JP3691953B2 - シートベルトリトラクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はシートベルトリトラクタに関し、特に、巻取りドラムの胴部の外周部に設けられたエネルギー吸収用の変形部材が、ウエビングと胴部とで挟圧されて縮径方向へ変形したことを報知する報知部材を設けたシートベルトリトラクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車に装備されるシートベルトリトラクタにおいては、巻取りドラムから引出されたウエビングを、シートに着座している乗員の腰部や胸部等にセットするようになっており、車両衝突等による車両緊急時には、緊急ロック機構により巻取りドラムが回転不能にロックされて、巻取りドラムからのウエビングの引出しが阻止され、そのウエビングにより乗員がステアリングホイールやフロントウインド等へ2次衝突しないように拘束される。
【0003】
しかし、車両緊急時において、車両の減速度が非常に大きく乗員に作用する慣性力が非常に大きくなる場合には、乗員がウエビングから受ける荷重が非常に大きくなり望ましくない。そこで、一般的なシートベルトリトラクタには、緊急ロック機構により巻取りドラムの回転がほぼロックされ、ウエビングに作用する荷重が大きくなると、エネルギーを吸収しつつウエビングを徐々に引出し、乗員に作用する荷重を緩和するエネルギー吸収機構が設けられている。
【0004】
従来、エネルギー吸収機構としての挟持機構を備えたシートベルトリトラクタにおいては、車両緊急時に緊急ロック機構が作動したとき、挟持機構により巻取りドラムから延びるウエビングの途中部が挟持され、ウエビングの張力が大きい場合には、ウエビングが挟持機構で挟持されたまま摩擦力に抗して滑り、エネルギーが吸収されるように構成してある。
【0005】
ところで、この種のシートベルトリトラクタにおいては、エネルギー吸収の為に、緊急ロック機構によりロックされたウエビングを巻取りドラムから徐々に引出すことが必要である。そこで、巻取りドラムの胴部の外周側に変形部材を設け、この変形部材をウエビングと巻取りドラムの胴部とで挟圧して縮径方向へ変形させ、巻取りドラムからウエビングを引出せるようにしたものも実用に供されている。
【0006】
例えば、特開平7−101310号公報のシートベルトリトラクタにおいては、略シート状のホイール部材が巻取りドラムの胴部に巻付けられ、ホイール部材にウエビングが巻付けられている。ホイール部材の内面側には、巻取りドラムの軸心直交方向へ突出する複数の円筒部が形成され、ウエビングに大きな荷重が作用したとき、複数の円筒部がウエビングと巻取りドラムの胴部とで挟圧されて縮径方向へ変形又は圧壊するようになっている。
【0007】
また、特開平7−277136号公報のシートベルトリトラクタにおいては、巻取りドラムの胴部に径方向外側へ張出した複数の環状の塑性変形部が一体形成され、それら塑性変形部の外周面にシート状のプロテクタが巻付けられ、その外周側にウエビングが巻付けられている。ウエビングに大きな荷重が作用すると、複数の塑性変形部がウエビングと巻取りドラムの胴部とで挟圧され縮径方向へ変形するようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記公報のシートベルトリトラクタでは、ホイール部材やプロテクタ等の内側に円筒部や塑性変形部が位置し、それらの外周側にウエビングが巻付けられる関係上、車両の衝突等により変形部材が塑性変形した後において、変形部材が変形したことを確認することが難しい。そのため、シートベルトリトラクタの交換の要否を判断することが難しく、変形部材が変形した状態でシートベルトリトラクタを使用する場合、車両緊急時、緊急ロック機構でロックされた巻取りドラムからウエビングが殆ど引出されないので、所期の衝撃吸収作用を得ることができない。
【0009】
更に、前記公報のシートベルトリトラクタでは、ホイール部材やプロテクタ等巻取りドラムと別体部品を設けなければならないため、部品数が多くなり、構造が複雑化し製作コストも高価になり、その変形部材を巻取りドラムに組付ける組付け作業が面倒になるという問題がある。
【0010】
本発明の目的は、ウエビングと巻取りドラムの胴部とで挟圧されて縮径方向へ変形する変形部材を設けたシートベルトリトラクタにおいて、変形部材が変形したことを簡単・確実に確認できるようにすること、構造を簡単化し製作コストを安価にすること、組付け作業を簡単化すること、等である。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1のシートベルトリトラクタは、ハウジングの1対の側壁間に配設されウエビングを巻取る巻取りドラムと、巻取りドラムに巻付けられたウエビングの内側に位置するように巻取りドラムの胴部の外周側に設けられ且つウエビングの荷重が所定値以上になるとウエビングと巻取りドラムの胴部とで挟圧されて縮径方向へ変形する変形部材とを備えたシートベルトリトラクタにおいて、前記巻取りドラムの胴部と変形部材の間に、変形部材の縮径方向への変形により巻取りドラムのフランジを貫いて突出してハウジングの側壁に当接し、変形部材が変形したことを報知する報知部材を設けたことを特徴とするものである。
【0012】
車両衝突等の車両緊急時、何らかの緊急ロック機構により巻取りドラムの回転がロックされ、ウエビングの荷重が所定値以上になると、変形部材がウエビングと巻取りドラムの胴部とで挟圧されて縮径方向へ変形し、その変形により報知部材が巻取りドラムのフランジを貫いて突出しハウジングの側壁に当接する。変形部材の変形によりエネルギー吸収がなされ、乗員に作用する衝撃が緩和される。
【0013】
変形部材が縮径方向へ一度変形すると、その後、報知部材がハウジングの側壁に当接した状態が保持され、報知部材とハウジングの側壁の間に作用する摩擦力により巻取りドラムが回動しにくくなり、ウエビングの巻取りドラムからの引出しや巻取りがスムースにいかなくなるため、或いは、巻取りドラムが回動する際にそれらの接触異音が発生するため、変形部材が変形したことを簡単且つ確実に確認できるようになる。
【0014】
請求項2のシートベルトリトラクタは、請求項1の発明において、前記報知部材は、変形部材の縮径方向への変形により伸長する伸長部を有し、巻取りドラムの軸心方向向きに配設されたことを特徴とするものである。従って、変形部材がウエビングと巻取りドラムの胴部とで挟圧されて縮径方向へ変形すると、報知部材の伸長部が伸長して、報知部材の長さが長くなり、報知部材の少なくとも一端部が巻取りドラムのフランジを確実に貫いて突出してハウジングの側壁に当接する。その他請求項1と同様の作用を奏する。
【0015】
請求項3のシートベルトリトラクタは、請求項2の発明において、前記巻取りドラムの1対のフランジに、報知部材の伸長部が伸長した際に報知部材の両端部により破断される1対の脆弱部を夫々設けたことを特徴とするものである。従って、変形部材が縮径方向へ変形しないとき、報知部材の両端部がフランジから突出してハウジングの側壁に当接するのを防止し、変形部材がウエビングと巻取りドラムの胴部とで挟圧されて縮径方向へ変形すると、報知部材の伸長部が伸長した報知部材の両端部が、巻取りドラムの1対の脆弱部を破断してフランジから突出してハウジングの側壁に当接する。その他請求項2と同様の作用を奏する。
【0016】
請求項4のシートベルトリトラクタは、請求項1〜3の何れか1項の発明において、前記巻取りドラムは、その軸心方向の途中部で分割された1対の巻取りドラム分割体からなり、各巻取りドラム分割体には、変形部材の対応する部分が一体形成されたことを特徴とするものである。
【0017】
各巻取りドラム分割体に変形部材の対応する部分を一体形成したので、巻取りドラムの胴部に装着する変形部材を別途設けなくてもよいため構造が簡単化し、更に、巻取りドラムの胴部と変形部材の間に報知部材を簡単・確実に装着できるため、シートベルトリトラクタの組付けが著しく簡単化する。しかも、変形部材の対応する部分と各巻取りドラム分割体を、射出成形により一体成形することが可能になるため、製作コストも格段に低減する。その他請求項1〜3の何れか1項と同様の作用を奏する。
【0018】
請求項5のシートベルトリトラクタは、請求項4の発明において、前記変形部材は、巻取りドラムの胴部の外周部からほぼ径方向外側へ延びる矩形板状の複数の起立部と、少なくとも1対の起立部の先端部を連結する部分円筒状の架橋部を有することを特徴とするものである。
【0019】
従って、ウエビングを架橋部の外周部に滑らかに巻付けることができるとともに、ウエビングの荷重が所定値以上になったとき、ウエビングと巻取りドラムの胴部とで挟圧された複数の起立部を倒して変形部材を縮径方向へ変形させることができる。しかも、前記起立部と架橋部を有する巻取りドラム分割体を、射出成形により容易に一体成形することが可能になる。その他請求項4と同様の作用を奏する。
【0020】
請求項6のシートベルトリトラクタは、請求項5の発明において、少なくとも前記変形部材の架橋部に連結される各起立部は、巻取りドラムの径方向に対してウエビング引出し方向へ約5〜15度傾斜していることを特徴とするものである。従って、ウエビングの荷重が所定値以上になったとき、ウエビングと巻取りドラムの胴部とで挟圧された複数の起立部をウエビング引出し方向へ確実に倒して、変形部材を縮径方向へ変形させることができる。起立部の傾斜角を5度未満にすると、変形促進機能が乏しくなり、起立部の傾斜角を15度より大きくすると、小さな荷重で変形するためエネルギー吸収性能が低下する。その他請求項5と同様の作用を奏する。
【0021】
請求項7のシートベルトリトラクタは、請求項5又は6の発明において、前記1対の起立部とこの1対の起立部を連結する架橋部の内側に、報知部材を収容する収容部が形成されたことを特徴とするものである。従って、報知部材を収容する為の収容部を特別に形成しなくても、報知部材を巻取りドラムの胴部と変形部材の間に確実に配設することができ、構造が簡単化する。その他請求項5又は6と同様の作用を奏する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本実施形態は、車両緊急時、緊急ロック機構により巻取りドラムの回転をロックするとともに、挟持機構により巻取りドラムから延びるウエビングの途中部を挟持し、ウエビングが挟持機構の挟持部から作用する挟持摩擦力に抗して滑ることでエネルギー吸収を行うシートベルトリトラクタに、本発明を適用した場合の例である。但し、図1における前後左右を前後左右として説明する。
【0023】
図1〜図3に示すように、シートベルトリトラクタ1は、車体に固定される金属製のハウジング2、ハウジング2に回転自在に支持された巻取軸3、巻取軸3を常時巻取り方向へ回動付勢する回動付勢機構(図示略)、車両衝突等の車両緊急時に巻取軸3の回転をロックする緊急ロック機構4、ハウジング2内において巻取軸3に外嵌装着されウエビングWを巻取る合成樹脂製の巻取りドラム5、巻取りドラム5の胴部51,61の外周側に設けられた合成樹脂製の変形部材6、変形部材6が変形したことを報知する報知部材7、緊急ロック機構4が作動したとき巻取りドラム5から延びるウエビングWの途中部をエネルギー吸収可能に挟持する挟持機構8等で構成されている。
【0024】
図1に示すように、ハウジング2は、左側壁10と、右側壁11と、左側壁10と右側壁11の後上部を連結する後上壁部12と、左側壁10と右側壁11の後下部を連結する後下壁部13とを一体形成してなり、後上壁部12と後下壁部13とがボルト等で車体に固定される。左側壁10と右側壁11の前端部は、左右方向向きのバー部材14により連結され補強されている。
【0025】
左側壁10と右側壁11には、巻取りドラム5よりも小径の円形開口15,16が同心状に形成され、その上側に枢支孔17,18が同心状に形成されている。右側壁11には、枢支孔18の後下側に湾曲状の軸挿通孔19が形成され、右面下部に緊急ロック機構4のパウル35とホルダ42が装着されている。後上壁部12と後下壁部13の間には矩形状の開口2aが形成され、図示していないが、巻取りドラム5にウエビングWが殆ど巻取られると、径が大きくなるウエビングWの後端部分が開口2a内に達し、ハウジング2と相互干渉しないようになっている。
【0026】
図3に示すように、巻取軸3は、巻取りドラム5の略矩形断面の挿通孔53,63に挿通可能に形成され、その右端部分に緊急ロック機構4のラチェットホイール30が一体形成され、その右端部に連結軸部21が一体形成されている。巻取軸3にはウエビング挿通孔20が形成され、このウエビング挿通孔20にウエビングWの基端部分が挿通され、ウエビングWの基端部のループ部に内嵌された被係止部材が、ウエビング挿通孔20に挿通不能になり巻取軸3に係止され固定される。巻取軸3の先端部には1対の係合溝22が形成されている。
【0027】
前記緊急ロック機構4について説明する。
図1〜図3に示すように、緊急ロック機構4は、車両緊急時に巻取軸3を介して巻取りドラム5の回転をロックし、巻取りドラム5の回転によるウエビングWの引出しを阻止する機構で、巻取軸3に一体形成されたラチェットホイール30と、ウエビングWの急激な引出しに感応してラチェットホイール30の回転をロックする第1ロック機構と、車両の急減速に感応してラチェットホイール30の回転をロックする第2ロック機構を有する。尚、緊急ロック機構4は、ハウジング2の右側壁11に固定されるカバー部材4aでカバーされる。
【0028】
第1ロック機構は、ハウジング2の右側壁11に固着の軸部36に回動可能に枢支され且つラチェットギヤ30aに係合可能なパウル35と、巻取軸3の連結軸部21に枢支されパウル35をラチェットギヤ30aに対して係合・係合解除方向に案内するガイド部37aが形成されたクラッチ部材37と、連結軸部21に連結されクラッチ部材37の筒部37bに収容されたロックアームベース45と、このロックアームベース45に揺動可能に支持されクラッチ部材37の筒部37bの内部に形成された内歯37cに係合する突起38aが形成され且つ通常時はこの突起38aが内歯37cに係合しない方へ付勢されたロックアーム38と、連結軸部21に枢支されリベット41で抜け止めされたロッキンクギヤ40と、ロックアーム38に当接しロッキングギヤ40に摩擦結合されたロックアームガイド(図示略)等で構成されている。
【0029】
通常状態において、パウル35は、捩じりバネ39によりラチェットギヤ30aに係合しない非係合位置に回動付勢され、急激にウエビングWが引出され連結軸部21が回動すると、ロックアームベース45に対してロッキングギヤ40の回転遅れが生じ、ロックアームガイドも回転遅れが生じる。その結果、ロックアーム38はバネ力に抗して回転し、その突起38aが内歯37cに係合する。すると、クラッチ部材37が回動し、クラッチ部材37のガイド部37aにガイドされパウル35が捩じりバネ39の付勢力に抗して回動してラチェットギヤ30aに係合し、ラチェットホイール30とともに巻取軸3を介して巻取りドラム5の回転がロックされる。
【0030】
第2ロック機構は、第1ロック機構と共通のパウル35及びクラッチ部材37及びロックアームベース45及びロックアーム38及びロックアーム38の右側において連結軸部21に枢支されリベット41で抜け止めされたロッキングギヤ40と、ハウジング2の右側壁10に固定されたホルダ42と、ホルダ42に収容された球状の慣性質量体43と、ホルダ42に揺動可能に連結され且つロッキングギヤ40に係合可能な揺動レバー44を有する。
【0031】
通常状態において、ロッキングギヤ40は摩擦力を介して巻取軸3の連結軸部21と一体的に回動し、車両が急減速すると、ホルダー42に収容されている慣性質量体43が移動し、揺動レバー44が揺動してロッキングギヤ40に係合し、ロッキングギヤ40の回転がロックされる。すると、ロッキングギヤ40のロックアームガイドに対するロックアーム38の相対回転によりその突起38aが内歯37cに係合してクラッチ部材37が回動し、前記同様、ラチェットホイール30とともに巻取軸3を介して巻取りドラム5の回転がロックされる。
【0032】
尚、前記回動付勢機構は、ハウジング2の左側に設けられ、巻取軸3を介して巻取りドラム5を回動付勢するように構成してあるが、周知のものであるためその詳細な説明を省略する。
【0033】
前記巻取りドラム5、変形部材6、報知部材7について説明する。
図4〜図9に示すように、巻取りドラム5は、その軸心方向の途中部で約1:2に分割された巻取りドラム左分割体50と巻取りドラム右分割体60からなり、各巻取りドラム分割体50,60の胴部51,61の外周部に、変形部材6に対応する変形部材分割部70,75が夫々一体形成されている。尚、巻取りドラム左分割体50と巻取りドラム右分割体60の分割位置、つまりそれらの長さに関しては、適宜変更することが可能である。
【0034】
図6、図7に示すように、巻取りドラム左分割体50は、胴部51とその左端部に一体形成されたフランジ52を有し、胴部50には、巻取軸3が挿通する挿通孔53と、胴部50の全長に亙って挿通孔53に外周側から連通する開口54,55が対向状に形成されている。胴部51の右端部には、右方へ突出する1対のピン部56と、1対の係合部57が形成されている。
【0035】
また、胴部51には、外周側から挿通孔53の端部に直交状に連通するピン孔51aが形成され、挿通孔53に巻取軸3の左部を挿通した状態で、ピン状の杭51bをピン孔51aに圧入し巻取軸3の係合溝22に係合させることで、巻取りドラム左分割体50に対して巻取軸3が抜止めされる。フランジ52には、報知部材7が軸方向へ伸長するとき報知部材7の左端部により破断可能な脆弱部58が形成され、その脆弱部58には報知部材7の左端部の1対の爪部81が係合する1対の係合孔59が形成されている。
【0036】
一方、図8、図9に示すように、巻取りドラム右分割体60は、胴部61とその右端部に一体形成されたフランジ62を有し、胴部61には、巻取軸3の右部が挿通する挿通孔63と、胴部61の全長に亙って挿通孔63に外周側から連通する開口64,65が対向状に形成されている。胴部61の左端部には、突出する1対の係合爪66と、1対のピン孔67が形成されている。フランジ62には、報知部材7が軸方向へ伸長するとき報知部材7の右端部により破断可能な脆弱部68が形成され、その脆弱部68には報知部材7の右端部の1対の爪部81が係合する1対の係合孔69が形成されている。
【0037】
巻取りドラム左分割体50の1対のピン部56が、巻取りドラム右分割体60の1対のピン孔67に挿入され、巻取りドラム右分割体60の1対の係合爪66が、巻取りドラム左分割体50の1対の係合部57に係合して、巻取りドラム左分割体50と巻取りドラム右分割体60が一体的に連結され、胴部51,61、挿通孔53,63、開口54,64、開口55,65が夫々連結状態になる。
【0038】
図4〜図9に示すように、前記変形部材6は、巻取りドラム5に巻付けられたウエビングWの内側に位置するように巻取りドラム5の胴部51,61の外周部に設けられ且つウエビングWの荷重が所定値以上になるとウエビングWと胴部51,61とで挟圧されて縮径方向へ変形する部材であり、巻取りドラム分割体50,60に夫々一体形成された変形部材左分割部70と変形部材右分割部75からなる。
【0039】
図6、図7に示すように、変形部材左分割部70は、巻取りドラム左分割体50の胴部51の外周部からほぼ径方向外側へ延びる矩形板状の複数の起立部71a〜71iと、2対の起立部71b,71c、71d,71eの先端部を夫々連結する部分円筒状の架橋部72a,72bを有し、1対の起立部71b,71cと架橋部72aの内側に、報知部材7の左部を収容する収容部73が形成され、収容部73の左端に前記脆弱部58が位置している。
【0040】
図8、図9に示すように、変形部材右分割部75は、巻取りドラム右分割体60の胴部61の外周部からほぼ径方向外側へ延びる矩形板状の複数の起立部76a〜76jと、4対の起立部76b,76c、71d,71e、76f,76g、76h,76iの先端部を夫々連結する部分円筒状の架橋部77a〜77dを有し、1対の起立部76b,76cと架橋部77aの内側に、報知部材7の右部を収容する収容部78が形成され、収容部78の右端に前記脆弱部68が位置している。
【0041】
図6、図8に示すように、変形部材左分割部70の起立部71b〜71e,71g〜71iと、変形部材右分割部75の起立部76b〜76jは、巻取りドラム5の径方向に対して矢印で示すウエビング引出し方向へ約10度傾斜している。巻取りドラム左分割体50と巻取りドラム右分割体60が一体的に連結されると、変形部材左分割部70と変形部材左分割部75の対応する起立部及び架橋部等が略連続的になる。
【0042】
尚、起立部71a,71fは、巻取りドラム5の径方向に対して矢印で示すウエビング引出し方向へ傾斜していないが、前記起立部同様に傾斜させることも可能である。尚、変形部材6の設計如何により、変形部材6が縮径方向へ変形するウエビングWの荷重を適宜設定することが可能である。
【0043】
図5、図10、図11に示すように、前記報知部材7は、巻取りドラム5の胴部51,61と変形部材6の間に設けられ、変形部材6の縮径方向への変形により巻取りドラム5を貫いて突出してハウジング2の10,11側壁に当接し、変形部材6が変形したことを報知するように構成されている。
【0044】
前記報知部材7は、本実施形態の場合、アルミニウム板のバー部材からなり、この報知部材7は、変形部材6の縮径方向への変形により伸長する2つの屈曲状の伸長部80を有し、前記変形部材6の収容部73,78に収容され巻取りドラム5の軸心方向向きに配設されている。報知部材7は巻取りドラム5の胴部51,61と略同じ長さを有し、報知部材7の左右両端部には、1対の爪部81が夫々形成され、収容部73,78に収容された報知部材7の1対の爪部81は前記脆弱部58,68が形成された1対の係合孔59,69に夫々係合されている。
【0045】
前記挟持機構8について簡単に説明する。
図1、図2、図12〜図14に示すように、挟持機構8は、ハウジング2の1対の側壁10,11にそれらの間において一端部が枢支されたアーム90と、アーム90の他端部に回動可能に連結された可動クランプ部材91と、ハウジング2の後上壁部12の前面に固着され可動クランプ部材91と協働してウエビングWを挟持可能な固定クランプ部材92と、緊急ロック機構4に作動的に連結され且つその上端部がアーム90の他端部に回動可能に連結された作動部材93等を有する。
【0046】
アーム90の一端部には枢支軸90aが挿通され、その枢支軸90aの端部がアーム90の端部から突出し、ハウジング2の1対の側壁10,11の枢支孔17,18に回動可能に枢支されている。アーム90の他端部には右方へ突出する軸部90bが固着され、この軸部90bが右側壁11の軸挿通孔19を挿通して右方へ延び、その右端部分に作動部材93の上端部が枢支されている。
【0047】
通常状態では、作動部材93がコイルバネ94により付勢され、固定クランプ部材92と可動クランプ部材91の間に隙間があるが、車両緊急時、緊急ロック機構4が作動すると、作動部材93がコイルバネ94の付勢力に抗して上方へ移動して、アーム90が可動クランプ部材91とともに枢支軸90a回りに上側へ揺動し、可動クランプ部材91と固定クランプ部材92とでウエビングWが挟持される。
【0048】
前記シートベルトリトラクタ1の作用について説明する。
通常の状態では、緊急ロック機構4が作動せず、図12に示すように、挟持機構8により巻取りドラム5から延びるウエビングWの途中部が挟持されず、ウエビングWを巻取りドラム5から自由に引出することができる。ウエビングWを乗員の胸部や腰部等にセットした状態において、車両衝突等の車両緊急時、緊急ロック機構4により、巻取軸3を介して巻取りドラム5の回転がロックされると、その直後に、図13に示すように、挟持機構8により、巻取りドラム5から延びるウエビングWの途中部が挟持され、そのウエビングWにより乗員が拘束される。
【0049】
その後、乗員を拘束しているウエビングの荷重が急激に上昇すると、挟持機構8により挟持されたウエビングが、クランプ部材91,92から作用する挟持摩擦力に抗して滑り出してエネルギーを吸収し、さらに巻取りドラム5に巻付けられているウエビングWの荷重が所定値以上になると、図14に示すように、変形部材6がウエビングWと胴部51,61とで挟圧されてエネルギー吸収を行いながら縮径方向へ変形し、その変形とウエビングWの巻締まりとでウエビングWが徐々に引出され、乗員に作用する衝撃が緩和される。その後、変形部材6が縮径方向へ完全に変形した状態では、巻取りドラム3からウエビングWが殆ど引出されなくなり、そのウエビングWで乗員が確実に拘束される。
【0050】
このシートベルトリトラクタ1においては、図10の状態から、変形部材6がウエビングWと巻取りドラム5の胴部51,61とで挟圧されて縮径方向へ変形すると、その変形により報知部材7の2つの伸長部80が塑性変形して伸長し、報知部材7の長さが長くなるため、図11に示すように、報知部材7の両端部が巻取りドラム5の1対の脆弱部58,68を破断し、巻取りドラム5のフランジ52,62を貫いて突出してハウジング2の側壁10,11に強力に当接する。
【0051】
変形部材6が縮径方向へ一旦変形すると、その後は報知部材7の両端部がハウジング2の側壁10,11に強力に当接した状態が保持され、報知部材7と側壁10,11の間に作用する摩擦力により巻取りドラム5が回動しにくくなり、ウエビングWの巻取りドラム5からの引出し、ウエビングWの巻取りドラム5への巻取りがスムースにいかなくなるため、或いは、巻取りドラム5が回動する際に異音が発生するため、変形部材6が変形したことを簡単且つ確実に確認でき、その結果、シートベルトリトラクタの交換の要否を容易に判断することができる。
【0052】
更に、巻取りドラム5はその軸心方向の途中部で分割された1対の巻取りドラム分割体50,60からなり、各巻取りドラム分割体50,60に変形部材の対応する変形部材分割部70,75を一体形成したので、変形部材を別体の部品に構成する場合と比べて部品数が少なくなり、構造が簡単化する。更に、胴部51,61と変形部材6の間の収容部73,78に報知部材7を簡単・確実に装着できるため、シートベルトリトラクタ1の組付け作業を簡単化でき、各巻取りドラム分割体50,60を、射出成形により一体成形することが可能になるため、製作コストを格段に低減することができる。
【0053】
また、変形部材8の起立部71b〜71e,71g〜71i,76b〜76jを、巻取りドラム3の径方向に対してウエビング引出し方向へ約5〜15度傾斜させたので、ウエビングWの荷重が所定値A1以上になると、ウエビングWと巻取りドラム5の胴部51,61とで挟圧された起立部71b〜71e,71g〜71i,76b〜76jがウエビング引出し方向へ確実に倒れ、変形部材8を縮径方向へ確実に変形させることができる。尚、起立部71b〜71e,71g〜71i,76b〜76jの傾斜角を5度未満にすると、起立部71b〜71e,71g〜71i,76b〜76jが倒れにくくなり、変形部材6が変形しにくくなり、起立部71b〜71e,71g〜71i,76b〜76jの傾斜角を15度より大きくすると、起立部71b〜71e,71g〜71i,76b〜76jが倒れ易くなり、変形部材6を介してエネルギー吸収性能が低下する。
【0054】
前記実施形態を部分的に変更した変形例について説明する。
1〕ハウジング2の少なくとも一方の側壁10,11に、例えばエンボス加工等によりその側面から巻取りドラム5側へ突出する突出部を形成し、報知部材3が側壁10,11に当接した状態において、巻取りドラム5を回動させた際、報知部材3の端部を突出部に接触させて、変形部材6が変形したことを検知できる感度を高めるようにしてもよい。
【0055】
2〕巻取りドラム5及び巻取りドラム5に一体形成された変形部材6の代わりに、既存の巻取りドラム及び巻取りドラムの外周側に巻付けられる変形部材を適用し、その巻取りドラムの胴部と変形部材の間に、報知部材7を配設するように構成してもよく、この場合も、前記実施形態同様に、変形部材6が変形したことを簡単且つ確実に確認することが可能になる。
【0056】
3〕前記実施形態では、変形部材の縮径方向への変形を介して、報知部材7の両端部を、巻取りドラム5を貫いて突出させハウジング2の側壁10,11に当接させるようにしてあるが、報知部材7の一端部だけを、巻取りドラム5を貫いて突出させハウジング2の側壁10(又は11)に当接させるようにしてもよい。
【0057】
4〕報知部材7に関して、報知部材7の伸長部80を1つ形成してもよく、3つ以上形成してもよい。また、報知部材7はアルミニウム以外の金属材料或いは合成樹脂材料で構成してもよく、その伸長部は塑性変形を介して伸長する構造でもよく、また弾性変形を介して伸長する構造でもよい。報知部材7はロッド状のものでもよい。
【0058】
5〕フランジ52,62に設けられた脆弱部58,68に関しては、通常状態において報知部材7を所定位置に確実に保持することが可能であれば省略可能である。また、フランジ52,62と一体形成された脆弱部58,68の代わりに、例えば、テープ状の脆弱部を固着するように構成してもよい。
6〕緊急ロック機構4並びに挟持機構8においては、前記実施形態のものが必須のものではなく、種々の構造の緊急ロック機構、挟持機構を適用可能である。
【0059】
7〕変形部材6の形状、構造を適切に設定することにより、前記挟持機構8を省略することも可能である。
8〕尚、本発明のシートベルトリトラクタにおいては、前記実施形態で説明した構造のシートベルトリトラクタに限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を付加した形態で実施可能である。
【0060】
【発明の効果】
請求項1のシートベルトリトラクタによれば、巻取りドラムの胴部と変形部材の間に、変形部材の縮径方向への変形により巻取りドラムのフランジを貫いて突出してハウジングの側壁に当接し、変形部材が変形したことを報知する報知部材を設けたので、変形部材が縮径方向へ一旦変形すると、報知部材がハウジングの側壁に当接し、それらの間に作用する摩擦力により巻取りドラムが回動しにくくなり、ウエビングの巻取りドラムからの引出や巻取りがスムースにいかなくなるため、或いは、巻取りドラムが回動する際にそれらの接触異音が発生するため、変形部材が変形したことを簡単且つ確実に確認でき、その結果、シートベルトリトラクタの交換の要否を容易に判断することができる。
【0061】
請求項2のシートベルトリトラクタによれば、請求項1と同様の効果を奏するが、報知部材は変形部材の縮径方向への変形により伸長する伸長部を有し、その報知部材を巻取りドラムの軸心方向向きに配設したので、変形部材がウエビングと巻取りドラムの胴部とで挟圧されて縮径方向へ変形すると、報知部材の伸長部が伸長し、報知部材の長さが長くなるため、報知部材の少なくとも一端部が巻取りドラムのフランジを確実に貫いて突出してハウジングの側壁に当接する。
【0062】
請求項3のシートベルトリトラクタによれば、請求項2と同様の効果を奏するが、巻取りドラムの1対のフランジに、報知部材の伸長部が伸長した際に報知部材の両端部により破断される1対の脆弱部を夫々設けたので、変形部材が縮径方向へ変形しないとき、報知部材の両端部がフランジから突出するのを確実に防止でき、変形部材がウエビングと巻取りドラムの胴部とで挟圧されて縮径方向へ変形すると、変形部材の伸長部が伸長した報知部材の両端部が脆弱部を破断してフランジから突出しハウジングの側壁に確実に当接する。
【0063】
請求項4のシートベルトリトラクタによれば、請求項1〜3の何れか1項と同様の効果を奏するが、巻取りドラムはその軸心方向の途中部で分割された1対の巻取りドラム分割体からなり、各巻取りドラム分割体に変形部材の対応する部分を一体形成したので、巻取りドラムの胴部に装着される変形部材を別途設けなくてもよいため構造が簡単化し、更に、巻取りドラムの胴部と変形部材の間に報知部材を簡単・確実に装着できるため、シートベルトリトラクタの組付けを簡単化でき、しかも、変形部材の対応する部分と各巻取りドラム分割体を、射出成形により一体成形することが可能になるため、製作コストを格段に低減できる。
【0064】
請求項5のシートベルトリトラクタによれば、請求項4と同様の効果を奏するが、変形部材は、巻取りドラムの胴部の外周部からほぼ径方向外側へ延びる矩形板状の複数の起立部と、少なくとも1対の起立部の先端部を連結する部分円筒状の架橋部を有するので、ウエビングの荷重が所定値以上になったとき、ウエビングと巻取りドラムの胴部とで挟圧された複数の起立部を倒して変形部材を縮径方向へ確実に変形させることができ、しかも、前記起立部と架橋部を有する巻取りドラム分割体を、射出成形により容易に一体成形することができる。
【0065】
請求項6のシートベルトリトラクタによれば、請求項5と同様の効果を奏するが、少なくとも変形部材の架橋部に連結される各起立部を、巻取りドラムの径方向に対してウエビング引出し方向へ約5〜15度傾斜させたので、ウエビングの荷重が所定値以上になったとき、ウエビングと巻取りドラムの胴部とで挟圧された複数の起立部をウエビング引出し方向へ確実に倒して、変形部材を縮径方向へ変形させることができる。
【0066】
請求項7のシートベルトリトラクタによれば、請求項5又は6と同様の効果を奏するが、1対の起立部とこの1対の起立部を連結する架橋部の内側に、報知部材を収容する収容部を形成したので、報知部材を収容する為の収容部を特別に形成しなくても、報知部材を巻取りドラムの胴部と変形部材の間に確実に配設でき、構造が簡単化する。その他請求項5又は6と同様の作用を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るシートベルトリトラクタの分解斜視図である。
【図2】シートベルトリトラクタの右側面図である。
【図3】緊急ロック機構の分解斜視図である。
【図4】巻取りドラムの斜視図である。
【図5】巻取りドラムの分解斜視図である。
【図6】巻取りドラム左分割体の右側面図である。
【図7】図6のVII −VII 矢視図である。
【図8】巻取りドラム右分割体の左側面図である。
【図9】図8のIX−IX矢視図である。
【図10】巻取りドラムの部分断面図である。
【図11】巻取りドラムの部分断面図である。
【図12】シートベルトリトラクタの作動説明図である。
【図13】シートベルトリトラクタの作動説明図である。
【図14】シートベルトリトラクタの作動説明図である。
【符号の説明】
W ウエビング
1 シートベルトリトラクタ
2 ハウジング
3 巻取軸
4 緊急ロック機構
5 巻取りドラム
6 変形部材
7 報知部材
8 挟持機構
10,11 側壁
50 巻取りドラム左分割体
60 巻取りドラム右分割体
51,61 胴部
52,62 フランジ
59,69 脆弱部
71a〜71i,76a〜76j 起立部
72a,72b,77a〜77d 架橋部
73,78 収容部
80 伸長部

Claims (7)

  1. ハウジングの1対の側壁間に配設されウエビングを巻取る巻取りドラムと、巻取りドラムに巻付けられたウエビングの内側に位置するように巻取りドラムの胴部の外周側に設けられ且つウエビングの荷重が所定値以上になるとウエビングと巻取りドラムの胴部とで挟圧されて縮径方向へ変形する変形部材とを備えたシートベルトリトラクタにおいて、
    前記巻取りドラムの胴部と変形部材の間に、変形部材の縮径方向への変形により巻取りドラムのフランジを貫いて突出してハウジングの側壁に当接し、変形部材が変形したことを報知する報知部材を設けたことを特徴とするシートベルトリトラクタ。
  2. 前記報知部材は、変形部材の縮径方向への変形により伸長する伸長部を有し、巻取りドラムの軸心方向向きに配設されたことを特徴とする請求項1に記載のシートベルトリトラクタ。
  3. 前記巻取りドラムの1対のフランジに、報知部材の伸長部が伸長した際に報知部材の両端部により破断される1対の脆弱部を夫々設けたことを特徴とする請求項2に記載のシートベルトリトラクタ。
  4. 前記巻取りドラムは、その軸心方向の途中部で分割された1対の巻取りドラム分割体からなり、各巻取りドラム分割体には、変形部材の対応する部分が一体形成されたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のシートベルトリトラクタ。
  5. 前記変形部材は、巻取りドラムの胴部の外周部からほぼ径方向外側へ延びる矩形板状の複数の起立部と、少なくとも1対の起立部の先端部を連結する部分円筒状の架橋部を有することを特徴とする請求項4に記載のシートベルトリトラクタ。
  6. 少なくとも前記変形部材の架橋部に連結される各起立部は、巻取りドラムの径方向に対してウエビング引出し方向へ約5〜15度傾斜していることを特徴とする請求項5に記載のシートベルトリトラクタ。
  7. 前記1対の起立部とこの1対の起立部を連結する架橋部の内側に、報知部材を収容する収容部が形成されたことを特徴とする請求項5又は6に記載のシートベルトリトラクタ。
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