JP2882968B2 - オフセット印刷機の給湿装置及び給湿方法 - Google Patents
オフセット印刷機の給湿装置及び給湿方法Info
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- JP2882968B2 JP2882968B2 JP5096074A JP9607493A JP2882968B2 JP 2882968 B2 JP2882968 B2 JP 2882968B2 JP 5096074 A JP5096074 A JP 5096074A JP 9607493 A JP9607493 A JP 9607493A JP 2882968 B2 JP2882968 B2 JP 2882968B2
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41F—PRINTING MACHINES OR PRESSES
- B41F7/00—Rotary lithographic machines
- B41F7/20—Details
- B41F7/24—Damping devices
- B41F7/26—Damping devices using transfer rollers
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41F—PRINTING MACHINES OR PRESSES
- B41F7/00—Rotary lithographic machines
- B41F7/20—Details
- B41F7/24—Damping devices
- B41F7/36—Inking-rollers serving also to apply ink repellants
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、オフセット印刷機の給
湿装置及び給湿方法に関するものである。
湿装置及び給湿方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】平版オフセットプレートは、化学的に処
理された親インキ性部分と親水性部分とからなり、良好
な印刷を達成するためには、湿し液の被膜が親水性部分
に保持されなければならない。一般的には、湿し液を版
面に与えた後、インキをインキ着ローラから薄膜として
供給するが、この際、版面上の湿し液は、インキ着ロー
ラ上のインキへ混入し（以下乳化と称する）、再び版面
と接触回転した際に版面上へ湿し液として吐き出して
（以下乳化破壊と称する）、親水性部分を補うことによ
り、印刷が行われている。
理された親インキ性部分と親水性部分とからなり、良好
な印刷を達成するためには、湿し液の被膜が親水性部分
に保持されなければならない。一般的には、湿し液を版
面に与えた後、インキをインキ着ローラから薄膜として
供給するが、この際、版面上の湿し液は、インキ着ロー
ラ上のインキへ混入し（以下乳化と称する）、再び版面
と接触回転した際に版面上へ湿し液として吐き出して
（以下乳化破壊と称する）、親水性部分を補うことによ
り、印刷が行われている。
【０００３】通常、連続給湿装置は、他の方式、例えば
ブラシ式、スプレー式、或いはモルトン式に比べて印刷
品質が比較的良く、メンテナンス性も良いため、広く使
用されている。この連続給湿装置は、版面給湿型、イン
キ着ローラ給湿型、及びこれらを組み合わせた複合型に
分類される。
ブラシ式、スプレー式、或いはモルトン式に比べて印刷
品質が比較的良く、メンテナンス性も良いため、広く使
用されている。この連続給湿装置は、版面給湿型、イン
キ着ローラ給湿型、及びこれらを組み合わせた複合型に
分類される。
【０００４】このうち、版面給湿型の連続給湿装置は、
図３（ａ）に示すようにインキ装置から独立した一連の
ローラ２、３、４により、湿し液を版面９へ直接供給す
る形式のものである。またインキ着ローラ給湿型の連続
給湿装置は、図３（ｂ）に示すように湿し液を版面９に
ではなく、インキ装置のローラの１つ（例えばインキ着
ローラ７）へ送り、前記乳化破壊を主とした作用によ
り、版面９の親水性部分を湿す形式のものである。
図３（ａ）に示すようにインキ装置から独立した一連の
ローラ２、３、４により、湿し液を版面９へ直接供給す
る形式のものである。またインキ着ローラ給湿型の連続
給湿装置は、図３（ｂ）に示すように湿し液を版面９に
ではなく、インキ装置のローラの１つ（例えばインキ着
ローラ７）へ送り、前記乳化破壊を主とした作用によ
り、版面９の親水性部分を湿す形式のものである。
【０００５】また複合型の連続給湿装置は、図３（ｃ）
に示すように湿しローラ４により、湿し水を版面９へ直
接供給するとともに、湿しローラ４とインキ着ローラ７
とをブリッジローラ１０により連結する形式のものであ
る。
に示すように湿しローラ４により、湿し水を版面９へ直
接供給するとともに、湿しローラ４とインキ着ローラ７
とをブリッジローラ１０により連結する形式のものであ
る。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】望ましい印刷を行うた
めには、湿し液を版面上へ均一な被膜として供給するこ
とと、インキ装置への適度な乳化とが必要になる。この
適度な乳化とは、画線部（親インキ部）と非画線部（親
水性部）との境界を湿し液により埋める程度に乳化破壊
を起こし得る乳化レベルをいう。この適度な乳化を得る
こと及び維持することができない場合、印刷物にゴース
トやローラ目或いは網点再現不良が生じることになる。
めには、湿し液を版面上へ均一な被膜として供給するこ
とと、インキ装置への適度な乳化とが必要になる。この
適度な乳化とは、画線部（親インキ部）と非画線部（親
水性部）との境界を湿し液により埋める程度に乳化破壊
を起こし得る乳化レベルをいう。この適度な乳化を得る
こと及び維持することができない場合、印刷物にゴース
トやローラ目或いは網点再現不良が生じることになる。
【０００７】インキ装置の乳化状態は、給湿形式により
異なる。また印刷物の画線面積率によっても異なる。例
えば版面給湿型の連続給湿装置の乳化は、版面上の湿し
液をインキ着ローラにより吸い上げる、所謂間接乳化で
あり、比較的乳化しにくい。従って適度な乳化を得るに
は、版面への給湿量を増やす必要があり、特に高画線率
の場合に給湿被膜が厚くなり、水マークやローラ目を生
じることがある。
異なる。また印刷物の画線面積率によっても異なる。例
えば版面給湿型の連続給湿装置の乳化は、版面上の湿し
液をインキ着ローラにより吸い上げる、所謂間接乳化で
あり、比較的乳化しにくい。従って適度な乳化を得るに
は、版面への給湿量を増やす必要があり、特に高画線率
の場合に給湿被膜が厚くなり、水マークやローラ目を生
じることがある。
【０００８】インキ着ローラ給湿型の連続給湿装置は、
湿し液をインキ着ローラへ直接供給する形式であるた
め、版面給湿型に比べて乳化し易くなるが、低画線率の
場合には、特に乳化し過ぎる、所謂過乳化状態を生じ
て、網点再現不良やインキ転移不良に伴うゴースト現象
が発生する。複合型の連続給湿装置は、前二者の中間的
な給湿方式で、版面へ給湿するとともにブリッジローラ
により連結されたインキ着ローラにも給湿しようとする
ものであり、前二者の欠点を補うことを目的としてい
る。
湿し液をインキ着ローラへ直接供給する形式であるた
め、版面給湿型に比べて乳化し易くなるが、低画線率の
場合には、特に乳化し過ぎる、所謂過乳化状態を生じ
て、網点再現不良やインキ転移不良に伴うゴースト現象
が発生する。複合型の連続給湿装置は、前二者の中間的
な給湿方式で、版面へ給湿するとともにブリッジローラ
により連結されたインキ着ローラにも給湿しようとする
ものであり、前二者の欠点を補うことを目的としてい
る。
【０００９】しかしながら、版面上の給湿被膜の改善
は、湿しローラがインキ着ローラと同様にインキ被膜を
持ち、乳化水転移により行われるので、インキ着ローラ
上の過乳化現象が完全に改善されないという問題があっ
た。本発明は前記の問題点に鑑み提案するものであり、
その目的とする処は、低画線から高画線までの広範囲に
わたってローラ目やゴースト等を最小限にできる上に、
網点の再現性を向上できるオフセット印刷機の給湿装置
及び給湿方法を提供しようとする点にある。
は、湿しローラがインキ着ローラと同様にインキ被膜を
持ち、乳化水転移により行われるので、インキ着ローラ
上の過乳化現象が完全に改善されないという問題があっ
た。本発明は前記の問題点に鑑み提案するものであり、
その目的とする処は、低画線から高画線までの広範囲に
わたってローラ目やゴースト等を最小限にできる上に、
網点の再現性を向上できるオフセット印刷機の給湿装置
及び給湿方法を提供しようとする点にある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、湿し元ローラと調量ローラと湿しロー
ラとを経て版面へ湿し水を連続的に供給するオフセット
印刷機の給湿装置において、前記湿しローラに接触回転
するとともにインキ着ローラ及びインキ渡しローラの少
なくとも一方に対して接離可能なインキ受入れローラ
と、同インキ受入れローラに接触回転するとともにイン
キ着ローラに接触して揺動回転する揺動ローラに対して
接離可能なインキ渡しローラとを具えている。
めに、本発明は、湿し元ローラと調量ローラと湿しロー
ラとを経て版面へ湿し水を連続的に供給するオフセット
印刷機の給湿装置において、前記湿しローラに接触回転
するとともにインキ着ローラ及びインキ渡しローラの少
なくとも一方に対して接離可能なインキ受入れローラ
と、同インキ受入れローラに接触回転するとともにイン
キ着ローラに接触して揺動回転する揺動ローラに対して
接離可能なインキ渡しローラとを具えている。
【００１１】また、本発明のオフセット印刷機の吸湿方
法は、湿し元ローラと調量ローラと湿しローラとを経て
版面へ湿し水を連続的に供給し、前記湿しローラに接触
回転するとともにインキ着ローラ及びインキ渡しローラ
の少なくとも一方に対して接離可能なインキ受入れロー
ラと、同インキ受入れローラに接触回転しかつインキ着
ローラに接触揺動回転する揺動ローラに対して接離可能
なインキ渡しローラとを具えているオフセット印刷機の
給湿方法であって、前記湿し元ローラから前記調量ロー
ラと前記湿しローラとを経て版面へ湿し液を連続的に供
給しながら印刷するときに、前記インキ受入れローラを
前記湿しローラに接触回転させるとともに、前記インキ
渡しローラを前記インキ受入れローラに接触回転させ
て、湿し液を前記湿しローラを経て版面へ供給すること
を特徴としている。
法は、湿し元ローラと調量ローラと湿しローラとを経て
版面へ湿し水を連続的に供給し、前記湿しローラに接触
回転するとともにインキ着ローラ及びインキ渡しローラ
の少なくとも一方に対して接離可能なインキ受入れロー
ラと、同インキ受入れローラに接触回転しかつインキ着
ローラに接触揺動回転する揺動ローラに対して接離可能
なインキ渡しローラとを具えているオフセット印刷機の
給湿方法であって、前記湿し元ローラから前記調量ロー
ラと前記湿しローラとを経て版面へ湿し液を連続的に供
給しながら印刷するときに、前記インキ受入れローラを
前記湿しローラに接触回転させるとともに、前記インキ
渡しローラを前記インキ受入れローラに接触回転させ
て、湿し液を前記湿しローラを経て版面へ供給すること
を特徴としている。
【００１２】また、本発明のオフセット印刷機の吸湿方
法は、前記湿し元ローラから前記調量ローラと前記湿し
ローラとを経て版面へ湿し液を連続的に供給しながら印
刷するときに、前記インキ受入れローラを前記インキ着
ローラに接触回転させて、湿し液を前記インキ着ローラ
を経て版面へ供給することを特徴としている。また、本
発明のオフセット印刷機の給湿方法は、前記湿し元ロー
ラから前記調量ローラと前記湿しローラとを経て版面へ
湿し液を連続的に供給しながら印刷するときに、前記イ
ンキ渡しローラを前記揺動ローラに接触回転させて、湿
し液を前記揺動ローラと前記インキ着ローラとを経て版
面へ供給することを特徴としている。
法は、前記湿し元ローラから前記調量ローラと前記湿し
ローラとを経て版面へ湿し液を連続的に供給しながら印
刷するときに、前記インキ受入れローラを前記インキ着
ローラに接触回転させて、湿し液を前記インキ着ローラ
を経て版面へ供給することを特徴としている。また、本
発明のオフセット印刷機の給湿方法は、前記湿し元ロー
ラから前記調量ローラと前記湿しローラとを経て版面へ
湿し液を連続的に供給しながら印刷するときに、前記イ
ンキ渡しローラを前記揺動ローラに接触回転させて、湿
し液を前記揺動ローラと前記インキ着ローラとを経て版
面へ供給することを特徴としている。
【００１３】また、本発明のオフセット印刷機の給湿方
法は、前記湿し元ローラから前記調量ローラと前記湿し
ローラとを経て版面へ湿し液を連続的に供給しながら印
刷するときに、前記インキ渡しローラを前記揺動ローラ
に接触回転させるとともに、前記インキ受入れローラを
前記インキ着ローラに接触回転させて、湿し液を前記揺
動ローラと前記インキ着ローラとを経て版面へ供給する
ことを特徴としている。
法は、前記湿し元ローラから前記調量ローラと前記湿し
ローラとを経て版面へ湿し液を連続的に供給しながら印
刷するときに、前記インキ渡しローラを前記揺動ローラ
に接触回転させるとともに、前記インキ受入れローラを
前記インキ着ローラに接触回転させて、湿し液を前記揺
動ローラと前記インキ着ローラとを経て版面へ供給する
ことを特徴としている。
【００１４】
【作用】本発明は前記のように構成されており、湿し元
ローラから調量ローラと湿しローラとを経て版面へ湿し
液を連続的に供給しながら印刷するときに、インキ受
入れローラを湿しローラに接触回転させるとともに、イ
ンキ渡しローラをインキ受入れローラに接触回転させ
て、湿し液を湿しローラを経て版面へ供給するか、イ
ンキ受入れローラをインキ着ローラに接触回転させて、
湿し液をインキ着ローラを経て版面へ供給するか、イ
ンキ渡しローラを揺動ローラに接触回転させて、湿し液
を揺動ローラとインキ着ローラとを経て版面へ供給する
か、インキ渡しローラを揺動ローラに接触回転させる
と共にインキ受入れローラをインキ着ローラに接触回転
させて、湿し液を揺動ローラとインキ着ローラとを経て
版面へ供給することにより、印刷物に合わせた最適な乳
化状態を得る。
ローラから調量ローラと湿しローラとを経て版面へ湿し
液を連続的に供給しながら印刷するときに、インキ受
入れローラを湿しローラに接触回転させるとともに、イ
ンキ渡しローラをインキ受入れローラに接触回転させ
て、湿し液を湿しローラを経て版面へ供給するか、イ
ンキ受入れローラをインキ着ローラに接触回転させて、
湿し液をインキ着ローラを経て版面へ供給するか、イ
ンキ渡しローラを揺動ローラに接触回転させて、湿し液
を揺動ローラとインキ着ローラとを経て版面へ供給する
か、インキ渡しローラを揺動ローラに接触回転させる
と共にインキ受入れローラをインキ着ローラに接触回転
させて、湿し液を揺動ローラとインキ着ローラとを経て
版面へ供給することにより、印刷物に合わせた最適な乳
化状態を得る。
【００１５】
【実施例】次に本発明のオフセット印刷機の給湿装置を
図１、図２に示す一実施例により説明すると、同給湿装
置は、湿し水パン１内の湿し元ローラ２と同湿し元ロー
ラ２に転移した湿し水を適度な湿し液被膜にするための
調量ローラ３と同調量ローラ３に接触回転する湿しロー
ラ４とよりなる湿し水供給系と、湿しローラ４に接触回
転するインキ受入れローラ５とインキ受入れローラ５及
び揺動ローラ８に選択的に接触回転するインキ渡しロー
ラ６とよりなる湿し液分散系とにより構成されている。
図１、図２に示す一実施例により説明すると、同給湿装
置は、湿し水パン１内の湿し元ローラ２と同湿し元ロー
ラ２に転移した湿し水を適度な湿し液被膜にするための
調量ローラ３と同調量ローラ３に接触回転する湿しロー
ラ４とよりなる湿し水供給系と、湿しローラ４に接触回
転するインキ受入れローラ５とインキ受入れローラ５及
び揺動ローラ８に選択的に接触回転するインキ渡しロー
ラ６とよりなる湿し液分散系とにより構成されている。
【００１６】上記湿しローラ４に接触回転するインキ受
入れローラ５は、インキ着ローラ７に接触回転するため
の駆動装置（図示せず）を持ち、上記インキ渡しローラ
６は、インキ受入れローラ５及び揺動ローラ８に選択的
に接触回転するための駆動装置（図示せず）を持つ。こ
れらの駆動装置には、エアーシリンダとリンク機構とを
使用するが、他の駆動装置を使用してもよい。
入れローラ５は、インキ着ローラ７に接触回転するため
の駆動装置（図示せず）を持ち、上記インキ渡しローラ
６は、インキ受入れローラ５及び揺動ローラ８に選択的
に接触回転するための駆動装置（図示せず）を持つ。こ
れらの駆動装置には、エアーシリンダとリンク機構とを
使用するが、他の駆動装置を使用してもよい。
【００１７】次に前記オフセット印刷機の吸湿装置の作
用を具体的に説明する。図２（ａ）〜（ｄ）は、インキ
受入れローラ５とインキ渡しローラ６とを動作させ、接
触形態を変えて、湿し水の供給パターンを４通り（破線
参照）に変更した状態を示している。図２（ａ）は、湿
し元ローラ２から調量ローラ３と湿しローラ４とを経て
版面９へ湿し液を連続的に供給しながら印刷するとき
に、インキ受入れローラ５及びインキ渡しローラ６をイ
ンキ着ローラ７及び揺動ローラ８から離して、湿し液を
湿しローラ４から版面９へ供給する状態を示している。
この場合には、前記版面給湿型の連続給湿装置と同様に
インキ装置の過乳化が防止される。しかも版面給湿型の
連続給湿装置の欠点である厚い給湿皮膜を持つことによ
り生じる給湿皮膜のむらがインキ受入れローラ５及びイ
ンキ渡しローラ６により平滑化される。
用を具体的に説明する。図２（ａ）〜（ｄ）は、インキ
受入れローラ５とインキ渡しローラ６とを動作させ、接
触形態を変えて、湿し水の供給パターンを４通り（破線
参照）に変更した状態を示している。図２（ａ）は、湿
し元ローラ２から調量ローラ３と湿しローラ４とを経て
版面９へ湿し液を連続的に供給しながら印刷するとき
に、インキ受入れローラ５及びインキ渡しローラ６をイ
ンキ着ローラ７及び揺動ローラ８から離して、湿し液を
湿しローラ４から版面９へ供給する状態を示している。
この場合には、前記版面給湿型の連続給湿装置と同様に
インキ装置の過乳化が防止される。しかも版面給湿型の
連続給湿装置の欠点である厚い給湿皮膜を持つことによ
り生じる給湿皮膜のむらがインキ受入れローラ５及びイ
ンキ渡しローラ６により平滑化される。
【００１８】図２（ｂ）は、湿し元ローラ２から調量ロ
ーラ３と湿しローラ４とを経て版面９へ湿し液を連続的
に供給しながら印刷するときに、インキ受入れローラ５
をインキ着ローラ７に接触回転させるとともに、インキ
渡しローラ６を揺動ローラ８から離して、湿し液を湿し
ローラ４から版面９へ、及び湿しローラ４とインキ受入
れローラ５とインキ着ローラ７とを経て版面９へ、それ
ぞれ供給する状態を示している。
ーラ３と湿しローラ４とを経て版面９へ湿し液を連続的
に供給しながら印刷するときに、インキ受入れローラ５
をインキ着ローラ７に接触回転させるとともに、インキ
渡しローラ６を揺動ローラ８から離して、湿し液を湿し
ローラ４から版面９へ、及び湿しローラ４とインキ受入
れローラ５とインキ着ローラ７とを経て版面９へ、それ
ぞれ供給する状態を示している。
【００１９】この給湿形態は、比較的画線率の高い印刷
物に適する給湿形態であり、この給湿形態を便宜上、複
合型（１）と称する。この方式は、インキがインキ着ロ
ーラ７からインキ受入れローラ５を経て湿しローラ４へ
流れるため、湿しローラ４は、湿し液の供給とインキの
供給とを併せ行うことになる。この結果、版面９上への
インキの転写ローラが増え、平滑化効果が得られるとと
もに、インキ受入れローラ５に接触するインキ渡しロー
ラ６の湿し液の平滑化により、ローラ目やゴーストが防
止される。
物に適する給湿形態であり、この給湿形態を便宜上、複
合型（１）と称する。この方式は、インキがインキ着ロ
ーラ７からインキ受入れローラ５を経て湿しローラ４へ
流れるため、湿しローラ４は、湿し液の供給とインキの
供給とを併せ行うことになる。この結果、版面９上への
インキの転写ローラが増え、平滑化効果が得られるとと
もに、インキ受入れローラ５に接触するインキ渡しロー
ラ６の湿し液の平滑化により、ローラ目やゴーストが防
止される。
【００２０】図２（ｃ）は、湿し元ローラ２から調量ロ
ーラ３と湿しローラ４とを経て版面９へ湿し液を連続的
に供給しながら印刷するときに、インキ受入れローラ５
とインキ渡しローラ６と及びインキ渡しローラ６と揺動
ローラ８とを接触回転させるとともに、インキ受入れロ
ーラ５をインキ着ローラ７から離して、湿し液を湿しロ
ーラ４から版面９へ、及び湿しローラ４からインキ受入
れローラ５とインキ渡しローラ６と揺動ローラ８とイン
キ着ローラ７とを経て版面９へ、それぞれ供給する状態
を示している。
ーラ３と湿しローラ４とを経て版面９へ湿し液を連続的
に供給しながら印刷するときに、インキ受入れローラ５
とインキ渡しローラ６と及びインキ渡しローラ６と揺動
ローラ８とを接触回転させるとともに、インキ受入れロ
ーラ５をインキ着ローラ７から離して、湿し液を湿しロ
ーラ４から版面９へ、及び湿しローラ４からインキ受入
れローラ５とインキ渡しローラ６と揺動ローラ８とイン
キ着ローラ７とを経て版面９へ、それぞれ供給する状態
を示している。
【００２１】この接触形態の特徴は、湿し液がインキ着
ローラ７ではなく、揺動ローラ８へ送られて、インキ装
置の適度な乳化が早く得られることである。またインキ
着ローラ７の過乳化が防止されることである。この給湿
形態は、上記複合型（１）を発展させて、インキ着ロー
ラ７の過乳化を防止する給湿形態であり、この給湿形態
を便宜上、複合型（２）と称する。
ローラ７ではなく、揺動ローラ８へ送られて、インキ装
置の適度な乳化が早く得られることである。またインキ
着ローラ７の過乳化が防止されることである。この給湿
形態は、上記複合型（１）を発展させて、インキ着ロー
ラ７の過乳化を防止する給湿形態であり、この給湿形態
を便宜上、複合型（２）と称する。
【００２２】図２（ｄ）は、湿し元ローラ２から調量ロ
ーラ３と湿しローラ４とを経て版面９へ湿し液を連続的
に供給しながら印刷するときに、インキ受入れローラ５
をインキ渡しローラ６とインキ着ローラ７と及びインキ
渡しローラ６と揺動ローラ８とを接触回転させて、湿し
液を湿しローラ４から版面９へ、及び湿しローラ４から
インキ着ローラ７を経て版面９へ、さらに湿しローラ４
からインキ受入れローラ５とインキ渡しローラ６と揺動
ローラ８とインキ着ローラ７とを経て版面９へ、それぞ
れ供給する状態を示している。
ーラ３と湿しローラ４とを経て版面９へ湿し液を連続的
に供給しながら印刷するときに、インキ受入れローラ５
をインキ渡しローラ６とインキ着ローラ７と及びインキ
渡しローラ６と揺動ローラ８とを接触回転させて、湿し
液を湿しローラ４から版面９へ、及び湿しローラ４から
インキ着ローラ７を経て版面９へ、さらに湿しローラ４
からインキ受入れローラ５とインキ渡しローラ６と揺動
ローラ８とインキ着ローラ７とを経て版面９へ、それぞ
れ供給する状態を示している。
【００２３】この接触形態は、特に高画線の印刷物に適
する給湿形態であり、この給湿形態を便宜上、複合型
（３）と称する。この給湿形態は、高画線率のようにイ
ンキ流量が多い場合、インキ装置が早期に乳化するの
で、版面上の親水性部に適正な湿し液被膜が維持され
る。以上のように給湿形態が自在に制御されて、印刷物
の画線率或いは画線の状態に対応した適正な乳化状態が
自在に現出されるので、極めて有用なマルチタイプの湿
し水供給手段である。
する給湿形態であり、この給湿形態を便宜上、複合型
（３）と称する。この給湿形態は、高画線率のようにイ
ンキ流量が多い場合、インキ装置が早期に乳化するの
で、版面上の親水性部に適正な湿し液被膜が維持され
る。以上のように給湿形態が自在に制御されて、印刷物
の画線率或いは画線の状態に対応した適正な乳化状態が
自在に現出されるので、極めて有用なマルチタイプの湿
し水供給手段である。
【００２４】このマルチタイプの湿し水供給手段を構成
する上で、重要なローラがインキ渡しローラ６であり、
このインキ渡しローラ６の設置により、湿し液の給湿形
態が自在に変化することになる。また本湿し水供給手段
を画線面積率計と連動させる。例えば多色オフセット印
刷機等において、印刷色毎に給湿形態を変えることによ
り、各色の印刷を最も望み得る状態で行うこともでき
る。給湿形態の選択をシステム化することは、比較的簡
単であるし、効果も一層増進する。
する上で、重要なローラがインキ渡しローラ６であり、
このインキ渡しローラ６の設置により、湿し液の給湿形
態が自在に変化することになる。また本湿し水供給手段
を画線面積率計と連動させる。例えば多色オフセット印
刷機等において、印刷色毎に給湿形態を変えることによ
り、各色の印刷を最も望み得る状態で行うこともでき
る。給湿形態の選択をシステム化することは、比較的簡
単であるし、効果も一層増進する。
【００２５】
【発明の効果】本発明は前記のように構成されており、
次の効果を達成できる。即ち、多種多様な印刷物を望み
得る最良の状態で印刷するには、前記従来の１形態の給
湿装置では、不充分であり、印刷障害の発生を避けられ
なかったが、本発明のオフセット印刷機の給湿装置及び
オフセット印刷方法は、湿し液の供給状態を自在に変化
することが可能であり、印刷物に合わせた最適な乳化状
態を得ることができて、低画線から高画線までの広範囲
にわたってローラ目やゴースト等を最小限にできる上
に、網点の再現性を向上できる。
次の効果を達成できる。即ち、多種多様な印刷物を望み
得る最良の状態で印刷するには、前記従来の１形態の給
湿装置では、不充分であり、印刷障害の発生を避けられ
なかったが、本発明のオフセット印刷機の給湿装置及び
オフセット印刷方法は、湿し液の供給状態を自在に変化
することが可能であり、印刷物に合わせた最適な乳化状
態を得ることができて、低画線から高画線までの広範囲
にわたってローラ目やゴースト等を最小限にできる上
に、網点の再現性を向上できる。
【図１】本発明のオフセット印刷機の給湿装置の一実施
例を示す側面図である。
例を示す側面図である。
【図２】（ａ）〜（ｄ）はインキ受入れローラとインキ
渡しローラとの他のローラに対する接触状態を示す説明
図である。
渡しローラとの他のローラに対する接触状態を示す説明
図である。
【図３】（ａ）〜（ｃ）は従来のオフセット印刷機の給
湿装置の各例を示す側面図である。
湿装置の各例を示す側面図である。
２ 湿し元ローラ ３ 調量ローラ ４ 湿しローラ ５ インキ受入れローラ ６ インキ渡しローラ ７ インキ着ローラ ８ 揺動ローラ ９ 版面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八木 哉 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工 業株式会社 三原製作所内 (72)発明者 木村 文秀 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工 業株式会社 三原製作所内 (56)参考文献 特開 平４−226352（ＪＰ，Ａ) 特開 昭55−57464（ＪＰ，Ａ) 特開 昭64−78840（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B41F 7/24 - 7/40 B41F 31/14 B41F 31/30 - 31/38 B41F 33/10
Claims (5)
- 【請求項１】 湿し元ローラと調量ローラと湿しローラ
とを経て版面へ湿し水を連続的に供給するオフセット印
刷機の給湿装置において、前記湿しローラに接触回転す
るとともにインキ着ローラ及びインキ渡しローラの少な
くとも一方に対して接離可能なインキ受入れローラと、
同インキ受入れローラに接触回転しかつインキ着ローラ
に接触揺動回転する揺動ローラに対して接離可能なイン
キ渡しローラとを具えていることを特徴としたオフセッ
ト印刷機の給湿装置。 - 【請求項２】 湿し元ローラと調量ローラと湿しローラ
とを経て版面へ湿し水を連続的に供給し、前記湿しロー
ラに接触回転するとともにインキ着ローラ及びインキ渡
しローラの少なくとも一方に対して接離可能なインキ受
入れローラと、同インキ受入れローラに接触回転しかつ
インキ着ローラに接触揺動回転する揺動ローラに対して
接離可能なインキ渡しローラとを具えているオフセット
印刷機の給湿方法であって、前記湿し元ローラから前記
調量ローラと前記湿しローラとを経て版面へ湿し液を連
続的に供給しながら印刷するときに、前記インキ受入れ
ローラを前記湿しローラに接触回転させるとともに、前
記インキ渡しローラを前記インキ受入れローラに接触回
転させて、湿し液を前記湿しローラを経て版面へ供給す
ることを特徴としたオフセット印刷機の給湿方法。 - 【請求項３】 前記湿し元ローラから前記調量ローラと
前記湿しローラとを経て版面へ湿し液を連続的に供給し
ながら印刷するときに、前記インキ受入れローラを前記
インキ着ローラに接触回転させて、湿し液を前記インキ
着ローラを経て版面へ供給することを特徴とした請求項
２記載のオフセット印刷機の給湿方法。 - 【請求項４】 前記湿し元ローラから前記調量ローラと
前記湿しローラとを経て版面へ湿し液を連続的に供給し
ながら印刷するときに、前記インキ渡しローラを前記揺
動ローラに接触回転させて、湿し液を前記揺動ローラと
前記インキ着ローラとを経て版面へ供給することを特徴
とした請求項２記載のオフセット印刷機の給湿方法。 - 【請求項５】 前記湿し元ローラから前記調量ローラと
前記湿しローラとを経て版面へ湿し液を連続的に供給し
ながら印刷するときに、前記インキ渡しロー ラを前記揺
動ローラに接触回転させるとともに、前記インキ受入れ
ローラを前記インキ着ローラに接触回転させて、湿し液
を前記揺動ローラと前記インキ着ローラとを経て版面へ
供給することを特徴とした請求項３記載のオフセット印
刷機の給湿方法。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5096074A JP2882968B2 (ja) | 1993-04-22 | 1993-04-22 | オフセット印刷機の給湿装置及び給湿方法 |
| US08/229,176 US5435243A (en) | 1993-04-22 | 1994-04-18 | Wetting apparatus and method for offset printing machines |
| EP94250101A EP0621131B1 (en) | 1993-04-22 | 1994-04-20 | Wetting apparatus and method for offset printing machines |
| DE69420996T DE69420996T2 (de) | 1993-04-22 | 1994-04-20 | Vorrichtung und Verfahren zum Benetzen in Offsetdruckmaschinen |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5096074A JP2882968B2 (ja) | 1993-04-22 | 1993-04-22 | オフセット印刷機の給湿装置及び給湿方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06305109A JPH06305109A (ja) | 1994-11-01 |
| JP2882968B2 true JP2882968B2 (ja) | 1999-04-19 |
Family
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5096074A Expired - Lifetime JP2882968B2 (ja) | 1993-04-22 | 1993-04-22 | オフセット印刷機の給湿装置及び給湿方法 |
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| EP (1) | EP0621131B1 (ja) |
| JP (1) | JP2882968B2 (ja) |
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-
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- 1993-04-22 JP JP5096074A patent/JP2882968B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1994
- 1994-04-18 US US08/229,176 patent/US5435243A/en not_active Expired - Lifetime
- 1994-04-20 EP EP94250101A patent/EP0621131B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1994-04-20 DE DE69420996T patent/DE69420996T2/de not_active Expired - Fee Related
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| DE69420996T2 (de) | 2000-03-09 |
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| EP0621131B1 (en) | 1999-10-06 |
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