JP2759712B2 - 鉄骨柱と鉄筋コンクリートフラットスラブの接合部の構造 - Google Patents

鉄骨柱と鉄筋コンクリートフラットスラブの接合部の構造

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JP2759712B2
JP2759712B2 JP2412373A JP41237390A JP2759712B2 JP 2759712 B2 JP2759712 B2 JP 2759712B2 JP 2412373 A JP2412373 A JP 2412373A JP 41237390 A JP41237390 A JP 41237390A JP 2759712 B2 JP2759712 B2 JP 2759712B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄骨柱と鉄筋コンクリ
ートフラットスラブの接合部の構造に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄骨鉄筋コンクリート造又は鉄筋
コンクリート造のフラットスラブ形式の建物では、図5
に示すように、柱AとフラットスラブBとの接合部に柱
頭支板CaとキャピタルCbから成る柱頭部Cが一体に
設けられる。したがって、フラットスラブBのせん断
力、曲げモーメント等を遜色なく合理的に柱Aへと伝達
できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、鋼管の鉄骨柱
と鉄骨コンクリートフラットスラブとの接合部の場合、
鉄骨柱表面とスラブコンクリートとの接合力が弱く、十
分な一体化が得られないため、そのせん断力、曲げモー
メント等に対する所要の耐力を得難い欠点があった。と
ころで、特開平1−223236号公報には、鋼管の鉄
骨柱と鉄骨コンクリートフラットスラブとの接合部にお
いて、その接合部の上端と下端で鉄骨柱にリング状補剛
リブを溶接し、両リング状補剛リブを鉄骨コンクリート
フラットスラブの上端と下端に打込み一体化させるもの
が示されている。しかし、これとて、リング状補剛リブ
の取付強度に難点があるため、結局は、せん断力、曲げ
モーメント等に対する所要の耐力を十分に確保できな
い。そのリング状補剛リブをブラケット等で補強するこ
とも考えられるが、これでは、ブラケットが柱頭部に表
出して甚だ見映えが悪くなり、折角のフラットスラブの
採用も無意味に帰することにもなりかねない。本発明
は、これらの問題点を解決しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1の発明は、鋼管の鉄骨柱1と鉄筋コンクリートフ
ラットスラブ2との接合部3において、その接合部3の
下端で上記鉄骨柱1の周りにごく幅の狭いフランジ状の
鋼製支圧板4を設け、該支圧板上面乃至鉄骨柱1に複数
の補強リブ41を等間隔に溶接し、これらの支圧板4及
び補強リブ41を鉄筋コンクリートフラットスラブ2の
下部に打込み一体化させたことを特徴とする。
【0005】請求項2の発明は、請求項1の鉄骨柱と鉄
筋コンクリートフラットスラブの接合部の構造にあっ
て、上記支圧板4及び上記補強リブ41をより幅広く形
成して成る。
【0006】請求項3の発明は、鋼管の鉄骨柱1と鉄筋
コンクリートフラットスラブ2との接合部3において、
その接合部3の下端で鉄骨柱1にダイヤフラム7を水平
に貫通させて設けるとともに、該ダイヤフラム7の周縁
に支圧板4を一体に形成して鉄骨柱1周面から突出さ
せ、該支圧板4を鉄筋コンクリートフラットスラブ2の
下部に打込み一体化させたことを特徴とする。
【0007】
【作用】如上の構成であるから、請求項1乃至請求項3
のいずれの発明にあっても、鉄筋コンクリートフラット
スラブ2からの荷重を、支圧板4の存在によって生じる
トラス効果を利用して鉄骨柱1へと伝達できる。すなわ
ち、図1に示すように、支圧板4により、鉄筋コンクリ
ートフラットスラブ2内に生じる圧縮合力Pとそれに釣
り合う鉄筋21の引張力Tを利用して鉄筋コンクリート
フラットスラブ2のせん断力Qを鉄骨柱1へと伝達で
き、また、その鉄筋コンクリートフラットスラブ2に生
じる曲げモーメントMを鉄骨柱1へと伝達できる。鉄筋
コンクリートフラットスラブ2内の圧縮合力Pをできる
だけ支圧板4に集中させるためには、コンクリートの許
容支圧耐力内で支圧板4の面積にしたがって幅をできる
だけ小さくするほうがよく、トラス効果を大きくでき
る。
【0008】而して、請求項1及び請求項2の発明で
は、支圧板4上面乃至鉄骨柱1に等間隔に溶接した複数
の補強リブ41により、支圧板4には十分な取付強度を
確保でき、これらの支圧板4及び補強リブ41の鉄筋コ
ンクリートフラットスラブ2下部への打込み一体化と相
俟って十分な耐力を確保でき、かつ、これらの支圧板4
及び補強リブ41が表出しないことで見映えをよくする
ことができる。
【0009】また、請求項3の発明では、支圧板4が鉄
骨柱1に水平に貫通させたダイヤフラム7と一体である
ことにより、支圧板4には十分な取付強度を確保でき、
該支圧板4の鉄筋コンクリートフラットスラブ2下部へ
の打込み一体化と相俟って十分な耐力を確保でき、か
つ、異物が表出しないことにより、見映えをよくするこ
とができる。
【0010】
【実施例】図1及び図2は、請求項1の発明に係る実施
例で、内部にコンクリート5を打ち込んだ角形鋼管の鉄
骨柱1の中途に、鉄筋コンクリートフラットスラブ2を
接合する場合の接合部3を示している。
【0011】鉄骨柱1は、接合部3の下端で、ごく幅の
狭いフランジ状の鋼製支圧板4を溶接にて一体に周設
し、該支圧板の上面乃至鉄骨柱1には、複数の補強リブ
41を等間隔に溶接してそれそれ一体に立設している。
また、鉄筋コンクリートフラットスラブ2は、接合部3
において柱頭支板6を備え、その柱頭支板6の下部に上
記支圧板4及び複数の補強リブ41を打込み一体化させ
ている。
【0012】図3は、請求項2の発明に係る実施例を示
している。この場合、前例において、上記鋼製支圧板4
及び上記補強リブ41をやや大きくしている。他は、前
例と同じにつき、説明を省略する。
【0013】図4は、請求項3の発明に係る実施例を示
している。この場合、鋼製支圧板4と柱のダイヤフラム
7を一体に形成して、鉄骨柱1に水平に貫通させて設け
ている。ただし、鉄骨柱1の内部にコンクリートを有し
ていない。この場合も、その支圧板4を鉄筋コンクリー
トフラットスラブ2の下部すなわち柱頭支板6の下部に
打込み一体化させている。
【0014】
【発明の効果】請求項1、請求項2、請求項3の発明に
よれば、鋼管の鉄骨柱1の接合部3の下端に適宜幅の支
圧板4を有しているので、鉄筋コンクリートフラットス
ラブ2から鉄骨柱1への荷重の伝達に適正なトラス効果
を得ることができ、該支圧板4を介して鉄筋コンクリー
トフラットスラブ2のせん断力Q、曲げモーメントM等
を鉄骨柱1へと伝達させることができて、鉄骨柱1と鉄
筋コンクリートフラットスラブ2との接合部3であって
も、強力な結合力、耐力を確保でき、しかも、構造が簡
単で低コストで施工できる。そして、フランジ状の支圧
板4は、かなり小さいものでよいので、鉄骨柱1の工場
生産過程で付設しても支障なく搬送でき、生産性、施工
性を高めることができる。
【0015】更に、請求項1、請求項2の発明によれ
ば、鉄骨柱1の周りに設けた支圧板4の上面乃至鉄骨柱
1に複数の補強リブ41を等間隔に溶接して、これらの
支圧板4及び補強リブ41を鉄筋コンクリートフラット
スラブ2の下部に打込み一体化させているので、また、
請求項3の発明によれば、支圧板4を鉄骨柱1に水平に
貫通させたダイヤフラム7の周縁に一体に形成して鉄骨
柱1周面から突出させ、該支圧板4を鉄筋コンクリート
フラットスラブ2の下部に打込み一体化させているの
で、いずれ場合も支圧板4の取付強度を格段に高めるこ
とができて、せん断力、曲げモーメント等に対する所要
の耐力を十分に確保でき、しかも、支圧板4や補強リブ
41等が一切突出せず、表出するブラケット等も要しな
いから、見映えが悪くなるようなことはなく、フラット
スラブの良さを十分に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1の発明の実施例に係る縦断側面図で
ある。
【図2】 同例の要部の横断平面図である。
【図3】 請求項2の発明の実施例に係る要部の縦断側
面図である。
【図4】 請求項3の発明の実施例に係る要部の縦断側
面図である。
【図5】 従来例を示す截断斜視図である。
【符号の説明】
1…鉄骨柱 2…鉄筋コンクリート
フラットスラブ 3…接合部 4…支圧板 5…コンクリート 6…柱頭支板 7…ダイヤフラム 21…鉄筋 41…補強リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 5/43 E04B 1/16 - 1/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼管の鉄骨柱1と鉄筋コンクリートフラ
    ットスラブ2との接合部3において、その接合部3の下
    端で上記鉄骨柱1の周りにごく幅の狭いフランジ状の鋼
    製支圧板4を設け、該支圧板上面乃至鉄骨柱1に複数の
    補強リブ41を等間隔に溶接し、これらの支圧板4及び
    補強リブ41を鉄筋コンクリートフラットスラブ2の下
    部に打込み一体化させたことを特徴とする鉄骨柱と鉄筋
    コンクリートフラットスラブの接合部の構造。
  2. 【請求項2】 上記支圧板4及び上記補強リブ41をよ
    り幅広く形成した請求項1記載の鉄骨柱と鉄筋コンクリ
    ートフラットスラブの接合部の構造。
  3. 【請求項3】 鋼管の鉄骨柱1と鉄筋コンクリートフラ
    ットスラブ2との接合部3において、その接合部3の下
    端で鉄骨柱1にダイヤフラム7を水平に貫通させて設け
    るとともに、該ダイヤフラム7の周縁に支圧板4を一体
    に形成して鉄骨柱1周面から突出させ、該支圧板4を鉄
    筋コンクリートフラットスラブ2の下部に打込み一体化
    させたことを特徴とする鉄骨柱と鉄筋コンクリートフラ
    ットスラブの接合部の構造。
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JPH0247122Y2 (ja) * 1985-11-25 1990-12-12
JPH0765368B2 (ja) * 1986-08-06 1995-07-19 清水建設株式会社 プレキャストコンクリート製ハーフフラットスラブ
JPH076202B2 (ja) * 1988-03-03 1995-01-30 大成建設株式会社 フラツトスラブと真柱との接合構造

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