JPH10505026A - リソグラフィック印刷の湿しシステム - Google Patents

リソグラフィック印刷の湿しシステム

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JPH10505026A
JPH10505026A JP8509455A JP50945594A JPH10505026A JP H10505026 A JPH10505026 A JP H10505026A JP 8509455 A JP8509455 A JP 8509455A JP 50945594 A JP50945594 A JP 50945594A JP H10505026 A JPH10505026 A JP H10505026A
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 小滴、ミストまたはスプレ源(41)からの湿し水入力が印刷プレート(23)にインキ内の混合物としてインキングローラ列、および湿し水入力受けローラ(42)と各インキングフォームローラ(44、45)間の少なくとも4つのインキのあるローラニップを有するその接続点によって送られ、後者は湿しフォームローラとして作用するリソグラフィック印刷の装置および方法が開示される。

Description

【発明の詳細な説明】 リソグラフィック印刷の湿しシステム 発明の背景 1.発明の分野 この発明は、リソグラフィック印刷機に関するものであり、特に、リソグラフ ィック印刷機に関係する湿し方法および装置に関するものである。 2.従来技術の説明 リソグラフィック印刷機の従来の湿しシステムは、湿しローラ列が最初の湿し 水入力源に全時間または部分的時間直接物理的に接触し、湿しフォームローラが リソグラフィック印刷プレートに接触する連続タイプまたは半連続ダクタタイプ に分類される。最近の湿しシステムはギャップを横切って湿しローラ列の受けロ ーラに供給されるスプレまたはミスト(噴霧)による水の分離入力を利用したも のである。これらの分離されたギャップのある水入力手段のある湿しシステムは 、不連続式と呼ばれている。 米国特許第4,527,479号明細書のダルグレン(H.Dahlgren)タイプお よび米国特許第4,461,208号明細書のギサルベルティ(Ghisalberti) タイプなどの他の湿しシステムは、前述したものと同様の要素を使用するが、分 離湿しフォームローラではなく、第1インキングフォームローラによって湿し水 をプレートに送る形式のものである。これらの間接システムでは第1インキング フォームローラは実際には湿しフォームローラになる。これらのシステムを的確 に作用させるには、特別の湿し水添加剤が要求される。 事実上すべての高速リソグラフィック印刷機において、湿し水が湿しローラ列 によって直接印刷プレートに送られる。プレートの親水性非イメージ領域に貯留 することにより、水はインキを印刷機のインキングフォームローラから平板リソ グラフィック印刷プレートの親油性イメージ領域だけに送ることができる。その 後、プレートのイメージが識別されるインキの領域が弾性ブランケットに転写さ れ、ブランケットから印刷される基体に転写される。 リソグラフィック印刷ではほとんど例外なく、印刷プレートの回転方向におい て湿しフォームローラが第1インキングフォームローラの前方に配置され、プレ ートとブランケットのニップ位置の後方に配置される。これは水が最初の湿し方 法と呼ばれ、有効な従来の湿し構成は水が最初のプレート直接式連続タイプと呼 ばれている。 たとえば、ファドナー(Fadner)の米国特許第4,690,055号明細書に 記載されているように、インキングローラ列または水が最後のプレート直接式湿 しシステムによるプレートへの湿し水の送り方法が従来から知られ、特別のタイ プのリソグラフィック印刷機に利用されてきた。品質の要求が低い新聞紙印刷シ ステムに限り、これらのタイプは市場で限られた成功を得た。したがって、イン キ列湿し方式および水が最後の湿し方式の両方が徐々に通常の直接式の水が最初 の湿しシステムおよび構成に取ってかわってきた。 世界の大多数の大容量のリソグラフィック印刷機および最近世界で製造されて いる事実上すべての大容量のリソグラフィック印刷機は、水が最初の直接プレー ト式の連続湿し構成のものである。従来の湿しタイプは程度の差はあるが、印刷 プレートへのインキの送りに伴う水の干渉を受ける。たとえば、印刷されるフォ ーマットが印刷機の幅方向の一定の位置のプレートの1つの領域の低い周方向イ メージ成分および他の印刷機の位置の高い周方向イメージ成分を含むとき、プレ ートおよび印刷される基体への適応する予想することができるインキの入力に関 連し、印刷プレートの湿し処理が両方の領域でトラブルを生じさせないようにす ることを保証する従来の方法、手法、または装置は存在しない。同一の印刷機に よって低いイメージ成分印刷作業から高いイメージ成分作業に変換するとき、同 様のシチュエーションが生じ、その逆も同様である。さらに、1つのインキのタ イプまたはインキ源から他のものに変更するとき、同様のシチュエーションが生 じる。 これらの従来の湿しシステムの問題は、コンピュータライズされたインキング システムの適応する作用が得られないようにする。乱れを示すことができるよう 正確に構成することができる従来の湿し方法はないため、湿し手段で開始される 印刷システムの変化または乱れに応答するインキの送りが得られるよう正確にプ ログラムすることができる自動化されたインキングシステムはない。インキング からなる主な印刷プロセスの作用に対する湿し処理の影響を正確に許容し示す湿 し技術のものはないため、最も精巧にコンピュータライズされたインキングシス テムでさえ、あらゆる印刷条件に適合するものではなかった。 この湿し処理の予想性の欠如のため、製造業者はこれらの湿し処理の問題を解 決する水のないリソグラフィック印刷プレートおよび印刷機を開発してきた。し かしながら、水のないリソグラフィのアプローチには高価なインキ、プレートお よび印刷機が要求される。さらに、水のない印刷プレートおよび印刷機は容易に 印刷することができる基体に制限される。 ファドナーの米国特許第5,107,762号明細書に最初の湿し水入力エレ メントが列または2つまたはそれ以上のプレート直接式の親油性および疏水性の 湿し水送りローラから物理的に分離され、その1つのローラが印刷プレートに接 触する湿しフォームローラであるリソグラフィック印刷プロセス湿しシステムが 記載されている。印刷作業のとき、この湿しローラ列が部分的に連結される。米 国特許第5,107,762号明細書の発明は、キーレスリソグラフィック印刷 から得られる見識に基づくものである。それは通常のプレート直接式湿し構成に 限られ、キーレスリソグラフィック印刷に適するものではなく、通常のキー式ま たはゾーンインキ式リソグラフィック印刷システムに適するものではない。最近 、通常のキーまたはゾーンインキ式リソグラフィック印刷機において、米国特許 第4,690,055号明細書のものも、同第5,107,762号明細書のも のも実用化されておらず、テストもなされていない。これはこれらの特許技術が 通常の印刷機に適合しないというゾーンまたはキー式印刷機の従来の知識および 経験による。これらの2つの特許は実際に通常のリソグラフィック印刷機に好都 合に適用することができない。 ダルグレンの従来の湿し技術はプレートに接触する付加湿しフォームローラの 通常の手段ではなく、湿し水入力ローラを第1インキングフォームローラに直接 接触させることによって印刷プレートに送られる湿し水を使用したものである。 インキングフォームローラによるプレート直接式湿し方法は効果的ではなく、ダ ルグレンはインキのあるローラの1つがインキングフォームローラであるとき、 1つまたは2つのインクのあるローラによって湿し水を印刷プレートに制御可能 に直接送ることができないという実際の問題を解決するのは、湿し水への大量の イソプロピルアルコールなどの水と混合することができる有機液体の添加である ことを見いだした。実際に、アルコールの添加は湿し工程に有効であることが立 証され、使用される湿し手段がダルグレンタイプのものであってもそうでなかっ ても、それが業界に普及した。この従来技術の背景がファドナーの米国特許第4 ,278,467号明細書に記載され、アルコールが広く需要された技術的根拠 は米国の文献(“Surface Chemistry Control of Lithography.”Colloids and Surfaces in Reprographic Technologies,by T.A.Fadnr,ACS Symposium Se ries 200,pp.348-57,M.Hair and M.D.Croucher,Ed.,1982)に記載され ている。 リソグラフィック印刷機は容易に運転することができ、湿し水に10%〜25 %のイソプロパノールを使用するとき、特にインキと水の相互作用に適応する。 アルコールに代わる添加剤は一般にこの好ましい作用上の品質を得ることに成功 しなかった。いずれにしてもこの目的の湿し水へのすべての液体有機物質の添加 剤は高いまたはわずかの揮発性をもち、環境上および作業上の危険性を有する。 揮発性の有機化合物を使用しなくても、アルコールの好ましい作用上の影響が得 られるようにする必要がある。 通常のリソグラフィック印刷手法において、比較的粘性のインキおよび比較的 流動性の湿し水の2つの液体が要求されることは知られている。印刷プロセスに 関する限り、粘性リソグラフィックインキは本質的に非揮発性の液体である。し たがって、機械損失を除き、印刷システムに入力されるすべてのインキが印刷機 から出力され、印刷される物体に移される。反対に、印刷室の温度、圧力および 換気の作用条件において水は蒸発する液体である。水はそれがあるあらゆる印刷 機の要素から蒸発し、蒸気として移動する。 リソグラフィック印刷作業のとき、リソグラフィックインキは印刷機の連続液 体フィルム相内の水を受け、許容することも知られている。水を通さないインキ をリソグラフィックプロセスに使用することはできず、したがって、通常のリソ グラフィック印刷は不可能である。すべての印刷機ローラは水またはインキを送 ることができるよう製造されるため、疏水性であっても、親水性であっても、そ して、インキで被覆されていてもいなくても、印刷作業のとき、すべてのローラ およびシリンダの表面は最も上方の分子的厚さの液体/水蒸気表面相を送る。す べての表面の蒸発によって水が蒸気として連続的に失われる。さらに、印刷によ り液体の水がインキのイメージの一部として失われる。これらの自然の避けられ ない水蒸気および液体の水の損失のため、印刷の間、液体の水のフィルムが連続 的に形成される印刷プレート非イメージ領域からの自然の水の損失の補充に要求 されるよりも、多量の湿し水をリソグラフィック印刷機のシステムに入力せねば ならない。 水がインキの相に入り、水とインキの相互作用が生じ、これがリソグラフィッ クの有効性およびリソグラフィックの無効性の両方を構成し、後者は印刷機の設 計上の機械的相互作用の逆効果である。 インキと水の相互作用に対する最適のリソグラフィック効率を得るには、印刷 機システムは速度、作業温度、使用される消費インキおよび湿し水材料の入力速 度、および製造される製品の品質のパラメータに適した水の入力と出力の均衡作 用条件または安定状態に達するようにせねばならない。印刷機への湿し水の入力 の均衡値よりもわずかに高い速度が種々のローラ、プレートおよびブランケット 上にあるインキフィルム内への水の蓄積を生じさせる。水は種々の印刷機要素か らすでに確立されている平衡速度よりも早く蒸発することはできないため、この システムの反応が生じ、それは印刷室および印刷機運転条件に対する自然の反応 である。したがって、この自然に生じる損失速度よりも高い水の入力速度におい て、基体に印刷されるインキにより、そして、基体に接触する印刷機要素の非イ メージ領域により、過度の水が基体に送られる。基体の進路は印刷機システムを 出る余分のまたは過剰の水のない自然の進路であり、著しい印刷の品質の乱れは 生じない。 湿し水の入力速度がさらに増加すると、ローラ上の薄いインキフィルムはすべ ての水の入力を吸収することができない。自然の水はインキのある表面またはイ ンキのあるニップの大量または少量のフィルムとして現れる。自然の水のフィル ムが印刷プレートイメージ領域および基体へのインキの円滑な送りに直接干渉す ることがある。この水の入力の高速度はインキと水の均衡寛容度の上限を越える と考えられる。もちろん、インキと水の均衡寛容度の下限は印刷システムの水の 損失を補う湿し水の入力速度である。その湿し水の入力速度以下において、イン キングフォームローラが水を印刷プレート非イメージ領域から取り除き、種々の インキングローラの表面を蒸発させる要求を満たし、これによって水が不足し、 それが要求される。不充分な水がプレートの非イメージ領域に残り、インキがイ ンキングフォームローラから送られることが防止されるとき、その作用条件がト ーニングと呼ばれ、チンチングと呼ばれている。その後、インキはインキのない 印刷されていないままの非イメージ位置に対応する領域のプレートおよび基体に 達する。すべての従来の通常のプレート直接式湿しシステムは、この水の入力の 問題を有する。狭いインキと水の均衡寛容度レンジをもつアルコール添加剤のな いすべてのこれらの従来のシステムは、特に作業の影響を受け易い。この種類の 入力の効率的欠点により、臨界的フォーマットを許容される品質レベルで規則的 に印刷することができない。インキング制御システムはトラブルのない状態で作 用することができない プレートの非イメージ領域への効率の悪い湿し水の送りに対処するため、普通 、オペレータが湿し水の入力速度を増加している。この場合、自然の印刷の蒸発 だけではなく、印刷機要素から落下する液体の水のスリング(slinging)および /またはミスト損失によって水が失われる。これが生じると、プレートのイメー ジの識別度にリソグラフィック的に要求されるよりも大量の水が印刷機要素上お よびプレートおよび基体に向かって導かれるため、製品の品質の悪化が生じる。 有害な過度の水が印刷作業に干渉せず、印刷機要素からスリングするため、印刷 機システムはときどき安定した作業条件であるとみなされ、許容される印刷品質 が一時的に得られる。しかしながら、システムが許容される印刷出力から変化し 、オペレータは流体入力速度および他の機械的に制御することができるファクタ に留意せねばならない。したがって、すべての印刷条件で最小限の水の入力速度 で作用し、このオペレータの調節のパラドックスを避けることができる印刷シス テムが要求される。 湿しシステムはインキをプレートに送る印刷機の主な作用に干渉するため、イ ンキを送るローラ、特に印刷プレートに接触するインキングフォームローラ上に 連続または不連続の有限の水のフィルムを配置する湿し水送り方法または装置は もともと効率の悪い湿しシステムである。他のローラとのニップの水に対するイ ンキの吸収性に関連し、印刷機要素の自然の水蒸気フィルムは一方または両方の ローラから容易に交換することができる。ローラの表面の水蒸気の自然の蒸発量 はニップの一方のローラから次のものへのインキまたは水の送りに対するバリヤ を構成しない。しかしながら、如何に薄くても、液体の水のフィルムが過度の水 を生じさせ、そのほとんどがニップのインキフィルムに送られる。したがって、 液体の水のフィルムがインキの送りに対するバリヤを生じさせる。実際に、リソ グラフィックの作用において、液体の水の有限の薄さのフィルムを印刷プレート の非イメージ領域に維持することにより、インキをプレートのイメージ領域に送 ることができるだけである。液体の水の有限のフィルムが2つのインキのある表 面間に生じているとき、大量の水がそのニップ位置に入力されている。したがっ て、インキと水の平衡寛容度が損なわれ、作業制御性が損なわれる。 したがって、本来のリソグラフィック平衡状態で作用するリソグラフィック印 刷機のインキと水の平衡寛容度ファクタは部分的に自然水の損失につながる水に 対するインキの吸収および分布性によって示される。インキの品質特性の変化お よびそれに対する干渉を伴わず、湿し水の分布状態が得られるようにせねばなら ない。それがこの技術の企図するところである。 一般に、リソグラフィック印刷の問題は印刷プレートが過度に湿し処理されて いるか、または不充分に湿し処理されているかによるということができる。正確 ではあるが、この従来の見解は不完全である。最適のトラブルのない湿し処理を 得るには、印刷作業のとき、インキングまたは湿しローラの表面および印刷プレ ートの正面が常時過度に湿されず、不充分に湿されないようにする必要があるこ とは明らかである。印刷機のインキングシステム全体を湿し水入力速度に対し安 定した運転状態に維持せねばならない。最適のリソグラフィック湿し処理は湿し 水入力の最低実用速度に適応し、従来の湿しシステムの最小限の数および種類の 好ましくないインキと水の相互作用特性に自動的に適応する。 プレート直接式の水が最初のタイプの事実上すべての従来の湿しシステムは湿 し水または湿し水溶液の連続フィルムを印刷プレートに向かって送るよう構成さ れ、テストされる。これは湿しフォームローラによってプレートに直接送られる 連続水フィルムの形成を保証する湿し入力ローラセットの親水性ローラを有する ほとんどすべての手法に生じる。この手法は第1インキングフォームローラを全 くまたはほとんどインキングフォームローラとして作用しない湿しフォームロー ラに後続させる。この好ましくない条件が生じるのは、印刷プレート回転方向に おいて水が最初の湿しフォームローラ構成に続く第1インキングフォームローラ が印刷プレートとのニップで液体湿し水のフィルムに遭遇するからであり、湿し 水は少なくともインキ入力よりも上流のすべての自然水の損失の損失速度に相当 する速度で入力すべきであり、プレートからの水の損失に等しい速度で入力すべ きではない。これらのシステムに要求される湿し水入力速度はリソグラフィック 臨界要素、印刷プレートからの水の損失を補うだけの速度よりも大幅に大きい。 従来のものにおいて印刷プレートに直接施される湿し水の要求される入力速度は 、短い滞留時間、印刷プレートとの単一の狭いニップを通るだけであり、第1イ ンキングフォームローラ上に残るインキの薄いフィルムに容易に吸収される速度 よりも大きい。この条件が実際に生じることについては、水が最後のプレート直 接式湿し処理がなされるとき、湿しフォームローラが最後のインキングフォーム ローラに続いて配置され、ブランケットに先行して回転し、水が最後の湿しシス テムによってプレートのインキのあるイメージ領域に施される水のフィルムによ り、まったくまたはほとんど制御することができないという事実によって立証さ れる。 たとえば、4つのインキングフォームローラのセットの第1インキングフォー ムローラのインキフィルムは湿し手段からの過度の水の入力に十分なだけプレー ト面から連続的に送ることができないため、第2インキングフォームローラは小 さいが、同様の影響を受ける。第3フォームローラもそうである。先行するフォ ームローラによってローラ水蒸気の損失進路のインキング列に向かって送られた 過剰の水の一部により、後続フォームローラも小さいが過剰の水を受ける。最後 に、第4または第3インキングフォームローラにおいて、これらのローラへの水 の入力は自然の水の流れの損失平衡状態に近付く。その後、印刷プレートに最初 に入力される過度の湿し水に関係なく、最後のインキングフォームローラの一方 または両方はインキ送りローラとして的確に、そして、予想可能に作用すること ができ、プレートおよび隣接ローラ上にあるインキの頂部の液体湿し水がないこ とによる好ましくない干渉作用は、小さいか、または生じない。 イソプロピルアルコールは多くの効果的液体水をインキフィルムに移動させる ことにより、すべての蒸発損失進路に充填するプロセスを促進する。したがって 、インキングフォームローラによって過剰の水がプレートイメージ領域から容易 に取り除かれ、第3および第4、および第2フォームローラでさえ、インキング ローラとして作用する。この少ない液体水がインキングと干渉する条件において 、アルコール添加剤がないとき、通常の湿し処理された印刷機は湿し手段の欠陥 に気付きにくいという問題をもったまま運転される。これらのファクタはこの業 界に生じる添加剤に対する最近の依存度を示す。 インキングフォームローラおよびプレートシリンダの直径が異なることによっ て生じる機械的ゴーストを受けない印刷フォーマットを有するマルチインキング フォームローラ印刷機を使用するとき、インキングフォームローラの数が減少す ると、印刷されるインキの密度が著しく減少し、他のファクタは一定に保たれる 。通常運転のとき、最後のインキングフォームローラ、通常の直接式の水が最初 の湿しフォームローラから離れたものは、インキングフォームローラセットの最 も滑らかで最も水との干渉がないインキフィルムを送る。 従来の手法を使用するこれらのファクタは湿し手段の設計に関連し、インカの 設計に関連する。最適のインキング条件よりももともと効率の悪いプレート直接 式の通常の湿し手法の結果は劣り、それはすべての印刷機システムのインキング フォームローラによってインキを印刷プレートに効率的に送ることはできない。 これらの従来の通常の湿しシステムを使用する水の入力の過剰速度は、プレート のイメージおよび非イメージ領域のプレート/インキングフォームローラのニッ プに1つまたはそれ以上の自由液体水フィルムがあるものに適合する。 米国特許第5,107,762号明細書の親油性および疏水性湿しローラシス テムは、キーレスインキングリソグラフィックシステムに好都合である。キーレ スインキングシステムにおいて、インキおよび水の入力は印刷機の幅方向全体に 連続的に均一に保たれる。通常のシステムでは後者だけが不均一に入力される。 キーレスシステムにおいて、プレートに使用されないインキおよびインキに混合 された水の部分はインキングローラの復帰側から連続的に払拭され、キーレス印 刷機システムによってそれが再使用される。しかしながら、米国特許第5,10 7,762号明細書の湿し手段はすべてのインキが入力され、印刷される通常の ゾーン式インキ入力印刷機の湿し入力手段として最適ではなく、有効でもない。 実際にプレートに直接インキ伝達可能に接触する米国特許第5,107,76 2号明細書の親油性および疏水性湿しローラについては、印刷プレートのイメー ジの横方向印刷機位置に直接対応する横方向印刷機位置に配置される周方向バン ドでインキが被覆されるだけである。横方向印刷機位置の周方向イメージ成分が 大きいほど、完全に湿しローラ上の対応する周方向インキフィルムバンドが認め られ、特別の領域が最大量のインキを送り、インキングフォームローラによって それが送られる。湿し水をインキに混合させ、プレートへの干渉のない送りを生 じさせることができるのは湿しローラ上のインキのこれらのバンドだけであり、 これを印刷機の幅方向に均一に施される湿し水入力の対応するよう配置された横 方向印刷機部分に生じさせることができるだけである。米国特許第5,107, 762号明細書の湿しローラのこれらの特別のインキのある領域だけが湿し水と インキの混合物をプレートに送ることができる。ほとんどの印刷作業のとき、通 常の全体のイメージ成分はおよそ50%まで変化するため、ほとんどの米国特許 第5,107,762号明細書の湿しローラの表面領域はインキをもたない。過 剰の水を伴うインキのない湿しシステムがインキの送りと干渉する。キーレスイ ンキングと同様、連続的に取り除かれる入力インキまたは水のない通常のゾーン 式インキング印刷機を伴う米国特許第5,107,762号明細書の技術を利用 するとき、低いイメージ成分フォーマットの場合、この好ましくない条件は特に 深刻である。 通常の印刷機のこれらの湿し水の干渉の問題を解決する従来の対策は、たとえ ば、ドイツのハイデルベルガーによって市販されているアルカラー湿しシステム (Alcolor Dampening system)を含む。ハイデルベルグ(Hidelberg)の199 0年4月のパンフレット“M-Offset CP Tronic”から複製されたローラダイヤグ ラムがプレスインキングローラとともに図1に示されている。湿しシステム10 は薄い湿し液体水フィルムを親水性ローラ12にメータリングする差動速度ニッ プ11を利用したもので、湿し水は液体フィルムとして湿しフォームローラ13 に送られ、シリンダ14に取り付けられた印刷プレートに送られる。どの印刷機 でもそうであるように、インキングフォームおよび湿しフォームローラについて は、剛性の表面の印刷プレートとの接触を機械的および材料的に考慮し、それを ゴムまたは同様の粘性弾性材料で被覆せねばならない。ゴムは天然の親油性およ び疏水性をもち、インキのあるプレートと接触するローラ13などの印刷機のす べてのフォームローラは通常いくらかのインキをもつ。米国特許第5,107, 762号明細書の特許の技術で前述したように、インキがイメージ位置に対応す る印刷機の幅方向局部に生じる。親水性ローラ15は付加的メータリングおよび /または円滑化作用をローラ13のまわりの液体、薄い水のフィルムに与える。 通常の従来の湿しシステムの場合、親油性および疏水性の銅ローラ16はいくら かユニークであり、インキングフォームローラ19とのニップ接触17によって フォームローラ13とローラ16Aのインキングシステム間のインキのあるロー ラブリッジを生じさせる。ローラ16によってインキがローラ19からローラ1 3に送られるまで、これらを特別のシステムのインキのあるローラとして作用さ せることができる。それにもかかわらず、湿しフォームローラ13はその表面に 多量または少量の連続の水のフィルムをもつ。 この通常の水が最初の印刷機直接式湿し方法のアルカラーのブリッジ構成は、 水を目的をもってインキと混合させるリソグラフィック印刷の私の発見に適合す る。しかしながら、水入力源親水性ローラ12と第1のインキングフォームロー ラ19間の1つのインキのあるローラニップ17を使用することは、すべての入 力水をインキに均一に混合させることとは掛け離れており、これらのローラ上の 少量のインキがインキの送りに干渉することなく、すべての後続印刷機要素の水 の損失進路の充填に要求されるすべての入力インキを供給する。したがって、ブ リッジのないものほど深刻ではないが、アルカラーのシステムは前述したすべて の好ましくないリソグラフィックの水の干渉の問題を有する。 他のハイデルベルグの文献はそれおよび他の説明に適応する。製造業者はイン キングローラ列を設計変更し、最後の2つのものよりも多量のインキを第1の2 つのインキングフォームローラに自動的に配置することができるようにした。特 に、インキングがコンピュータ自動化されるとき(1993年4月に発行された ハイデルベルグのスピードマスター CD,CP トニック)、アルカラーの湿 し手段とそれによって大きいインキ伝達水の干渉の問題が生じる2つのフォーム ローラへの特別のインキ入力との組み合わせは印刷機の作用を改良することがで きるのは明らかである。 日本のコモリコーポレーションから市販され、その1991年7月のパンフレ ット“New Lithrone”に示されているコロマチック湿しシステムが図2のシート 送り印刷機に使用されている。このプレート直接式の連続の水が第1の湿しシス テム20は逆方向スリップニップ21を使用し、薄い液体水フィルムをゴムの湿 しフォームローラ22にメータリングし、シリンダ23に取り付けられた印刷プ レートに送るようにしたものである。このシステムはゴムのフォームローラ22 上の親油性の銅ローラ24を使用するものであるが、図1のハイデルベルグのシ ステムと異なり、コモリの銅ローラ24はインキングシステム25とのブリッジ は形成しない。図1のシステムと同様、親水性のクロムメッキローラ26につい ては、ローラ22、26、29、28間の直接連結のため、インキが水ため27 にフィードバックしないようにすることが要求され、それがプレートに伝達され る液体水の薄いフィルムの形成に使用される。銅ローラ24が振動すると、ゴム の湿しフォームローラ22にピックアップされた少量のインキがある程度拡散し 、前述した理由でインキが残るハイデルベルグのブリッジのあるローラにほとん ど近似する。 完全にまたは主に前述した従来のプレート直接式の装置によってではなく、イ ンキングローラによって、そして第1フォームローラを介して湿し水が直接プレ ートに送られる従来のものが米国特許第4,461,208号明細書のギサルベ ルティのそれである。このギサルベルティの技術は前述したダルグレンの技術の バリエーションであり、同様の欠点および限界を有する。 図3に示されているように、ギサルベルティはクロムメッキローラ5Aを使用 し、多量または少量の均一の液体湿し水フィルムを全体または部分的に液体フィ ルムとしてメータリングローラ6Aに送るようにしたもので、そのローラの表面 の組織は特定されていない。後者は2つの硬い表面のローラ、すなわちインキン グローラシステム110のクロムメッキローラ5Aおよびインキング送りローラ 7Aを接触させねばならず、ゴムの親油性のものであると見なすことができる。 インキのある送りローラ7Aよりも上流で分布される水フィルムの下方のインキ 相をもつにもかかわらず、湿し水分布ローラとして作用するため、運転のとき、 ローラ6Aは液体水フィルムで被覆される。インキングシステムローラによって プレートに送られるとき、インキング分布ローラ7Aおよびフォームローラ8A 、9Aで構成されるニップ111、112、113により、伝達される湿し水の フィルムがインキと混合される。プレート/フォームローラのニップの水とイン キ間の混合作用はイメージの識別性に逆効果をもつことは明らかである。したが って、フォームローラ/プレートニップが主にインキへの水の混合ニップである と見なすことはできない。したがって、この構成はせいぜい湿し水源ローラ6A および第1インキフォームローラ8Aおよび3つのこれらのニップ111、11 2、113間のインキをフォームローラ9Aに送る2つのローラニップ111、 112を提供するだけである。 ギサルベルティの技術の構成は安定した状態の水の成分をインキングシステム 110のすべての作用するインキングローラおよびプレート114自体で得なけ ればならないということを認識していない。図3および関連するギサルベルティ の図面では、湿し水入力が多量の入力水を入力ローラ6Aおよびインキングフォ ームローラ8Aよりも上流でプレートから離れる方向に送らねばならない印刷機 位置に配置され、送りローラ7Aおよびフォームローラ10A、11A間のすべ てのローラに関連する水蒸気損失進路を満たす必要があるため、インキがプレー トに向かって下流に送られる間、そこに水は要求されない。したがって、水が最 初の湿し処理については、プレートのイメージの識別性のための最少必要量より も多量の湿し水をローラ7Aの薄いインキフィルムおよびローラ8A、9Aのそ れに連続的に入力せねばならない。前述したハイデルベルグおよびコロマチック のもののように、特にアルコールがないとき、水の干渉の問題がダルグレンの湿 し構造のものと同様に生じる。前述したように、ギサルベルティの技術は使用す ることができないという事実によってこの予想が正確に立証される。前述したダ ルグレンのプレート間接式システムに要求されるように、比較的大量のイソプロ ピレンアルコールを湿し水に条件的に使用すること、すなわちおよそ10%〜3 0%またはそれ以上を使用することが要求される。 ロックウェル インターナショナル コーポレーションのグラフィックシステ ム部門は、新聞紙の印刷業者にリソグラフィック印刷機を市販し、それは図4に 示されているインキ列湿しシステム(ITD)と呼ばれるものを含んでいた。こ の特許されていない湿し構成は、クリーニングおよびメンテナンスのため、湿し 要素にインキングローラ列の支持された側で容易に近付くことができるようにす べきであるという消費者の需要を促した。湿しシステム30は分離されたブラシ スプレ水入力31を有し、このシテスムは容易にクリーニングすることができる 。入力はインキングシステム34の第1銅インキングドラム33上のインキのあ るローラ32になされる。このシステムは合理的に作用するが、図4に示されて いるように、せいぜいインキおよび水の両方を受けローラ32とプレートに接触 するインキングフォームローラ間に支持する2つまたは3つのニップがあり、水 をプレートに導かれるインキに混合することができるだけである。すべての湿し 水入力の送りに要求されるローラ32、33上のインキフィルムは比較的薄く、 ギサルベルティの場合と同様、印刷機システムに入力する必要のあるすべての水 を連続的に処理することは困難である。水の入力は主にプレートに向かってイン キの下流方向になされ、好ましくないインキ/水の相互作用によって改良された 印刷品質を高めることに対する業界の経験は効果的な通常のプレート直接式の湿 しシステムを支持し、このシステムは漸次衰退した。 インキをプレートのイメージ領域に送ることに対する湿し水の好ましくない影 響を生じさせず、プレートのイメージの識別性の維持に要求される水をリソグラ フィックプレートに送るための適応する反復可能で予想可能で、効果的な手段の 必要性が残っている。 発明の概要 この発明によれば、印刷プレートフォーマット、実際の印刷速度および周囲運 転条件に関係なく、リソグラフィック印刷機への湿し水の連続の最適入力を保証 する方法および装置が提供される。 この発明の方法および装置は、必要であるが、蒸発するリソグラフィック印刷 作用材料としての湿し水は印刷のとき、蒸発によって印刷機システムのあらゆる 印刷作用面から逃げるという概念を利用したものである。この水のローラ表面の 蒸発損失および基体に印刷されるインキフィルムイメージの部分として失われる 付加的量がリソグラフィック作用に要求される入力水のすべてである。従来のシ ステムはすべての作用条件下で多量または少量の入力付加水を直接プレートに入 力せねばならない。すべての効果的リソグラフィック作用の場合、後述するよう に、インクがあってもなくても、すべての印刷ローラ表面から、そして印刷され る基体の表面からの水の蒸発の単位面積あたりの速度は実用的目的からは同一で あることは技術的に正しい。この論理的ファクタはこの発明の基礎概念の理解を 容易にする。 これらの基礎原理において、私はリソグラフィック的に最も効率的な作用条件 を得る上に4つの基準が満たされねばならないと考えており、 1.湿し水を印刷機システムに最初に入力する手段を印刷機ローラから分離さ せ、液体湿し水のフィルムがあらゆる印刷機の要素上に形成されず、湿し水の細 かく分割された小滴またはミストを制御可能に均一に入力する手段が提供される ようにすることが好ましい。 2.すべての使用することができる通常のリソグラフィックインキにおいて、 後述するように、この発明の実施に使用されるインキは湿し水に吸収することが できるようにせねばならない。 3.湿しシステムの要素は、自然の水の蒸発進路の損失および要素への自然の 水の送りに関係する印刷損失の補充に要求される速度よりも著しく高い速度の湿 し水を印刷機システムの臨界的インキング要素に送らないようにすべきである。 4.混合物を形成する4つのまたはそれ以上のニップを提供し、基準1の湿し 水入力手段から各インキングフォームローラに向かって下流インキング方向に送 る一連のローラにより、湿し水が印刷プレートに連続相インキフィルム内の混合 物として送られるようにすべきである。 この発明によれば、インキングローラ列が使用され、湿し水が混合され、印刷 プレートに送られるインキ内の混合物が形成される。後述するように、インキン グフォームローラはプレートへのインキ入力および湿し水入力の両方として作用 する。 この発明によってこれらの基準が容易に満たされる。これらの基準内で運転さ れる限り、あらゆるリソグラフィック印刷システムを使用し、プレートのイメー ジの識別性に要求される最小限の湿し水入力の条件が得られ、維持される。これ らの基準に見合うようにすると、低いまたは高いイメージ成分の最適寛容度およ び運転および印刷製品の品質上の向上が得られる。 前述した基準に見合うようにすると、湿し処理に関する限り、印刷機は常時本 質的に同一の入力条件で運転されるため、オペレータは湿し入力のセッティング に注意する必要はない。さらに、自動化される印刷機インキングシステムの場合 、フォーマットの違いを予想可能に制御することができるため、湿し入力を大き く変更する必要はない。制御システムの変数は予測することができない湿し処理 の作用変化または差異の好ましくない影響は受けない。 実用的制御ファクタ内において、湿し水を細かい小滴のミストまたはスプレと して選定された印刷機ローラ要素に入力することが好ましく、小滴の大きさが細 かいほど好ましい。これは2つの重要な条件を達成する。まず、湿し水はインキ が使用されている条件で印刷機に入力される。インキおよび水の両方が薄いフィ ルムの状態であっても、水をインキに液体フィルムとして混合することができる 。まず、小さい迅速拡散範囲の水の分子の比較的小さい小滴またはクラスタに粉 砕される場合、ローラニップなどで滑らかにそれがなされるとき、液体の水はイ ンキフィルムに入ることができる。この発明では、水が印刷機要素に達する前、 湿し水を比較的小さい大きさに粉砕する作用が達成される。従来のものでは湿し 水の薄い液体フィルムを印刷機要素に入力することについては、要素および後続 ローラが液体フィルムを十分細かい粒子に粉砕し、水を容易にインキに吸収させ ることができるようにする必要があった。したがって、スプレ入力システムとそ れと同様の大きさの小滴を得るためのインキを支持する1つ〜3つの付加的な連 続のニップが要求される。 次に、水のスプレまたはミストを選定された印刷機要素に入力することについ てはスプレ装置と選定された印刷機要素間のギャップを設けることが要求される 。ギャップはインキが入力湿し水装置にフィードバックされないよう作用する。 1組のローラが湿し水を、たとえばパン源から印刷機要素に接触する第1湿しロ ーラに送るすべての従来の接触タイプの湿しシステムは、湿し水源へのインキの フィードバックの汚染を受ける。したがって、ほとんどの従来の湿し装置は、源 パンと第1印刷機要素間の普通はクロムメッキされた親水性ローラを使用し、先 行要素をフィードバックが生じないよう後者から隔離せねばならい。しかしなが ら、親水性ローラを使用すると、親水性はインキのない水になじむため、液体の 湿し水のフィルム全体がローラ上に形成される。クロムローラ上の水フィルムは フィードバック隔離を達成する方法である。水がない場合、クロムローラはイン キを支持する。 前述したように、その幅広い用途にもかかわらず、従来のリソグラフィック湿 しシステムのクロムローラは効果的な湿し水入力には逆効果である。これによっ て水の小滴またはクラスタではなく、液体の水のフィルムが後続ローラおよび印 刷機のインキングフォームローラに送られる。 少なくともおよそ5%容量のインキの水吸収性は基準2に見合うに十分である 。インキも水吸収性の上限値をもち、普通それはその混合物のおよそ20%〜4 0%容量の範囲内である。たとえば、デュークカスタムシステムの装置を使用し たサーリンテストと呼ばれる水吸収テストは、これらのテスト値を確立するに足 りる。これらはリソグラフィックインキの普通の値である。 流体伝達可能に回転接触するインキを支持する2つのローラによって形成され るニップにおいて、ニップの環境により湿し水は容易に代表的リソグラフィック インキに入ることができるのは特にインキ製造業者に知られている。ニップに入 る前、一方または両方のローラ上の水の小滴またはクラスタは、全体的または部 分的にニップ内で2つのローラ上のインキフィルムに混合される。一方または両 方のローラ上のインキが後続の蒸発進路への水の送りに要求されるものよりも低 い水成分のものであるとき、次の連続する接触インキングローラなどにより、ニ ップから出るとき、混合された水のクラスタがインキフィルム内に混合物として 維持され、インキフィルム内で次のローラニップによって充填されていない自然 の水の損失進路に向かって送られ、伝達される。 もとのローラのニップの一方または両方のインキが次の水の損失進路に要求さ れる水で満たされている場合、ニップの入口付近のインキフィルム上に配置され 、ニップのインキに一時的に混合される表面の水の小滴はインキフィルムに保持 されることはなく、したがって、一方または両方のローラのインキフィルムがニ ップからインキのある表面上の水の小滴またはクラスタまたは薄い液体フィルム とともに出る。この状態は、そのまたは後続ニップのインキの送りに干渉する。 ローラ上のインキフィルムが厚いほど、印刷機システムにおいてそのローラか らの直接の蒸発によって失われる湿し水の量の補充に要求されるものよりも幾ら か高い速度で入力せねばならない湿し水を分布させる後続のマルチ進路のための 貯槽としてローラ上のインキフィルムを容易に作用させることができる。実用的 湿し水スプレ入力装置の平均の水の小滴の大きさは、プレートまたはその付近で およそ2〜8ミクロンであり、インキ入力源に近いプレートの上流のローラ上で およそ8〜30ミクロンであるインキフィルムの厚さよりも大きい。これに対し 薄い液体水のフィルムでさえその横方向大きさは本質的に無限である。水の干渉 を避けるため、湿し入力システムおよびインキングローラシステムは有限の大き さの水のフィルムがどの表面にも送られないようにせねばならない。したがって 、インキングローラにおいて最悪でもローラのインキフィルムの厚さを越える大 きさの小さいパーセンテージの湿し水の小滴またはクラスタだけがあるようにせ ねばならない。そうでなければ入力水の相当の部分をインキフィルム内に含ませ 、インキの送りに対する水の干渉を避けることはできない。流入湿し水を小さい 粒子にシステムローラによってほぼインキと同一の大きさに処理し、分割せねば ならず、インキもインキングローラによってプレートへの進路で薄いフィルムに 処理される。これを達成するため、私は印刷機のインキ受け湿し水入力ローラと 各インキングフォームローラ間の少なくとも4つのローラニップを使用すること が要求され、最初の水入力が液体の水フィルムの形式ではなく、液体の小滴また はミストの形式でなされることが要求されることを見いだした。湿し水が第1湿 し水ローラに液体フィルム状に導かれる場合、それよりも大きいローラニップが 要求される。入力配置原理がない場合、それよりも大きい水の干渉の問題が残る 。 リソグラフィック印刷プレートの水の層のある非イメージ領域などのニップの 2つのローラの一方が全体または部分的に親水性であるとき、ニップ圧力下の水 とインキの混合物内の水のクラスタは一時的にインキの混合物に入り、出ること ができ、混合物から拡散することができ、プレートの親水性の非イメージ領域に 送ることができる。フォームローラと呼ばれている同一の混合物で被覆されたイ ンキングローラがプレートの親油性のイメージ領域に接触すると、幾らかのイン キの混合物がその領域に送られ、次の基体への印刷に要求されるインキが補充さ れる。この方法で、処理の問題のある液体の湿し水の入力フィルムの従来の必要 性を伴わず、連続のリソグラフィックイメージの識別性およびインキの補充が達 成される。 基準1および2に見合うようにすると、湿し水が導かれる印刷システムの位置 を的確に選定することによって基準3を満たすことができる。この基準はこの発 明の新しい要素の1つであり、その効果は後述する。 特に、基準3との関連性を考慮したとき、基準4はこの発明の他の新しい要素 である。湿し溶液を送るインキのあるローラを有する従来技術だけが前述したイ ンキ列湿し処理の単一のインキのあるローラの水が第1のプレート直接式の湿し ローラ技術であり、前述したダルグレンおよびギサルベルティのインキフォーム ローラ間接式のシステムである。各従来技術は前述した基準1〜4のすべてを得 る上に、不充分な数のローラ、インキのあるローラの効率の悪い形状または湿し ローラ入力ローラの不正確または不充分な配置をもつ。 基準3および4は従来の湿しシステムの問題の核心を解決することに集中し、 ここに記載されている印刷および湿しシステムの新しい基礎をなす。米国特許第 5,107,762号明細書の湿しシステムは、この発明の前述したいくつかの 基準、すなわち基準1および2を満たす。しかしながら、非常に高いインキ被覆 条件下においてローラがインキで被覆されることがあるにもかかわらず、プレー ト直接式湿し構成を使用するとき、要求される過度の水入力による親油性および 疏水性のローラを使用するだけでは、基準3および4を満たすことはできない。 ここに記載した原理を考慮すると、ロックウェル インターナショナル コー ポレイションのグラフィックシステム部門の不適当なインキ列湿しシステムを前 述した基準3に見合う必要性の説明に使用することができる。すべての水蒸発進 路を連続的に満たすことに要求されるすべての水が図4のシステムによって、比 較的薄いインキフィルムのある主要インキングローラ33と湿しローラ32間の ニップに入力される。すべてのインキングシステムの水の損失進路に要求される 量よりも大きい水をそのニップのインキに導くと、ローラ33およびインキング フォームローラ36がインキをプレートに滑らかに送り、伝達することがさまた げられる。水の実際のフィルムがそのニップに現れる。その印刷の欠点が印刷者 に印刷の光学的密度を維持するためのインキの送り量を増大させ、これがトーニ ングを避ける大量の水の入力を要求する。それに付随する作用上の欠陥は受容さ れない。過度のインキおよび過度の水がインキ入力システム37付近の印刷機要 素に貯留され、シリングオフ(sling off)される。これらのシステムにおいて 、湿し溶液がインキングフォームローラおよび印刷プレートに対する効率の悪い 位置で印刷機に施され、使用することができる水とインキの混合物を完全に効果 的に形成する上に不充分な数のインキを支持するローラニップが使用される。 基準4で前述したように、光学的リソグラフィック湿し処理には印刷システム の要素に関係する自然の水の損失進路の補充に要求されるものよりも十分に多量 の水を受け、送り、処理する印刷機インキングシステムの臨界的要素はないよう にすることが要求される。この要件の重要な帰結は、有限の大きさの連続フィル ムの形式であっても、不連続フィルムの形式であっても、自由水を受け、送り、 処理することに要求される印刷機の臨界的インキング部分はないということであ る。この臨界的水要件に見合う最もよい方法は、流入する水の小滴をインキフィ ルムに混合し、連続相のインキフィルム内の微小の不連続の水の小滴またはクラ スタの半安定2相流体混合物、すなわちマイクロエマルジョンを形成することで ある。不連続相としての湿し水は水の極端に小さい可動クラスタとして存在する 。粘性連続相としてのインキは、不連続の水のクラスタをその連続相内に保持す ることができ、水の存在にかかわらず、連続相として混合物をインキ状にするこ とができる。たとえば、せん断または直線圧力によって混合物の水保持性を調整 することができる。前述したように、混合物を含むあらゆるローラニップの単一 の圧力により、水のクラスタおよび連続インキ相の混合物の両方をニップで親水 性または親油性の表面または2つのローラ上の水またはインキフィルムの送りに 利用することができる。 前述したように作用するインキ混合物内の水を形成するに十分な混合作用を達 成するには、十分な数のインキのあるローラ、すなわちプレートニップへのフォ ームローラを含まず、少なくとも4つのインキを支持することができるローラの ニップを含む連続するローラによって湿し水がプレートに送られるようにする必 要がある。湿し水がインキングローラ列の選定されたローラに入力され、混合物 がプレートに送られている間、インキングローラ上に支持される順次形成される インキ混合物内の湿し水がインキング列の水蒸気の損失進路を満たすようにする ことも要求される。ほとんどすべての従来技術では、湿し水入力システムの位置 のため、インキ列損失進路にまずプレートに送られる湿し水を順次満たさねばな らない。これが従来のシステムは過度の水をプレートに入力せねばならない理由 である。 この発明によれば、湿し水が印刷プレートからインキ送り方向の十分上流に配 置された選定された印刷機インキングローラに入力され、選定された印刷機イン キングローラに関係するインキフィルムの厚さはプレート付近に配置されるロー ラ上のインキフィルムよりも大きい。この大きいインキフィルム量を湿し水を下 流の隣接インキングローラによってプレートに送る貯槽として容易に作用させる ことができる。 リソグラフィック印刷機インキング構成において、すべての湿し処理のどれが ベストであり、最も効率的であるかを評価する論理的および系統的方法を使用す ることができる。この方法は、この発明の基礎に直接通じる。適当な実験的デー タを集めると、この概念を示し、モデル化することができるが、それをなす必要 はない。この発明を実施すると、湿し処理を、インキをリソグラフィック印刷プ レートに送る手法から伝統的に予想されてきたが、これまでほとんど得られなか った作用的印刷量を最適に維持するための平凡なファクタとして処理することが できる。 プレートのイメージ領域へのインキの送りに対する湿し水の大きい逆効果を伴 わず、リソグラフィックプレートにプレートのイメージの識別性の維持に要求さ れる水を送るための適応し、反復可能で、予想可能で、効果的な手段の必要性に 見合うことがこの発明の主な目的である。 他の目的は、リソグラフィック印刷機への最小限の要求される水の入力を得る ことができる方法および装置を提供することにある。 他の目的は、インキングとの湿し水の干渉を除去することによって通常のゾー ン式またはキー式リソグラフィック印刷機のインキング効率を最適化することに ある。 他の目的は、リソグラフィック印刷の湿し処理に関係する運転および品質の問 題を最小限にとどめることにある。 他の目的は、イソプロピレンアルコールまたはそれに代わるものなどの液体湿 し水溶液に対する有機添加剤の必要性を最小限にとどめことにある。 さらに、この発明の目的は、コンピュータ化されたインキングシステムの運転 範囲を事実上あらゆる実用的リソグラフィック印刷条件に正確に適用することが できる湿しシステムを提供することにある。 印刷機システムの湿し方法に関係するこの発明の原理に従って変形された現存 の印刷機システム構成を使用した新しい技術の例が後述される。 図面の簡単な説明 図1は代表的な従来のリソグラフィック印刷機のローラダイヤグラムである。 図2は他の従来のリソグラフィック印刷機のローラタイヤグラムである。 図3は第4の従来のリソグラフィック印刷機のローラダイヤグラムである。 図4は第4の従来のリソグラフィック印刷機のローラダイヤグラムである。 図5はこの発明のかかる図2のリソグラフィック印刷機のローラダイヤグラム である。 図6はこの発明の他の実施例を示す図5と同様のローラダイヤグラムである。 図7はこの発明の他の実施例を示す図4および図5と同様のローラダイヤグラ ムである。 図8はこの発明にかかる図1のリソグラフィック印刷機のローラダイヤグラム である。 図9はこの発明の他の実施例を示す図7と同様のダイヤグラムである。 図10はこの発明にかかる他の代表的な従来のリソグラフィック印刷機のロー ラダイヤグラムである。 図11はこの発明にかかる図4の従来のリソグラフィック印刷機のローラダイ ヤグラムである。 図12は図4のリソグラフィック印刷機に組み込んだこの発明の変形例を示す 図11と同様のローラダイヤグラムである。 図13はこの発明の他の実施例を示す図3のローラダイヤグラムである。 発明の詳細な説明 この開示は、当業者がこの発明を実施することができるようにするためのもの であるが、ここに開示されている実施例は、この発明を例示したにすぎず、他の 特別の構造に具体化することができる。この発明の範囲は請求の範囲に記載され ている。 図5はこの発明の実施を説明する基準に従って選定された1つの湿し手段40 が設けられた図2のコモリのリソーネプレスを示す。この実施例では、もとの湿 しシステムが取り外され、非接続水入力装置41が湿し水をギャップを横切り、 付加された親油性および疏水性の湿し水受けローラ42またはローラ42と現存 のインキングローラ42によって形成されるニップ付近に均一にスプレし、両者 は運転のとき、インキフィルムをその表面にもつ。図5の符号1〜5で示されて いるように、湿し水受けローラ42とそれに近い4つのインキングフォームロー ラ44、45間において、インキ受けローラによって少なくとも4つのニップが 生じる。受けローラ42のインキフィルムに衝突する湿し水の細かく分割された 小滴が部分的にインキに混合し、ローラ42、43間のニップ1の作用によって さらに細かく分化された小さい小滴が生じ、水とインキの混合物が形成され、液 体水のフィルムはローラ43にほとんどまたは全く残らない。混合水の粒子がさ らに小さい粒子またはクラスタに砕かれ、たとえばニップ2、3、4、5を介し てインキングローラによって混合が進行する。混合物が各ニップおよびプレート に達すると、この下流のインキ送り方向において湿し水のクラスタが十分に分割 され、その上の薄い混合物のインキフィルム内に容易に入り、維持される。プレ ートとのニップでフォームローラ44、45上の混合物に施される通常のニップ 圧力接触が混合物を主にインキとしてプレートのイメージ領域に送り、水をクラ スタとしてプレートの非イメージ領域に送り、これはリソグラフィック的に要求 されるところのもので、前述した通りである。同時に、ローラ42の入力湿し水 の一部が混合物の形成によって送られ、インキングローラ列のすべての隣接ロー ラに送られ、図5に符号wで示されているように、すべてのインキング列蒸発水 損失進路に達するプレート水損失進路に要求される量の水が送られる前、または 少なくともそれと同時にすべてのこれらの損失進路が水成分に対し満たされる。 したがって、4つのインキングフォームローラに送られる水の量がインキングロ ーラ列、フォームローラ、プレート、ブランケットおよび印刷される基体に関連 する自然の水蒸気損失進路を完全に維持することに要求される最少量に緊密に対 応するだけではなく、自然のリソグラフィック均衡状態が得られ、維持される。 全体の要求される入力水が容易にインキングローラ43上の厚いフィルムに吸収 され、隣接インキングローラ上のすべてのインキフィルムに同様に分布される。 印刷プレートの非イメージ領域にリソグラフィック的に要求されるものを除き、 干渉する水のフィルムは印刷機システムのどこにも現れない。この結果、湿し水 が要求される第2流体ではなかったかのように、すべての4つのインキフォーム ローラは算出された量のインキおよび湿し水をプレートに送ることができる。 図5のものと同様の印刷機インキング構成を使用したさらに効率的な湿し水入 力例が図6に示されている。この変形例50では、2つの親油性および疏水性の ローラ42、43が現存のインキングローラ43に乗る対として付加されている 。これはプレートへの進路の回転する接近したインキングフォームローラへの水 の進路の少なくとも5つの連続する混合物送りローラニップをもつことができ、 他の特徴および利点は図5に示されているものと同様である。 この発明の融通性を説明するため、前述した基準に見合う湿し水入力のための 同一の効果的配置が、図5および図6のものと同様の印刷機インキング構成を利 用した図7に示されている。この変形例では、2つの親油性および疏水性の湿し ローラ52、53および分離した水スプレ入力手段51が付加された湿し水入力 要素50Aを構成し、水入力53とそれに近い回転する最後のインキングフォー ムローラ54間の4つよりも多い混合物作用ローラニップを保証する。前述した ように、回転する最後の従来の湿し水の入力は一般に全く不充分である。 これらの湿し処理原理の他の適用性を使用し、図8に示されているように、印 刷機の構成を変化させず、インキをもつ湿し水入力ローラを図1のヘイデルベル グの印刷機に取り付けることが可能である。この場合、湿しフォームローラ13 および図1のもとの湿し入力システム10の他のローラが図8の親油性および疏 水性のローラ101、102、103と交換され、印刷機インキングローラ10 4と流体伝達可能に接触する湿し水送りローラ101は入力湿し水がすべてのイ ンキングローラに送られ、インキの混合物として印刷プレートに接触するフォー ムローラに向かって下流に進行するよう選定される。分離した湿し水入力システ ム105が湿し水を湿し水受けローラ103またはローラ103、102によっ て形成されるニップにスプレする。湿し水入力手段の変形に伴い、湿し水入力ロ ーラ103と各インキングフォームローラ間の少なくとも4つの混合物をもつロ ーラニップが生じる。たとえば、図9の原理および例を使用し、他の適宜の配置 を容易に決定することができ、スプレまたは小滴湿し水入力手段120が湿し水 をインキを受ける親油性および疏水性の湿し水受けローラ121と送りローラ1 22によって形成されるニップに供給し、これによって完全にまたは部分的に吸 収および混合された湿し水の小滴をインキングローラ列のインキングローラ12 3上の下流に送られるインキングフィルムに送り、湿し水入力手段の回転する水 が最後の配置にかかわらず、プレートへの水のフィルムのない湿し水入力のすべ ての基準を満たすことができる。 この発明を実施した他の実施例が図10に示されており、これはソルナウエブ インターナショナルから商標“SOLNA 224”として市販されているもと の湿しシステムを取り外した3つのインキフォームローラ印刷機の構成を示す。 それに代えて、この発明の2つの湿し構成60、61が図10の印刷機のインキ ングローラ列とともに示されている。これらの変形例をこの印刷機構成とともに 使用することができる。両方の湿しシステム60、61を大きい作用上の利点を もって同時に使用することができるのは理解すべきである。湿し要素60は2つ の付加された親油性および疏水性のローラ62、63および分離された水入力シ ステム64からなる。システム61は2つの親油性および疏水性の付加ローラ6 5、66および分離した水入力装置68を使用する。両方の装置は前述した4つ の基準を満たす。 日本のミツビシ、米国のロックウエルグラフィツクシステムおよびドイツのマ ン‐ローランドから市販されているものと同様の通常のウエブリソグラフィック 新聞紙印刷機の一例がこの発明の種々の湿しシステムとともに、図11および図 12に示されている。図11において親油性および疏水性のローラ71、72が 現存のインキ送りローラ73に回転可能に接触している。ローラ71、72およ び水入力装置74がこの変形例の付加湿し要素70を構成する。この変形例では 、湿し溶液受けローラ71とインキングフォームローラ75、76間の少なくと も4つのインキ混合物で被覆されたローラニップがある。 図10の変形例を改良したものが図12に示されている。1つの付加的な親油 性および疏水性のローラ81がインキングローラ列システムに付加され、インキ グフォームローラ75、76へのマルチ水進路は少なくとも5つのローラニップ を有する。インキングローラ81への水入力80は親油性および疏水性のローラ 82、83およびスプレ手段84によって生ずる。 この発明の原理をさらに説明すると、図13において図3のギサルベルティの 従来の技術が変更され、湿し入力システム20Aが除去され、図13に示されて いる湿し入力エレメント130が組み込まれている。印刷機インキングローラ1 32がインキを親油性の湿し入力受けローラ131に送り、ローラ131からの 湿し水を受ける。湿し水はギャップのあるスプレ装置として示されている小滴入 力装置133によってローラ131に入力される。この手段により、4つまたは 5つのインキ混合物ニップをローラ131とインキングフォームローラ8A、9 A間に使用し、水とインキの混合物を湿し水入力から下流に流れるインキおよび 水として形成し、保持することができる。湿し入力システム130をローラ13 2に代えて、ローラ134に配置することもできる。この変形例では、インキお よび水の両方がすべてのインキングローラに下流インキング方向にだけ流れる。 したがって、この発明によれば、前述した目的を完全に達成するリソグラフィ ック印刷機の湿しシステムが提供される。この発明の特定の実施例を説明したが 、多くの変形例があることは明らかである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.少なくとも1つのリソグラフィック印刷プレートを支持する少なくとも1つ のシリンダを有し、少なくとも1つの親油性および疏水性のインキングローラ列 を使用し、インキを下流インキング方向にインキ入力装置から印刷プレートに送 り、前記インキングローラ列は前記印刷プレートに流体伝達可能に接触する複数 のインキングフォームローラを有する印刷機において、 湿し水を前記インキングフォームローラに送るための装置であって、 a.前記インキングローラ列の少なくとも1つの選定されたローラに回転接 触し、印刷作業のとき、前記プレートへの唯一の湿し水入力源を提供する親油性 および疏水性の湿し水受けローラを備え、 前記湿し水受けローラおよび前記インキングローラ列の少なくとも一部が印 刷作業のとき、湿し水を各インキングフォームローラに送る複数の進路を提供し 、 前記ローラの各湿し水送り進路は前記湿し水受けローラと各インキングフォ ームローラ間の少なくとも4つの連続するニップを含み、 前記ローラの各湿し水送り進路は選定されたインキングローラから下流イン キング方向にあり、さらに、 b.湿し水を小滴、クラスタ、ミストまたはスプレの形式で前記湿し水受け ローラに供給する湿し水入力手段を備えたことを特徴とする装置。 2.少なくとも1つのリソグラフィック印刷プレートを支持する少なくとも1つ のシリンダ、前記リソグラフィック印刷プレートに接触する複数のインキングフ ォームローラ、および最初の湿し水入力からなる印刷機において、 前記湿し水を前記最初の湿し水入力から前記インキングフォームローラおよ び前記プレートに送るための装置であって、 a.湿し水をギャップを横切り、前記最初の湿し水入力から受ける親油性お よび疏水性の湿し水受けローラと、 b.インキ源と、 c.インキを下流方向に前記インキ源からインキングローラの複数の連続進 路に沿って前記インキングフォームローラに送る親油性および疏水性のインキン グローラ列とを備え、前記インキグローラ列の選定された1つのインキングロー ラが前記湿し水入力ローラに回転接触し、その湿し水を受け、前記インキングロ ーラ列に前記湿し水をインキと同時に選定されたインキングローラの下流に配置 されたインキングローラの連続進路の部分的に沿って送らせ、前記選定されたイ ンキングローラの下流のインキングローラの連続進路の部分が前記湿し水受けロ ーラと各インキングフォームローラ間の少なくとも4つの連続のニップを含むこ とを特徴とする装置。 3.湿し水を印刷機のリソグラフィック印刷プレートに送られるインキ内の混合 物として送る方法であって、前記リソグラフィック印刷プレートはリソグラフィ ックイメージの識別性を達成する親水性の非イメージ領域および親油性のイメー ジ領域を有し、前記印刷プレートの親水性の非イメージ部分が選択的に前記混合 物から湿し水を受け、前記印刷プレートの親油性のイメージ部分が選択的にイン キを前記混合物として受け、 a.親油性および疏水性のインキングローラ列を使用し、インキを下流方向 にインキ入力源から前記印刷プレートに流体伝達可能に回転接触する複数のイン キングフォームローラに送り、 b.親油性および疏水性の湿し水入力送りローラを提供し、その少なくとも 1つのローラは湿し水受けローラであり、 c.前記湿し水受けローラに湿し水の細かく分割された小滴またはスプレま たはミストの供給源を提供し、 d.前記湿し水入力送りローラ列の少なくとも1つのローラを前記インキン グローラ列の少なくとも1つの指定されたローラに流体伝達可能に回転接触させ 、 e.運転のとき、インキを前記インキングローラ列の指定されたローラから 送り、湿し水を前記湿し水受けローラから送ることにより、前記湿し水入力送り ローラ列がインキおよび混合物で被覆されることを保証し、 f.前記湿し水入力受けローラよりも下流において前記湿し水をインキに水 の混合物として連続液体フィルムインキ相で混合し、 g.前記インキングローラ列および湿し水入力送りローラ列の指定されたロ ーラを選定し、少なくとも4つの連続のインキのあるローラニップを前記湿し水 受けローラと前記インキングローラ列の各フォームローラ間に提供し、これによ って湿し水をインキ内の混合物として前記インキングローラ列のすべてのローラ に送ることを特徴とする方法。 4.インキおよび湿し水をリソグラフィック印刷機の印刷プレートに流体伝達可 能に回転接触するインキングフォームローラに送る方法であって、 a.インキを下流方向にインキ源からインキングローラの連続インキ進路に 沿ってインキングフォームローラに送り、 b.湿し水を湿し水源から前記インキングローラ列の選定されたインキのあ るローラに送り、 c.前記湿し水およびインキを連続インキ進路の部分に沿って選定されたイ ンキングローラからインキングフォームローラに送り、 d.前記選定されたインキングローラとインキングフォームローラ間の連続 インキ進路の部分に沿った少なくとも4つの連続のニップ位置において、前記湿 し水を前記インキに混合することを特徴とする方法。 5.インキおよび湿し水をリソグラフィック印刷機の印刷プレートに回転接触す るインキングフォームローラに送る方法であって、 a.インキを下流方向にインキ源からインキングフォームローラへの連続の インキのある進路を形成するインキングローラ列に沿って送り、前記印刷プレー トのイメージ領域に導き、 b.湿し水を湿し水源からギャップを横切り、親油性および疏水性の湿し水 送りローラに与え、 c.湿し水送りローラをインキングローラ列の選定されたインキングローラ に接触させ、これによって湿し水を湿し水源からインキングローラ列に送り、 d.湿し水およびインキをインキのある進路の部分に沿ってインキングロー ラ列の選定されたインキングローラから各インキングフォームローラに送り、 e.選定されたインキングローラおよび各インキングフォームローラからの インキのある進路に沿った少なくとも4つのニップ位置において、前記湿し水を 前記インキに混合することを特徴とする方法。 6.印刷プレート、前記印刷プレートに液体伝達可能に回転接触するインキング フォームローラ、インキをインキ源からインキのあるローラのインキ分布進路に 沿ってインキングフォームローラに送る親油性および疏水性のインキングローラ 列、および湿し水源を有するリソグラフィック印刷機において、 湿し水を湿し水源からインキングフォームローラにインキ分布進路の選定さ れた部分と共通の部分を有する湿し水分布進路に沿って送る手段を備え、前記湿 し水分布進路の部分は少なくとも4つの連続のニップを有するインキ分布進路の 選定された部分と共通であることを特徴とするリソグラフィック印刷機。 7.前記湿し水を湿し水源から前記インキングフォームローラに送る手段は、 前記インキングローラ列の選定されたローラに流体伝達可能に回転接触する 親油性および疏水性の湿し水受けローラを備え、前記湿し水受けローラが選定さ れたインキングローラと協同し、前記湿し水分布進路の部分と共通のインキング 分布進路の選定された各部分の1つのニップを形成していることを特徴とする請 求項6に記載のリソグラフィック印刷機。 8.前記湿し水を湿し水源から前記インキングフォームローラおよび前記印刷プ レートに送る手段は a.親油性および疏水性の湿し水入力ローラ列からなり、これは、 i.湿し水受けローラと、 ii.前記湿し水受けローラおよび前記インキングローラ列の選定されたロ ーラにころがり接触する湿し水送りローラ列とからなり、前記湿し水送りローラ 列をインキで被覆し、前記湿し水送りローラ列は選定されたインキングローラと 協同し、湿し水を前記インキ分布進路の選定された部分と共通の湿し水分布進路 の部分に送り、前記湿し水送りローラは選定されたインキングローラと協同し、 前記湿し水分布進路の部分と共通のインキング分布進路の選定された部分の1つ またはそれ以上のニップを形成することを特徴とする請求項6に記 載のリソグラフィック印刷機。 9.リソグラフィック印刷機であって、 a.インキ源と、 b.複数の下流端およびインキをインキ源から受ける上流端を有するインキ ングローラ列とを備え、前記インキングローラ列がインキをインキ源から下流イ ンキング方向に各下流端に送り、 c.前記インキングローラ列の下流端に回転接触する複数のインキングフォ ームローラと、 d.前記インキングフォームローラに回転接触する印刷プレートと、 e.前記インキングローラ列の選定されたローラに回転接触する下流端およ び上流端を有する親油性および疏水性の湿し水送りローラ列とを備え、前記湿し 水送りローラ列の下流端が後続インキングローラの部分と協同し、前記湿し水送 りローラ列の下流端から前記インキングローラ列の下流端へのローラの連続進路 を提供し、前記湿し水送りローラ列の下流端と前記各インキングフォームローラ 間の連続進路に沿って少なくとも4つの連続のローラニップがあり、 f.水を前記湿し水送りローラ列の上流端に供給する手段を備え、 水源からの水が前記湿し水送りローラ列によって前記インキングローラ列の 選定されたローラに送られ、水およびインキが前記インキングローラ列の選定さ れたローラから連続進路に沿って前記インキングフォームローラおよび前記印刷 プレートに送られ、その水およびインキが前記インキングローラ列の選定された ローラと各インキングフォームローラ間の連続進路の少なくとも4つの連続のニ ップ内で混合されるようにしたことを特徴とするリソグラフィック印刷機。 10.前記湿し水送りローラ列の下流端から各インキングフォームローラへのロ ーラの連続進路が湿し水を下流インキング方向にだけ送るようにしたことを特徴 とする請求項9に記載のリソグラフィック印刷機。 11.前記湿し水送りローラ列は前記インキングローラ列の選定されたローラに 回転接触する親油性および疏水性のローラで構成され、その親油性および疏水 性のローラが水供給手段から水を受けるようにしたことを特徴とする請求項9に 記載のリソグラフィック印刷機。
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