JP2883994B2 - 外壁パネル - Google Patents
外壁パネルInfo
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- JP2883994B2 JP2883994B2 JP6197990A JP6197990A JP2883994B2 JP 2883994 B2 JP2883994 B2 JP 2883994B2 JP 6197990 A JP6197990 A JP 6197990A JP 6197990 A JP6197990 A JP 6197990A JP 2883994 B2 JP2883994 B2 JP 2883994B2
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- back plate
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- insulating material
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、プレキャストコンクリートを用いた外壁
パネルに関するものである。
パネルに関するものである。
従来の技術 断熱材層を外壁の表面側に配置することにより、その
断熱材層よりも内側の構造体の蓄熱効果によって冷暖房
時の省エネルギー効果を高め或いは結露を防止し得るこ
とが知られている。かかる外断熱の方法として、外壁部
を内外のコンクリート板間に断熱材を介在して外壁を構
成するものがある。この場合、全体を一体のパネルとす
るため、プレキャストコンクリート板からなる表面板と
同じくプレキャストコンクリート板からなる裏面板との
外周を枠体で囲み、この枠体を介して両者を一体化させ
るようにしている。
断熱材層よりも内側の構造体の蓄熱効果によって冷暖房
時の省エネルギー効果を高め或いは結露を防止し得るこ
とが知られている。かかる外断熱の方法として、外壁部
を内外のコンクリート板間に断熱材を介在して外壁を構
成するものがある。この場合、全体を一体のパネルとす
るため、プレキャストコンクリート板からなる表面板と
同じくプレキャストコンクリート板からなる裏面板との
外周を枠体で囲み、この枠体を介して両者を一体化させ
るようにしている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記従来の外断熱構造の外壁パネルに
おいては、表面板と裏面板とが金属性の枠体によって一
体に連結されていることから、この枠体がヒートブリッ
ジとなって、断熱効果が大きく低下するという欠点があ
った。この発明は、このような欠点を解消することを目
的とるものである。
おいては、表面板と裏面板とが金属性の枠体によって一
体に連結されていることから、この枠体がヒートブリッ
ジとなって、断熱効果が大きく低下するという欠点があ
った。この発明は、このような欠点を解消することを目
的とるものである。
課題を解決するための手段 上記の課題を解決するため、この発明では、プレキャ
ストコンクリートからなる表面板と同じくプレキャスト
コンクリートからなる裏面板との間に断熱材を介在させ
た外壁パネルにおいて、前記断熱材を貫通して設けた連
結具の一端に折り曲げ片を取り付け、この折り曲げ片を
前記表面板側の鉄筋へ巻き付けるとともに、前記連結具
の他端にかんざし筋を挿通して、前記連結具の一端を善
意表面板に、他端を表面裏面板にそれぞれ埋設したこと
を特徴とする。
ストコンクリートからなる表面板と同じくプレキャスト
コンクリートからなる裏面板との間に断熱材を介在させ
た外壁パネルにおいて、前記断熱材を貫通して設けた連
結具の一端に折り曲げ片を取り付け、この折り曲げ片を
前記表面板側の鉄筋へ巻き付けるとともに、前記連結具
の他端にかんざし筋を挿通して、前記連結具の一端を善
意表面板に、他端を表面裏面板にそれぞれ埋設したこと
を特徴とする。
作用 上記この発明の構成では、表面板と裏面板とが、断熱
材を貫通して設けた連結具で連結されており、このよう
な連結具はパネル全体から見て僅かな面積のものでよ
く、ヒートブリッジにはなるとしても従来のものよりも
遥に優れている。
材を貫通して設けた連結具で連結されており、このよう
な連結具はパネル全体から見て僅かな面積のものでよ
く、ヒートブリッジにはなるとしても従来のものよりも
遥に優れている。
実 施 例 この発明の実施例を示す第1図〜第3図において、
(1)は、プレキャストコンクリート板からなり、かつ
その表面に凹凸模様を形成した表面板であって、その内
部にはメッシュ状の鉄筋(2)が埋設されている。
(3)は同じくプレキャストコンクリート製の裏面板で
あって、その内部に、内外2段のメッシュ状の鉄筋
(4)(4)が間隔を置いて埋設されている。これらの
表面板(1)と裏面板(3)との間に介在される断熱材
(5)は、例えば硬質の発泡合成樹脂等が用いられる。
(6)(6)…は、断面コの字型の連結具であり、その
コの字型の開口部分が横向きとなるようにして、パネル
全体の中央寄りの位置に互いに正方形を形成するような
形で配置され、その一端が表面板(1)へ他端が裏面板
(3)へ埋設されるとともに、中間部分が、前記断熱材
(5)を貫通して、これら表面板(1)と裏面板(3)
とを連結している。その際、連結具(6)の表面板
(1)側の端部には、第4図で示すように、薄肉の金属
板からなる折り曲げ片(7)が取り付けられ、この折り
曲げ片(7)を、製作時に表面板(1)のメッシュ状鉄
筋(2)へ巻き付けるようにして折り曲げて、この鉄筋
(2)へ一体に連結している。他方、裏面板(3)側に
おいてはその先端が三角形状とされるとともに、3個の
穴(8)(8)…が形成され、これに定着用のかんざし
筋(9)(9)…が挿通されている。裏面板(3)の上
端部には、左右方向の一対の吊り上げ用ネジパイプ(1
0)(10)が埋設されて、そのネジ穴が裏面板(3)の
上端面側に露出している。(11)は、このネジパイプ
(10)の側面へ固着して突出された定着用の鋼棒であ
る。また、そのネジパイプ(10)の左右方向の両側に
は、断面U字型の強化鉄筋(12)が、左右に2本づつ振
り分けて夫々計4本埋め込まれており、これによって、
吊り上げ時の荷重により、そのネジパイプ(10)の周辺
部分が割れないような構造としている。更に、裏面板
(3)の各コーナー部近傍位置には、その裏面側に露出
した取付け用ネジパイプ(13)(13)…がこの裏面板
(3)部分にのみ埋設されている。また、このネジパイ
プ(13)の裏面側の端部は、裏面板(3)の下端側にお
いては、下端面から裏面をカバーするようにして配置さ
れたL型の補強プレート(14)へ、他方、裏面板(3)
の上端面側においては、同じく上端面から裏面をカバー
するように配置されたL型の補強プレート(14)へ固着
されている。(16)は、この取付け用ネジパイプ(13)
より左右方向に突出させた定着用の鋼棒である。更に裏
面板(3)の周囲には、前記断熱材(5)側の端部に沿
って、中空ゴム製のシール材(15)が取付けられてい
る。なお、上記取付け用のネジパイプ(13)には、建物
の骨組側のボルト穴へ差し込んだボルトをねじ込んで、
その骨組へ固定するためのものである。
(1)は、プレキャストコンクリート板からなり、かつ
その表面に凹凸模様を形成した表面板であって、その内
部にはメッシュ状の鉄筋(2)が埋設されている。
(3)は同じくプレキャストコンクリート製の裏面板で
あって、その内部に、内外2段のメッシュ状の鉄筋
(4)(4)が間隔を置いて埋設されている。これらの
表面板(1)と裏面板(3)との間に介在される断熱材
(5)は、例えば硬質の発泡合成樹脂等が用いられる。
(6)(6)…は、断面コの字型の連結具であり、その
コの字型の開口部分が横向きとなるようにして、パネル
全体の中央寄りの位置に互いに正方形を形成するような
形で配置され、その一端が表面板(1)へ他端が裏面板
(3)へ埋設されるとともに、中間部分が、前記断熱材
(5)を貫通して、これら表面板(1)と裏面板(3)
とを連結している。その際、連結具(6)の表面板
(1)側の端部には、第4図で示すように、薄肉の金属
板からなる折り曲げ片(7)が取り付けられ、この折り
曲げ片(7)を、製作時に表面板(1)のメッシュ状鉄
筋(2)へ巻き付けるようにして折り曲げて、この鉄筋
(2)へ一体に連結している。他方、裏面板(3)側に
おいてはその先端が三角形状とされるとともに、3個の
穴(8)(8)…が形成され、これに定着用のかんざし
筋(9)(9)…が挿通されている。裏面板(3)の上
端部には、左右方向の一対の吊り上げ用ネジパイプ(1
0)(10)が埋設されて、そのネジ穴が裏面板(3)の
上端面側に露出している。(11)は、このネジパイプ
(10)の側面へ固着して突出された定着用の鋼棒であ
る。また、そのネジパイプ(10)の左右方向の両側に
は、断面U字型の強化鉄筋(12)が、左右に2本づつ振
り分けて夫々計4本埋め込まれており、これによって、
吊り上げ時の荷重により、そのネジパイプ(10)の周辺
部分が割れないような構造としている。更に、裏面板
(3)の各コーナー部近傍位置には、その裏面側に露出
した取付け用ネジパイプ(13)(13)…がこの裏面板
(3)部分にのみ埋設されている。また、このネジパイ
プ(13)の裏面側の端部は、裏面板(3)の下端側にお
いては、下端面から裏面をカバーするようにして配置さ
れたL型の補強プレート(14)へ、他方、裏面板(3)
の上端面側においては、同じく上端面から裏面をカバー
するように配置されたL型の補強プレート(14)へ固着
されている。(16)は、この取付け用ネジパイプ(13)
より左右方向に突出させた定着用の鋼棒である。更に裏
面板(3)の周囲には、前記断熱材(5)側の端部に沿
って、中空ゴム製のシール材(15)が取付けられてい
る。なお、上記取付け用のネジパイプ(13)には、建物
の骨組側のボルト穴へ差し込んだボルトをねじ込んで、
その骨組へ固定するためのものである。
上記において、表面板(1)及び裏面板(3)は1つ
の型内において一体に成形されるものである。
の型内において一体に成形されるものである。
発明の効果 以上のようにこの発明においては、プレキャストコン
クリートからなる表面板と同じくプレキャストコンクリ
ートからなる裏面板が、断熱材を貫通する連結具によっ
て一体に連結されており、従来のように金属製の枠体に
よってこれらを連結したものと異なって、ヒートブリッ
ジとなる部分の断面積が小さく、それえゆえ断熱性能に
優れた外断熱構造の外壁パネルが得られるものである。
クリートからなる表面板と同じくプレキャストコンクリ
ートからなる裏面板が、断熱材を貫通する連結具によっ
て一体に連結されており、従来のように金属製の枠体に
よってこれらを連結したものと異なって、ヒートブリッ
ジとなる部分の断面積が小さく、それえゆえ断熱性能に
優れた外断熱構造の外壁パネルが得られるものである。
また、連結具の一端を、表面板側の鉄筋へ連結した状
態で表面板に埋設し、連結具の他端を、かんざし筋を挿
通した状態で裏面板に埋設しているので、連結強度が強
くなり、表裏面板が剥れにくい強固な外壁パネルを提供
することができる。
態で表面板に埋設し、連結具の他端を、かんざし筋を挿
通した状態で裏面板に埋設しているので、連結強度が強
くなり、表裏面板が剥れにくい強固な外壁パネルを提供
することができる。
しかも、連結具の一端に取り付けた折り曲げ片を表面
板側の鉄筋に巻き付けるだけで、連結具を鉄筋に連結さ
せているので、表面板や裏面板の鉄筋に何ら特別な加工
を施すことなく、連結具の取り付け作業を極めて簡単に
行うことが出来る。
板側の鉄筋に巻き付けるだけで、連結具を鉄筋に連結さ
せているので、表面板や裏面板の鉄筋に何ら特別な加工
を施すことなく、連結具の取り付け作業を極めて簡単に
行うことが出来る。
さらに、連結具の他端においては、かんざし筋を挿通
させるだけであり、連結具の他端も裏面板側の鉄筋へ連
結するときと比較して、表面板側の鉄筋から連結具を介
して裏面板側の鉄筋に直接熱が伝わるといったことがな
く、表裏面板間の熱伝導を抑えることができる。従っ
て、連結具の一端を鉄筋に連結して連結強度を強めたに
もかかわらず、断熱性能を良好に維持することが出来
る。
させるだけであり、連結具の他端も裏面板側の鉄筋へ連
結するときと比較して、表面板側の鉄筋から連結具を介
して裏面板側の鉄筋に直接熱が伝わるといったことがな
く、表裏面板間の熱伝導を抑えることができる。従っ
て、連結具の一端を鉄筋に連結して連結強度を強めたに
もかかわらず、断熱性能を良好に維持することが出来
る。
第1図はこの発明の実施例を示すパネルの縦断面図、第
2図は第1図のA−A線断面図、第3図は同じくB−B
線断面図、第4図は、連結具の斜視図である。 (1)……表面板、(3)……裏面板、(5)……断熱
材、(6)……連結具。
2図は第1図のA−A線断面図、第3図は同じくB−B
線断面図、第4図は、連結具の斜視図である。 (1)……表面板、(3)……裏面板、(5)……断熱
材、(6)……連結具。
Claims (1)
- 【請求項1】プレキャストコンクリートからなる表面板
と同じくプレキャストコンクリートからなる裏面板との
間に断熱材を介在させた外壁パネルにおいて、前記断熱
材を貫通して設けた連結具の一端に折り曲げ片を取り付
け、この折り曲げ片を前記表面板側の鉄筋へ巻き付ける
とともに、前記連結具の他端にかんざし筋を挿通して、
前記連結具の一端を前記表面板に、他端を前記裏面板に
それぞれ埋設したことを特徴とする外壁パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6197990A JP2883994B2 (ja) | 1990-03-12 | 1990-03-12 | 外壁パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6197990A JP2883994B2 (ja) | 1990-03-12 | 1990-03-12 | 外壁パネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03262847A JPH03262847A (ja) | 1991-11-22 |
JP2883994B2 true JP2883994B2 (ja) | 1999-04-19 |
Family
ID=13186807
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6197990A Expired - Fee Related JP2883994B2 (ja) | 1990-03-12 | 1990-03-12 | 外壁パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2883994B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002294896A (ja) * | 2001-03-28 | 2002-10-09 | Fudo Constr Co Ltd | 断熱pcコンクリート板及びその製造方法 |
-
1990
- 1990-03-12 JP JP6197990A patent/JP2883994B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002294896A (ja) * | 2001-03-28 | 2002-10-09 | Fudo Constr Co Ltd | 断熱pcコンクリート板及びその製造方法 |
JP4615752B2 (ja) * | 2001-03-28 | 2011-01-19 | 株式会社ナカノフドー建設 | 断熱pcコンクリート板及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03262847A (ja) | 1991-11-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |