JP2881524B2 - モノレール軌道桁架設機 - Google Patents

モノレール軌道桁架設機

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JP2881524B2
JP2881524B2 JP35165191A JP35165191A JP2881524B2 JP 2881524 B2 JP2881524 B2 JP 2881524B2 JP 35165191 A JP35165191 A JP 35165191A JP 35165191 A JP35165191 A JP 35165191A JP 2881524 B2 JP2881524 B2 JP 2881524B2
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隆男 川村
征彦 滝本
薫 冨士
寿穂 田切
貞雄 吉岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラックレーンなどの
揚重機が使用できないトンネル内や谷状部へ、モノレー
ル軌道桁を安全に運搬し架設するとともに、任意の部位
から架設施工がなしうるモノレール軌道桁架設機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、トンネル内や谷状部などトラック
クレーン車による直接架設ができない場所におけるモノ
レール軌道桁(以下単に軌道桁と略称)の架設は、軌
条、および、門構クレーンなどによる架設手段で行われ
ていた。この架設手段は、トラッククレーン車が使用で
きないトンネル内や谷状部の手前から最深部まで軌道桁
運搬用の軌条を敷接しておき、トロ台車によって軌道桁
を最深部まで1本づつ運搬し、所定の位置に待機してい
る移動式の門構クレーンに軌道桁を吊上げ移行せしめた
のちトロ台車を退去させ、門構クレーンの操作で軌道桁
をあらかじめ施工されている沓座上へ吊り下し沓と沓座
とを結合固着して架設する。この手順を繰り返しなが
ら、トンネル内の最深部から手前方向へ向け1本づつ軌
道桁を架設し、モノレールを完成させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術の軌
道桁架設手段は、トンネルや谷状部が全長完成済みであ
ること、および、軌道桁の製作が最深部より順次完成し
ていることの2条件が満たされないと施工することがで
きない。その理由は、例えば、トンネルが手前から完成
して奥が未完成で、軌条の敷設がトンネルの最深部まで
進行していないとか、軌道桁製造用の型枠の都合で軌道
桁製作が架設順序に従って製作されていない場合、トン
ネルの手前より架設したり、中間部位から架設すると、
架設済みの軌道桁上を通過する形で軌道桁を運搬するこ
とができないからである。従って、このような従来技術
の架設手段には、敷設した軌条の撤去作業が要求される
ばかりでなく、上述のような制約をうけることから工期
が長期化するという重大な課題がある。
【0004】本発明の目的は、既設軌道桁上を通過可能
とした架設軌道桁の運搬,架設手段により、任意の個所
からの軌道桁の据え付け架設を行わせ、工期の大巾な短
縮を図ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】従来技術の課題を解決す
る本発明の構成は、同一構造からなる自走,操舵可能な
前方台車と後方台車の組からなり、該両台車は、中央部
前後軸線方向に、既設のモノレール軌道桁を跨いで通過
しうる空間部を形成し、この空間部の両側に上記既設モ
ノレール軌道桁の側面に接するガイド輪を設けたフレー
ムの四隅部に車輪を配設し、一方、上記フレーム上に、
架設するモノレール軌道桁を既設モノレール軌道桁より
上方に吊り込む横行可能な吊り枠と扛上,扛下手段とを
もつテーブルを設けるとともに、台車走行時に扛上され
たモノレール軌道桁を乗載支持し、架設時に上記吊り枠
に預ける荷受手段を設けたものによって構成されるもの
である。
【0006】
【実施例】次に、図面について本発明実施例の詳細を説
明する。図1は本発明装置の一部省略側面図、図2は台
車の側面図、図3は同上平面図、図4はトンネル内にお
ける台車の正面図、図5は吊り枠の正面図、図6は同上
側面図、図7は荷受梁部の正面図、図8は軌道桁の要部
の側面図、図9は同上正面図、図10〜図24は直線軌
道桁の運搬,架設作業流れ図、図25〜図28は曲線軌
道桁の架設作業流れ図である。
【0007】本発明の装置は図1に示すように、向きが
正反対で而も構造が同一な前方台車Aと後方台車Bの組
によって構成されている。以下、上記両台車A,Bの構
成を説明する。
【0008】図2〜図7について両台車A,Bの詳細を
説明すると、1は図2から明らかなように、正面形状が
門構形の台車を構成するフレームであって、該フレーム
1の前後軸線方向中央部には、既設軌道桁2aを跨いで
通過しうる空間部3が形成されている。そして、この空
間部3を構成する左右の垂直フレーム部1aの内側に
は、図4に示すように、既設軌道桁2aの側面に接触し
てガイドする複数のガイド輪4を付設するとともに、上
記フレーム1の四隅部には、昇降可能な車輪5が夫々設
けてある。
【0009】上記昇降可能な車輪5の構造を説明する
と、図2から明らかなように、上記フレーム1の四隅部
下面には、台座6が回動可能に軸支されており、この台
座6の前端部に上記車輪5を軸架した枠構造の車輪受7
の前端を軸着するとともに、この車輪受7の後端と上記
台座6の後端との間に油圧を駆動源とするリフトジャッ
キ8を介設したものである。このリフトジャッキ8の駆
動により、車輪5の接地点を力点として台座6、即ち、
フレーム1がリフトアップされるようにしてある。この
機構は、図12〜図28に示すように、車輪5が乗載す
る軌道に段差があるような場合に適合させ、沓座9に架
設軌道桁2を架設するときに使用する。
【0010】上記車輪5のうち、フレーム1の後方左右
にとりつけられた車輪5には、上記台座6の前部に油圧
モータ10を夫々とりつけ、この油圧モータ10の油圧
モータ軸11にとりつけたスプロケット12と、上記車
輪5の軸13に設けたスプロケット14とをチェーン1
5にて連結し、この車輪5の駆動により台車A,Bが自
走しうるようにしたものである。
【0011】上記フレーム1を構成する左右の垂直フレ
ーム部1a上間には、エキスパンダー構造のリフター1
6が搭載設置されている。このリフター16は、中間点
が互いに軸支された2本のリフターレバー16a,16
bによって構成され、該一方のリフターレバー16aの
下端は上記垂直フレーム部1a上に軸支され、また、他
方のリフターレバー16bの上端はテーブル17の前端
部下面に軸支される。また、上記一方のリフターレバー
16aの上端には、上記テーブル17の後部下面に付設
された案内レール18にそって転動する案内輪19が、
また、他方のリフターレバー16bの下端には、上記垂
直フレーム部1aの後部上面に設けた案内レール20に
そって転動する案内輪21が夫々軸支してある。22
は、上記左右の両リフターレバー16aの軸支点より若
干下方の部位と、左右の垂直フレーム部1aの下方との
間に介設された油圧を駆動源とするリフトジャッキで、
該リフトジャッキ22の駆動作用により上記テーブル1
7が水平姿勢を維持した状態で垂直に昇降、つまり、扛
上,扛下される。図中23は、上記左右のリフターレバ
ー16a,16bの上端間を連結する連結部材である。
【0012】上記テーブル17には、架設する軌道桁2
を抱え込み支持する吊り枠24が吊架してある。この吊
り枠24の構成を説明すると、上記テーブル17はボッ
クス構造であって、このテーブル17内には、油圧シリ
ンダ25によって両台車A,Bの走行方向と直交する横
方向に移動する吊架体26が内蔵してあり、この吊架体
26には案内レール(図示略)上を転動する転輪27が
設けてある。また上記吊架体26の中央部には、吊杆2
8の上端が連結されているとともに、この吊杆28は上
記テーブル17に設けたスリット(図示略)にそって横
行しうるようにしてある。また、上記吊杆28の下端に
は、上記吊り枠24を構成する上梁24aに対して着脱
可能とした連結杆29の上端が連結されている。
【0013】上記上梁24aの両端には、図5で示すよ
うに、上記軌道桁2の高さより若干長尺の吊り杆24b
の上端を上下調節可能に軸支せしめ、この左右の両吊り
杆24bの下端間には、下梁24cが上下調節可能に着
脱可能にとりつけられている。また、上記吊り枠24を
構成する上梁24aには、適当間隔を介して多数の連結
孔24dが形成してあり、この連結孔24dに挿入され
るピン24eにより上梁24aと上記連結杆29とが結
合される。そして、例えば軌道のカーブに架設される曲
率をもった曲線軌道桁2を運搬する場合、重心の移動に
より吊り枠24が傾倒するのを防止するために、適宜連
結杆29と上梁24aの連結位置をバランス調整し、軌
道桁2を抱持した吊り枠24が常に垂直姿勢が保たれる
ようにしたものである。
【0014】上記吊り杆24bの上梁24aに対する上
下動調節は、両吊り杆24bの上部上下方向に複数段の
通孔24fを設けるとともに、この通孔24fに適合す
る通孔24gを上梁24aの両端部に形成し、両通孔2
4f,24gを適合してピン24hを挿通することによ
り行われる。また、上記下梁24cの吊り杆24bに対
する上下動調節は、両吊杆24bの下部上下方向に設け
た複数段の通孔24iと下梁24cの両端に設けた通孔
24jとを適合し、この両通孔24i,24jにピン2
4kを挿通することにより行われる。この調節は、運搬
する軌道桁2の高さの変化により行うものである。
【0015】上記吊り枠24の吊架位置よりやや前方の
上記両垂直フレーム部1aに、頂部が既設軌道桁2aの
頂部より高位にあるステー30を垂設し、該一方のステ
ー30上に荷受梁31の一端を回動可能に軸支する。ま
た、この荷受梁31の他端には図7に示すように、他方
のステー30の頂面に設けた係止孔30aに適合する通
孔31aを設け、この両孔にピン32を挿通することに
より、上記荷受梁31が左右のステー30間上に橋架的
に固定されるようにしたものである。
【0016】上記荷受梁31の上面に、運搬中の架設軌
道桁2を乗載支持する回転盤33を回動可能に設け、台
車A,Bの走行中の横振れやカーブするときの軌道桁2
の動きが吸収されるようにしたものである。また、上記
回転盤33の左右両端部に上向きのフック部33aを設
け、この両フック部33a間にレバーブロック34をも
つワイヤー35を掛け止めし、図17に示すように回転
盤33に対して軌道桁2を縛着し、運搬中に軌道桁2が
転倒落下する事故を未然に防止する。
【0017】上記フレーム1の前部には、上記リフトジ
ャッキ8,22,油圧モータ10、および、油圧シリン
ダ25などの動力源であるエンジン,オイルポンプなど
をもつパワーユニット36と各機能を制御する操作盤3
7と、上記車輪5の油圧による操舵機構38が搭載され
ている。また、上記操舵機構38は、前車輪,後車輪5
が夫々単独で操舵しうるように構成し、狭い場所や据付
け位置決めで要求される複雑な動きに対応しうるように
してある。
【0018】また、図8,図9に示すように、上記軌道
桁2の両端下面には夫々沓39が設けてある。この沓3
9は、軌道桁2の両端下面に固定される下向きコ字形の
沓片39aと、この沓片39aにピン40にて軸支され
る上向きコ字形の沓片39bとからなり、この沓片39
bの中央部には平面形状が方形状の孔41が形成してあ
る。42は、上記沓座9の所要間隔毎に埋設されたアン
カーフレームで、該アンカーフレーム42に立設した角
柱43に上記孔41が上方より嵌入され、沓座9に対し
て軌道桁2が架設固定される。
【0019】図1に示す44は、前方台車Aと後方台車
Bを結ぶ通信ケーブルで、前方台車Aと後方台車Bの速
度同調や、軌道桁2の運搬中、前方,後方台車A,Bに
搭乗せる作用者が互いに通信機器を用いて連絡し合い、
操舵,車輪5の昇降作用による台車の傾倒,沓39とア
ンカーフレーム42との取り合い時における台車A,B
の前後動調整などが円滑に行えるようにしたものであ
る。尚、架設作業の完了後は、通信ケーブル44を外
し、台車A,Bは単独走行にて軌道桁2の積込場所へ戻
る。
【0020】ちなみに、上記軌道桁2は、PCコンクリ
ート製で、高さ1.5m,巾0.8 m,長さ20m,重量4
5ton 程度を標準としている。そして、この軌道桁2の
架設にあたって、地上部においてはトラッククレーンな
どの揚重機による相吊り施工が行われるが、トンネルや
谷状部などにおいては揚重機の使用ができないことか
ら、上述した運搬,架設機能をもつ台車A,Bにより施
工するものである。
【0021】
【作用の説明】次に、図10〜図24について直線構造
の軌道桁の運搬,架設作業を説明する。図10に示すよ
うに、工場、または、現場で製作された軌道桁2は、軌
条45上を走行する門型クレーン46によって、図11
のように、トンネル47の入口手前に設けられた積込場
所へ搬入し仮置きされる。そして、この仮置きされた軌
道桁2の前後端を挟む形で前方台車Aと後方台車Bがと
り込まれる。この時の両台車A,Bのテーブル17、お
よび、吊り枠24はリフター16によって上昇されてい
るし、吊り枠24の下梁24cは取り外され、また、荷
受梁31は台車A,Bの進行方向にそうように回動退避
してある。(図12参照)
【0022】このような状態でリフター16の扛下作用
で吊り枠24を降下させ、図13で示すように、吊り枠
24を軌道桁2にかぶせたのち、図14のように、左右
の両吊り杆24bの下端間に下梁24cを橋架的に結合
する。このように、軌道桁2の両端部が吊り枠24の下
梁24cによって支持できるようにとり込んだのち、図
15に示すように、リフトジャッキ22の作用でリフタ
ー16を扛上させ、図16のように、荷受梁31を90
°回転して軌道桁2の下方に差し込むとともに、荷受梁
31の遊動端をステー30上にピン結合する。次いで、
上記リフター16を若干扛下させ、荷受梁31上に設け
た回転盤33上に軌道桁2の両端部を乗載支持させたの
ち、この回転盤33の両端部に設けたフック部33a間
にレバーブロック34をもつワイヤー35を掛け止め
し、図17のように、回転盤33に軌道桁2を縛着す
る。
【0023】前方,後方台車A,B間に軌道桁2が橋架
的に支持されたのち、両台車A,B間に図18に示すよ
うに通信ケーブル44を接続し、両台車A,Bに搭乗せ
る作業者が互いに通信連絡しうるようにしたところで全
ての準備作業は終る。次いで、前方台車A、および、後
方台車Bの油圧モータ10の駆動により軌道桁2は運搬
される。
【0024】図18に示す姿勢でトンネル27内の架設
部位に運行された台車A,Bは、図19のように据付け
位置で停止せしめられ、この状態でワイヤー35による
軌道桁2の縛着を解く。次いで、リフター16の扛上作
用により吊り枠24を若干扛上し、回転盤33上に乗載
支持していた軌道桁2を再び吊り枠24の下梁24cに
預けたのち、図20で示すように荷受梁31のピン結合
を解き、この荷受梁31を90°旋回して軌道桁2の下
面から退避させる。
【0025】次に、図21に示すように、リフトジャッ
キ22の扛下作用でリフター16を介して吊り枠24を
扛下し、軌道桁2の前後端下部に設けた沓39の沓片3
9bに設けた孔41にアンカーフレーム42の角柱43
を挿嵌させ、沓39とアンカーフレーム42とをボルト
(図示略)で締めつけ固定することにより軌道桁2の架
設は終る。尚、沓39とアンカーフレーム42との取り
合いは、横方向はテーブル17に組み込まれた横行機構
で、前後方向は台車A,Bの前後進調整作用によって行
う。
【0026】上述のように、軌道桁2の取り合い作業が
終ると、図22に示すように、吊り枠24が軌道桁2に
対して遊動するまで扛下したのち下梁24cを撤去し、
次いで、図23のようにリフトジャッキ22で吊り枠2
4が架設軌道桁2に当らない高さまで上昇退避、つま
り、図12の姿勢に戻す。そして、両台車A,B間に接
続されている通信ケーブル44の一端をとり外し何れか
一方の台車A、または、Bにとり込んだ後、両台車A,
Bは夫々単独走行にて軌道桁2の積込場所へ戻る。軌道
桁2は図24のように架設される。
【0027】次に、図25〜図28について曲線軌道桁
の架設作業を説明する。この曲線軌道桁2は、軌道、即
ち、カーブしたアンカーフレーム42に架設されるた
め、アンカーフレーム42は図で示すようにカーブの曲
率中心点方向に向けて下向き傾斜されているし、特に図
示してないが軌道桁2の平面形状は円弧形である。
【0028】直線軌道桁2と異り曲線軌道桁2は、重心
が一方に偏っているため、図14のように軌道桁2を吊
り枠24に抱え込み吊り上げると、吊り枠24は一方に
傾倒する。このことは両台車A,Bによる運搬作業に支
障をきたすため、吊り枠24の上梁24aと吊杆28を
連結する連結杆29との結合部位を移動し、吊り枠24
が垂直姿勢となるように偏心量を調節する必要がある。
そのため、ピン24eを抜いて、連結杆29をバランス
がとれる位置に相当する連結孔24dに適合させて両者
をピン24eにて連結し、図25〜図27に示すように
吊り枠24を垂直姿勢とする。
【0029】そして、図25で示すように、荷受梁31
のピン結合を解き、この荷受梁31を90°旋回して軌
道桁2の下面から退避させたのち、図26のように吊り
枠24を扛下し、軌道桁2の沓39を沓座9のアンカー
フレーム42にタッチさせる。そして、吊り枠24を紙
面左方向に横行させながら更に吊り枠24を扛下して、
図27で示すように沓39とアンカーフレーム42との
取り合いを行う。この取り合い操作は、テーブル17に
組み込まれた横行機構による横方向調整作用と、台車
A,Bによる前後動調整作用によって行う。
【0030】このように、軌道桁2の取り合い作業が終
ると、軌道桁2に対して吊り枠24が遊動するまで扛下
したのち下梁24cを撤去し、次いで、吊り枠24が軌
道桁2に当らない高さまで上昇退避、つまり、図12で
示す姿勢に戻す。その後、両台車A,B間に接続されて
いる通信ケーブル44の一端をとり外し何れか一方の台
車A、または、Bにとり込んだのち、両台車A,Bは夫
々単独走行にて軌道桁2の積込場所へ戻る。曲線軌道桁
2は図28のように架設される。
【0031】尚、この曲線軌道桁2の運搬工程は、上述
した直線軌道桁2の運搬手段、即ち、図10〜図20ま
での手段と同一であるので、詳細な説明は省略する。
【0032】また、架設済みの軌道桁を跨いで台車A,
Bを運行する場合には、油圧操舵を解放し、ガイド輪4
と架設済み軌道桁2のガイド作用によって行う。
【0033】
【発明の効果】上述のように本発明の構成によれば、次
のような効果が得られる。 (a)従来技術に比べ、軌条の敷設,撤去工事がないた
め、工期の大巾短縮が可能となる。 (b)軌道桁の製作が架設順序に規制されることなく、
例えば、直線軌道桁の架設完了後曲線軌道桁の架設を施
工したり、また、逆の架設施工も可能であり、このよう
に、軌道桁の架設順序にとらわれずトンネル内の任意の
場所から架設可能であることから、更に一層工期の短縮
化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一部省略側面図である。
【図2】台車の側面図である。
【図3】台車の平面図である。
【図4】トンネル内における台車の正面図である。
【図5】吊り枠の正面図である。
【図6】吊り枠の側面図である。
【図7】荷受梁機構部の正面図である。
【図8】軌道桁の一部の側面図である。
【図9】軌道桁の正面図である。
【図10】直線軌道桁を門型クレーンにて移送する状態
の側面図である。
【図11】軌道桁積込場所における軌道桁と台車の関係
を示す平面図である。
【図12】軌道桁に対する吊り枠の初期セットを示す説
明図である。
【図13】軌道桁に吊り枠をかぶせた姿勢の説明図であ
る。
【図14】吊り枠に下梁をとりつけた状態の説明図であ
る。
【図15】吊り枠にて軌道桁を吊り上げ扛上した状態の
説明図である。
【図16】軌道桁を荷受梁の回転盤上に設けた状態の説
明図である。
【図17】回転盤に軌道桁をワイヤー掛けした状態の説
明図である。
【図18】前方,後方台車間に通信ケーブルを接続した
運搬状態の側面図である。
【図19】トンネル内の架設位置に停止した状態の説明
図である。
【図20】荷受梁を回避させた状態の説明図である。
【図21】軌道桁を沓座上に扛下した状態の説明図であ
る。
【図22】吊り枠から下梁を撤去した状態の説明図であ
る。
【図23】吊り枠を上方に扛上した状態の説明図であ
る。
【図24】架設完了状態の説明図である。
【図25】曲線軌道桁の扛下直前状態を示す説明図であ
る。
【図26】吊り枠を扛下し軌道桁を沓座上にタッチさせ
た状態の説明図である。
【図27】吊り枠の横行による軌道桁の沓とアンカーフ
レームのセット状態を示す説明図である。
【図28】架設完了状態の説明図である。
【符号の説明】
A 前方台車 B 後方台車 1 フレーム 1a 垂直フレーム部 2 軌道桁 2a 既設軌道桁 3 空間部 4 ガイド輪 5 車輪 6 台座 7 車輪受 8 リフトジャッキ 9 沓座 10 油圧モータ 11 油圧モーター軸 12 スプロケット 13 軸 14 スプロケット 15 チェーン 16 リフター 16a リフターレバー 16b リフターレバー 17 テーブル 18 案内レール 19 案内輪 20 案内レール 21 案内輪 22 リフトジャッキ 23 連結部材 24 吊り枠 24a 上梁 24b 吊り杆 24c 下梁 24d 連結孔 24e ピン 24f 通孔 24g 通孔 24h ピン 24i 通孔 24j 通孔 24k ピン 25 油圧シリンダ 26 吊架体 27 転輪 28 吊杆 29 連結杆 30 ステー 31 荷受梁 32 ピン 33 回転盤 33a フック部 34 レバーブロック 35 ワイヤー 36 パワーユニット 37 操作盤 38 操舵機構 39 沓 39a 沓片 39b 沓片 40 ピン 41 孔 42 アンカーフレーム 43 角柱 44 通信ケーブル 45 軌条 46 門型クレーン 47 トンネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥田 新悦 千葉県船橋市習志野台四丁目62−3− 107 (72)発明者 川村 隆男 神奈川県川崎市宮前区宮崎6−1−206 (72)発明者 滝本 征彦 千葉県野田市上花輪1064−10 (72)発明者 冨士 薫 東京都品川区東品川1−39−2−709 (72)発明者 田切 寿穂 埼玉県春日部市大字大枝89 武里団地6 街区22号棟207号 (72)発明者 吉岡 貞雄 東京都江戸川区松島1−41−15 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01B 29/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一構造からなる自走,操舵可能な前方
    台車と後方台車の組からなり、該両台車は、 中央部前後軸線方向に、既設のモノレール軌道桁を跨い
    で通過しうる空間部を形成し、この空間部の両側に上記
    既設モノレール軌道桁の側面に接するガイド輪を設けた
    フレームの四隅部に車輪を配設し、一方、上記フレーム
    上に、架設するモノレール軌道桁を既設モノレール軌道
    桁より上方に吊り込む横行可能な吊り枠と扛上,扛下手
    段とをもつテーブルを設けるとともに、台車走行時に扛
    上されたモノレール軌道桁を乗載支持し、架設時に上記
    吊り枠に預ける荷受手段を設けたものによって構成され
    ることを特徴とするモノレール軌道桁架設機。
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