JP2866674B2 - 見開き葉書及び見開き葉書の製造方法 - Google Patents

見開き葉書及び見開き葉書の製造方法

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JP2866674B2
JP2866674B2 JP1231283A JP23128389A JP2866674B2 JP 2866674 B2 JP2866674 B2 JP 2866674B2 JP 1231283 A JP1231283 A JP 1231283A JP 23128389 A JP23128389 A JP 23128389A JP 2866674 B2 JP2866674 B2 JP 2866674B2
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博一 前川
良平 滝口
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、見開き葉書及び見開き葉書の製造方法に関
し、特に軽量化された見開き葉書及びその製造方法に関
する。
〔従来の技術〕
これまで例えば葉書に記載されている伝達情報を途中
で第三者に知られないようにするために、葉書の裏面に
隠蔽性のあるラベルシートを剥離可能に貼付したり、ま
た透明フィルムの両面に粘着層を設けて粘着体を作成
し、該粘着体を2つ折り可能な葉書により被覆したも
の、更に2枚の透明フィルムと擬似接着層を介して剥離
可能に密着させ、その他方の面にそれぞれ接着層を積層
して擬似接着積層体を形成し、この擬似接着積層体を介
して中央折り線で内に折り重ねることができる葉書を剥
離不能に接着させ、擬似接着積層体を葉書により被覆
し、葉書面に記載された伝達事項を保護し、2枚のフィ
ルム間からの剥離により開封する見開き葉書が知られて
いる(特開昭64−75295号公報)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、まず前者のように葉書の裏面の全面に
ラベルシートを貼ったとしても伝達情報を記載するスペ
ースが限られ、また配送中にラベルシートが剥離すると
いう問題があり、また葉書を両面粘着体を介して折り重
ねたものは、その剥離面が粘着性を示し事務用として問
題がある。更に2枚のフィルムを擬似接着層を介して剥
離可能に密着させ、他面に粘着層を設けた接着シートを
使用するものは、開封する際に葉書の破断防止のために
フィルム自体に一定の膜厚を持たせており、そのため見
開き葉書の重量が大きくなるという問題を有している。
この種見開き葉書は、銀行、保険業界、郵便局等で大量
に取り扱われ、素材の輸送費が高くなるばかりでなく、
郵送料も一定の重量以上になると上がるという問題があ
り、その軽量化が強く求められている。
本発明は、軽量化を可能とし、かつ開封した際に粘着
性を示さず、更に開封時に葉書面が破断しない見開き葉
書及び見開き葉書の製造方法を提供することを課題とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の見開き葉書は、透明または半透明のフィルム
と、該フィルムの一方の面にメラミン樹脂又は放射線硬
化型樹脂からなる離型層、該離型層上面に剥離層形成材
料溶液を塗布して形成した透明剥離層、該剥離層上面に
形成され葉書面に対して剥離が不能な透明接着層とから
なり、かつ、前記フィルムの他方の面に形成され葉書面
及びフィルム面に対する剥離が不能な透明接着層とから
なる接着シートと、該接着シート面積の倍以上の面積を
有する葉書とからなり、上記接着シートが葉書面に貼着
され、葉書における接着シート非貼着部が折り返されて
葉書面に記載された伝達事項が被覆された見開き葉書に
おいて、該接着シートにおける剥離層とフィルムとの剥
離強度を葉書の紙間強度未満としたことを特徴とする。
前記の透明剥離層が、樹脂分として5〜10g/m2となる
膜厚であることを特徴とする。
前記の葉書が二つ折り可能で、その両端部を接着シー
ト端部封止部としたことを特徴とする。
本発明の見開き葉書の製造方法は、透明または半透明
のフィルムの一方の面に、まず、メラミン樹脂又は放射
線硬化型樹脂からなる離型層を形成し、該離型層上面に
透明剥離層を剥離層形成材料溶液を塗布して形成し、次
いで該剥離層上に葉書面に対して剥離が不能な接着層を
積層すると共に、該フィルムの他方の面に該フィルム面
及び葉書面に対して剥離が不能な接着層を積層して接着
シートを作成し、次いで該接着シートの両面を被覆しう
る面積を有し、かつ上記接着シートにおける剥離層とフ
ィルムとの剥離強度より紙間強度が大であり、更に伝達
情報が記載された葉書面に上記接着シートを貼着し、葉
書における接着シートが貼着されていない部分を接着シ
ート上に折り返して伝達事項記載面を被覆したことを特
徴とする。
以下、図面等を参照して本発明を詳細に説明する。
第1図は本発明における接着シート断面図であり、図
中1は接着シート、11はフィルム、12は接着層、13は離
型層、14は剥離層、15は接着層を示す。
フィルム11は透明または半透明で比較的柔軟な20〜60
μm程度のプラスチックシートであればよく、例えばポ
リエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロー
スおよびその誘導体、ポリアミド、ポリカーボネート、
塩化ビニル系のフィルムなどを用いることができる。
接着層12、15は、フィルム11および被着物となる葉書
に対して剥離が不能で永久接着される透明性層である。
この接着層は粘着性材料として知られる溶剤溶解系、エ
マルジョン系、ホットメルト系のいずれの形態のものも
使用できる。まず、溶剤溶解系としては例えばアクリル
系、ウレタン系、合成ゴム系(SBR、NBR、イソブチレ
ン、塩化ゴム)、天然ゴム系などを使用できる。エマル
ジョン系としては、主としてアクリル樹脂、EVA(エチ
レンビニルアセテート共重合体)、ゴムラテックス系が
使用できる。ホットメルト系としてはEVA(エチレンビ
ニルアセテート共重合体)、SBS、SISなどのエラストマ
ー系などを使用することができ、単独に又は混合して使
用できる。また必要に応じて粘着付与剤、可塑剤、軟化
剤、硬化剤などを加えることもできる。この接着層の形
成方法としてはグラビア法、ロールコート法などによ
り、剥離紙上に樹脂分4〜15g/m2程度となるように形成
される。
このような粘着性接着層を使用する場合には、通常の
状態で粘着性があるので、見開き葉書製造時までその粘
着性接着層12の粘着性を保護し、使用時に剥離する剥離
紙16を貼付される。接着シート1がロール状に巻かれる
場合には、両面剥離紙を使用するとよい。また粘着性接
着層を使用して見開き葉書を作成する際に、剥離紙を除
去して葉書用紙に貼着されるが、その際剥離層とフィル
ム間の剥離力が弱いと剥離紙に追随してフィルムまで剥
離されることがあるので、剥離紙に離型処理を施す等、
剥離紙の剥離力を低下させておく必要がある。
また透明性接着層として上記粘着性接着層の他に、被
着物となる葉書に対して、熱や湿気、圧力により接着性
を生ずる材料を使用してもよい。まず感熱性接着剤とし
ては、例えばアクリル系樹脂、ブチラール系樹脂、ウレ
タン系樹脂、EVA系樹脂、ゴム系樹脂、エステル系樹脂
などを、メチルエチルケトン/トルエン等の混合溶媒に
溶解して、樹脂分2〜3g/m2程度となるように塗布する
とよい。この接着層は、ホットスタンプ、熱ロール等の
加熱手段によりにより強固に接着させることができ、ま
た成形後は剥離紙を使用する必要がないので好ましく使
用することができる。
また感圧性接着剤として、例えばポリビニルエーテ
ル、ポリアミド、合成ゴム、EVA系を、エマルジョンま
たは溶剤系で、樹脂分が4〜5g/m2程度となるように塗
布する、いわゆるコールドシール性の接着剤を使用して
もよいが、この場合には葉書等の被着物と接着させるに
あたっては、その被着面に同様の接着剤により接着層を
形成しておく必要がある。
剥離層14は、フィルム11上に形成される離型層13上に
形成され、フィルム11に対して剥離が可能に接着し、剥
離後は再接着させることができない透明性層であり、ま
た接着層とは剥離不能に接着することが必要である。
剥離層14はアクリル系樹脂、例えばポリメタクリル酸
メチル(PMMA)、メタクリル酸メチル、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体系樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル
樹脂等を使用して形成することができる。具体的にはVA
GH(UCC社製)、バイロン570(東洋紡製)、スミペック
スB−MHO(住友化学製)を好適に使用することができ
る。
剥離層はグラビア法、ロールコート法などにより塗布
形成され、上記剥離層形成材料を、例えばメチルエチル
ケトン、トルエン等の溶媒に溶解して、上記樹脂分が5
〜10g/m2程度となるような膜厚に塗布形成するとよい。
このような膜厚でフィルム上に形成する場合、ポリエ
ステルフィルム(膜厚25μm、東レ製)の場合、10〜30
0g/15mm(25℃)の剥離強度となる。
また剥離層14を第1図に示すように離型層13をまずフ
ィルム11上に積層し、次いでこの離型層上に積層してお
くことにより更にフィルムとの剥離強度を調整してもよ
く、葉書の紙間強度が余り強くない場合に有効である。
このような離型層13としてはメラミン樹脂、又放射線
(UV、EB)硬化型樹脂、例えばアクリル系オリゴマー等
を使用することができ、メチルエチルケトン等に溶解し
て、上記樹脂が0.1〜5g/m2程度となるようにフィルム上
に塗布して形成するとよい。また離型層を架橋処理、例
えば紫外線照射、電子線照射、熱硬化等の処理をするこ
とにより、その剥離強度を調節することができる。従っ
て葉書の紙間強度との関係で適当な剥離力となるように
することができる。
次に本発明で使用することができる葉書用紙について
説明する。
葉書用紙は、接着シートの約2倍の大きさの面積をも
つ用紙であり、その紙間強度が剥離層とフィルム、又は
離型層を介しての剥離層とフィルムの剥離強度より大き
いものであることが重要である。用紙の紙間強度が剥離
層とフィルム、又は離型層を介しての剥離層とフィルム
の剥離強度と同等か、又は小さいと、見開き葉書を開封
する際に葉書面が一部でも破断されてフィルム面に付着
残留し、葉書面の伝達事項が不明瞭となる問題が生じ
る。通常剥離層とフィルムでは10g/15mm〜500g/15mm、
また離型層を介しての剥離層とフィルムの剥離強度は5g
/15mm〜300g/15mm程度であるので、本発明の見開き葉書
に使用しうる用紙としては、その紙間強度がそれより大
きいことが必要である。このような葉書用紙としては50
g/m2〜200g/m2の、例えば上質紙を使用することがで
き、その紙間強度はJIS P 8129−1958「ワックスを用い
る紙の表面強サ試験方法」により測定されるもので、例
えば上質紙としては、商品名;シルバーフォーム、55kg
/四六(64g/m2)、山陽国策パルプ(株)製、紙間強度1
4A〜17Aのように規定されるものである。
次に上記で説明した接着シート及び葉書用紙を使用し
た本発明の見開き葉書について説明する。
第2図に示す態様は、中央に折り返し線を有し、接着
シートの倍以上の面積を有する葉書5を使用する場合で
あり、葉書の伝達事項20記載面片面に接着シート1を接
着し、葉書の他方の片面を中央部から折り返して接着シ
ートを被覆した場合である。この場合、第2図に示すよ
うに折り返された葉書両端部対向面に事前に接着層を設
けておくと封止部17を形成することができ、開封時には
その封止部を切断し、剥離層とフィルム間から見開き葉
書を剥離、開封することができる。尚、この場合接着シ
ートの倍の面積を有する葉書を使用し、接着シート端部
に葉書の折り返し部を重ね、封止部を設けない状態とし
てもよい。
この際、接着シートにおける開封部端部を、一部分剥
離層の未塗布の状態としておくと容易に開封させること
ができる。
また第3図に示す態様は、接着シートを葉書用紙中央
部に接着した場合である。この場合には葉書5の左右の
扉部52、53を折り返して扉部52、53の両端部5a、5bを接
するようにして接着シートを被覆し、その両端部により
合わせ目4を形成させるものである。この場合には合わ
せ目形状に対応した形状に剥離層、接着層をパターン状
に塗布形成しておくもので、そのパターン間に形成され
るブランク部7の間隔は1mm〜5mmとしておくとよい。
見開き葉書を開封、剥離すると、葉書の内側に記載さ
れた事項は、それぞれフィルム11と接着層12、又は剥離
層14、接着層15を通して読み取ることができる。また接
着層15の形成材料として粘着性接着材料を使用しても、
剥離層14により開封面は粘着性を示さない。更に一旦剥
離されると再接着は不可能であるので第3者が開封すれ
ばすぐそれとわかり、親書の秘密は保たれることとな
る。
次に本発明の見開き葉書の製造方法について、接着層
12として粘着性材料を使用する場合について説明する。
第4図(a)に示すように、まず第1工程として透明
または半透明のシート状フィルム11の一方の面に、離型
層13、剥離層14、感圧性接着層15とを順次積層する。
一方、同図(b)に示すように第2工程として剥離紙
16に粘着性接着層12を形成し、その粘着性接着層にシリ
コーン塗工タイプのフィルム、また紙等の剥離紙16を貼
着する。
次にこの第2工程で作成した粘着性接着層を、第1工
程で作成したフィルム11面に接着させ、第1図に示す接
着シート1を作製する。
次に、伝達情報20が記載され、他方の面を宛名書き21
を有し、接着シート面積の倍の面積と封止用部を有する
葉書5に、接着シート1の剥離紙16を剥離して接着層12
面から伝達情報記載面(A)に封止用部を残して接着
し、感圧性接着層15を設けた葉書面(B)を折り返して
接着シート上に接着させると共に封止部を接着させ、見
開き葉書を作製することができる。
尚、接着層12として粘着性接着層を使用した場合につ
いて説明したが、熱融着性、又は感熱性接着性の接着層
を使用する場合には、剥離紙を必要とせず、直接フィル
ムの両面に塗布して形成することができる。また上記で
は接着層15として感圧接着層を使用したが、粘着性接着
層、感熱性接着層とすることもでき、この場合には第4
図(c)における接着層15は不要である。
また接着シートを葉書中央部に接着させる場合におけ
る合わせ目4の形状は、第5図に示すように、端部辺5
a、5bを葉書に連接される辺54に対して同図(b)
(c)に示すように波状に延設して形成してもよいし、
また同図(d)に示すように傾斜させて形成してもよ
い。また剥離層、接着層をパターン形状に塗布するに
は、グラビア印刷、スクリーン印刷、ノズル印刷等によ
り行うことができる。このような形状とすることにより
郵送中の折り曲げ等の外力による合わせ目からの剥離を
防止することができる。
〔作用及び発明の効果〕 本発明の見開き葉書は、接着層とフィルム、接着層と
葉書間を剥離不可能に接着し、かつ剥離層とフィルム層
との剥離強度を葉書の紙間強度未満に調整して作成する
ことにより、見開き葉書を剥離層とフィルム間で容易に
剥離させることができ、葉書を損傷しないで剥離しえる
ことを見出したものである。
また製造にあたっては剥離層を剥離層形成材料溶液を
塗布して形成するものであるので、従来の見開き葉書に
おけるフィルム層を無くすることができ、樹脂分として
5〜10g/m2となる膜厚と極めて薄く層形成できるので、
見開き葉書とした時の軽量化を達成することができるも
のである。しかも接着剤層として粘着性材料を使用して
も剥離面の粘着性を剥離層により防止することができる
ものである。
以下、実施例により本発明を説明する。尚、実施例、
比較例共に塗布量に関する記載は固型分に換算した値を
示す。
〔実施例1〕 第4図(a)に示すように、膜厚25μmのポリエステ
ルフィルム(35g/m2)11上に、まず離型層13としてジペ
ンタエリスリトールヘキサアクリレート(日本化薬製)
60重量部と、酢酸プロピオン酸セルロース(CAB551−02
・長瀬産業製)を40重量部とを、メチルエチルケトン
(諸星インキ製)900重量部に溶解して、フィルム11上
に塗布量0.3g/m2塗布し、乾燥させ、5Mradの電子線(E
B)を照射して離型層13を形成した(乾燥後膜厚0.3μ
m)。
次いで離型層上に剥離層としてアクリル系ポリマー
{商品名、BR−93(固形分40%)三菱レーヨン製}30重
量部をメチルエチルケトン(諸星インキ製)18重量部に
溶解し、グラビア印刷法により塗布量5g/m2に塗布し、
剥離層14を形成し、乾燥させた(乾燥後膜厚4〜5μ
m)。
更にこの剥離層14上に接着層15として、コールドシー
ル剤であるセイカダイン309(固形分36%、大日精化
製)をトルエン/IPA溶剤(1/1)で30%に希釈し、グラ
ビア印刷法により塗布量5g/m2で塗布した(乾燥後膜厚
5μm)。
一方、第4図(b)に示すように剥離紙16に粘着性接
着層12としてアクリル系のBPS4627−6S(東洋インキ
製)の20重量%メチルエチルケトン溶液を、グラビアリ
バース法によって塗布量15g/m2で塗布し、乾燥させた
(乾燥後膜厚15μm)。
次に、同図(a)に示すフィルム11面に、同図(b)
に示す剥離紙上に形成した粘着性接着層12を接着して第
1図に示す接着シート1を作製した。
一方、紙間強度14A(JIS P 8129−1958)を有し、70g
/m2の上質紙を使用し、接着シートの約2倍の面積及び
封止部形成部を有する形状に裁断し、その表面に情報2
0、21を印刷し、また上記接着層15と同一の接着層15を
用紙の扉部(B)部分と、封止用部に設ける。
次いで上記接着シート1の剥離紙を剥離して、葉書1
の秘密伝達情報記載面の片側面(A)に貼り込み、葉書
5の扉面(B)を折り返してゴムロールにより接着シー
ト1上に接着させると共に、封止部を形成して、第2図
に示す見開き葉書6を作製した。
見開き葉書における封止部を切除して、露出した見開
き葉書端部における剥離層とフィルムとの間の剥離強度
をテシロンを用いて測定したところ、50g/15mmであり、
用紙の紙間強度より遥かに小さく、きれいに剥離し、又
剥離面は粘着性を示さないものであった。また作成した
見開き葉書の接着シート存在部の1m2当たりの重量は205
gであった。
〔実施例2〕 実施例1における接着層15として、感熱性の接着剤で
あるAD−H24(固形分31%、東洋モートン製)の15重量
%酢酸エチル溶液をグラビアリバース法により塗布量3g
/m2で塗布し、乾燥させた。
他の層は実施例1同様にして接着シートを作成した。
次に実施例1と同様葉書面に貼り込み(但しこの場合
には葉書内面に接着層処理はしない)、葉書の他面を折
り返して接着シートに重ね、150℃に加熱したホットス
タンプ用の熱ローラを用いて接着させた。
剥離層とフィルムとの剥離強度を測定したところ、実
施例1と同一であり、離型層13と剥離層14の間からきれ
いに剥離した。
また見開き葉書の接着シート存在部1m2当たりの重量
は198gであった。
〔実施例3〕 実施例1における接着層15として、粘着性接着材料で
あるアクリル系のBPS3233(東洋インキ製)をメチルエ
チルケトンに溶解し、20重量%溶液とし、グラビア印刷
法により、塗布量13g/m2塗布し、乾燥させた後剥離後を
ラミネートした。
それ以外は実施例1と同様にして見開き葉書を作成し
た。
剥離層とフィルムとの剥離強度を測定したところ、実
施例1と同様であり、離型層13と剥離層14の間からきれ
いに剥離した。
また見開き葉書の接着シート存在部1m2当たりの重量
は208gであった。
〔参考例〕
実施例3において離型層を設けないで、フィルム上に
直接、剥離層14を設けた接着シートを作製した。
剥離層はメタアクリル系ポリマー(ダイヤナールBR95
(固形分20%、三菱レーヨン製)20重量部と、ウレタン
系ポリマー(ディスモコールKA8303・住友バイエルウレ
タン製)0.2重量部とを、メチルエチルケトン(諸星イ
ンキ製)36重量部に溶解し、グラビア印刷法を用いて、
塗布量5g/m2に塗布して形成した。それ以外は実施例1
と同様にして見開き葉書を作成した。
剥離層とフィルム間の剥離強度を測定したところ80g/
15mmであり、実施例3のものより剥離強度は大きいが、
葉書における紙間強度よりはまだ小さく、綺麗に剥離
し、また剥離面は粘着性を示さないものであった。
また見開き葉書の接着シート存在部1m2当たりの重量
は205gであった。
〔実施例4〕 実施例1において剥離層14、接着層15を第3図に示す
パターン形状のブランク部を残してグラビア印刷法によ
り塗布し、接着シートを形成した。
一方葉書の両端部の形状を上記パターン形状に対応さ
せた形状とし、上記接着シートを葉書中央部に貼り込
み、両端部を折り返して接着シートにおけるブランク部
に葉書の折り返しにより形成される両端部の合わせ目が
くるように扉部を接着シートに折り重ねゴムロールによ
り接着させた。
尚、葉書におけるパターン形成端部に直交する他辺を
接着シート巾より少し長目にし、その折り重ね面に接着
層を設けておくことにより、見開き葉書を形成した時の
封止部とすることができ、郵送中での合わせ目からの剥
離を防止することができる。
合わせ目からの剥離強度、重量は実施例1と同様であ
った。
〔比較例1〕 実施例1において、紙間強度4A〜8Aのアート紙、コー
ト紙を使用した以外は実施例1と同様にして見開き葉書
を作成した。
この葉書における剥離層とフィルムとの剥離強度は用
紙の紙間強度より大であり、離型層13を設けても用紙の
一部がフィルム面に残存していた。
〔比較例2〕 膜厚25μmのポリエステルフィルムを2枚用意し、そ
れぞれの片面に粘着性接着層を実施例1同様に塗布し、
それぞれ剥離紙を貼着した。一方のフィルムの接着層を
設けていない面に、剥離層を実施例1同様にして形成
し、他のフィルムをそのフィルム面から接着して接着シ
ートを形成した。
この接着シートを使用して実施例1で使用した葉書に
貼り込み、見開き葉書を形成した。
この見開き葉書における1m2当たりの重量は245gであ
り、実施例1におけるものより40g重いものであった。
〔比較例3〕 実施例4における剥離層として、アクリル系ポリマー
(スミペックスB−MHO・住友化学製)20重量部を、メ
チルエチルケトン(諸星インキ製)80重量部に混合し
て、グラビア法を用いて、塗布量5〜7g/m2に塗布し
た。
この場合には、フィルムと剥離層の間の接着力が低い
ため、見開き葉書製造時に剥離紙16を剥離する際、フィ
ルムが剥離紙と共に剥離するトラブルが発生するケース
があった。接着層として粘着性のものを使用する場合に
は、剥離紙と粘着性接着層との剥離力以上の剥離力を有
する剥離層とする必要がある。
〔比較例4〕 実施例1において、粘着性接着層15を接着性の低い接
着剤であるBPS3233(東洋インキ製)を使用し、3〜4g/
m2塗布して形成した以外は実施例1と同様にして見開き
葉書を作製した。
この場合には粘着性接着層15と見開き葉書面が剥離
し、見開き葉書を開いた時粘着層が露出し、粘着性を示
し、不都合であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明で使用する接着シート断面図、第2図、
第3図は本発明の見開き葉書断面図、第4図は本発明の
見開き葉書の製造工程を説明するための図、第5図は本
発明の見開き葉書における合わせ目の形状を説明するた
めの図である。 図中1は接着シート、4は合わせ目、5は葉書紙、52、
53は扉部、7はブランク、11はフィルム、12は粘着性接
着層、13は離型層、14は剥離層、15は接着層、16は剥離
紙を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−25546(JP,U) 実開 昭61−137978(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B42D 15/02 501

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明または半透明のフィルムと、該フィル
    ムの一方の面にメラミン樹脂又は放射線硬化型樹脂から
    なる離型層、該離型層上面に剥離層形成材料溶液を塗布
    して形成した透明剥離層、該剥離層上面に形成され葉書
    面に対して剥離が不能な透明接着層とからなり、かつ、
    前記フィルムの他方の面に形成され葉書面及びフィルム
    面に対する剥離が不能な透明接着層とからなる接着シー
    トと、該接着シート面積の倍以上の面積を有する葉書と
    からなり、上記接着シートが葉書面に貼着され、葉書に
    おける接着シート非貼着部が折り返されて葉書面に記載
    された伝達事項が被覆された見開き葉書において、該接
    着シートにおける剥離層とフィルムとの剥離強度を葉書
    の紙間強度未満としたことを特徴とする見開き葉書。
  2. 【請求項2】透明剥離層が、樹脂分として5〜10g/m2
    なる膜厚であることを特徴とする請求項1記載の見開き
    葉書。
  3. 【請求項3】前記葉書が二つ折り可能で、その両端部を
    接着シート端部封止部としたことを特徴とする請求項
    1、または請求項2記載の見開き葉書。
  4. 【請求項4】透明または半透明のフィルムの一方の面
    に、まず、メラミン樹脂又は放射線硬化型樹脂からなる
    離型層を形成し、該離型層上面に透明剥離層を剥離層形
    成材料溶液を塗布して形成し、次いで該剥離層上に葉書
    面に対して剥離が不能な接着層を積層すると共に、該フ
    ィルムの他方の面に該フィルム面及び葉書面に対して剥
    離が不能な接着層を積層して接着シートを作成し、次い
    で該接着シートの両面を被覆しうる面積を有し、かつ上
    記接着シートにおける剥離層とフィルムとの剥離強度よ
    り紙間強度が大であり、更に伝達情報が記載された葉書
    面に上記接着シートを貼着し、葉書における接着シート
    が貼着されていない部分を接着シート上に折り返して伝
    達事項記載面を被覆したことを特徴とする見開き葉書の
    製造方法。
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