JP2871303B2 - エアブレーキシステム - Google Patents
エアブレーキシステムInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、補助ブレーキを備えた
車両のエアブレーキシステムに関する。
車両のエアブレーキシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両は、制動時に運動エネルギを
摩擦エネルギに変えて大気に放散している。しかしなが
ら、省エネルギ及び排出ガスの低減を図るために、車両
の減速時の制動エネルギを活かして発進・加速時に再利
用するようにした制動エネルギ回生システムが実用化に
向けて開発されつつある。
摩擦エネルギに変えて大気に放散している。しかしなが
ら、省エネルギ及び排出ガスの低減を図るために、車両
の減速時の制動エネルギを活かして発進・加速時に再利
用するようにした制動エネルギ回生システムが実用化に
向けて開発されつつある。
【0003】図1は、補助ブレーキとしての蓄圧式の制
動エネルギ回生シテスムの構成例を示し、車軸1にギヤ
ボックス2を介して油圧ポンプ/モータ3を接続し、油
圧ポンプ/モータ3の一方のポート3aを作動油タンク
4に、他方のポート3bを切換弁(逆止弁)5を介して
アキュームレータ6に接続し、ブレーキペダル7、アク
セルペダル8からのブレーキ信号、アクセル信号に応じ
てコントロールユニット9により油圧ポンプ/モータ3
の傾転角(斜板の傾斜角)、切換弁5を制御するもので
ある。このようにして制動エネルギ回生システム10が
構成されている。
動エネルギ回生シテスムの構成例を示し、車軸1にギヤ
ボックス2を介して油圧ポンプ/モータ3を接続し、油
圧ポンプ/モータ3の一方のポート3aを作動油タンク
4に、他方のポート3bを切換弁(逆止弁)5を介して
アキュームレータ6に接続し、ブレーキペダル7、アク
セルペダル8からのブレーキ信号、アクセル信号に応じ
てコントロールユニット9により油圧ポンプ/モータ3
の傾転角(斜板の傾斜角)、切換弁5を制御するもので
ある。このようにして制動エネルギ回生システム10が
構成されている。
【0004】制動時にブレーキペダル7が踏まれると、
コントロールユニット9が油圧ポンプ/モータ3の傾転
角を制御する。油圧ポンプ/モータ3は、車輪により駆
動されてポンプとして作動し、作動油タンク4から切換
弁5を通してアキュームレータ6のオイル室6aにオイ
ルを圧送し、ピストン6bを図中左方に押圧してガス室
6cに封入されている窒素ガス(N2 )を圧縮する。こ
れにより減速時における車両の運動エネルギが油圧を介
してアキュームレータ6に蓄積される。そして、制動エ
ネルギ回生システム10は、補助ブレーキとして機能す
る。
コントロールユニット9が油圧ポンプ/モータ3の傾転
角を制御する。油圧ポンプ/モータ3は、車輪により駆
動されてポンプとして作動し、作動油タンク4から切換
弁5を通してアキュームレータ6のオイル室6aにオイ
ルを圧送し、ピストン6bを図中左方に押圧してガス室
6cに封入されている窒素ガス(N2 )を圧縮する。こ
れにより減速時における車両の運動エネルギが油圧を介
してアキュームレータ6に蓄積される。そして、制動エ
ネルギ回生システム10は、補助ブレーキとして機能す
る。
【0005】発進・加速時には、コントロールユニット
9は、トランスミッションギヤ位置、クラッチペダルの
踏み代、アクセル開度等の運転者の発進操作を検知し、
切換弁5を開弁させると共に油圧ポンプ/モータ3の傾
転角を制御し、アキュームレータ6に蓄積されたオイル
を前記制動時と反対方向に流し、油圧ポンプ/モータ3
にトルクを発生させて油圧モータとし、車輪を駆動して
エンジンが発生する駆動力を補助する。これにより発進
・加速時における排出ガス中のNOX、CO2の低減、燃
費、黒煙の低減等が図られる。この制動エネルギ回生シ
ステム10は、発進・停止の多い市街地を走行する路線
バス等に有効である。
9は、トランスミッションギヤ位置、クラッチペダルの
踏み代、アクセル開度等の運転者の発進操作を検知し、
切換弁5を開弁させると共に油圧ポンプ/モータ3の傾
転角を制御し、アキュームレータ6に蓄積されたオイル
を前記制動時と反対方向に流し、油圧ポンプ/モータ3
にトルクを発生させて油圧モータとし、車輪を駆動して
エンジンが発生する駆動力を補助する。これにより発進
・加速時における排出ガス中のNOX、CO2の低減、燃
費、黒煙の低減等が図られる。この制動エネルギ回生シ
ステム10は、発進・停止の多い市街地を走行する路線
バス等に有効である。
【0006】図2は、サービスブレーキ15としてエア
ブレーキを使用し、補助ブレーキとして図1に示す制動
エネルギ回生システム10を使用したブレーキシステム
を示し、ブレーキペダル7が踏まれると、踏込量に応じ
て開弁するブレーキバルブ11を通してエアタンク12
からエア圧が差圧弁13に供給される。差圧弁13には
バイパス通路18が設けられ、途中にバイパス通路18
を開閉するバイパス弁(オン−オフ電磁弁)19が接続
されている。差圧弁13は、入力ポート13aのエア圧
が出力側のエア圧よりも高くなりその差圧が設定圧を超
えると開弁する。また、バイパス弁19は、非通電時に
開弁され、通電時に閉弁される。
ブレーキを使用し、補助ブレーキとして図1に示す制動
エネルギ回生システム10を使用したブレーキシステム
を示し、ブレーキペダル7が踏まれると、踏込量に応じ
て開弁するブレーキバルブ11を通してエアタンク12
からエア圧が差圧弁13に供給される。差圧弁13には
バイパス通路18が設けられ、途中にバイパス通路18
を開閉するバイパス弁(オン−オフ電磁弁)19が接続
されている。差圧弁13は、入力ポート13aのエア圧
が出力側のエア圧よりも高くなりその差圧が設定圧を超
えると開弁する。また、バイパス弁19は、非通電時に
開弁され、通電時に閉弁される。
【0007】コントロールユニット9は、ブレーキバル
ブ11の吐出圧を検出する圧力センサ14から信号(ブ
レーキ信号)が入力されると制動エネルギ回生システム
(以下「補助ブレーキ」という)10を作動させると共
に、バイパス弁19を閉弁させてバイパス通路18を閉
塞する。そして、差圧弁13が作動する前即ち、サービ
スブレーキ15が作動する前に補助ブレーキ10を作動
させて制動エネルギを有効に回収し得るようになってい
る。このとき車両は、補助ブレーキ10により制動され
る。
ブ11の吐出圧を検出する圧力センサ14から信号(ブ
レーキ信号)が入力されると制動エネルギ回生システム
(以下「補助ブレーキ」という)10を作動させると共
に、バイパス弁19を閉弁させてバイパス通路18を閉
塞する。そして、差圧弁13が作動する前即ち、サービ
スブレーキ15が作動する前に補助ブレーキ10を作動
させて制動エネルギを有効に回収し得るようになってい
る。このとき車両は、補助ブレーキ10により制動され
る。
【0008】ブレーキペダル7の踏込量が多くなりブレ
ーキバルブ11から吐出されるエア圧が差圧弁13の設
定圧を超えると、当該差圧弁13が開弁してエアマスタ
16にエア圧を供給する。この結果、エアマスタ16が
作動して主ブレーキ装置17を駆動する。即ち、サービ
スブレーキ15が作動する。尚、このときは補助ブレー
キ10も作動している。
ーキバルブ11から吐出されるエア圧が差圧弁13の設
定圧を超えると、当該差圧弁13が開弁してエアマスタ
16にエア圧を供給する。この結果、エアマスタ16が
作動して主ブレーキ装置17を駆動する。即ち、サービ
スブレーキ15が作動する。尚、このときは補助ブレー
キ10も作動している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】差圧弁13は、図3の
ように構成されており、バイパス回路が無い場合には入
力ポート13a側の圧力の方が出力ポート13b側の圧
力よりも差圧分だけ大きいために弁体13cが図中下方
に撓み、排出ポート13eの開口端は、当該弁体13c
により閉塞される。入力ポート13a側の圧力が低下し
て出力ポート13b側の圧力との差圧が設定された所定
圧以下になると、弁体13cは、スプリング13dのば
ね力により押し上げられ、入力ポート13a側と出力ポ
ート13b側とが弁体13cで閉塞されると同時に、当
該弁体13cと排出ポート13eとの間の隙間から出力
ポート13b側の圧が大気に排出される。
ように構成されており、バイパス回路が無い場合には入
力ポート13a側の圧力の方が出力ポート13b側の圧
力よりも差圧分だけ大きいために弁体13cが図中下方
に撓み、排出ポート13eの開口端は、当該弁体13c
により閉塞される。入力ポート13a側の圧力が低下し
て出力ポート13b側の圧力との差圧が設定された所定
圧以下になると、弁体13cは、スプリング13dのば
ね力により押し上げられ、入力ポート13a側と出力ポ
ート13b側とが弁体13cで閉塞されると同時に、当
該弁体13cと排出ポート13eとの間の隙間から出力
ポート13b側の圧が大気に排出される。
【0010】しかしながら、差圧弁13に前述したよう
なバイパス通路18を設けた場合バイパス弁19が開弁
している時には、入力ポート13a側と出力ポート13
b側の両方に略同じ圧力が作用するためにこれら両ポー
ト間の圧力差が殆ど無くなり、弁体13cにより排気ポ
ート13eの開口端を押え付けることができなくなる。
即ち、弁体13cのシール性が低下して排気ポート13
eを閉塞することができなくなり、出力ポート13b側
から排出ポート13e側にエアが逆流して漏れる場合が
ある。このエア漏れは、サービスブレーキの性能には何
ら問題無いが、騒音の原因となり、特に、停車時の静か
な時には耳障りとなる。
なバイパス通路18を設けた場合バイパス弁19が開弁
している時には、入力ポート13a側と出力ポート13
b側の両方に略同じ圧力が作用するためにこれら両ポー
ト間の圧力差が殆ど無くなり、弁体13cにより排気ポ
ート13eの開口端を押え付けることができなくなる。
即ち、弁体13cのシール性が低下して排気ポート13
eを閉塞することができなくなり、出力ポート13b側
から排出ポート13e側にエアが逆流して漏れる場合が
ある。このエア漏れは、サービスブレーキの性能には何
ら問題無いが、騒音の原因となり、特に、停車時の静か
な時には耳障りとなる。
【0011】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、ブレーキバルブからエアマスタに差圧弁のバイパス
通路を通してエア圧を供給するときに前記差圧弁の入力
側と出力側とを完全に切り離して当該差圧弁の排出ポー
トからのエア漏れを防止するようにしたエアブレーキシ
ステムを提供することを目的とする。
で、ブレーキバルブからエアマスタに差圧弁のバイパス
通路を通してエア圧を供給するときに前記差圧弁の入力
側と出力側とを完全に切り離して当該差圧弁の排出ポー
トからのエア漏れを防止するようにしたエアブレーキシ
ステムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明では、ブレーキペダルの踏み込み量に
応じたエア圧を出力するブレーキバルブとエアマスタと
の間の通路に介装され、前記ブレーキバルブの出力側の
エア圧と前記エアマスタ側のエア圧との差圧が設定圧を
超えたときに前記ブレーキバルブのエア圧を前記エアマ
スタ側に供給可能な差圧弁と、前記差圧弁に並列に接続
され前記ブレーキバルブのエア圧を前記エアマスタに供
給可能なバイパス通路と、前記差圧弁からのエア圧と前
記バイパス通路からのエア圧との何れか一方を選択的に
出力して前記エアマスタに供給する切換弁と、前記ブレ
ーキバルブからエア圧が出力されると作動される補助ブ
レーキとを備えたことを特徴とする。 請求項2の発明で
は、前記切換弁を前記バイパス通路からのエア圧を前記
エアマスタに供給する状態に付勢する付勢手段と、前記
付勢手段に抗して前記切換弁を前記差圧弁からのエア圧
を前記エアマスタに供給する状態に切り換える弁切換手
段とを有することを特徴とする。
に請求項1の発明では、ブレーキペダルの踏み込み量に
応じたエア圧を出力するブレーキバルブとエアマスタと
の間の通路に介装され、前記ブレーキバルブの出力側の
エア圧と前記エアマスタ側のエア圧との差圧が設定圧を
超えたときに前記ブレーキバルブのエア圧を前記エアマ
スタ側に供給可能な差圧弁と、前記差圧弁に並列に接続
され前記ブレーキバルブのエア圧を前記エアマスタに供
給可能なバイパス通路と、前記差圧弁からのエア圧と前
記バイパス通路からのエア圧との何れか一方を選択的に
出力して前記エアマスタに供給する切換弁と、前記ブレ
ーキバルブからエア圧が出力されると作動される補助ブ
レーキとを備えたことを特徴とする。 請求項2の発明で
は、前記切換弁を前記バイパス通路からのエア圧を前記
エアマスタに供給する状態に付勢する付勢手段と、前記
付勢手段に抗して前記切換弁を前記差圧弁からのエア圧
を前記エアマスタに供給する状態に切り換える弁切換手
段とを有することを特徴とする。
【0013】
【作用】ブレーキバルブが作動すると補助ブレーキを制
御すると共に切換弁を制御して差圧弁をエアマスタに接
続し、バイパス通路を閉塞する。これにより差圧弁が作
動する即ち、サービスブレーキが作動する前に補助ブレ
ーキが作動して制動エネルギを有効に回収する。ブレー
キバルブの吐出圧が所定圧を超えると差圧弁が開弁し
て、サービスブレーキが作動する。切換弁によりバイパ
ス通路がブレーキマスタに接続されるときには、差圧弁
の出力側が閉塞され、ブレーキバルブから吐出されたエ
ア圧は、バイパス通路を通してエアマスタに供給され
る。これにより差圧弁の入力側と出力側とが完全に切り
離され、当該差圧弁の出力側から排出側へのエアの漏出
が防止される。
御すると共に切換弁を制御して差圧弁をエアマスタに接
続し、バイパス通路を閉塞する。これにより差圧弁が作
動する即ち、サービスブレーキが作動する前に補助ブレ
ーキが作動して制動エネルギを有効に回収する。ブレー
キバルブの吐出圧が所定圧を超えると差圧弁が開弁し
て、サービスブレーキが作動する。切換弁によりバイパ
ス通路がブレーキマスタに接続されるときには、差圧弁
の出力側が閉塞され、ブレーキバルブから吐出されたエ
ア圧は、バイパス通路を通してエアマスタに供給され
る。これにより差圧弁の入力側と出力側とが完全に切り
離され、当該差圧弁の出力側から排出側へのエアの漏出
が防止される。
【0014】
【実施例】以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて
詳述する。尚、図2と同一部材には、同一符号を付して
ある。図4においてエアブレーキシステム10のブレー
キバルブ11は、入力ポートがエアタンク12に、吐出
ポートがエア通路30により差圧弁13の入力ポート1
3aに接続されており、当該差圧弁13の出力ポート1
3bは、バイパス弁20を介してサービスブレーキ15
のエアマスタ16に接続可能とされている。そして、エ
アマスタ16は、主ブレーキ装置17に接続されてい
る。
詳述する。尚、図2と同一部材には、同一符号を付して
ある。図4においてエアブレーキシステム10のブレー
キバルブ11は、入力ポートがエアタンク12に、吐出
ポートがエア通路30により差圧弁13の入力ポート1
3aに接続されており、当該差圧弁13の出力ポート1
3bは、バイパス弁20を介してサービスブレーキ15
のエアマスタ16に接続可能とされている。そして、エ
アマスタ16は、主ブレーキ装置17に接続されてい
る。
【0015】エア通路30には圧力センサ14が取付ら
れており、差圧弁13にはバイパス通路31が設けられ
ている。バイパス通路31は、一端がエア通路30の圧
力センサ14の下流側に接続されており、他端がバイパ
ス弁20を介してエアマスタ16に接続可能とされてい
る。圧力センサ14、バイパス弁20は、コントロール
ユニット(C/U)9に接続されており、当該コントロ
ールユニット9には補助ブレーキ10が電気的に接続さ
れている。
れており、差圧弁13にはバイパス通路31が設けられ
ている。バイパス通路31は、一端がエア通路30の圧
力センサ14の下流側に接続されており、他端がバイパ
ス弁20を介してエアマスタ16に接続可能とされてい
る。圧力センサ14、バイパス弁20は、コントロール
ユニット(C/U)9に接続されており、当該コントロ
ールユニット9には補助ブレーキ10が電気的に接続さ
れている。
【0016】ブレーキバルブ11は、ブレーキペダル7
の踏込量に応じて開弁しエアタンク12内のエア圧をエ
ア通路30に供給する。差圧弁13は、エア通路30の
エア圧がエアマスタ16の入力側のエア圧よりも高くな
りその差圧が設定圧を超えると開弁してエアマスタ16
にエア圧を供給する。エアマスタ16は、エアタンク1
2から差圧弁13を通して供給されるエア圧に応じて主
ブレーキ装置17を駆動して車輪に制動力を付与する。
圧力センサ14は、エア通路30のエア圧を検出して対
応する圧力信号(ブレーキ信号)を出力してコントロー
ルユニット9に加える。
の踏込量に応じて開弁しエアタンク12内のエア圧をエ
ア通路30に供給する。差圧弁13は、エア通路30の
エア圧がエアマスタ16の入力側のエア圧よりも高くな
りその差圧が設定圧を超えると開弁してエアマスタ16
にエア圧を供給する。エアマスタ16は、エアタンク1
2から差圧弁13を通して供給されるエア圧に応じて主
ブレーキ装置17を駆動して車輪に制動力を付与する。
圧力センサ14は、エア通路30のエア圧を検出して対
応する圧力信号(ブレーキ信号)を出力してコントロー
ルユニット9に加える。
【0017】バイパス弁20は、三方電磁弁でコントロ
ールユニット9により切換制御され、ソレノイド20s
が消勢されているときには復帰スプリングのばね力によ
り位置20Aに切り換えられ、ソレノイド20sが付勢
されると位置20Bに切り換えられる。そして、バイパ
ス弁20は、位置20Aに切り換えられると、差圧弁1
3の出力ポート13bを遮断すると共にバイパス通路3
1とエアマスタ16とを接続し、位置20Bに切り換え
られると、差圧弁13の出力ポート13bとエアマスタ
16とを接続すると共にバイパス通路31を遮断する。
ールユニット9により切換制御され、ソレノイド20s
が消勢されているときには復帰スプリングのばね力によ
り位置20Aに切り換えられ、ソレノイド20sが付勢
されると位置20Bに切り換えられる。そして、バイパ
ス弁20は、位置20Aに切り換えられると、差圧弁1
3の出力ポート13bを遮断すると共にバイパス通路3
1とエアマスタ16とを接続し、位置20Bに切り換え
られると、差圧弁13の出力ポート13bとエアマスタ
16とを接続すると共にバイパス通路31を遮断する。
【0018】コントロールユニット9は、圧力センサ1
4からの信号に応じて補助ブレーキ10を作動させると
共にバイパス弁20を付勢し、通常の減速時にはサービ
スブレーキが作動する前に補助ブレーキ10を作動させ
て制動エネルギを有効に回収させ、急制動時には補助ブ
レーキ10とサービスブレーキ15とを同時に作動させ
て制動力を大きくする。
4からの信号に応じて補助ブレーキ10を作動させると
共にバイパス弁20を付勢し、通常の減速時にはサービ
スブレーキが作動する前に補助ブレーキ10を作動させ
て制動エネルギを有効に回収させ、急制動時には補助ブ
レーキ10とサービスブレーキ15とを同時に作動させ
て制動力を大きくする。
【0019】以下に作用を説明する。ブレーキバルブ1
1は、ブレーキペダル7が解放されているときには閉弁
されており、圧力センサ14は、信号を出力しない。そ
して、コントロールユニット9は、補助ブレーキ10を
非作動状態に保持すると共にバイパス弁20を消勢して
いる。バイパス弁20は、消勢されているときには位置
20Aに切り換えられており、差圧弁13の出力ポート
13bが遮断され、バイパス通路31がエアマスタ16
に接続されている。
1は、ブレーキペダル7が解放されているときには閉弁
されており、圧力センサ14は、信号を出力しない。そ
して、コントロールユニット9は、補助ブレーキ10を
非作動状態に保持すると共にバイパス弁20を消勢して
いる。バイパス弁20は、消勢されているときには位置
20Aに切り換えられており、差圧弁13の出力ポート
13bが遮断され、バイパス通路31がエアマスタ16
に接続されている。
【0020】ブレーキペダル7が僅かに踏み込まれる
と、これに応じてブレーキバルブ11が開弁し、エアタ
ンク12内のエア圧がエア通路30に供給される。この
ときのエア圧は、差圧弁13の設定圧よりも低く、当該
差圧弁13は、閉弁状態に保持されている。圧力センサ
14は、この圧力を検出して対応する信号をコントロー
ルユニット9に加える。
と、これに応じてブレーキバルブ11が開弁し、エアタ
ンク12内のエア圧がエア通路30に供給される。この
ときのエア圧は、差圧弁13の設定圧よりも低く、当該
差圧弁13は、閉弁状態に保持されている。圧力センサ
14は、この圧力を検出して対応する信号をコントロー
ルユニット9に加える。
【0021】コントロールユニット9は、圧力センサ1
4から入力される信号に応じて補助ブレーキ10を作動
させると共に、バイパス弁20を付勢して位置20Bに
切り換え、バイパス通路31を遮断し、差圧弁13の出
力ポート13bとエアマスタ16とを接続する。この結
果、差圧弁13は、入力ポート13a側と出力ポート1
3b側とが完全に遮断され、出力ポート13b側にエア
圧力が供給されなくなり、シール性が保持され、排出ポ
ートからのエア漏れが防止される。このときエアマスタ
16は、作動せず、従って、サービスブレーキ15は、
作動しない。一方、補助ブレーキ10は、圧力センサ1
4から入力される信号に応じてコントロールユニット9
により制御され当該車両を減速させながら制動エネルギ
を有効に回収する。そして、車両は、補助ブレーキ10
のみにより減速される。
4から入力される信号に応じて補助ブレーキ10を作動
させると共に、バイパス弁20を付勢して位置20Bに
切り換え、バイパス通路31を遮断し、差圧弁13の出
力ポート13bとエアマスタ16とを接続する。この結
果、差圧弁13は、入力ポート13a側と出力ポート1
3b側とが完全に遮断され、出力ポート13b側にエア
圧力が供給されなくなり、シール性が保持され、排出ポ
ートからのエア漏れが防止される。このときエアマスタ
16は、作動せず、従って、サービスブレーキ15は、
作動しない。一方、補助ブレーキ10は、圧力センサ1
4から入力される信号に応じてコントロールユニット9
により制御され当該車両を減速させながら制動エネルギ
を有効に回収する。そして、車両は、補助ブレーキ10
のみにより減速される。
【0022】車両が補助ブレーキ10のみによる制動中
にブレーキペダル7が深く踏み込まれると、これに伴い
ブレーキバルブ11が開弁し、エア通路30のエア圧が
上昇する。そして、このエア圧が差圧弁13の開弁圧を
超えると、差圧弁13が開弁してエアマスタ16にエア
圧が供給される。これによりエアマスタ16が主ブレー
キ装置17を駆動して車輪に制動力を付与し、当該車両
が急停車する。このとき補助ブレーキ10も作動してい
る。
にブレーキペダル7が深く踏み込まれると、これに伴い
ブレーキバルブ11が開弁し、エア通路30のエア圧が
上昇する。そして、このエア圧が差圧弁13の開弁圧を
超えると、差圧弁13が開弁してエアマスタ16にエア
圧が供給される。これによりエアマスタ16が主ブレー
キ装置17を駆動して車輪に制動力を付与し、当該車両
が急停車する。このとき補助ブレーキ10も作動してい
る。
【0023】また、バイパス弁20は、何らかの原因に
より非通電状態となると復帰スプリングのばね力により
位置20Aに切り換えられ、バイパス通路31とエアマ
スタ16とが接続される。従って、サービスブレーキ1
5が作動可能となり問題はない。尚、補助ブレーキ10
も作動可能である。
より非通電状態となると復帰スプリングのばね力により
位置20Aに切り換えられ、バイパス通路31とエアマ
スタ16とが接続される。従って、サービスブレーキ1
5が作動可能となり問題はない。尚、補助ブレーキ10
も作動可能である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ブ
レーキバルブからエアマスタに差圧弁のバイパス通路を
介してエア圧を供給するときに前記差圧弁の入力側と出
力側とを完全に切り離すことができ、サービスブレーキ
の作動時に前記差圧弁の排出ポートからのエアの漏れが
無くなり、騒音の低減が図られるという効果がある。
レーキバルブからエアマスタに差圧弁のバイパス通路を
介してエア圧を供給するときに前記差圧弁の入力側と出
力側とを完全に切り離すことができ、サービスブレーキ
の作動時に前記差圧弁の排出ポートからのエアの漏れが
無くなり、騒音の低減が図られるという効果がある。
【図1】制動エネルギ回生システムの概要を示す構成図
である。
である。
【図2】図1の制動エネルギ回生システムを装備した車
両のエアブレーキシステムを示す構成図である。
両のエアブレーキシステムを示す構成図である。
【図3】図2のエアブレーキシステムの差圧弁の断面図
である。
である。
【図4】本発明に係るエアブレーキシステムの一実施例
を示す構成図である。
を示す構成図である。
1 車軸 2 ギヤボックス 3 油圧ポンプ/モータ 4 作動油タンク 5 切換弁 6 アキュームレータ 7 ブレーキペダル 8 アクセルペダル 9 コントロールユニット 10 制動エネルギ回生システム(補助ブレーキ) 11 ブレーキバルブ 13 差圧弁 14 圧力センサ 15 サービスブレーキ 16 エアマスタ 17 主ブレーキ装置 20 バイパス弁
Claims (2)
- 【請求項1】 ブレーキペダルの踏み込み量に応じたエ
ア圧を出力するブレーキバルブとエアマスタとの間の通
路に介装され、前記ブレーキバルブの出力側のエア圧と
前記エアマスタ側のエア圧との差圧が設定圧を超えたと
きに前記ブレーキバルブのエア圧を前記エアマスタ側に
供給可能な差圧弁と、 前記差圧弁に並列に接続され前記ブレーキバルブのエア
圧を前記エアマスタに供給可能なバイパス通路と、 前記差圧弁からのエア圧と前記バイパス通路からのエア
圧との何れか一方を選択的に出力して前記エアマスタに
供給する切換弁と、 前記ブレーキバルブからエア圧が出力されると作動され
る補助ブレーキとを備えた ことを特徴とするエアブレー
キシステム。 - 【請求項2】 前記切換弁を前記バイパス通路からのエ
ア圧を前記エアマスタに供給する状態に付勢する付勢手
段と、 前記付勢手段に抗して前記切換弁を前記差圧弁からのエ
ア圧を前記エアマスタに供給する状態に切り換える弁切
換手段とを有することを特徴とする請求項1に記載のエ
アブレーキシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15952792A JP2871303B2 (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | エアブレーキシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15952792A JP2871303B2 (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | エアブレーキシステム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH061214A JPH061214A (ja) | 1994-01-11 |
JP2871303B2 true JP2871303B2 (ja) | 1999-03-17 |
Family
ID=15695718
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15952792A Expired - Fee Related JP2871303B2 (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | エアブレーキシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2871303B2 (ja) |
-
1992
- 1992-06-18 JP JP15952792A patent/JP2871303B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH061214A (ja) | 1994-01-11 |
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