JP2874440B2 - 粘着付与樹脂水性分散体組成物 - Google Patents

粘着付与樹脂水性分散体組成物

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JP2874440B2
JP2874440B2 JP8450692A JP8450692A JP2874440B2 JP 2874440 B2 JP2874440 B2 JP 2874440B2 JP 8450692 A JP8450692 A JP 8450692A JP 8450692 A JP8450692 A JP 8450692A JP 2874440 B2 JP2874440 B2 JP 2874440B2
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昌史 小出
美子 鈴木
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接着剤及び粘着剤の分
野で通常、粘着付与剤と呼ばれている樹脂の水性分散体
組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水性接着剤としては、天然ゴムラ
テックス、スチレン−ブタジエンゴムラテックス(以下
SBRラテックスという)、及びカルボキシル化スチレ
ン−ブタジエンゴムラテックス、(以下カルボキシル化
SBRラテックスという)、アクリルエマルジョン(以
下ラテックス類という)などに粘着付与樹脂水性分散体
を混合してなるものが知られており、シート状、テープ
状などの各種基材に塗工され、ラベル、塩ビテープなど
の製造に利用される粘着剤として、あるいは合成樹脂、
木材などを相互に接合させたり、フィルム、紙などをラ
ミネートさせる際の接着剤として広く利用されている。
粘着付与樹脂水性分散体は、該粘着付与樹脂を有機溶剤
に溶解した溶液を撹拌しながら低分子界面活性剤の存在
下に水と混合するという方法で水中に乳化分散するため
に一般的に製造されている。
【0003】粘着付与樹脂は一般に軟化温度が高く、軟
化温度が 100℃以上のものは勿論の事、軟化温度が 100
℃以下のものであっても乳化分散時の温度(通常50〜10
0 ℃)での溶融粘度が非常に高いため、撹拌が困難であ
ったり、溶融状態の粘着付与樹脂の微粒子化が不十分で
あったりするため、粘着付与樹脂を溶融状態で水中に乳
化分散させることは困難である。かかる理由のため、上
記の如く、粘着付与樹脂を一旦有機溶剤に溶解し、溶液
として水中に乳化分散させているのである。しかしなが
ら、上記の有機溶剤を使用して製造した水性分散体を粘
着剤や接着剤等の用途に使用する場合、貯蔵中に引火や
爆発の危険性があり、また塗加工中に有機溶剤の放出に
よる作業環境の悪化という問題がクローズアップされて
いる。なお、上記の有機溶剤を含む水性分散体から有機
溶剤を完全に除去する事は困難であり、無理に除去しよ
うとすれば、乳化分散系が破壊される結果となる。
【0004】更に近年、水性接着剤は、省エネルギー、
省力化の要請から高濃度志向にあり、そのため水性接着
剤の構成成分である粘着付与樹脂水性分散体も高濃度化
する必要がある。しかし、粘着付与樹脂水性分散体の固
形分濃度を高くすると(35重量%以上)、粘着付与樹脂
水性分散体の粘度が上昇したり水性分散体中の粘着付与
樹脂の粒子径が増大し、保存安定性及び機械安定性の低
下を招き、塗加工時にブツやスジができて均一塗工が困
難になるという欠点がある。このため、安定剤としてカ
ゼインなどの天然樹脂を混合する方法や粘着付与樹脂を
可塑剤などの液状樹脂に溶かして低分子界面活性剤と一
緒に水性分散する方法がなされてきた。しかし、これら
の安定剤や液状樹脂の混合は、塗加工性の向上には充分
ではなく、また水性接着剤の接着特性の悪化、凝集力の
低下及び腐敗の原因となり、そのため水性接着剤を使用
した製品の商品価値や品質を低下させる事になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記課
題を解決するために鋭意検討した結果、粘着付与樹脂及
び分散剤を、アニオン性高分子乳化剤と低分子界面活性
剤とを併用して乳化することより、従来高固形分化が困
難であった粘着付与樹脂の高濃度水性分散が可能とな
り、粘着付与樹脂水性分散体中に有機溶剤の混入を防ぐ
ことを見い出し、本発明に到った。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、粘
着付与樹脂(A)100重量部及びα−オレフィン、ジオレフ
ィン、アリルモノマー、N−ビニルモノマー、ビニルエ
ーテル、ビニルスルフィド、ビニルピリジン、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、スチレン、α−メチルスチレ
ン、β−メチルスチレン、アクリロニトリル、メタクリ
ロニトリルおよびビニリデンモノマーから選ばれる少な
くとも1種のα,β不飽和二重結合を有するモノマー
(a) と不飽和基を有する二塩基酸ないしはその無水物
(b) とを反応させて得られる共重合体あるいは該共重合
体をエステル化、アミド化、イミド化またはキレート化
してなる誘導体を含有する分散剤(B)1〜 100重量部を、
酸成分含有の反応性モノマーと(メタ)アクリル酸アル
キルエステルとで構成されるアニオン性高分子乳化剤
(C)0.1〜50重量部及び低分子界面活性剤(D)0.1〜50重量
部を用いて乳化してなる粘着付与樹脂水性分散体組成物
を提供する。更に、本発明は、分散剤(B) が、α,β不
飽和二重結合を有するモノマー(a)と不飽和基を有する
二塩基酸ないしはその無水物(b) とを反応させて得られ
る共重合体あるいはその誘導体 1〜50重量部及び重合性
不飽和二重結合を有するモノマーを用いて変性された粘
着付与樹脂(c) を50重量部以下含有する上記粘着付与樹
脂水性分散体組成物を提供する。本発明の水性分散体組
成物中の微粒子は、粘着付与樹脂及び分散剤がコアとな
り、アニオン性高分子乳化剤及び低分子界面活性剤がシ
ェルとなるコア/シェル構造となっている。
【0007】粘着付与樹脂(A) とは、ロジン酸エステ
ル、テルペン系樹脂、石油系樹脂、ダンマー等の樹脂を
いう。ロジン酸エステルは、ロジン成分とアルコール成
分とのエステル化物であり、ロジン成分の具体例として
は、アビエチン酸、パラストリン酸、ネオアビエチン
酸、ピマール酸、イソピマール酸、デヒドロアビエチン
酸などの樹脂酸を主成分とするガムロジン、トール油ロ
ジン、ウッドロジン、あるいはそれらの不均斉化ロジ
ン、水添ロジン、重合ロジン、マレイン酸またはアクリ
ル酸変性ロジン等が挙げられる。アルコール成分の具体
例としては、n-オクチルアルコール、2-エチルヘキシル
アルコール、デシルアルコール、ラウリルアルコール、
ステアリルアルコール等のような1価のアルコール類、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペンチル
グリコール等のような2価のアルコール類、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン等の3価のアルコール類、
ペンタエリスリトールジグリセリン等の4価のアルコー
ル類、ジペンタエリスリトール等の6価のアルコール類
が挙げられる。
【0008】テルペン系樹脂としては、αピネン、βピ
ネンを主成分としたガムテレピン油、及びウッドテレピ
ン油等から重合して得られるテルペン系樹脂あるいはそ
れらへのフェノール付化物等が挙げられる。石油系樹脂
としては、ナフサ分解でのエチレン、プロピレン、ブタ
ジエン等の炭素数2〜4のオレフィン類を除いた分解油
のうち、炭素数5以上の脂肪族系、脂環属系、芳香族系
の残留オレフィン類を重合させた樹脂が挙げられる。そ
の他、コールタールの留分であるクマロン及びインデン
の重合体からなるクマロン系樹脂、ダンマー、コーパル
等の樹脂が挙げられる。
【0009】α,β不飽和二重結合を有するモノマー
(a) としては、α−オレフィン、ジオレフィン、アリル
モノマー、N−ビニルモノマー、ビニルエーテル、ビニ
ルスルフィド、ビニルピリジン、酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル、スチレン、α−メチルスチレン、β−メチ
ルスチレン、アクリロニトリル、メタクリロニトリルお
よびビニリデンモノマーから選ばれる1種もしくは2種
以上が用いられる。より具体的には、α−オレフィンと
しては、エチレン,プロピレン,ブチレン,イソブチレ
ン,ペンテン,1-ヘキセン,1-ヘプテン,1-オクテン,
1-ノネン,1-デセン,1-ドデセン,1-テトラデセン,1-
ヘキサデセン,1-オクタデセン,1-エイコセン,1-ドコ
セン,1-テトラコセン,1-ヘキサコセン,1-オクタコセ
ン,1-トリアコンテン,1-ドトリアコンテン,1-テトラ
トアコンテン,1-ヘキサトリアコンテン,1-オクタトリ
アコンテン,1-テトラコンテン等ならびにその混合物が
挙げられる。市販品としては、ダイアレン 208(C20〜2
8),ダイアレン30(C30以上)(三菱化成(株))等が挙
げられる。
【0010】ジオレフィンとしては、ブタジエン,イソ
プレン,ネオプレン,クロロプレン等ならびにその混合
物が挙げられる。アリルモノマーとしては、酢酸アリ
ル,酢酸イソプロペニル,塩化アリル,塩化イソプロペ
ニル,trans −塩化プロペニル,cis −塩化プロペニル
等並びにその混合物が挙げられる。N-ビニルモノマーと
しては、N-ビニルカルバゾール,N-ビニル−2-ピロリド
ン,N-ビニルフタルイミド等並びにその混合物が挙げら
れる。ビニルエーテルとしては、エチルビニルエーテ
ル,プロピルビニルエーテル,イソブチルビニルエーテ
ル,ヘキシルビニルエーテル等の直鎖または分岐脂肪族
のアルキルビニルエーテルやp-ジオキセン等並びにその
混合物が挙げられる。
【0011】ビニルスルフィドとしては、エチルビニル
スルフィド,フェニルビニルスルフィド等並びにその混
合物が挙げられる。
【0012】不飽和基を有する二塩基酸ないしはその無
水物(b) とは、マレイン酸,フマル酸,イタコン酸,ク
ロトン酸,シトラコン酸,無水マレイン酸,無水イタコ
ン酸,無水シトラコン酸が挙げられ、1種もしくは2種
以上が用いられるが、無水マレイン酸が工業的に有利で
ある。α,β不飽和二重結合を有するモノマー(a) と不
飽和基を有する二塩基酸ないしはその無水物(b) とを反
応させて得られる共重合体は、溶液重合、塊状重合、乳
化重合、懸濁重合等により製造することができるが、こ
れら重合方法及び反応操作において特に制限されるもの
ではない。重合開始剤としては、ベンゾイルパーオキサ
イド、ラウリルパーオキサイド、クメンパーオキサイ
ド、ジイソプロピルパーオキシカーボネート、ジ -t-ブ
チルパーオキサイド、t-ブチルパーオキシベンゾエート
等のパーオキサイド類、アゾビスイソブチロニトリル、
アゾビス -2,4-ジメチルバレロニトリル等のアゾ化合
物、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム等の無機化合
物が挙げられる。
【0013】更に、共重合体中のカルボン酸無水物に基
づくカルボキシル基を、分子内に少なくとも1つ以上の
水酸基を持つ化合物によるエステル化、少なくとも1つ
以上のアミノ基を持つ化合物によるアミド化あるいはイ
ミド化または金属化合物によるキレート化等の変性を行
ってもよい。変性することによって、酸価、分子量、粘
度、軟化点、強度、各種耐性、可撓性、相溶性及び分散
性等の諸物性を自由に制御することが可能となる。
【0014】エステル化に用いられる水酸化物として
は、分子内に1つ以上の水酸基を持つものであれば特に
限定されるものではなく、例えば、メタノール、エタノ
ール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、
sec-ブタノール、 tert-ブタノール、ペンタノール、ア
ミルアルコール、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタ
ノール、2-エチルヘキシルアルコール、ノナノール、デ
カノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコー
ル、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイ
ルアルコール、α−オキシ酪酸、12−ヒドロキシステア
リン酸等並びにその混合物が用いられる。
【0015】また、アミド化およびイミド化に用いられ
るアミノ化合物としては、分子内に1つ以上のアミノ基
を持つものであれば特に限定されるものではなく、例え
ば、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、イ
ソプロピルアミン、ブチルアミン、アミルアミン、ヘキ
シルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、ノニル
アミン、デシルアミン、ラウリルアミン、ミリスチルア
ミン、セチルアミン、ステアリルアミン、オレイルアミ
ンン、アニリン、o-トルイジン、2-エチルアニリン、2-
フルオロアニリン、o-アニシジン、m-トルイジン、m-ア
ニシジン、m-フェネチジン、p-トルイジン、2,3-ジメチ
ルアニリン、5-アミノインダン、アスパラギン酸、グル
タミン酸、γ−アミノ酪酸等並びにその混合物が挙げら
れる。
【0016】更にキレート化に用いられる金属化合物と
しては、例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウム、
マグネシウム、アルミニウム、亜鉛、ニッケル、鉄、コ
バルト、マンガン及び銅等の酢酸塩、アセチルアセトン
塩、金属アルコキシドで代表される有機金属化合物や酸
化物で代表される無機金属化合物等が挙げられるが特に
これらに限定されるものではない。
【0017】これらの反応は水系、無溶剤、溶剤併用で
も良いが、反応物の酸価は 0〜400、好ましくは10〜200
の範囲のものが望ましい。酸価が 400以上では粘着付
与樹脂水性分散体の粘度が高くなり、またその粒子径が
増大して水性分散体の保存安定性や機械安定性が劣り、
塗加工性の低下を招くためである。α,β不飽和二重結
合を有するモノマー(a) と不飽和基を有する二塩基酸な
いしはその無水物(b) とを反応させて得られる共重合体
あるいはその誘導体は、粘着付与樹脂(A) に対して 1〜
50重量%の範囲で用いられ、好ましくは、 5〜20重量%
で用いられる。1重量%より少ないと粘着付与樹脂の分
散性が劣り、粒子径が大きくなるため塗加工時にブツや
スジができやすい。50重量%よりも多くなると粘着付与
樹脂としての性能が劣るため、配合された水性接着剤の
接着特性や凝集力の向上は認められない。
【0018】コア部を構成している分散剤(B) に用いら
れる変性された粘着付与樹脂(c) は、シェル部のアニオ
ン性高分子乳化剤との相溶性を上げるために使用される
ものであり、粘着付与樹脂(A) と同種の樹脂を、重合性
不飽和二重結合を有するモノマーを用いて変性したもの
である。具体的には、粘着付与樹脂の溶融状態(隗状重
合)あるいは有機溶剤の存在下(溶液重合)においてア
クリルの共重合を施して、アクリルモノマーのグラフト
化、ブロック化及びインターペネトレイテッドポリマー
ネットワーク(IPN)の作成を行いアクリル変性を施
したものや、粘着付与樹脂に液状ポリブタジエンなどの
液状合成ゴムを混練して過酸化物等でグラフト化、ブロ
ック化等のゴム変性を施したものである。
【0019】変性された粘着付与樹脂(c) に使用される
アクリルモノマーは、(メタ)アクリル酸アルキルエス
テルと、共重合可能な極性官能基含有モノマーとで構成
されるものである。(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ルとはアルキル基の炭素数が1〜20個、好ましくは 4〜1
8個のアルキルエステルであって、より具体的には、ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリ
ル酸ノニル、アクリル酸2-エチルヘキシル、アクリル酸
デシル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸ラウリル、ア
クリル酸ステアリル等の直鎖または分岐脂肪族アルコー
ルのアクリル酸エステル及び対応するメタクリル酸エス
テル等を例示することができる。
【0020】極性官能基含有モノマーとは、カルボキシ
ル基、燐酸基、スルホン酸基、ヒドロキシル基、メチロ
ール基、グリシジル基、アミノ基、アミド基、エチレン
イミン基、イソシアネート基等を有するもので、具体例
としては、アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン
酸、マレイン酸、マレイン酸モノエステル、イタコン
酸、クロトン酸、モノ-(2-ヒドロキシエチル−α−クロ
ロアクリレート) アシッドホスフェート、(メタ)アク
リル酸2-ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2-ヒ
ドロキシエチル、ポリエチレングリコールアクリレー
ト、N-メチロールアクリルアミド、N-メチロールメタク
リルアミド、N-メチルアミノエチルアクリレート、N-ト
リブチルアミノエチルアクリレート、N,N-−ジメチルア
ミノエチルアクリレート、N,N-ジメチルアミノエチルメ
タクリレート、N,N-ジエチルアミノエチルメタクリレー
ト、アクリルアミド、メタクリルアミド、ビニルピロリ
ドン、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレ
ート、ビニルイソシアネート等が挙げられる。上記極性
官能基含有モノマーは、アクリルモノマーの0.01〜25重
量%含有され、1種もしくは2種以上含有される。
【0021】更に、変性された粘着付与樹脂(c) には、
上記モノマー以外に、ビニルエステル、ビニルピリジ
ン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、スチレン、アク
リロニトリル、メタクリロニトリル、ブタジエン、クロ
ロプレン等の重合性不飽和二重結合を有するモノマーを
含有させることができる。これらのモノマーは、所望の
物性に応じて適宜選択され、それぞれ単独で用いても良
く、あるいは2種またはそれ以上組み合わせて使用する
こともできる。また、3級アミノ基含有モノマーを共重
合してなる粘着付与樹脂(c) の第3級アンモニウム塩の
一部をグリシジル(メタ)アクリレート等のエポキシ基
とを反応させることにより重合性不飽和二重結合を導入
し、コア部に反応性をもたせることもできる。
【0022】粘着付与樹脂と上記重合性不飽和二重結合
を有するモノマーとの使用比率は、通常重量比で 100:
0.1 〜 50 、好ましくは 100:1 〜 30 である。変性さ
れた粘着付与樹脂(c) は、粘着付与樹脂(A) に対し、 0
〜50重量%、好ましくは、 0〜30重量%用いられる。変
性された粘着付与樹脂(c) の重合開始剤としては、ベン
ゾイルパーオキサイド、ラウリルパーオキサイド、クメ
ンパーオキサイド等のパーオキサイド類、アゾビスイソ
ブチロニトリル等のアゾ化合物がある。また、溶液重合
で製造する場合に使用される有機溶剤としては、n-ペン
タン、トルエン、ベンゼン、n-ヘキサン、ジオキサン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、酢酸メ
チル、酢酸エチル、酢酸ブチル等であり、メチルアルコ
ール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、ブ
チルアルコール等のアルコール類を混合してもよい。
【0023】アニオン性高分子乳化剤(C) は、酸成分含
有の反応性モノマーを必須成分として、炭素数 1〜20の
アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ルとで構成される(メタ)アクリル共重合体であり、必
要に応じて他の極性官能基含有モノマーや共重合成分を
含むものであり、乳化剤としての機能を示すために、通
常、アルカリ性化合物により中和して作成されたもので
ある。酸成分含有の反応性モノマーは、カルボキシル
基、燐酸基、スルホン酸基等を有するもので、具体的に
は、アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、マレ
イン酸、マレイン酸モノエステル、イタコン酸、クロト
ン酸、モノ-(2 ヒドロキシエチル−α−クロロアクリレ
ート) アシッドホスフェート等が挙げられる。(メタ)
アクリル酸アルキルエステルとしては、変性された粘着
付与樹脂(c)に使用されたものと同様の化合物を用いる
ことができる。
【0024】その他の共重合可能な極性官能基含有モノ
マーは、ヒドロキシル基、メチロール基、グリシジル
基、アミノ基、アミド基、エチレンイミン基、イソシア
ネート基等を有するもので、具体的には、(メタ)アク
リル酸2-ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2-ヒ
ドロキシエチル、ポリエチレングリコールアクリレー
ト、N-メチロールアクリルアミド、N-メチロールメタク
リルアミド、N-メチルアミノエチルアクリレート、N-ト
リブチルアミノエチルアクリレート、N,N-ジメチルアミ
ノエチルアクリレート、N,N-ジメチルアミノエチルメタ
クリレート、N,N-ジエチルアミノエチルメタクリレー
ト、アクリルアミド、メタクリルアミド、ビニルピロリ
ドン、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレ
ート、ビニルイソシアネート等が挙げられる。上記極性
官能基含有モノマーは、(メタ)アクリル共重合体の0.
01〜25重量%含有され、1種もしくは2種以上含有され
る。
【0025】(メタ)アクリル共重合体は、上記モノマ
ー以外に、ビニルエステル、ビニルピリジン、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、スチレン、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、ブタジエン、クロロプレン等
のモノマーを含有することができる。アニオン性高分子
乳化剤(C) は、溶液重合、塊状重合等により製造するこ
とができる。重合開始剤としては、ベンゾイルパーオキ
サイド、ラウリルパーオキサイド、クメンパーオキサイ
ド等のパーオキサイド類、アゾビスイソブチロニトリル
等のアゾ化合物がある。溶液重合で製造する場合に使用
される有機溶剤としては、n-ペンタン、トルエン、ベン
ゼン、n-ヘキサン、ジオキサン、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢
酸ブチル等であり、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール等のア
ルコール類を混合してもよい。
【0026】アニオン性高分子乳化剤(C) を作成するに
当たって、中和に使用されるアルカリ性化合物として
は、金属水酸化物、アンモニア、3級有機アミン等が挙
げられるが、3級有機アミンを用いることが望ましい。
例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジ
メチルブチルアミン、N-エチル−1,2-ジメチルプロピル
アミン、トリ−n-オクチルアミン、N-メチル−ジ−n-オ
クチルアミン、トリアリルアミン、N-メチルジアリルア
ミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、3-ジメチルア
ミノプロパノール、ジメチルアミノエタノール、N-イソ
ブチルジエタノールアミン、N-メチルモルホリン、N-メ
チルピペリジン、N-メチル−2-ピペコリン、N-メチル−
3-ピペリジンメタノール、N-メチル−3-ヒドロキシピペ
リジン、N-エチル−3-ヒドロキシピペリジン、ジピペリ
ジノメタン、N,N-ジメチルベンジルアミン、N-メチルピ
ロリジン、ピラジン、ピリジン、α−ピコリン、2-ピリ
ジンメタノール、N,N-ジメチルアニリン等の有機アミン
並びにその混合物が挙げられるが、特にこれらに限定さ
れるものではない。
【0027】これらのアニオン性高分子乳化剤はそのま
ま、あるいは3級アミノ基含有モノマーを共重合した共
重合体の第3級アンモニウム塩の一部をグリシジル(メ
タ)アクリレート等のエポキシ基とを反応させることに
より重合性不飽和二重結合を導入し、反応性高分子乳化
剤としても使用することができる。反応性高分子乳化剤
とすることによって、水性分散体中の微粒子はマイクロ
ゲル微粒子となる。また、マイクロゲル微粒子のコア部
に二重結合が存在すれば、高分子乳化剤をコア部に固定
することが可能となる。反応性高分子乳化剤を用いて作
成された粘着付与樹脂水性分散体は、耐水性、耐熱性等
の各種耐性の向上が可能となる。アニオン性高分子乳化
剤(C) は、粘着付与樹脂(A) に対して 0.1〜50重量%、
望ましくは 3〜20重量%用いられる。 0.1重量%より少
ないと安定なエマルジョンが得られず機械安定性も悪く
なる。50重量%より多いと粘着付与樹脂としての性能が
十分に得られない。
【0028】低分子界面活性剤(D) としては、アニオン
性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤
及びカチオン性界面活性剤が挙げられるが、アニオン性
界面活性剤もしくはノニオン性界面活性剤を用いること
が望ましい。アニオン性界面活性剤としては、ホスフェ
−ト系乳化剤、スルホネ−ト系乳化剤、サルフェ−ト系
乳化剤、脂肪酸系乳化剤、例えば、ラウリル硫酸ナトリ
ウム、ラウリル硫酸トリエタノ−ルアミン、ラウリル硫
酸アンモニウム、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリ
ウム、アルキルナフタレンスルフォン酸ナトリウム、ジ
アルキルスルホコハク酸ナトリウム、アルキルジフェニ
ルエ−テルジスルフォン酸ナトリウム、アルコキシアル
キルホスフェ−ト、アルキルホスフェ−ト、アルキルリ
ン酸ジエタノ−ルアミン塩、アルキルリン酸カリウム
塩、ポリオキシエチレンラウリルエ−テル硫酸ナトリウ
ム、ポリオキシエチレンアルキルエ−テル硫酸ナトリウ
ム、ポリオキシエチレンアルキルエ−テル硫酸トリエタ
ノ−ルアミン、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
−テル硫酸ナトリウム、アルキルスルフォン酸ナトリウ
ム、混合脂肪酸ソ−ダ石鹸、半硬化牛脂脂肪酸ソ−ダ石
鹸、半硬化牛脂脂肪酸カリ石鹸、ステアリン酸ソ−ダ石
鹸、オレイン酸カリ石鹸、ヒマシ油カリ石鹸、高級アル
コ−ル硫酸ナトリウム、β−ナフタレンスルフォン酸ホ
ルマリン縮合物のナトリウム塩、特殊芳香族スルフォン
酸ホルマリン縮合物、特殊カルボン酸型界面活性剤等が
挙げられる。
【0029】ノニオン性界面活性剤としては、一般的な
ノニオン系乳化剤、例えば、グリセロ−ルモノステアレ
−ト、グリセロ−ルモノオレエ−ト、ソルビタンモノラ
ウレ−ト、ソルビタンモノパルミネ−ト、ソルビタンモ
ノステアレ−ト、ソルビタントリステアレ−ト、ソルビ
タンモノオレエ−ト、ソルビタントリオレエ−ト、ソル
ビタンモノセスキオレエ−ト、ポリオキシエチレンソル
ビタンモノラウレ−ト、ポリオキシエチレンソルビタン
モノパルミネ−ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノ
ステアレ−ト、ポリオキシエチレンソルビタントリステ
アレ−ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエ−
ト、ポリオキシエチレンソルビタントリオレエ−ト、ポ
リオキシエチレンソルビト−ルテトラオレエ−ト、ポリ
オキシエチレンラウリルエ−テル、ポリオキシエチレン
セチルエ−テル、ポリオキシエチレンステアリルエ−テ
ル、ポリオキシエチレンオレイルエ−テル、ポリオキシ
エチレン高級アルコ−ルエ−テル、ポリオキシエチレン
オクチルフェニルエ−テル、ポリオキシエチレンノニル
フェニルエ−テル等が挙げられるが、特に限定するもの
ではなくHLB等に左右されない。
【0030】カチオン性界面活性剤としては,アルキル
アミン塩,第四級アンモニウム塩,アルキルピリジニウ
ム塩,アルキルイミダゾリウム塩等が挙げられる。両性
界面活性剤としては,アルキルベタイン,アルキルアミ
ンオキサイド,ホスファジルコリン(レシチンとも言
う)等が挙げられる。これら乳化剤の中から1種または
2種以上を混合して用いることができる。低分子界面活
性剤(D) は、粘着付与樹脂(A) の 0.1〜50重量%、より
好ましくは 0.1〜20重量%用いる。 0.1重量%より少な
いと安定なエマルジョンが得られず機械安定性も悪くな
る。50重量%より多いと十分な耐水性能が得られない。
【0031】粘着付与樹脂を乳化する際は、まず、粘着
付与樹脂(A) 、分散剤(B) 、アニオン性高分子乳化剤
(C) 及び低分子界面活性剤(D) をブレンドして脱溶剤を
行い、その後水置換をして乳化を行い水性分散体を作成
する。水置換の後に脱溶剤を行うと、安定したエマルジ
ョンが得られない。なお、水性分散体中の微粒子の粒径
は、 0.1〜10.0μmである。また、反応性のアニオン性
高分子乳化剤(C) を用いて乳化重合することにより、マ
イクロゲル水性分散体を作成することができる。エマル
ジョンとしての特性や水性接着剤に配合した時の諸物性
を考慮した場合、マイクロゲル水性分散体を作成した方
が望ましい。乳化重合により得られるマイクロゲルの粒
径は、通常、光散乱法による測定で0.01〜0.5 μmであ
る。乳化重合の温度は50〜95℃、好ましくは65〜80℃で
あり、乳化重合する際の固形分率は10〜70重量%、望ま
しくは30〜60重量%である。また、乳化重合に使用され
る重合開始剤としては、パーオキサイド類、アゾ化合物
及び過硫酸化物があるが、特に限定されない。
【0032】本発明において得られた粘着付与樹脂水性
分散体を種成分として、アクリルモノマーを反応させる
シード重合も可能であり、優れた水性接着剤を作成する
ことができる。また、粘着付与樹脂水性分散体組成物に
は、必要に応じて顔料、充填剤、顔料分散剤、可塑剤、
増粘剤、防腐剤、消泡剤等通常の配合剤を配合すること
ができ、接着剤以外に滑剤、ホットメルト樹脂、イン
キ、塗料などの用途にも使用することができる。
【0033】
【実施例】以下、本発明を具体的に実施例をもって説明
する。例中、部とは重量部を、%とは重量%をそれぞれ
表す。 (1)α,β不飽和二重結合を有するモノマーと不飽和
基を有する二塩基酸ないしはその無水物とを反応させて
得られる共重合体あるいはその誘導体の作成 〔製造例1〕1-オクタデセン 757.4g、ジt-ブチルパー
オキサイド 2.7g、トルエン10gをフラスコに仕込み、
窒素置換した後、 150℃で加熱、撹拌しながら、無水マ
レイン酸 294.2gを2分毎に 9.8gずつ、またジt-ブチ
ルパーオキサイド 2.1gを20分毎に 0.7gずつ添加し
た。添加終了後、系の温度を 160℃に保ち、さらに6時
間反応させた後、内容物を熱時に取り出して冷却、固化
させ、酸価 320の樹脂を得た。
【0034】〔製造例2〕ダイアレン 208(三菱化成社
製)1276g、ジt-ブチルパーオキサイド 3.6g、トルエ
ン14gをフラスコに仕込み、窒素置換した後、 150℃で
加熱、撹拌しながら、無水マレイン酸 412gを2分毎に
13.7gずつ、またジt-ブチルパーオキサイド 1.8gを20
分毎に 0.9gずつ添加した。添加終了後、さらにジt-ブ
チルパーオキサイドを 1g加え、系の温度を 160℃に保
ち、さらに6時間反応させた後、内容物を熱時に取り出
して冷却、固化させ、酸価 234の樹脂を得た。ついで、
得られた樹脂 200g、ステアリルアミン74.7gをフラス
コに仕込み、撹拌しながら窒素気流中で溶融し、180 ℃
で5時間反応を行った。反応終了後、内容物を熱時に取
り出して冷却、固化させ、酸価71.9の樹脂を得た。 〔製造例3〕製造例1で得られた樹脂 200g、シクロヘ
キシルアミン34.0gをフラスコに仕込み、撹拌しながら
窒素気流中で溶融し、180 ℃で5時間反応させた。反応
終了後、内容物を熱時に取り出して冷却、固化させ、酸
価 108の樹脂を得た。
【0035】(2)アニオン性高分子乳化剤の作成 〔製造例4〕撹拌機、温度計、冷却器、滴下ロートを装
着した2L4口フラスコに下記モノマーを仕込、 アクリル酸2-エチルヘキシル 90 部 メタクリル酸 50 部 2-ジメチルアミノエチルメタクリレート 10 部 アゾビスイソブチロニトリル 1.6部 2-プロパノール 200 部 撹拌しながら昇温して窒素雰囲気中80℃で重合反応を行
い、2時間後にアゾビスブチロニトリル 0.4部添加し、
その後4時間反応混合物を80℃に保持して重合を完結
し、反応生成物を得た。室温に冷却後トリエチルアミン
58部と脱イオン水90部の混合物を加え、固形分率30%の
高分子乳化剤を得た。 〔製造例5〕製造例4と同様にして得られた反応生成物
に、グリシジルメタクリレート10部添加し、空気雰囲気
中で70℃に加熱して3時間保持することによりメタクリ
ル基のペンダントされた反応物を得た。室温に冷却後ト
リエチルアミン58部と脱イオン水 110部の混合物を加
え、固形分率30%の反応性高分子乳化剤を得た。
【0036】〔製造例6〕下記モノマーをフラスコに仕
込、製造例4と同様にして、固形分率30%の高分子乳化
剤を得た。 アクリル酸オクチル 70 部 アクリル酸ブチル 35 部 アクリル酸 45 部 アゾビスイソブチロニトリル 1.6部 2−プロパノール 200 部 〔製造例7〕下記モノマーをフラスコに仕込、製造例4
と同様にして重合反応を行い、反応生成物を得た。 アクリル酸オクチル 70 部 アクリル酸ブチル 25 部 アクリル酸 45 部 2-ジメチルアミノエチルメタクリレート 10 部 アゾビスイソブチロニトリル 1.6部 2-プロパノール 200 部 ついで、得られた反応生成物に、グリシジルメタクリレ
ート10部添加して、空気雰囲気中で70℃に加熱して 3時
間保持することによりメタクリル基のペンダントされた
反応物を得た。室温に冷却後ピリジン50部と脱イオン水
118部の混合物を加え、固形分率30%の反応性高分子乳
化剤を得た。
【0037】(3)変性された粘着付与樹脂の作成 〔製造例8〕 撹拌機、温度計、冷却器、滴下ロートを装着した2L4
口フラスコに下記モノマーを仕込、 水添ロジンのペンタエリスルトールエステル 200 部 (理化ハーキュレス社製「ペンタリンH」) アクリル酸2-エチルヘキシル 50 部 アクリル酸ブチル 35 部 アクリル酸 5 部 2-ジメチルアミノエチルメタクリレート 10 部 ベンジルパーオキサイド 1.0部 トルエン 50 部 撹拌しながら昇温して窒素雰囲気中80℃で重合反応を行
い、1及び2時間後にベンジルパーオキサイド 1.0部づ
つ添加し、その後 4時間反応混合物を80℃に保持して重
合を完結し、反応生成物を得た。これを室温に冷却して
固形分率85%のアクリル変性粘着付与樹脂を得た。 〔製造例9〕 製造例8と同様にして得られた反応生成物に、グリシジ
ルメタクリレート 5部添加して、空気雰囲気中で70℃に
加熱して3時間保持することによりメタクリル基のペン
ダントされた反応物を得た。室温に冷却して固形分率87
%の反応性アクリル変性粘着付与樹脂を得た。
【0038】〔製造例10〕 下記モノマーをフラスコに仕込、製造例8と同様にして
重合反応を行い、反応生成物を得た。 炭化水素樹脂 200 部 (三井石油化学社製「FTR 6100」) アクリル酸ブチル 80 部 メタクリル酸 2 部 メタクリル酸2-ヒドロキシエチル 8 部 2-ジメチルアミノエチルメタクリレート 10 部 ベンジルパーオキサイド 1.0部 トルエン 50 部 ついで、得られた反応生成物に、グリシジルメタクリレ
ート 5部添加して、製造例9と同様にして固形分率87%
の反応性アクリル変性粘着付与樹脂を得た。
【0039】〔製造例11〕 下記モノマーをフラスコに仕込、製造例8と同様にして
重合反応を行い、反応生成物を得た。 テルペン樹脂 200 部 (ヤスハラケミカル社製「YSレジンPx1250」) アクリル酸2-エチルヘキシル 70 部 アクリル酸エチル 10 部 アクリル酸 10 部 メタクリル酸2-ヒドロキシエチル 2 部 2-ジメチルアミノエチルメタクリレート 8 部 ベンジルパーオキサイド 1.0部 トルエン 50 部 ついで、得られた反応生成物に、グリシジルメタクリレ
ート 5部添加して、製造例9と同様にして固形分率87%
の反応性アクリル変性粘着付与樹脂を得た。
【0040】〔製造例12〕 下記モノマーをフラスコに仕込、製造例8と同様にして
重合反応を行い、反応生成物を得た。 ロジンエスエル 200 部 (荒川化学社製「スーパーエステル S-115」) アクリル酸ブチル 35 部 アクリル酸エチル 30 部 アクリル酸 10 部 酢酸ビニル 20 部 2-ジメチルアミノエチルメタクリレート 5 部 ベンジルパーオキサイド 1.0部 トルエン 50 部 ついで、得られた反応生成物に、グリシジルメタクリレ
ート 5部添加して、製造例9と同様にして固形分率87%
の反応性アクリル変性粘着付与樹脂を得た。
【0041】〔製造例13〕下記モノマーをフラスコに
仕込、製造例8と同様にして重合反応を行い、反応生成
物を得た。 スーパーエステル S-115(荒川化学社製) 200 部 アクリル化ポリブタジエン MAC-1000-80 50 部 (日本石油化学社製) アクリル酸ブチル 35 部 アクリル酸 10 部 2-ジメチルアミノエチルメタクリレート 5 部 ベンジルパーオキサイド 1.0部 トルエン 50 部 ついで、得られた反応生成物に、グリシジルメタクリレ
ート 5部添加して、製造例9と同様にして固形分率87%
の反応性ゴム変性粘着付与樹脂を得た。
【0042】〔実施例1〕 撹拌機、温度計、冷却器、滴下ロートを装着した2L4
口フラスコに下記の化合物を仕込、 ペンタリンH(理化ハーキュレス社製) 100部 製造例1で得られた分散剤樹脂 100部 製造例9で得られた変性された粘着付与樹脂 10部 製造例5で得られた高分子乳化剤 30部 ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム 2部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 2部 撹拌しながら昇温し、 120℃で1時間混合した後、フラ
スコ内の温度を80℃に下げて真空下において脱溶剤を行
い、脱イオン水 100部を1時間かけて滴下し、水性分散
体とした。更に、窒素雰囲気中で10%の4,4'−アゾビス
(4-シアノ吉草酸)水溶液を 8部加えて2時間保持し
た。ついで10%の4,4'−アゾビス(4-シアノ吉草酸)水
溶液を2部添加した。添加終了後、反応混合物を80℃4
時間保持して重合を完結し、マイクロゲル水性分散体を
得た。
【0043】〔実施例2〕 下記の化合物をフラスコに仕込、実施例1と同様にし
て、マイクロゲル水性分散体を得た。 ペンタリンH(理化ハーキュレス社製) 100部 製造例1で得られた分散剤樹脂 10部 製造例8で得られた変性された粘着付与樹脂 10部 製造例5で得られた高分子乳化剤 30部 ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム 2部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 2部
【0044】〔実施例3〕 下記の化合物をフラスコに仕込、脱イオン水 100部を90
部に代えて、その他実施例1と同様にして、マイクロゲ
ル水性分散体を得た。 ペンタリンH(理化ハーキュレス社製) 100部 製造例1で得られた分散剤樹脂 10部 製造例5で得られた高分子乳化剤 30部 ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム 2部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 2部
【0045】〔実施例4〕 撹拌機、温度計、冷却器、滴下ロートを装着した2L4
口フラスコに下記の化合物を仕込、 ペンタリンH(理化ハーキュレス社製) 100部 製造例1で得られた分散剤樹脂 10部 製造例4で得られた高分子乳化剤 30部 ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム 2部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 2部 撹拌しながら昇温し、 120℃で1時間混合した後、フラ
スコ内の温度を80℃に下げて真空下において脱溶剤を行
い、脱イオン水90部を1時間かけて滴下し、水性分散体
を得た。
【0046】〔実施例5〕 下記の化合物をフラスコに仕込、脱イオン水90部を 100
部に代えて、その他実施例4と同様ににして、水性分散
体を得た。 ペンタリンH(理化ハーキュレス社製) 100部 製造例1で得られた分散剤樹脂 10部 製造例8で得られた変性された粘着付与樹脂 10部 製造例4で得られた高分子乳化剤 30部 ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム 2部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 2部
【0047】〔比較例1〕 製造例1で得られた分散剤樹脂を使用せずに、その他実
施例1と同様にして乳化、重合を行いマイクロゲル水性
分散体を得た。 〔比較例2〕 製造例5で得られた高分子乳化剤を使用せずに、その他
実施例2と同様にして乳化を行おうとしたが、水性分散
とならなかった。 〔比較例3〕 ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウムおよびポリオ
キシエチレンノニルフェニルエーテル(低分子界面活性
剤)の代わりに製造例5の高分子乳化剤を60部用いて、
その他実施例1と同様にして乳化を行おうとしたが、高
粘度でヨーグルト状となり、マイクロゲル水性分散体を
作成する事はできなかった。
【0048】〔比較例4〕 製造例4で得られた高分子乳化剤の代わりに安定剤とし
てカゼイン−アンモニウム塩35部を用いて、その他実施
例4と同様にして水性分散体を得た。 〔比較例5〕 ペンタリンH (粘着付与樹脂)100部を 150℃に溶融し
て、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム 5部及び
ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 5部を溶か
し込んだ80℃の脱イオン水 150部にホモミクサーで激し
く撹拌しながら2時間で滴下して乳化を行い、更に激し
く撹拌しながら常温(25℃)に冷却した後、アンモニア
水で中和して粘着付与樹脂水性分散体を得た。
【0049】〔比較例6〕ペンタリンH 100部をジオク
チルフタレート(可塑剤)30部と 120℃で加熱混合し
て、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム 5部及び
ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 5部を溶か
し込んだ80℃の脱イオン水 210部にホモミクサーで激し
く撹拌しながら2時間で滴下して乳化を行い、更に激し
く撹拌しながら常温(25℃)に冷却した後、アンモニア
水で中和して粘着付与樹脂水性分散体を得た。 〔比較例7〕ペンタリンH 100部をトルエン30部に溶解
して、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム 5部及
びポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 5部を溶
かし込んだ脱イオン水 120部にホモミクサーで激しく撹
拌しながら2時間で滴下して乳化を行い、アンモニア水
で中和して粘着付与樹脂水性分散体を得た。
【0050】〔実施例6〕 下記の化合物をフラスコに仕込、実施例1と同様にして
水性分散体を得た。 FTR 6100(三井石油化学社製) 100部 製造例3で得られた分散剤樹脂 15部 製造例10で得られた変性された粘着付与樹脂 12部 製造例7で得られた高分子乳化剤 28部 ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム 2部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 2部 更に、窒素雰囲気中で10%のアゾビスアミジノプロパン
2塩酸酸水溶液を 8部加えて2時間保持した。ついで10
%のアゾビスアミジノプロパン2塩酸塩水溶液を2部添
加した。添加終了後、反応混合物を80℃4時間保持して
重合を完結し、マイクロゲル水性分散体を得た。
【0051】〔実施例7〕 下記の化合物をフラスコに仕込、実施例1と同様にして
水性分散体を得た。 YSレジンPx1250(ヤスハラケミカル社製) 100部 製造例3で得られた分散剤樹脂 10部 製造例11で得られた変性された粘着付与樹脂 30部 製造例6で得られた高分子乳化剤 28部 ポリオキシエチレンオレインエーテル 5部
【0052】〔実施例8〕 製造例6で得られた高分子乳化剤を製造例7で得られた
高分子乳化剤に代えて、その他実施例7と同様にして水
性分散体を得た。更に、窒素雰囲気中で10%の2,2'−ア
ゾビスイソブチルアミド2水和物水溶液を 8部加えて2
時間保持した。ついで10%の2,2'−アゾビスイソブチル
アミド2水和物水溶液を 2部添加した。添加終了後、反
応混合物を80℃4時間保持して重合を完結し、マイクロ
ゲル水性分散体を得た。
【0053】〔実施例9〕 下記の化合物をフラスコに仕込、実施例1と同様にして
水性分散体を得た。 YSレジンPx1250(ヤスハラケミカル社製) 100部 製造例3で得られた分散剤樹脂 10部 製造例7で得られた高分子乳化剤 28部 ポリオキシエチレンオレインエーテル 5部 更に、窒素雰囲気中で10%の2,2'−アゾビスイソブチル
アミド2水和物水溶液を8部加えて2時間保持した。つ
いで10%の2,2'−アゾビスイソブチルアミド2水和物水
溶液を 2部添加した。添加終了後、反応混合物を80℃4
時間保持して重合を完結し、マイクロゲル水性分散体を
得た。
【0054】〔実施例10〕 下記の化合物をフラスコに仕込、脱イオン水 100部を70
部に代えて、その他実施例1と同様にして水性分散体を
得た。 スーパーエステルS-115 (荒川化学社製) 100部 製造例3で得られた分散剤樹脂 10部 製造例12で得られた変性された粘着付与樹脂 15部 製造例7で得られた高分子乳化剤 25部 ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム 6部 更に、窒素雰囲気中で10%の過硫酸アンモニウム水溶液
を16部加えて2時間保持した。ついで10%の過硫酸アン
モニウム水溶液を 4部添加した。添加終了後、反応混合
物を80℃4時間保持して重合を完結し、マイクロゲル水
性分散体を得た。
【0055】〔実施例11〕 製造例12で得られた変性された粘着付与樹脂を使用せ
ず、脱イオン水70部を 100部に代えて、その他実施例1
0と同様にしてマイクロゲル水性分散体を得た。 〔実施例12〕 下記の化合物をフラスコに仕込、脱イオン水70部を 100
部に代えて、その他実施例10と同様にしてマイクロゲ
ル水性分散体を得た。 スーパーエステル S-115(荒川化学社製) 100部 PAR−124(三菱化成社製) 10部 製造例12で得られた変性された粘着付与樹脂 15部 製造例5で得られた高分子乳化剤 25部 ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム 6部
【0056】〔実施例13〕 下記の化合物をフラスコに仕込、脱イオン水70部を 100
部に代えて、その他実施例10と同様にしてマイクロゲ
ル水性分散体を得た。 エスクリスタル A-120(新日鉄化学社製) 100部 アドマスト1000(出光石油化学社製) 8部 製造例5で得られた高分子乳化剤 25部 ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム 6部
【0057】〔実施例14〕 下記の化合物をフラスコに仕込、脱イオン水70部を 100
部に代えて、その他実施例10と同様にしてマイクロゲ
ル水性分散体を得た。 エスクリスタル A-120(新日鉄化学社製) 100部 製造例13で得られた変性された粘着付与樹脂 8部 製造例5で得られた高分子乳化剤 25部 ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム 6部
【0058】実施例及び比較例で得られた水性分散体の
粘度、固形分、PH及び粒子径の測定結果を表1に示
す。但し、粘度はBM型回転粘度計 No.2,3/12rpm 25℃
で、粒子径は動的光散乱粒度分布計(大塚電子社製 DL
S700)で測定した。また、固形分は 150℃−20分オーブ
ン乾燥による不揮発分である。更に、ナイロン布( 200
メッシュ)を用いて濾過性の評価を行い、その結果を表
1に示す。布通しがスムーズでナイロン布にブツの残ら
ないものを○、布通しは良好であるが、ナイロン布に若
干ブツの残るものを△、布通しが不良で、しかもナイロ
ン布にブツが多く残るものを×と判断した。また、実施
例1及び比較例4〜7について、25℃の条件下で6ヶ月
放置し、腐敗試験を行った。外観や臭気の官能評価を行
った結果を表2に示す。
【0059】次に、汎用水性型粘着剤[BPW4655
(東洋インキ製造社製)]に実施例及び比較例で得られ
た水性分散体を固形分比率で20%配合して、それぞれ市
販上質紙セパレーターに乾燥重量で20〜30g/m2塗工し、
100℃−2分乾燥し、市販上質紙に反転させ塗工物を作
成した。JIS-Z-0237に基づいて、ポリエチレン板に対す
る接着強度、保持力などを測定した結果を表3に示す。
23℃−65%RHに放置した塗工物を常態塗工物、50℃−95
%RHの高温高湿下の雰囲気中に3日間放置後、23℃−65
%RHで1日放置した塗工物を加湿熱経時塗工物とし、常
態塗工物の接着力に対する加湿熱経時塗工物の接着力の
値を加湿熱経時保持率として、耐湿熱度劣化性を評価し
た。すなわち、この値が 100%に近いほど耐湿熱度劣化
性が少なく、 0%に近くなるほど耐湿熱度劣化性が大き
い。更に、塗工面を肉眼および50倍の顕微鏡で観察し
て、塗工性の評価をした。50倍の顕微鏡観察でも塗工面
にブツやスジの全く認められないものを○、肉眼では塗
工面にブツやスジが認められないが、50倍の顕微鏡観察
で確認できるものを△、明らかに肉眼で塗工面にブツや
スジが認められるものを×とした。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】
【表3】
【0063】
【発明の効果】本発明により、得られる水性分散体中に
有機溶剤が混入することなく、従来高固形分化が困難で
あった粘着付与樹脂の高濃度水性分散が可能となった。
また、本発明の粘着付与樹脂水性分散体組成物は、コア
/シェル構造の微粒子のエマルジョンであるため、水性
接着剤に使用されても接着特性や凝集力の低下がなく、
相溶性が良好であり、さらに、粒子径がコロイドのごと
き大きさ、例えば0.01〜10μm、一般には1μm以下の
微粒子エマルジョンとすることができるため、塗加工性
に問題を及ぼさない。さらに、アミン中和を施している
ため、本発明の水性分散体組成物は腐敗が生じることが
なく、かつ極めて保存安定性に優れる。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着付与樹脂(A)100重量部及びα−オレ
    フィン、ジオレフィン、アリルモノマー、N−ビニルモ
    ノマー、ビニルエーテル、ビニルスルフィド、ビニルピ
    リジン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、スチレン、
    α−メチルスチレン、β−メチルスチレン、アクリロニ
    トリル、メタクリロニトリルおよびビニリデンモノマー
    から選ばれる少なくとも1種のα,β不飽和二重結合を
    有するモノマー(a) と不飽和基を有する二塩基酸ないし
    はその無水物(b) とを反応させて得られる共重合体ある
    いは該共重合体をエステル化、アミド化、イミド化また
    はキレート化してなる誘導体を含有する分散剤(B)1〜 1
    00重量部を、酸成分含有の反応性モノマーと(メタ)ア
    クリル酸アルキルエステルとで構成されるアニオン性高
    分子乳化剤(C)0.1〜50重量部及び低分子界面活性剤(D)
    0.1〜50重量部を用いて乳化してなる粘着付与樹脂水性
    分散体組成物。
  2. 【請求項2】 分散剤(B) が、α,β不飽和二重結合を
    有するモノマー(a)と不飽和基を有する二塩基酸ないし
    はその無水物(b) とを反応させて得られる共重合体ある
    いはその誘導体 1〜50重量部及び重合性不飽和二重結合
    を有するモノマーを用いて変性された粘着付与樹脂(c)
    を50重量部以下含有する請求項1記載の粘着付与樹脂水
    性分散体組成物。
  3. 【請求項3】 アニオン性高分子乳化剤(C) が極性官能
    基としてカルボキシル基を含有し、必要に応じて重合性
    二重結合を含む請求項1記載の粘着付与樹脂水性分散体
    組成物。
  4. 【請求項4】 低分子界面活性剤(D) がノニオン系界面
    活性剤及び、またはアニオン系界面活性剤である請求項
    1記載の粘着付与樹脂水性分散体組成物。
  5. 【請求項5】 変性された粘着付与樹脂(c) が、粘着付
    与樹脂溶融中あるいは有機溶剤中でアクリルモノマーの
    重合反応あるいはゴムの変性反応を行って得られる請求
    項2記載の粘着付与樹脂水性分散体組成物。
  6. 【請求項6】 α,β不飽和二重結合を有するモノマー
    (a) がα−オレフィンである請求項1記載の粘着付与樹
    脂水性分散体組成物。
  7. 【請求項7】 不飽和基を有する二塩基酸ないしはその
    無水物(b) が無水マレイン酸である請求項1記載の粘着
    付与樹脂水性分散体組成物。
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