JP3049517B2 - 隅用外壁パネル - Google Patents
隅用外壁パネルInfo
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- JP3049517B2 JP3049517B2 JP3226496A JP22649691A JP3049517B2 JP 3049517 B2 JP3049517 B2 JP 3049517B2 JP 3226496 A JP3226496 A JP 3226496A JP 22649691 A JP22649691 A JP 22649691A JP 3049517 B2 JP3049517 B2 JP 3049517B2
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- frame
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンクリートからな
る外壁の出隅或は入隅部に使用される断面L形の外壁パ
ネルに関するものである。
る外壁の出隅或は入隅部に使用される断面L形の外壁パ
ネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリートからなる外壁の出入隅部に
使用される外壁パネルとしては、従来、次の3種類のも
のが用いられている。
使用される外壁パネルとしては、従来、次の3種類のも
のが用いられている。
【0003】 金属板をL形に加工したもの。
【0004】 ALC板等において、予めL形に一体
に形成した軽量コンクリート製のもの。
に形成した軽量コンクリート製のもの。
【0005】 鉄筋又は繊維などで補強強化した普通
又は重量コンクリートからなるもの。
又は重量コンクリートからなるもの。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の隅用外壁パ
ネルにおいて、金属板を加工したものは、加工製に優
れ、また、運搬などの取扱い性に優れている利点がある
が、コンクリートからなる他の外壁部分と外観が異なる
ため、意匠性に劣り、また、外壁全体が金属とコンクリ
ートを複合した構造となるため、構造が複雑となり各種
の性能確保が難しいという問題がある。
ネルにおいて、金属板を加工したものは、加工製に優
れ、また、運搬などの取扱い性に優れている利点がある
が、コンクリートからなる他の外壁部分と外観が異なる
ため、意匠性に劣り、また、外壁全体が金属とコンクリ
ートを複合した構造となるため、構造が複雑となり各種
の性能確保が難しいという問題がある。
【0007】軽量コンクリートを用いたものでは、製造
技術及び強度の問題から各辺を30センチメートル以下
にする必要があり、出入隅部の間隔が狭く、この隅用コ
ンクリート板を取り付けるための柱材の周辺に、取付金
物を取り付けるスペースが小さくなり、設計及び施工が
複雑となる欠点がある。また、各パネル間の目地間隔
が、その隅用パネルの幅などに制限され、外観上の展開
応用性が低いという不都合がある。
技術及び強度の問題から各辺を30センチメートル以下
にする必要があり、出入隅部の間隔が狭く、この隅用コ
ンクリート板を取り付けるための柱材の周辺に、取付金
物を取り付けるスペースが小さくなり、設計及び施工が
複雑となる欠点がある。また、各パネル間の目地間隔
が、その隅用パネルの幅などに制限され、外観上の展開
応用性が低いという不都合がある。
【0008】他方、繊維などで補強した強度の高いコン
クリートを用いたものでは、このような欠点がない半
面、他のものに比較して重量が非常に重くなり、取扱い
が困難となる欠点がある。
クリートを用いたものでは、このような欠点がない半
面、他のものに比較して重量が非常に重くなり、取扱い
が困難となる欠点がある。
【0009】すなわち、この発明の目的は、軽量で取扱
性に優れ、しかも、各辺の幅に制限を受けることのない
コンクリート製の出入隅用の外壁パネルを得ることにあ
る。
性に優れ、しかも、各辺の幅に制限を受けることのない
コンクリート製の出入隅用の外壁パネルを得ることにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明では、断面L形に一体形成されるコンクリ
ート製のパネル本体(1)の各辺の内壁面に、それら各
辺の周囲に沿うようにしてそれぞれ金属製の補強用枠体
(2)を一体に取付けるとともに、それら各枠体(2)
を相互に連結するものである。
め、この発明では、断面L形に一体形成されるコンクリ
ート製のパネル本体(1)の各辺の内壁面に、それら各
辺の周囲に沿うようにしてそれぞれ金属製の補強用枠体
(2)を一体に取付けるとともに、それら各枠体(2)
を相互に連結するものである。
【0011】上記において、枠体(2)を、溝形鋼から
なる左右の縦枠(3)(3)と同じく溝形鋼からなる上
下の横枠(4)(4)とから構成し、パネル本体(1)
に埋め込むインサートナット(10)へボルトをねじ込んで
取り付けることが考えられる。
なる左右の縦枠(3)(3)と同じく溝形鋼からなる上
下の横枠(4)(4)とから構成し、パネル本体(1)
に埋め込むインサートナット(10)へボルトをねじ込んで
取り付けることが考えられる。
【0012】また、山形鋼からなる連結材(11)の一方の
辺を前記各枠体(2)の互いに隣接する一方の縦枠
(3)(3)に重ね、他方の辺を他方の縦枠(3)
(3)に重ねて、それぞれボルトで互いに緊結すること
が考えられる。
辺を前記各枠体(2)の互いに隣接する一方の縦枠
(3)(3)に重ね、他方の辺を他方の縦枠(3)
(3)に重ねて、それぞれボルトで互いに緊結すること
が考えられる。
【0013】
【実施例】図1は、出隅部に使用されるこの発明の隅用
外壁パネルを内壁面側から見た全体図で、図において、
(1)は、水平断面L形に形成されたコンクリート製の
パネル本体で、その各辺の内壁面側に、それぞれ方形の
金属製枠体(2)(2)が一体に取り付けられている。
そして、それら枠体(2)が、断面L形の山形鋼からな
る連結材(11)によって相互に連結されている。
外壁パネルを内壁面側から見た全体図で、図において、
(1)は、水平断面L形に形成されたコンクリート製の
パネル本体で、その各辺の内壁面側に、それぞれ方形の
金属製枠体(2)(2)が一体に取り付けられている。
そして、それら枠体(2)が、断面L形の山形鋼からな
る連結材(11)によって相互に連結されている。
【0014】上記各枠体(2)は、溝形鋼からなる左右
一対の縦枠(3)(3)と、同じく溝形鋼からなる上下
一対の横枠(4)(4)を、それらの溝部が内向きとな
るようにして互いに方形に接合したもので、各コーナー
のパネル本体(1)とは反対側のフランジ(5)(6)
外側面に、ボルト孔(7)を形成した取付プレート
(8)が予め溶接されて、この取付プレート(8)で、
柱や梁等の骨組に取り付けるようにしている。図2以下
に示す(9)は、ボルト孔(7)に適合するようにし
て、取付プレート(8)の裏面に溶接した裏ナットであ
る。
一対の縦枠(3)(3)と、同じく溝形鋼からなる上下
一対の横枠(4)(4)を、それらの溝部が内向きとな
るようにして互いに方形に接合したもので、各コーナー
のパネル本体(1)とは反対側のフランジ(5)(6)
外側面に、ボルト孔(7)を形成した取付プレート
(8)が予め溶接されて、この取付プレート(8)で、
柱や梁等の骨組に取り付けるようにしている。図2以下
に示す(9)は、ボルト孔(7)に適合するようにし
て、取付プレート(8)の裏面に溶接した裏ナットであ
る。
【0015】図2及び図3で示すように、パネル本体
(1)には、その裏面に露出するようにしてインサート
ナット(10)が埋め込まれ、枠体(2)のパネル本体
(1)側のフランジ(5)(6)へ差し込んだボルト
(13)を、そのインサートナット(10)へ螺合して、その
枠体(2)をパネル本体(1)に取り付けている。ま
た、上記連結材(11)は、その一辺を互いに隣接する枠体
(2)の縦枠(3)(3)の一方のウエブ(12)外側面に
重ね、他方の辺を同じく他方の枠体(2)のウエブ(12)
の外側面に重ね、それぞれボルト(15)で固定され、こ
れによって、両枠体(2)を相互に連結している。図
中、(14)はパネル本体(1)内に配置した金網状の鉄
筋である。
(1)には、その裏面に露出するようにしてインサート
ナット(10)が埋め込まれ、枠体(2)のパネル本体
(1)側のフランジ(5)(6)へ差し込んだボルト
(13)を、そのインサートナット(10)へ螺合して、その
枠体(2)をパネル本体(1)に取り付けている。ま
た、上記連結材(11)は、その一辺を互いに隣接する枠体
(2)の縦枠(3)(3)の一方のウエブ(12)外側面に
重ね、他方の辺を同じく他方の枠体(2)のウエブ(12)
の外側面に重ね、それぞれボルト(15)で固定され、こ
れによって、両枠体(2)を相互に連結している。図
中、(14)はパネル本体(1)内に配置した金網状の鉄
筋である。
【0016】上記枠体(2)を取り付けた外壁パネル
は、まず、枠体(2)を連結材(11)で相互に連結し、か
つ、インサートナット(10)を取り付けた状態で、パネル
本体(1)製造用の型枠内に設置した後、型枠内にコン
クリートを流し込んで、コンクリートの成型と同時に連
結するものである。
は、まず、枠体(2)を連結材(11)で相互に連結し、か
つ、インサートナット(10)を取り付けた状態で、パネル
本体(1)製造用の型枠内に設置した後、型枠内にコン
クリートを流し込んで、コンクリートの成型と同時に連
結するものである。
【0017】図4から図6は、入隅部に使用する外壁パ
ネルであって、この場合には、パネル本体(1)の屈曲
方向の外側面が内壁面側となるから、その外側面に枠体
(2)を取り付けている。
ネルであって、この場合には、パネル本体(1)の屈曲
方向の外側面が内壁面側となるから、その外側面に枠体
(2)を取り付けている。
【0018】
【発明の効果】以上のように、この発明では、出隅或は
入隅に使用される断面L形のコンクリート製の外壁パネ
ルの内壁面側に、金属製の枠体を取り付けているから、
この枠体がパネル本体の強度を補強し、したがって強度
が高く、比較的強度の弱い軽量のコンクリート板を用い
た場合でも、各辺の幅も独自の幅で且つ広い任意の幅の
ものを使用することが出来、軽量で取扱性に優れると同
時に、形状の自由度の大きいパネルを得ることが出来
る。
入隅に使用される断面L形のコンクリート製の外壁パネ
ルの内壁面側に、金属製の枠体を取り付けているから、
この枠体がパネル本体の強度を補強し、したがって強度
が高く、比較的強度の弱い軽量のコンクリート板を用い
た場合でも、各辺の幅も独自の幅で且つ広い任意の幅の
ものを使用することが出来、軽量で取扱性に優れると同
時に、形状の自由度の大きいパネルを得ることが出来
る。
【0019】そして、そのように各辺の幅を大きくとれ
ることから、隅用パネルを取り付けるスペースが大きく
なり、柱などの取付部分の設計及び取付作業が容易で、
更に、目地の間隔も、例えばこのパネル本体の外側面に
化粧目地を設けることなどにより同一間隔で任意の幅を
採ることが出来る。
ることから、隅用パネルを取り付けるスペースが大きく
なり、柱などの取付部分の設計及び取付作業が容易で、
更に、目地の間隔も、例えばこのパネル本体の外側面に
化粧目地を設けることなどにより同一間隔で任意の幅を
採ることが出来る。
【0020】勿論、コンクリート製のパネル本体を用い
るから、他のコンクリート外壁と同一素材の外壁面とな
り、意匠性にも優れている。しかも、外壁パネルは一体
のL形であるから、例えば直線状のものをL形に接合す
るもののように目地処理を行う必要がない。
るから、他のコンクリート外壁と同一素材の外壁面とな
り、意匠性にも優れている。しかも、外壁パネルは一体
のL形であるから、例えば直線状のものをL形に接合す
るもののように目地処理を行う必要がない。
【図1】この発明ので隅用外壁パネルの斜視図である。
【図2】同じく横断平面図である。
【図3】同じく縦断面図である。
【図4】入隅部に使用される外壁パネルの横断平面図で
ある。
ある。
【図5】同じく縦断面図である。
【図6】同じく側面図である。
(1) パネル本体 (2) 枠体 (3) 縦枠 (4) 横枠 (10) インサートナット (11) 連結材 (13) ボルト
Claims (3)
- 【請求項1】断面L形に一体形成されるコンクリート製
のパネル本体の各辺の内壁面に、それら各辺の周囲に沿
うようにしてそれぞれ金属製の補強用枠体を一体に取付
けるとともに、それら各枠体を相互に連結してなること
を特徴とする隅用外壁パネル。 - 【請求項2】枠体が、溝形鋼からなる左右の縦枠と同じ
く溝形鋼からなる上下の横枠とからなり、パネル本体に
埋め込むインサートナットへボルトをねじ込んで取り付
けてあることを特徴とする請求項1記載の隅用外壁パネ
ル。 - 【請求項3】山形鋼からなる連結材の一方の辺を前記各
枠体の互いに隣接する一方の縦枠に重ね、他方の辺を他
方の縦枠に重ねて、それぞれボルトで互いに緊結したこ
とを特徴とする隅用外壁パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3226496A JP3049517B2 (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | 隅用外壁パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3226496A JP3049517B2 (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | 隅用外壁パネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0544324A JPH0544324A (ja) | 1993-02-23 |
JP3049517B2 true JP3049517B2 (ja) | 2000-06-05 |
Family
ID=16846022
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3226496A Expired - Fee Related JP3049517B2 (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | 隅用外壁パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3049517B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4520896B2 (ja) * | 2005-04-15 | 2010-08-11 | 積水化学工業株式会社 | 複層パネル及び複層パネルの取付構造 |
-
1991
- 1991-08-12 JP JP3226496A patent/JP3049517B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0544324A (ja) | 1993-02-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |