JP2850712B2 - Ｓｃ耐震壁 - Google Patents
Ｓｃ耐震壁Info
- Publication number
- JP2850712B2 JP2850712B2 JP5200781A JP20078193A JP2850712B2 JP 2850712 B2 JP2850712 B2 JP 2850712B2 JP 5200781 A JP5200781 A JP 5200781A JP 20078193 A JP20078193 A JP 20078193A JP 2850712 B2 JP2850712 B2 JP 2850712B2
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- Japan
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- concrete
- wall
- steel
- steel pipe
- steel plate
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- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、鋼板コンクリート壁
とこの鋼板コンクリート壁の両側に位置する鋼管コンク
リート柱とからなる鋼板コンクリート耐震壁（以下「Ｓ
Ｃ耐震壁」という）に関する。
とこの鋼板コンクリート壁の両側に位置する鋼管コンク
リート柱とからなる鋼板コンクリート耐震壁（以下「Ｓ
Ｃ耐震壁」という）に関する。
【０００２】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】一般
に、ＳＣ耐震壁は構造特性が良く、またＲＣ構造に比べ
て施工が容易で、施工の合理化が期待できる。
に、ＳＣ耐震壁は構造特性が良く、またＲＣ構造に比べ
て施工が容易で、施工の合理化が期待できる。
【０００３】ところで、いわゆるＲＣ構造やＳＲＣ構造
の建物においては、柱間に各階ごとに梁が架け渡されて
いるが、各階ごとに梁を架け渡すと、隣接する柱間に構
築されたコンクリート耐震壁が圧縮筋違いとして機能し
得る（アーチアクション）角度θ°が小さくなることか
ら（図２（ａ）参照）、コンクリート耐震壁が圧縮筋違
いとして充分に機能し得るが、構造が複雑化して施工が
面倒になる等の問題があるため、梁はないほうが望まし
い。特に、階段部分やトイレ部分などのコア部分に梁が
あると、施工性が著しく低下する。
の建物においては、柱間に各階ごとに梁が架け渡されて
いるが、各階ごとに梁を架け渡すと、隣接する柱間に構
築されたコンクリート耐震壁が圧縮筋違いとして機能し
得る（アーチアクション）角度θ°が小さくなることか
ら（図２（ａ）参照）、コンクリート耐震壁が圧縮筋違
いとして充分に機能し得るが、構造が複雑化して施工が
面倒になる等の問題があるため、梁はないほうが望まし
い。特に、階段部分やトイレ部分などのコア部分に梁が
あると、施工性が著しく低下する。
【０００４】一方、各階に梁が設けられていないと、施
工性が著しく向上する反面、アーチアクションの角度θ
°が大きくなることから（図２（ｂ）参照）、コンクリ
ート耐震壁の圧縮筋違いとしての機能が著しく低下して
しまうのを免れない。
工性が著しく向上する反面、アーチアクションの角度θ
°が大きくなることから（図２（ｂ）参照）、コンクリ
ート耐震壁の圧縮筋違いとしての機能が著しく低下して
しまうのを免れない。
【０００５】この発明は、以上の課題を解決するために
なされたもので、柱間に架け渡される中間階の梁を無く
して施工性の向上を図るとともに、隣接する柱と、この
柱間に構築されるコンクリート耐震壁との一体化によ
り、コンクリート耐震壁を圧縮筋違いとして確実に機能
できるようにしたＳＣ耐震壁を提供することを目的とす
る。
なされたもので、柱間に架け渡される中間階の梁を無く
して施工性の向上を図るとともに、隣接する柱と、この
柱間に構築されるコンクリート耐震壁との一体化によ
り、コンクリート耐震壁を圧縮筋違いとして確実に機能
できるようにしたＳＣ耐震壁を提供することを目的とす
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、この発明に係るＳＣ耐震壁は、角形鋼管を所定間
隔に設置し、この隣接する角形鋼管の間に二枚の鋼板を
その両端部を前記角形鋼管にそれぞれ溶接して設置する
ことにより鋼板型枠を構成するとともに、前記角形鋼管
と前記鋼板型枠内にコンクリートをそれぞれ打設して鋼
管コンクリート柱と鋼板コンクリート壁をそれぞれ構築
し、かつ前記角形鋼管の側壁部に角形鋼管内のコンクリ
ートと鋼板型枠内のコンクリートとが連続するように孔
を所定間隔に設けることにより構築されている。
めに、この発明に係るＳＣ耐震壁は、角形鋼管を所定間
隔に設置し、この隣接する角形鋼管の間に二枚の鋼板を
その両端部を前記角形鋼管にそれぞれ溶接して設置する
ことにより鋼板型枠を構成するとともに、前記角形鋼管
と前記鋼板型枠内にコンクリートをそれぞれ打設して鋼
管コンクリート柱と鋼板コンクリート壁をそれぞれ構築
し、かつ前記角形鋼管の側壁部に角形鋼管内のコンクリ
ートと鋼板型枠内のコンクリートとが連続するように孔
を所定間隔に設けることにより構築されている。
【０００７】
【実施例】図１（ａ），（ｂ），（ｃ）は、この発明に
係るＳＣ耐震壁の一実施例を示し、図において、符号１
は所定間隔に構築された鋼管コンクリート柱（以下「Ｓ
Ｃ柱」という）、２はこの隣接するＳＣ柱1,1 間に、こ
のＳＣ柱1,1 と一体的に構築された鋼板コンクリート壁
（以下「ＳＣ壁」という）である。
係るＳＣ耐震壁の一実施例を示し、図において、符号１
は所定間隔に構築された鋼管コンクリート柱（以下「Ｓ
Ｃ柱」という）、２はこの隣接するＳＣ柱1,1 間に、こ
のＳＣ柱1,1 と一体的に構築された鋼板コンクリート壁
（以下「ＳＣ壁」という）である。
【０００８】ＳＣ柱１は角形鋼管１ａの中にコンクリー
ト1bを打設することにより構築され、またＳＣ壁２は角
形鋼管１ａ，１ａ間に二枚の鋼板２ａ，２ａを平行に設
置して鋼板型枠を構成し、この鋼板型枠の中にコンクリ
ート２ｂを打設することにより構築されている。
ト1bを打設することにより構築され、またＳＣ壁２は角
形鋼管１ａ，１ａ間に二枚の鋼板２ａ，２ａを平行に設
置して鋼板型枠を構成し、この鋼板型枠の中にコンクリ
ート２ｂを打設することにより構築されている。
【０００９】鋼板２ａの左右縁端部は角形鋼管１ａの側
壁部に一体的にそれぞれ溶接されている。また、角形鋼
管１ａの側壁部には孔４が上下方向に所定間隔に複数形
成され、この複数の孔４を介して角形鋼管１ａ内のコン
クリート１ｂと鋼板型枠内のコンクリート２ｂとが一つ
に連続し、一体になっている。
壁部に一体的にそれぞれ溶接されている。また、角形鋼
管１ａの側壁部には孔４が上下方向に所定間隔に複数形
成され、この複数の孔４を介して角形鋼管１ａ内のコン
クリート１ｂと鋼板型枠内のコンクリート２ｂとが一つ
に連続し、一体になっている。
【００１０】かくして、一体的に構築されたＳＣ柱1,1
とＳＣ壁２とからＳＣ耐震壁が構築されている。なお、
最上階と最下階には通常のＲＣ構造による梁が構築され
ている。
とＳＣ壁２とからＳＣ耐震壁が構築されている。なお、
最上階と最下階には通常のＲＣ構造による梁が構築され
ている。
【００１１】このような構成において、鋼板2aの左右縁
端部が角形鋼管１ａの側面部に一体的に溶接されている
うえに、さらに角形鋼管１ａ内のコンクリート１ｂと鋼
板型枠２ａ内のコンクリート２ｂとが複数の孔４を介し
て連続し、一体化されていることにより、コンクリート
２ｂのアーチアクションの角度θ°が著しく小さくなる
ため、ＳＣ壁２の圧縮筋違いとしての働きが著しく高め
られる。
端部が角形鋼管１ａの側面部に一体的に溶接されている
うえに、さらに角形鋼管１ａ内のコンクリート１ｂと鋼
板型枠２ａ内のコンクリート２ｂとが複数の孔４を介し
て連続し、一体化されていることにより、コンクリート
２ｂのアーチアクションの角度θ°が著しく小さくなる
ため、ＳＣ壁２の圧縮筋違いとしての働きが著しく高め
られる。
【００１２】また、角形鋼管１ａの側壁部にＳＣ柱１と
ＳＣ壁２とを一体化するために、多数のスタッドボルト
を突設する等してシアコネクターを形成する必要がない
ので、施工の省力化などが図れる。
ＳＣ壁２とを一体化するために、多数のスタッドボルト
を突設する等してシアコネクターを形成する必要がない
ので、施工の省力化などが図れる。
【００１３】
【発明の効果】この発明は以上説明した構成からなり、
特に隣接する角形鋼管の間に設置された二枚の鋼板の左
右縁端部が角形鋼管の側面部にそれぞれ溶接され、さら
に角形鋼管の側壁部に、角形鋼管と鋼板型枠内にそれぞ
れ打設されたコンクリートが連続するように、孔が所定
間隔に複数設けられているので、角形鋼管内のコンクリ
ートと鋼板型枠内のコンクリートとが複数の孔を介して
連続し、一体化されていることにより、ＳＣ壁のコンク
リートのアーチアクションの角度θ°が小さくなり、Ｓ
Ｃ壁の圧縮筋違いとしての働きを著しく高めることがで
きる等の効果がある。また、中間階に梁がないので施工
の省力化も図れる。
特に隣接する角形鋼管の間に設置された二枚の鋼板の左
右縁端部が角形鋼管の側面部にそれぞれ溶接され、さら
に角形鋼管の側壁部に、角形鋼管と鋼板型枠内にそれぞ
れ打設されたコンクリートが連続するように、孔が所定
間隔に複数設けられているので、角形鋼管内のコンクリ
ートと鋼板型枠内のコンクリートとが複数の孔を介して
連続し、一体化されていることにより、ＳＣ壁のコンク
リートのアーチアクションの角度θ°が小さくなり、Ｓ
Ｃ壁の圧縮筋違いとしての働きを著しく高めることがで
きる等の効果がある。また、中間階に梁がないので施工
の省力化も図れる。
【図１】（ａ）はこの発明に係るＳＣ耐震壁の一実施例
を示す縦断面図、（ｂ）は（ａ）におけるａ−ａ断面
図、（ｃ）は（ｂ）におけるｂ−ｂ線断面図である。
を示す縦断面図、（ｂ）は（ａ）におけるａ−ａ断面
図、（ｃ）は（ｂ）におけるｂ−ｂ線断面図である。
【図２】（ａ），（ｂ）はＳＣ耐震壁のアーチアクショ
ンを示す説明図である。
ンを示す説明図である。
１…ＳＣ柱（鋼管コンクリート柱）、２…ＳＣ壁（鋼板
コンクリート壁）、１ａ…角形鋼管、1b…コンクリー
ト、２ａ…鋼板、２ｂ…コンクリート、４…孔。
コンクリート壁）、１ａ…角形鋼管、1b…コンクリー
ト、２ａ…鋼板、２ｂ…コンクリート、４…孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 穐山 靖司 東京都調布市飛田給２丁目19番１号 鹿 島建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 林 信之 東京都調布市飛田給２丁目19番１号 鹿 島建設株式会社技術研究所内 (56)参考文献 特開 平２−248582（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−47140（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−277749（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) E04B 2/56 - 2/68
Claims (1)
- 【請求項１】 角形鋼管を所定間隔に設置し、この隣接
する角形鋼管の間に二枚の鋼板をその両端部を前記角形
鋼管にそれぞれ溶接して設置することにより鋼板型枠を
構成するとともに、前記角形鋼管と前記鋼板型枠内にコ
ンクリートをそれぞれ打設して鋼管コンクリート柱と鋼
板コンクリート壁をそれぞれ構築し、かつ前記角形鋼管
の側壁部に角形鋼管内のコンクリートと前記鋼板型枠内
のコンクリートとが連続するように孔を所定間隔に複数
設けてなることを特徴とするＳＣ耐震壁。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5200781A JP2850712B2 (ja) | 1993-08-12 | 1993-08-12 | Ｓｃ耐震壁 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5200781A JP2850712B2 (ja) | 1993-08-12 | 1993-08-12 | Ｓｃ耐震壁 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0754425A JPH0754425A (ja) | 1995-02-28 |
| JP2850712B2 true JP2850712B2 (ja) | 1999-01-27 |
Family
ID=16430087
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5200781A Expired - Lifetime JP2850712B2 (ja) | 1993-08-12 | 1993-08-12 | Ｓｃ耐震壁 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2850712B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104481056A (zh) * | 2014-11-26 | 2015-04-01 | 西安科技大学 | 一种大层高框架剪力墙结构体系 |
| CN105908865A (zh) * | 2016-06-15 | 2016-08-31 | 东南大学 | 一种钢板剪力墙 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6047140A (ja) * | 1983-08-23 | 1985-03-14 | 三菱重工業株式会社 | 鋼板コンクリ−ト構造物 |
| JPH0615779B2 (ja) * | 1985-06-04 | 1994-03-02 | 株式会社竹中工務店 | 鉄骨コンクリート構造におけるコンクリート充填鋼板壁 |
| JPH0749732B2 (ja) * | 1989-03-20 | 1995-05-31 | 株式会社フジタ | 高層建造物における連層耐震壁構造 |
-
1993
- 1993-08-12 JP JP5200781A patent/JP2850712B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0754425A (ja) | 1995-02-28 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19981013 |