JP2883981B2 - 受像層転写用シートを用いる画像形成方法 - Google Patents

受像層転写用シートを用いる画像形成方法

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JP2883981B2 JP62246811A JP24681187A JP2883981B2 JP 2883981 B2 JP2883981 B2 JP 2883981B2 JP 62246811 A JP62246811 A JP 62246811A JP 24681187 A JP24681187 A JP 24681187A JP 2883981 B2 JP2883981 B2 JP 2883981B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、種々の基材に染料画像を形成しようとす
るときに使用する受像層転写シート、および、前記受像
層転写シートを使用して種々の基材に転写して染料受容
性の層を形成した後に単色あるいは多色の染料画像を形
成する方法に関するものである。 〔従来の技術〕 画像の形成の一手法として、希望の色の画像要素を転
写し得る転写シートを使用し、これを被転写基材と重
ね、サーマルヘッドなどの画像情報に応じた熱を与える
点状加熱手段などにより加熱して、被転写基材上に単色
もしくは多色の画像を形成することが既に行われてい
る。 しかし、この画像形成方法では被転写基材によっては
良好な画像を形成することができないことがしばしばで
ある。特に染料を使用して画像を形成するときは、染料
が染着する材質を用いないと画像の濃度が上がらず、実
用的ではない。また、微細な点の集合で画像を形成する
ときは被転写基材の表面に凹凸があると「抜け」(ピン
ホール)が生じて好ましくない。 従って、通常は被転写基材として紙やプラスチックな
どのシートに予め樹脂を塗布して、表面の染料の「付
き」を改善し表面の凹凸を小さくした専用の被転写シー
トを準備しておくが、予め準備された被転写基材があら
ゆる用途に適することはないし、また、予め用途を予測
して種々の基材に樹脂を塗布したものを準備することも
工程・材料・保管・輸送などの面でデメリットが多く、
却って製品価格の上昇を招く欠点がある。 特に、画像を基材の一部分に形成したい場合には、残
りの部分には他の加工を施すことがあり、全面に樹脂を
塗布することは無駄であるだけでなく、弊害すら生じ
る。一例として、身分証明用カードに所有者の顔写真を
形成する場合は、顔は2〜3cm角程度の大きさの区域に
あれば足り、他の部分に印刷、署名、もしくはその他の
加工を施すとすると、樹脂を決められた部分にのみ塗布
しなければならないし、塗布すべき区域も証明用カード
によって異なるから、異なる証明用カードにも転用でき
ない。 〔発明が解決しようとする問題点〕 この発明で解決しようとするのは、従来、被転写基材
の材質、性状によっては染料画像の形成が困難であった
点、予め樹脂を塗布しておく方式では、画像を形成すべ
き希望の位置、画像を形成すべき希望の形状毎に別の被
転写基材を準備しなければならなかった点である。 〔問題点を解決するための手段〕 この発明は、染料が染着する樹脂を基体シート上に設
けた転写シートを準備し、この転写シートを使用して、
種々の基材に転写することにより、任意の基材上に染料
画像の形成が可能な樹脂層を設けることを可能にするも
のである。 この発明は、『基体シート上に、ポリアミド樹脂、
(メタ)アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリビニル
アルコール変性樹脂(ポリビニルホルマール、ポリビニ
ルアセタール、ポリビニルブチラール)、ポリ塩化ビニ
ル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重
合体樹脂、ポリスチレン樹脂、セルロース系樹脂の単独
又は混合したものからなる染料染着性の樹脂を素材とす
る染料画像受容性の受像層を剥離可能に設けて受像層転
写用シートを準備し、前記受像層転写用シートを被転写
基材上に重ねてサーマルヘッドにより部分的に熱転写す
ることにより被転写基材に受像層を転写し、次に、加熱
されると溶融もしくは昇華して移行する性質を有する染
料が樹脂中に溶解もしくは分散した転写性染料層を基体
上に有する染料転写シートを使用して被転写基材上の受
像層に染料からなる画像をサーマルヘッドにより形成す
ることを特徴とする画像形成方法。』 に関するものである。 〔作用〕 この発明では、画像を形成することが可能な樹脂の層
を設けた転写シートを準備し、この転写シートを使用し
て、転写法により他の基材に受像層を形成するので、必
要の都度、任意の基材上に任意の位置・任意の形状で受
像層を形成できる。 〔実施例〕 この発明の受像層転写用シートについて図面を用いな
がら説明する。 第1図に示すようにこの発明の受像層転写用シートA
は、基本的には、基体シート1上に、染料染着性の樹脂
を素材とする染料画像受容性の受像層2が設けられ、こ
の樹脂層2は基体シート1から剥離可能なものである。 基体シート1は、受像層を支持し、受像層を塗布する
際の被塗布材であって、引っ張り強度などの機械的強度
が高く、通常、転写の際に加えられる熱に耐える程度の
耐熱性を有しているものであることが望ましく、一般に
プラスチックフィルム、紙、金属箔などのフレキシブル
な薄いシートが利用される。 基体シート1としては、最も一般的にはプラスチック
フィルムであるポリエチレンテレフタレートフィルムが
用いられるが、ポリフェニレンスルフィルドフィルム、
アラミドフィルム、ポリイミドフィルム等のにより耐熱
性の高いフィルムも用いられる。 基体シート1の厚みは、通常2〜100μm、好ましく
は3〜50μm程度である。 基体シート1の表面の平滑性は転写後の受像層の表面
の平滑性を決めるものであるので、必要な平滑性の程度
に応じ、基体シート1を素材そのままとしておくか、平
滑化の処理、例えばコーティングやカレンダー処理など
を施しておく。 受像層2は、染料の染着性がよく、形成後の画像の保
存安定性に優れた樹脂を使用して設ける。このような樹
脂としては、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、(メ
タ)アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ボリビニルアル
コール変性樹脂(ポリビニルホルマール、ポリビニルア
セタール、ポリビニルブチラール等)、ポリ塩化ビニル
樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合
体樹脂、スチレン系樹脂、セルロース系樹脂などが用い
られ、これら樹脂は単独で使用しても、混合して使用し
てもよい。 例えば、基体シート1がポリエチレンテレフタレート
フィルムであるときは、受像層形成用樹脂として、ポリ
メタクリル酸メチル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合
体、セルロースアセテートブチレート、ポリビニルブチ
ラール、ポリビニルアセタール、ポリスチレンなどの樹
脂の単独または、混合したものが用いられる。 受像層2は、別の基材に転写された後に、染料転写層
を有する転写シートと重ねた状態で加熱されるので、そ
の加熱時に受像層と染料転写層とが熱融着しないよう
に、界面に離型性を与えておくことが望ましい。 離型性を与える箇所は転写シートの染料転写層の表面
でもよいが、受像層の表面でもよく、それら両方でもよ
い。 受像層側に離型性を与える場合は、受像層中の全体に
離型性を混合もしくは溶解しておく。あるいは、離型性
を有する樹脂を使用して受像層を形成してもよい。又
は、受像層の基体シート側に熱離型剤の層を設けてもよ
い。 ここでいう「離型性」は通常の離型性の意味よりも、
サーマルヘッドなどにより加熱して画像を形成する際の
加熱時に転写シートの染料転写層と受像層とが熱融着し
ないことを意味するものとする。 熱離型剤としては例えばシリコーンオイル、シリコー
ンオイル硬化物、シリコーン樹脂、もしくはシリコーン
変性樹脂等のシリコーン系化合物、フッ素形化合物、長
鎖アルキル系化合物、ワックス類、又はリン酸エステル
系界面活性剤等が用いられる。これら熱離型剤は、受像
層を形成するための塗料中に混合もしくは溶解した後、
塗布することにより受像層全体に分布させることができ
る。又は、熱離型剤として比重の大きいものを使用して
受像層形成時に基体シートに近い方へ沈ませる、もしく
は、熱離型剤〜基体シート間の親和性と熱離型剤〜受像
層形成用樹脂間の親和性との違いを利用して、基体シー
トに近い方に熱離型剤を移動させる、などの手法によ
り、転写後に受像層の表面になる側に熱離型剤の層を設
けることができる。勿論、基体シート上に受像層を設け
るのに先立って熱離型剤の層を設けておいてもよい。 受像層2を基体シート1上に設けるには、前記受像層
形成用樹脂、好ましくは受像層形成用樹脂と熱離型剤を
溶剤あるいは、希釈剤とともに混練して受像層用組成物
とし、これを適宜な印刷方法あるいは塗布方法により、
基体シート1上に設ければよい。なお、必要に応じ、受
像層用組成物中に、離型剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤
などを任意の量添加してもよい。 受像層2には、層2の白色度、隠蔽性の向上の目的で
体質顔料及び/又は無機顔料を添加することもできる。 体質顔料としては、カオリンクレー、シリカ、炭酸マ
グネシウム、炭酸カルシウム等が挙げられる。このうち
好ましいものとしてカオリンクレーが推奨でき、土屋カ
オリン工業(株)製の商品名(以下も同じ)JP−100カ
オリン、5M−カオリン、NNカオリン、ハードシル、もし
くはSTカオリンなどが利用できる。 無機顔料としては、硫酸バリウム、アルミナホワイ
ト、酸化チタン、酸化亜鉛等が挙げられる。このうち好
ましいものとして酸化チタンが推奨でき、チタン工業
(株)製の商品名(以下も同じ)KA−10、KA−15、KA−
20、KA−30、KA−35、KA−60、KA−80、もしくはKA−90
(以上はアナターゼ型酸化チタン)、又は、KR−310、K
R−380、KR−460、もしくはKR−480(以上はルチル型酸
化チタン)などが利用できる。 受像層2における体質顔料及び無機顔料の添加量(単
独を用いる場合はいずれかの添加量、両方を用いるとき
は両方の添加量の和)は受像層形成用樹脂100重量部に
対し5〜20重量部程度である。 上記の熱離型性とは別に、受像層を転写する際の離型
性も重要である。離型性があまり軽すぎる(剥離が極め
て容易である)と、転写する前に受像層が基体シートか
ら剥がれてしまう現象が生じる。又、あまり離型性が重
すぎる(剥離が極めて困難である)と、転写時に基体シ
ートと受像層が剥離しづらく、部分的に又は、全面的に
剥離しないことがある。 離型性は基体シートと受像層との剥離強度によるが、
実用的には、受像層と被転写基材との間の接着力とのバ
ランスによっても影響を受ける。 基体シートと受像層との離型性を確保するには、基
体シートと受像層が離型するような剥離槽3(この剥離
層3は剥離時には基体シート側に接着したままである)
を設ける方法、受像層自身に離型性を持たせる方法。 の方法では、ベースフィルム上に剥離層を設けるこ
とが必要であり、その剥離層と受像層間で離型する。こ
の剥離層を設けるには、基体シート1にメラミン処理、
即ち、メラミン、イソシアヌル酸付加物またはメラミ
ン、シアヌル酸付加物をコーティングまたは混練して硬
化塗膜を得る方法が好ましいが、その他、受像層と離型
性を有する材料を基体シートにコーティングするか、も
しくはこのような材料を基体シート中に混練することに
よってもよい。(たとえばシリコーン処理)。 の方法では、一般には基体シートと受像層間で離型
性があればよく、受像層に熱離型性を持たせる方法によ
って実現できる。 およびの方法は適当に選択して、単独もしくは組
み合わせてよい。 樹脂層2の上に、基材に対する密着性、接着性を付与
させるための接着剤層4を設けると各種基材に対する転
写性が増大する。転写が熱転写によって行われる場合、
受像層樹脂自身に接着性を持たせることもできるが、受
像層2とは別の層として接着層4を形成するのが普通で
ある。 接着層4の素材としては、被転写基材表面によく密着
するものが、受像層の種々の基材への接着性を高める意
味で好ましく、この意味で加熱加圧時に溶融する熱可塑
性樹脂を使用することが好ましい。熱可塑性樹脂とし
て、たとえばアクリル系、ビニール系、合成ゴム系、EV
A系、エチレン系などのものが挙げられる。 接着層4を受像層2上に設けるには、前記接着用樹脂
を溶剤あるいは希釈剤とともに混練して接着層用組成物
とし、これを適宜な印刷方法あるいは、塗布方法により
受像層2上に設ければよい。なお必要に応じて接着層用
組成物中に任意の添加剤を加えてもよい。添加剤として
特に顔料等を添加混練すると、被転写基材に隠蔽性を付
与することができ、あるいは、目止め効果を付与するこ
とができる。 接着層4には、層4の白色度、隠蔽性の向上の目的で
体質顔料及び/又は無機顔料を添加することもできる。 体質顔料及び無機顔料としては、受像層2に添加しう
るものとして挙げたものが利用できる。 接着層4における体質顔料及び無機顔料の添加量(単
独を用いる場合はいずれかの添加量、両方を用いるとき
は両方の添加量の和)は接着層用樹脂100重量部に対し
5〜20重量部程度である。 こうして得られる受像層転写用シートAは、種々の被
転写基材Bに、熱ロール、ホットスタンプ等により熱転
写される。熱転写の手段としてはサーマルヘッドを使用
することもでき、サーマルヘッドで熱転写すると、染料
画像形成用の手段と受像層の転写手段とを別にする必要
がなく、装置的に簡略化できる利点がある。又、サーマ
ルヘッドを使用すると、入力する信号に応じて、希望す
る位置に希望する形状の受像層を転写できる利点もあ
る。熱ロール、ホットスタンプでは、型の形状をかえる
ことにより、種々の位置、形状の要望を満たすことがで
きる。このほか、接着剤が感圧性であれば、加圧のみで
転写することも可能である。 被転写基材10としては、素材的には、紙、プラスチッ
クのフィルムもしくはシート又は板、布、不織布、金
属、ガラス、石、木、陶磁器、など種々のものが利用で
き、必要であれば、更に目止め処理、接着力改善のため
の前処理、などが行われる。 受像層の転写は第4図に示すように、受像層転写用シ
ートAと被転写基材Bとを染料転写層と受像層とが接す
るように向い合わせて重ね合わせ、加圧手段5、5′を
使用して部分的に熱転写することにより行われ、画像形
成の可能な区域が被転写基材上に形成される。 そして、熱転写により形成された受像層に対して、第
5図に示すように、基体シート6上に染料転写層7を有
する転写シートBを使用し、染料を画像状に転写させ、
文字、写真もしくは絵画などの画像が被転写基材10上の
受像層2に形成される。 その際、使用する染料転写シートとしては、単一の色
の画像を転写するための単色用転写シートと、イエロ
ー、マゼンタ、シアン、必要に応じ、ブラックの各色を
転写するための多色用転写シートとがあり、多色用転写
シートを使用すると、フルカラー(カラー写真のような
天然色調)の画像も形成できる。 なお、受像層転写用転写シートと、染料転写シートと
は、いずれも同じ材質の基体シート上に設けることがで
きるから、単一の基体シート上に受像層と染料転写層と
を並べて設けた兼用の転写シートとしておくと、別々に
受像層転写用転写シートと染料転写シートとを準備する
煩わしさがない。 第6図は、受像層と染料転写層とを並べて設けた例を
示すもので、基体シート1上に多数色の染料転写層7a
(例えばイエロー)、7b(例えばマゼンタ)、および7c
(例えばシアン)と接着層3を伴った受像層2とを、受
像層2を先頭にして、2、7a、7b、7c、2、7a、7b、7
c、2、………………のように繰り返して設けた受像層
転写と染料転写とを兼ねた兼用の転写シートを示すもの
である。 受像層と染料転写層の並べ方は、このように転写シー
トの流れ方向に並べるのがよいが、転写シートの巾方向
に並べてもよい。 第7図は、受像層転写用シートの受像層部分が、予め
希望する形状にカットされ、切り目8を有する状態を示
す断面図である。このようなカットを転写シートの厚み
全体からみれば半ば切断したものであるので「ハーフカ
ット」ということが多い。このように予めハーフカット
しておくと、サーマルヘッドのような入力信号に応じて
加熱する区域を変えられる手段を用いなくても、被転写
基材上に希望する形状の受像層を転写することができる
利点がある。 以上の画像形成方法を実際に行なうには、使用する転
写シートにもよるが、被転写基材の供給・排出手段、
受像層転写用シートの供給・排出手段および染料転写シ
ートの供給・排出手段並びに、受像層の転写手段・染料
の転写手段を備えた装置を使用するか、被転写基材の
供給・排出手段、兼用転写シートの供給・排出手段およ
び受像層の転写手段・染料の転写手段を備えた装置、を
利用することより行なえる。においては、受像層の転
写手段と染料の転写手段を単一のサーマルヘッドで兼ね
てもよい。 〔効果〕 この発明によれば、受像層を設けた被転写基材を用途
に合わせて多種類準備しなくても、準備された被転写基
材の表面にその都度受像層を転写して設け、転写された
受像層上に染料画像を形成することができるから、被転
写基材の材質・性状によって、染料画像の形成が制約さ
れることがなく、希望の位置、希望の形状に受像層を形
成して任意の被転写基材に染料画像を形成できる利点が
ある。 〔より具体的な実施例〕 実施例1 受像層転写用シートの形成 ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)
製、厚み6μm)上に、下記の塗工液およびを順次
使用して、いずれも乾燥時塗布量が1.5g/m2になるよう
グラビアリバースコート法により塗布し、受像層転写用
シートを作成した。 受像層形成用塗工液 ポリメチルメタクリレート樹脂(三菱レイヨン(株)
製、BR−85PMMA樹脂) ……100重量部 エポキシ変性シリコーン(信越化学工業(株)製、KF−
393) ……3重量部 アミノ変性シリコーン(信越化学工業(株)製、X−22
−343) ……3重量部 メチルエチルケトン ……424重量部 接着層形成用塗工液 樹脂系ヒートシール剤(東洋モートン(株)製、AD−37
P295) ……100重量部 純水 ……100重量部 被転写基材への受像層転写 被転写基材として上質紙(坪量70g)を準備し、その
表面に、上記で得られた受像層転写用シートの接着層側
が接するようにして重ね、受像層転写用シート側より加
熱ロールにより熱と圧力をかけて受像層を熱転写し、受
像シートを作成した。 染料転写シートの準備 片側に耐熱層を設けてある厚み6μmのポリエステル
フィルムの耐熱層を設けていない側に下記の組成の染料
転写層形成用インキを使用してグラビア印刷法により印
刷し、乾燥時塗布量1.2g/m2の染料転写層を形成して染
料転写シートを作成した。 染料転写層形成用インキ シアン染料(日本化薬(株)製、分散染料「カセット
ブルー714」 ……4重量部 ポリビニルブチラール樹脂(積水化学工業(株)製、エ
スレックBX−1) ……4.3重量部 溶剤(トルエン/メチルエチルケトン/イソブタノール
=4/4/1) ……90重量部 染料画像の形成 上記で得られた染料転写シートと、受像層を設けた上
質紙とを、染料転写層と受像層とが接するようにして重
ね合わせ、感熱転写記録装置を使用し、サーマルヘッド
で印字し、画像を形成させたところ、表面光沢のある印
字品質のよいカラー記録が行えた。 実施例2 基体シートルム、受像層、及び、接着層は、受像層1
と同様であるが、受像層のコート量を1.5g/m2、接着層
のコート量を1.0g/m2にして、受像層転写用シートを作
成した。 この受像層転写用シートをサーマルヘッドで白色ポリ
エチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製、E−
20、厚み188μ、)に部分的にに転写させ、次いで、転
写された受像層上に感熱転写記録装置により印字を行っ
て画像を形成した。次いで、画像が形成された区域を含
むよう名刺サイズに切抜き、身分証明用カードとした。 得られた身分証明用カードは、画像部の基材に対する
接着性が良好であり、画質も写真と同様であり、光沢の
あるカラー記録が行えた。 実施例3 メラミン処理をしたポリエチレンテレフタレートフィ
ルム(厚み25μm)に対して下記の塗工液およびを
乾燥時塗布量が、は2.0g/m2とし、は1.0g/m2となる
ようにいずれもグラビアリバースコート法により塗布
し、受像層転写用シートを作成した。 受像層形成用塗工液 ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製、バイロン#50
0) ……100重量部 リン酸エステル系界面活性剤(第一工業製薬(株)製、
プライサーフA−208B) メチルエチルケトン ……240重量部 トルエン ……240重量部 接着層形成用塗工液 ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製、バイロン#500) ……100重量部 メチルエチルケトン ……400重量部 得られた受像層転写用シートを白色のポリエチレンテ
レフタレートフィルム(東レ(株)製、E−20、厚み18
8μm)上にホットスタンプ転写装置によって50mm×40m
mの大きさに部分転写した。 実施例1で用いたのと同じ染料転写シートを使用し、
上記のようにして受像層が転写された上に感熱転写記録
装置を使用し、サーマルヘッドにて印字し、画像を形成
させたところ、表面光沢のある印字品質のよいカラー記
録が白色のポリエチレンテレフタレートフィルムの部分
的に行えた。 実施例4 実施例1と同様にして接着層を伴った受像層を間隔を
開けて設けた後、下記の組成のイエロー、マゼンタ、シ
アン各色染料転写層形成用インキを使用して、受像層間
に3色の染料転写層を設けて転写シートとした。 イエロー染料転写層形成用インキ イエロー染料(サンド社製、フォロンブリリアントイエ
ローS−6GL) ……6.00重量部 ポリビニルブチラール樹脂(積水化学工業(株)製、エ
スレックBX−1) ……4.52重量部 メチルエチルケトン ……43.99重量部 トルエン ……40.99重量部 シクロヘキサノン ……4.50重量部 マゼンター染料転写層形成用インキ マゼンタ染料(1)(三井東圧化学(株)製、MSレッ
ド) ……2.86重量部 マゼンタ染料(2)(バイエルジャパン(株)製、マク
ロレックスレッドバイオレットR) ……1.56重量部 ポリビニルブチラール樹脂(積水化学工業(株)製、エ
スレックBX−1) ……4.32重量部 メチルエチルケトン ……43.34重量部 トルエン ……42.92重量部 シクロヘキサノン ……5.0重量部 シアン染料転写層形成用インキ シアン染料(1)(日本火薬(株)製、カヤセットブル
−714) ……1.00重量部 シアン染料(2)(サンド社製、フォロンブリリアント
ブルーS−R) ……4.80重量部 ポリビニルブチラール樹脂(積水化学工業(株)製、エ
スレックBX−1) ……4.60重量部 メチルエチルケトン ……44.80重量部 トルエン ……44.80重量部 得られた転写受像層と転写染料層とが一体になった感
熱転写シートを、感熱転写装置を使用し、葉書の裏面
(宛名を書く側(表面)とは反対側の面の意味)にサー
マルヘッドを用いて受像層を全面に転写し、その後、受
像層に染料画像を形成し、絵葉書を作成した。
【図面の簡単な説明】 第1図〜第3図はいずれもこの発明の受像層転写用シー
トの断面図、第4図は受像層転写用シートを被転写基材
に転写する様子を示す説明図、第5図は染料画像を形成
する状態を示す説明図、第6図は受像層と染料の両方を
転写できる転写シートの例を示す斜視図、第7図はハー
フカットした状態を示す断面図である。 A……受像層転写用シート B……染料転写シート 1、6……基体シート 2……受像層、3……剥離層 4……接着層、5……加圧手段 7……染料転写層、8……切り目

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.基体シート上に、ポリアミド樹脂、(メタ)アクリ
    ル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリビニルアルコール変性
    樹脂(ポリビニルホルマール、ポリビニルアセタール、
    ポリビニルブチラール)、ポリ塩化ビニル樹脂、酢酸ビ
    ニル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリ
    スチレン樹脂、セルロース系樹脂の単独又は混合したも
    のからなる染料染着性の樹脂を素材とする染料画像受容
    性の受像層を剥離可能に設けて受像層転写用シートを準
    備し、前記受像層転写用シートを被転写基材上に重ねて
    サーマルヘッドにより部分的に熱転写することにより被
    転写基材に受像層を転写し、次に、前記受像層転写シー
    トとは別体の、加熱されると溶融もしくは昇華して移行
    する性質を有する染料が樹脂中に溶解もしくは分散した
    転写性染料層を基体上に有する染料転写シートを使用し
    て被転写基材上の受像層に染料からなる画像をサーマル
    ヘッドにより形成することを特徴とする画像形成方法で
    あって、受容層転写用シート上に設けられた受容層が転
    写する形状に合わせて予めカットされている画像形成方
    法。 2.前記受像層転写シートが、基体シート上に剥離層、
    さらにその上に染料染着性の樹脂を素材とする染料画像
    受容性の受像層を、剥離層と受容層との間で剥離可能に
    設けられているものであることを特徴とする請求項1に
    記載の画像形成方法。 3.前記受像層に離型性を持たせることを特徴とする請
    求項1または2に記載の画像形成方法。 4.前記受像層の基体シートとは反対側の表面に更に接
    着剤を有することを特徴とする請求項1ないし3に記載
    の画像形成方法。
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