JP2871571B2 - 集合住宅 - Google Patents

集合住宅

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JP2871571B2
JP2871571B2 JP342096A JP342096A JP2871571B2 JP 2871571 B2 JP2871571 B2 JP 2871571B2 JP 342096 A JP342096 A JP 342096A JP 342096 A JP342096 A JP 342096A JP 2871571 B2 JP2871571 B2 JP 2871571B2
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dwelling
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atrium
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幸三 脇田
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SO SETSUKEI KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数層階の住空間
からなる集合住宅に関するものである。
【0002】
【従来の技術】集合住宅では各住戸のプライバシーを守
るということが最優先される。そのために、例えば玄関
を共用廊下に直に面するように配置した設計がなされ、
玄関扉を閉めれば戸外から完全にシャットアウトされた
プライベートな生活空間が確保されるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、プライベー
ト空間と共用廊下とが明確に区画された構造では、プラ
イベート空間に入ってしまうと隣の住人や共用廊下を通
る人と顔を合わせる・会話を交わす・上下階の隣人の様
子を窺い知るといったことができない。また、共用廊下
に出ても、そこは単なる通行のための空間であるため、
道の人とすれ違っても会話を交わすことはほとんどな
い。したがって、上下階の住人は勿論、同じ階の住人や
隣の住人とでさえ近所づきあいをすることが難しくなっ
ている。
【0004】このように近所づきあいが成立し難い住環
境においては、例えば近隣の住戸から発せられた音が不
快トラブルの原因となること等があり、精神衛生上好ま
しくない。
【0005】本発明は上記事情に鑑みて創案されたもの
であり、集合住宅において近隣住人とのコミュニケーシ
ョンを容易に行えるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、複数
層階の住空間からなる集合住宅であって、上下に重なる
住空間同士を住戸の外部において連通させる吹抜けが設
けられたものにおいて、吹抜けは隣接する住戸の間にお
いて方形をなして開口していると共に、住戸の外部に各
住戸毎に個別に設けられて主にその住人が利用する専用
領域を吹抜けの互いに直角な二辺の開口縁に面して配
し、吹抜けの空間を介すことにより専用領域にいる人同
士の間でコミュニケーションを図ることができるように
したところに特徴を有する。
【0007】請求項2の発明は、複数層階の住空間から
なる集合住宅であって、上下に重なる住空間同士を住戸
の外部において連通させる吹抜けが設けられたものにお
いて、吹抜けは住戸の一辺を方形に切欠して設けられて
いると共に、住戸の外部に各住戸毎に個別に設けられて
主にその住人が利用する専用領域を吹抜けの互いに平行
する二つの開口縁に面して配し、吹抜けの空間を介すこ
とにより専用領域にいる人同士の間でコミュニケーショ
ンを図ることができるようにしたところに特徴を有す
る。
【0008】請求項3の発明は、複数層階の住空間から
なる集合住宅であって、上下に重なる住空間同士を住戸
の外部において連通させる吹抜けが設けられたものにお
いて、吹抜けは隣接する住戸の間において方形をなして
開口していると共に、住戸の外部に各住戸毎に個別に設
けられて主にその住人が利用する専用領域を吹抜けの互
いに平行する二つの開口縁に面して配し、吹抜けの空間
を介すことにより専用領域にいる人同士の間でコミュニ
ケーションを図ることができるようにしたところに特徴
を有する。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の作用及び効果】請求項1の発明においては、
抜けの異なる開口縁に面して配されている専用領域にい
る人同士が、吹抜けの空間を介すことにより互いに会釈
をする・会話を交わす等のコミュニケーションを図るこ
とができる。この場合のコミュニケーションは、同じ階
の専用領域にいる人と、上下階の専用領域にいる人との
いずれでも可能である。
【0014】請求項2の発明においては、吹抜けの異な
る開口縁に面して配されている上下階の専用領域にいる
人同士が、吹抜けの空間を介すことによりコミュニケー
ションを図ることができる。
【0015】請求項3の発明においては、吹抜けの異な
る開口縁に面して配されている隣や斜め上下の専用領域
にいる人同士が、吹抜けの空間を介すことによりコミュ
ニケーションを図ることができる。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【発明の実施の形態】
<実施形態1>以下、本発明を具体化した実施形態1を
図1乃至図4を参照して説明する。本実施形態の集合住
宅は複数の住空間を積層した構造になっている。ここ
で、住空間とは、住戸内部・ベランダ等の特定の住人が
占有して利用する専用領域と、階段・廊下等の不特定の
人が利用可能な共用領域の双方を含む空間を意味する。
【0021】この集合住宅の北面(図4における下側の
面)には、各階毎に主としてその階の住人が通行するた
めの共用廊下10が東西方向へ直線状に延びるように設
けられている。住戸は、平面形状が東西方向において互
いに対称な2種類のものからなり、この2種類の住戸1
1L,11Rが共用廊下10に沿って交互に並ぶように
配置されている。
【0022】一方の種類(図4の右端及び右から3番目
に位置する)の住戸11Lは、その北西(図4の右下)
の角部が方形に切欠されたようになっており、この切欠
された部分には、全階を通じて上下方向に連通する吹抜
け12が設けられている。
【0023】この吹抜け12の開口部は長方形をなし、
その開口縁のうち、北側の辺には上記共用廊下(本発明
の構成要件である住戸外利用空間)10が配され、東側
の辺には共用廊下10から南側へ分岐して玄関19まで
延びる玄関アプローチ(本発明の構成要件である住戸外
利用空間)13が配され、南側の辺には、玄関アプロー
チ13から西方向に延びるベランダ(本発明の構成要件
である住戸外利用空間)14が配されている。尚、吹抜
け12の開口縁は上記の各住戸外利用空間に沿って安全
のための柵15が設けられているが、柵15の上方にお
いては、住戸外利用空間と吹抜け12とが互いに見通せ
るように連通されている。
【0024】尚、他方の種類(図4の右から2番目及び
左端に位置する)の住戸11Rは、上記住戸11Lと対
称であるので説明は省略する。また、双方の住戸11
L,11Rの吹抜け12,12は互いに連続していて一
体的に開口した状態となっている。
【0025】吹抜け12の開口縁に沿って設けた住戸外
利用空間のうち、共用廊下10は不特定の人の通行を想
定して設けた共用領域であるのに対し、玄関アプローチ
13とベランダ14は、主としてその住戸の住人が利用
するために各住戸11L,11R毎に戸別に設けられた
専用領域である。尚、玄関アプローチ13には居室16
の窓若しくは出入り可能な開口部17が設けられてお
り、ベランダ14にはベランダ14への出入り可能な開
口部18が設けられている。尚、双方の住戸11L,1
1Rのベランダ14,14は、床面同士が連続している
と共に、隔壁で仕切られることによって双方の間での行
き来はできないようになっている。
【0026】上記構成になる本実施形態の集合住宅にお
いては、吹抜け12を設けたことによって近隣の住人同
士がコミュニケーションを図ることができる。例えば、
吹抜け12を介して隣接している住戸11L,11Rの
住人同士が夫々の玄関アプローチ13にいるときには、
その吹抜け12の空間を間に介して会釈をしたり会話を
交わしたりすることができる。コミュニケーションの形
態はこれに限らず、玄関アプローチ13とベランダ1
4、玄関アプローチ13と共用廊下10、ベランダ14
と共用廊下10との間でも可能である。また、相手側が
こちらに気が付かなくても、こちら側から相手側の様子
を窺い知るということもできる。
【0027】専用領域である玄関アプローチ13同士、
玄関アプローチ13とベランダ14との間ではコミュニ
ケーションが住人同士の間で行われることになるため、
出会う頻度が高く、近所づきあいが密になる。また、専
用領域13,14と共用廊下10との間では、隣接する
住戸11L,11Rの住人だけでなく、同じ階に住む住
人との間でもコミュニケーションを図ることが可能であ
るため、近所づきあいの範囲が広くなる。
【0028】尚、コミュニケーションは住戸11L,1
1Rの中にいる場合でも可能である。即ち、玄関アプロ
ーチ13に面する窓もしくは出入り可能な開口部17や
ベランダ14に面する開口部18を通すことにより、隣
接する住戸の住人や共用廊下10を通る人と会釈をする
こと等ができる。
【0029】さらに、コミュニケーションは、同じ階に
住む住人同士の間に限らず、上の階の住人と下の階の住
人との間でも行うことができる。例えば、玄関アプロー
チ13とベランダ14は吹抜け12の開口縁の互いに直
角な2辺に沿って配されているから、上の階の玄関アプ
ローチ13と下の階のベランダ14にいる人同士の間で
は吹抜け12を介して互いに見通すことが可能である。
これにより、同じ階の住戸同士に限らず、真上と真下の
関係にある上下階の住戸11Lと11Lの間または11
Rと11Rの間でのコミュニケーションが可能となる。
【0030】同様に、斜め下と斜め上の関係にある住戸
11Lと11Rとの間でも、玄関アプローチ13とベラ
ンダ14又は玄関アプローチ13と玄関アプローチ13
に立つことによってコミュニケーションが可能である。
勿論、共用廊下10を通る人が上の階又は下の階の玄関
アプローチ13やベランダ14にいる人とコミュニケー
ションをとることもできる。
【0031】上述のように、本実施形態の集合住宅では
吹抜け12の開口縁に沿って住戸外利用空間10,1
3,14を配したことにより、各住戸11L,11Rに
は、戸外において専用領域でありながら共用領域や他の
住戸に対して吹抜け12を介して開放された半プライベ
ートな領域(玄関アプローチ13・ベランダ14)が設
けられている。これにより、各住戸11L,11Rのプ
ライバシーを守りながら広く密な近所づきあいを行うこ
とができるようになっている。
【0032】特に、コミュニケーションが上下階を連通
する吹抜け12を介して行われるようにしたから、従来
の集合住宅では不可能であった上の階の住人と下の階の
住人との間のコミュニケーションが可能となっている。
したがって、同じ階の住人同士だけのコミュニケーショ
ンに比べて、広範な近所づきあいを行うことができる。
【0033】<実施形態2>次に、本発明を具体化した
実施形態2を図5を参照して説明する。本実施形態の集
合住宅の北面(図5の上の面)には共用廊下20が設け
られ、この共用廊下20に沿って住戸21が並んで配さ
れている。住戸21の北面部分は、その東西方向におけ
る中央部が方形に切欠されたようになっており、この切
欠部分には全階を通じて上下方向に連通する吹抜け22
が設けられている。
【0034】この吹抜け12の開口部は方形をなし、そ
の開口縁のうち、北側の辺には上記共用廊下(本発明の
構成要件である住戸外利用空間)20が配され、東側の
辺には共用廊下20から南側へ分岐して延びる勝手口ア
プローチ(本発明の構成要件である住戸外利用空間)2
3が配されている。吹抜け22の西側及び南側の面は住
戸21の壁となっていて、西側の壁には玄関24の内部
への採光用の明かり採り窓25が設けられ、南側の壁に
は居間26の窓27が設けられている。
【0035】本実施形態におけるコミュニケーションは
次のようにして行われる。勝手口アプローチ23にいる
住人は、同じ階及び上下階の共用廊下20を通る人と会
釈や会話を交わすことができると共に、上下外の住戸2
1の玄関24内にいる人と明かり採り窓25を通して会
釈を交わすことができる。また、居間26にいる人は、
窓27及び吹抜け22を通して共用廊下20を通る人と
会釈や会話を交わすことができる。あるいは、相手側が
こちらに気が付かなくても、こちら側から相手側の様子
を窺い知るということもできる。
【0036】本実施形態においても、上記実施形態1と
同様に、吹抜け22の開口縁に沿って住戸外利用空間2
0,23を配したことにより、各住戸21の戸外に専用
領域でありながら共用領域に開放された半プライベート
な領域を設けたから、同じ階及び上下階の住人との間で
プライバシーを守りつつ広く密な近所づきあいを行うこ
とができる。
【0037】<実施形態3>次に、本発明を具体化した
実施形態3を図6を参照して説明する。本実施形態の集
合住宅の北面(図6の上の面)には共用廊下30が設け
られ、この共用廊下30に沿って住戸31が並んで配さ
れている。住戸31の北面部分は、その東西方向におけ
る中央部が方形に切欠されたようになっており、この切
欠部分には全階を通じて上下方向に連通する吹抜け32
が設けられている。
【0038】この吹抜け32の開口部は方形をなし、そ
の開口縁のうち、北側の辺には共用廊下(本発明の構成
要件である住戸外利用空間)30が配され、東側の辺に
は共用廊下30から南側へ分岐して延びる玄関アプロー
チ(本発明の構成要件である住戸外利用空間)33が配
され、西側の辺には勝手口アプローチ(本発明の構成要
件である住戸外利用空間)34が配されている。吹抜け
32の南側の面は住戸31の壁となっていて、この壁に
は洗面所36・浴室37・トイレ38の明かり採り窓3
5が設けられている。
【0039】本実施形態におけるコミュニケーションの
形態は次のようにして行われる。玄関アプローチ33及
び勝手口アプローチ34にいる住人は、同じ階及び上下
階の共用廊下30を通る人と会釈や会話を交わすことが
できる。また、相手側がこちらに気が付かなくても、こ
ちら側から相手側の様子を窺い知るということもでき
る。さらに、上下階の住戸31,31同士の間では、一
方の住戸31の玄関アプローチ33と他方の住戸31の
勝手口アプローチ34との間でコミュニケーションを図
ることができる。
【0040】本実施形態においても、上記実施形態と同
様に、吹抜け32の開口縁に沿って住戸外利用空間3
0,33,34を配したことにより、各住戸31の戸外
に専用領域でありながら共用領域に開放された半プライ
ベートな領域を設けたから、同じ階及び上下階の住人と
の間でプライバシーを守りつつ広く密な近所づきあいを
行うことができる。
【0041】<実施形態4>次に、本発明を具体化した
実施形態4を図7を参照して説明する。本実施形態の集
合住宅は、各階に4つの住戸41を「田」字形に配する
と共に、その中央部に全階を通じて上下方向に連通する
吹抜け42を設けた構造になる。
【0042】吹抜け42は正方形状に開口している。そ
の開口縁のうち東側(図7の右側)の辺と西側の辺の中
央には、吹抜け42内に突き出すように設けた階段(本
発明の構成要件である住戸外利用空間)43の昇降口が
位置している。また、北側の辺の中央にはエレベーター
44が設けられている。開口縁の4辺には全周に亘って
共用廊下(本発明の構成要件である住戸外利用空間)4
0が配されている。また、各住戸41の玄関45は、共
用廊下40の4つの角部において少し奥まった位置に配
置されており、この玄関45の外にはその扉の開閉のた
めのスペースが設けられている。さらに、階段43の近
傍においては、共用廊下40から東方向または西方向へ
分岐して延びる勝手口アプローチ(本発明の構成要件で
ある住戸外利用空間)46が設けられている。
【0043】本実施形態におけるコミュニケーションは
次のようにして行われる。玄関45を出た住人及び勝手
口アプローチ46にいる住人は、階段43を昇降してい
る人、同じ階及び上下階の共用廊下にいる人、同じ階の
他の3戸の住戸の玄関先にいる人、上下階の対角線の住
戸41の玄関先にいる人と、夫々、会釈や会話を交わす
ことができる。また、相手側がこちらに気が付かなくて
も、こちら側から相手側の様子を窺い知るということも
できる。さらに、玄関45を出た人と他の住戸41の勝
手口アプローチ46にいる人との間でもコミュニケーシ
ョンが可能である。
【0044】<実施形態5>次に、本発明を具体化した
実施形態5を図8を参照して説明する。本実施形態の集
合住宅は、建物の中央部に長方形に開口する吹抜け52
を設けた構造になる。吹抜け52の開口縁のうち、東側
(図8の右側)の辺には共用廊下(本発明の構成要件で
ある住戸外利用空間)50が配されている。共用廊下5
0の中央位置にはエレベーター55が配され、エレベー
ター55の南北(図8の上下)両側には階段(本発明の
構成要件である住戸外利用空間)56の昇降口が位置し
ている。共用廊下50の両端には、夫々、玄関アプロー
チ(本発明の構成要件である住戸外利用空間)53が設
けられている。また、玄関54の内部への採光用の明か
り採り窓57が吹抜け52の開口縁の北側の辺及び南側
の辺に、夫々、設けられている。吹抜けの西側の辺は住
戸51の壁となっている。
【0045】本実施形態におけるコミュニケーションは
次のようにして行われる。玄関アプローチ53にいる人
は、階段56を昇降している人、同じ階の共用廊下50
にいる人、同じ階の向かい側の住戸51の玄関アプロー
チ53にいる人と、夫々、会釈や会話を交わすことがで
きる。また、相手側がこちらに気が付かなくても、こち
ら側から相手側の様子を窺い知るということもできる。
さらに、玄関54の内部にいる人は、階段56を昇降し
ている人、同じ階及び上下階の共用廊下50にいる人、
同じ階及び上下階の向かい側の住戸51の玄関アプロー
チ53や玄関54内部にいる人と、夫々、会釈を交わす
ことができる。
【0046】<実施形態6>次に、本発明を具体化した
実施形態6を図9を参照して説明する。本実施形態の集
合住宅は南北方向(図9の上下方向)において対称な2
種類の住戸61が並んで配置された構造になり、その対
称な両住戸61,61の間に吹抜け62が設けられてい
る。吹抜け62の開口は東西方向に細長い長方形をな
す。その開口縁のうち、東側と西側の双方の辺には、夫
々、共用廊下(本発明の構成要件である住戸外利用空
間)60が配されている。東側の共用廊下60には階段
(本発明の構成要件である住戸外利用空間)64の昇降
口が配され、西側の共用廊下60にはエレベーター65
が配されている。開口縁の北側と南側の双方の辺には、
夫々、東西双方の共用廊下60につながる玄関アプロー
チ(本発明の構成要件である住戸外利用空間)63が配
されており、この玄関アプローチ63のほぼ中央に玄関
66が位置している。
【0047】本実施形態におけるコミュニケーションは
次のようにして行われる。玄関アプローチ63にいる人
は、同じ階及び上下階の共用廊下60にいる人、階段6
4を昇降する人、向かい側の住戸61及びその上下階の
住戸61の玄関アプローチ63にいる人と、夫々、会釈
や会話を交わすことができる。また、相手側がこちらに
気が付かなくても、こちら側から相手側の様子を窺い知
るということもできる。さらに、東側と西側の双方の共
用廊下60にいる人同士の間でもコミュニケーションが
可能である。
【0048】<実施形態7>次に、本発明を具体化した
実施形態7を図10を参照して説明する。本実施形態の
集合住宅では、建物の北面側(図10の上側)に吹抜け
72が設けられている。吹抜け72の開口は長方形をな
し、その開口縁の北側の辺には共用廊下(本発明の構成
要件である住戸外利用空間)70が配され、この共用廊
下0の中央位置にはエレベーター76と階段(本発明の
構成要件である住戸外利用空間)75の昇降口が互いに
対応して設けられている。開口縁の東側の辺と西側の辺
には、夫々、共用廊下70の端から南側へ延びる玄関ア
プローチ(本発明の構成要件である住戸外利用空間)7
3が配され、これらの玄関アプローチ73は隣接する2
つの住戸71,71の玄関に至る。開口縁の南側の辺に
は、各住戸71の玄関アプローチ73から直角に延びる
ベランダ(本発明の構成要件である住戸外利用空間)7
4が配されている。さらに、玄関アプローチ73には住
戸71内の居室77の窓又は出入り可能な開口部78が
設けられ、ベランダ74には住戸71内からベランダ7
4への出入りを可能にするための開口部79が設けられ
ている。
【0049】上述のように本実施形態の集合住宅は、上
記実施形態1の集合住宅において共用廊下にエレベータ
ー76と階段75を設けた構成となっている。したがっ
て、実施形態1と同じコミュニケーションの形態につい
ては説明を省略する。本実施形態においては、実施形態
1のコミュニケーション形態の他に、階段75を昇降す
る人が同じ階及び上下階の玄関アプローチ73やベラン
ダ74にいる人とコミュニケーションを図ることが可能
となっている。また、相手側がこちらに気が付かなくて
も、こちら側から相手側の様子を窺い知るということも
できる。
【0050】<実施形態8>次に、本発明を具体化した
実施形態8を図11を参照して説明する。本実施形態の
集合住宅においては、その北面側(図11の上側)を方
形に切欠した部分に方形に開口する吹抜け82を設けた
構造となっている。
【0051】吹抜け82の北側辺には共用廊下(本発明
の構成要件である住戸外利用空間)80が配され、この
共用廊下80の中央位置にはエレベーター85が設けら
れていると共に、エレベーター85の両側に階段(本発
明の構成要件である住戸外利用空間)86の昇降口が配
されている。開口縁の東側の辺と西側の辺には、夫々、
共用廊下80の端から南側へ延びる玄関アプローチ(本
発明の構成要件である住戸外利用空間)83が配され、
この玄関アプローチ83は隣接する2つの住戸81,8
1の各玄関87,87に至る。開口縁の南側辺には、各
住戸81の明かり採り窓88が設けられている。
【0052】本実施形態におけるコミュニケーションは
次のようにして行われる。玄関アプローチ83にいる人
は、階段86を昇降する人、同じ階及び上下階の向かい
側の玄関アプローチ83にいる人、同じ階及び上下階の
共用廊下80にいる人と、夫々、会釈や会話を交わすこ
とができる。また、相手側がこちらに気が付かなくて
も、こちら側から相手側の様子を窺い知るということも
できる。さらに、吹抜け82の南側に位置する居室内に
いる人は、明かり採り窓88を通すことにより、階段8
6を昇降している人、同じ階及び上下外の共用廊下80
にいる人、隣の住戸81及びその上下階の住戸の玄関ア
プローチ83にいる人と、夫々、会釈を交わすことがで
きる。
【0053】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。
【0054】
【0055】(2)本発明によれば、専用領域からなる
住戸外利用空間と共用領域からなる住戸外利用空間の配
置の仕方は、上記実施形態に限らず任意の形態とするこ
とができる。
【0056】(3)上記実施形態のなかには互いに対称
な住戸を隣接した例について説明したものがあるが、本
発明によれば平面間取りや形状が異なる非対称の複数種
類の住戸を隣接して配置することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1における吹抜け部分の東側から視た
断面斜視図
【図2】実施形態1の北面側から視た断面斜視図
【図3】実施形態1の北面側から視た立面図
【図4】実施形態1の平面図
【図5】実施形態2の平面図
【図6】実施形態3の平面図
【図7】実施形態4の平面図
【図8】実施形態5の平面図
【図9】実施形態6の平面図
【図10】実施形態7の平面図
【図11】実施形態8の平面図
【符号の説明】
10…共用廊下(住戸外利用空間) 11L,11R…住戸 12…吹抜け 13…玄関アプローチ(住戸外利用空間) 14…ベランダ(住戸外利用空間) 20,30,40,50,60,70,80…共用廊下
(住戸外利用空間) 21,31,41,51,61,71,81…住戸 22,32,42,52,62,72,82…吹抜け 23,34,46…勝手口アプローチ(住戸外利用空
間) 25,27,35,57,88…明かり採り窓(開口
部) 33,53,63,73,83…玄関アプローチ(住戸
外利用空間) 56,64,75,86…階段(住戸外利用空間) 74…ベランダ(住戸外利用空間) 78…窓(開口部) 79…開口部(開口部)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数層階の住空間からなる集合住宅であ
    って、 上下に重なる前記住空間同士を住戸の外部において連通
    させる吹抜けが設けられたものにおいて、 前記吹抜けは隣接する住戸の間において方形をなして開
    口していると共に、 前記住戸の外部に各住戸毎に個別に設けられて主にその
    住人が利用する専用領域を前記吹抜けの互いに直角な二
    辺の開口縁に面して配し、 前記吹抜けの空間を介すことにより前記専用領域にいる
    人同士の間でコミュニケーションを図ることができるよ
    うにしたことを特徴とする集合住宅。
  2. 【請求項2】 複数層階の住空間からなる集合住宅であ
    って、 上下に重なる前記住空間同士を住戸の外部において連通
    させる吹抜けが設けられたものにおいて、 前記吹抜けは住戸の一辺を方形に切欠して設けられてい
    ると共に、 前記住戸の外部に各住戸毎に個別に設けられて主にその
    住人が利用する専用領域を前記吹抜けの互いに平行する
    二つの開口縁に面して配し、 前記吹抜けの空間を介すことにより前記専用領域にいる
    人同士の間でコミュニケーションを図ることができるよ
    うにしたことを特徴とする集合住宅。
  3. 【請求項3】 複数層階の住空間からなる集合住宅であ
    って、 上下に重なる前記住空間同士を住戸の外部において連通
    させる吹抜けが設けられたものにおいて、 前記吹抜けは隣接する住戸の間において方形をなして開
    口していると共に、 前記住戸の外部に各住戸毎に個別に設けられて主にその
    住人が利用する専用領域を前記吹抜けの互いに平行する
    二つの開口縁に面して配し、 前記吹抜けの空間を介すことにより前記専用領域にいる
    人同士の間でコミュニケーションを図ることができるよ
    うにしたことを特徴とする集合住宅。
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