JP2858571B2 - フッ素化ビタミンd3類似体 - Google Patents

フッ素化ビタミンd3類似体

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JP2858571B2 JP9129238A JP12923897A JP2858571B2 JP 2858571 B2 JP2858571 B2 JP 2858571B2 JP 9129238 A JP9129238 A JP 9129238A JP 12923897 A JP12923897 A JP 12923897A JP 2858571 B2 JP2858571 B2 JP 2858571B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビタミンD3 類似
体、特に下式(I)
【0002】
【化2】
【0003】(式中、Rは水素またはフッ素であり、X
は=CH2であるか、またはRはヒドロキシであり、X
は水素である)で示されるビタミンD3の16−エン−
23−イン−トリフルオロ類似体に関する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、過増
殖疾患、腫瘍性疾患、及び皮脂腺疾患の処置に有用な化
合物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】式(I)の化合物は、多
様な皮膚細胞系及びガン細胞系の分化及び増殖抑制を誘
導する。したがって、式(I)の化合物は乾癬のような
過増殖皮膚疾患(hyperproliferative skin disease)の
治療剤として有効である。かつ、式(I)の化合物は白
血病のような腫瘍性疾患及びざ瘡又は脂漏性皮膚炎のよ
うな皮脂腺疾患の治療において有効である。
【0006】本発明はまた、式(I)の化合物を含む医
薬組成物に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】好ましい実施態様において、Rは
ヒドロキシである。
【0008】本発明の一つの実施態様は、式(Ia)
【0009】
【化3】
【0010】(式中、Rは水素またはフッ素であり、X
は=CH2であるか、またはRはヒドロキシであり、X
は水素である)で示されるエピマーを含有する混合物で
ある。
【0011】式(I)の化合物をスキームI〜II及び実
施例に記載するように調製する。
【0012】
【化4】
【0013】上記のスキームIにおいて、公知の式(I
I)の化合物、〔3aS,〔3(S*)、3aα,7α,
7aβ〕〕−〔〔3a,4,5,6,7,7a−ヘキサ
ヒドロ−3α−メチル−3−(1−メチル−3−ブチニ
ル)−1H−インデン−7−イル〕オキシ〕−トリメチ
ルシランは、テトラヒドロフランのようなエーテル溶媒
中でn−ブチルリチウム及びトリフルオロアセトンと反
応することによって式(III)の化合物に転換する。この
反応は−100℃〜0℃で、好ましくは−78℃で実行
される。
【0014】式(III)の化合物は、テトラヒドロフラン
のようなエーテル溶媒中でテトラブチルアンモニウムフ
ルオリドと反応することによって式(IV)の化合物に転
換する。この反応は0〜50℃、好ましくは室温で、好
ましくはアルゴン雰囲気下で実行される。
【0015】式(IV)の化合物は、塩化メチレンのよう
な塩化水素溶媒の中でピリジニウムジクロメート及びp
−トルエンスルホン酸ピリジニウムと反応することによ
って式(V)の化合物に転換する。
【0016】式(V)の化合物は、塩化メチレンのよう
な塩素化溶媒の中でトリメチルシリル−イミダゾールと
反応することによって式(VI)の化合物に転換する。こ
の反応は、好ましくはアルゴン雰囲気下で実行される。
【0017】
【化5】
【0018】上記のスキームIIにおいて、式(VI)の化
合物はテトラヒドロフランの中で、好ましくは塩基とし
てn−ブチルリチウムの存在下でアルゴン下で、〔3
S,(1Z,3α,5β)〕−〔2−〔3,5−ビス
〔〔(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル〕オキ
シ〕−2−メチレンシクロヘキシリデン〕エチル〕ジフ
ェニルホスフィンオキシドと反応することによって式
(Ib)の化合物に転換する。この反応後、溶媒として
のテトラヒドロフランの中でテトラブチルアンモニウム
フルオリドを使用してシリル保護基が除去される。
【0019】あるいは、式(VI)の化合物はテトラヒド
ロフランの中で、好ましくはアルゴン下で、〔3R,
(3α,5β,Z)−3,5−ビス〔〔(1,1−ジメ
チルエチル)ジメチルシリル〕オキシ〕シクロヘキシリ
デン〕エチル〕ジフェニルホスフィンオキシドと反応
し、次にシリル保護基を除去することによって式(I
c)の化合物に転換される。
【0020】あるいは、式(VI)の化合物はテトラヒド
ロフランの中で、好ましくはアルゴン下で、〔3S,
(3α,5β,Z)−2−〔2−メチルレン−3−フル
オロ−5−〔〔(1,1−ジメチルエチル)ジメチル−
シリル〕オキシ〕シクロヘキシリデン〕エチル〕ジフェ
ニルホスフィンオキシドと反応し、次にシリル保護基を
除去することによって式(Id)の化合物に転換され
る。
【0021】あるいは、式(VI)の化合物はテトラヒド
ロフランの中で、好ましくはアルゴン下で、〔(5S,
Z)−2−〔2−〔2−メチルレン−5−〔〔(1,1
−ジメチルエチル)ジメチルシリル〕オキシ〕シクロヘ
キシリデン〕エチル〕ジフェニルホスフィンオキシドと
反応し、次にシリル保護基を除去することによって式
(Ie)の化合物に転換される。
【0022】当業者に公知の従来のいかなる分離方法
も、エピマー混合物を(R)エピマー又は(S)エピマ
ーのいずれかに分離するために、式(I)の化合物の調
製のいずれの時点でも使用することができる。
【0023】したがって、本発明は(25R)及び(2
5S)エピマーの混合物のみならず個々の(25R)及
び(25S)エピマー又はジアステレオマーを表す式
(I)の化合物に関する。
【0024】式(I)の化合物は経口的に、例えば錠
剤、被覆錠剤、糖衣錠、硬質又は軟質ゼラチンカプセ
ル、溶液、乳濁液、又は懸濁液の形態で投与することが
できる。しかし、投与は直腸内に、例えば坐薬の形態
で、又は非経口的に、例えば注射溶液の形態で行うこと
もできる。本発明による組成物は、錠剤、被覆錠剤、糖
衣剤及び硬質ゼラチンカプセルの製造のため、薬理学的
に不活性な無機又は有機賦形剤と共に加工することがで
きる。ラクトース、コーンスターチ又はその誘導体、タ
ルク、ステアリン酸又はその塩類などを錠剤、糖衣剤及
び硬質ゼラチンカプセルのためのそのような賦形剤とし
て使用することができる。軟質ゼラチンカプセルに適切
な賦形剤は、例えば植物油、ろう(wax)、脂肪、半固体
及び液体ポリオールなどであり、活性成分の性質によっ
て決定される。しかし、軟質ゼラチンカプセルの場合、
通常、賦形剤を必要としない。溶液及びシロップの調製
のために適切な賦形剤は、例えば、水、ポリオール、サ
ッカロース、転化糖及びグルコースである。
【0025】注射溶液のための適切な賦形剤は、例え
ば、水、アルコール類、ポリオール類、グリセロール、
植物油などである。坐薬のための適切な賦形剤は、例え
ば天然又は硬化油類、ろう類、脂肪類、半固体又は液体
ポリオール類などである。
【0026】さらに、この医薬製剤は保存剤、可溶化
剤、安定化剤、浸潤剤、乳化剤、甘味剤、着色剤、香味
剤、浸透圧を変化させる塩類、緩衝剤、マスキング剤又
は抗酸化剤を含有することができる。
【0027】したがって、本発明は、有効量の式(I)
の化合物及び不活性担体を含有する医薬組成物に関す
る。また、式(I)の化合物は、過増殖疾患、腫瘍性疾
患及び皮脂腺疾患の処置のための医薬組成物の製造のた
めに使用される。
【0028】上記の式(I)の化合物は、白血病のよう
なガンの処置のために、そのような処置を必要とする温
血動物に経口的に又は注射によって投与することができ
る。より詳細には、上記の式(I)の化合物は白血病の
ようなガンを処置するため、1日当たり約0.25〜5
0μg の範囲の用量で成人に経口的に投与することがで
きる。
【0029】上記の式(I)の化合物は、乾癬、基底細
胞ガン、角質化障害及び角化症のような過増殖皮膚疾患
の処置のため、そのような処置を必要とする温血動物に
経口的に投与することができる。より詳細には、上記の
式(I)の化合物は、乾癬、基底細胞ガン、角質化障害
及び角化症のような過増殖皮膚疾患の処置のため、1日
当たり約0.25〜50μg の範囲の用量を成人に経口
的に投与することができる。これらの化合物はざ瘡の処
置のため、1日当たり約0.25〜50μg 、好ましく
は1日当たり約0.5〜5μg の用量をヒトに経口投与
することができる。
【0030】上記の式(I)の化合物は乾癬、基底細胞
ガン、角質化障害及び角化症のような過増殖皮膚疾患の
処置のため、そのような処置を必要とする温血動物に局
所的に投与することができる。より詳細には、上記の式
(I)の化合物は、乾癬、基底細胞ガン、角質化障害及
び角化症のような過増殖皮膚疾患の処置のため、1日当
たり局所用処方物1g当たり約0.5〜100μg の範
囲の用量を局所的に投与することができる。
【0031】上記の式(I)の化合物はまた、ざ瘡又は
脂漏性皮膚炎のような皮脂腺疾患の処置のため、1日当
たり局所用処方物1g当たり約0.5〜100μg の範
囲の用量を局所的に投与することができる。
【0032】腫瘍性疾患の治療剤としての式(I)の化
合物の有用な活性は下記の試験手法によって示すことが
できる。
【0033】HL−60細胞分化 HL−60細胞の分化の誘導を、NBT(Nitrobluetet
razolium)の還元による、その細胞の酸化的突発電位
(oxidative burst potential)を測定することによって
検定した。
【0034】HL−60細胞を10%FCS、2mML−
グルタミン、1mMピルビン酸ナトリウム、1%非必須ア
ミノ酸、50U/mlペニシリン及び50μg/mlストレプト
マイシンを補充したRPMI1640培地(=RPMI
/FCS)にて維持した。30,000細胞/90μl
のRPMI/FCSを平底マイクロタイターウェルの中
に播種した。完全培地で希釈した10μl のビタミンD
誘導体を同時に加えて、最終濃度が10-11Mと10-6M
との間になるようにした(エタノール中10-2M の原液
を−20℃で遮光下に保持した)。3日後、培地をマル
チチャンネルピペットで除去し、100μl のNBT溶
液〔200mMホルボール酢酸ミリステート(PMA)を
含むPBS中1mg/ml 〕で置き替えた。37℃でさらに
1時間インキュベーションした後、NBT溶液を除去
し、0.01N HCl中の10%SDSを100μl 加
えた。還元されたNBTの量を自動プレート判読機を使
って540nmで測光して定量した。3個のウェルの平均
を計算した。S.E.M.は5%と10%との間であった。数
値を、同じ実験にて100〜1,000nMカルシトリオ
ールによって得た最大分化の%として表現した。この最
大値の50%を引き起こす濃度(nM)をグラフ上で決定
し、下記の表IにED50として示す。
【0035】
【表1】
【0036】過増殖皮膚疾患の治療剤としての式(I)
の化合物の有用な活性を以下のとおり決定することがで
きる。
【0037】角化細胞(keratinocyte)の増殖の抑制 HaCaT細胞系 − 不死化ヒト細胞系HaCaTを
用いた。 3H−チミジン取込みを、試験化合物の存在下
で培養後6日目に指数的な増殖を示す培養液にて測定し
た。
【0038】細胞培養 − HaCaT細胞を、グルコ
ース4.5g/l を含有し、10%ウシ胎児血清(Gibco,
FCS)、L−グルタミン(Gibco,2mM)、ペニシリン
(Gibco,50UI/ml)、ストレプトマイシン(Gibco,50
μg/ml)、EGF(10ng/ml)、ヒドロコルチゾン(4
00ng/ml)、コレラ毒素(8.5ng/ml)及びインスリン
(5ng/ml)を補充した、Dulbeccoの改変イーグル培地
(DMEM)とNutrient Mixture Ham's F12(F12)
とを3:1の比率(v/v,ICN)で混合した培地にて培
養した。この細胞を5%CO2 及び95%空気を含む湿
潤雰囲気下で維持し、3〜4日ごとに継代した。
【0039】3H−チミジン取り込みの抑制 − Ha
CaT細胞(完全培養培地中の250個の細胞)を96
ウェル培養皿に播種し、37℃で5%CO2 と95%空
気下で6日間インキュベーションした。1%エタノール
に10倍の濃度で溶解した抑制剤を検定の開始時に即時
加えた。 3H−チミジン(5Ci/mmol, Amersham)を1μ
Ci/ ウェルの濃度で加え、細胞を増殖期間の最後の6時
間パルス標識した。次に、細胞を激しく攪拌しながら3
7℃で10分間トリプシン処理し、Micro Mate 196細胞
収集機(Packard)を用いて96−ウェルGF/Cフィル
タープレート(Uni Filter, Packard)上に収集した。4
0℃で、減圧下で20〜30分間乾燥した後、2μl の
Micro Scint Oシンチレーター(Packard)を加え、フィ
ルターに結合した放射活性をTOP COUNT(Pack
ard)でカウントした。
【0040】IC50として測定した結果を下記表IIに示
す。
【0041】
【表2】
【0042】皮脂腺疾患の治療剤としての式(I)の化
合物の有用な活性は下記によって説明することができ
る。
【0043】In Vitroにおけるヒト皮脂細胞の増殖の抑
制 皮脂分泌細胞を酵素的及び機械的な方法を組合わせて成
人皮脂腺から単離した(Doran et al., Characterizati
on of Human Cells In Vitro, J. Invest. Dermatol. 9
6: 34-8 (1991))。細胞を10%ウシ胎児血清及びデキ
サメタゾン4μg/mlを含有するIscove培地の中で増殖停
止3T3マウス繊維芽細胞の層上で培養した。細胞を試
験化合物のない培地に接種し、次に試験化合物を含有す
る新たな培地を48時間ごとに与えた。収集日に、培養
液をPBS中の0.03%EDTAで洗浄して3T3繊
維芽細胞のみを取出し、0.05%トリプシン/0.0
3%EDTAの中でインキュベーションした。その細胞
を懸濁し、激しく混合して単細胞懸濁液を調製し、血球
計数器でカウントした。
【0044】化合物の原液を、脱気した100%エタノ
ール中の10-2M 溶液として作製し、暗所で−20℃で
保存した。実験に使用する前に、分取した溶液を室温に
し、適切な濃度になるように完全培地で直接的に希釈し
て使用した。
【0045】その化合物を、10-6、10-7及び10-8
M で、in vitroでの皮脂細胞増殖の抑制に関して試験し
た。
【0046】その結果を担体処理培養液と比べて、皮脂
細胞の増殖を50%(ED50)抑制するために必要な化
合物の量(nM)として下記の表III に要約した。
【0047】
【表3】
【0048】カルシウム負荷(liability)(マウスの耐
性試験) カルシウム恒常性における大きな変化はその動物の体重
増加に大きく影響を及ぼす。このパラメーターを主要な
耐性試験として用いた。
【0049】マウス(体重25〜30g)に、ビタミン
D誘導体を4日間続けて毎日皮下投与した。体重を処理
期間の直前及び5日間の処理期間の終わりに記録した。
“最大耐性投与量”(highest tolerated dose; HT
D)はこの処理期間中体重増加を生じない投与量であ
る。
【0050】結果を下記表IVに示す。
【0051】
【表4】
【0052】以下の実施例は本発明をさらに記載するも
のであり、いかなる方法によっても本発明を制限しよう
とするものではない。
【0053】
【実施例】実施例1 〔3aS,〔3(1S*),3aα,7α,7aβ〕〕−
1,1,1−トリフルオロ−6−〔3a,4,5,6,
7,7a−ヘキサヒドロ−3a−メチル−7−〔(トリ
メチルシリル)オキシ−1H−インデン−3−イル〕−
2−メチル−3−ヘプチン−2−オール(エピマー) −78℃の無水テトラヒドロフラン20ml中〔3aS,
〔3(S*),3aα,7α,7aβ〕〕−〔〔3a,
4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−3a−メチル−
3−(1−メチル−3−ブチニル)−1H−インデン−
7−イル〕オキシ〕−トリメチルシラン1.1g(3.
80mmol)の溶液に、1.6M n−ブチルリチウム2.
61ml(4.18mmol)を攪拌しながら加えた。1時間
攪拌後、1,1,1−トリフルオロアセトン0.68ml
(7.6mmol)を加え、反応混合物を−78℃でさらに
1時間攪拌した。反応を飽和ブラインで停止させ、室温
まで加温した。水で希釈した後、酢酸エチルで抽出し
た。合わせた抽出物を水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で
乾燥し、蒸発乾固した。粗生成物をヘキサン−酢酸エチ
ル(20:1)を用いてシリカゲルカラム上でFLAS
Hクロマトグラフィーで精製し、非結晶の標記化合物
1.47g(96.5%)を得た。
【0054】実施例2 〔3aS,〔3(1S*),3aα,7α,7aβ〕〕−
3a,4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−3a−メ
チル−3−(6,6,6−トリフルオロ−5−ヒドロキ
シ−1,5−ジメチル−3−ヘキシニル)−1H−イン
デン−7−オール(エピマー) 無水テトラヒドロフラン15ml中〔3aS,〔3(1S
*),3aα,7α,7aβ〕〕−1,1,1−トリフル
オロ−6−〔3a,4,5,6,7,7a−ヘキサヒド
ロ−3a−メチル−7−〔(トリメチルシリル)オキ
シ〕−1H−インデン−3−イル〕−2−メチル−3−
ヘプチン−2−オール(エピマー)1.47g(3.6
5mmol)の溶液に、1M テトラブチルアンモニウムフル
オリド8ml(8.0mmol)を室温でアルゴン下で攪拌し
ながら加えた。反応混合物を1.5時間攪拌した後、氷
を加えて反応を停止させた。次に、水で希釈し、酢酸エ
チルで抽出した。合わせた抽出物を、中性pHとなるまで
2N 重炭酸カリウム、水、及びブラインで洗浄し、硫酸
ナトリウム上で乾燥し、蒸発乾固した。粗生成物をヘキ
サン−酢酸エチル(2:1)を用いてシリカゲルカラム
上でFLASHクロマトグラフィーで精製し、結晶形の
標記化合物1.2g(100%)を得た。
【0055】
【表5】
【0056】実施例3 〔3aR,〔1(R*),3aα,7aβ〕〕−3a,
4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−7a−メチル−
1−(6,6,6−トリフルオロ−5−ヒドロキシ−
1,5−ジメチル−3−ヘキシニル)−4H−インデン
−4−オン(エピマー) 無水塩化メチレン8ml中〔3aS,〔3(1S*),3a
α,7α,7aβ〕〕−〔3a,4,5,6,7,7a
−ヘキサヒドロ−7a−メチル−1−(6,6,6−ト
リフルオロ−5−ヒドロキシ〕−1,5−ジメチル−3
−ヘキシニル)−1H−インデン−7−オール(エピマ
ー)300mg(0.91mmol)の溶液に、ピリジニウム
ジクロメート1.402g(3.73mmol)及びp−ト
ルエンスルホン酸ピリジニウム70mgを攪拌下で加え、
反応混合物を4時間攪拌した。エーテル20mlを加え、
20分間攪拌し、Celiteで濾過した。そのCelite栓をエ
ーテル3×50mlで洗浄した。合わせた濾液を氷冷1N
HCl20ml、水、2N KHCO3 (40ml)及び水並
びにブラインで洗った。水層をエーテル−酢酸エチル
(1:1)2×100mlで抽出した。有機層を硫酸ナト
リウム上で乾燥し、蒸発乾固した。粗生成物をヘキサン
−酢酸エチル(3:1)を用いてシリカゲルカラム上で
FLASHクロマトグラフィーで精製し、非結晶形の標
記化合物272mg(91.2%)を得た。
【0057】実施例4 〔3aR,〔1(1R*),3aα,7aβ〕〕−3,3
a,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−7a−メチル−
1−(6,6,6−トリフルオロ−1,5−ジメチル−
5−〔(トリメチルシリル)オキシ〕−3−ヘキシニ
ル〕−4H−インデン−4−オン(エピマー) 無水塩化メチレン6ml中〔3aR,〔1(R*),3a
α,7aβ〕〕−3,3a,5,6,7,7a−ヘキサ
ヒドロ−7a−メチル−1−(6,6,6−トリフルオ
ロ−5−ヒドロキシ−1,5−ジメチル−3−ヘキシニ
ル)−4H−インデン−4−オン(エピマー)272mg
(0.828mmol)の溶液に、トリメチルシリル−イミ
ダゾール0.79mg(5.38mmol)をアルゴン下で攪
拌しながら加えた。反応混合物を室温で2.5時間攪拌
した後、水7mlを用いて停止させた。30分間続けて攪
拌後、酢酸エチル3×120mlで抽出した。有機層を水
とブラインの混合物で5回洗浄し、硫酸ナトリウム上で
乾燥し、蒸発乾固した。粗生成物をヘキサン−酢酸エチ
ル(10:1)を用いてシリカゲルカラム上でFLAS
Hクロマトグラフィーで精製し、標記化合物314mg
(94.6%)を得た。
【0058】実施例5 1,25(R,S)−ジヒドロキシ−16−エン−23
−イン−26−トリフルオロ−コレカルシフェロール −78℃の無水テトラヒドロフラン7ml中〔3S,(1
Z,3α,5β)〕−〔2−〔3,5−ビス〔〔(1,
1−ジメチルエチル)ジメチルシリル〕オキシ〕−2−
メチレンシクロ−ヘキシリデン〕エチル〕ジフェニルホ
スフィンオキシド730mg(1.25mmol)の溶液に、
ヘキサン中の1.6M n−ブチルリチウム0.758ml
(1.21mmole)をアルゴン下で攪拌しながら滴下し
た。5分間攪拌後、生じた赤い溶液に、無水テトラヒド
ロフラン5ml中〔3aR,〔1(1R*),3aα,7a
β〕〕−3,3a,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−
7a−メチル−1−〔6,6,6−トリフルオロ−1,
5−ジメチル−5−〔(トリメチル−シリル)オキシ〕
−3−ヘキシニル〕−4H−インデン−4−オン(エピ
マー)314mg(0.784mmole)の溶液を10分間に
わたって滴下した。反応混合物を−78℃で1.5時間
攪拌後、2N Rochelle塩と2N 重炭酸カリウムとの1:
1の混合物10mlを加えて停止させた。室温に加温した
後、さらにRochelle塩−重炭酸カリウムの溶液30mlを
加え、酢酸エチル3×130mlで抽出した。有機層をブ
ラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発乾固
した。残留物をヘキサン−酢酸エチル(40:1)を用
いてシリカゲルカラム上でFLASHクロマトグラフィ
ーで精製し、トリシリル化標記化合物475mgを得た。
【0059】無水テトラヒドロフラン7ml中トリシリル
化中間体475mg(0.621mmole)の溶液に、テトラ
ヒドロフラン中の1M テトラブチルアンモニウムフルオ
リド4ml(4mmole)をアルゴン下で加えた。反応混合物
を室温で17時間攪拌し、さらに1M テトラブチルアン
モニウムフルオリド2mlを加え、さらに5時間攪拌し
た。次に、水5mlで反応を停止させ、20分間攪拌後、
テトラヒドロフランを蒸留により除去した。残留物を酢
酸エチル3×120mlで抽出した。有機層を水及びブラ
インで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発乾固し
た。粗生成物をヘキサン−酢酸エチル(1:35)を用
いてシリカゲルカラム上でFLASHクロマトグラフィ
ーで精製し、白色泡沫として標記化合物270mg(7
4.1%)を得た。
【0060】
【表6】
【0061】実施例6 1,25(R,S)−ジヒドロキシ−16−エン−23
−イン−26−トリフルオロ−19−ノルコレカルシフ
ェロール 無水テトラヒドロフラン7ml中〔3R(3α,5β,
Z)−3,5−ビス〔〔(1,1−ジメチルエチル)ジ
メチルシリル〕オキシ〕シクロヘキシリデン〕エチル〕
ジフェニルホスフィンオキシド630mg(1.1mmol)
の溶液に、ヘキサン中の1.6M n−ブチルリチウム
0.685ml(1.1mmol)を−78℃でアルゴン下で
攪拌しながら滴下した。5分間攪拌後、生じた赤い溶液
に無水テトラヒドロフラン2ml中〔3aR,〔1(1R
*),3aα,7aβ〕〕−3,3a,5,6,7,7a
−ヘキサヒドロ−7a−メチル−1−〔6,6,6−ト
リフルオロ−1,5−ジメチル−5−〔(トリメチルシ
リル)オキシ〕−3−ヘキシニル〕−4H−インデン−
4−オン(エピマー)232mg(0.579mmol)の溶
液を5分間にわたって滴下した。反応混合物を−78℃
で1.75時間攪拌した。次に、2N 重炭酸カリウムと
2N Rochelle塩との1:1の混合物10mlを加えて反応
を停止させ、室温まで加温し、重炭酸カリウム−Rochel
le塩の混合物30mlを加え、酢酸エチルで3×100ml
で抽出した。合わせた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸
ナトリウム上で乾燥し、蒸発乾固した。粗生成物をヘキ
サン−酢酸エチルを用いてシリカゲルカラム上でFLA
SHクロマトグラフィーで精製し、トリシリル化標記化
合物145mgを得た。
【0062】無水テトラヒドロフラン2.5ml中トリシ
リル化中間体145mg(0.19mmol)の溶液に、テト
ラヒドロフラン中の1M テトラブチルアンモニウムフル
オリド3ml(3mmol)をアルゴン下で攪拌しながら加
え、反応混合物を室温で65時間攪拌した。次に、水5
mlで反応を停止させ、15分間攪拌し、ブライン20ml
を加え、酢酸エチル3×90mlで抽出した。合わせた抽
出物を水とブラインとの混合物で洗浄し、硫酸ナトリウ
ム上で乾燥し、蒸発乾固した。粗生成物をシリカゲル上
でFLASHクロマトグラフィーで精製し、白色泡沫と
して標記化合物89mg(33.9%)を得た。
【0063】
【表7】
【0064】実施例7 1α−フルオロ−25(R,S)−ヒドロキシ−16−
エン−23−イン−26−トリフルオロ−コレカルシフ
ェロール 無水テトラヒドロフラン6ml中〔3S,(3α,5β,
Z)−2−〔2−メチレン−3−フルオロ−5−
〔〔(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル〕オキ
シ〕シクロヘキシリデン〕エチル〕ジフェニルホスフィ
ンオキシド536mg(1.14mmol)の溶液に、ヘキサ
ン中の1.6M n−ブチルリチウム0.71ml(1.1
4mmol)を−78℃で、アルゴン下で滴下した。5分間
攪拌後、赤い溶液に無水テトラヒドロフラン4.5ml中
の〔3aR〔1(1R*),3aα、7aβ〕〕−3,3
a,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−7a−メチル−
1−〔6,6,6−トリフルオロ−1,5−ジメチル−
5−〔(トリメチルシリル)オキシ〕−3−ヘキシニ
ル〕−4H−インデン−4−オン(エピマー)282mg
(0.704mmol)を10分間にわたって滴下した。反
応混合物を−78℃で2.5時間攪拌した。次に、2N
Rochelle塩10mlで反応を停止させ、室温まで加温し
た。2N Rochelle塩25mlでさらに希釈した後、酢酸エ
チル3×100mlで抽出した。合わせた有機層をブライ
ンで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発乾固し
た。残留物をヘキサン−酢酸エチル(30:1)、次に
ヘキサン−酢酸エチル(1:4)を用いてシリカゲル上
でFLASHクロマトグラフィーで精製し、ジシリル化
標記化合物380mgを得た。
【0065】無水テトラヒドロフラン4ml中ジシリル中
間体380mg(0.582mmol)の溶液に、テトラヒド
ロフラン中の1M テトラブチルアンモニウムフリオリド
4ml(4mmol)をアルゴン下で加えた。反応混合物を室
温で17時間攪拌した。次に、水5mlで反応を停止さ
せ、15分間攪拌し、ブライン20mlを加え、酢酸エチ
ル3×90mlで抽出した。合わせた有機層を水とブライ
ンで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発乾固し
た。粗生成物をまずヘキサン−酢酸エチル(2:1)を
用いてシリカゲル上でFLASHクロマトグラフィーで
精製し、次に、ヘキサン−酢酸エチル(3:2)を用い
てYMC−50mm×50cmシリカカラム上でHPLCで
精製し、白色泡沫として標記化合物233mg(70.9
%)を得た。
【0066】
【表8】
【0067】実施例8 25(R,S)−ヒドロキシ−16−エン−23−イン
−26−トリフルオロ−コレカルシフェロール 無水テトラヒドロフラン6ml中〔(5S,Z)−2−
〔2−〔2−メチレン−5−〔〔(1,1−ジメチルエ
チル)ジメチルシリル〕オキシ〕シクロヘキシリデン〕
エチル〕ジフェニルホスフィンオキシド520mg(1.
15mmol)の溶液に、ヘキサン中の1.6M ブチルリチ
ウム0.715ml(1.14mmol)を−78℃でアルゴ
ン下で滴下した。5分間攪拌後、生じた赤い溶液に無水
テトラヒドロフラン4ml中の〔3aR,〔1(1R*),
3aα,7aβ〕〕−3,3a,5,6,7,7a−ヘ
キサヒドロ−7a−メチル−1−〔6,6,6−トリフ
ルオロ−1,5−ジメチル−5−〔(トリメチルシリ
ル)オキシ〕−3−ヘキシニル〕−4H−インデン−4
−オン(エピマー)287mg(0.716mmol)を10
分間にわたって滴下した。次に、反応混合物を−78℃
で2時間攪拌した。反応を2N Rochelle塩10mlで停止
させ、室温まで加温した。生じた混合物を2N Rochelle
塩25mlで希釈し、酢酸エチル3×100mlで抽出し
た。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウ
ム上で乾燥し、蒸発乾固した。残留物をヘキサン−酢酸
エチル(30:1)を用いてシリカゲル上でFLASH
クロマトグラフィーで精製し、ジシリル化標記化合物3
64mgを得た。
【0068】無水テトラヒドロフラン4ml中ジシリル中
間体364mg(0.573mmol)の溶液に、テトラヒド
ロフラン中の1M テトラブチルアンモニウムフルオリド
4ml(4mmol)をアルゴン下で加えた。反応混合物を室
温で18時間攪拌した。次に、反応を水10mlで停止さ
せ、10分間攪拌し、ブライン20mlを加え、酢酸エチ
ル3×90mlで抽出した。有機層を合わせ、水とブライ
ンで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発乾固し
た。粗生成物をヘキサン−酢酸エチル(2:1)を用い
てシリカゲル上でFLASHクロマトグラフィーで精製
してから、ヘキサン−酢酸エチル(3:2)を用いてY
MC50mm×50cmシリカカラム上でHPLCによって
精製し、白色泡沫として標記化合物238mg(74%)
を得た。
【0069】
【表9】
【0070】以下の医薬組成物は公知の方法によって調
製することができる。
【0071】
【表10】
【0072】
【表11】
【0073】
【表12】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミラン・ラドージェ・ウスココヴィック アメリカ合衆国、ニュージャージー 07043、アッパー・モンクレア、ハイラ ンド・アベニュー 253 (56)参考文献 J.Steroid Bioche m.Mol.Biol.,Vol.57, No.3/4(February 1996)p.197−p.202 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 401/00 A61K 31/59 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 (式中、Rは水素またはフッ素であり、Xは=CH2
    あるか、またはRはヒドロキシであり、Xは水素であ
    る)で示される化合物。
  2. 【請求項2】 Rがヒドロキシである、請求項1記載の
    化合物。
  3. 【請求項3】 式(Ia) 【化7】 (式中、Rは水素またはフッ素であり、Xは=CH2
    あるか、またはRはヒドロキシであり、Xは水素であ
    る)で示されるエピマーを含有する混合物。
  4. 【請求項4】 1,25(R,S)−ジヒドロキシ−1
    6−エン−23−イン−26−トリフルオロ−19−ノ
    ル−コレカルシフェロール。
  5. 【請求項5】 1α−フルオロ−25(R,S)−ヒド
    ロキシ−16−エン−23−イン−26−トリフルオロ
    −コレカルシフェロール。
  6. 【請求項6】 25(R,S)−ヒドロキシ−16−エ
    ン−23−イン−26−トリフルオロ−コレカルシフェ
    ロール。
  7. 【請求項7】 有効量の請求項1記載の式(I)の化合
    物および不活性担体を含有する医薬組成物。
  8. 【請求項8】 過増殖疾患、腫瘍性疾患および皮脂腺疾
    患の治療用医薬組成物の製造のための請求項1記載の式
    (I)の化合物の使用。
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