JP3070938B2 - 複合熱転写シート - Google Patents

複合熱転写シート

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JP3070938B2
JP3070938B2 JP2255165A JP25516590A JP3070938B2 JP 3070938 B2 JP3070938 B2 JP 3070938B2 JP 2255165 A JP2255165 A JP 2255165A JP 25516590 A JP25516590 A JP 25516590A JP 3070938 B2 JP3070938 B2 JP 3070938B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は複合熱転写シートに関し、更に詳しくは熱転
写方式によって高品質のカラー画像を形成することが出
来る複合熱転写シートに関する。
(従来の技術及びその問題点) 従来、種々の熱転写方法が公知であるが、それらの中
で昇華性染料を記録剤とし、これを紙やプラスチックフ
イルム等の基材フイルムに担持させて熱転写シートと
し、染料受容層を設けた紙やプラスチックフイルム等の
被転写材上に各種のフルカラー画像を形成する方法が提
案されている。この場合には加熱手段としてプリンター
のサーマルヘッドが使用され、極めて短時間の加熱によ
って3色又は4色の多数の色ドットを被転写材に転移さ
せ、該多色の色ドットにより原稿のフルカラー画像を再
現するものである。
この様に形成された画像は、使用する色材が染料であ
ることから非常に鮮明であり、且つ透明性に優れている
為、得られる画像は中間色の再現性や階調性に優れ、従
来のオフセット印刷やグラビア印刷による画像と同様で
あり、且つフルカラー写真画像に匹敵する高品質の画像
が形成可能となっている。
上記方法で画像形成が可能な被転写材は、染料接着性
のあるプラスチックシート或いは染料受容層を予め設け
てある紙等に限定され、一般の普通紙等には直接画像が
形成出来ないという問題がある。勿論、一般の普通紙で
あってもその表面に受容層を形成しておけば、画像形成
は可能であるが、これは一般的にはコスト高であり、例
えば、葉書、メモ、便箋、レポート用紙等の如き一般的
な既製の被転写材には応用困難である。
この様な問題点を解決する方法として、普通紙等の既
製品の被転写材に画像を形成しようとする場合、その必
要部分のみに染料受容層を手軽に形成する方法として、
受容層転写シートが知られている(例えば、特開昭62−
264994号公報参照)。
更に操作を簡便にする方法として、長尺基材フイルム
の面にイエロー、シアン、マゼンタ及び必要に応じてブ
ラックの各染料層を面順次に形成し、更に同一基材フイ
ルム面に転写受容層を設け、先ず受容層を被転写材に転
写させ、続いて該受容層に各色の染料を転写させてフル
カラー画像を形成する複合熱転写シートも提案されてい
る。
しかしながら、上記複合熱転写シートを使用する場
合、染料層が基材フイルムに強固に接着していることが
要求され(接着が弱いと転写時に染料層が転写する)、
一方、受容層は基材フイルムに適当な接着力で接着して
いることが要求される(接着が弱いと剥離は容易である
が、箔切れが不良となり、一方、接着が強すぎると転写
不良となる)という相反する性能が要求される。
以上の如き性能を満足させる目的で、基材フイルムの
表面の接着性を改良したポリエステルフイルムを使用す
ることも提案されているが、このフイルムを用いても上
記の相反する性能は達成されなかった。
従って、本発明の目的は、上記従来の問題点を解決
し、高品質のカラー画像を形成することが出来る複合熱
転写シートを提供することである。
(問題点を解決する為の手段) 上記目的は以下の本発明によって達成される。
即ち、本発明は、長尺基材フイルムの一方の面に1色
又は複数色の染料層と1個又は複数個の剥離可能な染料
受容層とが面順次に設けられている複合熱転写シートに
おいて、受容層と基材フイルムとの間に、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラー
ル、ポリビニルピロリドン、ポリアミド、ポリウレタ
ン、セルロース樹脂、ポリカーボネート、スチレン樹脂
及び電離放射線硬化性樹脂の少なくとも1種からなり、
且つ界面活性剤を含まない離型層が設けられ、該離型層
と受容層との間が剥離可能であることを特徴とする複合
熱転写シートである。
(作用) 接着性の良好な基材フイルムを使用し、受容層を形成
する領域にのみ特定の樹脂から離型層を形成することに
よって、染料層の接着性を大に保持しつつ、受容層の接
着性を適切な範囲とすることが出来る。
(好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。
本発明の複合熱転写シートは、第1図のその断面を図
解的に示す様に、長尺基材フイルム1の一方の面に1色
又は複数色の染料層2、例えば、イエロー(Y)、マゼ
ンタ(M)、シアン(C)及び必要に応じてブラック
(Bk)の染料層と1個又は複数個の剥離可能な染料受容
層3とが面順次に設けられ、上記受容層3と基材フイル
ム1との間に離型層4が設けられており、該離型層4と
受容層3との間が剥離可能であることを特徴としてい
る。
本発明で使用する基材フイルムとしては、従来の熱転
写シートに使用されていると同じ基材フイルムがそのま
ま用いることが出来ると共に、その他のものも使用する
ことが出来、特に制限されない。
好ましい基材フイルムの具体例としては、例えば、グ
ラシン紙、コンデンサ紙、パラフイン紙等の薄葉紙、ポ
リエステル、ポリプロピレン、セロハン、ポリカーボネ
ート、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン、ナイロン、ポリイミド、ポリ塩化ビ
ニリデン、アイオノマー等のプラスチック或いはこれら
と前記紙とを複合した基材フイルム等が挙げられる。
特に好ましい基材フイルムは、第1図示の如くその表
面に易接着層5を形成した基材フイルムであり、かかる
易接着層とは、例えば、特開昭62−204939号、同62−25
7844号公報等に記載された表面処理方法により形成され
るものであり、更に具体的には、基材シートの表面に、
例えば、熱硬化型、触媒硬化型、電離放射線硬化型等の
架橋型ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、メラミン
系樹脂又はエポキシ系樹脂等の水分散体又は有機溶剤溶
液を調製し、この塗工液を任意の塗布方法により塗布し
乾燥することによって形成される。この際形成される易
接着層の厚みは1μm以下、好ましくは0.05〜1.0μm
の厚みである。
特にこれらの易接着層は均一な厚みに形成するのが好
ましく、基材シートの延伸処理前に数μmの厚みの易接
着層を形成しておき、その後に基材シートを2軸延伸処
理することによって易接着層の厚みを1μm以下として
均一な薄膜の易接着層とすることが出来る。
この基材フイルムの厚さは、その強度及び耐熱性等が
適切になる様に、材料に応じて適宜変更することが出来
るが、その厚さは、好ましくは、3〜100μmである。
以上の様な基材フイルムの表面に形成する染料層は、
染料を任意のバインダー樹脂で担持させた層である。使
用する染料としては、従来公知の熱転写シートに使用さ
れている染料はいずれも本発明に有効に使用可能であり
特に限定されない。例えば、幾つかの好ましい染料とし
ては、赤色染料として、MS Red G、Macrolex Red Viole
t R、CeresRed7B、Samaron Red HBSL、Resolin Red F3B
S等が挙げられ、又、黄色の染料としては、ホロンブリ
リアントイエロー6GL、PTY−52、マクロレックスイエロ
ー6G等が挙げられ、又、青色染料としては、カヤセット
ブルー714、ワクソリンブルーAP−FW、ホロンブリリア
ントブルーS−R、MSブルー100等が挙げられる。
上記の如き染料を担持する為のバインダー樹脂として
は、従来公知のものがいずれも使用でき、好ましいもの
を例示すれば、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、エチルヒドロキシセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロー
ス、酢酪酸セルロース等のセルロース系樹脂、ポリビニ
ルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラー
ル、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロリドン、ポ
リアクリルアミド等のビニル系樹脂、ポリエステル等が
挙げられるが、これらの中では、セルロース系、アセタ
ール系、ブチラール系及びポリエステル系等が耐熱性、
染料の移行性等の点から好ましいものである。
更に染料層中にはその他必要に応じて従来公知の各種
の添加剤も包含し得る。
この様な染料層は、好ましくは適当な溶剤中に前記の
昇華性染料、バインダー樹脂及びその他の任意成分を加
えて各成分を溶解又は分散させて染料層形成用塗料又は
インキを調製し、これを上記の基材フイルム上に面順次
に塗布及び乾燥させて形成する。
この様にして形成する染料層は0.2〜5.0μm、好まし
くは0.4〜2.0μm程度の厚さであり、又、染料層中の昇
華性染料は、染料層の重量の5〜90重量%、好ましくは
10〜70重量%の量で存在するのが好適である。
上記基材フイルムの表面に形成する染料受容層は、任
意の被転写材に転写後に、熱転写シートから移行してく
る昇華性染料を受容し、形成された画像を維持する為の
ものである。
染料受容層は上記染料層に対して面順次に設ける。染
料層との関係は特に限定されないが、例えば、受容層
YMCBk受容層の順序、受容層受層層Y
MCBk受容層受容層の順序、受容層Y受容
層M受容層C受容層Bk受容層等の順序が挙
げられる。
受容層の形成に先立って、基材フイルムの受容層積層
面にのみ特定の樹脂から離型層を形成する。形成する離
型層は、離型層−基材フイルムの接着力が離型層−受容
層の接着力よりも大になる様な材料から形成すべきであ
って、この様な材料としては、受容層の転写時に加えら
れる熱によって溶融せず、又、受容層を形成する樹脂と
は相溶性に劣る樹脂から形成することが好ましい。
又、巻取りフイルム状態でのブロッキングを避ける為
に接着層用の樹脂としてはTg60℃以上のものが好まし
く、従って短時間の加熱で十分なヒートシール性を発現
させる為には少なくとも100℃以上の加熱温度が必要で
ある。離型層と受容層との融着を避ける為、高温状態で
のタック性の少ない樹脂を離型層に用いることが必要で
あり、例えば、軟化点130℃以上の樹脂が好まし い。
本発明で使用する樹脂としては、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラール、ポ
リビニルピロリドン、ポリアミド、ポリウレタン、セル
ロース樹脂、ポリカーボネート、スチレン樹脂等が挙げ
られ、更に電子線や紫外線で架橋硬化する電離放射線硬
化性樹脂が挙げられる。これらの樹脂からなる離型層は
基材フイルムとは強固に接着し、且つ転写時の温度では
溶融することがないので、受容層は離型層から容易に剥
離することが出来る。
勿論、離型性に優れた樹脂としては、シリコーン樹
脂、弗素樹脂等が良く知られているが、これらの樹脂の
場合には離型性が良すぎて転写時に受容層の箔切れが良
くない。
離型層の形成方法は後記受容層の形成方法と同様でよ
く、その厚みは0.5〜5μm程度で十分である。
又、離型層中には金属キレートやマット剤を添加する
ことによって離型層の基材フイルム又は受容層に対する
接着力を調整し、且つ艶消し受容層とすることが出来
る。
染料受容層は昇華性染料の染着性の良い樹脂から形成
する。かかる樹脂としては、例えば、ポリプロピレン等
のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン等のハロゲン化ポリマー、ポリ酢酸ビニル、ポ
リアクリルエステル等のビニルポリマー、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリ
エステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹
脂、エチレンやプロピレン等のオレフィンと他のビニル
モノマーとの共重合体系樹脂、アイオノマー、セルロー
スジアセテート等のセルロース系樹脂、ポリカーボネー
ト等が挙げられ、特に好ましいものは、ビニル系樹脂及
びポリエステル系樹脂である。
受容層の形成に際しては離型剤を併用することが好ま
しく、上記樹脂に混合して使用する好ましい離型剤とし
ては、シリコーンオイル、リン酸エステル系界面活性
剤、弗素系界面活性剤等が挙げられるが、シリコーンオ
イルが望ましい。該シリコーンオイルとしては、エポキ
シ変性、アルキル変性、アミノ変性、カルボキシル変
性、アルコール変性、弗素変性、アルキルアラルキルポ
リエーテル変性、エポキシ・ポリエーテル変性、ポリエ
ーテル変性等の変性シリコーンオイルが望ましい。
離型剤は1種若しくは2種以上のものが使用される。
又、この離型剤の添加量は染料受容層形成樹脂100重量
部に対し、0.5〜30重量部が好ましい。この添加量の範
囲を満たさない場合は、熱転写シートと染料受容層の融
着若しくは印字感度の低下等の問題が生じる場合があ
る。この様な離型剤を染料受容層に添加することによっ
て、転写後の受容層の表面に離型剤がブリードアウトし
て離型層が形成される。
受容層は、前記の基材フイルム上の離型層上に上記の
如き樹脂に離型剤等の必要な添加剤を加えたものを、適
当な有機溶剤に溶解したり或いは有機溶剤や水に分散し
た分散体を、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷
法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法
等の形成手段により塗布及び乾燥することによって形成
される。
上記染料受容層の形成に際しては、染料受容層の白色
度を向上させて転写画像の鮮明度を更に高め、又、受容
層の箔切れを良好にする目的で、酸化チタン、酸化亜
鉛、カオリンクレー、炭酸カルシウム、微粉末シリカ等
の顔料や充填剤を添加することが出来る。
以上の如く形成される染料受容層は任意の厚さでよい
が、一般的には1〜50μmの厚さである。又、この様な
染料受容層は連続被覆であるのが好ましいが、樹脂エマ
ルジョンや樹脂分散液を使用して、不連続の被覆として
形成してもよい。
更に上記の受容層の表面には、これらの層の転写性を
良好にする為に接着剤層を設けることも出来る。これら
の接着剤層は、例えば、ポリアミド樹脂、アクリル樹
脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹
脂、ポリエステル樹脂等の如く熱時接着性の良好な樹脂
の溶液な塗布及び乾燥することによって、好ましくは0.
5〜10μm程度の厚みに形成する。
上記の如き受容層転写シートを使用して、受容層を転
写させる被転写材は、特に限定されず、例えば、普通
紙、上質紙、トレーシングペーパー、プラスチックフイ
ルム等いずれのシートでもよく、又、形状的には、カー
ド、葉書、パスポート、便箋、レポート用紙、ノート、
カタログ等いずれのものでもよく、特に表面の目の粗い
普通紙、ラフ紙にも適用可能である。
受容層の転写方法は、熱転写用のサーマルヘッドを備
えた一般のプリンター、転写箔用のホットスタンパー、
熱ロール等、受容層又は接着剤層が活性化される温度に
加熱可能ないずれの加熱加圧手段でもよい。
上記の如く受容層の転写された被転写材を使用して熱
転写を行う際に使用する熱エネルギーの付与手段は、従
来公知の付与手段がいずれも使用出来、例えば、サーマ
ルプリンター(例えば、(株)日立製、ビデオプリンタ
ー VY−100)等の記録装置によって、記録時間をコン
トロールすることにより、5〜100mJ/mm2程度の熱エネ
ルギーを付与することによって、所望の画像が形成され
る。
(実施例) 次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に断りの無
い限り重量基準である。
実施例1 背面に耐熱滑性層を形成した厚さ25μmのポリエチレ
ンテレフタレートフイルム(#25、東レ(株)製)の表
面に、熱硬化型アクリル−ウレタン系樹脂の溶液(昭和
インク(株)製)をグラビアコート法により乾燥時1μ
m以下(0.3〜0.5μm)の厚みに塗布し、170℃で1分
間乾燥及び硬化させて易接着層を形成し、その表面に下
記組成の離型層用塗工液を幅90cmの間隔を置いて30cm幅
に乾燥時0.5g/m2の割合で塗布及び乾燥して離型層を形
成した。
離型層用塗工液 ポリビニルアルコール樹脂(日本合成化学(株)製、
KL−05) 5部 水 100部 次に下記の組成の受容層用塗工液をバーコーターによ
り乾燥時3.0g/m2になる割合で上記離型層に整合させて
塗布し、ドライヤーで仮乾燥後、100℃のオーブン中で3
0分間乾燥して染料受容層を形成し、更に下記接着剤溶
液を夫々の受容層に整合させて同様にして乾燥時3.0g/m
2の割合で塗布及び乾燥して接着剤層を形成した。
受容層用塗工液組成 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂(VYHD、ユニオン
カーバイド社製) 100部 エポキシ変性シリコーン(KF−393、信越化学工業
(株)製) 3部 アミノ変性シリコーン(X−22−343、信越化学工業
(株)製) 3部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 500部 接着剤層用塗工液組成 エチレン・ビニルアセテート樹脂系ヒートシール剤
(AD−37P295、東洋モートン(株)製) 100部 水 100部 続いて下記組成の染料層用インキを調製し、離型層が
形成されていない基材フイルム面に夫々幅30cmづつ乾燥
塗布量が1.0g/m2になる様にグラビアコーターにより塗
布及び乾燥し、本発明の複合熱転写シートを得た。
染料層用インキ組成: 分散染料(カヤセットブルー714、日本化薬(株)
製) 4.0部 エチルヒドロキシセルロース(ハーキュレス社製) 5.0部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 80.0部 ジオキサン 10.0部 尚、同様にしてイエローの熱転写シートをイエロー分
散染料(Macrolex Yellow 6G、バイエル社製、C.I.Disp
erse Yellow 201)から、そしてマゼンタの熱転写シー
トをマゼンタ分散染料(C.I.Disperse Red60)を使用し
て形成した。
前記の複合熱転写シートの受容層面と普通紙とを重ね
合せ、サーマルヘッドを用いて、出力1W/ドット、パル
ス幅0.3〜0.45msec.、ドット密度3ドット/mmの条件で
全面的に受容層を転写させ、続いて該受容層の面に、原
稿を色分解して得られたイエロー信号の印字を行い、イ
エローの染料層を重ねイエロー画像を形成した。更に上
記で得られた画像領域にマゼンタ信号により同様にマゼ
ンタ染料を、更に同様のシアン信号によりシアン染料を
転写させ、フルカラー画像を形成した。
実施例2〜14及び比較例1〜3 実施例1における離型層を下記第1表の塗工液から形
成し、他は実施例1と同様の本発明の複合熱転写シート
を作成し、同様にフルカラー画像を形成した。
以上の実施例及び比較例の画像形成に際し、受容層の
離型性、受容層転写時の箔切れ性及び画像形成時の離型
性を評価して下記第2表に記載の結果を得た。
(効果) 以上の如き本発明によれば、接着性の良好な基材フイ
ルムを使用し、受容層を形成する領域にのみ離型層を形
成することによって、染料層の接着性は大で、受容層の
接着性を適切な範囲とすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の複合熱転写シートの断面を図解的に説
明する図である。 1:基材フイルム 2:染料層 3:染料受容層 4:離型層 5:易接着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−1590(JP,A) 特開 昭63−297091(JP,A) 特開 平1−225591(JP,A) 特開 昭62−204939(JP,A) 特開 昭62−257844(JP,A) 特開 昭63−39374(JP,A) 特開 昭63−81093(JP,A) 特開 昭63−87284(JP,A) 特開 平1−166983(JP,A) 特開 昭62−264994(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長尺基材フイルムの一方の面に1色又は複
    数色の染料層と1個又は複数個の剥離可能な染料受容層
    とが面順次に設けられている複合熱転写シートにおい
    て、受容層と基材フイルムとの間に、ポリビニルアルコ
    ール、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラール、
    ポリビニルピロリドン、ポリアミド、ポリウレタン、セ
    ルロース樹脂、ポリカーボネート、スチレン樹脂及び電
    離放射線硬化性樹脂の少なくとも1種からなり、且つ界
    面活性剤を含まない離型層が設けられ、該離型層と受容
    層との間が剥離可能であることを特徴とする複合熱転写
    シート。
  2. 【請求項2】受容層表面に接着層が形成されている請求
    項1に記載の複合熱転写シート。
  3. 【請求項3】基材フイルムが易接着処理された基材フイ
    ルムである請求項1に記載の複合熱転写シート。
  4. 【請求項4】染料層が少なくともイエロー色、シアン色
    及びマゼンタ色の3色からなる請求項1に記載の複合熱
    転写シート。
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