JP2869194B2 - 安全ベルト用のベルトリトラクタ - Google Patents

安全ベルト用のベルトリトラクタ

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JP2869194B2
JP2869194B2 JP9504804A JP50480497A JP2869194B2 JP 2869194 B2 JP2869194 B2 JP 2869194B2 JP 9504804 A JP9504804 A JP 9504804A JP 50480497 A JP50480497 A JP 50480497A JP 2869194 B2 JP2869194 B2 JP 2869194B2
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
  • Package Frames And Binding Bands (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は安全ベルト用のベルトリトラクタ(巻取り装
置)に関し、該リトラクタは、各々に開口が形成されて
いる2つの平行なリム(肢体)を備えたハウジングと、
ベルトドラムであって、該ドラムの軸線方向端部に設け
られたラチェット歯の組(セット)が前記開口と一様な
間隙を以って該開口内に配設されるに前記ハウジングに
回転自在に装着されるベルトドラムと、荷重受け爪とを
有し、該爪はベルトドラムを選択的にロック(錠止)す
べくドラムのラチェット歯に噛合い可能であり、前記ベ
ルトドラムは、ロック状態でそれに加えられる荷重によ
って、そのラチェット歯が前記リムの開口内に支持され
る迄、ドラム軸線に関して半径方向に移動されるように
なっている。
ベルトドラムがロックすると、該ベルトドラムを介し
て加えられる引張り荷重はベルトドラムを半径方向に変
位させる結果をもたらし、ドラム軸受は降伏するように
設計されている。例えば緊急制動時のように高荷重が作
用する場合、ベルトドラム上のラチェット歯がハウジン
グリム内の開口縁部と接触し、その結果、ベルトドラム
はハウジングに半径方向へもたれかかる。しかしなが
ら、動いてベルトドラムの歯と噛合った爪が周縁方向の
全ロック荷重を担持する。もしもこの噛合いが衝突によ
ってもたらされた場合には、そのようなロック荷重は極
端に高い値をとるであろう。
本発明の一つの目的は、冒頭に述べた型式のベルトリ
トラクタの爪に作用する最大ロック荷重を低減すること
である。
本発明によると、一組の歯が各開口の縁部に形成さ
れ、該一組の歯はラチェット歯の組に対応するように設
備がなされる。この一組の歯は少なくとも1つの支持部
分を有しており、該部分はベルトドラムが高荷重の下で
半径方向に動かされた時にラチェット歯によって塑性変
形されるようになっている。本発明によって、ハウジン
グが周縁方向の荷重の担持に実質的な貢献をするので、
爪はロック荷重の一部を担持するだけで良い。
本発明の一つの好ましい実施例によれば、前記支持部
分は金属ウェブであり、該ウェブは2つの隣接する歯の
間の間隙を充満している。この構成によって、格別に単
純かつ低コストの支持部分の構造が可能となる。
本発明のさらに好適な発展形態は添付の請求の範囲に
記載されている。
次に本発明に好ましい実施例を添付図面を参照して詳
細に説明する。
第1図は本発明に係るベルトリトラクタの静止状態に
おける横方向立面図である。
第2図は爪が噛合った状態における、第1図のベルト
リトラクタの横方向立面図である。
第3図は、ラチェット歯がリムを押している第1図の
ベルトリトラクタを示している。
第4図は、支持部分が塑性変形した第1図のベルトリ
トラクタを示している。
第1図から第4図に、安全ベルトのための本発明に係
るベルトリトラクタ10の横方向立面図が見られる。ベル
トリトラクタはハウジング12を有し、該ハウジングはU
字形状をなし、2つの平行リムおよび中間の接続横断部
分を備えている。図面では、ハウジングのリム14並びに
そのセクション化された中央部分16のみが見えている。
各リムには開口18が形成されている。
ハウジング内には、ベルトドラム20が回転装着され、
該ドラムは、回転軸線Cおよびその端部に形成されたラ
チェット歯22を有している。これらのラチェット歯22
は、ベルトリトラクタの通常の状態においてラチェット
歯22が全ての側で開口18の縁部から間隙を有するよう
に、開口18内に配置されている。ロックされたベルトド
ラムに作用する負荷がある大きさとなる迄、(図示せ
ぬ)軸受はドラムをハウジグ内でほぼ静止した状態で保
持する。
爪30がハウジングに配設されており、第1図に示す通
常の位置から第2図乃至第4図に例示したロック(錠
止)状態へと枢動でき、このロック位置にて、ベルトド
ラム20は、爪30の自由端部がラチェット歯22と噛合うの
でロックし、ベルトウェブ(図示せず)の抜け出し方向
への回転を防止する。ロック爪がラチェット歯22と噛合
う運動は、任意の適当な機構を用いて実現することが出
来る。
ハウジングのリム内の各開口18の縁部は、ロック爪30
付近の部分を除いてほぼ円形であって、歯40が設けられ
ている。歯40は本実施例の場合5つ設けられ、ラチェッ
ト歯22の形状に対応した形態である。そのような一組の
歯40は、ベルトドラム20上のベルト巻き付けの周縁を離
れて同ベルトが延び始める地点から約45°の地点より始
まって約90°の角度範囲に延在している。歯40は、ベル
トドラム20がロックされた時に、ラチェット歯22が歯40
に対して僅かにずらされるように、設置されている。歯
40の高さは、ラチェット歯22の高さの約半分に選定され
ている。ベルト巻出し(巻き解除)方向に見て、歯40の
各最後の歯後部には凹所が設けられている。一組の歯40
のほぼ中心には歯が切られておらず、それにより支持部
分42が構成されている。この支持部分42は、ベルトリト
ラクタのハウジング12の壁の残り部分の厚味より小さな
厚味を有している。すなわち支持部分の厚味は約0.8mm
であり、ハウジングの残りの厚味は約2mmである。
以下に本ベルトリトラクタの作動態様を説明する。第
1図は、本発明に係るベルトリトラクタの通常の状態が
見られる。ベルトドラム20のための軸受装置は、該ドラ
ムのラチェット歯22が全ての側で開口18の縁部から間隔
を置くように保持している。ベルトリトラクタのロック
が始まる場合、既知の態様によって何かが車両速度を感
知して或いはベルトウェブの急な引き出しを感知して誘
起されることにより、ロック爪30は枢動してラチェット
歯22と噛合う。この噛合いが起こると、ベルトドラム20
はハウジング12内で移動しなくなる。このベルトリトラ
クタの状況は、爪が完全噛合い状態で第2図に例示され
ている。
もしも、ベルトドラム20がロックされている状態で、
例えば緊急制動時に生ずる如き増大する荷重がベルトウ
ェブを介してベルトドラムへ作用した場合には、軸線C
に関して半径方向のベルトドラム変位が起り、その変位
中、ドラム軸受装置は弾性状に変形する。そのような変
位によって、一組の歯22のうちの1つの歯が歯40の支持
部分42と噛合って、ベルトドラム12のそれ以上の変位、
従ってその軸受もそれ以上の変形を防止される。このベ
ルトドラムの負荷状態が第3図に示されている。
もしもベルトドラムに作用する負荷がさらに増大する
と、歯40の組の支持部分42が塑性変形し、同時にベルト
ドラム12は軸線Cに関して半径方向へさらに変位する。
そのような事態では、ベルトドラムの軸受が降伏する。
この変位の間に、ベルトドラムは支持部分42の変形によ
る並進と巻出し方向へのベルトドラム12の作用による爪
30を中心として枢動から成る移動を行なう。そのような
移動によって、ベルトドラム12の移動前から歯40に対し
てずらされていた歯22は歯40と正確な噛合いを行なうよ
うになり、ベルトドラム12の変位の最後には、5つのラ
チェット歯22がベルトリトラクタのハウジング12のリム
14の歯40と噛合う結果となる。この状態が第4図に例示
されている。歯の組の最後の歯の後部に形成された凹所
40のために、ラチェット歯22は何らの妨げも無くリム14
の歯と噛合うことができる。支持部分42が塑性変形する
荷重の値はそのような支持部分の寸法をどう選ぶかによ
って単純に左右され得る。本発明の好ましい実施例で
は、この部分の約0.8mmの壁厚はベルトドラム上に約3
〜4kNの負荷が作用した時に支持部分42の降伏をもたら
す。この値は2つの条件によって決まる。すなわち、一
方において、この値は、ベルトリトラクタの通常の作動
時には、例え車両の緊急制動の場合でも、到達されるべ
きではない。何故ならば、さもないと、支持部分42の永
久塑性変形が起こるからである。他方、この値は、例え
ば車両が事故に遭遇した際のように大荷重が作用する場
合には、早期の段階でもラチェット歯22とハウジングの
歯40との噛合いが起って爪30の応力解放が生ずるよう
に、低い値であるべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−283150(JP,A) 実開 昭64−32260(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 22/36 B60R 22/38 B60R 22/40

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】安全ベルト用のベルトリトラクタであっ
    て、2つの平行なリム(14)を備えたハウジングを有
    し、該リムの各々には開口(18)が形成され、リトラク
    タはまたベルトドラム(20)を有し、該ドラムはドラム
    軸線方向端部に設けられたラチェット歯のセット(22)
    が全周にわたって前記開口(18)から間隙をもって該開
    口内に配設されるように、ハウジング(12)内に回転自
    在に装着され、リトラクタがさらに荷重担持爪(30)を
    有し、該爪はベルトドラム(20)を選択的にロックすべ
    くベルトドラムのラチェット歯(22)と噛合うことが可
    能であり、前記ベルトドラム(20)は、該ベルトドラム
    のラチェット歯(22)がリム(14)の開口(18)内側に
    当接する迄、ロック状態で該ドラムに加えられる荷重に
    よって該ベルトドラムの半径方向に移動するようにされ
    ているベルトリトラクタにおいて、前記各開口(18)の
    縁部に一組の歯(40)が形成され、該一組の歯は前記ラ
    チェット歯(22)のセットに対応するも少なくとも1つ
    の支持部分(42)を有しており、該部分はベルトドラム
    (20)が高荷重の下で半径方向に移動した時にはラチェ
    ット歯(22)によって塑性変形されるようになっている
    ことを特徴とするベルトリトラクタ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のベルトリトラクタにおい
    て、前記支持部分は2つの隣接する歯(40)の間の間隙
    を充満する金属ウェブ(42)によって構成されているこ
    とを特徴とするベルトリトラクタ。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のベルトリトラクタにおい
    て、前記リム(14)の壁厚は前記金属ウェブ(42)の位
    置にて局部的に減少していることを特徴とするベルトリ
    トラクタ。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のベルトリトラクタにおい
    て、前記リム(14)の壁厚は前記金属ウェブ(42)の位
    置において約2mmから約0.8mmへ減少していることを特徴
    とするベルトリトラクタ。
  5. 【請求項5】請求項1から請求項4のいずれか一項に記
    載のベルトリトラクタにおいて、前記歯(40)はベルト
    ドラム(20)上のベルト巻き付けの周縁におけるベルト
    巻出し地点より、約45°の地点から始まって約90°の角
    度範囲を延びていることを特徴とするベルトリトラク
    タ。
  6. 【請求項6】請求項1から請求項5のいずれか一項に記
    載のベルトリトラクタにおいて、前記歯(40)の高さは
    前記ラチェット歯(22)の高さの約半分に過ぎないこと
    を特徴とするベルトリトラクタ。
  7. 【請求項7】請求項1から請求項6のいずれか一項に記
    載のベルトリトラクタにおいて、前記歯(40)の各組は
    5つの歯を有し、前記支持部分(42)はそれぞれ歯の各
    組(40)の中央における間隙を充満していることを特徴
    とするベルトリトラクタ。
  8. 【請求項8】請求項1から請求項7のいずれか一項に記
    載のベルトリトラクタにおいて、ベルトの巻き出し方向
    に眺めて、歯の各組(40)の最後の歯の後部には凹所が
    設けられていることを特徴とするベルトリトラクタ。
JP9504804A 1995-07-03 1996-07-01 安全ベルト用のベルトリトラクタ Expired - Lifetime JP2869194B2 (ja)

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BR (1) BR9606462A (ja)
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WO (1) WO1997002163A1 (ja)

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