠きまたは貫通穴、も
しくは、前記ヨーク板の表面に設けられた凹凸形状のい
ずれかとして実現されていること特徴とする上記本発明
である。
【0023】また、第6の本発明(請求項6に対応)
は、前記磁石は希土類磁石であることを特徴とする上記
本発明である。
【0024】また、第7の本発明(請求項7に対応)
は、第1ないし第6のいずれかの本発明の非可逆回路素
子を用いたことを特徴とするアイソレータである。
【0025】また、第8の本発明(請求項8に対応)
は、第1ないし第6のいずれかの本発明の非可逆回路素
子を用いたことを特徴とするサーキュレータである。
【0026】また、第9の本発明(請求項9に対応)
は、第1ないし第8のいずれかの本発明を用いたことを
特徴とする移動体通信端末である。
【0027】以上のような本発明は、前記第1の目的を
達成するため、互いに絶縁され所定の角度で交差するよ
うに重ね合わされた3組のストリップラインと、前記ス
トリップラインに近接配置されるフェライト板と、前記
フェライト板を介して前記ストリップラインと対向配置
される接地電極と、同極側を同一方向に向けて前記フェ
ライト板の側面の周囲に配置された複数個の磁石と、前
記磁石から発生した磁束を前記フェライト板へ導くため
前記フェライト板を挟むように配置された2枚のヨーク
板と、整合用コンデンサとを備え、前記2枚のヨーク板
のうち、前記フェライト板に近接する方のヨーク板が接
地電極と電気的に接続、もしくは接地電極の一部を兼ね
ており、前記ヨーク板の他方と電気的に接続されていな
いことを特徴とする。
【0028】これにより、素子の薄型化が図れると同時
に、フェライトに近接する方のヨーク板のみが接地電極
として働くため、ストリップラインから発生する電界が
フェライト板側に集中し伝搬ロスを低減することができ
る。
【0029】また、以上のような本発明は、前記第2の
目的を達成するため、互いに絶縁され所定の角度で交差
するように重ね合わされた3組のストリップラインと、
前記ストリップラインに近接配置されるフェライト板
と、前記フェライト板を介して前記ストリップラインと
対向配置される接地電極と、同極側を同一方向に向けて
前記フェライト板の側面の周囲に配置された複数個の磁
石と、前記磁石から発生した磁束を前記フェライト板へ
導くため前記フェライト板を挟むように配置された2枚
のヨーク板と、整合用コンデンサとを備え、非磁性から
なる配置板が前記ヨーク板上に配置され、前記配置板上
に前記整合用のコンデンサが配置されることを特徴とす
る。
【0030】これにより、整合用コンデンサを実装する
ための非磁性からなる配置板を設けることで、ヨーク板
に切り欠き部等の磁束経路調整手段を設けても整合用コ
ンデンサを実装する面積に影響を与えない非可逆回路素
子を構成することができる。
【0031】また、上記第1,第2の目的を達成するた
めの本発明の非可逆回路素子では、前記磁石が希土類磁
石であることが好ましい。
【0032】希土類磁石を用いることによって、その他
の磁石を用いた場合より、磁石を薄くしても所望の磁界
が得られるため、素子をより薄くすることが可能とな
る。その際、希土類磁石は導電性を有するが、前記磁石
の少なくとも一方の前記ヨーク板との間に絶縁性を有す
る層を設けることにより、第1の本発明の非可逆回路素
子の構成にすることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図を参照して具体的に説明する。
【0034】実施形態1の非可逆回路素子10の分解斜
視図を図1に示す。図に示すように、本発明の実施形態
1の非可逆回路素子10は、円板状のフェライト11
と、フェライト11の両側に配置された磁石18と、こ
れらを上下から挟合して、磁気回路を構成する上ヨーク
板17aおよび下ヨーク板17bとを少なくとも備え
る。
【0035】また、フェライト板11には互いに絶縁さ
れ略120度で交差して重ね合わされた3組のストリッ
プライン12が巻き付けられている。(ストリップライ
ン間の絶縁層については図中では省略している。以下の
図でも同じ。)3組のストリップライン12の一方の端
は図5で説明したのと同様に、フェライト板下面に配置
された接地円板に接続されている。(図1中では接地円
板はフェライト11の下面のため図示せず。以下の図で
も同じ。) 3組のストリップラインの他端は、非磁性体からなる配
置板13上に配置される3個のコンデンサ14にそれぞ
れ接続され、その内の一つは抵抗15にも接続される。
抵抗に接続されない残り2つのストリップライン端には
外部接続用の入出力端子16が接続される。配置板13
には抵抗15のストリップラインが接続される側の電極
が接地されないようにするための絶縁層13aが設けら
れている。
【0036】また、配置板13には下面に接地円板を有
するフェライト板11を落とし込むための孔13bが設
けられており、フェライト下面の接地円板は、配置板1
3とともに直接下ヨーク板17aに接続される。下ヨー
ク板17aには、外部接続用の接地端子部が設けられて
おり、また上ヨーク板17bと同様に、本発明の磁束経
路調整手段の一例である、磁束経路調整用の切り欠き部
が設けられている。
【0037】2つの磁石18はサマリウムコバルト磁石
であり、同極側を同一方向に向けて前記フェライト板1
1の側面の周囲に配置される。磁石18は下ヨーク17
aとは直接接しているが、上ヨーク17bとの間には絶
縁層19が設けられており、これにより上ヨーク17b
は下ヨーク17aを含め素子中の接地電極から電気的に
絶縁されている。
【0038】なお、図1では非可逆回路素子10がアイ
ソレータである場合を説明したが、抵抗15で終端して
いたストリップライン部分に3つめの入出力端子を設け
て取り出せば、サーキュレータが得られる。
【0039】フェライト板11には、さまざまなものを
用いることができるが、例えば、YIG(イットリウム
・鉄・ガーネット)系の磁性体などを用いることができ
る。具体的にはYIGの一部をAl、Gd、VまたはC
aなどで置換したものを用いることができる。フェライ
ト板11の形状には特に限定はないが、例えば、図1に
示すような円板状のものを用いることができる。
【0040】磁石18は、本実施の形態では希土類磁石
であるサマリウムコバルト磁石を用いたが、バリウムフ
ェライト磁石やストロンチウムフェライト磁石のような
フェライト磁石や、前記サマリウムコバルト磁石以外の
希土類磁石、例えばネオジウム鉄系磁石などを用いても
よい。ただし、希土類磁石を用いた場合、その他の磁石
を用いた場合より、磁石を薄くしても所望の磁界が得ら
れるため、素子をより薄くすることが可能となるので好
ましい。
【0041】また、前記希土類磁石としては、保持力i
Hcが1400kA/m以上で、かつ前記保持力の温度
係数が−0.3%/℃より小さいものを用いると、磁石
の高温減磁を素子のリフロー温度まで抑制することがで
き、リフロー対応の非可逆回路素子を構成することがで
きより好ましい。前記のような特性の希土類磁石の例と
しては、一部のサマリウムコバルト磁石があげられる。
【0042】次に比較例の非可逆回路素子40の分解斜
視図を図4に示す。比較例では図1の実施形態1に対し
て絶縁層19および配置板13が無くされている。これ
に伴い、図1中の下ヨーク板17aに設けられていた磁
束経路調整用の切り欠き部は、コンデンサ実装面積を確
保するため省いている。
【0043】また、実施形態1では配置板13上に設け
られていた絶縁層13aが下ヨーク板47a上に設けら
れている。その他の構成については実施形態1と同様で
あるので説明は省略する。
【0044】さらに、第1の本発明の効果を単独で確認
するための実施形態2と、第5の本発明の効果を単独で
確認するための実施形態3について説明する。実施形態
2の非可逆回路素子20の分解斜視図を図2に、実施形
態3の非可逆回路素子30の分解斜視図を図3に示す。
【0045】実施形態2では、比較例に対して磁石18
と上ヨーク板17bの間に絶縁層19が設けられてい
る。実施形態3では、比較例に対して磁性体からなる配
置板13、と磁束経路調整用の切り欠き部を有する下ヨ
ーク17aを用いている。その他の構成については、実
施形態1と同様であるので説明は省略する。
【0046】アイソレータである上記非可逆回路素子1
0、20、30、40について、アイソレータの代表的
電気特性である挿入損失の値を測定した結果を表1に示
す。
【0047】
【表1】 表1に示すように、本発明の非可逆回路素子によれば、
比較例のアイソレータよりも挿入損失が小さく、優れた
電気的特性が得られていることがわかる。また第1およ
び第5の本発明の構成をそれぞれ単独に用いた実施形態
2、実施形態3より、上記二つの本発明の構成を組み合
わせた実施形態1の構成とすることで、より優れた電気
的特性が得られることがわかる。
【0048】以上、本発明の実施形態について例を挙げ
て説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されず
本発明の技術的思想に基づき他の実施形態に適用するこ
とができる。
【0049】例えば、図1、図2で示した絶縁層19は
上ヨーク板と下ヨーク板を電気的に接続しない手段の一
例であり、絶縁層19は磁石と下ヨークとの間に配置さ
れてもよいし、上、下ヨーク板間の両方に配置してもよ
い。また、希土類磁石の表面に絶縁層をコートしたり、
上下ヨーク板の少なくとも一方の磁石と接する部分に絶
縁被膜を印刷等で形成したりしてもよい。
【0050】また、本実施の形態で、ヨーク板に設けら
れた切り欠き部は、フェライト板を均一に磁化するため
の磁束経路調整手段の一例であり、この形状に限定され
るものではなく、例えばヨーク板の面内に設けられた貫
通穴としてもよいし、ヨーク板の表面加工によって実現
してもよい。
【0051】また、第1の実施形態にて説明した非可逆
回路素子は、移動体通信端末にアイソレータやサーキュ
レータとして用いた場合、アイソレータ、サーキュレー
タが薄型化および優れた電気特性を有していることか
ら、該移動体通信端末の薄型化や、電池寿命の延長化と
いった効果をもたらす。
【0052】
【発明の効果】以上述べたことから明らかなように、本
発明によれば、薄型で電気的特性の優れた非可逆回路素
子を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る非可逆回路素子の分
解斜視図
【図2】本発明の実施形態2に係る非可逆回路素子の分
解斜視図
【図3】本発明の実施形態3に係る非可逆回路素子の分
解斜視図
【図4】比較例に係る非可逆回路素子の分解斜視図
【図5】従来の非可逆回路素子について一例を示す分解
斜視図
【図6】従来の非可逆回路素子について他の例を示す断
面図
【図7】従来の非可逆回路素子について他の例を示す分
解斜視図
【符号の説明】
1、1a、1b アイソレータ 10、20、30、40 非可逆回路素子 2、11 フェライト 3、18 磁石 4a、4b ヨークケース 5a、5b、5c、12 ストリップライン 6 接地円板 7、8、17a、17b、47a ヨーク板 13 配置板 13a、19 絶縁層 13b 孔 14 コンデンサ 15 抵抗 16 入出力端子

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の角度で交差するように重ね合わさ
    れた、互いに絶縁されている3組のストリップライン
    と、 前記3組のストリップラインが一方の主面上に配置され
    たフェライト板と、 前記フェライト板の他方の主面上に配置され、前記3組
    のストリップラインと直接的または間接的に接続された
    接地電極と、 前記フェライト板に対して磁場を印加する磁石と、 前記フェライト板を挟んで対向するように配置された、
    前記磁石から発生した磁束を前記フェライト板へ導くた
    めのヨーク板とを備え、 前記ヨーク板の、前記フェライト板の一方の主面と対向
    する部分と、 前記フェライト板の他方の主面と対向する部分とは、電
    気的に絶縁していることを特徴とする非可逆回路素子。
  2. 【請求項2】 前記ヨーク板の、前記フェライト板の一
    方の主面と対向する部分または前記フェライト板の他方
    の主面と対向する部分は、前記接地電極と電気的に接続
    されていることを特徴とする請求項1に記載の非可逆回
    路素子。
  3. 【請求項3】 前記ヨーク板の、前記接地電極と電気的
    に接続されている部分は、前記接地電極の一部として形
    成されていることを特徴とする請求項2に記載の非可逆
    回路素子。
  4. 【請求項4】 所定の角度で交差するように重ね合わさ
    れた、互いに絶縁されている3組のストリップライン
    と、 前記3組のストリップラインが一方の主面上に配置され
    たフェライト板と、 前記フェライト板の他方の主面上に配置され、前記3組
    のストリップラインと直接的または間接的に接続された
    接地電極と、 前記フェライト板の側面の周囲に配置された、同極側が
    同一方向に向けられている複数の磁石と、 前記フェライト板を挟んで対向するように配置された、
    前記磁石から発生した磁束を前記フェライト板へ導くた
    めのヨーク板と、 前記ヨーク板に設けられた、前記磁束の経路を調整する
    ための磁束経路調整手段と、 前記3組のストリップラインのそれぞれと接続する整合
    用コンデンサと、 非磁性体からなる、前記整合用コンデンサを配置するた
    めの配置板とを備え、 前記配置板は、前記ヨーク板の、前記フェライト板の一
    方の主面と対向する部分または前記フェライト板の他方
    の主面と対向する部分に設けられたことを特徴とする非
    可逆回路素子。
  5. 【請求項5】 前記磁束経路調整手段は、前記ヨーク板
    の端部および/または面内に設けられた切り欠きまたは
    貫通穴、もしくは、 前記ヨーク板の表面に設けられた凹凸形状のいずれかと
    して実現されていること特徴とする請求項4に記載の非
    可逆回路素子。
  6. 【請求項6】 前記磁石は希土類磁石であることを特徴
    とする請求項1ないし5のいずれかに記載の非可逆回路
    素子。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の非
    可逆回路素子を用いたことを特徴とするアイソレータ。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし6のいずれかに記載の非
    可逆回路素子を用いたことを特徴とするサーキュレー
    タ。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の本
    発明を用いたことを特徴とする移動体通信端末。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010081394A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Murata Mfg Co Ltd 非可逆回路素子及びその製造方法

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