JPH10512297A - 24−ホモ−26,27−ヘキサフルオロ−コレカルシフェロール類 - Google Patents

24−ホモ−26,27−ヘキサフルオロ−コレカルシフェロール類

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JPH10512297A
JPH10512297A JP9517038A JP51703897A JPH10512297A JP H10512297 A JPH10512297 A JP H10512297A JP 9517038 A JP9517038 A JP 9517038A JP 51703897 A JP51703897 A JP 51703897A JP H10512297 A JPH10512297 A JP H10512297A
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アイアコベリ,ジェローム・アンソニー
ウスココビィック,ミラン・ラドージェ
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エフ・ホフマン−ラ ロシュ アーゲー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(I)の化合物[ここで、Aは、立体化学配置EまたはZを有する、つまりそれぞれ式(a)または(b)の炭素二重結合であり、Rは、ヒドロキシであり、そしてR1は、水素または=CH2であるか、あるいは、Rは、水素またはフルオロであり、そしてR1は、=CH2である]で示される化合物に関する。式(I)の化合物は、ある種の皮膚およびがん細胞系における分化を誘導し、増殖を阻害する。したがって式(I)の化合物は、乾癬などの過増殖性皮膚疾患の治療のための医薬として有用である。式(I)の化合物は、白血病などの新生物疾患の治療のための医薬としても有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 24−ホモ−26,27−ヘキサフルオロ−コレカルシフェロール類 本発明は、式I [式中、 Aは、立体化学配置EまたはZを有する、つまりそれぞれ式: で示される炭素二重結合であり、 Rは、ヒドロキシであり、そしてR1は、水素または=CH2であるか、あるい は、Rは、水素またはフルオロであり、そしてR1は、=CH2である]で示され る化合物に関する。 式Iの化合物は、ある種の皮膚およびがん細胞系における分化と増殖の阻害を 誘導する。したがって式Iの化合物は、乾癬などの過増殖性皮膚疾患の治療のた めの医薬として有用である。式Iの化合物は、白血病などの新生物疾患の治療の ための医薬としても有用である。 ここで使用する「低級アルキル」の語は、1〜4個の炭素原子を有する直鎖も しくは分岐鎖状のアルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル 、ブチル、t−ブチルなどを意味する。「アリール低級アルキル」の語は、p− トリル、ベンジル、フェニルエチル、フェニルプロピルなどである。「アリール 」 の語は、非置換であるか、あるいは1つまたはそれ以上の低級アルキル基で置換 されている芳香族炭化水素から誘導される基を意味する。「アリール」の例は、 フェニルおよびp−メチルフェニルである。「ハロゲン」の語は、臭素、塩素、 フッ素、またはヨウ素であるハロゲンを意味する。 本発明は、式Iの化合物、または2つもしくはそれ以上の式Iの化合物の混合 物を含む組成物に関する。 本発明はまた、式Iの化合物、または2つもしくはそれ以上の式Iの化合物の 混合物を投与することによって上述の疾患状態を治療する方法に関する。 本発明はまた、式Iの化合物、ならびに式X、XI、XII、およびVの中間体の 製造方法にも関する。 式Iの化合物の好ましい実施態様においては、Rは、ヒドロキシであり、そし てR1は、=CH2である。別の式Iの化合物では、R1は、水素である。 最も好ましい式Iの化合物は、以下のとおりである: 1,25−ジヒドロキシ−22E,24Z−ジエン−24−ホモ−26,27 −ヘキサフルオロコレカルシフェロール; 1,25−ジヒドロキシ−22E,24E−ジエン−24−ホモ−26,27 −ヘキサフルオロコレカルシフェロール; 1,25−ジヒドロキシ−22E,24Z−ジエン−24−ホモ−19−ノル −26,27−ヘキサフルオロコレカルシフェロール; 1,25−ジヒドロキシ−22E,24E−ジエン−24−ホモ−19−ノル −26,27−ヘキサフルオロコレカルシフェロール; 1α−フルオロ−25−ヒドロキシ−22E,24Z−ジエン−24−ホモ− 26,27−ヘキサフルオロコレカルシフェロール;および 1α−フルオロ−25−ヒドロキシ−22E,24E−ジエン−24−ホモ− 26,27−ヘキサフルオロコレカルシフェロール。 式Iの化合物は、以降に記載するように、特に以下のスキームI〜III と実施 例を参考にして、式−Si(R4,R5,R6)の保護基を対応する保護された化 合物から除去することによって調製する。 [式中、R1およびAは、上述したとおりであり、そしてR4およびR6は、独立 して低級アルキルであり、R5は、独立して低級アルキル、アリール、またはア リール低級アルキルである。 上記のスキームIでは、式IIの化合物を、式: [式中、Phは、フェニルであり;R1、R4、R5、およびR6は上述したとおり であり;R7は、水素、フッ素、または (式中、R4、R5およびR6は、上述したとおりである)である]で示される対 応する化合物と反応させることによって、式 IVa、IVb、または IVc の化合物に 変換する。 本反応は、−60℃〜−90℃、好ましくは−78℃で、乾燥エーテル、また はより好ましくは乾燥テトラヒドロフランなどの極性非プロトン性有機溶媒中、 強塩基(ブチルリチウムのようなアルキルリチウムなど)の存在下で行う。 式IIIの化合物は、公知であるか、または公知の方法によって調製することが できる。 式 IVa、IVb、または IVc の化合物の保護基は、フッ素塩(フッ化テトラブチ ルアンモニウムなど)と、エーテル、またはより好ましくはテトラヒドロフラン などの極性有機溶媒中で反応させることにより除去して、対応する式 Ia、Ib、 またはIcの化合物を得る。 上述した式IIの中間体は、以降に記載するように、特に以下のスキームIIを参 考にして調製する。 [式中、R4、R5およびR6は、上述したとおりである]。 を調製する場合、式Vの化合物を、有機溶媒(酢酸エチル、ヘキサンおよびエタ ノールの組み合わせなど)中、水素およびリンドラー触媒と反応させることによ って還元して、対応する式VIの化合物とする。 ある)を調製する場合、式Vの化合物を、水素化アルミニウムリチウムなどの還 元剤と、好ましくはナトリウムメトキシドなどのアルカリ金属アルコキシドの存 在下、乾燥エーテル、またはより好ましくは乾燥テトラヒドロフランなどの非プ ロトン性有機溶媒中、還流温度(テトラヒドロフランでは約80℃)で約2.5 時 間反応させることによって部分的に水素化して、対応する式 VI の化合物を得、 約0℃に冷却し、そして通例の方法で処理する。 得られた式 VI の化合物を、2,2’−ビピリジニウム・クロロクロマートま たはピリジニウム・ジクロマートなどの酸化剤で、室温で、乾燥テトラヒドロフ ラン、またはより好ましくは乾燥塩化メチレンなどの非プロトン性溶媒中で処理 することによって酸化して、式VIIの化合物とする。 式VIIの化合物は、例えば(トリメチルシリル)イミダゾールなどの(トリア ルキルシリル)イミダゾールと、乾燥テトラヒドロフラン、またはより好ましく は乾燥塩化メチレンなどの非プロトン性有機溶媒中で反応させることによって、 式IIの化合物に変換する。式IIの化合物を、通例の方法(抽出とそれに続いての クロマトグラフィーなど)により処理する。 式Vの化合物は、以下のスキームIIIを特に参考にして以下に記載するように 調製する。 上記のスキームIIIにおいては、公知化合物である式VIIIの化合物(Wovkulich ,P.M.et al.,Proceedings of the 6th Workshop of Vitamin D,1985,p.75 5-764)を、2,2’−ビピリジニウムクロロクロマートまたはピリジニウムク ロロクロマートなどの酸化剤で、乾燥テトラヒドロフラン、またはより好ましく は乾燥塩化メチレンなどの非プロトン性溶媒中、アルゴン雰囲気下で処理するこ と によって、式IXの化合物に変換する。 式 IX の化合物は、(3−トリメチル−シリル−2−プロピニル)−トリフェ ニル−ホスホニウムブロミドなどのウイッティヒ試薬と、乾燥テトラヒドロフラ ン、または乾燥塩化メチレンなどの非プロトン性溶媒中、そしてブチルリチウム などの塩基と反応させることによって、式Xの化合物に変換する。反応は、−7 8℃で行う。 式Xの化合物は、硝酸銀と、エタノールなどのアルコール溶媒中で反応させる ことによって式XIの化合物に変換する。 式 XI の化合物は、ヘキサフルオロアセトンなどのフッ素化アセトンと反応さ せることによって、式XII の化合物に変換する。反応は−78℃で行う。 式XII の化合物は、フッ化水素酸などのジシリル化試薬と、アセトニトリルと テトラヒドロフランの混合物などの有機溶媒中で反応させることによって、式V の化合物に変換する。 上述したような式Iの化合物は、白血病などの新生物疾患の治療のために、こ のような治療を必要としている温血動物に経口投与することができる。より詳細 には、上述したような式Iの化合物を、白血病などの新生物疾患の治療のために 、ヒト成人に、1日当たり約0.05〜50μg の範囲の投与量で経口投与する ことができる。 上述したような式Iの化合物は、乾癬、基底細胞がん、角化障害、および角化 症などの過増殖性皮膚疾患の治療のために、このような治療を必要とする温血動 物に経口投与することができる。より詳細には、上述したような式Iの化合物を 、乾癬、基底細胞がん、角化障害、および角化症などの過増殖性皮膚疾患の治療 のために、ヒト成人に、1日当たり約0.5〜50μg の範囲の投与量で経口投 与することができる。これらの化合物は、座瘡の治療のために、ヒトに、1日当 たり約0.05〜50μg、好ましくは1日当たり0.5〜50μg の投与量で 経口投与することができる。 上述したような式Iの化合物は、乾癬、基底細胞がん、角化障害、および角化 症などの過増殖性皮膚疾患の治療のために、このような治療を必要とする温血動 物に局所投与することができる。より詳細には、上述したような式Iの化合物を 、 乾癬、基底細胞がん、角化障害、および角化症などの過増殖性皮膚疾患の治療の ために、1日当たり局所用処方物1g当たり約0.5〜約50μg の範囲の投与 量で局所投与することができる。 新生物疾患の治療のための医薬としての式Iの化合物の有用な活性は、以下の 試験法によって証明することができる。 HL−60細胞分化 HL−60細胞の分化の誘導を、ニトロブルーテトラゾリウム(NBT)の還 元による酸化的バーストポテンシャル(oxidative burst potential)を測定す ることによって調べた。 HL−60細胞は、RPMI 1640培地(ウシ胎児血清(FCS)10% 、L−グルタミン2mM、ピルビン酸ナトリウム1mM、非必須アミノ酸1%、ペニ シリン50U/ml、そしてストレプトマイシン50μg/ml を補給)中に保持した 。HL−60細胞(補給RPMI培地90μl 中30,000細胞)を平底ミク ロタイターウエルに蒔いた。蒔いた直後に、以下の表Iに記載の試験化合物(補 給RPMI培地に希釈)10μl をウエルに加えて、最終濃度を10-11および 10-6M の間とした(−20℃で遮光して保存しておいた、エタノール中の10-3 M の保存溶液から出発)。3日後、マルチチャンネルピペットを用いてウエル から培地を除去し、NBT溶液(200nMホルボールミリステートアセテートを 加えたリン酸緩衝食塩水中、1mg/ml)100μl と置換した。37℃で更に1 時間インキュベートした後、NBT溶液を除去し、0.01NHCl中の10% ドデシル硫酸ナトリウム100μl を加えた。還元されたNBTの量を、自動化 プレートリーダーを用いて540nm で測光により測定した。3ウエルの平均を 算出した。S.E.M.は、5および10%の間であった。値は、同一の実験に おけるカルシトリオール100〜1000nM によって得られた最大分化に対す るパーセントとして表示した。この最大値の50%をもたらす濃度(nM)は、グ ラフから求め、表IにED50として表示した。 上記の結果から、式Iの化合物は、HL−60細胞の分化を誘導し、それによ ってこれらの腫瘍細胞の成長を阻止することが認められる。したがって、式Iの 化合物は、白血球などの新生物疾患の治療に有用である。 過増殖性皮膚疾患の治療のための医薬としての式Iの化合物の有用な活性は、 以下の記載により証明することができる。 ケラチノサイト増殖の阻害 HaCaT細胞系−不死化ヒト細胞系HaCatを用いた(もともと N.E.Fus enig,German Cancer Research Center,Heidelberg,Germany から得た)。3 H−チミジン取り込みを、試験化合物の存在下での6日間の培養後の指数増殖 期の培養物中で測定した。 細胞培養−HaCat細胞を、グルコース4.5gを含有するダルベッコ変法 イーグル培地および Nutrient Mixture Ham's F12 の3:1(v/v)混合物中で 培養した。この混合物にFCS10%、L−グルタミン2mM、ペニシリン50UI /ml、ストレプトマイシン50μg/ml、EGF10ng/ml、ヒドロコルチゾン40 0ng/ml、コレラ毒素8.5ng/ml、およびインスリン5ng/mlを補給した。細胞を CO25%および大気95%を含む加湿大気中に保持し、3〜4日ごとに継代し た。 3H−チミジン取り込みの阻害−HaCat細胞(補給混合物180μl 中の 250細胞)を、96ウエルの培養ディッシュに蒔き、CO25%と大気95% で37℃で培養した。蒔いた直後に、以下の表IIに記載の試験化合物(エタノー ル1%を含む補給混合物に希釈)20μl をウエルに加えて、最終濃度を10-9 および10-6M の間とした(−20℃で遮光して保存しておいた、エタノール中 の1mM の保存溶液から出発)。6日後、3H−チミジン(5Ci/mmol)をウエル に加えて、1μCi/ウエルの濃度とした。成長期間の最後の6時間、細胞をパル ス標識した。次に細胞を、激しく撹拌しながら37℃で10分間トリプシン処理 し、細胞採取器を用いて96ウエルフィルタープレートに回収した。真空下、4 0℃で20〜30分間乾燥した後、シンチレーター20μl を加えて、フィルタ ーに結合した放射能を計数した。 値は、コントロール(試験化合物を用いない試料)に対するパーセントで表示 した。コントロール値の50%をもたらす濃度をグラフから求め、IC50(阻害 濃度)として表IIに示した。 上記の結果から、式Iの化合物は、ケラチノサイトの増殖を阻害することが認 められる。したがって式Iの化合物は、乾癬などの過増殖性皮膚疾患の治療に有 用である。 マウスにおけるカルシウム不応性試験 カルシウムホメオスタシスが大きく変化すると、マウスの体重増加も大きく影 響を受ける。 マウス(体重25〜30g)に本化合物を連続4日間毎日皮下投与した。5日 の処置期間の直前とその終了時に体重を登録した。「最高不応用量」(HTD) を、この処置期間中に体重増加がゼロであった用量とした。結果を、以下の表II Iに示す。 上記の結果より、式Iの化合物は、1,25−ジヒドロキシコレカルシフェロ ー ルとほぼ同一のHTDを示すことが認められる。 以下の実施例は、本発明を更に説明するために提供するものであり、いかなる 方法によっても本発明を限定することを意図するものではない。 本発明の式Iの化合物を含む経口剤型は、薬学的に許容しうる担体物質と共に カプセル剤、錠剤などに配合することができる。 カプセル剤などに配合することができる薬学的に許容しうる担体物質を説明し ているのは、ガムトラガント、アカシア、トウモロコシデンプン、またはゼラチ ンなどの結合剤;リン酸二カルシウムなどの賦形剤;トウモロコシデンプン、バ レイショデンプン、アルギン酸などの崩壊剤;ステアリン酸マグネシウムなどの 滑沢剤;ショ糖、乳糖、サッカリンなどの甘味料;ペパーミント、冬緑油、チェ リーなどの香料である。そのほかの各種物質も、剤皮として、あるいは投与単位 の物理的形態を変えるために存在してもよい。例えば錠剤は、シェラック、ショ 糖、またはその両方でコーティングされてもよい。シロップ剤またはエリキシル 剤は、活性化合物、甘味料としてショ糖、保存剤としてメチルおよびプロピルパ ラベン、染料、そしてチェリーまたはオレンジ香料などの香料を含むことができ る。 本発明の式Iの化合物を含む局所用剤型としては、油質の、吸着しうる、水溶 性かつ乳剤型の基剤(ペトロラタム、ラノリン、ポリエチレングリコールなど) を有する処方を含む、軟膏およびクリーム剤が挙げられる。 ローション剤は、液状の製剤であり、単純な溶液から、微細に分割された物質 を含む水性または水アルコール製剤まで多様である。ローション剤は、懸濁剤ま たは分散剤、例えばエチルセルロース、メチルセルロースなどのセルロース誘導 体;ゼラチンまたはゴム(水、アルコール、グリセリンなどからできたビヒクル 中に活性成分を配合する)を含んでいることができる。 ゲル剤は、活性成分を担体ビヒクルに含む溶液または懸濁剤をゲル化すること によって調製する半固形の製剤である。水性または無水であることができるビヒ クルを、カルボキシポリメチレンなどのゲル化剤を用いてゲル化し、水酸化ナト リウムなどのアルカリ、およびポリエチレンココアミンなどのアミンを用いて適 当な硬さのゲルになるよう中和する。 ここで用いる語「局所」は、適当な医薬担体に配合され、局所作用を及ぼすた めに炎症部位に適用される活性成分の使用を意味する。したがって局所用組成物 は、化合物が、皮膚との直接接触により外用適用される医薬剤型を包含する。局 所用剤型は、式Iの化合物を公知の薬学的な局所用担体物質と混合することによ って得られる、医薬を皮膚に適用するための、ゲル剤、クリーム剤、ローション 剤、軟膏剤、散剤、噴霧剤、およびそのほかの通例の剤型を含む。皮膚への適用 に加えて、本発明の局所用組成物は、粘膜が医薬の局所適用に接触しうる場合の 粘膜の炎症の治療にも用いることができる。例えば、局所組成物は、口または下 部結腸の粘膜辺縁部にも適用することができる。 実施例1 [1R−[1α(S*),3aβ,4α,7aα]]−4−[[1,1−ジメチ ルエチル]ジメチルシリル]−オキシ]オクタヒドロ−β,7α−ジメチル−1 H−インデン−1−アセトアルデヒド ピリジニウムクロロクロマート5.37g(25mmol)を無水塩化メチレン5 0ml に含む懸濁液に、アルゴン雰囲気下、撹拌しながら、無水塩化メチレン1 5ml中の[1R−[1α(S*),3aβ,4α,7aα]]−4−[[1,1 −ジメチルエチル]ジメチルシリル]−オキシ]オクタヒドロ−β,7a−ジメ チル−1H−インデン−1−エタノール3.26g(10mmol)を滴下により加 えた。反応混合物を1時間撹拌し、次にエーテル120ml で希釈し、フロロシ ルカラム100gで精製して、標題化合物3.04g(94%)を得た。 実施例2 [1R−[1α(1R*,2E),3aβ,4α,7aα]]−(1,1−ジメ チルエチル)ジメチル[[オクタヒドロ−7a−メチル−1−[1−メチル−5 −(トリメチルシリル)−2−ペンテン−4−イニル]−1H−インデン−4− イル]オキシ]シラン (3−トリメチルシリル−2−プロピニル)−トリフェニル−ホスホニウムブ ロミド1g(2.2mmol)を無水テトラヒドロフラン20ml に含む懸濁液に、 −78℃で撹拌しながら、1.6Mn−ブチルリチウムのヘキサン溶液1.4ml (2.2mmol)を加えた。添加が完了したら、反応混合物を40℃まで暖め、0 .5時間撹拌したところで、反応混合物が赤色溶液となった。これを次に−78 ℃まで冷却し、無水テトラヒドロフラン6ml 中の[1R−[1α(S*),3a β,4α,7aα]]−4−[[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル] −オキシ]オクタヒドロ−β,7α−ジメチル−1H−インデン−1−アセトア ルデヒド478mg(1.47mmol)を加え、次に室温で1時間撹拌し、水を加え ることによって反応を停止させた。酢酸エチルで徹底的に抽出した。合わせた抽 出液を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固した。残 渣をヘキサンで摩砕し、可溶性の部分をヘキサンを用いたフラッシュクロマトグ ラフィーで精製した。これによって標題化合物396mg(64%)を得た。分析 用試料をヘキサンを用いた分取HPLCで精製し、エタノールから結晶化した。 融点:81〜83℃。 実施例3 [1R−[1α(1R*,2E),3aβ,4α,7aα]]−(1,1−ジメ チルエチル)ジメチル[[オクタヒドロ−7a−メチル−1−(1−メチル−2 −ペンテン−4−イニル)−1H−インデン−4−イル]オキシ]シラン [1R−[1α*,2E],3aβ,4α,7aα]]−(1,1−ジメチル エチル)ジメチル[[オクタヒドロ−7a−メチル−1−[1−メチル−5−( トリメチルシリル)−2−ペンテン−4−イニル]−1H−インデン−4−イル ]オキシ]シラン1.5g(3.58mmol)を無水テトラヒドロフラン9ml お よびエタノール60ml に含む懸濁液に、撹拌しながら室温で、硝酸銀3.65 g(21.4mmol)を3:1エタノール−水72ml に含む溶液を滴下により加 え た。帯黄白色の沈殿が生じ、このような形成された混合物を1時間撹拌した。続 いて水60ml 中のシアン化カリウム4.19g(64.4mmol)を加えたとこ ろ、沈殿が溶解した。0.5時間後、薄層クロマトグラフィーにより、反応が完 了したことが示された。混合物を水およびブライン(1:1)500ml で希釈 し、酢酸エチルで徹底的に抽出した。合わせた抽出液を水およびブラインで洗浄 し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固した。粗生成物をヘキサンを用いたフラ ッシュクロマトグラフィーにより、次にYMCカラム(50mm×50cm)を用い て、ヘキサンを用いた分取HPLCにより精製した。これにより標題化合物1. 26g(100%)が得られた。 実施例4 [1R−[1α(1R*,2E),3aβ,4α,7aα]]−7−[4−[[ (1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ]オクタヒドロ−7a−メ チル−1H−インデン−1−イル]−1,1,1−トリフルオロ−2−(トリフ ルオロメチル)−5−オクテン−3−イン−2−オール [1R−[1α(1R*,2E),3aβ,4α,7aα]]−(1,1−ジ メチルエチル)ジメチル[[オクタヒドロ−7a−メチル−1−(1−メチル− 2−ペンテン−4−イニル)−1H−インデン−4−イル]オキシ]シラン0. 91g(2.63mmol)を無水テトラヒドロフラン15mlに含む溶液に、−78 ℃で撹拌しながら1.6Mn−ブチルリチウムのヘキサン溶液1.65ml を加え 、混合物を0.5時間撹拌した。この時点でガス状のヘキサフルオロアセトンを 分散チューブを用いて2分間導入し、反応混合物を更に1.5時間撹拌したとこ ろ、薄層クロマトグラフィーでは、反応が完了していることが示された。次に反 応混合物を水400ml で希釈し、ヘキサンで徹底的に抽出した。合わせた抽出 液を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固した。粗生 成物を、ヘキサン:酢酸エチル19:1を用いたフラッシュクロマトグラ フィーにより精製して、標題化合物1.27g(95%)を得た。 実施例5 [1R−[1α(1R*,2E),3aβ,4α,7aα]]−オクタヒドロ− 7a−メチル−1−[7,7,7−トリフルオロ−6−ヒドロキシ−1−メチル −6−(トリフルオロ−メチル)−2−ヘプテン−4−イニル]−1H−インデ ン−4−オール [1R−[1α(1R*,2E),3aβ,4α,7aα]]−7−[4−[ [(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]−オキシ]オクタヒドロ−7a −メチル−1H−インデン−1−イル]−1,1,1−トリフルオロ−2−(ト リフルオロメチル)−5−オクテン−3−イン−2−オール1.648g(3. 21mmol)をアセトニトリル30ml および無水テトラヒドロフラン24ml に含 む溶液に、室温で撹拌しながら、49%フッ化水素酸30ml を加え、このよう にして得られた反応混合物を3時間撹拌した。次に水400ml で希釈し、酢酸 エチルで徹底的に抽出した。合わせた抽出液を2N 重炭酸カリウムおよび水で、 そして最後にブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固した。粗生 成物をヘキサン−酢酸エチル2:1を用いたフラッシュクロマトグラフィーで精 製して標題化合物を得、これをエーテル−石油エーテル(2:25)から結晶化 して、1.087g(85%)を得た。融点:108〜109℃。 実施例6 [1R−[1α(1R*,2E,4E),3aβ,4α,7aα]]−オクタヒ ドロ−7a−メチル−1−[7,7,7−トリフルオロ−6−ヒドロキシ−1− メチル−6−(トリフルオロ−メチル)−2,4−ヘプタジエニル]−1H−イ ンデン−4−オール 滴下ロート、冷却器、およびアルゴン注入管を装備した100ml 三首フラス コに、無水テトラヒドロフラン1.5ml 中に懸濁した水素化アルミニウムリチ ウム143mg(3.75mmol)を加えた。フラスコを氷浴中で冷却し、撹拌しな がら慎重に、まず固形のナトリウムメトキシド203mg(3.75mmol)を加え 、そして[1R−[1α(1R*,2E),3aβ,4α,7aα]]−オクタ ヒドロ−7a−メチル−1−[7,7,7−トリフルオロ−6−ヒドロキシ−1 −メチル−6−(トリフルオロメチル)−2−ヘプテン−4−イニル]−1H− インデン−4−オール300mg(0.753mmol)を無水テトラヒドロフラン6 mlに含む溶液を滴下により加えた。添加が完了したら、氷浴を除去し、反応混合 物を還流下、80℃で2.5時間加熱した。次に氷浴中で冷却し、水1mlと2N 水酸化ナトリウム1ml で反応を停止させ;エーテル20ml を加え、0.5時間 撹拌し、MgSO42.2gを加え、0.5時間撹拌し、濾過し、フィルターを エーテルで洗浄し、濾液を蒸発乾固した。粗生成物をヘキサン−酢酸エチル4: 1を用いた分取HPLCで精製し、塩化メチレン−ヘキサン混合物から再結晶し て、結晶状の標題化合物251mg(83.2%)を得た。融点:146〜148 ℃。 実施例7 [1R−[1α(1R*,2E,4E),3aβ,7aα]]−オクタヒドロ− 7a−メチル−1−[7,7,7−トリフルオロ−6−ヒドロキシ−1−メチル −6−(トリフルオロメチル)−2,4−ヘプタジエニル]−4H−インデン− 4−オン [1R−[1α(1R*,2E,4E),3aβ,4α,7aα]]−オクタ ヒドロ−7α−メチル−1−[7,7,7−トリフルオロ−6−ヒドロキシ−1 − メチル−6−(トリフルオロメチル)−2,4−ヘプタジエニル]−4H−イン デン−4−オール300mg(0.75mmol)を無水塩化メチレン15ml に含む 溶液に撹拌しながら、ピリジニウムジクロマート1.465g(3.9mmol)を 加え、室温で3.5時間撹拌した。エーテル25mlを添加し、15分間撹拌後、 混合物をセライトパッドで濾過し、これを酢酸エチル3×25ml で洗浄した。 合わせた濾液を2N 重炭酸カリウム、水、およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリ ウムで乾燥し、そして蒸発乾固した。粗生成物をヘキサン−酢酸エチル3:1を 用いたフラッシュクロマトグラフィーで精製して、標題化合物267mg(89. 5%)を得た。 実施例8 [1R−[1α(1R*,2E,4E),3aβ,7aα]]−オクタヒドロ− 7a−メチル−1−[7,7,7−トリフルオロ−1−メチル−6−(トリフル オロメチル)−6−[(トリメチルシリル)オキシ]−2,4−ヘプタジエニル ]−4H−インデン−4−オン [1R−[1α(1R*,2E,4E),3aβ,7aα]]−オクタヒドロ −7α−メチル−1−[7,7,7−トリフルオロ−6−ヒドロキシ−1−メチ ル−6−(トリフルオロメチル)−2,4−ヘプタジエニル]−4H−インデン −4−オン267mg(0.67mmol)を無水塩化メチレン10ml に含む溶液に 、撹拌しながら、1−(トリメチル−シリル)イミダゾール0.885ml(6. 03mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。次に水を加えて反応を停止させ、酢酸 エチルで抽出した。合わせた抽出液を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウ ムで乾燥し、蒸発乾固した。粗生成物をヘキサン−酢酸エチル5:1を用いたフ ラッシュクロマトグラフィーで精製して、標題化合物307mg(97.3%)を 得た。 実施例9 1,25−ジヒドロキシ−22E,24E−ジエン−26,27−ヘキサフルオ ロ−24−ホモコレカルシフェロール [3S−(1Z,3α,5β)]−[2−[3,5−ビス[[(1,1−ジメ チルエチル)ジメチルシリル]オキシ]−2−メチレン−シクロヘキシリデン] エチル]ジフェニルホスフィンオキシド0.608g(1.04mmol)を無水テ トラヒドロフラン10ml に含む溶液に、−78℃で撹拌しながら1.6Mn−ブ チルリチウムのヘキサン溶液0.652ml(1.04mmol)を加えた。溶液は赤 変し、その色は、無水テトラヒドロフラン8ml 中の[1R−[1α(1R*,2 E,4E),3aβ,7aα]]−オクタヒドロ−7a−メチル−1−[7,7 ,7−トリフルオロ−1−メチル−6−(トリフルオロメチル)−6−[(トリ メチルシリル)オキシ]−2,4−ヘプタジエニル]−4H−インデン−4−オ ン307mg(0.652mmol)を全部添加する間持続した。反応混合物を−78 ℃で0.5時間撹拌し、次に水で反応を停止させた。これを酢酸エチル4×50 ml で抽出した。合わせた抽出液を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム で乾燥し、蒸発乾固した。粗生成物をヘキサン−酢酸エチル10:1を用いたフ ラッシュクロマトグラフィーで精製して、トリシリル化中間体337mgを得た。 トリシリル化中間体337mg を無水テトラヒドロフラン8ml に含む溶液に、 撹拌しながら、室温で、アルゴン雰囲気下、1M テトラブチルアンモニウムフル オリドのテトラヒドロフラン溶液3ml(3mmol)を少量ずつ加えた。反応混合物 を一晩撹拌し、次に水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出液を水お よびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固した。粗生成物をヘ キサン−酢酸エチル1:3を用いたフラッシュクロマトグラフィー、そしてヘキ サン−酢酸エチル1:4を用いた分取HPLCで精製して、標題化合物235mg (67.4%)を白色の泡状物として得た。 実施例10 [1R−[1α(1R*,2E,4Z),3aβ,7aα]]−オクタヒドロ− 7a−メチル−1−[7,7,7−トリフルオロ−6−ヒドロキシ−1−メチル −6−(トリフルオロ−メチル)−2,4−ヘプタジエニル]−1H−インデン −4−オール [1R−[1α(1R*,2E),3aβ,4α,7aα]]−オクタヒドロ −7α−メチル−1−[7,7,7−トリフルオロ−6−ヒドロキシ−1−メチ ル−6−(トリフルオロメチル)−2−ヘプテン−4−イニル]−1H−インデ ン−4−オール392mg(0.98mmol)、酢酸エチル5ml,ヘキサン12.5 ml、無水エタノール0.35ml、キノリン0.017ml、およびリンドラー触媒 (CaCO3担持5%パラジウム)63mgの混合物を、1atm、室温で2時間水素 化した。反応混合物をセライトパッドで濾過し、パッドをヘキサンで洗浄した。 合わせた濾液を希酸、ブライン、2N 重炭酸カリウム、および水で洗浄し、硫酸 ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固した。粗生成物をヘキサンから再結晶した。最初 の生成物および母液を別々にヘキサン−酢酸エチル3:1を用いた分取HPLC で精製した。最終的に標題化合物220mg(56%)が得られた。融点:140 〜141℃。 実施例11 [1R−[1α(1R*,2E,4Z),3aβ,7aα]]−オクタヒドロ− 7a−メチル−1−[7,7,7−トリフルオロ−6−ヒドロキシ−1−メチル −6−(トリフルオロ−メチル)−2,4−ヘプタジエニル]−4H−インデン −4−オン [1R−[1α(1R*,2E,4Z),3aβ,4α,7aα]]−オクタ ヒドロ−7a−メチル−1−[7,7,7−トリフルオロ−6−ヒドロキシ−1 −メチル−6−(トリフルオロメチル)−2,4−ヘプタジエニル]−1H−イ ンデン−4−オール202mg(0.52mmol)を無水塩化メチレン10ml に含 む溶液に、室温で撹拌しながら、ピリジニウムジクロマート886mg(2.36 mmol)を加え、0.5時間撹拌した。次にエーテル25ml を加え、15分間撹 拌し、セライトパッドで濾過した。パッドを酢酸エチル3×25ml で洗浄した 。合わせた濾液を2N 重炭酸カリウム、水、そしてブラインで洗浄し、硫酸ナト リウムで乾燥し、蒸発乾固した。粗生成物を塩化メチレン−酢酸エチル20:1 を用いたフラッシュクロマトグラフィーで精製して、標題化合物196mg(96 %)を得た。 実施例12 [1R−[1α(1R*,2E,4Z),3aβ,7aα]]−オクタヒドロ− 7a−メチル−1−[7,7,7−トリフオロ−1−メチル−6−(トリフルオ ロメチル)−6−[(トリメチルシリル)オキシ]−2,4−ヘプタジエニル] −4H−インデン−4−オン [1R−[1α(1R*,2E,4Z),3aβ,7aα]]−オクタヒドロ −7α−メチル−1−[7,7,7−トリフルオロ−6−ヒドロキシ−1−メチ ル−6−(トリフルオロメチル)−2,4−ヘプタジエニル]−4H−インデン −4−オン196mg(0.49mmol)を無水塩化メチレン10ml に含む溶液に 、アルゴン下、撹拌しながら、1−(トリメチルシリル)−イミダゾール0.6 7ml(4.42mmol)を加え、このようにして得られた反応混合物を室温で一晩 撹拌した。次に酢酸エチルで希釈し、水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウ ムで乾燥し、蒸発乾固した。粗生成物をヘキサン−酢酸エチル5:1を用いたフ ラッシュクロマトグラフィーで精製して、標題化合物229mg(99%)を得た 。 実施例13 1,25−ジヒドロキシ−22E,24Z−ジエン−26,27−ヘキサフルオ ロ−24−ホモコレカルシフェロール [3S−(1Z,3α,5β)]−[2−[3,5−ビス[[(1,1−ジメ チルエチル)ジメチルシリル]オキシ]−2−メチレン−シクロヘキシリデン] エチル]ジフェニルホスフィンオキシド467mg(0.80mmol)を無水テトラ ヒドロフラン10ml に含む溶液に、−78℃で撹拌しながら、1.6Mn−ブチ ルリチウムのヘキサン溶液0.5ml(0.80mmol)を加えた。溶液は赤変し、 その色は、無水テトラヒドロフラン8ml 中の[1R−[1α(1R*,2E,4 Z),3aβ,7aα]]−オクタヒドロ−7a−メチル−1−[7,7,7− トリフルオロ−1−メチル−6−(トリフルオロメチル)−6−[(トリメチル シリル)オキシ]−2,4−ヘプタジエニル]−4H−インデン−4−オン22 9mg(0.486mmol)を全部添加する間持続した。反応混合物を−78℃で1 .5時間撹拌し、次に水で反応を停止させた。これを酢酸エチルで徹底的に抽出 した。合わせた抽出液を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、 蒸発乾固した。粗残渣をヘキサン−酢酸エチル10:1を用いたフラッシュクロ マトグラフィーで精製して、トリシリル化中間体310mgを得た。 トリシリル化中間体310mg を無水テトラヒドロフラン8ml に含む溶液に、 撹拌しながら、室温で、アルゴン雰囲気下、1M テトラブチルアンモニウムフル オリドのテトラヒドロフラン溶液4.5ml を少量ずつ加えた。反応混合物を4 8時間撹拌し、次に水で希釈し、酢酸エチルで徹底的に抽出した。合わせた抽出 液を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固した。粗生 成物をヘキサン−酢酸エチル1:3を用いたフラッシュクロマトグラフィー、ヘ キサン−酢酸エチル1:4を用いた分取HPLCで、そしてヘキサン−酢酸エチ ル1:4を用いた分取HPLCで精製して、標題化合物206mg(79.2%) を白色の泡状物として得た。 実施例14 経口剤型軟ゼラチンカプセル 1.BHTおよびBHAをミグリオール(登録商標)−812に懸濁する。約5 0℃まで暖め、溶解するまで撹拌する。 2.化合物Aを、工程1で得た溶液に溶解する。 3.工程2で得た溶液を軟ゼラチンカプセルに充填する。 いずれの工程も窒素雰囲気下、遮光して行う。 実施例15 経口剤型軟ゼラチンカプセル 1.α−トコフェロールをミグリオール(登録商標)−812に懸濁する。約5 0℃まで暖め、溶解するまで撹拌する。 2.化合物Aを、工程1で得た溶液に溶解する。 3.工程2で得た溶液を軟ゼラチンカプセルに充填する。 いずれの工程も窒素雰囲気下、遮光して行う。 実施例16 局所用剤型クリーム剤 1.化合物Aを溶解するまで撹拌する。 2.セチルアルコール、ステアリルアルコール、スパン60、鉱物油、アルラセ ル165、トウイン60、およびBHAの混合物を約70〜75℃まで暖めて、 油状溶液を形成する。 3.工程1で得た溶液を工程2で得た溶液に撹拌しながら加える。 4.水、ソルビトール溶液、EDTA二ナトリウム、ソルビン酸、およびソルビ ン酸カリウムの混合物を70〜75℃に暖める。 5.工程3で得た溶液を、工程4で得た溶液に、高速撹拌機で乳化しながら加え る。 6.工程5で得た乳剤を、乳剤が凝固するまで室温に冷却する。 実施例17 局所用剤型ゲル剤 1.BHAをエチルアルコールおよび水の混合物に溶解する。 2.工程1で得た溶液に化合物Aを溶解する。 3.工程2で得た溶液にヒドロキシプロピルセルロースを分散する。 実施例18 局所用剤型溶液 1.化合物Aをエチルアルコールに溶解する。 2.工程1で得た溶液にBHAを加え、溶解する。 3.工程2で得た溶液にプロピレングリコールおよびカプリル酸/カプリン酸ト リグリセリドを加え、溶液が透明になるまで混合する。
【手続補正書】 【提出日】1998年4月28日 【補正内容】 請求の範囲 1.式I [式中、 Aは、立体化学配置EまたはZを有する、つまりそれぞれ式: で示される炭素二重結合であり、 Rは、ヒドロキシであり、そしてR1は、水素または=CH2であるか、あるいは 、Rは、水素またはフルオロであり、そしてR1は、=CH2である]で示される 化合物。 3.Rが、ヒドロキシである、請求項2記載の化合物。 4.Rが、フルオロである、請求項2記載のの化合物。 5.R1が、=CH2である、請求項2記載の化合物。 6.R1が、水素である、請求項3記載の化合物。 7.1,25−ジヒドロキシ−22E,24E−ジエン−26,27−ヘキサフ ルオロ−24−ホモ−コレカルシフェロールである、請求項3記載の化合物。 8.1,25−ジヒドロキシ−22E,24E−ジエン−19−ノル−26,2 7−ヘキサフルオロ−24−ホモ−コレカルシフェロールである、請求項6記載 の化合物。 9.1α−フルオロ−25−ヒドロキシ−22E,24E−ジエン−26,27 −ヘキサフルオロ−24−ホモ−コレカルシフェロールである、請求項4記載の 化合物。 11.Rが、ヒドロキシである、請求項10記載の化合物。 12.Rが、フルオロである、請求項10記載の化合物。 13.R1が、=CH2である、請求項10記載の化合物。 14.R1が、水素である、請求項11記載の化合物。 15.1,25−ジヒドロキシ−22E,24Z−ジエン−26,27−ヘキサ フルオロ−24−ホモ−コレカルシフェロールである、請求項11記載の化合物 。 16.1,25−ジヒドロキシ−22E,24Z−ジエン−19−ノル−26, 27−ヘキサフルオロ−24−ホモ−コレカルシフェロールである、請求項14 記載の化合物。 17.1α−フルオロ−25−ヒドロキシ−22E,24Z−ジエン−26,2 7−ヘキサフルオロ−24−ホモ−コレカルシフェロールである、請求項12記 載の化合物。 18.式: または式: または式: または式: で示される化合物。 19.特にある種の皮膚およびがん細胞系における分化を誘導し、増殖を阻害す るため、特に乾癬などの過増殖性皮膚障害の治療のため、そして白血病などの新 生物疾患の治療のための医薬組成物であって、 (a)請求項1の式Iの化合物の有効量、および (b)不活性担体 を含む医薬組成物。 20.ある種の皮膚およびがん細胞系における分化を誘導し、増殖を阻害するた め、特に乾癬などの過増殖性皮膚障害の治療のため、そして白血病などの新生物 疾患の治療のための医薬としての用途のための請求項1〜17の化合物。 21.ある種の皮膚およびがん細胞系における分化を誘導し、増殖を阻害するた め、特に乾癬などの過増殖性皮膚障害の治療のため、そして白血病などの新生物 疾患の治療のための医薬の製造のための請求項1〜17の化合物の使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AU,BA,BB,BG ,BR,CA,CN,CZ,EE,GE,HU,IL, IS,JP,KP,KR,LK,LR,LT,LV,M G,MK,MN,MX,NO,NZ,PL,RO,SG ,SI,SK,TR,TT,UA,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式I [式中、 Aは、立体化学配置EまたはZを有する、つまりそれぞれ式: で示される炭素二重結合であり、 Rは、ヒドロキシであり、そしてR1は、水素または=CH2であるか、あるいは 、Rは、水素またはフルオロであり、そしてR1は、=CH2である]で示される 化合物。 3.Rが、ヒドロキシである、請求項2記載の化合物。 4.Rが、フルオロである、請求項2記載のの化合物。 5.R1が、=CH2である、請求項2記載の化合物。 6.R1が、水素である、請求項3記載の化合物。 7.1,25−ジヒドロキシ−22E,24E−ジエン−26,27−ヘキサフ ルオロ−24−ホモ−コレカルシフェロールである、請求項3記載の化合物。 8.1,25−ジヒドロキシ−22E,24E−ジエン−19−ノル−26,2 7− ヘキサフルオロ−24−ホモ−コレカルシフェロールである、請求項6記載の化 合物。 9.1α−フルオロ−25−ヒドロキシ−22E,24E−ジエン−26,27 −ヘキサフルオロ−24−ホモ−コレカルシフェロールである、請求項4記載の 化合物。 11.Rが、ヒドロキシである、請求項10記載の化合物。 12.Rが、フルオロである、請求項10記載の化合物。 13.R1が、=CH2である、請求項10記載の化合物。 14.R1が、水素である、請求項11記載の化合物。 15.1,25−ジヒドロキシ−22E,24Z−ジエン−26,27−ヘキサ フルオロ−24−ホモ−コレカルシフェロールである、請求項11記載の化合物 。 16.1,25−ジヒドロキシ−22E,24Z−ジエン−19−ノル−26, 27−ヘキサフルオロ−24−ホモ−コレカルシフェロールである、請求項14 記載の化合物。 17.1α−フルオロ−25−ヒドロキシ−22E,24Z−ジエン−26,2 7−ヘキサフルオロ−24−ホモ−コレカルシフェロールである、請求項12記 載の化合物。 18.式: または式: または式: または式: で示される化合物。 19.特にある種の皮膚およびがん細胞系における分化を誘導し、増殖を阻害す るため、特に乾癬などの過増殖性皮膚障害の治療のため、そして白血病などの新 生物疾患の治療のための医薬組成物であって、 (a)請求項1の式Iの化合物の有効量、および (b)不活性担体 を含む医薬組成物。 20.ある種の皮膚およびがん細胞系における分化を誘導し、増殖を阻害するた め、特に乾癬などの過増殖性皮膚障害の治療のため、そして白血病などの新生物 疾患の治療のための医薬としての用途のための請求項1〜17の化合物。 21.ある種の皮膚およびがん細胞系における分化を誘導し、増殖を阻害するた め、特に乾癬などの過増殖性皮膚障害の治療のため、そして白血病などの新生物 疾患の治療のための医薬の製造のための請求項1〜17の化合物の使用。 22.実施的にここに記載した新規化合物、中間体、処方物、工程、および方法 。
JP9517038A 1995-10-31 1996-10-23 24−ホモ−26,27−ヘキサフルオロ−コレカルシフェロール類 Pending JPH10512297A (ja)

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