JP3923236B2 - 建物用外壁材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、主としてカーテンウオール外壁に用いる建物用外壁材に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、3階建て住宅のカーテンウオール外壁には、その外壁強度を満足させるために、図6に示すような外壁材(1)を用いている。この外壁材(1)は、厚さ75mmのコンクリート単版(2)に、2層の鉄筋(3)(3)及びインサートナット(4)(4)を埋設してなる。
【0003】
一方、2階建て住宅の外壁には、図7に示すような外壁材(5)を用いている。この外壁材(5)は、厚さ50mmのコンクリート単版(6)に、単層の鉄筋(7)及びC型鋼(8)を埋設してなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
3階建て住宅のカーテンウオール外壁に用いる外壁材(1)は、2階建て住宅の外壁に用いる外壁材(5)と比べて、コンクリート単版(2)が厚く、重厚な構造となっており、このため製造コストが高騰していた。しかし、2階建て住宅の外壁に用いる外壁材(5)を、そのまま3階建て住宅のカーテンウオール外壁に用いるには、強度的にも構造的にも無理があった。
【0005】
そこで、この発明は、上記不具合を解消して、コンクリート単版の厚みを薄くしても、強度が高く、3階建て住宅のカーテンウオール外壁等に用いることができる建物用外壁材の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明の建物用外壁材は、溝型フレーム材を、その底面部が突出するようにしてコンクリート単版に埋め込むとともに、その溝型フレーム材の溝部に設けたインサートナットの一端部を、溝型フレーム材の底面部に形成した開口から臨ませるようにした建物用外壁材であって、前記コンクリート単版に埋め込んだ単層の鉄筋に、溝型フレーム材の側面部先端を溝部外側に向けて折曲してなる一対のフランジを固定するようにしたことを特徴とする。
【0007】
そして、インサートナットの他端部を、コンクリート単版に埋め込むようにしている。
【0008】
また、上記外壁材において、コンクリート単版の厚みを約50mmに設定している。さらに、コンクリート単版の小口側端部を中央部に比べて厚肉としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、この発明の一実施形態に係る建物用外壁材(10)の要部縦断面図を示している。図において、(11)は、長方形状に成型された厚さ約50mmのコンクリート単版であって、このコンクリート単版(11)には、溝型フレーム材(12)及び単層のメッシュ状鉄筋(13)が埋設されている。
【0010】
溝型フレーム材(12)は、図2に示すように、その底面部(14)の要所要所に適宜間隔をあけて開口(15)(15)…が形成されており、また一対の側面部(16)(16)の先端が溝部(17)の外側に向けて折曲されて一対のフランジ(18)(18)とされている。そして、この溝型フレーム材(12)は、その底面部(14)が突出するようにしてコンクリート単版(11)に埋め込まれ、そのフランジ(18)(18)がメッシュ状鉄筋(13)に溶接等によって固定されている。
【0011】
(20)は、溝型フレーム材(12)の溝部(17)内に設けた有底筒状のインサートナットである。このインサートナット(20)は、ねじ孔を利用して梁等の躯体側に外壁材(10)を取り付けるためのもので、そのねじ孔が開放している一端部が溝型フレーム材(12)の開口(15)(15)から臨むようにして、一端部の端面を溝型フレーム材(12)の底面部(14)に当接させた状態で、溶接等によって溝型フレーム材(12)に固定されている。また、インサートナット(20)の閉塞側の他端部は、コンクリート単版(11)に埋め込まれた状態となっている。
【0012】
上記構成の外壁材(10)の製造に際しては、一対の溝型フレーム材(12)(12)、複数のインサートナット(20)(20)…、及びメッシュ状鉄筋(13)を溶接等によって互いに固定し、図3に示すような組品(30)とする。そして、コンクリートを流し込んだ図示しない型枠内に組品(30)を挿入するか、或いは、組品(30)を挿入した型枠内にコンクリートを流し込んで、コンクリートを一定時間養生させた後に脱型を行うことで、図4に示すように、組品(30)がコンクリート単版(11)に埋設した外壁材(10)を得ることができる。
【0013】
このような外壁材(10)においては、フランジ(18)(18)付き溝型フレーム材(12)を、その底面部(14)が突出するようにしてコンクリート単版(11)に埋め込んでいることから、溝型フレーム材(12)の溝部(17)内にもコンクリートが充填した状態となり、溝型フレーム材(12)がコンクリート単版(11)に強固に固定されて、強度の高い外壁材(10)とすることができる。しかも、溝型フレーム材(12)に固定したインサートナット(20)(20)…の他端部が、コンクリート単版(11)に埋め込まれ、開放側の一端部が、溝型フレーム材(12)の開口(15)(15)…から臨むようにして設けていることから、梁等への係合も支障なく行うことができる。
【0014】
従って、外壁材(10)のコンクリート単版(11)の厚さを、従来の2階建て住宅の外壁用の外壁材(5)と同様に50mm程度としているにもかかわらず、その外壁材(10)の強度を、3階建て住宅のカーテンウオール外壁用の外壁材(1)と同等の強度とすることができ、外壁材(10)を、強度的にクリアした状態で3階建て住宅のカーテンウオール外壁用として用いることができる。なお、溝型フレーム材(12)の突出量を含めた外壁材(10)全体の厚みは、3階建て住宅のカーテンウオール外壁用の外壁材(1)の厚みとほぼ同じ75mm程度に設定されており、これにより外壁材(1)と同様にして梁等に取り付けることができる。
【0015】
図5は、他の実施形態に係る外壁材(30)を示しており、この外壁材(30)は、そのコンクリート単版(11)の小口側端部(31)の肉厚が約75mmとされて、肉厚が50mmの中央部よりも厚肉とされている。すなわち、小口側端部(31)が溝型フレーム材(12)の突出量と同じだけその突出方向に張り出して、小口端面側から溝型フレーム材(12)が見えないようになっている。従って、この外壁材(30)の小口端面を意匠面とすることができ、サッシ(35)等の開口部周りに配置可能な外壁材(30)とすることができる。
【0016】
なお、この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正及び変更を加え得ることは勿論である。
【0017】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明では、溝型フレーム材を、その底面部が突出するようにしてコンクリート単版に埋め込んでいるので、溝型フレーム材の溝部内にもコンクリートが充填することになり、コンクリート単版の厚みを薄くしても、強度の高い外壁材とすることができる。しかも、溝型フレーム材の溝部には、その開口に臨ませるようにして躯体取付用のインサートナットを設けていることから、梁等への外壁材の取り付けもインサートナットのねじ孔を利用して支障なく行うことができる。従って、この外壁材を、従来の重厚な外壁材の代わりに、3階建て住宅のカーテンウオール外壁等の外壁材として用いることができ、大幅なコストダウンを図ることができる。
【0018】
さらに、コンクリート単版には、単層の鉄筋を埋め込んでいるので、2層の鉄筋を埋め込むときと比べて、製造コストをさらに削減することができる。
【0019】
さらにまた、コンクリート単版の小口側端部を中央部に比べて厚肉とすることで、その小口端面を意匠面とすることができ、サッシや出入り口周辺へ配置可能な外壁材とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る外壁材の要部縦断面図である。
【図2】溝型フレーム材、インサートナット及び鉄筋の分解斜視図である。
【図3】同じくその組品を示す斜視図である。
【図4】外壁材の斜視図である。
【図5】他の実施形態に係る外壁材の要部縦断面図である。
【図6】従来の3階建て住宅のカーテンウオール外壁に用いる外壁材の要部縦断面図である。
【図7】従来の2階建て住宅の外壁に用いる外壁材の要部縦断面図である。
【符号の説明】
(10)(30) 外壁材
(11) コンクリート単版
(12) 溝型フレーム材
(13) 鉄筋
(14) 底面部
(15) 開口
(17) 溝部
(18) フランジ
(20) インサートナット
(31) 小口側端部
Claims (4)
- 溝型フレーム材を、その底面部が突出するようにしてコンクリート単版に埋め込むとともに、その溝型フレーム材の溝部に設けたインサートナットの一端部を、溝型フレーム材の底面部に形成した開口から臨ませるようにした建物用外壁材であって、前記コンクリート単版に埋め込んだ単層の鉄筋に、溝型フレーム材の側面部先端を溝部外側に向けて折曲してなる一対のフランジを固定するようにしたことを特徴とする建物用外壁材。
- インサートナットの他端部を、コンクリート単版に埋め込むようにした請求項1記載の建物用外壁材。
- コンクリート単版の厚みを約50mmに設定した請求項1又は2記載の建物用外壁材。
- コンクリート単版の小口側端部を中央部に比べて厚肉とした請求項1乃至3のいずれかに記載の建物用外壁材。
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