JPH10264596A - 装飾シート - Google Patents

装飾シート

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JPH10264596A
JPH10264596A JP9075111A JP7511197A JPH10264596A JP H10264596 A JPH10264596 A JP H10264596A JP 9075111 A JP9075111 A JP 9075111A JP 7511197 A JP7511197 A JP 7511197A JP H10264596 A JPH10264596 A JP H10264596A
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JP
Japan
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paper
decorative sheet
ink
layer
resin
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Application number
JP9075111A
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English (en)
Inventor
Takaaki Komatsu
孝章 小松
Sukeji Wakaura
資治 若浦
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】着色フィルムを用いた装飾シートにおいて、着
色フィルムがもたらす装飾性、人目を惹く効果を損なわ
ずに着色フィルムの剥離・脱落が防止でき、表面が平滑
で印刷適性があり、かつカールやシワの発生を抑制した
紙として扱える装飾シートであり、インクジェット記録
又は貼着可能な装飾シートを提供する。 【解決手段】1)支持体、2)着色フィルム含有する接
着樹脂層、3)透明紙、を順次積層し、透明紙上にイン
クジェットインク受理層を設けることにより、又は支持
体の別の片面に感熱接着層或いは粘着剤層を設けること
により、インクジェット記録適性又は貼着性を付与す
る。インクジェットインク受理層を設けた際の透明紙の
透明度は70%以上が好ましく、接着樹脂層は電子線又
は紫外線硬化型樹脂層であることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は装飾シートに関する
ものであり、特に、カール性、印刷性に優れ、光沢感が
あり、装飾性、人目を惹く効果の高いインクジェット記
録又は貼着可能な装飾シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明は着色フィルムを用いたインクジ
ェット記録及び貼着可能な装飾シートに関するものであ
る。着色フィルム自体は、装飾性が高く人目を惹く効果
の高い素材として塗料中に練り込まれたり、乾燥前の接
着剤表面に吹き付けたりして用いられていた。フィルム
自体は、引っ張り強度が大きいため連続シートとして扱
いやすく、フィルムを染色したり、金属蒸着を施したり
して容易に着色することができる。
【0003】しかしながら、着色フィルムを含有する塗
料を支持体に塗布した場合には、その表面は樹脂面とな
り冷たい感じを与えたり、塗布面上に印刷や糊付けがで
きなかったり、とりわけ着色フィルムとして金属蒸着フ
ィルムを用いた場合には、樹脂面の持つ光沢感が金属蒸
着フィルムの光沢感を阻害してしまうなどの問題があっ
た。
【0004】支持体上に、糊などの接着剤を薄く塗布
し、乾かないうちに着色フィルムを吹き付けるという固
定化の仕方や、紙中に着色フィルムを抄き入れるという
方法もあるが、これら場合は着色フィルムが表面に完全
に露出して表面が凸凹になるため、擦れば剥離してしま
うという問題や、必要箇所のみに着色フィルムを吹き付
けられないといった問題があった。着色フィルムが剥離
・脱落するという問題を解決するために、フィルムをそ
の上に貼り付ける方法もあるが、着色フィルムを塗料に
入れた場合と同様な質感、光沢、印刷性、糊付け性の問
題がある上、最終的な商品形態が不燃物になり、廃棄時
などに環境に良くないといった問題があった。
【0005】特に本発明に限らず、着色フィルムを用い
た装飾紙は、その光沢感、質感、紙とのコントラスト、
分散による意匠性などから独特の装飾性や豪華さを有
し、非常に人目を惹きやすい(アイ・キャッチング効果
のある)ものである。このような特性は模様の分散性が
大きく寄与している。この分散性の効果は、例えば金属
光沢を有する金属箔貼合せ紙、金属蒸着紙などに比べ
て、着色フィルムとして金属蒸着フィルムを分散させた
装飾紙の方が目立ちやすいことからも明らかである。こ
れは異なる大きさ、色、形の金属光沢を有する小片が分
散していることによる不均一性が寄与するためである。
【0006】支持体と透明紙の貼り合わせを行った先例
としては、特公昭62−28465号公報には、透明な
合成樹脂フィルムの両面に極薄紙を貼合わせ、該極薄紙
を熱可塑性合成樹脂で含浸処理する方法が記載され、ま
た、特開平4−18200号公報には、プラスチックフ
ィルムの片面または両側に接着剤を介して和紙を積層し
スーパーカレンダー処理する方法が記載されている。こ
れらはいずれも記録用紙としての利用を念頭においたも
ので、断裁蒸着フィルムまたは断裁金属箔を用いるなど
の装飾紙用途、ファンシー用途に関する記述はない。
【0007】また、トレーシングペーパーなどの透明紙
を貼合せた場合は、筆記性に優れるものの紙本来の性質
による温度や湿度の影響により水分率が変化しやすく、
寸法安定性あるいはシワやカールなどの平面性に問題が
ある。このような欠点は、支持体に貼り合わせた後でよ
りも、むしろ接着樹脂と透明紙が重なりあった瞬間に透
明紙にシワが発生したり、乾燥時にカールが発生したり
するなど、製造上の問題となる場合が多い。
【0008】このような透明紙が有する問題点として、
最新紙加工便覧(テックタイムス編昭和63年8月20
日発行)によると、『トレペの特性として、叩解を進め
た紙ほど湿度変化に対する紙の伸縮は大きくなる。特に
横方向の伸縮が大きく、上質紙、含浸トレペに比較して
寸法安定性は不良である。そのためカールが発生しやす
く、水に濡れた部分は凹凸となる。それゆえナチュラル
トレペの取扱いにおいては、印刷作業条件や図面の保管
において急激な外気の影響や紙の水分変化の無いように
他の紙に比較して、より配慮が必要である。トレーシン
グペーパーにおいて事務用には40〜60g/m2 の薄
物品が使用され、設計製図、第二原図用には55g/m
2 以上のものが使用されている。』という記述からも判
るように、カールやシワの発生や凹凸の発生は、トレー
シングペーパーが本質的に有している問題点でもある。
【0009】係る問題点を解決し、断裁蒸着フィルムま
たは断裁金属箔を用いた装飾シートにおいて、その光沢
や質感がもたらす装飾性、人目を惹く効果を損なうこと
なく、表面が平滑で印刷適性があり、糊付け適性が良好
で、断裁蒸着フィルムまたは断裁金属箔の光沢感を活か
したままで剥離・脱落の防止ができ、かつカールやシワ
の発生を抑制した、紙として扱える装飾用の記録及び貼
着可能な装飾シートを提供する手段として、1)支持
体、2)着色フィルムまたは金属箔を含有する接着樹脂
層、3)透明紙、を順次積層した構造を有する装飾シー
トが開示(特開平8−112888号公報)されてい
る。
【0010】しかしながら、係る装飾シートは、印刷に
対する適性は有するものの、インクジェットプリンター
で印字すると、インクが滲んだり、インクの乾燥が遅い
等、インクジェット適性に劣るものであった。近年、
(カラー)画像形成の手段として、インクジェット記録
方式によるプリンターの普及が著しく、比較的誰でも簡
単に(カラー)画像をプリントアウトすることができる
環境が整ってきたため、インクジェット記録適性の付与
は重要な課題の一つである。
【0011】更に、係る装飾シートは、単に印刷した
り、飾り紙として書籍やカタログ類、或いはアルバム類
等に挿入したりする用途に用いるには全く問題ないもの
の、例えば文房具類や葉書や便せん等の任意の部分に貼
付するためには、糊や粘着テープ類を用いなければなら
ず、煩わしかったり、場合によっては美観を損なう危険
性を有するものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明が解決
しようとする課題は、着色フィルム用いた装飾シートに
おいて、その光沢、色彩、質感がもたらす装飾性、人目
を惹く効果を損なうことなく、表面が平滑で印刷適性が
あり、糊付け適性が良好で、着色フィルムが有する装飾
性を活かしたままで剥離・脱落の防止ができ、かつカー
ルやシワの発生を抑制した、紙として扱える装飾用のシ
ートであり、かつインクジェット記録又は貼着可能な装
飾シートを提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、以上の様
な問題点を解決する手段として、着色フィルムを含有す
る接着樹脂層を支持体と透明紙で挟んだサンドウィッチ
構造の装飾シートにおいて、貼着性を付与するために
は、支持体裏面に粘着性又は接着性を与える層を配し、
インクジェット記録適性を付与するためには、透明紙上
にインクジェットインク受理層を配することによって、
インクジェット記録又は貼着可能な装飾シートとするこ
とができると考えた。
【0014】このような考えに則り、鋭意研究の結果、
以下の発明に至った。即ち、支持体の片面に、1)着色
フィルムを含有する接着樹脂層、2)透明紙、3)イン
クジェットインク受理層、を順次積層してなるインクジ
ェット記録可能な装飾シート。
【0015】支持体の片面に、1)着色フィルムを含有
する接着樹脂層、2)透明紙、を順次積層し、支持体の
別の片面に通常状態では粘着性、接着性を示さず加熱時
に粘着性又は接着性を示すヒートシール、ホットメル
ト、ディレードタックのいずれか1種からなる感熱接着
層を設けてなる加熱貼着可能な装飾シート。
【0016】支持体の片面に、1)着色フィルムを含有
する接着樹脂層、2)透明紙、を順次積層し、支持体の
別の片面に粘着剤層、剥離シートを順次積層してなる加
圧貼着可能な装飾シート。
【0017】支持体の片面に、1)着色フィルムを含有
する接着樹脂層、2)透明紙、3)インクジェットイン
ク受理層、を順次積層し、支持体の別の片面に通常状態
では粘着性、接着性を示さず加熱時に粘着性又は接着性
を示すヒートシール、ホットメルト、ディレードタック
のいずれか1種からなる感熱接着層を設けてなるインク
ジェット記録及び加熱貼着可能な装飾シート。
【0018】支持体の片面に、1)着色フィルムを含有
する接着樹脂層、2)透明紙、3)少なくとも1層以上
のインクジェットインク受理層、を順次積層し、支持体
の別の片面に粘着剤層、剥離シートを順次積層してなる
インクジェット記録及び加圧貼着可能な装飾シート。
【0019】本発明の装飾シートにおいて、透明紙の透
明度、又はインクジェットインク受理層を設けた場合に
は該インクジェットインク受理層を設けた透明紙の透明
度は70%以上であることが好ましい。
【0020】本発明の装飾シートは、接着樹脂層に、電
子線または紫外線により硬化された放射線硬化性樹脂層
を用いることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明の詳細を説明する。
本発明の装飾シートの構成を図面を引用して説明する。
図1は本発明のインクジェット記録可能な装飾シートの
断面図である。支持体1に、着色フィルムを有する接着
樹脂層2を介して、透明紙3を積層してなる装飾シート
5において、透明紙3上に、更にインクジェットインク
受理層4を設けることにより、インクジェット記録可能
な装飾シート6を得る。
【0022】図2は本発明の、感熱接着層を用いた加熱
貼着可能な装飾シートの断面図である。支持体1に、着
色フィルムを有する接着樹脂層2を介して、透明紙3を
積層してなる装飾シート5において、支持体1の別の片
面に、通常状態では粘着性、接着性を示さず加熱時に粘
着性又は接着性を示すヒートシール、ホットメルト、デ
ィレードタックのいずれか1種からなる、感熱接着層7
を設けることにより、加熱貼着可能な装飾シート8を得
る。
【0023】図3は本発明の、粘着剤層を用いた加圧貼
着可能な装飾シートの断面図である。支持体1に、着色
フィルムを有する接着樹脂層2を介して、透明紙3を積
層してなる装飾シート5において、支持体1の別の片面
に、粘着剤層9を設けることにより、加圧貼着可能な装
飾シート11を得る。但し、このままでは、通常取り扱
い難いため、粘着剤層9に接して剥離シート10を積層
した形態で提供される。
【0024】図4は本発明の、感熱接着層を用いたイン
クジェット記録及び加熱貼着可能な装飾シートの断面図
である。支持体1に、着色フィルムを有する接着樹脂層
2を介して、透明紙3を積層してなる装飾シート5にお
いて、透明紙3上に、更にインクジェットインク受理層
4を設け、かつ支持体1の別の片面には、通常状態では
粘着性、接着性を示さず加熱時に粘着性又は接着性を示
すヒートシール、ホットメルト、ディレードタックのい
ずれか1種からなる、感熱接着層7を設けることによ
り、インクジェット記録及び加熱貼着可能な装飾シート
12を得る。
【0025】図5は本発明の、粘着剤層を用いたインク
ジェット記録及び加圧貼着可能な装飾シートの断面図で
ある。支持体1に、着色フィルムを有する接着樹脂層2
を介して、透明紙3を積層してなる装飾シート5におい
て、透明紙3上に、更にインクジェットインク受理層4
を設け、かつ支持体1の別の片面には、粘着剤層9を設
けることにより、インクジェット記録及び貼着可能な装
飾シート13を得る。但し、このままでは、通常取り扱
い難いため、粘着剤層9に接して剥離シート10を積層
した形態で提供される。
【0026】本発明における支持体は、一般的に記録用
紙(シート)、ファンシーペーパー用紙(シート)、粘
接着加工用紙(シート)等の目的で使用されるものであ
れば特に限定されることはなく、例えば、グラシン紙、
上質紙、PPC用紙、アート紙、コーテッド紙、キャス
ト紙、トレーシングペーパー、含浸トレーシングペー
パ、コンデンサーペーパー、タイプライター用紙、和
紙、非木材天然繊維紙、マイカ紙、ガラスペーパーなど
の紙類を用いることができ、木材パルプ、非木材パル
プ、合成パルプ、填料、サイズ剤、紙力増強剤、染料
等、通常抄紙で用いられる原材料を必要に応じて使用す
ることが可能である。又、接着樹脂や粘接着剤層の目止
めのためにアンカー処理などが施されていても差し支え
ない。又、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエ
ステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリス
チレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルア
ルコール、エチレン及びビニルアルコール共重合体、エ
チレン及び酢酸ビニル共重合体、脂肪族又は芳香族ポリ
アミド(ナイロンやアラミド)、ポリイミド、ポリカー
ボネート、ポリウレタン、フッ素樹脂、ポリアクリロニ
トリル系、TPX、ポリブテン、ポリアリレート、ポリ
エーテルエーテルケトン、ポリサルフォン、ポリエーテ
ルサルフォン、ポリエーテルイミド、ポリフェニレンサ
ルファイド、ポリフェニレンエーテル、ポリアセター
ル、セロファン、アイオノマー、或いはこれらを共重
合、共押出し、コーティング、ブレンド等の手法で複合
化した合成樹脂フィルム、或いは合成繊維、天然繊維、
パルプ繊維、ガラス繊維等からなる不織布や織布、合成
紙、合成樹脂を紙に片面、又は両面にラミネートしたラ
ミネート紙、金属箔、あるいはこれらを組み合わせた複
合シートを目的に応じて任意に用いることができる。合
成樹脂については、無機あるいは有機顔料により不透明
化することができる。
【0027】本発明の、着色フィルムを有する接着樹脂
層は、着色フィルムを接着樹脂に混合した後、支持体に
積層される。接着樹脂と着色フィルムの混合は、攪拌、
連続投与、あるいは接着樹脂層への吹き付けなどいかな
る方法でもさしつかえない。
【0028】本発明で言う着色フィルムとは、樹脂フィ
ルムを着色した後に、断裁・細分化したものを意味す
る。着色する手段としては、染料(蛍光染料のように、
通常無色か淡色で、ブラックライトのように紫外線を混
合した光を照射した際に蛍光を発する染料を含む)によ
る染色、顔料(蛍光顔料のように、通常無色か淡色で、
ブラックライトのように紫外線を混合した光を照射した
際に蛍光を発する顔料、或いは蓄光顔料のように明所で
エネルギーが蓄えられた上で暗所で発光する顔料を含
む)の練り混みや付着、金属蒸着等の方法が挙げられ
る。金属蒸着フィルムは、例えば雑誌コンバーテック1
987年9月号の12〜17ページ、あるいは同じくコ
ンバーテック1988年7月号57〜66ページに示さ
れるように、ベースとなる材料はポリエステル(PE
T)、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、
無延伸ポリプロピレン、延伸ポリプロピレン、ポリエチ
レン、場合により紙などが用いられ、蒸着される金属は
アルミニウムが大半を占めるが、金、銀、銅、クロム、
インジウム、錫などが用いられる。断裁された金属蒸着
フィルムは、商品名でグリッターあるいはグリッターフ
ィルムと呼ばれる場合もある(例えば、株式会社東京麗
光の商品)。
【0029】断裁された金属蒸着フィルム(以下、本発
明では断裁蒸着フィルムをいう名称で呼ぶ)の粒度ある
いは大きさは300メッシュ(約50μm)〜20mm
程度であり、その形状は正方形、長方形、菱形、円形、
楕円形、繊維状、ヘアー状、星形、三角形あるいは不定
形などいかなる形状であってもさしつかえない。断裁蒸
着フィルムの大きさがこの範囲より小さいと肉眼で判別
しにくくなり、かつ透明紙を構成するセルロース繊維の
ムラに紛れて光沢感にムラが生じ好ましくない。透明紙
のセルロース繊維のムラが反映しないほど混合すると全
体的にくすんだ金属光沢となり、アイキャッチング性の
根元である光沢感と不均一性が両方とも失われ、最も重
要な特性である人目を惹く効果、美麗さが失われる。こ
の範囲より大きいと、均一な分散や塗布が困難となり、
折れ曲がったりするとその部分が凹凸になる可能性があ
る。断裁蒸着フィルムが正確には断裁ではなく、金属蒸
着フィルムから打ち抜き法で作られる場合には、スパン
コールという名前で呼ばれる場合もあるが、本発明では
これも断裁蒸着フィルムに含める。当然のことながら、
これらの断裁蒸着フィルムは大きさ、形状、色、素材の
異なる多種類の物を混合して用いることができる。
【0030】本発明の着色フィルムとしては、パールフ
ィルムの如き真珠様の光沢を発するフィルムや、広い意
味で、合成繊維、未着色のフィルムや金属箔をそのまま
断裁・細分化して用いることもできる。また、ホログラ
ム加工した金属蒸着フィルムや、金属蒸着の断裁蒸着フ
ィルムではないが、屈折率の異なる合成樹脂を共押し出
しして光沢感を発現させた合成樹脂フィルム(商品名で
マールフィルムなど)を細分化し、用いても差し支えな
い。
【0031】着色フィルムの厚みは4〜250μm程度
であることが好ましく、塗工適性を考慮すると4〜10
0μmであることがより好ましく、最終的な装飾シート
の印刷適性、表面平滑性を考慮すると4〜30μmであ
ることが最も好ましい。必要に応じて着色フィルム上に
保護層を設けてもよい。
【0032】本発明で接着樹脂層を構成する接着樹脂と
しては、一般に紙分野で用いられる接着剤あるいは粘着
剤であれば特に制限はなく、すなわち、用いられる樹脂
としてはゴム系接着樹脂、合成ゴム系接着樹脂、変性ゴ
ム系接着樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂系接着樹脂、ポリウ
レタン樹脂系接着樹脂、ニトロセルロース系接着樹脂、
ポリエステル樹脂系接着樹脂、尿素樹脂系接着樹脂、フ
ェノール樹脂系接着樹脂、メラミン樹脂系接着樹脂、レ
ゾルシノール系接着樹脂、ポリビニルアルコール系接着
樹脂、ケイ酸ソーダ系接着樹脂、エポキシ樹脂系接着樹
脂、シアノアクリル樹脂系接着樹脂、アクリル樹脂系接
着樹脂、シリコーン樹脂系接着樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂系接着樹脂、エチレン・酢酸ビニル系接着樹脂、
ポリアミド樹脂系接着樹脂、脂肪族あるいは芳香族ポリ
ウレタン系接着樹脂、共重合ナイロン系接着樹脂などが
使用されるが、接着強度、耐熱性などからポリウレタン
系接着樹脂が好適に用いられる。接着樹脂の塗布形状も
有機溶剤系、水溶液系、エマルジョン系、無溶剤系、反
応硬化系、あるいはホットメルトタイプであってもさし
つかえない。接着樹脂の硬化方法は自然乾燥、酸化硬
化、加熱硬化、付加重合、縮合重合、加熱乾燥、2液硬
化、あるいは以下に示す放射線硬化であっても差し支え
ない。
【0033】又、耐熱性に優れた断裁金属箔を用いる場
合には、熱可塑性樹脂を溶融押し出しにより接着樹脂と
しても良い。
【0034】本発明において、電子線硬化性樹脂と紫外
線硬化性樹脂をまとめて放射線硬化性樹脂と称する。本
発明で接着樹脂のひとつとして用いられる放射線硬化性
樹脂としては、分子末端にまたは分子側鎖にラジカル重
合硬化性の官能基を有する不飽和ポリエステル、変性不
飽和ポリエステル、アクリル系ポリマーおよびエチレン
不飽和結合を有するポリマー、およびモノマーなどが単
体でまたは他の溶剤とともに使用できる。放射線硬化性
の官能基の数によらずに大きく分類すると以下のように
分類できる。
【0035】(1)脂肪族、脂環族、芳香族、芳香脂肪
族の多価アルコール及び(ポリ)アルキレングリコール
の(メタ)アクリレート (2)脂肪族、脂環族、芳香族、芳香脂肪族の多価アル
コールにアルキレンオキサイドを付加させた多価アルコ
ールの(メタ)アクリレート (3)(ポリ)エステル(メタ)アクリレート (4)(ポリ)ウレタン(メタ)アクリレート (5)エポキシ(メタ)アクリレート (6)(ポリ)アミド(メタ)アクリレート (7)(メタ)アクリロイルオキシアルキルリン酸エス
テルおよびその塩 (8)(メタ)アクリロイルオキシ基を側鎖、または末
端に有するビニル系またはジエン系化合物 (9)単官能(メタ)アクリレート、ビニルピロリド
ン、(メタ)アクリロイル化合物 (10)エチレン性不飽和結合を有するシアノ化合物 (11)エチレン性不飽和結合を有するモノあるいはポ
リカルボン酸、およびそれらのアルカリ金属塩、アンモ
ニウム塩、アミン塩など (12)ビニルラクタムおよびポリビニルラクタム化合
物 (13)アクリルアミド化合物 (14)エチレン性不飽和結合を有する(ポリ)エーテ
ルおよびそのエステル (15)エチレン性不飽和結合を有するアルコールのエ
ステル (16)エチレン性不飽和結合を有するポリアルコール
およびそのエステル (17)スチレン、ジビニルベンゼンなど1個以上のエ
チレン性不飽和結合を有する芳香族化合物 (18)(メタ)アクリロイルオキシ基を側鎖、または
末端に有する(ポリ)オルガノシロキサン系化合物 (19)エチレン性不飽和結合を有するシリコーン化合
物 (20)アミノ変性、あるいはカルバメート変性(メ
タ)アクリレート (21)上記(1)〜(20)記載の化合物の多量体あ
るいはオリゴエステル(メタ)アクリレート変性物 これらの樹脂は単独で使用しても良いし、混合して使用
しても良い。
【0036】接着樹脂の塗布量は限定されるものではな
いが、透明紙と支持体との接着強度を充分に保つ目的か
ら、好ましくは2〜30g/m2 の範囲内である。
【0037】接着樹脂の塗布量がこの範囲より小さいと
接着性が十分でないし、この範囲より多くとも接着性の
向上に寄与しないばかりか、透明性、剛性などの点から
ファンシー性が悪化する場合がある。着色フィルムの光
沢感を低下させない観点から、接着樹脂は無色あるいは
着色されていても良いが、できるだけ透明であることが
好ましい。接着樹脂内に含有される着色フィルムの量は
意匠性により判断すべきものであるが、重量割合で0.
05〜20%であることが好ましい。着色フィルムの含
有量がこの範囲より小さいと人目を惹く効果に乏しい
し、この範囲より多いと接着性が低下する場合がある。
接着樹脂が着色され、透明紙側からその色が判別できる
ように用いられても差し支えない。
【0038】本発明で電子線照射性樹脂を硬化する際に
用いる電子線照射は、透過力、硬化力の面から加速電圧
が100〜1000KVであり、より好ましくは、10
0〜300KVの電子線加速器を用い、ワンパスの吸収
線量が0.5〜20Mradになるようにすることが好
ましい。加速電圧、あるいは電子線照射量がこの範囲よ
り、低いと電子線の透過力が低すぎて十分な硬化が行な
われず、またこの範囲より大きすぎると、エネルギー効
率が悪化するばかりでなく、透明紙、樹脂、添加剤の分
解、着色、記録及び貼着可能な装飾シートの強度低下な
ど品質上好ましくない影響が現われる。
【0039】電子線加速器としては、例えば、エレクト
ロカーテンシステム、スキャンニングタイプ、ダブルス
キャンニングタイプなどの何れでも良い。
【0040】なお、電子線照射に際しては、酸素濃度が
高いと電子線硬化性樹脂の硬化が妨げられるため、窒
素、ヘリウム、二酸化炭素などの不活性ガスによる置換
を行い、酸素濃度を600ppm以下、好ましくは40
0ppm以下に抑制した雰囲気中で照射することが好ま
しい。
【0041】本発明において、必要に応じて放射線硬化
性樹脂を紫外線照射により硬化することができる。用い
る紫外線照射装置としては、例えば、低圧水銀灯、中圧
水銀灯、高圧水銀灯、メタルハライドランプなどがあ
り、オゾン発生の少ないオゾンレスタイプもある。一般
に出力80w/cm以上のランプを複数本並行して使用
する。
【0042】本発明において紫外線照射により硬化を行
う場合に用いられる光開始剤としては、ジおよびトリク
ロロアセトフェノンのようなアセトフェノン類、ベンゾ
フェノン、ミヒラーケトン、ベンジル、ベンゾイン、ベ
ンゾインアルキルエーテル、ベンジルジメチルケター
ル、テトラメチルチウラムモノサルファイド、チオキサ
ントン類、アゾ化合物などがあり、硬化性樹脂の硬化反
応のタイプ、安定性、および紫外線照射装置との適性な
どの観点から選ばれる。光開始剤の使用量は紫外線硬化
性樹脂に対して通常0.1〜5%の範囲である。また、
光開始剤にハイドロキノンのような貯蔵安定剤が併用さ
れる場合もある。
【0043】本発明に用いられる増感剤としては、脂肪
族アミン、芳香族基を含むアミン、窒素複素環化合物、
アリル系尿素、O−トリルチオ尿素、ナトリウムジエチ
ルジチオホスフェート、芳香族スルフィン酸の可溶性
塩、N,N−ジ置換−P−アミノベンゾニトリル系化合
物、トリ−n−ブチルホスフィン、ナトリウムジエチル
チオホスフェート、ミヒラーケトン、N−ニトロソヒド
ロキシルアミン誘導体、オキサゾリン化合物、四塩化炭
素、ヘキサクロロエタンなどがあり、光開始剤と共用す
ることにより一般に硬化速度の向上が計れる。
【0044】本発明の着色フィルムを含有する接着樹脂
を塗布する方法としては、グラビアコーター、グラビア
オフセットコーター、バーコーター、ロールコーター、
エアナイフコーター、Uコンマコーター、AKKUコー
ター、スムージングコーター、マイクログラビアコータ
ー、リバースロールコーター、4本あるいは5本ロール
コーター、ブレードコーター、ディップコーター、落下
カーテンコーター、スライドコーター、ダイコーター、
スクイズコーターなどいかなるコーターを用いてもよ
い。着色フィルムの粒度が大きい場合は、落下カーテン
コーターが適している。
【0045】本発明で断裁金属箔を含有した接着樹脂層
を構成する溶融押し出し熱可塑性樹脂よりなる接着樹脂
としては、一般に熱可塑性樹脂コーティングあるいは熱
可塑性樹脂ラミネートに用いられる熱可塑性樹脂なら制
限なく使用可能であり、例えば、ポリエチレン(低密
度、中密度、高密度、線状低密度ポリエチレン)、ポリ
プロピレン、ポリトリメチルペンテン、ポリブテン、エ
チレン酢酸ビニル共重合体、エチレンエチルアクリレー
ト共重合体、エチレンアクリル酸共重合体、エチレンア
クリル酸メチル共重合体、エチレンビニルアルコール共
重合体、エチレンメタアクリル酸共重合体およびその
塩、塩化ビニル、塩化ビニリデンなどの汎用溶融押し出
し樹脂を単独で、あるいは混合して用いることができ
る。
【0046】断裁金属箔を含有した溶融押し出しによる
熱可塑性樹脂により透明紙と支持体を一体化するには、
一般の溶融押し出しダイ、Tダイ、あるいは多層同時押
し出しダイを用いることができる。溶融押し出しの前処
理として、透明紙、あるいは支持体にコロナ処理、フレ
ーム処理など公知の接着性改良のための処理を行うこと
は何等差し支えない。熱可塑性樹脂ラミネート層中に直
接金属箔を含有させることもできるが、むしろ透明紙と
接触する側の溶融状態の熱可塑性樹脂に金属箔を吹き付
けるか、透明紙あるいは支持体に別途コーティングなど
で金属箔を担持させ、その上に熱可塑性樹脂を溶融押し
出ししても良い。
【0047】本発明において、接着樹脂層と支持体の接
着性と濡れ性を良くするために、支持体表面あるいは透
明紙表面にコロナ処理、オゾン処理、火炎処理などの表
面処理を行なってもよい。また、本発明の透明紙あるい
は支持体の裏面には、カール防止、帯電防止、あるいは
耐水性層などのバックコート層を設けることが出来、バ
ックコート層には帯電防止剤、親水性バインダー、ラテ
ックス、硬膜剤、顔料、界面活性剤、粘着剤などを適宜
組み合わせて含有することができる。
【0048】本発明においては、透明度が70%以上の
紙を透明紙と呼ぶ。尚、本発明中、透明度とは、100
から不透明度値を差引いた値として表した。不透明度値
とは、JIS P8138にて測定した不透明度(%)
である。本発明に用いられる透明紙は、透明度が70%
以上のものであれば、グラシン紙、樹脂含浸紙、タイプ
ライター用紙、コンデンサーペーパー、トレーシングペ
ーパー、含浸トレーシングペーパー、あるいは和紙など
特に制限するものではないが、中でもトレーシングペー
パー、含浸トレーシングペーパー、グラシン紙、あるい
は和紙が適している。なお、本発明で称するトレーシン
グペーパーとは、ナチュラルトレペあるいは天然トレペ
とも称される透明紙のことである。
【0049】ここでいうトレーシングペーパー、あるい
は含浸トレーシングペーパーとは、最新紙加工便覧(テ
ックタイムス編 昭和63年8月20日発行)によると
次のように説明されている。『ナチュラルトレペとは、
製図における原図用紙といえば、トレース作業とジアゾ
コピー作業を考慮したトレーシングペーパーであった。
トレーシングペーパーは透明紙である。なぜ紙は不透明
で白いかというと、一般の上質紙は体積中に50%前後
の空気を含んでいる。微細な空隙の分布とセルロース繊
維と空気の屈折率の違いにより紙は白く見え、不透明に
なる。トレーシングペーパーには、ナチュラルトレペと
含侵トレペの2種類のトレーシングペーパーがある。ナ
チュラルトレペは、パルプ繊維を高度に叩解させて15
〜25%と空隙が少なくなる様に抄造した紙である。そ
れに対して、含浸トレペは一般の上質紙にセルロースと
屈折率の同じ透明化樹脂を含浸させた透明紙であ
る。』、『トレーシングペーパーにおいて事務用には4
0〜60g/m2 の薄物品が使用され、設計製図、第二
原図用には55g/m2 以上のものが使用されてい
る。』。
【0050】さらに、新版印刷事典(日本印刷学会編
大蔵省印刷局)の透明紙の項には、『薄くて透明な筆記
用紙の一種。原図を透き写し、バンダイク法・青写真な
どの原稿用に用いる。2種類あって、1)は原料を高度
の粘状に叩解し透明になるようにすいたもの、または薄
紙にカナダバルサム・テレビン油・植物油などの混合物
を塗って透明にした加工紙。2)はコウゾ・ミツマタな
どを用いて流しずき法によって抄造した薄葉和紙。図引
き用紙ともいう。』との記載がある。
【0051】紙パルプ技術便覧(1982年 紙パルプ
技術協会)によれば、『薄葉の総称で、辞典用紙、ライ
スペーパー、タイプ用紙、印刷用紙など用途により種類
多く、坪量は40g/m2 以下で、薄葉和紙は20g/
2 以下である。』との記載がある。
【0052】以上の記載を踏まえた上で、便宜上本発明
においては、着色フィルムの光沢感を活かした貼合せ材
料として適当な透明度が70%以上の紙を透明紙と呼
ぶ。中でも、本発明の透明紙は、坪量が10〜45g/
2 であることが好ましい。本発明の透明紙には、木材
パルプ、合成パルプ、填料、サイズ剤、紙力増強剤、染
料など、通常抄紙で用いられる原材料を必要に応じて使
用することが可能である。透明紙自体を着色して用いる
ことは可能であるが、着色後の透明度が十分に保たれる
着色方法である必要がある。
【0053】透明紙の透明度が70%より低いと、着色
フィルムの光沢や色彩、或いは質感を活かせないため不
適当である。
【0054】透明紙の坪量が10g/m2 より小さい
と、寸法安定性が悪くて貼り合わせ時にしわが入りやす
く、またペンプロッターなどで筆記の際に破れる事があ
り好ましくない。また、坪量が50g/m2 より大きい
と、貼合わせ後の厚みが厚くなり、最も重要な着色フィ
ルムの光沢感、色彩感、質感を低下させるため好ましく
ない。
【0055】本発明では、インクジェット記録適性を付
与するために、透明紙上にインクジェットインク受理層
を設ける。
【0056】本発明におけるインクジェットインク受理
層には、インク吸収性やインクの色再現性を向上させる
ために公知の顔料を1種以上用いることができる。例え
ば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、水酸化マグネシウムカオリン、タルク、硫
酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜
鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミ
ニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウ
ム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ、
コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウ
ム、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、水酸化
マグネシウム等の無機顔料、スチレン系プラスチックピ
グメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエ
チレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂等
の有機顔料等が挙げられる。
【0057】上記顔料の中でも、インクジェットインク
受理層中に主体成分として含有する顔料としては、多孔
性無機顔料が好ましく、多孔性合成非晶質シリカ、多孔
性炭酸マグネシウム、多孔性アルミナなどが挙げられ、
特に細孔容積の大きい多孔性合成非晶質シリカが好まし
い。このような合成非晶質シリカとは、例えば、特開昭
57−157786号公報、同61−141584号公
報、同61−230979号公報、同62−29247
6号公報などに記されているような、ケイ酸のゲル化に
より、SiO2の三次元構造を形成させた、微多孔性、不
定形微粒子であり、ハンター白色度90以上、細孔径1
0〜2000オングストローム程度を有する。
【0058】このような合成非晶質シリカは、市販のも
のを好適に用いることができ、例えば、ミズカシルP−
526、ミズカシルP−801、ミズカシルNP−8、
ミズカシルP−802、ミズカシルP−802Y、ミズ
カシルC−212、ミズカシルP−73、ミズカシルP
−78A、ミズカシルP−78F、ミズカシルP−8
7、ミズカシルP−705、ミズカシルP−707、ミ
ズカシルP−707D、ミズカシルP−709、ミズカ
シルC−402、ミズカシルC−484(以上水沢化学
製)、トクシールU、トクシールUR、トクシールG
U、トクシールAL−1、トクシールGU−N、トクシ
ールN、トクシールNR、トクシールPR、ソーレック
ス、ファインシールE−50、ファインシールT−3
2、ファインシールX−37、ファインシールX−7
0、ファインシールRX−70ファインシールA、ファ
インシールB(以上、徳山ソーダ製)、カープレックス
FPS−101、カープレックスCS−7、カープレッ
クス80、カープレックスXR、カープレックス67
(以上、塩野義製薬製)、サイロイド63、サイロイド
65、サイロイド66、サイロイド77、サイロイド7
4、サイロイド79、サイロイド404、サイロイド6
20、サイロイド800、サイロイド150、サイロイ
ド244、サイロイド266(以上、富士シリシア化学
製)などが挙げられる。
【0059】インクジェットインク受理層の結着剤(バ
インダー)としては、例えば、酸化澱粉、エーテル化澱
粉、リン酸エステル化澱粉等の澱粉誘導体;カルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセ
ルロース誘導体;カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白、ポリ
ビニルアルコール又はその誘導体;ポリビニルピロリド
ン、無水マレイン酸樹脂、スチレン−ブタジエン共重合
体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等の共
役ジエン系共重合体ラテックス;アクリル酸エステル及
びメタクリル酸エステルの重合体又は共重合体等のアク
リル系重合体等のアクリル系重合体ラテックス;エチレ
ン酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス;
或はこれら各種重合体のカルボキシ基等の官能基含有単
量体による官能基変性重合体ラテックス;メラミン樹
脂、尿素樹脂等の熱硬化合成樹脂等の水性接着剤;ポリ
メチルメタクリレート等のアクリル酸エステル;メタク
リル酸エステルの重合体又は共重合体樹脂;ポリウレタ
ン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビ
ニルコポリマー、ポリビニルブチラール、アルキッド樹
脂等の合成樹脂系接着剤等を挙げることができる。バイ
ンダーの配合量としては、全固形分100重量部に対し
て、3〜70重量部、好ましくは、5〜50重量部であ
り、3重量部未満ではインクジェットインク受理層の塗
層強度が不足するし、70重量部を越えるとインク吸収
性が低下する。
【0060】更に、インクジェットインク受理層には、
添加剤として、染料定着剤、顔料分散剤、増粘剤、流動
性改良剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、
着色染料、着色顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化
防止剤、防腐剤、防バイ剤、耐水化剤、湿潤紙力増強
剤、乾燥紙力増強剤等を適宜配合することもできる。
【0061】特に、水性インクの染料分である水溶性直
接染料や水溶性酸性染料中のスルホン酸基、カルボキシ
ル基、アミノ基等と不溶な塩を形成する2級アミン、3
級アミン、4級アンモニウム塩からなるカチオン性染料
定着剤を配合すると、インク受理層にて染料が捕獲され
るために、色彩性の向上や不溶な塩の形成により水の滴
下や吸湿によるインクの流れだしや滲みだしを抑制する
ので好ましい。
【0062】本発明における、インクジェットインク受
理層の塗工量は、あまり少ないとインクの吸収性に問題
が生じるばかりでなく、画像濃度・色彩性・鮮明性が低
く、インクが合成樹脂シートの面方向に拡散して鳥の羽
状にギザギザしたフェザリングと呼ばれるドット形状の
悪化が発生する。又、あまり塗工量が多いと塗工後の乾
燥工程における乾燥負荷が高まり、塗工速度の低下に伴
う生産性の低下ばかりでなく、高負荷での乾燥では、イ
ンクジェットインク受理層を構成する塗被組成物中のバ
インダーが、蒸発する溶媒と共にインク受理層表面に移
動して、その表面の空隙量を低下させるために、記録時
に地汚れなどが発生したり、カール性が悪化するため好
ましくない。このような観点から、インクジェットイン
ク受理層の塗工量は、1〜15g/m2 が好ましい。
又、インクジェットインク受理層はある一定の塗工量を
数回に分けて塗設する事も可能であり、光沢を付与する
場合は、一度に該塗工量を塗設するよりも光沢が向上す
る。
【0063】本発明において、着色フィルムの光沢感、
色彩感、質感を活かしたシートとするためには、インク
ジェットインク受理層の透明性は高いほど好ましく、イ
ンクジェットインク受理層を設けた透明紙の形態で測定
して、透明度が70%以上であることが好ましい。透明
度が70%未満の場合、断裁蒸着フィルムや断裁金属箔
が見え難くなり、光沢感、色彩感、質感を活かせないた
め好ましくない。
【0064】インクジェットインク受理層を塗設する方
法は、各種ブレードコータ、ロールコータ、エアーナイ
フコータ、バーコータ、ロッドブレードコータ、カーテ
ンコータ、ショートドウェルコータ、サイズプレス等の
各種装置をオンマシン或いはオフマシンで用いることが
できる。又、塗設後に、マシンカレンダー、TGカレン
ダー、スーパカレンダー、ソフトカレンダー等のカレン
ダー装置を用いて平坦化仕上げすることも可能である。
【0065】インクジェットインク受理層を塗設する場
合、透明紙にそのままインク受理層を設けても良いし、
予め透明紙にコロナ処理、フレーム処理、プラズマ処
理、紫外線照射処理などの公知の表面処理を施しても差
し支えない。
【0066】本発明でいうインクジェットインクとは、
下記の着色剤、液媒体、その他の添加剤からなる記録液
体である。
【0067】着色剤としては、直接染料、酸性染料、塩
基性染料、反応性染料あるいは食品用色素などの水溶性
染料が挙げられる。
【0068】インクの溶媒としては、水および水溶性の
各種有機溶剤、例えば、メチルアルコール、エチルアル
コール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコ
ール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコー
ル、tert−ブチルアルコール、イソブチルアルコー
ルなどの炭素数1〜4のアルキルアルコール類;ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド
類;アセトン、ジアセトンアルコールなどのケトンまた
はケトンアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサ
ンなどのエーテル類;ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコールなどのポリアルキレングリコール
類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチ
レングリコール、トリエチレングリコール、1,2,6
−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレン
グリコール、ジエチレングリコールなどのアルキレン基
が2〜6個のアルキレングリコール類;グリセリン、エ
チレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルメチル(またはエチル)エーテル、トリエチレングリ
コールモノメチルエーテルなどの多価アルコールの低級
アルキルエーテル類などが挙げられる。これらの多くの
水溶性有機溶剤の中でも、ジエチレングリコールなどの
多価アルコール、トリエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテルな
どの多価アルコールの低級アルキルエーテルが好まし
い。その他の添加剤としては、例えば、pH調節剤、金
属封鎖剤、防カビ剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、湿
潤剤、界面活性剤、および防錆剤などが挙げられる。
【0069】本発明において、貼着性を付与するため
に、支持体の着色フィルムを有する接着樹脂層と接する
側と反対の面に、通常状態では粘着性、接着性を示さず
加熱時に粘着性又は接着性を示すヒートシール、ホット
メルト、ディレードタックのいずれか1種からなる感熱
接着層か、又は粘着剤層(感圧接着剤層)を設ける。
【0070】ここでヒートシール層を構成するヒートシ
ールコーティング剤とは、”コンバーティングのすべ
て”(加工技術研究会発行、1993年、P351〜)
で述べられるようないわゆる狭義のヒートシールコーテ
ィング剤であり、無溶剤のホットメルトコーティング樹
脂とは別なものである。例えば、その構成樹脂として
は、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル、エチレン/酢
ビ共重合樹脂、ポリアクリレート、塩酢ビ、エチレン/
アクリル酸共重合樹脂、などの有機溶剤溶液、あるいは
水分散溶液などの形で用いられる。これの樹脂を用いて
塗液を調製して塗工、最低造膜温度より高い温度で乾燥
させることにより得られるヒートシール層は、通常状態
では指で触ってもベトツキのない状態に乾燥されてお
り、一般のインクジェット記録プリンターに問題なく通
紙することが可能であるが、一旦融点以上に加熱すると
ヒートシール層が可塑化され粘着性を帯び、上質紙、ガ
ラス、金属、合成樹脂シート、木材などへ軽い圧力によ
り貼合すことが可能で、ここで生じた接着性は再冷却し
ても残存する。
【0071】ヒートシール層の塗工は、溶剤溶液とし
て、あるいはエマルジョンとして塗工、乾燥して用いる
ことが可能である。
【0072】ディレードタック層を構成する樹脂として
は、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系
樹脂、スチレン/アクリル共重合系樹脂、スチレン/ブ
タジエン共重合樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹
脂などが挙げられる。該樹脂に、1種あるいは数種の結
晶性(固体)可塑剤、例えば、ジシクロヘキシルフタレ
ート、ジフェニルフタレート、N−シクロヘキシル−p
−トルエンスルホンアミド、o/p−トルエンスルホン
アミドなどを含有させる。この樹脂を用いて塗液を調製
して塗工、可塑剤の融点以下で乾燥させることにより得
られるディレードタック層は、通常状態では指で触って
もベトツキのない状態に乾燥されており、一般のインク
ジェット記録プリンターに問題なく通紙することが可能
であるが、一旦可塑剤の融点以上に加熱するとディレー
ドタック層が可塑化され粘着性を帯びる。このため、上
質紙、ガラス、金属、合成樹脂シート、木材などへ軽い
圧力により貼合すことが可能で、ここで生じた接着性は
可塑剤が再結晶化しても残存する。
【0073】ディレードタック層には、固形分の3〜5
0%に相当する顔料(有機または無機)を含有すること
を特徴とするものである。顔料としては、シリカ、カオ
リン、クレー、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、
酸化チタン、酸化亜鉛、メラミン樹脂粒子、ベンゾグア
ナミン樹脂粒子、澱粉粒子などを単独で、あるいは併用
して用いることができる。ディレードタック層に一定の
範囲で顔料を含有することにより、記録シートを重ね合
わせた時に接着することなく、プリンター通紙性が格段
に向上し、かつインクジェットインク受理層の画像性が
良好になることが判明した。これは潜在的とはいえ粘着
性のあるディレードタック層と直接インクジェットイン
ク受理層が接した場合に、その成分の一部がインクジェ
ットインク受理層に移行してインク受理能力を低下させ
るという現象がおこりにくくなるためと考えられる。顔
料の混合割合が上記の範囲より小さいと、プリンター通
紙性も画像性もさほどよくなく、また、上記の範囲を超
えて顔料が存在しても塗工しにくいのみで、むしろ画像
性を悪化させることが明らかとなった。
【0074】本発明で用いられるホットメルト層を構成
する樹脂は、一般に60℃〜180℃の温度範囲で溶融
する熱可塑性材料(100%固体)であり、以下に示す
ようなポリマー、樹脂およびワックスが用いられる。即
ち、アルキッド(変性ポリエステル)、アスファルトお
よびコールタールれき青質、クマロンインデン樹脂、ロ
ジンおよびその誘導体、テルペン樹脂、ワックス(鉱
物、植物、および石油)、エチレン/アクリル酸エチル
共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、ポリエチレ
ン、ポリ酢酸ビニルおよびその共重合体、ポリカーボネ
ート、ポリスチレンおよびその共重合体、ポリスチレン
およびその共重合体、ポリプロピレン、ポリビニルエー
テル、ポリアミド、ポリエステル(熱可塑性)、フェノ
キシ樹脂(可塑化)、ポリイソプレン、ポリウレタン、
熱可塑性エラストマー(SBS、SIS、SEBSな
ど)などの樹脂が使用される。
【0075】ホットメルト接着剤は、以下の3つの機能
を有する樹脂を基本的に含む。即ち、溶融物に粘性を、
固体に凝集性を与える高分子量ポリマー、粘着性、弾
性、および強度を増加させる合成エラストマー、粘性と
流動性を与え、ぬれ性を促進する合成樹脂または天然樹
脂である。これにコストを低減させ、混合物の粘度を低
下させ、塗工しやすくするワックスを含有しても良い。
ホットメルト層の塗工は、溶剤溶液として、あるいはエ
マルジョンとして塗工、乾燥して用いるか、熱溶融押し
だしにより行うことが可能である。ホットメルト層に一
定の範囲で顔料を混合することにより、記録シートを重
ね合わせた時に接着することなく、プリンター通紙性が
格段に向上し、かつインクジェットインク受理層の画像
性が良好になることが判明した。これは潜在的とはいえ
粘着性のあるホットメルト層と直接インク受理層が接し
た場合に、その成分の一部がインクジェットインク受理
層に移行してインク受理能力を低下させるという現象が
おこりにくくなるためと考えられる。顔料の混合割合が
上記の範囲より小さいと、プリンター通紙性も画像性も
さほどよくなく、また上記の範囲を超えて顔料が存在し
ても塗工しにくいのみで、むしろ画像性を悪化させるこ
とが明らかとなった。
【0076】本発明の感熱接着層、即ちヒートシール
層、ディレードタック層、ホットメルト層には、プリン
ター適性を改善し、ブロッキング抑制や接着性を改善す
る目的で最大で50重量%までの顔料を含有することが
可能である。顔料としては前述のインクジェットインク
受理層に含有できる顔料として記載した顔料の中から、
粒径、分散性、融点などを考慮して適当な顔料を選ぶこ
とができる。
【0077】本発明の感熱接着層には、さらにその他の
添加剤として、分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡
剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色
顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐
剤、防バイ剤、耐水化剤、湿潤紙力増強剤、乾燥紙力増
強剤、帯電防止剤、老化防止剤などを適宜配合すること
もできる。
【0078】感熱接着層の塗工量は、その接着方法によ
り異なるが、良好な接着性およびインクジェット記録性
を確保する目的から、5〜40g/m2 の範囲内である
ことが好ましい。感熱接着層の塗工量がこの範囲より小
さいと、接着性が不足するために貼合せが弱い。この範
囲より大きくとも、紙の走行に支障を来すばかりか経済
的にコストアップの要因となる。
【0079】本発明の感熱接着層を塗工する方法として
は、例えば、グラビアコーター、グラビアオフセットコ
ーター、バーコーター、ロールコーター、エアナイフコ
ーター、Uコンマコーター、AKKUコーター、スムー
ジングコーター、マイクログラビアコーター、リバース
ロールコーター、4本あるいは5本ロールコーター、ブ
レードコーター、ディップコーター、落下カーテンコー
ター、スライドコーター、ダイコーター、溶融押し出し
ダイなど接着層を構成する樹脂の形態や適性を考慮して
如何なる塗工方法を用いてもよい。
【0080】本発明の装飾シートを感熱接着層を介して
他の被着体、すなわち上質紙、コート紙、不織布、合成
樹脂シート、ガラス、金属などと接着させる場合には、
装飾シートと被着体を重ね合わせた上で透明紙側(イン
クジェットインク受理層側)から、あるいは被着体側か
ら加熱圧着して接着し一体化することができる。この工
程において、加熱温度が記録シートを構成する合成樹脂
シートの融点よりも低いことが必要で、さらには合成樹
脂シートの融点よりも10℃以上低い温度で加熱するこ
とにより被着体と接着できることが良好なインクジェッ
ト記録性、画像性、平滑性、光沢を保持する上でより好
ましい。当然ながら感熱接着層は合成樹脂シートの融点
よりも10℃以上低い温度で活性化(融解あるいは粘着
化)する必要がある。感熱接着層の融点制御のために融
点降下剤などを併用することも可能である。
【0081】本発明に用いる粘着剤は、アクリル系樹
脂、天然及び合成ゴム、スチレン/ブタジエン共重合
体、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル/エチレン共重合体、
デンプン、シリコーン系化合物、ニカワ、カゼイン、ポ
リビニルアルコール、ポリウレタン等の公知の粘着剤用
樹脂に、必要に応じて石油樹脂、テルペン樹脂、ロジン
樹脂、クマロンインデン樹脂、フェノール樹脂等の粘着
付与剤、可塑剤、各種安定剤、充填剤等、公知の添加剤
を添加してなる。
【0082】粘着剤は、溶剤系、水系(水溶液又はエマ
ルジョンとして)、無溶剤系、ホットメルト系の何れか
の系で供用される。粘着剤のセットの方法は熱乾燥、風
乾、ホットメルト、無溶剤2液硬化、紫外線及び電子線
硬化等いかなる方法を用いても差し支えない。
【0083】本発明において、粘着剤層を設けた場合に
おいては、そのままでは取り扱い難いため、更に剥離シ
ートを積層する。剥離シートは公知のものを使用でき
る。即ち、ポリオレフィン樹脂フィルム、フッ素樹脂フ
ィルム等のそれ自体が離型性を有するフィルムや、シリ
コーン、フッ素化合物、長鎖アルキル化合物等の離型成
分をコーティング或いは含浸した紙やフィルム等。
【0084】粘着剤は別名として感圧接着剤と呼ばれ、
加圧することにより被着体に貼着させる。従って本発明
の装飾シートを粘着剤層を介して他の被着体、すなわち
上質紙、コート紙、不織布、合成樹脂シート、ガラス、
金属などと接着させる場合には、装飾シートと被着体を
重ね合わせた上で透明紙側(インクジェットインク受理
層側)から、あるいは被着体側から加圧して接着し一体
化することができる。又、粘着剤層を設ける方法は、感
熱接着層塗工するのと同様の方法を適用することができ
る。
【0085】本発明の装飾シートにおいては、感熱接着
層を形成する樹脂、或いは粘着剤の支持体への浸透をよ
り一層防止する目的で、支持体に接して浸透防止層を設
けてもよい。浸透防止層の役割は、感熱接着層又は粘着
剤層をを設けるに当って、感熱接着層を形成する樹脂又
は粘着剤の支持体中への浸み込み防止と、平滑性の付与
である。本発明に用いることのできる浸透防止層は、天
然高分子あるいは合成樹脂高分子の水溶液あるいはエマ
ルジョンにより設けることが可能で、例えば、以下の物
質が挙げられる。
【0086】天然高分子および半合成高分子として、デ
ンプン、酸化デンプン、エーテル化デンプン、ジアルデ
ヒド化デンプン、エステル化デンプンなどの変性デンプ
ン化合物、アルギン酸ソーダ、アルギン酸プロピレング
リコールエステルなどのアルギン酸化合物、カゼイン、
ゼラチン、プルラン、デキストラン、キチン、キトサ
ン、ゴムラッテクス、アラビアゴム、フノリ、天然ガ
ム、デキストリン、メチルセルロース、エチルセルロー
ス、ヒドロキシセルロース、カルボキシメチルセルロー
スなどの変性セルロース化合物などが挙げられる。
【0087】合成樹脂高分子としては、完全ケン化ある
いは部分ケン化ポリビニルアルコール、アセトアセチル
化ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールと多価
カルボン酸とのエステル化物、カルボキシ変性化ポリビ
ニルアルコール、スルホン酸変性化ポリビニルアルコー
ル、オレフィン変性化ポリビニルアルコール、ニトリル
変性化ポリビニルアルコール、アミド変性化ポリビニル
アルコール、ピロリドン変性化ポリビニルアルコールな
どの変性化ポリビニルアルコール化合物、ポリエチレン
グリコール、ポリアクリル酸アミド、ポリアクリル酸、
ポリアクリル酸アンモニウム、ポリアクリル酸ソーダな
どのポリアクリル酸化合物、ポリビニルピロリドン、ポ
リエチレンイミン、ポリビニルエーテル、ポリマレイン
酸共重合体、ポリアクリルアミド、水溶性アルキド樹脂
などが挙げられる。
【0088】また、スチレン/ブタジエン共重合体、ブ
タジエン/メタクリレート共重合体、アクリロニトリル
/ブタジエン/アクリル酸ラッテクス、などの合成高分
子を水に分散したエマルジョンを用いることができる。
上記のような高分子を単独で、あるいは混合して必要な
らば消泡剤、分散剤などを併用して用いることができ
る。浸透防止層は、樹脂あるいは溶媒が合成樹脂シート
に浸透するのを防ぐものであればポリオレフィン樹脂の
溶融ラミネート、あるいはドライラミネートなどにより
形成することもできる。
【0089】本発明の装飾シートは、支持体あるいは透
明紙の表面に、着色フィルムを含有する接着樹脂を塗設
する工程、加熱あるいは電子線か紫外線の少なくとも一
方を照射して接着樹脂を硬化する工程、着色フィルムを
含有する接着樹脂層を介して支持体と透明紙を一体化す
る工程、透明紙上にインクジェットインク受理層を塗設
する工程、支持体の別の片面に感熱接着剤層又は粘着剤
層を塗設する工程、粘着剤層を設けた場合には粘着剤層
に接して剥離シートを積層する工程、以上の工程を任意
の順に組み合わせることにより製造できる。又、粘着剤
層を設ける際においては、粘着剤層を支持体の別の片面
に設けた後に剥離シートの剥離面と粘着剤層を対面して
積層してもよいし、剥離シートの剥離面に粘着剤層を設
けた後に支持体の別の片面と粘着剤層を対面して積層し
てもよい。
【0090】本発明の装飾シートは、肉眼で識別できる
大きさで、人目を惹く効果の高い着色フィルムを透明紙
で挟み込んだ構成となっているため、アイキャッチング
効果が高く、かつ着色フィルムが表面に露出していない
ため、強く擦っても着色フィルムが剥離・脱落するとい
う問題が生じない。また、着色フィルムが表面に露出し
ていないため、表面が滑らかであり、かつ素材的にも紙
のみで均一であり、印刷が容易である。質感的にも着色
フィルム本来の光沢感、色彩感を和らげ、落ちついた質
感を有する意匠性の高い豪華な感じの装飾シートとな
る。装飾シートの製造時において、接着樹脂に放射線硬
化性樹脂を用いた場合においては、透明紙に溶剤や溶液
が接することなく、加熱されることもないので透明紙に
シワや凹凸が発生したり、カールが発生することなく、
従って貼合せ後にカール矯正などの手段を用いなくても
良好なカール特性、寸法安定性を有する装飾シートが得
られる。又、本発明の装飾シートは、インクジェット受
理層を有することにより、近年普及が著しいインクジェ
ットプリンターを用いて任意の(カラー)画像を印字す
ることができ、或いは感熱接着層又は粘着剤層を有する
ことにより、任意の被着体に任意のサイズで貼着させる
ことが可能である。
【0091】
【実施例】次に、本発明を実施例により、更に詳細に説
明するが、本発明の内容は、実施例に限られるものでは
ない。また、実施例において示す「部」、「%」は、透
明度に関する記述を除いて、重量部又は重量%を示す。
【0092】調製例1 インクジェットインク受理層用
塗液の調製 インクジェットインク受理層用の塗液は、以下の組成
に従って調製した。 合成非晶質シリカ(ファインシールX−37B:徳山曹達製) 30部 ポリビニルアルコール(PVA117:クラレ製) 50部 ポリビニルピロリドン(ルビスコールK−90:BASF製) 50部 カチオン性染料定着剤(スミレッズレジン1001:住友化学製) 20部
【0093】調製例2 インクジェットインク受理層用
塗液の調製 インクジェットインク受理層用の塗液は、以下の組成
に従って調製した。 合成非晶質シリカ(ファインシールX−37B:徳山曹達製) 100部 ポリビニルアルコール(PVA117:クラレ製) 50部 カチオン性染料定着剤(スミレッズレジン1001:住友化学製) 20部 尚、調製例1及び2のインクジェットインク受理層用塗
液を比較すると、塗液は塗液よりも、塗設後の透明
性が低い配合となっている。
【0094】実施例1 着色フィルムとして、厚さ12μmのポリエチレンテレ
フタレートフィルムの片面にアルミニウム蒸着を施し、
両面を黄色に着色した後で150メッシュに断裁・細分
化したものを用いた。支持体として、市販の坪量30g
/m2 のトレーシングペーパーを用い、接着樹脂とし
て、エマルジョン型接着剤レジンVP−57(カネボウ
・エヌエスシー社製)を用い、乾燥前重量において1%
に相当するだけ断裁蒸着フィルムを混入し、混合したの
ちダイレクトグラビアコーターで乾燥重量が10g/m
2 となるように塗工、熱風乾燥し、透明紙として坪量1
8g/m2 、透明度80%のトレーシングペーパーを重
ね合わせ、2日間養生した後、透明紙上に調製例1のイ
ンクジェットインク受理層用の塗液を乾燥塗工量で4g
/m2 となるように塗工・乾燥して目的とするインクジ
ェット記録可能な装飾シートを得た。別途、調製例1の
塗液を塗工した透明紙の透明度は74%であった。
【0095】実施例2 実施例1と同様の支持体に、実施例1と同様の着色フィ
ルムを、接着樹脂として電子線硬化型樹脂(東亜合成株
式会社製、アロニックスM−1310とM150の重量
比6:4混合物)に1%に相当するだけ混入し、混合し
たのち、ダイレクトグラビアコーターで塗工量が15g
/m2 となるように塗工し、実施例1と同様のトレーシ
ングペーパーと重ね合わせた後、200kVの加速電圧
で、2Mradの吸収線量になるように支持体側から電
子線照射して樹脂を硬化させ、更に透明紙上に実施例1
と同様にしてインクジェットインク受理層を設け、目的
とするインクジェット記録可能な装飾シートを得た。
【0096】実施例3 実施例1と同様の支持体に、実施例1と同様の着色フィ
ルムを、接着樹脂として紫外線硬化型樹脂(東亜合成株
式会社製、アロニックスUV3400)に1%に相当す
るだけ混入し、混合したのち、ダイレクトグラビアコー
ターで塗工量が15g/m2 となるように塗工し、実施
例1と同様のトレーシングペーパーと重ね合わせた後、
紫外線照射を行い紫外線硬化性樹脂を硬化させて目的と
するインクジェット記録可能な装飾シートを得た。
【0097】実施例4 接着樹脂として、変成アクリル共重合樹脂系のエマルジ
ョン型接着剤ボンドCE500(コニシ社製)を用いた
以外は実施例1と同様にして目的とするインクジェット
記録可能な装飾シートを得た。
【0098】実施例5 接着樹脂として、アルコール系溶剤型樹脂KE60(コ
ニシ社製)を用い、塗工においてロールコーターを用い
た以外は実施例1と同様にして目的とするインクジェッ
ト記録可能な装飾シートを得た。
【0099】実施例6 着色フィルムとして、厚さ20μmのポリエチレンテレ
フタレートフィルムの片面にアルミニウム蒸着を施し、
蒸着面および裏面に紅色の着色保護層を設けた後で0.
5mm角に断裁・細分化したものを用いた。それ以外は
実施例2と同様にして、目的とするインクジェット記録
可能な装飾シートを得た。
【0100】実施例7 着色フィルムとして、蛍光性分散染料(チバガイギー社
製、ユビテックスERN;ベンゾオキサゾール誘導体)
で蛍光染色したポリエチレンテレフタレートフィルム
(幅150μm、厚さ12μm、長さ2mm)を用い
た。それ以外は実施例2と同様にして、目的とするイン
クジェット記録可能な装飾シートを得た。
【0101】実施例8 着色フィルムとして、予め黒色に着色された市販のポリ
エチレンテレフタレートフィルム(東レ社製、ルミラー
X30、12μm)を0.8mm角に断裁・細分化した
ものを用いた。それ以外は実施例2と同様にして、目的
とするインクジェット記録可能な装飾シートを得た。
【0102】実施例9 着色フィルムとして、ポリエチレンテレフタレート繊維
(鐘紡社製、カネボウエステル30T;セミダルの光沢
を有する3dの連続繊維)を分散染料(日本化薬社製、
Kayalon Polyester Blue PA
L−E)で染色し、長さ2mmに断裁して用いた。それ
以外は実施例2と同様にして、目的とするインクジェッ
ト記録可能な装飾シートを得た。
【0103】実施例10 着色フィルムとして、厚さ1μmの真鍮箔を1mm程度
に不定形に断裁・細分化したものを用いた。それ以外は
実施例2と同様にして、目的とするインクジェット記録
可能な装飾シートを得た。
【0104】実施例11 支持体を市販の坪量70g/m2 の黒色上質紙に変更し
た以外は実施例2と同様にして、目的とするインクジェ
ット記録可能な装飾シートを得た。
【0105】実施例12 支持体を市販の坪量100g/m2 のキャスト紙に変更
した以外は実施例2と同様にして、目的とするインクジ
ェット記録可能な装飾シートを得た。
【0106】実施例13 透明紙を坪量18g/m2 、透明度79%の含浸トレー
シングペーパーに変更した以外は実施例2と同様にし
て、目的とするインクジェット記録可能な装飾シートを
得た。別途、調製例1の塗液を塗工した透明紙の透明度
は72%であった。
【0107】実施例14 透明紙を坪量18g/m2 、透明度78%のグラシン紙
に変更した以外は実施例2と同様にして、目的とするイ
ンクジェット記録可能な装飾シートを得た。別途、調製
例1の塗液を塗工した透明紙の透明度は71%であっ
た。
【0108】実施例15 透明紙を坪量18g/m2 、透明度70%の和紙に変更
した以外は実施例2と同様にして、目的とするインクジ
ェット記録可能な装飾シートを得た。別途、調製例1の
塗液を塗工した透明紙の透明度は68%であった。
【0109】実施例16 インクジェットインク受理層用塗液として、調製例1の
塗液の代わりに、調製例2の塗液を5g/m2 になるよ
うに塗工した他は、実施例2と同様にして、インクジェ
ット記録可能な装飾シートを得た。別途、調製例2の塗
液を塗工した透明紙の透明度は67%であった。
【0110】実施例17 着色フィルムとして、厚さ12μmのポリエチレンテレ
フタレートフィルムの片面にアルミニウム蒸着を施し、
両面を黄色に着色した後で0.1mm角に断裁・細分化
したものを用いた。支持体として、市販の坪量81.4
g/m2 の上質紙を用い、接着樹脂として、エマルジョ
ン型接着剤レジンVP−57(カネボウ・エヌエスシー
社製)を用い、乾燥前重量において1%に相当するだけ
断裁蒸着フィルムを混入し、混合したのちダイレクトグ
ラビアコーターで乾燥重量が10g/m2 となるように
塗工、熱風乾燥し、透明紙として坪量18g/m2 、透
明度80%のトレーシングペーパーを重ね合わせ、2日
間養生した後、支持体の別の片面に、ヒートシール層と
して変性エチレン・酢ビ共重合樹脂(アクアテックスE
C1200、中央理化工業社製)を固形分が15g/m
2 となるように塗工・乾燥してヒートシール層を設け、
目的とする加熱貼着可能な装飾シートを得た。
【0111】実施例18 実施例17と同様の支持体に、実施例17と同様の着色
フィルムを、接着樹脂として電子線硬化型樹脂(東亜合
成株式会社製、アロニックスM−1310とM150の
重量比6:4混合物)に1%に相当するだけ混入し、混
合したのち、ダイレクトグラビアコーターで塗工量が1
5g/m2 となるように塗工し、実施例17と同様のト
レーシングペーパーと重ね合わせた後、200kVの加
速電圧で、2Mradの吸収線量になるように支持体側
から電子線照射して樹脂を硬化させ、更に支持体の別の
片面に実施例17と同様にしてヒートシール層を設け、
目的とする加熱貼着可能な装飾シートを得た。
【0112】実施例19 着色フィルムとして、蛍光性分散染料(チバガイギー社
製、ユビテックスERN;ベンゾオキサゾール誘導体)
で蛍光染色したポリエチレンテレフタレートフィルム
(幅150μm、厚さ12μm、長さ2mm)を用い
た。それ以外は実施例18と同様にして、目的とする加
熱貼着可能な装飾シートを得た。
【0113】実施例20 透明紙を坪量18g/m2 、透明度78%のグラシン紙
に変更した以外は実施例18と同様にして、目的とする
加熱貼着可能な装飾シートを得た。
【0114】実施例21 透明紙を坪量18g/m2 、透明度70%の和紙に変更
した以外は実施例18と同様にして、目的とする加熱貼
着可能な装飾シートを得た。
【0115】実施例22 実施例18において、ヒートシール層の代わりに、ディ
レードタック層として熱感応型粘着剤(ヒートマジック
DW2000、東洋インキ製、固形分52%)に小麦で
んぷんを全固形分に対して3%となるように混合した塗
液を、塗工量が15g/m2 となるように塗工・乾燥
し、ディレードタック層を設けた。それ以外は実施例1
8と同様にして、目的とする加熱貼着可能な装飾シート
を得た。
【0116】実施例23 実施例18において、ヒートシール層の代わりに、ホッ
トメルト層として合成ゴムベースのホットメルト型粘着
剤(MU74、コニシ製)を塗工量が50g/m2 とな
るようにスプレー塗工した後冷却し、ホットメルト層を
設けた。それ以外は実施例18と同様にして、目的とす
る加熱貼着可能な装飾シートを得た。
【0117】実施例24 着色フィルムとして、厚さ12μmのポリエチレンテレ
フタレートフィルムの片面にアルミニウム蒸着を施し、
両面を黄色に着色した後で0.3mm角に断裁・細分化
したものを用いた。支持体として、市販の坪量81.4
g/m2 の上質紙を用い、接着樹脂として、エマルジョ
ン型接着剤レジンVP−57(カネボウ・エヌエスシー
社製)を用い、乾燥前重量において1%に相当するだけ
断裁蒸着フィルムを混入し、混合したのちダイレクトグ
ラビアコーターで乾燥重量が10g/m2 となるように
塗工、熱風乾燥し、透明紙として坪量18g/m2 、透
明度80%のトレーシングペーパーを重ね合わせ、2日
間養生した後、支持体の別の片面に、粘着剤としてアク
リル酸エステル共重合体系粘着剤リカボンドAP−90
(中央理化工業社製)を固形分が20g/m2 となるよ
うに塗工・乾燥して粘着剤層を設け、更にシリコーン系
剥離紙の剥離面を粘着剤層と対面させて積層して、目的
とする加圧貼着可能な装飾シートを得た。
【0118】実施例25 実施例24と同様の支持体に、実施例24と同様の着色
フィルムを、接着樹脂として電子線硬化型樹脂(東亜合
成株式会社製、アロニックスM−1310とM150の
重量比6:4混合物)に1%に相当するだけ混入し、混
合したのち、ダイレクトグラビアコーターで塗工量が1
5g/m2 となるように塗工し、実施例24と同様のト
レーシングペーパーと重ね合わせた後、200kVの加
速電圧で、2Mradの吸収線量になるように支持体側
から電子線照射して樹脂を硬化させ、一方、シリコーン
系剥離紙の剥離面に、粘着剤としてアクリル酸エステル
共重合体系粘着剤エスダイン7850(セキスイエスダ
イン社製)を固形分が20g/m2 となるように塗工・
乾燥して粘着剤層を形成した後、該粘着剤面を支持体の
別の片面と重ね合わせることにより、目的とする加圧貼
着可能な装飾シートを得た。
【0119】実施例26 透明紙を坪量18g/m2 、透明度70%の和紙に変更
した以外は実施例25と同様にして、目的とする加圧貼
着可能な装飾シートを得た。
【0120】実施例27 実施例6で得られたインクジェット記録可能な装飾シー
トにおいて、支持体の別の片面に、ヒートシール層を、
実施例17に示したのと同様の方法で設け、目的とする
インクジェット記録及び加熱貼着可能な装飾シートを得
た。
【0121】実施例28 実施例6で得られたインクジェット記録可能な装飾シー
トにおいて、支持体の別の片面に、ディレードタック層
を、実施例22に示したのと同様の方法で設け、目的と
するインクジェット記録及び加熱貼着可能な装飾シート
を得た。
【0122】実施例29 実施例6で得られたインクジェット記録可能な装飾シー
トにおいて、支持体の別の片面に、ホットメルト層を、
実施例23に示したのと同様の方法で設け、目的とする
インクジェット記録及び加熱貼着可能な装飾シートを得
た。
【0123】実施例30 実施例6で得られたインクジェット記録可能な装飾シー
トにおいて、支持体の別の片面に、粘着剤層及び剥離シ
ートを、実施例25に示したのと同様の方法で設け、目
的とするインクジェット記録及び加圧貼着可能な装飾シ
ートを得た。
【0124】比較例1 実施例1において、接着樹脂に着色フィルムを混入せず
に接着樹脂単独で透明紙を貼り合わせ、インクジェット
記録可能なシートを得た。
【0125】比較例2 実施例2において、インクジェットインク受理層を設け
ずに、装飾シートを得た。
【0126】比較例3 実施例2において、透明紙の代わりに、坪量25g/m
2 のタイプライター用紙(透明度54%)を用いた他
は、実施例2と同様にして、インクジェット記録可能な
シートを得た。
【0127】比較例4 実施例25において、透明紙の代わりに50g/m2
トレーシングペーパー(透明度68%)に代えた他は、
実施例25と同様にして、加圧貼着可能なシートを得
た。
【0128】比較例5 実施例18において、透明紙は貼り合わせずに、支持体
に着色フィルムを混入した接着樹脂層のみを設け、加熱
貼着可能な装飾シートを得た。
【0129】試験:透明度、アイキャッチング性、印刷
適性、耐擦性、インクジェット記録適性、加熱貼着性、
加圧貼着性、カール性、表面性について、以下に示す通
り、試験を行った。
【0130】試験1:透明度 透明度は、透明紙又はインクジェットインク受理層を設
けた透明紙について測定を行い、最初にJIS P81
38に従って不透明度を測定(東洋精機製作所社製、デ
ジタルハンター反射率計による)した後、100から不
透明度(%)を差引いた値を透明度(%)とした。
【0131】試験2:アイキャッチング性 実施例及び比較例で得られた装飾シートを目視で観察
し、着色フィルムの光沢感や色彩感(着色フィルムとし
て蛍光染色した着色フィルムを用いた場合においては、
ブラックライトを照射した場合の蛍光発色感)が優れ、
装飾感が高く、人目をひくに十分であるものを優、着色
フィルムの光沢感や色彩感はあるが着色フィルムの特徴
を活かしきれない場合を並、着色フィルムが存在するこ
とがわかるが、光沢が鈍かったり、不鮮明で十分に人目
をひく効果のないものを劣として判定した。
【0132】試験3:印刷適性 実施例及び比較例で得られた装飾シート上にオフセット
印刷を施し、その印刷適性を観察した。表面が一様で、
一般の紙と同様に印刷できるものを印刷性良好、着色フ
ィルムの上部などのインキがはじいたり、着色フィルム
部分の剥離や盛り上がりにより連続して印刷すると印刷
が乱れたり、インキの定着性が悪く紙と同様に印刷でき
なかったりする場合を不良という評価で判定した。
【0133】試験4:耐擦性 実施例及び比較例で得られた装飾シートを乾いたガーゼ
で強く擦り、1m2 の面積で剥がれ落ちる着色フィルム
の個数で評価した。剥がれ落ちる個数の少ないほど耐擦
性は優れている。
【0134】試験5:インクジェット記録適性 実施例1〜16、27〜30、及び比較例で得られた装
飾シートについてカラー画像印字(インクジェットプリ
ンター:エプソン製 MJ−910C)を行ない、イン
クジェット記録部分を観察した。インクジェット記録部
分にニジミがなく、色鮮やかでシャープさを有する記録
シートを印字性が優、ややシャープさに欠けるが十分に
画像が鮮明である場合を印字性が並、ニジミが発生した
り、インクセットが悪く、インクジェット記録性に劣る
場合を印字性が劣で判定した。
【0135】試験6:加熱貼着性 実施例17〜23、27〜29及び比較例で得られた装
飾シートについて、坪量104.7g/m2 のA2コー
ト紙に加熱接着層を密着させ、家庭用アイロンで加熱
(各合成樹脂の融点より10℃以上低い温度)して一体
化して貼合せ、冷却後に装飾シートの剥離を試みた。剥
離できないものを優、無理矢理剥がせば剥がれるが、実
用上差し支えない貼着性を示すものを並、軽く剥がせた
り、貼着しないものを劣で判定した。
【0136】試験7:加圧貼着性 実施例24〜26、30及び比較例で得られた装飾シー
トについて、坪量104.7g/m2 のA2コート紙に
粘着剤層を密着させ、上から擦って一体化して貼合せた
後に装飾シートの剥離を試みた。剥離できないものを
優、無理矢理剥がせば剥がれるが、実用上差し支えない
貼着性を示すものを並、軽く剥がせたり、貼着しないも
のを劣で判定した。
【0137】試験8:カール性 実施例及び比較例で得られた装飾シートを20cm四方
に裁断し、20℃、相対湿度65%の条件下で平坦な机
の上に静置してカールを測定した。カールは4隅の持ち
上がり高さの平均値(mm)をもって表わした。カール
平均値が3mm未満の場合をカール性が優であり、3m
m〜7mmまではカール性が並であり、7mmより大き
いカールは紙加工品として使用上支障となるのでカール
性劣である。
【0138】試験9:表面性 実施例及び比較例で得られた装飾シートの抜き取り検査
を行い、シワおよび凹凸の発生が全く見られなかった場
合を優、100枚につき1枚以下の割合でシワや凹凸が
発生する場合を並、100枚につき1枚より多い割合で
シワや凹凸の発生が見られる場合を劣で判定した。
【0139】以上の各種試験の結果を表1〜2に示す。
【0140】
【表1】
【0141】
【表2】
【0142】評価:実施例1〜16は本発明の、支持体
の片面に1)着色フィルムを含有する接着樹脂層、2)
透明紙、3)インクジェットインク受理層、を順次積層
してなるインクジェット記録可能な装飾シートに関す
る。実施例17〜23は本発明の、 支持体の片面に、
1)着色フィルムを含有する接着樹脂層、2)透明紙、
を順次積層し、支持体の別の片面に通常状態では粘着
性、接着性を示さず加熱時に粘着性又は接着性を示すヒ
ートシール、ホットメルト、ディレードタックのいずれ
か1種からなる感熱接着層を設けてなる加熱貼着可能な
装飾シートに関する。実施例24〜26は本発明の、支
持体の片面に、1)着色フィルムを含有する接着樹脂
層、2)透明紙、を順次積層し、支持体の別の片面に粘
着剤層、剥離シートを順次積層してなる加圧貼着可能な
装飾シートに関する。実施例27〜29は本発明の、
支持体の片面に、1)着色フィルムを含有する接着樹脂
層、2)透明紙、3)インクジェットインク受理層、を
順次積層し、支持体の別の片面に通常状態では粘着性、
接着性を示さず加熱時に粘着性又は接着性を示すヒート
シール、ホットメルト、ディレードタックのいずれか1
種からなる感熱接着層を設けてなるインクジェット記録
及び加熱貼着可能な装飾シートに関する。実施例30は
本発明の、支持体の片面に、1)着色フィルムを含有す
る接着樹脂層、2)透明紙、3)少なくとも1層以上の
インクジェットインク受理層、を順次積層し、支持体の
別の片面に粘着剤層、剥離シートを順次積層してなるイ
ンクジェット記録及び加圧貼着可能な装飾シートに関す
る。
【0143】実施例に示した装飾シートは何れも、接着
樹脂層に混入した着色フィルムが、透明紙を通してよく
透視することができ、着色フィルムが有する光沢感、蛍
光発色性、色彩感、質感、装飾性等を損なうことなく、
人目を惹く効果の高いものであった。但し、透明紙上に
インクジェットインク受理層を設けた際に、透明度が7
0%を下回った場合(実施例15、16)は、70%以
上の場合に比較するとアイキャッチング性が若干低下し
た。
【0144】全ての実施例において、着色フィルムはそ
の装飾性を維持しつつも表面の透明紙に保護されている
ため、表面を強く擦っても着色フィルムが脱落したり、
印刷時に脱離して印刷性を低下させるようなことがな
い。
【0145】実施例1〜16、27〜30の装飾シート
は、インクジェットインク受理層を持つため、良好なイ
ンクジェット記録適性を有しており、近年急速に普及し
つつあるインクジェットプリンターを用いて、装飾シー
ト上に任意の(カラー)画像を形成できるものであっ
た。
【0146】実施例17〜30の装飾シートは、加熱接
着層、又は粘着剤層を持つため、加熱貼着性、又は加圧
貼着性有しており、本発明のような装飾性の高いシート
をノート、葉書、便せん等、任意の部位に貼着させるこ
とが可能なものであった。特に、実施例27〜30にお
いては、加熱接着層又は粘着剤層ばかりか、インクジェ
ットインク受理層をも併せ持つため、装飾シート上に任
意の画像を形成させた後に、任意の部位に貼着すること
が可能であり、実用性が非常に高く、本発明の装飾シー
トが有する高い装飾性を付与させる行為が非常に容易な
ものであった。
【0147】カール性や装飾シートの表面性に関して
は、何れの実施例においても実用レベルにあるといえる
が、透明紙を溶剤や溶媒を含有する樹脂で貼り合わせた
場合は、溶剤や溶媒、加熱による透明紙の伸縮により、
カールや凹凸、シワが若干発生する場合があるため、蒸
気ダンピングや水塗布などのカール矯正や平滑化処理な
どの後工程を施す方が好ましい場合があった。放射線硬
化性の接着樹脂を用いた場合は、透明紙が溶剤や溶媒と
接触することもなく、加熱されることもないため、カー
ルやシワの発生が抑制され、特に好ましい。
【0148】これに対し、比較例1は、支持体と透明紙
とを、着色フィルムを混入せずに接着樹脂単独で貼り合
わせた後にインクジェットインク受理層を設けた例であ
り、インクジェット記録適性は有するものの、着色フィ
ルムを含まないために、何の装飾性もなく、人目を惹く
効果は全くないものであった。
【0149】比較例2は、インクジェット記録層、加熱
接着層、粘着剤層の何れも持たない装飾シートであり、
インクジェット記録適性、貼着性を有さなかった。従っ
て、インクジェットプリンターを用いて印字したり、任
意の部位に貼着させることができず、発明が解決しよう
とする課題を解決できないものであった。
【0150】比較例3、4は、透明紙の代わりに、透明
度の低い薄葉紙を用いた例であり、人目を惹く効果が劣
り、装飾性が低い用紙であった。
【0151】比較例5は、透明紙を貼り合わせずに、着
色フィルムを混入した接着樹脂層が表面に剥き出しにな
っているシートであり、人目を惹く効果はあるものの、
表面が透明紙で保護されておらず、印刷適性、耐擦性、
表面性に劣り、接着樹脂層面の通気性や吸放湿性に欠け
るためか、放射線硬化性の接着樹脂を用いた割にはカー
ル性もやや劣るものであった。
【0152】
【発明の効果】本発明の装飾シートは、装飾効果、人目
を惹く効果の高い着色フィルムを用い、透明紙によりカ
バーされているため着色フィルムが剥離・脱落するとい
う問題が生じない。表面が滑らかで素材的に均一である
ため、印刷や糊付けが容易である。質感的にも、落ちつ
いた質感を有する装飾シートとなる。インクジェットイ
ンク受理層、又は加熱接着層か粘着剤層の何れかを有す
るため、装飾シートにインクジェット記録により任意の
画像を形成できたり、装飾シートを任意の部位に貼着し
たりすることができ、実用性の高い装飾シートとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録可能な装飾シート
の断面図。
【図2】本発明の加熱貼着可能な装飾シートの断面図。
【図3】本発明の粘着剤層を用いた加圧貼着可能な装飾
シートの断面図。
【図4】本発明の感熱接着層を用いたインクジェット記
録及び加熱貼着可能な装飾シートの断面図。
【図5】本発明の粘着剤層を用いたインクジェット記録
及び加圧貼着可能な装飾シートの断面図。
【符号の説明】
1 支持体 2 着色フィルムを含有する接着樹脂層 3 透明紙 4 インクジェットインク受理層 5 装飾シート 6 インクジェット記録可能な装飾シート 7 感熱接着層 8 加熱貼着可能な装飾シート 9 粘着剤層 10 剥離シート 11 加圧貼着可能な装飾シート 12 インクジェット記録及び加熱貼着可能な装飾シー
ト 13 インクジェット記録及び加圧貼着可能な装飾シー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の片面に、1)着色フィルムを含
    有する接着樹脂層、2)透明紙、3)インクジェットイ
    ンク受理層、を順次積層してなるインクジェット記録可
    能な装飾シート。
  2. 【請求項2】 支持体の片面に、1)着色フィルムを含
    有する接着樹脂層、2)透明紙、を順次積層し、支持体
    の別の片面に通常状態では粘着性、接着性を示さず加熱
    時に粘着性又は接着性を示すヒートシール、ホットメル
    ト、ディレードタックのいずれか1種からなる感熱接着
    層を設けてなる加熱貼着可能な装飾シート。
  3. 【請求項3】 支持体の片面に、1)着色フィルムを含
    有する接着樹脂層、2)透明紙、を順次積層し、支持体
    の別の片面に粘着剤層、剥離シートを順次積層してなる
    加圧貼着可能な装飾シート。
  4. 【請求項4】 支持体の片面に、1)着色フィルムを含
    有する接着樹脂層、2)透明紙、3)インクジェットイ
    ンク受理層、を順次積層し、支持体の別の片面に通常状
    態では粘着性、接着性を示さず加熱時に粘着性又は接着
    性を示すヒートシール、ホットメルト、ディレードタッ
    クのいずれか1種からなる感熱接着層を設けてなるイン
    クジェット記録及び加熱貼着可能な装飾シート。
  5. 【請求項5】 支持体の片面に、1)着色フィルムを含
    有する接着樹脂層、2)透明紙、3)インクジェットイ
    ンク受理層、を順次積層し、支持体の別の片面に粘着剤
    層、剥離シートを順次積層してなるインクジェット記録
    及び加圧貼着可能な装飾シート。
  6. 【請求項6】 透明紙又は該インクジェットインク受理
    層を設けた透明紙の透明度が70%以上であること特徴
    とする請求項1、4、又は5記載のインクジェット記録
    又は貼着可能な装飾シート。
  7. 【請求項7】 接着樹脂層が、電子線または紫外線によ
    り硬化された放射線硬化性樹脂層であることを特徴とす
    る請求項1〜7のいずれかに記載のインクジェット記録
    又は貼着可能な装飾シート。
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