JP2875966B2 - 畦塗り機 - Google Patents

畦塗り機

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JP2875966B2
JP2875966B2 JP8057395A JP8057395A JP2875966B2 JP 2875966 B2 JP2875966 B2 JP 2875966B2 JP 8057395 A JP8057395 A JP 8057395A JP 8057395 A JP8057395 A JP 8057395A JP 2875966 B2 JP2875966 B2 JP 2875966B2
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行雄 斉藤
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Matsuyama Plow Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は畦塗り機に係り、主とし
て水田を区画する旧畦を畦塗り修復して水漏れを防ぐも
のに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の畦塗り機としては、たと
えば、特開平6−22604号公報に記載されているよ
うに、機枠に畦成形部(旧畦)に対して土盛りする耕耘
爪を有するロータリーを回転自在に設け、このロータリ
ーの後方部に位置して前記機枠に畦成形部の盛り土を締
め固めて畦を形成する回転具を回転自在に設け、この回
転具は、その図1に示すように、畦上面を形成する回転
体並びにこの回転体の両端部に畦の内外側面を形成する
円錐面を有する内側回転板及び外側回転板からなる構成
が知られている。また、前記回転具は、その図9に示す
ように、前記外側回転板を省略して前記回転体及びこの
回転体の内端部に固着した円錐面を有する内側回転板か
らなる構成が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載の構成
では、回転具すなわち、図1に示す回転体並びにこの回
転体の両端部の内側回転板及び外側回転板、または図9
に示す回転体及び内側回転板を回転させてロータリーか
らの盛り土を旧畦に対して締め固めるようにしたもので
あるが、この際、内側回転板及び外側回転板または内側
回転板の円錐面にて盛り土を同じ圧力で練り上げる状態
で締め固めようとするだけで旧畦の側面に向かって盛り
土を押し付けながら締め固める作用が少ないため、旧畦
の側面部に対して盛り土を十分に締め固めることができ
ず、畦塗り後の畦は比較的軟らかく仕上げられ、畦が崩
れ易く長期に耐える畦を畦塗り整畦する上で好ましくな
い、という問題がある。
【0004】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、畦塗り体の楕円面からなる外周面にて泥土を強
い押し付け力で旧畦に向かって塗り付けながら締め固め
ることができ、このため、泥土を旧畦に対して十分に締
め固めることができるとともに、畦塗り後の畦を固く整
畦して仕上げることができ、しかも、畦塗り後の畦の表
面部は鱗状の波打ち模様が形成されることなく整然と仕
上げられて見栄えがよく、畦塗り後の畦は崩れ難く長期
に耐える畦を畦塗り整畦することができ、したがって、
全体的に構成が簡単で仕上がりが良好な畦塗り機を提供
することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の畦塗り機
は、機枠と、この機枠に回転自在に設けられ畦塗り用の
泥土を切削して跳ね上げる多数の切削爪を有するロータ
リーと、このロータリーの後方に位置して前記機枠に回
転自在に設けられこのロータリーの各切削爪にて跳ね上
げられた泥土を旧畦に塗り付けて旧畦を修復する畦塗り
体と、前記機枠に設けられ前記ロータリー及び畦塗り体
を回転駆動させる駆動手段とを具備し、前記畦塗り体
は、泥土を塗り付けて旧畦の上面部を修復する上面塗り
部及びこの上面塗り部の端部に連設され泥土を塗り付け
て旧畦の側面部を修復する側面塗り部を有し、この側面
塗り部は旧畦の側面部を修復する外周面を楕円面とした
楕円錐体状に形成したものである。
【0006】請求項2記載の畦塗り機は、請求項1記載
の畦塗り機において、畦塗り体は、泥土を塗り付けて旧
畦の上面部を修復する上面塗り部及びこの上面塗り部の
端部に連設され泥土を塗り付けて旧畦の側面部を修復す
る側面塗り部を有し、この側面塗り部は前記上面塗り部
の端部から離間する方向に向かって拡開し旧畦の側面部
を修復する外周面を楕円面とした楕円錐体状に形成した
ものである。
【0007】請求項3記載の畦塗り機は、請求項1記載
の畦塗り機において、畦塗り体は、泥土を塗り付けて旧
畦の上面部を修復する上面塗り部及びこの上面塗り部の
端部に連設され泥土を塗り付けて旧畦の側面部を修復す
る側面塗り部を有し、この側面塗り部は前記上面塗り部
の端部から下方に向かって縮径し旧畦の側面部を修復す
る外周面を楕円面とした楕円錐体状に形成したものであ
る。
【0008】請求項4記載の畦塗り機は、請求項1乃至
3のいずれかに記載の畦塗り機において、畦塗り体は、
泥土を塗り付けて旧畦の上面部を修復する上面塗り部及
びこの上面塗り部の端部に連設され泥土を塗り付けて旧
畦の側面部を修復する側面塗り部を有し、前記上面塗り
部は旧畦の上面部を修復する外周面を楕円面とした筒体
状に形成したものである。
【0009】
【作用】請求項1記載の畦塗り機では、機枠が旧畦際に
沿って進行されるとともに、駆動手段にてロータリー及
び畦塗り体がそれぞれ回転駆動されると、このロータリ
ーの各切削爪にて旧畦の側部及び畦際が順次切削される
とともに、これらの切削土が畦塗り用泥土として畦塗り
体に向かって順次放出供給される。
【0010】また、畦塗り体に供給された畦塗り用の泥
土は、この畦塗り体の上面塗り部及び側面塗り部にて旧
畦の上面部及び旧畦の側面部に沿って順次塗り付けら
れ、この泥土にて旧畦の上面部及び旧畦の側面部が順次
修復されるとともに、この旧畦が所定の形態に順次修復
される。
【0011】この際、畦塗り体は駆動手段にて回転駆動
されるとともに、この畦塗り体の側面塗り部は外周面を
楕円面とした楕円錐体状に形成されていることにより、
この畦塗り体の上面塗り部及び側面塗り部が泥土に対し
てスリップ回転しつつ進行されるので、この畦塗り体の
上面塗り部にて泥土が旧畦の上面部に塗り付けられなが
ら旧畦の上面部が順次修復されるとともに、この畦塗り
体の側面塗り部の楕円面からなる外周面にて泥土が旧畦
の側面部に対して強い押し付け力で塗り付けられながら
十分に締め固められつつ旧畦の側面部が順次修復され
る。
【0012】すなわち、側面塗り部にて泥土を旧畦の側
面部に押し固めて旧畦の側面部を修復する際には、側面
塗り部の大径部では旧畦の側面部との間の間隙が小さ
く、側面塗り部の小径部では旧畦の側面部との間の間隙
が大きくなる状態を繰り返しながら側面塗り部が回転進
行される。そして、この側面塗り部に供給された畦塗り
用の泥土は、側面塗り部の大径部では小径部よりも強い
押し付け力で旧畦の側面部に向かって押し付けながら塗
り付けられ十分に締め固められて旧畦の側面部が修復さ
れる。
【0013】したがって、泥土を旧畦に対して十分に締
め固めて旧畦の上面部及び旧畦の側面部が同時に順次修
復整畦されるとともに、この畦塗り後の畦は固く整畦さ
れて仕上げられるとともに、この畦塗り後の畦は簡単に
崩れたり、水漏れすることがない状態に整畦される。
【0014】請求項2記載の畦塗り機では、畦塗り体の
側面塗り部は上面塗り部の端部から離間する方向に向か
って拡開し旧畦の側面部を修復する外周面を楕円面とし
た楕円錐体状に形成したことにより、この側面塗り部の
拡開した楕円面からなる外周面にて泥土が旧畦の側面部
に対して強い押し付け力で塗り付けられながら十分に締
め固められつつ旧畦の側面部が順次修復されるととも
に、この旧畦の側面部が下方に向かって拡開傾斜した形
態に整畦される。
【0015】請求項3記載の畦塗り機では、畦塗り体の
側面塗り部は上面塗り部の端部から下方に向かって縮径
し旧畦の側面部を修復する外周面を楕円面とした楕円錐
体状に形成したことにより、この楕円錐体状の側面塗り
部の下方に向かって縮径した楕円面からなる外周面にて
泥土が旧畦の側面部に対して強い押し付け力で塗り付け
られながら十分に締め固められつつ旧畦の側面部が順次
修復されるとともに、この旧畦の側面部が下方に向かっ
て拡開傾斜した形態に整畦される。
【0016】請求項4記載の畦塗り機では、畦塗り体の
上面塗り部は旧畦の上面部を修復する外周面を楕円面と
した筒体状に形成したことにより、この筒体状の上面塗
り部の楕円面からなる外周面にて泥土が旧畦の上面部に
対して強い押し付け力で塗り付けられながら十分に締め
固められつつ旧畦の上面部が順次修復される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例の構成を図面を参照し
て説明する。
【0018】図1乃至図10に示す実施例において、1
は機枠で、この機枠1は主枠兼用の前後方向のミッショ
ンケース2を有し、このミッションケース2の前端部に
は前後方向の入力軸3が前方に向かって回転自在に突出
され、この入力軸3は前記ミッションケース2内に設け
た前後の軸受体4にて回転自在に軸支され、この前後の
軸受体4の近傍に位置して前記入力軸3には傘歯車5が
それぞれ固着されている。
【0019】また、前記ミッションケース2の前側部の
右側には軸受体6を有する中空円筒状の連結体7が固着
されて右側に向かって一体に突設されているとともに、
前記ミッションケース2の前側部の左側には前記連結体
7と同一軸線上に位置して左右方向の連結パイプ8が左
側に向かって一体に突設されている。また、前記連結パ
イプ8の外端部には前後方向の連結アーム9が一体に固
着され、この左側の連結アーム9の先端部にはロワピン
10が固着されている。
【0020】また、前記ミッションケース2の後側部の
右側には軸受体11を有する中空円筒状の連結体12が固着
されて右側に向かって一体に突設され、この連結体12に
は水平状に配設された左右方向の中空円筒状の第1の伝
動パイプ13の内端部が一体に固着され、この第1の伝動
パイプ13の外端部内には軸受体14がそれぞれ固着されて
いる。
【0021】また、前記第1の伝動パイプ13内には前記
両端部の軸受体11,14にて第1の出力軸15が回転自在に
挿通支持され、この第1の出力軸15の内端部には前記入
力軸3の後端部の傘歯車5に噛合された傘歯車16が固着
されている。
【0022】また、前記第1の伝動パイプ13の外側部に
は前後方向の連結板17が一体に固着され、この連結板17
の前端部には上下方向の支持板18が下方に向かって一体
に突出されている。また、前記支持板18の下端部には右
側下方に向かって所定の傾斜角度で下降傾斜して配設さ
れた左右方向の中空円筒状の第2の伝動パイプ19の外側
部が固着支持され、この第2の伝動パイプ19の左上がり
の内端部には前記ミッションケース2の前側部の右側の
連結体7が固着されている。
【0023】また、前記第2の伝動パイプ19の右下がり
の外端部内には軸受体20が固着され、この軸受体20と前
記連結体7内の軸受体6とにより前記第2の伝動パイプ
19内に挿通した第2の出力軸21が回転自在に支持されて
いるとともに、この第2の出力軸21は前記第2の伝動パ
イプ19の外端部から外方に向かって突出されている。
【0024】しかして、前記第2の出力軸21は前記第2
の伝動パイプ19の傾斜方向に沿って、かつ、旧畦B側を
低く傾斜して突出されている。また、前記第2の出力軸
21の内端部には前記入力軸3の前部の傘歯車5に噛合さ
れた傘歯車22が固着されている。
【0025】さらに、前記第2の伝動パイプ19の左右方
向の略中間部には上下方向の取付板23が固着され、この
取付板23の上部には前記左側の連結アーム9と同じ高さ
位置において前後方向の右側の連結アーム24が一体に固
着され、この連結アーム24の先端部にはロワピン25が固
着されている。
【0026】また、前記ミッションケース2の上部には
前記左側の連結アーム9と右側の連結アーム24との中間
上方部に位置してトップマスト26が前上方に向かって一
体に突出され、このトップマスト26の先端部には連結孔
27が穿設されている。そして、前記左右のロワピン10,
25及び前記連結孔27にてトラクタの三点懸架機構に連結
する三点連結部が構成されている。
【0027】また、前記入力軸3の前後の傘歯車5及び
この前後の傘歯車5にそれぞれ噛合した傘歯車16,22に
てミッション28が構成されている。また、前記ミッショ
ン28、前記第1の出力軸15及び第2の出力軸21にて後述
する畦塗り体及びロータリーをそれぞれ回転駆動させる
駆動手段Aが構成されている。
【0028】つぎに、前記機枠1の第1の伝動パイプ13
の外端部には軸受体29及びスリーブ(図示せず)を介し
て前後方向の伝動ケース30が前記第1の出力軸15を中心
として上下方向に回動自在に取着支持され、この伝動ケ
ース30の後端部には左右に軸受31を有する軸受体32が固
着され、この軸受体32の左右の軸受31には左右方向の回
転軸33が回転自在に支持され、かつ、この回転軸33は右
側に向かって水平状に突出されている。
【0029】また、前記回転軸33には右側に向かって所
定の間隔毎にこの回転軸33に対して直交する方向の多数
の取付孔34がそれぞれ貫通して形成され、この各取付孔
34にはボルト・ナットのような連結手段たとえば連結ピ
ン35が挿脱自在に装着されるようになっている。また、
前記回転軸33には前記連結ピン35にて泥土を旧畦Bの上
面部C及び旧畦Bの側面部Dに沿って塗り付けて旧畦B
を修復する畦塗り体36が回転軸33の軸方向に位置調節自
在に取着されている。
【0030】前記畦塗り体36は、前記回転軸33に対して
軸方向に摺動自在に挿通する挿通孔37を形成した中空筒
状の連結軸体38を有し、この連結軸体38の挿入端部と反
対側には前記各取付孔34に連通するとともに前記連結ピ
ン35を挿通する連通孔39が貫通して形成されている。
【0031】また、前記連結軸体38の外端部には旧畦B
の上面部Cに泥土を塗り付けて修復する円筒状の上面塗
り部40及びこの上面塗り部40の端部に形成されたテーパ
ー状の連続部41に連設され旧畦Bの側面部Dに泥土を塗
り付けて修復する楕円錐体状の側面塗り部42が複数のボ
ルト43にてそれぞれ取着されている。
【0032】前記上面塗り部40は、金属にて円筒状に形
成された内筒体44及びこの内筒体44の外周部に一体の合
成樹脂にて円筒状に形成された外筒体45を有してなり、
この外筒体45の一端部には前記側面塗り部42に向かって
拡開したテーパー状の連続部41が一体に成形されてお
り、前記内筒体44の内端部には前記連結軸体38の外端部
を嵌合した嵌合孔46a を有する連結端板46が一体に固着
されているとともに、その外端部にはこの内筒体44内に
泥土が侵入することを防止するカバー47が固着されてい
る。
【0033】前記側面塗り部42は、前記伝動ケース30に
向かって拡開した金属にて略円錐形状に形成された内側
円錐体48及びこの内側円錐体48の外周部に一体の合成樹
脂にて円錐形状に形成された外側円錐体49を有し、これ
らの縮径した中心部には前記連結軸体38の外端部を嵌合
した嵌合孔50a を有するフランジ50が一体に折曲形成さ
れ、この内側円錐体48のフランジ50が前記連結軸体38の
外周部に一体に固着されている。また、前記連結軸体38
と前記内側円錐体48との間には複数の補強用の支持片51
が放射状に一体に固着されている。
【0034】そして、前記側面塗り部42のフランジ50に
前記上面塗り部40の連結端板46が当接されているととも
に、このフランジ50に前記連結端板46が前記複数のボル
ト43にて着脱可能に連結固定されている。
【0035】しかして、前記側面塗り部42は中心点から
半径を大きくした大径部L及び中心点から半径を小さく
した小径部lを有して外周面を楕円面42a とした楕円錐
体状に形成されている。そして、側面塗り部42の大径部
Lでは側面塗り部42の開口縁部42b に対して外面部は所
定の角度の傾斜角度αとなるとともに、側面塗り部42の
小径部lでは側面塗り部42の開口縁部42b に対して外面
部は前記大径部Lの傾斜角度αより小さい傾斜角度βと
なっている。したがって、側面塗り部42は全体的には外
周面を楕円面42a とし、かつ、前記上面塗り部40に向か
って次第に縮径した楕円錐体状に形成され、この側面塗
り部42は各位置の平面で切断してもその切り口は楕円に
なる形状に形成されている。
【0036】つぎに、前記伝動ケース30内において、そ
の前端部内の前記第1の出力軸15にはスプロケット52が
固着されているとともに、その後端部内の前記回転軸33
にはスプロケット53が固着され、この前後のスプロケッ
ト52,53間には無端チェーン54が回行自在に懸架されて
いる。そして、前記ミッション28からの出力によって前
記回転軸33にて前記畦塗り体36が進行方向に向かって回
転駆動されるようになっている。
【0037】また、前記連結板17には板状の支枠55が上
方に向かって一体に突設されているとともに、前記伝動
ケース30の後側部には左右方向の取付軸56が一体に突設
されている。また、前記支枠55の上端部には先端部に操
作ハンドル57を有する伸縮自在の棒状の調節体58が上下
方向に回動自在に軸支され、この調節体58の後端部は前
記取付軸56に上下方向に回動自在に軸着されている。前
記操作ハンドル57を有する伸縮自在の調節体58は後述す
るゲージ輪を上下動調節する構成と同様であるから後述
する。
【0038】そして、前記操作ハンドル57を回動操作し
て前記支枠55に回動自在に軸支された調節体58を伸縮す
ることにより、支枠55に対して前記伝動ケース30を介し
て前記畦塗り体36が上下方向に位置調節自在に支持され
るようになっている。
【0039】つぎに、前記第2の出力軸21は前記第2の
伝動パイプ19の外端部から右側に向かって突出された断
面矩形状の連結軸部59を有し、この連結軸部59には右側
に向かって所定の間隔毎にこの連結軸部59に対して直交
する方向の複数の取付孔60がそれぞれ貫通して形成さ
れ、この各取付孔60には連結ピン61が挿脱自在に装着さ
れるようになっている。
【0040】また、前記第2の出力軸21の連結軸部59に
は前記連結ピン61にて旧畦Bの側部及び旧畦Bの畦際を
切削するとともにこの切削土を畦塗り用泥土として前記
畦塗り体36に向かって跳ね飛ばして供給する多数の切削
爪62を有するロータリー63が連結軸部59の軸方向に位置
調節自在に取着されている。
【0041】前記ロータリー63は、前記第2の出力軸21
の連結軸部59に対して軸方向に摺動自在に挿通する挿通
孔64を形成した断面矩形状の回転軸65を有し、この回転
軸65の途中には前記各取付孔60に連通しかつ前記連結ピ
ン61を挿通する連通孔66が貫通して形成されている。そ
して、前記第2の出力軸21の連結軸部59に前記回転軸65
を嵌合して前記連結ピン61にて固定することにより、こ
の回転軸65は旧畦B側を低く傾斜させて回転自在に軸架
されるようになっている。
【0042】また、前記回転軸65の外周部には軸方向に
所定の間隔をおいて多数のホルダー67がそれぞれ外方に
向かって一体に突設され、この各ホルダー67には前記切
削爪62が着脱可能にそれぞれ放射状に突出されている。
そして、多数の切削爪62の内で外端部側に位置する複数
の切削爪62にて旧畦Bの側部を切削し、他の複数の切削
爪62にて旧畦Bの畦際を切削し、これらの切削土が前記
畦塗り体36に向かって跳ね飛ばして供給するようになっ
ている。
【0043】つぎに、前記第2の伝動パイプ19の外端部
にフランジ68が固着され、このフランジ68には上下方向
の支持板69が一体に固着され、この支持板69の上端部に
は蝶番70にて前記ロータリー63の上方部及び外方部を被
覆するカバー体71が上下動可能に連結されている。この
カバー体71は前記ロータリー63の上方部を被覆する山形
状の上部カバー72及び前記ロータリー63の外方部を被覆
する上下方向の側部カバー73を有している。
【0044】また、前記支持板69の上部には上下方向の
支持片74が一体に突設され、この支持片74の上端部には
支軸75にて左右方向の連結支杆76が上下方向に回動自在
に軸支され、この連結支杆76の外側部に形成されたねじ
杆部77には大径頭部78を有する円筒状のナット体79が回
動自在に螺着され、前記大径頭部78には操作ハンドル80
が突設されている。
【0045】また、前記上部カバー72には連結片81が一
体に突設され、この連結片81の上端部には前記ナット体
79を摺動自在に挿通した支持体82が支軸83にて回動自在
に軸支されている。そして、前記操作ハンドル80にて前
記ナット体79を回動操作することにより、このナット体
79がねじ杆部77に沿って進退動されるとともに、この連
結支杆76が支持片74の支軸75を中心として上下方向に回
動され、前記蝶番70を中心として前記カバー体71が左右
方向に進退動されるようになっている。また、前記伝動
ケース30には前記畦塗り体36の上方部を被覆したカバー
体84が取着されている。
【0046】つぎに、前記ミッションケース2の左側後
端部及び前記連結板17の後端部には支軸85がそれぞれ突
設され、この左右の支軸85には支持フレーム86が上下方
向に回動自在に軸支されている。この支持フレーム86は
前記左右の支軸85に上下方向に回動自在に軸支された前
後方向の左右の支持杆87を有し、この左右の支持杆87は
左右方向の連杆88にて連結されている。
【0047】また、前記左右の支持杆87の後端部には中
空の上下方向のホルダー89がそれぞれ一体に固着され、
この左右のホルダー89内には抜き差し自在の固定ピン90
にて支柱91がそれぞれ上下方向に位置調節自在に装着支
持され、この左右の支柱91の下端部には車軸92にてゲー
ジ輪93がそれぞれ回転自在に軸架されている。
【0048】さらに、前記連杆88には前記ミッションケ
ース2の後方部に位置して突片94が一体に突設され、前
記トップマスト26の上部には板状の支枠95が上方に向か
って一体に突設され、この支枠95の上端部には先端部に
操作ハンドル96を有する伸縮自在の棒状の調節体97が上
下方向に回動自在に軸支され、この調節体97の後端部が
前記突片94に取付軸98にて上下方向に回動自在に軸着さ
れている。
【0049】そして、前記操作ハンドル96を回動操作し
て前記支枠95に回動自在に軸支された調節体97を伸縮す
ることにより、支枠95に対して前記支持フレーム86を介
して前記左右のゲージ輪93が同時に上下方向に位置調節
自在に支持されるようになっている。
【0050】前記調節体58,97は、前記支枠55,95の上
端部に支軸99にて上下方向に回動自在に軸架されたタン
ブラー100 をそれぞれ有し、このタンブラー100 に形成
された挿通孔101 内に前後方向の調節螺杆102 が回動自
在に挿通され、この調節螺杆102 の前端部に前記操作ハ
ンドル57,96がそれぞれ固着されている。また、前記調
節螺杆102 の後側部のねじ杆部103 には連動杆104 に固
着したナット体105 が螺合され、この連動杆104 の後端
部には前記取付軸56,98にて前記伝動ケース30及び突片
94がそれぞれ回動自在に軸支されている。
【0051】また、前記タンブラー100 の前後部に位置
して前記調節螺杆102 には位置決め兼用のベアリング10
6 及びカラー107 がそれぞれ固着され、このカラー107
には前記調節螺杆102 を被覆した中空円筒状のカバー10
8 の前端部が固着され、このカバー108 の後側部内には
前記連動杆104 の前側部が軸方向に摺動自在に嵌合され
ている。
【0052】つぎに、前記実施例の作用を説明する。
【0053】トラクタの三点懸架機構に機枠1の三点連
結部を連結するとともに、トラクタのPTO軸に動力伝
達軸を介してミッション28の入力軸3を連結する。
【0054】また、圃場の状況に応じて調節体97の操作
ハンドル96にて調節螺杆102 を回動操作すると、この調
節螺杆102 のねじ杆部103 に螺合したナット体105 を介
して連動杆104 が進退動され、この連動杆104 にて左右
の支軸85を中心として支持フレーム86が上下方向に回動
され、この支持フレーム86の左右のゲージ輪93が上下動
調節される。そして、調節体97にて左右のゲージ輪93を
所定の位置に設定することにより、この左右のゲージ輪
93にて圃場の状況に対応してロータリー63の高さが調節
設定される。
【0055】また、旧畦Bの状況に応じて調節体58の操
作ハンドル57にて調節螺杆102 を回動操作すると、この
調節螺杆102 のねじ杆部103 に螺合したナット体105 を
介して連動杆104 が進退動され、この連動杆104 にて第
1の伝動パイプ13の第1の出力軸15を中心として伝動ケ
ース30が上下方向に回動され、この伝動ケース30の回転
軸33に軸着した畦塗り体36が上下動調節される。そし
て、調節体58にて伝動ケース30を所定の位置に設定する
ことにより、この畦塗り体36はロータリー63の高さ位置
に対応して旧畦Bを修復する高さ及び旧畦Bの締め固め
具合に対応する位置に調節設定される。
【0056】つぎに、トラクタにて畦塗り機を畦際に沿
って配設し、このトラクタにて畦塗り機が畦際に沿って
牽引進行されるとともに、トラクタのPTO軸からの出
力によって動力伝達軸を介してミッション28の入力軸3
が回転されると、この入力軸3にて第1の伝動パイプ13
内の第1の出力軸15が回転駆動されるとともに、第2の
伝動パイプ19内の第2の出力軸21がそれぞれ回転駆動さ
れる。
【0057】また、第1の出力軸15が回転駆動されるこ
とにより、伝動ケース30内の連動媒体(スプロケット5
2,53及び無端チエーン54)を介して回転軸33が回転さ
れ、この回転軸33にて畦塗り体36が進行方向に向かって
回転駆動される。また、第2の出力軸21が回転駆動され
ることにより、この第2の出力軸21にてロータリー63が
進行方向に向かって回転駆動される。
【0058】そして、ロータリー63の各切削爪62にて旧
畦Bの側部及び畦際が順次切削されるとともに、これら
の切削土が畦塗り用泥土として各切削爪62にて畦塗り体
36に向かって順次跳ね飛ばされて供給される。
【0059】この際、ロータリー63は機枠1の第2の出
力軸21に旧畦B側を低く傾斜させて回転自在に軸架した
回転軸65に多数の切削爪62を軸方向に放射状に突設して
構成されていることにより、このロータリー63は旧畦B
の側部を切削し易い角度で突出され、このロータリー63
の各切削爪62にて旧畦Bの側部及び畦際の土を確実に切
削してこの切削土を畦塗り用泥土として畦塗り体36に向
かって供給される。
【0060】また、ロータリー63はカバー体71にて被覆
されているので、このカバー体71にて各切削爪62により
跳ね飛ばされる切削土が外方に向かって飛散されること
が防止され、畦塗り用泥土として畦塗り体36に向かって
順次供給されるように案内される。
【0061】また、畦塗り体36に供給された畦塗り用の
泥土は、この畦塗り体36の上面塗り部40及び側面塗り部
42にて旧畦Bの上面部C及び旧畦Bの側面部Dに沿って
順次塗り付けられ、この泥土にて旧畦Bの上面部C及び
旧畦Bの側面部Dが順次修復されるとともに、この旧畦
Bが所定の形態に順次整畦される。
【0062】この際、畦塗り体36は駆動手段Aにて回転
駆動されるとともに、この畦塗り体36の側面塗り部42は
外周面を楕円面42a とした楕円錐体状に形成されている
ことにより、この畦塗り体36の上面塗り部40及び側面塗
り部42が泥土に対してスリップ回転しつつ進行されるの
で、この畦塗り体36の上面塗り部40にて泥土が旧畦Bの
上面部Cに塗り付けられながら旧畦Bの上面部Cが順次
修復されるとともに、この畦塗り体36の楕円錐体状の側
面塗り部42の楕円面42a からなる外周面にて泥土が旧畦
Bの側面部Dに対して強い押し付け力で塗り付けられな
がら十分に締め固められつつ旧畦Bの側面部Dが順次修
復される。
【0063】すなわち、側面塗り部42は中心点から半径
を大きくした大径部L及び中心点から半径を小さくした
小径部lを有して外周面を楕円面42a とした楕円錐体状
に形成されていることにより、この側面塗り部42にて泥
土を旧畦Bの側面部Dに押し固めて旧畦Bの側面部Dを
修復する過程では、側面塗り部42の大径部Lでは旧畦B
の側面部Dとの間の間隙が小さく、側面塗り部42の小径
部lでは旧畦Bの側面部Dとの間の間隙が大きくなる状
態を繰り返しながら側面塗り部42が回転進行する。
【0064】そして、この側面塗り部42に供給された畦
塗り用の泥土は、側面塗り部42の大径部Lでは小径部l
よりも強い押し付け力で旧畦Bの側面部Dに向かって押
し付けながら塗り付けられ十分に締め固められて旧畦B
の側面部Dが修復される。そうして、この側面塗り部42
の楕円面42a からなる外周面にて旧畦Bの側面部Dが下
方に向かって拡開傾斜して形態に整畦される。
【0065】したがって、泥土を旧畦Bに対して十分に
締め固めて旧畦Bの上面部C及び旧畦Bの側面部Dが同
時に順次修復整畦されるとともに、この畦塗り後の畦は
固く締め固められて仕上げられるとともに、この畦塗り
後の畦は簡単に崩れたり、水漏れすることがない状態に
整畦される。そして、畦塗り後の畦の表面部は鱗状の波
打ち模様が形成されることなく平滑状態に仕上げられ
る。
【0066】また、畦塗り体36はカバー体84にて被覆さ
れているので、このカバー体84にて各切削爪62により畦
塗り体36に向かって跳ね飛ばされる切削土が捕捉され、
畦塗り体36の外方に向かって飛散されることが防止され
る一方、畦塗り体36の上面塗り部40及び側面塗り部42に
畦塗り用泥土として案内される。
【0067】さらに、この畦塗り体36の上面塗り部40及
び側面塗り部42は合成樹脂製の外筒体45及び外側円錐体
49を有するので、この畦塗り時に上面塗り部40及び側面
塗り部42に泥土が付着することが防止される。
【0068】つぎに、前記実施例では、畦塗り体36の側
面塗り部42は中心点から半径を大きくした大径部L及び
中心点から半径を小さくした小径部lを有して外周面を
楕円面42a とした楕円錐体状に形成し、この畦塗り体36
の上面塗り部40は円筒状に形成する場合について説明し
たが、図11乃至図13に示すようにこの畦塗り体36の
上面塗り部40は軸心を中心として半径を大きくした大径
部L1 及び軸心を中心として半径を小さくした小径部l
1 を有して外周面を楕円面40a とした筒状体に形成する
ようにするとよい。
【0069】このように構成することにより、この筒体
状の上面塗り部40の楕円面40a にて泥土が旧畦Bの上面
部Cに対して強い押し付け力で押し付けられながら塗り
付けられ十分に締め固められつつ旧畦Bの上面部Cが順
次修復される。
【0070】また、前記各実施例では、畦塗り体36の側
面塗り部42は外周面を楕円面42a とした楕円錐体状に形
成する場合について説明したが、この楕円錐体状の外周
面の楕円面42a には小判形及び長円形を含むものとし、
この側面塗り部42は各位置の平面で切断してもその切り
口は楕円になる形状に形成されている。
【0071】つぎに、前記各実施例では、上面塗り部40
及び側面塗り部42を同軸上に一体に連結した畦塗り体36
は伝動ケース30に設けた左右方向の回転軸33に直接軸架
固定する場合について説明したが、図14に示すよう
に、この畦塗り体36の上面塗り部40と側面塗り部42とは
分離して形成し、その側面塗り部42は前記回転軸33に連
動連結された上下方向の第1の連動回転軸110 に連結固
定するとともに、その上面塗り部40は前記第1の連動回
転軸110 に連動連結された第2の連動回転軸111に連結
固定するようにしてもよい。
【0072】この場合にはギヤケース112 を設け、この
ギヤケース112 の一側部内に前記回転軸33を回転自在に
突出し、このギヤケース112 に前記上下方向の第1の連
動回転軸110 を回転自在に軸架し、この第1の連動回転
軸110 に固着した傘歯車113に前記回転軸33の突出端部
に固着された傘歯車114 を噛合する。また、前記ギヤケ
ース112 の他側部内には前記第2の連動回転軸111 を回
転自在に突出し、この第2の連動回転軸111 の突出端部
に固着された傘歯車115 に前記第1の連動回転軸110 に
固着した傘歯車113 を噛合する。
【0073】また、前記ギヤケース112 の下方に突出し
た前記第1の連動回転軸110 の下部に前記側面塗り部42
を連結固定するとともに、前記第2の連動回転軸111 に
前記上面塗り部40を連結固定し、この上面塗り部40の下
端部に前記側面塗り部42の上端縁部を近接して配置す
る。
【0074】前記側面塗り部42は下方に向かって縮径し
旧畦Bの側面部Dを修復する外周面を楕円面42a とした
楕円錐体状に形成されている。すなわち、この側面塗り
部42は下方に向かって縮径し前記実施例の場合と同様に
中心点から半径を大きくした大径部L及び中心点から半
径を小さくした小径部lを有して外周面を楕円面42aと
した楕円錐体状に形成されている。また、前記上面塗り
部40は前記実施例の場合と同様に形成する。
【0075】このように構成することにより、楕円錐体
状の側面塗り部42の下方に向かって縮径した楕円面42a
からなる外周面にて泥土が旧畦Bの側面部Dに対して強
い押し付け力で押し付けながら塗り付けられて十分に締
め固められつつ旧畦Bの側面部Dが順次修復されるとと
もに、この旧畦Bの側面部Dが下方に向かって拡開傾斜
した形態に整畦される。
【0076】すなわち、側面塗り部42は中心点から半径
を大きくした大径部L及び中心点から半径を小さくした
小径部lを有して外周面を楕円面42a とした楕円錐体状
に形成されていることにより、この側面塗り部42にて泥
土を旧畦Bの側面部Dに押し固めて旧畦Bの側面部Dを
修復する過程では、側面塗り部42の大径部Lでは旧畦B
の側面部Dとの間の間隙が小さく、側面塗り部42の小径
部lでは旧畦Bの側面部Dとの間の間隙が大きくなる状
態を繰り返しながら側面塗り部42が回転進行する。
【0077】そして、この側面塗り部42に供給された畦
塗り用の泥土は、側面塗り部42の大径部Lでは小径部l
よりも強い押し付け力で旧畦Bの側面部Dに向かって押
し付けながら塗り付けられ十分に締め固められて旧畦B
の側面部Dが修復される。そうして、この側面塗り部42
の楕円面42a からなる外周面にて旧畦Bの側面部Dが下
方に向かって拡開傾斜して形態に整畦される。
【0078】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ロータリーの
各切削爪にて跳ね上げられた泥土を旧畦に塗り付けて旧
畦を修復する畦塗り体は、泥土を塗り付けて旧畦の上面
部を修復する上面塗り部及びこの上面塗り部の端部に連
設され泥土を塗り付けて旧畦の側面部を修復する側面塗
り部を有し、この側面塗り部は旧畦の側面部を修復する
外周面を楕円面とした楕円錐体状に形成したので、この
畦塗り体の楕円面からなる外周面にて泥土を強い押し付
け力で旧畦に向かって塗り付けながら締め固めることが
でき、このため、泥土を旧畦に対して十分に締め固める
ことができるとともに、畦塗り後の畦を固く整畦して仕
上げることができ、しかも、楕円面からなる外周面にて
泥土を塗り付けるので、畦塗り後の畦の表面部は鱗状の
波打ち模様が形成されることなく整然と仕上げられて見
栄えがよく、畦塗り後の畦は崩れ難く長期に耐える畦を
畦塗り整畦することができ、したがって、全体的に構成
が簡単で仕上がりが良好な畦塗り機を提供することがで
きる。
【0079】請求項2の発明によれば、畦塗り体は泥土
を塗り付けて旧畦の上面部を修復する上面塗り部及びこ
の上面塗り部の端部に連設され泥土を塗り付けて旧畦の
側面部を修復する側面塗り部を有し、この側面塗り部は
前記上面塗り部の端部から離間する方向に向かって拡開
し旧畦の側面部を修復する外周面を楕円面とした楕円錐
体状に形成したので、この畦塗り体の楕円面からなる外
周面にて泥土を強い押し付け力で旧畦に向かって塗り付
けながら締め固めて畦塗り後の畦を固く整畦して見栄え
をよく仕上げることができるが、上面塗り部の端部に側
面塗り部を連設することにより、上面塗り部及び側面塗
り部を同軸にて回転駆動することができ、これらを簡単
な構成によって回転駆動することができる。
【0080】請求項3の発明によれば、畦塗り体は泥土
を塗り付けて旧畦の上面部を修復する上面塗り部及びこ
の上面塗り部の端部に連設され泥土を塗り付けて旧畦の
側面部を修復する側面塗り部を有し、この側面塗り部は
前記上面塗り部の端部から下方に向かって縮径し旧畦の
側面部を修復する外周面を楕円面とした楕円錐体状に形
成したので、この畦塗り体の楕円面からなる外周面にて
泥土を強い押し付け力で旧畦に向かって塗り付けながら
締め固めて畦塗り後の畦を固く整畦して見栄えをよく仕
上げることができるが、側面塗り部は外周面を下方に向
かって縮径した楕円面としたことにより、旧畦の側面部
を確実に下方に向かって拡開傾斜した形態に整畦するこ
とができる。
【0081】請求項4の発明によれば、畦塗り体は、泥
土を塗り付けて旧畦の上面部を修復する上面塗り部及び
この上面塗り部の端部に連設され泥土を塗り付けて旧畦
の側面部を修復する側面塗り部を有し、前記上面塗り部
は旧畦の上面部を修復する外周面を楕円面とした筒体状
に形成したので、上面塗り部の楕円面からなる外周面に
て泥土を旧畦の上面部に強い押し付け力で塗り付けなが
ら締め固めて畦塗り後の畦を固く整畦して見栄えをよく
仕上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す畦塗り機の一部を省略
した平面図である。
【図2】同上一部を省略した側面図である。
【図3】同上畦塗り機構部の背面図である。
【図4】同上畦塗り体の拡大断面図である。
【図5】同上ロータリーの拡大断面図である。
【図6】同上ゲージ輪昇降機構の側面図である。
【図7】同上調節体の断面図である。
【図8】同上畦塗り体の側面図である。
【図9】同上畦塗り体の一部を切り欠いた一方側の平面
図である。
【図10】同上畦塗り体の一部を切り欠いた他方側の平
面図である。
【図11】他の実施例を示す畦塗り体の側面図である。
【図12】同上畦塗り体の一部を切り欠いた一方側の平
面図である。
【図13】同上畦塗り体の一部を切り欠いた他方側の平
面図である。
【図14】更に他の実施例を示す畦塗り体の側面図であ
る。
【符号の説明】
1 機枠 36 畦塗り体 40 上面塗り部 42 側面塗り部 62 切削爪 63 ロータリー A 駆動手段 B 旧畦 C 旧畦の上面部 D 旧畦の側面部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機枠と、この機枠に回転自在に設けられ
    畦塗り用の泥土を切削して跳ね上げる多数の切削爪を有
    するロータリーと、このロータリーの後方に位置して前
    記機枠に回転自在に設けられこのロータリーの各切削爪
    にて跳ね上げられた泥土を旧畦に塗り付けて旧畦を修復
    する畦塗り体と、前記機枠に設けられ前記ロータリー及
    び畦塗り体を回転駆動させる駆動手段とを具備し、 前記畦塗り体は、泥土を塗り付けて旧畦の上面部を修復
    する上面塗り部及びこの上面塗り部の端部に連設され泥
    土を塗り付けて旧畦の側面部を修復する側面塗り部を有
    し、この側面塗り部は旧畦の側面部を修復する外周面を
    楕円面とした楕円錐体状に形成したことを特徴とする畦
    塗り機。
  2. 【請求項2】 畦塗り体は、泥土を塗り付けて旧畦の上
    面部を修復する上面塗り部及びこの上面塗り部の端部に
    連設され泥土を塗り付けて旧畦の側面部を修復する側面
    塗り部を有し、この側面塗り部は前記上面塗り部の端部
    から離間する方向に向かって拡開し旧畦の側面部を修復
    する外周面を楕円面とした楕円錐体状に形成したことを
    特徴とする請求項1記載の畦塗り機。
  3. 【請求項3】 畦塗り体は、泥土を塗り付けて旧畦の上
    面部を修復する上面塗り部及びこの上面塗り部の端部に
    連設され泥土を塗り付けて旧畦の側面部を修復する側面
    塗り部を有し、この側面塗り部は前記上面塗り部の端部
    から下方に向かって縮径し旧畦の側面部を修復する外周
    面を楕円面とした楕円錐体状に形成したことを特徴とす
    る請求項1記載の畦塗り機。
  4. 【請求項4】 畦塗り体は、泥土を塗り付けて旧畦の上
    面部を修復する上面塗り部及びこの上面塗り部の端部に
    連設され泥土を塗り付けて旧畦の側面部を修復する側面
    塗り部を有し、前記上面塗り部は旧畦の上面部を修復す
    る外周面を楕円面とした筒体状に形成したことを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれかに記載の畦塗り機。
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