JP2972527B2 - 畦塗り装置 - Google Patents

畦塗り装置

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JP2972527B2
JP2972527B2 JP6202290A JP20229094A JP2972527B2 JP 2972527 B2 JP2972527 B2 JP 2972527B2 JP 6202290 A JP6202290 A JP 6202290A JP 20229094 A JP20229094 A JP 20229094A JP 2972527 B2 JP2972527 B2 JP 2972527B2
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行雄 斉藤
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Matsuyama Plow Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は畦塗り装置に係り、主と
して水田を区画する畦を補修して水漏れを防ぐものに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の畦塗り装置としては、た
とえば、実開平5−21604号公報に記載されている
ように、機枠に泥土を畦に向かって跳ね上げるロータリ
ーを回転自在に設け、このロータリーにて跳ね上げる泥
土を畦に向かって案内するカバー体を設け、このカバー
体の後方に前記ロータリーにて跳ね上げた泥土を畦塗り
する畦整形板を設け、前記カバー体の内面に噴水口を配
設するとともに、この噴水口に送水する水タンクを牽引
車に設ける構造が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載の構造
では、カバー体の内面にロータリーにて跳ね上げる泥土
に散水する噴水口を設けたため、この泥土を畦塗りに好
ましい多湿状態に散水するには多量の水を必要とし、散
水量が少ない場合には既存の畦に対して泥土を十分に締
め固めて表面を平滑状態に仕上げることができず、畦が
崩れ易くなるとともに水漏れし易く、また、畦整形板は
回転しないため畦塗り時には摺動抵抗が大きく泥土を進
行方向に向かって押し寄せることがあり、この畦整形板
に土が付着し易く、畦塗りの仕上がりが悪くなり易い、
という問題がある。
【0004】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、既存の畦に対して泥土を十分に締め固めて表面
を平滑状態に仕上げることができ、畦が崩れたり水漏れ
することを確実に防止でき、畦塗り時の抵抗が小さく泥
土を進行方向に向かって押し寄せることがなく、土が付
着することを防止でき、したがって、仕上がりが良好な
畦塗り装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の畦塗り装
置は、機枠と、この機枠に設けられて回転駆動され畦際
の泥土を畦に向かって跳ね上げる複数の跳上爪を外方に
向かって突設したロータリーと、前記機枠に設けられ前
記ロータリーにて跳ね上げられる泥土を畦に向けて案内
するカバー体と、前記ロータリーの後方に位置して前記
機枠に設けられ畦の頂部に沿って回転する円筒状の頂部
塗り部及びこの頂部塗り部の端部に連設され畦の側面部
に沿って回転する円錐形状の側部塗り部を有して回転駆
動され前記ロータリーにて放出された泥土を畦の頂部及
び側部に塗り付ける畦塗り体と、前記機枠に設けられ前
記畦塗り体に散水ノズルを臨ませてこの畦塗り体に散水
する散水装置とを具備したものである。
【0006】請求項2記載の畦塗り装置は、請求項1記
載の畦塗り装置において、畦塗り体は、畦の頂部及び側
部に対してスリップ回転されるものである。
【0007】請求項3記載の畦塗り装置は、請求項1ま
たは2記載の畦塗り装置において、散水装置は、水タン
クと、この水タンクに連設され畦塗り体の頂部塗り部及
び側部塗り部の上部にそれぞれ臨ませて頂部塗り部及び
側部塗り部に散水する複数の散水ノズルを有する導管と
備えたものである。請求項4記載の畦塗り装置は、請
求項1ないし3のいずれかに記載の畦塗り装置におい
て、畦塗り体の頂部塗り部及び側部塗り部の表面部に合
成樹脂被膜を有するものである。
【0008】
【作用】請求項1記載の畦塗り装置では、機枠を畦際に
沿って進行するとともに、複数の跳上爪を外方に向かっ
突設したロータリー及び畦塗り体を回転すると、この
ロータリーの各跳上爪にて畦際の泥土が畦に向かって順
次跳ね上げられるとともに、これらの泥土はカバー体に
案内されて畦に向けて順次抛出される。
【0009】また、畦の頂部及び畦の側部に放出された
泥土は畦塗り体の頂部塗り部にて畦の頂部及び畦塗り体
の側部塗り部にて畦の側部に沿って順次塗り付けられる
が、この際、この畦塗り体には散水装置の散水ノズルか
ら順次散水されるため、この畦塗り体に直接落下される
比較的少量の水にて畦塗り体に接する部分の泥土には順
次畦塗りに好ましい状態に給水され、この畦塗り体にて
既存の畦に対して泥土が十分に締め固められるとともに
表面が平滑状態に仕上げられる。また、この畦塗り体は
散水しつつ回転駆動されることにより、畦塗り時の抵抗
が小さく泥土を進行方向に向かって押し寄せることなく
スムーズに畦塗りされる。
【0010】請求項2記載の畦塗り装置では、畦塗り体
は回転駆動されて畦の頂部及び側部に対してスリップ回
転されることにより、畦塗り体の円筒状の頂部塗り部に
て畦の頂部に泥土が順次畦塗りされると同時に、この畦
塗り体の円錐形状の側部塗り部にて畦の側部に泥土が順
次畦塗りされるとともにこの畦塗り体にて泥土が畦の頂
部及び側部に十分に締め固められる
【0011】請求項3記載の畦塗り装置では、畦塗り時
に水タンク内の水は導管を通って各散水ノズルに供給さ
れるとともに、各散水ノズルから畦塗り体の頂部塗り部
及び側部塗り部の上部に散水され、泥土には畦塗りに好
ましい状態に給水され、既存の畦に対して泥土が十分に
締め固められるとともに表面が平滑状態に仕上げられ
る。また、畦塗り体は散水しつつ回転駆動されることに
より、畦塗り時の抵抗が少なく泥土を進行方向に押し寄
せることなくスムーズに畦塗りされる。 請求項4記載の
畦塗り装置では、畦塗り体の頂部塗り部及び側部塗り部
の表面部に合成樹脂被膜を有するので、この頂部塗り部
及び側部塗り部の表面部に泥土が付着することを防止で
きる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例の構成を図面を参照
して説明する。
【0013】1は機枠で、この機枠1は左右方向に長い
中空パイプ状の主枠2を有し、この主枠2の両端部には
相対して配設された左右のヒッチアーム3がそれぞれ前
方に向かって平行に一体に突設され、この左右のヒッチ
アーム3の前端部には左右方向のロアピン4がそれぞれ
突設されている。また、前記主枠2の中間部にはミッシ
ョン5が固定され、このミッション5の入力軸6が前方
に向かって回転自在に突出され、この入力軸6の前側部
は前記左右のヒッチアーム3間に配設固定したステー7
に軸受体8を介して回転自在に支持されている。
【0014】また、前記ミッション5の上部にはマスト
9が前上方に向かって一体に突設され、このマスト9の
前端部には左右方向の連結ピン10が固着され、この連結
ピン10及び前記左右のロアピン4には略山形状の連結フ
レーム11が着脱自在に連結されている。この連結フレー
ム11は頂部にはトラクタAのトップリンクBを回動自在
に連結する上部連結部12及び下端左右部にはトラクタA
の左右のロアリンクCを回動自在に連結する下部連結部
13がそれぞれ設けられている。
【0015】さらに、前記ミッション5の出力軸14は前
記主枠2内に回転自在に配設され、かつ、この出力軸14
の外端部は前記主枠2内の一端部に設けた軸受体15にて
回転自在に軸支されている。また、前記左右のヒッチア
ーム3において進行方向の右側に位置するヒッチアーム
3の後端部には上下方向の中空筒状の支持体16が一体に
突設され、この支持体16には吊持杆17が上下方向に位置
調節自在に取着され、この吊持杆17の下端部にはゲージ
輪18が左右方向の車軸19にて回転自在に軸架されてい
る。
【0016】つぎに、前記ゲージ輪18の前方に位置して
前記ミッション5の前側部には前記入力軸6を回転自在
に挿通した第1の伝動ケース20が進行方向の右側下方に
向かって傾斜して突出した状態にて固着されている。ま
た、前記第1の伝動ケース20の下端部には畦際の泥土を
畦に向かって跳ね上げるロータリー21が回転自在に軸架
されている。
【0017】前記ロータリー21は、前記第1の伝動ケー
ス20の下端部に軸受体22にて回転自在に軸架された前後
方向の回転軸23を有し、この回転軸23には略三角形状に
形成されたフランジ24の中心部が固着され、このフラン
ジ24の周側部には畦際の泥土を畦に向かって跳ね上げる
複数の跳上爪25がフランジ24の外方に向かって放射状に
突設されている。この各跳上爪25は前記フランジ24の側
面部に当接してボルト・ナット26にて固着された爪身片
27及びこの爪身片27の回転方向の前縁部に前記フランジ
24から離間する方向に略直角状に突出された跳上片28を
有して形成されている。
【0018】また、前記第1の伝動ケース20の上端部内
に位置して前記入力軸6にはスプロケット29が固着され
ているとともに、前記第1の伝動ケース20の下端部内に
位置して前記回転軸23にはスプロケット30が固着され、
この上下のスプロケット29,30間には無端チェーン31が
回行自在に懸架されている。そして、前記入力軸6が回
転駆動されることにより、上下のスプロケット29,30及
び無端チェーン31を介してロータリー21が回転駆動され
るとともに、このロータリー21の各跳上爪25にて畦際の
泥土を畦に向かって跳ね上げるようになっている。
【0019】また、前記第1の伝動ケース20の前側部に
は前記ロータリー21を被覆しロータリー21の各跳上爪25
にて跳ね上げられる泥土を畦に向けて案内するカバー体
32が固着されている。このカバー体32は、前記ロータリ
ー21の前後方向の両側部を被覆した前後の側板部33、こ
の両側板部33間に連設され前記ロータリー21の上方部を
被覆した天板部34及び前記両側板部33と天板部34間に連
設され前記ロータリー21の回転方向の外端部を被覆した
外側板部35とを有して形成されている。
【0020】つぎに、前記ロータリー21の後方に位置し
て前記主枠2内の一端部(進行方向の右側)には前記出
力軸14を挿通した前後方向の第2の伝動ケース36が一体
に固着され、この第2の伝動ケース36の後端部には軸受
体37にて左右方向の回転軸38が回転自在に軸架され、こ
の回転軸38の外側部(進行方向の右側)には前記ロータ
リー21にて放出された泥土を畦の頂部及び側部に沿って
塗り付ける畦塗り体39が軸方向に進退調節自在に軸架固
定されている。
【0021】前記畦塗り体39は、前記回転軸38を挿通す
る挿通孔40を形成した左右方向の連結体41を有し、この
連結体41の挿入端部の近傍には前記回転軸38を貫通して
固定するボルト42挿通用の挿通孔43a 及び前記ボルト42
を螺着するねじ孔43b が相対してそれぞれ穿設されてい
る。また前記回転軸38には前記連結体41の挿通孔43a及
びねじ孔43b に連通する複数の連通孔38a が軸方向に所
定の間隔をおいて穿設されている。また、前記連結体41
の外端部にはフランジ44が一体に固着され、このフラン
ジ44の外側部には板状の補強リング45を介して前記回転
軸38の内側部に向かって拡大した円錐形状の側部塗り部
46の中心部が係合されているとともに、この側部塗り部
46の中心部の外側部には環状の挟持体47が係合されてい
る。
【0022】前記側部塗り部46は前記回転軸38の内側部
に向かって拡大した円錐形状の金属板46a と、この金属
板46a の表面部に一体に形成された超高密度ポリエチレ
ン材などからなる合成樹脂被膜46b とにより形成されて
いる。そして、前記合成樹脂被膜46b にて側部塗り部46
の表面部には泥土が付着することを防止するようになっ
ている。
【0023】そして、前記フランジ44に前記補強リング
45、前記側部塗り部46の中心部及び前記挟持体47が複数
のボルト・ナット48にて一体に固着挟持されている。ま
た、前記補強リング45にて前記側部塗り部46の中心部が
補強されているとともに、前記側部塗り部46の拡大した
開口縁部の内側近傍部には変形防止用の補強リング49が
一体に固着されている。
【0024】また、前記挟持体47の外側部には左右方向
の中空円筒状の頂部塗り部50の内端部が複数のボルト51
にて一体に固着され、この頂部塗り部50の外端部にはこ
の頂部塗り部50内に泥土が侵入することを防止するカバ
ー52が複数のボルト53にて着脱自在に取着されている。
そして、前記側部塗り部46の中心部に前記挟持体47を介
して前記頂部塗り部50が連設固定されることにより、こ
の側部塗り部46の中心部と頂部塗り部50の内端部との間
には挟持体47の外周部に形成されたテーパー状の環状部
54が嵌合され、この環状部54にて側部塗り部46の表面部
と頂部塗り部50の表面部とは連続するようになってい
る。
【0025】また、前記挟持体47の環状部54及び前記頂
部塗り部50は超高密度ポリエチレン材などからなる合成
樹脂にて形成されている。そして、前記合成樹脂にて挟
持体47の環状部54の表面部及び前記頂部塗り部50の表面
部には泥土が付着することを防止するようになってい
る。しかして、前記環状部54を有する挟持体47及び前記
頂部塗り部50は超高密度ポリエチレン材などからなる合
成樹脂にて形成され、これらの表面部が合成樹脂被膜54
a ,50a として形成されている。
【0026】そして、前記連結体41の挿通孔40内に前記
回転軸38を軸方向に進退調節して嵌合するとともに、そ
の設定位置において連結体41の挿通孔43a 及びねじ孔4
3,43b と、これらに連通した前記回転軸38の選択した
所定位置の連通孔38a とに対してボルト42を挿通して螺
着することにより、回転軸38には側部塗り部46及び頂部
塗り部50を有する畦塗り体39が固着されている。
【0027】また、前記第2の伝動ケース36の前端部内
において前記ミッション5の出力軸14にはスプロケット
55が固着されているとともに、前記第2の伝動ケース36
の後端部内において前記回転軸38にはスプロケット56が
固着され、この前後のスプロケット55,56間には無端チ
ェーン57が回行自在に懸架されている。そして、前記ミ
ッション5の出力軸14からの出力によって前後のスプロ
ケット55,56及び無端チェーン57を介して前記畦塗り体
39が前記機枠1の進行方向に向かって比較的高速で回転
駆動され、かつ、この畦塗り体39は畦の側部及び頂部に
対してスリップ回転されるようになっている。
【0028】つぎに、前記主枠2の上部にはスタンド58
が一体に立設され、このスタンド58の載置板59上には上
部に注水口60を有する水タンク61が載置固定され、この
水タンク61の下端部の排水口にはコック62を介して導管
63の一端部が連通接続されている。この導管63は前記畦
塗り体39の上方に位置して進行方向の右側に向かって水
平状に配設され、この導管63の途中部が前記支持体16に
固着された上下方向の支柱64の上端部に固着支持されて
いる。また、前記導管63の長さ方向には所定の間隔をお
いて前記畦塗り体39の側部塗り部46及び頂部塗り部50に
対して散水する複数の散水ノズル65がそれぞれ側部塗り
部46及び頂部塗り部50に臨ませて設けられている。
【0029】そして、前記コック62を開くことにより導
管63を介して各散水ノズル65から畦塗り体39の側部塗り
部46及び頂部塗り部50に対してそれぞれ散水するように
なっており、この側部塗り部46及び頂部塗り部50に散水
された水は畦塗り体39の回転方向に沿って流出されると
ともに、この側部塗り部46及び頂部塗り部50にて塗り付
けられる泥土に対して順次給水されるようになってい
る。そうして、前記水タンク61、コック62、導管63及び
複数の散水ノズル65にて散水装置66が構成されている。
なお、図中DはトラクタAの座席である。
【0030】つぎに、前記実施例の作用を説明する。
【0031】トラクタAのトップリンクB及び左右のロ
アリンクCに連結フレーム11を連結し、この連結フレー
ム11の上部の連結金具11a にマスト9の連結ピン10を連
結するとともに、この連結フレーム11の左右下端部の連
結金具11b に左右のヒッチアーム3のロアピン4をそれ
ぞれ連結する。また、トラクタAのPTO軸(図示せ
ず)に動力伝達軸を介してミッション5の入力軸6を連
結する。さらに、圃場の状況に応じてゲージ輪18を上下
方向に高さを調節し、このゲージ輪18にてロータリー21
及び畦塗り体39の作業高さを調節設定する。
【0032】つぎに、トラクタAにて畦塗り装置を畦際
に沿って配設し、このトラクタAにて畦塗り装置を畦際
に沿って牽引進行するとともに、トラクタAのPTO軸
からの出力によって動力伝達軸を介してミッション5の
入力軸6が回転されると、この入力軸6にて第1の伝動
ケース20の下端部に設けたロータリー21が上下のスプロ
ケット29,30及び無端チェーン31を介して畦際の泥土を
畦に向かって放出する方向に向かって回転駆動される。
【0033】また、入力軸6が回転されることにより、
このミッション5の出力軸14が回転され、この出力軸14
にて第2の伝動ケース36の後端部に設けた畦塗り体39が
前後のスプロケット55,56及び無端チェーン57を介して
進行方向に向かって回転駆動される。
【0034】また、畦塗り装置が畦際に沿って牽引進行
されるとともに、散水装置66のコック62を開くことによ
り水タンク61内の水が導管63を通って各散水ノズル65か
ら畦塗り体39の円錐形状の側部塗り部46及び円筒状の頂
部塗り部50に対して上方から散水される。
【0035】そして、トラクタAにてロータリー21が回
転駆動されつつ進行されると、このロータリー21の各跳
上爪25にて畦際の泥土67が畦68に向かって順次跳ね上げ
られるとともに、これらの泥土67はカバー体32に案内さ
れて畦68に向けて順次放出される。すなわち、ロータリ
ー21が回転駆動されると、このロータリー21の各跳上爪
25が畦際の泥土67に順次突き刺さりながら、その各跳上
片28にて畦際の泥土67を畦68に向かって順次跳ね上げ、
この泥土67はカバー体32に案内されて畦68に向けて順次
放出される。
【0036】また、トラクタAにて畦塗り体39が回転駆
動されつつ進行されると、畦68の頂部69及び畦68の側部
70に放出された泥土67は畦塗り体39の円錐形状の側部塗
り部46及び円筒状の頂部塗り部50にて畦68の頂部69及び
畦68の側部70に沿ってこの頂部69及び側部70に同時に順
次塗り付けられる。
【0037】この際、この畦塗り体39の側部塗り部46及
び頂部塗り部50には散水装置66の各散水ノズル65から順
次散水されるため、この畦塗り体39の側部塗り部46及び
頂部塗り部50に直接落下される比較的少量の水にて畦塗
り体39の側部塗り部46及び頂部塗り部50に接する部分の
泥土67には順次畦塗りに好ましい状態に給水され、この
畦塗り体39にて既存の畦68に対して泥土67が十分に締め
固められるとともに表面がつるつるした平滑状態に仕上
げられる。
【0038】また、この畦塗り体39は散水しつつ回転駆
動されることにより、畦塗り板を摺動するものに比べ畦
塗り時の抵抗が小さく泥土67を進行方向に向かって押し
寄せたり、泥土67を後方に向かって掃き出すようなこと
がなくスムーズに畦塗りされる。また、この畦塗り体39
の側部塗り部46及び頂部塗り部50の表面部は合成樹脂被
膜46b ,50a ,54a を有するため、この畦塗り時に合成
樹脂被膜46b ,50a ,54a に泥土67が付着することが防
止される。
【0039】したがって、畦塗り後の畦68は簡単に崩れ
たり、水漏れすることがない状態に畦塗り成形されて修
復される。また、畦塗り体39の側部塗り部46は中心部に
補強リング45を有するとともに開口縁部の近傍に補強リ
ング49を有するので、この補強リング45,49にて側部塗
り部46の強度が強化され、この側部塗り部46が畦塗り時
に土圧を受けても側部塗り部46が変形することが防止さ
れる。
【0040】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、畦の頂部及び
側部に泥土を塗り付ける畦塗り体に散水装置の散水ノズ
ルを臨ませ、この散水ノズルから畦塗り体に散水するよ
うにしたので、ロータリーのカバー体に散水ノズルを設
けてカバー体内の泥土に散水するものに比べ水の消費量
が少なく少量の散水量によって既存の畦に対して泥土を
十分に締め固めて表面を平滑状態に仕上げることがで
き、畦が崩れたり水漏れすることを確実に防止できる。
【0041】また、畦塗り体は回転駆動されるので、畦
塗り板を摺動して泥土を塗り付けるものに比べ畦塗り時
の抵抗が小さく泥土を進行方向に向かって押し寄せて泥
土の塗り付けを妨げることを防止でき、土が付着するこ
とを防止できる。
【0042】したがって、簡単な構成によって仕上がり
が良好な畦塗り装置を提供することができる。
【0043】請求項2の発明によれば、畦塗り体は回転
駆動されて畦の頂部及び側部に対してスリップ回転され
ので、この畦塗り体の頂部塗り部及び側部塗り部によ
って畦の頂部及び畦の側部に泥土を同時に塗り付けるこ
とができるとともにこの畦塗り体にて泥土が畦の頂部及
び側部に十分に締め固めることができ、この際、頂部塗
り部及び側部塗り部は回転駆動されるため、畦の頂部及
び畦の側部に対する泥土の塗り付け作業が容易である。
【0044】請求項3の発明によれば、散水装置の複数
の散水ノズルから畦塗り体の側部塗り部及び頂部塗り部
に散水される水によって畦塗り体にて既存の畦に対して
泥土を十分に締め固めて表面を平滑状態に仕上げること
ができ、畦が崩れたり水漏れすることを確実に防止で
き、畦塗り時の抵抗が少なく泥土を進行方向に向かって
押し寄せることがなく、泥土が付着することを防止で
き、さらに、散水装置の構成が簡単できる。請求項4
の発明によれば、畦塗り体の頂部塗り部及び側部塗り部
の表面部に合成樹脂被膜を有するので、この頂部塗り部
及び側部塗り部の表面部に泥土が付着することを防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す畦塗り装置の背面図で
ある。
【図2】同上平面図である。
【図3】同上トラクタに連結した側面図である。
【図4】同上畦塗り体の拡大断面図である。
【図5】同上ロータリーの正面図である。
【符号の説明】
1 機枠 21 ロータリー 25 跳上爪 32 カバー体 39 畦塗り体 46 側部塗り部 50 頂部塗り部 61 水タンク 62 コック 63 導管 65 散水ノズル 66 散水装置 67 泥土 68 畦 69 畦の頂部 70 畦の側部 46b,50a,54a 合成樹脂被膜

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機枠と、 この機枠に設けられて回転駆動され畦際の泥土を畦に向
    かって跳ね上げる複数の跳上爪を外方に向かって突設し
    たロータリーと、 前記機枠に設けられ前記ロータリーにて跳ね上げられる
    泥土を畦に向けて案内するカバー体と、 前記ロータリーの後方に位置して前記機枠に設けられ
    の頂部に沿って回転する円筒状の頂部塗り部及びこの頂
    部塗り部の端部に連設され畦の側面部に沿って回転する
    円錐形状の側部塗り部を有して回転駆動され前記ロータ
    リーにて放出された泥土を畦の頂部及び側部に塗り付け
    る畦塗り体と、 前記機枠に設けられ前記畦塗り体に散水ノズルを臨ませ
    てこの畦塗り体に散水する散水装置と、 を具備したことを特徴とする畦塗り装置。
  2. 【請求項2】 畦塗り体は、畦の頂部及び側部に対して
    スリップ回転されることを特徴とする請求項1記載の畦
    塗り装置。
  3. 【請求項3】 散水装置は、水タンクと、この水タンク
    に連設され畦塗り体の頂部塗り部及び側部塗り部の上部
    にそれぞれ臨ませて頂部塗り部及び側部塗り部に散水す
    複数の散水ノズルを有する導管とを備えたことを特徴
    とする請求項1または2記載の畦塗り装置。
  4. 【請求項4】 畦塗り体の頂部塗り部及び側部塗り部の
    表面部に合成樹脂被膜を有する ことを特徴とする請求項
    1ないし3のいずれかに記載の畦塗り装置。
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