JPH0953207A - 高架道路の架設工法及び撤去工法 - Google Patents

高架道路の架設工法及び撤去工法

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JPH0953207A
JPH0953207A JP7208269A JP20826995A JPH0953207A JP H0953207 A JPH0953207 A JP H0953207A JP 7208269 A JP7208269 A JP 7208269A JP 20826995 A JP20826995 A JP 20826995A JP H0953207 A JPH0953207 A JP H0953207A
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road
unit
elevating
moving
lowering
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JP7208269A
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Shoji Miyazono
昌治 宮園
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Sankyu Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現場作業を減少させることができる高架道路
の架設工法及び撤去工法を提供する。 【解決手段】 道路用ユニット14を載置させた搬送手
段20を、架設状態にある上層側道路17a上で走行さ
せて、道路用ユニット14を上層側道路17aから突出
させ、下層側道路12上の搬送手段25の昇降部28に
道路用ユニット14の一端側を載置させて、搬送手段2
5を走行させるとともに横移動部23で横移動させるこ
とにより道路用ユニット14をさらに突出させ、下層側
道路12上の搬送手段26の昇降部28に道路用ユニッ
ト14の他端側を載置させて、搬送手段25,26を走
行させて、搬送手段25,26の昇降部28の下降によ
り、道路用ユニットを下降させて、支持部15間に配置
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現場作業を減少さ
せることができる高架道路の架設工法及び撤去工法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の高架道路の架設においては、現場
で施工したり現場で組み立てたりする現場施工型の工法
や、工場で製作されたブロックを現場に搬入しクレーン
を用いて設置するブロック工法が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現場施
工型の工法においては、現場作業が長期間必要なため、
現場付近の交通規制が長期間にわたってしまうという問
題があった。また、ブロック工法においては、クレーン
の吊り能力の関係上、個々のブロックの大きさをあまり
大きくできず、よって、現場施工型の工法と同様の問題
が発生していた。また、高架道路を撤去する場合にも同
様の問題が発生していた。したがって、本発明の目的
は、現場作業を減少させることができる高架道路の架設
工法及び撤去工法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の高架道路の架設工法は、下層側道路の上方
に互いに道路延在方向に沿う横方向に離間して配置さ
れ、しかも架設状態にある上層側道路に一方が近接して
いる支持部間に、道路用ユニットを架設する高架道路の
架設工法であって、載置物を横移動させる横移動部を有
する走行可能な横移動搬送手段と、載置物を昇降させる
昇降部を有する走行可能な昇降搬送手段とを用い、横移
動部上に道路用ユニットを載置させた状態で横移動搬送
手段を、架設状態にある上層側道路上で走行させて、道
路用ユニットを前記一方の支持部近傍まで搬送し、道路
用ユニットを、その一端側を架設状態にある上層側道路
から突出させた状態で、下層側道路上に設けられた第一
の昇降搬送手段の昇降部を上昇させることにより該昇降
部に道路用ユニットの突出された一端側を載置させて、
該第一の昇降搬送手段を走行させるとともに横移動部で
横移動させることにより、道路用ユニットを、架設状態
にある上層側道路からさらに突出させ、下層側道路上に
設けられた第二の昇降搬送手段の昇降部を上昇させるこ
とにより該昇降部に道路用ユニットの他端側を、第一の
昇降搬送手段および第二の昇降搬送手段のみで道路用ユ
ニットを支持可能となる位置に載置させて、第一の昇降
搬送手段および第二の昇降搬送手段を走行させて、道路
用ユニットを横移動搬送手段から離間させ、第一の昇降
搬送手段の昇降部および第二の昇降搬送手段の昇降部の
下降により、道路用ユニットを下降させて、支持部間に
道路用ユニットを配置することを特徴としている。これ
により、現場で道路用ユニットをクレーンにより吊り上
げる必要がなくなるため、工場で製作できる該道路用ユ
ニットを、大型にできる。
【0005】また、本発明の高架道路の撤去工法は、下
層側道路の上方に互いに道路延在方向に沿う横方向に離
間して配置され、しかも架設状態にある上層側道路に一
方が近接している支持部間から道路用ユニットを撤去す
る高架道路の撤去工法であって、載置物を横移動させる
横移動部を有する走行可能な横移動搬送手段と、載置物
を昇降させる昇降部を有する走行可能な昇降搬送手段と
を用い、下層側道路上に設けられた第一の昇降搬送手段
の昇降部で撤去する道路用ユニットの一端側を第二の昇
降搬送手段の昇降部で撤去する道路用ユニットの他端側
を載置させるとともに上昇させて支持し、第一の昇降搬
送手段および第二の昇降搬送手段を走行させて、道路用
ユニットの他端側を、架設状態にある上層側道路の前記
一方の支持部近傍に配置された横移動搬送手段の横移動
部に載置させ、第二の昇降搬送手段の昇降部を下降させ
て、第一の昇降搬送手段および横移動搬送手段の横移動
部で道路用ユニットを支持するとともに、第一の昇降搬
送手段を走行させるとともに横移動部で横移動させるこ
とにより、道路用ユニットを、横移動搬送手段の横移動
部のみで支持可能となる位置まで移動させて、第一の昇
降搬送手段の昇降部を下降させるとともに、横移動搬送
手段を、架設状態にある上層側道路上で走行させて、道
路用ユニットを搬送することを特徴としている。これに
より、現場で道路用ユニットをクレーンにより吊り上げ
る必要がなくなるため、一度に撤去する該道路用ユニッ
トを、大型にできる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の高架道路の架設工法の実
施の形態を図1〜図5を参照して以下に説明する。図中
符号11は、鉛直立設された複数の下層側支柱部を示し
ている。下層側支柱部11は、道路幅方向(図1におけ
る紙面に垂直をなす方向、図2における左右方向)に所
定の間隔をあけて離間配置される二本一組のものが、道
路延在方向(図1における左右方向)に所定のピッチで
離間配置されており、道路幅方向における二本一組のも
のの上端部同士には、道路幅方向に沿う下層側梁部10
がそれぞれ架設されている。これら下層側支柱部11お
よび下層側梁部10上には、下層側道路12が水平に架
設されている。
【0007】下層側道路12は、道路延在方向に隣り合
う下層側梁部10間の配置ピッチに略等しい長さを有
し、下層側梁部10の長さに略等しい幅を有する矩形板
状の道路用ユニット14を用い、その道路延在方向にお
ける各端部を、隣り合う下層側梁部10の近接側の各片
側部分に支持させることにより架設されている。これに
より、各下層側梁部10には、隣接する二つの道路用ユ
ニット14の端部がそれぞれ支持されている。
【0008】下層側支柱部11の上側には、該下層側支
柱部11と水平方向における位置を一致させてそれぞれ
上層側支柱部16が鉛直立設されており、これら上層側
支柱部16にも、道路幅方向に二本一組とされたものの
上端部同士に道路幅方向に沿う上層側梁部(支持部)1
5がそれぞれ架設されている。そして、図1に示す二本
の上層側梁部15には、図示せぬ上層側梁部との間で上
記と同様の道路用ユニット14がすでに支持されて上層
側道路17が一部架設されており、図1に示す二本の上
層側梁部15の間にのみ架設がなされていない状態とな
っている。
【0009】図中符号20は、上側に載置された載置物
を搬送する自走式の搬送車両(横移動搬送手段)を示し
ており、該搬送車両20は、多数の車輪21と、該車輪
21が設けられる平板状の車体部22と、該車体部22
の上面に取り付けられ、載置物を水平状態で載置させる
とともに該載置物を水平状態のまま車体部22に対し横
移動させるとともに横移動を規制可能なスライドベース
(横移動部)23とを有している。
【0010】車輪21はそれぞれ図示せぬ昇降手段を介
して車体部22に設けられており、該昇降手段は車輪2
1と車体部20との鉛直距離をそれぞれ制御する。これ
により、搬送車両20は、例えばすべての昇降手段によ
り車輪21と車体部22との距離を短くし車体部22を
下降させた状態で載置物の下側に潜り込ませ、すべての
昇降手段により車輪21と車体部22との距離を長くし
車体部22を上昇させて載置物を持ち上げるようになっ
ている。なお、搬送車両20は、前後左右に相互連結可
能なユニット車両が複数台(例えば前後二台左右二台の
四台)連結されて構成されており、連結されたユニット
車両同士の制御系が連動するようになっていて、連結さ
れた全体に対して一台の車両として動作するようになっ
ている。また、車輪21は、それぞれ360゜水平旋回
可能とされており、すべての水平旋回および走行回転が
関連制御されることにより、旋回走行、斜め走行、縦走
行および横走行のすべてが可能となっている。
【0011】図中符号25,26は、上側に載置された
載置物を搬送する自走式の搬送車両(昇降搬送手段)を
示している。搬送車両25は、上記搬送車両20と同様
の、多数の車輪21と、該車輪21がそれぞれ図示せぬ
昇降手段を介して取り付けられる平板状の車体部22
と、車体部22の上面に設けられ、鉛直昇降するととも
に昇降停止位置を制御可能な支持台部27を上端に有す
る昇降部28とを有するユニット車両の二台が連結部2
9で連結されて構成されている。搬送車両26も、搬送
車両25と同様、多数の車輪21と、該車輪21がそれ
ぞれ図示せぬ昇降手段を介して取り付けられる平板状の
車体部22と、車体部22の上面に設けられ、鉛直昇降
するとともに昇降停止位置を制御可能な支持台部27を
上端に有する昇降部28とを有するユニット車両の二台
が図示せぬ連結部で連結されて構成されている。また、
搬送車両25,26も、それぞれ連結されたユニット車
両同士の制御系が連動するようになっており、連結され
た全体に対して一台の車両として動作するようになって
いる。
【0012】このような搬送車両20,25,26を用
いて、図1に示す二本の上層側梁部15間に、その一側
の一本に近接してすでに架設されている、上層側道路1
7の一方の上層側道路部17a側から、道路用ユニット
14を搬送し架設する高架道路の架設工法について以下
に説明する。
【0013】図1に示すように、工場で製作された道路
用ユニット14を、該工場等において、搬送車両20の
スライドベース23上に横移動を規制した状態で載置さ
せ、この状態で、搬送車両20を、架設状態にある一方
側の上層側道路部17a上で走行させて、道路用ユニッ
ト14を上層側道路部17aに近接する一方の上層側梁
部15の近傍まで搬送し、走行を停止させる。
【0014】ここで、この停止時において、スライドベ
ース23上の道路用ユニット14は、その長さ方向を架
設時の方向すなわち道路延在方向に合わせており、かつ
その長さ方向における一端側(図1における左端側)を
架設状態にある上層側道路部17aから側方に突出させ
ている。なお、この場合、道路用ユニット14は、停止
時においてはすでに上層側道路部17aから突出状態に
あるが、前記停止後にスライドベース23で横移動させ
て突出させてもよい。ただし、いずれにおいてもこのと
きの突出量は、搬送車両20のみで道路用ユニット14
を支持できる量とされている。
【0015】そして、下層側道路12上に設けられた搬
送車両(第一の昇降搬送車両)25を、両昇降部28を
他に干渉せぬ高さとした状態で、各昇降部28の支持台
部27が、上層側道路部17aから突出された道路用ユ
ニット14の一端側の、道路幅方向における各端部側下
方に位置するように走行させた後、走行を停止させる。
【0016】次いで、図1および図2に示すように、搬
送車両25の両昇降部28によりそれぞれの支持台部2
7を上昇させて、これら支持台部27に、道路用ユニッ
ト14の突出された一端側の下面の幅方向における各端
部側を載置させる。ここで、搬送車両25の道路用ユニ
ット14の載置位置は、後に一端側を、上層側道路部1
7b側の上層側梁部15に載置可能な位置とされてい
る。
【0017】このように道路用ユニット14を載置した
状態で、図3に示すように、搬送車両25を、上層側道
路部17b方向に所定速度で走行させるとともに、スラ
イドベース23により搬送車両20上で道路用ユニット
14を前記走行に追従させるよう横移動させる。そし
て、道路用ユニット14が、架設状態にある上層側道路
部17aからさらに突出し、一端側が搬送車両25で、
他端側が搬送車両20で支持された状態となったところ
で、搬送車両25の走行と、搬送車両20のスライドベ
ース23による道路用ユニット14の横移動を停止させ
る。
【0018】そして、下層側道路12上に設けられた他
の搬送車両(第二の昇降搬送手段)26を、両昇降部2
8を他に干渉せぬ高さとした状態で、各昇降部28の支
持台部27が、道路用ユニット14の突出された部分の
他端側の、道路幅方向における各端部側下方に位置する
ように走行させた後、走行を停止させる。
【0019】次いで、搬送車両26の両昇降部28によ
りそれぞれの支持台部27を上昇させて、これら支持台
部27に、道路用ユニット14の突出された他端側の下
面の道路幅方向における各端部側を載置させる。これに
より、道路用ユニット14は、搬送車両20、搬送車両
25および搬送車両26により支持された状態となる。
ここで、搬送車両26による道路用ユニット14の載置
位置は、後に道路用ユニット14の他端側を上層側道路
部17a側の上層側梁部15に載置可能な位置であっ
て、しかも、該搬送車両26および搬送車両25のみで
該道路用ユニット14全体を支持可能となる位置とされ
る。
【0020】このように道路用ユニット14を載置させ
た状態で、搬送車両25および搬送車両26を、上層側
道路部17b方向に同時に同速度で走行させるととも
に、搬送車両25のスライドベース23により道路用ユ
ニット14を前記走行に追従させるよう横移動させる。
図4に示すように、道路用ユニット14が、スライドベ
ース23から離間し、一端側が搬送車両25で他端側が
搬送車両26で支持された状態となり、かつ図に示す二
本の上層側梁部15の間の配置位置の鉛直上方に配置さ
れたところで、搬送車両25および搬送車両26の走行
を停止させる。
【0021】搬送車両25の両昇降部28および搬送車
両26の両昇降部28により、図5に示すように、すべ
ての支持台部27を同時に同速度で下降させ、道路用ユ
ニット14が水平状態のまま二本の上層側梁部15の上
面に当接するまで下降した時点で下降を停止させる。こ
れにより、二本の上層側梁部15間に道路用ユニット1
4が載置される。そして、必要に応じて、該道路用ユニ
ット14を二本の上層側梁部15にそれぞれ係合固定し
た後、搬送車両25および搬送車両26は、それぞれの
昇降部28を他に干渉せぬ高さまで下降させ、例えば次
の架設に応じた位置に走行移動する。また、搬送車両2
0は、該架設された道路用ユニット14を走行する等し
て、例えば次の架設に応じた位置に走行移動する。
【0022】以上の高架道路の架設工法によれば、現場
で道路用ユニット14をクレーンにより吊り上げる必要
がなくなるため、工場で製作できる該道路用ユニット1
4を、大型にでき、例えば、長さ50m、幅10m、高
さ5m、重量1000トン程度のものとすることができ
る。したがって、現場作業を大幅に減少させることがで
き、架設の大幅な工期短縮およびコスト低減を図ること
ができる。
【0023】次に、高架道路の撤去工法について図6〜
図9を参照して以下に説明する。なお、この撤去工法
は、基本的には上記架設工法の逆の工程が実行されるも
のであり、以下の説明において、架設工法で説明した部
分と同様の部分については同一の符号を付しその説明は
略す。この撤去工法においては、図6に示す二本の上層
側梁部15から、架設状態にある上層側道路17の上層
側道路部17aと上層側道路部17bとの間の上層側道
路部を構成する道路用ユニット14を、上層側道路部1
7a側から撤去する場合を例にとり説明する。
【0024】下層側道路12上に設けられた搬送車両
(第一の昇降搬送手段)25を、昇降部28を他に干渉
せぬ高さとした状態で、各昇降部28の支持台部27
が、撤去する道路用ユニット14の、上層側道路部17
b側の一端側の、道路幅方向における各端部側下方に位
置するように走行させた後、走行を停止させる。これと
ともに、下層側道路12上に設けられた搬送車両(第二
の昇降搬送手段)26を、昇降部28を他に干渉せぬ高
さとした状態で、各昇降部28の支持台部27が、道路
用ユニット14の上層側道路部17a側の他端側の、道
路幅方向における各端部側下方に位置するように走行さ
せた後、走行を停止させる。
【0025】搬送車両25および搬送車両26のそれぞ
れの昇降部28によりそれぞれの支持台部27を上昇さ
せて、図6に示すように、これら支持台部27に、道路
用ユニット14の一端側および他端側の下面の幅方向に
おける各端部側を載置させる。ここで、搬送車両25お
よび搬送車両26の道路用ユニット14の載置位置は、
搬送車両25および搬送車両26のみで該道路用ユニッ
ト14全体が支持可能な位置であって、後に道路用ユニ
ット14の他端側を上層側道路部17a上の搬送車両2
0に受け渡し可能な位置とされる。
【0026】そして、必要に応じて二本の上層側梁部1
5と道路用ユニット14との係合を解除した後、図7に
示すように、搬送車両25および搬送車両26のすべて
の昇降部28により、すべての支持台部27を同時に同
速度で上昇させ、道路用ユニット14を、水平状態のま
まその下面が上層側道路部17aに配置された搬送車両
20のスライドベース23の上面に高さを一致させるま
で上昇させた時点で上昇を停止させる。また、このと
き、前記搬送車両20を上層側道路部17a上で走行さ
せて、上層側道路部17a側の一方の上層側梁部15の
近傍で走行を停止させる。道路用ユニット14を載置さ
せた状態で、搬送車両25および搬送車両26を、上層
側道路部17a方向に同時に同速度で走行させる。そし
て、図8に示すように、道路用ユニット14の他端側が
スライドベース23上に渡され載置された時点で、搬送
車両25および搬送車両26の走行を停止させる。
【0027】そして、上層側道路部17a側の搬送車両
26を、両昇降部28により支持台部27を下降させ他
に干渉せぬ高さとした状態で、例えば次の撤去に応じた
位置に走行移動させる。搬送車両26が退避すると、図
9に示すように、道路用ユニット14が載置された状態
にある他の搬送車両25を、上層側道路部17a方向に
所定速度で走行させるとともに、搬送車両20のスライ
ドベース23により道路用ユニット14を前記走行に追
従させるよう横移動させる。そして、道路用ユニット1
4が、全体が搬送車両20で支持可能な状態となったと
ころで、搬送車両25の走行と、搬送車両20のスライ
ドベース23による道路用ユニット14の横移動を停止
させるとともに、該スライドベース23による横移動を
規制する。
【0028】そして、搬送車両25を、両昇降部28に
より支持台部27を下降させ他に干渉せぬ高さとした状
態で、例えば次の撤去に応じた位置に走行移動させる。
続いて、スライドベース23上での道路用ユニット14
の横移動を規制した状態を維持しつつ、搬送車両20
を、架設状態にある上層側道路部17a上で走行させて
道路用ユニット14を例えば解体のための場所まで搬送
する。
【0029】以上の高架道路の撤去工法によれば、現場
で道路用ユニット14をクレーンにより吊り上げる必要
がなくなるため、一度に撤去する該道路用ユニット14
を、大型にできる。したがって、上記架設工法と同様、
現場作業を大幅に減少させることができ、架設の大幅な
工期短縮及びコスト低減を図ることができる。
【0030】また、上述した高架道路の架設工法及び撤
去工法のいずれにおいても、搬送車両20,25,26
が、前後左右に相互連結可能なユニット車両で構成され
るものであるため、載置される道路用ユニット14の種
々の大きさに容易に対応することができる。加えて、ユ
ニット車両が連結された場合も、制御系が連動するよう
になっており、連結された全体に対して一台の車両とし
て動作するようになっているため、作業が非常に容易と
なり、また運転者が一人で足りることになる。
【0031】さらに、搬送車両20,25,26は、そ
の車輪が、それぞれ360゜水平旋回可能とされてお
り、すべての水平旋回および走行回転が関連制御される
ことにより、旋回走行、斜め走行、縦走行および横走行
のすべてが可能となっているため、位置の微調整等が容
易にできる。
【0032】加えて、搬送車両20,25,26は、車
輪21が昇降手段を介して車体部22に設けられている
ため、例えば車体部22を下降させた状態で載置物の下
側に潜り込ませ、車体部22を上昇させて載置物を持ち
上げることができ、積み下ろしが容易となる。また、走
行面に凹凸がある場合においても、昇降手段で車輪21
を昇降させることで車体部22を常に水平状態に維持す
ることができる。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の高架道路
の架設工法によれば、現場で道路用ユニットをクレーン
により吊り上げる必要がなくなるため、工場で製作でき
る該道路用ユニットを、大型にできる。したがって、現
場作業を大幅に減少させることができ、大幅な工期短縮
およびコスト低減を図ることができる。
【0034】また、本発明の高架道路の撤去工法によれ
ば、現場で道路用ユニットをクレーンにより吊り上げる
必要がなくなるため、一度に撤去する該道路用ユニット
を、大型にできる。したがって、現場作業を大幅に減少
させることができ、大幅な工期短縮およびコスト低減を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施の形態による高架道路の架設
工法の、道路用ユニットを上層側道路の搬送車両と下層
側道路の搬送車両とにより支持した初期の状態を示す正
面図である。
【図2】図1におけるX−X線に沿う断面矢視図であ
る。
【図3】本発明の一の実施の形態による高架道路の架設
工法の、道路用ユニットを上層側道路の搬送車両と下層
側道路の搬送車両とにより支持した終期の状態を示す正
面図である。
【図4】本発明の一の実施の形態による高架道路の架設
工法の、道路用ユニットを下層側道路の搬送車両で支持
した状態を示す正面図である。
【図5】本発明の一の実施の形態による高架道路の架設
工法の、道路用ユニットを下層側道路の搬送車両で支持
し上層側梁部に載置させた状態を示す正面図である。
【図6】本発明の一の実施の形態による高架道路の撤去
工法の、上層側梁部に載置された道路用ユニットを下層
側道路の搬送車両で支持した状態を示す正面図である。
【図7】本発明の一の実施の形態による高架道路の撤去
工法の、道路用ユニットを下層側道路の搬送車両で支持
した状態で上層側梁部から上昇させた状態を示す正面図
である。
【図8】本発明の一の実施の形態による高架道路の撤去
工法の、道路用ユニットを上層側道路の搬送車両と下層
側道路の搬送車両とにより支持した初期の状態を示す正
面図である。
【図9】本発明の一の実施の形態による高架道路の撤去
工法の、道路用ユニットを上層側道路の搬送車両と下層
側道路の搬送車両とにより支持した終期の状態を示す正
面図である。
【符号の説明】
12 下層側道路 14 道路用ユニット 15 上層側梁部(支持部) 17 上層側道路 20 搬送車両(横移動搬送手段) 23 スライドベース(横移動部) 25 搬送車両(第一の昇降搬送手段) 26 搬送車両(第二の昇降搬送手段) 28 昇降部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下層側道路の上方に互いに道路延在方向
    に沿う横方向に離間して配置され、しかも架設状態にあ
    る上層側道路に一方が近接している支持部間に、道路用
    ユニットを架設する高架道路の架設工法であって、 載置物を横移動させる横移動部を有する走行可能な横移
    動搬送手段と、載置物を昇降させる昇降部を有する走行
    可能な昇降搬送手段とを用い、 横移動部上に道路用ユニットを載置させた状態で横移動
    搬送手段を、架設状態にある上層側道路上で走行させ
    て、道路用ユニットを前記一方の支持部近傍まで搬送
    し、 道路用ユニットを、その一端側を架設状態にある上層側
    道路から突出させた状態で、下層側道路上に設けられた
    第一の昇降搬送手段の昇降部を上昇させることにより該
    昇降部に道路用ユニットの突出された一端側を載置させ
    て、 該第一の昇降搬送手段を走行させるとともに横移動部で
    横移動させることにより、道路用ユニットを、架設状態
    にある上層側道路からさらに突出させ、 下層側道路上に設けられた第二の昇降搬送手段の昇降部
    を上昇させることにより該昇降部に道路用ユニットの他
    端側を、第一の昇降搬送手段および第二の昇降搬送手段
    のみで道路用ユニットを支持可能となる位置に載置させ
    て、 第一の昇降搬送手段および第二の昇降搬送手段を走行さ
    せて、道路用ユニットを横移動搬送手段から離間させ、 第一の昇降搬送手段の昇降部および第二の昇降搬送手段
    の昇降部の下降により、道路用ユニットを下降させて、
    支持部間に道路用ユニットを配置することを特徴とする
    高架道路の架設工法。
  2. 【請求項2】 下層側道路の上方に互いに道路延在方向
    に沿う横方向に離間して配置され、しかも架設状態にあ
    る上層側道路に一方が近接している支持部間から道路用
    ユニットを撤去する高架道路の撤去工法であって、 載置物を横移動させる横移動部を有する走行可能な横移
    動搬送手段と、載置物を昇降させる昇降部を有する走行
    可能な昇降搬送手段とを用い、 下層側道路上に設けられた第一の昇降搬送手段の昇降部
    で撤去する道路用ユニットの一端側を第二の昇降搬送手
    段の昇降部で撤去する道路用ユニットの他端側を載置さ
    せるとともに上昇させて支持し、 第一の昇降搬送手段および第二の昇降搬送手段を走行さ
    せて、道路用ユニットの他端側を、架設状態にある上層
    側道路の前記一方の支持部近傍に配置された横移動搬送
    手段の横移動部に載置させ、 第二の昇降搬送手段の昇降部を下降させて、第一の昇降
    搬送手段および横移動搬送手段の横移動部で道路用ユニ
    ットを支持するとともに、 第一の昇降搬送手段を走行させるとともに横移動部で横
    移動させることにより、道路用ユニットを、横移動搬送
    手段の横移動部のみで支持可能となる位置まで移動させ
    て、 第一の昇降搬送手段の昇降部を下降させるとともに、横
    移動搬送手段を、架設状態にある上層側道路上で走行さ
    せて、道路用ユニットを搬送することを特徴とする高架
    道路の撤去工法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103422442A (zh) * 2013-08-21 2013-12-04 苏州大方特种车股份有限公司 节段支撑及定位系统结构
JP2017190653A (ja) * 2016-04-15 2017-10-19 日本車輌製造株式会社 橋梁撤去方法
CN109440659A (zh) * 2018-11-29 2019-03-08 襄阳协利成机车车辆工程设备有限公司 架桥机用中继输梁系统、架桥机及架桥方法

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