JP2852421B2 - 燐脂質類に対し、そして少くとも一種類の燐脂質に対して親和性を有する活性物質から成る微結晶、並びにその製造方法及びこの微結晶を含有する薬剤組成物 - Google Patents

燐脂質類に対し、そして少くとも一種類の燐脂質に対して親和性を有する活性物質から成る微結晶、並びにその製造方法及びこの微結晶を含有する薬剤組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は微結晶と呼ばれる、結晶状外観を有する脂質
の微粒子に関する。それは、燐脂質類に親和性を有す
る、少くとも一種類の燐脂質に親和性を有する、水に不
溶性の微結晶に関する。 本発明は更に燐脂質類に親和性を有し、水に不溶性の
微結晶の製造法に関する。それは、入手した微結晶、並
びにこれを含有する薬剤に関する。 [発明の概要] 本発明に係る製造方法は、下記の各段階からなること
を特徴とする。 燐脂質類に対し、かつ少くとも一種類の燐脂質に対し
て親和性を有し、水に不溶の物質の微結晶であり、リポ
ソームタイプでなく、かつコレステロールを含まない微
結晶の製造方法であって、同微結晶の水溶液中において
安定な懸濁物たり得るところの製造方法であって、a)
一種類以上の有機溶剤を、燐脂質類及び前記物質の溶液
から蒸発させ、b)一種類以上の溶剤を蒸発させた後に
得られる膜を、激しく攪拌することによって水溶液中に
再懸濁させ、c)前記一種類以上の燐脂質類と前記物質
との間のモル比が0.8と1.2の間にある。 本出願において、微結晶(microcrystals)とは上記
方法またはそれから誘導された方法によって特に得られ
た結晶状外観を有する脂質の微粒子を言うが、その結晶
構造は厳密な意味では必ずしも明らかになっていない事
を理解しなければならない。 本方法における「水に不溶性の物質」とは、水中で殆
ど或いは全く溶解しない物質の事であり、「燐脂質類に
親和性を有する物質」とは、更に詳しく言えば、燐脂質
類と化学的或いは物理的に相互作用し得ると理解すべき
である。以下に例をかかげる。 本発明によって生成した微結晶物の主要な長所は、別
の方法では不溶性である物質が、安定した微小懸濁液た
り得ることであり、これにより上記物質は、薬剤とした
場合、注射またはスプレーできる形態で投与できる。リ
ポリームと比較した場合、本発明による微結晶形態の調
剤は、第一に単純であり、製造する場合、成分数が少な
い分だけ非常に経済的である。これ等は、リポソームが
その不安定性によって使用条件が限定されているのに対
して、はるかに安定である。 更に、一方では特にマクロファージに対して指向する
効果が大きく、他方では混合している活性物質の徐々に
進む発散効果(release effect)によって明らかに微結
晶調剤はリポソームタイプのベシクル(vesicles)より
も更に有用な治療効果を与える。 (燐脂質/物質)のモル比はリポソームタイプのベシ
クルのみが認められる場合のモル比よりも少なくなけれ
ばならない。 事実、本発明の方法における(燐脂質/物質)のモル
比が高すぎる場合、例えば特に高く10より高い場合は、
リポソームに類似したベシクルの生成が必ず認められ
る。 一方、モル比が2以下の場合、好ましくは1に近い場
合には、平均サイズが0.1μと1μの間に在る均一な微
結晶生成に特に影響することが観察される。 中間のモル比の場合は、脂質ベシクルと微結晶の混合
物が得られる。 一種以上の燐脂質または一種類以上のステロール例え
ばコレステロールとのモル比は微結晶の生成に決定的な
影響は無い。しかし、場合によっては、活性物質の活性
を強化するために一種類以上ステロールを加えることが
有利なこともある。 本方法を変更した方法によって行う場合、この方法の
上記段階a)は次のように区分される: a1)燐脂質溶液から一種類以上の溶剤を蒸発する。 a2)蒸発後に得られる脂質膜は前記物質の溶液を加えて
再溶解する。 a3)燐脂質溶液と前記物質の一種類の溶剤を蒸発する。 この方法において、一方の一種類以上の燐脂質と他方
の前記物質とのモル比は、好ましくは0.1と2の間に在
り、更に好ましくは0.8と1.2の間に在り、或いは1に近
い事である。 ステップb)で得られた膜を懸濁物にするには色々な
周知の方法が適用できるが、超音波処理が適用できれば
有利である。 本発明の特定の一態様においては、使用溶剤は普通の
溶剤であり、例えば、クロロホルム或いはメタノールを
用い、或いは例えばクロロホルムとメタノールの溶剤混
合物を用いる。 例えば、燐脂質溶液はクロロホルム溶液であり、関係
のある物質の溶液はクロロホルムとメタノールの混合溶
液である。 本方法の別の特徴によれば、微結晶は、遠心分離し、
蒸留水又は水溶液で洗浄することによって精製する。 本発明は、例えば活性物質としてギンゴライド(gink
golid:以下、ジンコウリッドと記載するものに同じ)か
ら成る微結晶物質に関する。 最もよく知られているジンコウリッドはジンコウリッ
ドAとBとCとMであって、ベルギー特許901915に記載
の様に、PAF−アセテール(acether)によって生じた疾
患を処理し予防するための治療に用いられる。これら化
合物のうち、ジンコウリッドBが特に興味深い。 ジンコウリッドBは非常に溶解性に乏しい。即ちこの
性質が薬剤成分とする場合、特に注射成分にする場合の
障害になる。更に、興味深いことは、活性物質を護送で
きる薬剤成分を活動場所までもって行き、望ましくない
効果はできるだけ押えながら活性物質の特異性を増大さ
せる事である。本発明の一つの目的は、上記の諸問題
を、「微結晶」と名づけた新規の結晶形態で解決するこ
とである。 上述の特別の場合においては、本発明の不溶性物質
は、ジンコウリッド及びそれらの誘導体の中から選ばれ
るが、これを詳しく述べると、それはジンコウリッドB
に関する。ジンコウリッドのうちでジンコウリッドBが
好ましいが、その誘導体、例えばモノアセテート類、ト
リアセテート類及びテトラヒドロ又はアセチル化誘導体
を用いる事もまた可能である。 ジンコウリッドは「血小板活性化因子(plateler act
ivating factor)」のアセテールによって生じる疾患の
治療に使用される物質である。 「血小板活性化因子」(PAF−アセテール)のアセテ
ールはヒト及び動物の数多くの疾患の原因たり得る燐脂
質の一つである。「血小板活性化因子」のアセテールは
血小板の凝集を引き起こすと同時に血小板の塩基性活性
アミンを遊離させる。この遊離は、各種タイプのショッ
ク、例えばアナフラキシーショック、火傷、腐敗ショッ
ク、放射や外傷によるショックによる影響で、人間や動
物に起こる。そしてこの遊離によって引き続き免疫の抑
圧が起こり微生物に対する防衛手段が失われる。事実、
それ(1−0−アルキル−2(R)−アセチル−グリセ
ロ−3−ホスホリルクロリン)の確認やその全合成以
来、本物質が、或る種の疾患主として肺アナフラキシー
や各種段階のショックに加わっている証拠が集まってき
ている。 PAF−アセテールに対する特効的拮抗薬が多数知られ
ている。主として2系統のものがすぐれている: 1)PAF−アセテールと類似の構造をもった物質。 2)特効的拮抗作用を有する天然物質。 第2のカテゴリーの中には、一方ではリグナン(lign
ans)やネオリグナン(neolignans)、例えばカズラノ
ン(kadsurenone)−−(パイパーフトカズラ(Piper f
utokadsurae)マグノサリシン(magnosalicine)(マグ
ノサリシフォリア(Magnoliasalicifolia))、ネクタ
ンドリン(nectandrines)A及びB(ネクタンドリア
リジダ(Nectandra rigida))及び合成ディノリグナン
(dinorlignan)L−652,731が、そして他方では、ジン
コ ビロバ(Ginko biloba(ジンコウリッド))から単
離したテルペノドが見出される。しかし、「血小板活性
化因子」のアセテールに対するこれら拮抗性物質の大き
な欠点は、これらのものが殆ど非溶性であり、実際問題
として灌流による治療が行われるため、その使用が阻ま
れていることである。 実に驚くべき事であるが、本発明によってジンコウリ
ッドは、微結晶状の燐脂質と作用させることによって注
射可能になる事である。 このことは「血小板活性化因子」のアセテールに対
し、これ以外の拮抗性物質についても成り立つ。これら
拮抗物質は、疎水性物質であり、燐脂質と作用する。事
実、これら物質の大半は、疎水性であり、かつ一方で
は、燐脂質と親和性があり、従って燐脂質と微結晶を生
成する傾向があり、これら微結晶は水溶液中で安定な微
少懸濁物となる。 「血小板活性化因子」のアセテールに対する拮抗物質
の燐脂質に対する親和性が、疑いもなくPAF−アセテー
ルに対する抑制作用の原因であり、これ迄の説明で明ら
かなように、その構造は燐脂質の様な構造を持ってい
る。出願人がすでに発明した所であるが、この親和性を
利用して、微結晶にして、これら物質が注射できるよう
になった。そして、一方では燐脂質の構造と、生成する
微結晶の構造と、他方ではPAF−アセテールの構造との
類似性が、こうした微結晶構造を持ったPAF−アセテー
ルに対する拮抗物質を含有する薬剤の治療力をより高い
ものにしている。 本発明のまた別の例によれば、関係する活性物質を、
「血小板活性化因子」のアセテールに対する拮抗物質の
中から選ぶことができる。 本方法においては、「血小板活性化因子」のアセテー
ルによって生じる疾患の効果的治療を可能にする物質
は、「血小板活性化因子」のアセテールに対する拮抗物
質であることを理解する必要がある。 更に詳述すると、本発明によれば、「血小板活性化因
子」のアセテールの拮抗物質は、「血小板活性化因子」
又は天然物、例えばテルペノイドやリグナンやネオリグ
ナンの構造に類似した構造を有する合成物の中から選ぶ
ことができる。 特に、リグナンとネオリグナンのうちで、「血小板活
性化因子」のアセテールの拮抗物質は、カズラノン、マ
グノサリシン、ネクタンドリンA及びB、並びに合成デ
ィノリグナンL−652.731の中から選ばれる。 合成品のうち、キャンテーン(canthene)5、6につ
いて述べる。 本発明の他の一例によれば、関係する活性物質は、抗
真菌性力のあるアンフォテリシンBとその誘導体のなか
から選ぶ事ができる。これら化合物については文献:ラ
イト(WRIGHT)他著、ザ ジャーナル オブ アンチバ
イオティクス(The Journal of antibiotics);1982 vo
l.35 7号911〜914頁に記載されている。 アンフォテリシンB及びその誘導体、とりわけアミノ
アシル誘導体は、強い毒性とかなり不快な二次的作用が
あるにもかかわらず、多数の強い菌感染症の治療薬とし
て従来より使用されている。 リポソーム中にカプセルする事によって、アン アンフォテリシンB或いはその誘導体の微結晶は、活
性物質を連続的に遊離する効果を向上させ、同時にマク
ロファージの様な目標細胞に前記物質を向わせる効果に
よって、リポソームよりも明確かつより効果的に、高い
毒性という欠点を軽減し、かつ上記物質の抗菌作用を向
上させることができる。更に、微結晶を生成させるプロ
セスは、リポソームでカプセル化するよりも一般的にい
ってもっと簡単であり、そして得られたものはより安定
である。 微結晶にすることによってアンフォテリシンBは、毒
性を有するファンジゾーン(fungizone:登録商標)の様
なデオキシコール酸塩を使用しないでも、注射すること
ができる。 都合のよいことに、本プロセスのステップb)におい
て、関係する物質が抗PAF−アセテール剤である場合に
は、溶剤を蒸発後に得られる幕を、例えば酢酸塩又は燐
酸塩の緩衝液に再懸濁させる。そしてこの緩衝液のpHは
5と8の間、好ましくは5.9である。 本プロセスのステップb)において、物質がアンフォ
テリシンBである場合、特にステロールが無い場合、そ
の水溶液は、例えばNaCl溶液である。ステロールが存在
する場合は、本プロセスのステップb)の水溶液は、蒸
留水又はNaCl溶液である。次に、都合のより事に、本プ
ロセスのステップb)の後に、遠心分離とステップb)
の水溶液で洗浄して精製する。 そのうえ、とりわけ好都合な事は、関係する物質がア
ンフォテリシンBである場合、水溶液として糖類溶液、
例えばラクトーズ或いはグルコーズ溶液、特に0.1Mの溶
液を使用することができる。こうした条件で得られた微
結晶は凍結乾燥でき、長期保存のために行う。 本発明によれば、微結晶が得られる。そして特に凍結
乾燥できる微結晶が得られる。 これらの水に不溶性の物質は、燐脂質類、少くとも一
種類の燐脂質に対して親和性を有する微結晶であるが、
この場合、(燐脂質/不溶性物質)のモル比は、0.1と
1.4の間に在り或いは1に近い。これら微結晶の大きさ
は0.1と2μの間に在り、詳細にいえば0.5μに近い。 本発明による微結晶は、例えば、ジンコウリッドとそ
の誘導体、ホスファチジルコリンまたはその一誘導体で
ある燐脂質のなかから選んだ不溶性物質である。 例えば、微結晶と呼び得るものは、ほぼ等モル比のジ
ンコウリッドBとホスファチジルコリンから成っている
事を特徴とする。 更に一般的にいうと、本発明は、好ましくはモル比が
1に近い抗PAF−アセテール剤と一種類以上の燐脂質を
含有する微結晶にも関する。 他の実施例においては、本発明はアンフォテリシンB
或いはその抗菌性誘導体の一つから成る微結晶に関す
る。 或る特別の実施例においては、これらの微結晶は、ア
ンフォテリシンB或いは、ステロールとホスファチジル
コリンが補給されているか、或いは補給されていないア
ンフォテリシンBの誘導体の一つから成っている。 例えば、1に近いモル比のアンファテリシンBとホス
ファチジルコリンから成る微結晶である。 有効成分である、本発明の微結晶を含有した薬剤成分
を与える事も本発明の一つの目的である。 好ましくは、これの薬剤成分は調整して注射可能また
はスプレー可能な形態にするか、或いは凍結乾燥形態に
する。 本発明の他の特徴と長所は、実施例を用いた詳細な説
明によって明らかである。 [実施例] 実施例1 ジンコウリッドBの投与可能形態物の開発 ジンコウリッドA,B及びCはジンコウビローバ(Gingk
oubiloba)の葉から単離したテルペンであり、血小板活
性化因子のacetherや炎症性反応に含まれる燐脂質や直
接感度低下(immediatehyposensitivity)反応(例え
ば、血小板凝結、気管支痙攣...)に対して拮抗作用を
有している。 更に活性のある物質:ジンコウリッドBの水に対する
溶解度は最大100μgmlである。一方、血小板活性化因子
のアセテールによる疾患の治療と予防には70kgのヒトに
kg当り1〜50mgのジンコウリッドを投与し、70〜3500mg
のジンコウリッドBを投与する。 従って投与可能な形態のジンコウリッドBを生産する
問題が生じる。ジンコウリッドB分子は疎水性であるの
で、先ず最初にジンコウリッドBを脂質ベシクル(リポ
ソーム)で被覆する事が考えられてきた。その結果、ホ
スファチジルコリンと会合したジンコウリッドBの微結
晶を得る方法が開発され最良の結果が得られている。 A)リポソーム内への取り込み まず第一にジンコウリッドBをホスファチジコリン
(PC)、コレステロール(Ch)及びステアリルアミン
(SA)から成る多層リポソームの中へ取り込む事が考え
られた。 このリポソームはpH7.4において調整され、次いでpH
を僅かに酸性にした。 1.リポソームの調整 ジンコウリッドBを含有する多層リポソームを次の様
に調整した。 脂質:ホスファチジルコリン(PC)50μモル(39.25m
g)、コレステロール(Ch)37.5μモル(14.51mg)及び
ステアリルアミン12.5μモル(3.37mg)を500mlのフラ
スコ中で10mlのクロロホルム/メタノール(4:1容積
化)溶液に溶解した。メタノールに溶解したジンコウリ
ッドBを0.86〜4.25mg即ち2〜10μモル加え、30℃で回
転蒸発器を用い溶剤を減圧・蒸発した。得られた膜を再
び10mlのクロロホルムに入れ、再び溶剤を蒸発してフラ
スコ中で均一な脂質の膜を得た。 多層リポソーム(MLV)は、NaClの存在下でpH7.4、濃
度0.15Mの緩衝液を4ml加え、そして渦巻状に激しく5分
間攪拌し、次いで、窒素中で16時間放置して調整した。 ジンコウリッドBのリポソームMVLへの取り込みの効
率は使用したジンコウリッドBの量に依存し、pH7.4の
ときに、最高64%に達した。 ジンコウリッドBを含有したリポソームの安定性の研
究によれば、MLVを洗浄するたびに約100μgのジンコウ
リッドBが失われている。 2.pH6.5で調整したリポソーム pH7.4における場合と同じ手順に従い、ジンコウリッ
ドBをpH6.5(燐酸塩緩衝液、0.15M)でホスファチジル
コリン、コレステロール及びステアリルアミン(4:3:
1)より成るリポソーム中に組み込んだ。但し、脂質と
接触するジンコウリッドBの量は増加しておいた。その
結果、取り込み率は87%に達し、これは4.4モルのホス
ファチジルコリンに対しジンコウリッドBが1モルであ
る事を示している。 3.pH5.9で調整したリポソーム pH7.4と同じ手順でpH5.9でジンコウリッドBをリポソ
ームMLVに取り込んだ。その結果、PC2.8モル当りジンコ
ウリッドB(以下、GB)1モルと取り込み率は大幅に改
善された。pH5.9における取り込みの向上は、疑いもな
くこのpHにおけるジンコウリッドBの安定性の向上によ
るものであり、そしてラクトン環は中性又はアルカリ性
pHで開環して親水性物質の量が増加する。しかし、リポ
ソームの安定性は向上しなかった。 B)ジンコウリッドBの微結晶の調整 リポソームのほかに、PC/GBのモル比が1.54の場合、
安定した微結晶の存在が認められた。 ジンコウリッドBを含有するリポソームの代りに微結
晶を観察する事により、それらの最大生成条件を検討し
た。最初に、リポソームの脂質組成の生成に対する影響
とホスファチジルコリンとジンコウリッドBの量の比の
影響について解析した。 1.PC,Ch及びSAから得た微結晶 第1段階において、ホスファチジルコリン(PC)と、
コレステロール(Ch)と、ステアリルアミン(SA)の比
率を変化させた。しかし、PC/GBのモル比は同様ではな
いが、これは後記表Iに示されている様にホスファチジ
ルコリンとコレステロールの比が微結晶の生成に決定的
影響を与えていないためである。一方、PC/GB比は重要
であるので、第2段階で検討した。 モル比が(5:4:1)のPC:Ch:SAの「リポソーム」タイ
プの調剤は、PC/GB比が7.5以上の場合に得られた(調剤
E−31)。光学的位相差顕微鏡による検査では、超音波
処理した調剤はほとんどリポソームから構成されてお
り、リポソームと同一サイズの微結晶はほとんどない事
が示されている。 モル比が4:3:1のPC:Ch:SAから成っている脂質の場
合、ジンコウリッドBを含有している微結晶の生成に対
するPC/GB比の与える影響が後記の表IIに詳記してあ
る。 PC/GB比が7.5より高いとリポソームに類似した脂質ベ
シクルの生成が明確に観察され、またモル比が2以下の
場合、好ましくは1に近い場合には、大半が平均サイズ
0.2μと0.7μの間の微結晶が観察され、中間比のPC/GB
の場合には、リポソームと微結晶の混合物が得られる。 これらの微結晶は同一条件下でジンコウリッドBのみ
を処理して得られる微結晶よりはるかに小さい。 2.毒性 調剤E−21(リポソーム)とE−34(微結晶:表II参
照)のアリコートを保存してマウスで急性毒性試験を行
った。 調剤E−31(リポソーム)を投与量13.1及び25.9mg/k
gでマウスに静脈注射すると、12日後それぞれ体重が1.8
%及び7.1%減少している。これに対して調剤E−34
(微小結晶)はマウスに48.9mg/kg投与する場合のみ毒
性を示し、静脈注射2時間後死亡したが、21.8mg/kgの
場合には、毒性は無く、却って12日後に24%の体重増加
が観察されている。 実施例2 ホスファジチルコリンとその優先的相互作用による微
結晶ジンコウリッドの調整 ジンコウリッドBとリポソームを調整する為に、習慣
的に使用されている成分との相互作用を利用して、微結
晶を生成させる事によって、その都度これら成分のうち
の一つを抽出した。そしてこの方法が、これら成分を調
整する最も簡単な方法であった。ホスファチジルコリン
は必要だがコレステレロールとステアリルアミンの存在
は微結晶の生成のためのものではないが、これによって
プロセスが大幅い簡略化される。 PC/GBのモル比が1.0である微結晶を、コレステロール
無しで調整すると、均一の大きさと形の微結晶が得られ
る。同様な方法でSA無しで、PC/GBのモル比が1.0であっ
てPCとChとから調整した微結晶は、凝集する傾向があ
り、その平均サイズは4μよりも大きかった。 1.微結晶PC/GB 最終的に、コレステロールとステアリルアミンを除去
すると、ホスファチジルコリンとジンコウリッドBのみ
が残る。また、PC/GBのモル比が2以上だと、微結晶の
みが得られる。 前記の表IIIに示してあるように、もしPC/GBのモル比
が2を超えるならば、脂質微小ベシクル(「リポソー
ム」)が生成物中に認められ、その平均サイズは1μを
超える。もしPC/GBのモル比が1.0未満ならば、大きさと
形の上から見て不均一な微結晶集団が観察される。しか
しその平均サイズは1μよりも大きい。 等モル比のPC/GBの場合、平均サイズが0.2と0.7μの
間の比較的小さい微結晶が得られる。それらは、ジンコ
ウリッドBとホスファチジルコリンの特定の相互作用に
よって生成する。 pH5.9における微結晶の調整(E−35) ジンコウリッドB(GB)を含有する微結晶を、0.10m
モルのPCと0.10mモルのジンコウリッドBから調整す
る。 a)調整 78.5mgのPCを10mlのクロロホルム−エタノール(容積
比4:1)中に溶解し、そして42.4mgのジンコウリッドB
を50mlのメタノールに溶解する。次に溶剤を30℃で回転
蒸発器を用いて減圧下で蒸発することにより、500mlの
フラスコ中に脂質の膜が生成する。 微結晶は、0.15M,pH5.9の酢酸塩緩衝液50mlを加え、
そして超音波浴中で100ワット5分間超音波をかける事
によって生成される。GB:PCの微結晶は4℃で窒素中で
存在する。 b)精製 微結晶生成物を2000gで15分間遠心分離し、ついで微
結晶を、2回蒸留した蒸留水で2回洗浄した。水中で得
た微結晶はpH5.9の酢酸塩緩衝液中で得たものと同一の
顕微鏡的外観をしていた。 ジンコウリッドの濃度が12.8mg/mlの場合には、500nm
程度の均一な大きさのジンコウリッドBの微結晶懸濁液
が得られる。 2)抗PAF−アセテールの活性 血小板凝固(PAF2.5nM)に対する阻止パーセンテージ
について家ウサギを用いた生体条件外(エクス ビー
ボ)試験を行い、このときジンコウリッドBを、ジンコ
ウリッドBを含有している2種類のリポソーム(調剤E
−30とE−31)と比較し、また微結晶調剤(調剤E−3
4)と比較した。 1mg/kg静脈投与した場合、リポソームに基づく調剤は
血小板凝固に対して阻止作用がなく実質的には最大1時
間30分に過ぎなかったが、微結晶の効果はもっと長時間
であった。 E−30= リポソーム(PC/CH/SA)=(7/2/1)1.283mgGB/ml E−31= リポソーム(PC/CH/SA)=(5/4/1)2.695mgGB/ml E−34= (PC/CH/SA)=(4/3/1)4.250mgGB/mlの微結晶 緩衝液=酢酸塩緩衝液pH6.0;0.15M 3.毒性 GB:PCのモル比が1.0の微小結晶調剤E−35を22グラム
のBalb/cマウスに静脈注射した。178.5mg/kgの投与にお
ける最大体重減少率は3日で16.2%であり、8日ではも
との体重に戻った。 118.4mg/kgの投与では、体重は減少しつづけ8日に死
亡した。56.6及び28.4mg/kgの投与では毒性は観察され
なかった。試みた最低投与量の場合、2日後には6%か
ら8%の体重増加させ認められた。 4.GB微結晶の安定性 調剤E−35(PC/GBのモル比1.0)を窒素中で4℃で10
0日間保存し、光学的位相差顕微鏡で、7日,15日,20日
及び100日目に調べた。7日目には、その集団は比較的
均一でその平均サイズは1日目よりやや大きかった。10
0日目においても小さい微結晶が観察されたが、微結晶
のクラスターの存在も認められた。ソナサイザーによっ
て平均サイズを測定することにより、その結果を確認し
た。1日から20日の間で平均サイズは2倍となり、100
日目には平均サイズは約2μであった。 従って、微結晶の平均サイズの増大は、微結晶の凝集
体が徐々に生成する事によって生じ、個々のサイズは経
時的に大きくなるようには見えない。4℃における保管
中のこうした凝集形成は、抗酸化剤或いは糖類のような
添加剤を加える事によって防止できる。 結論として、ジンコウリッドBの微結晶であり、サイ
ズが0.1と1μの間にある比較的均一な集団は、この抗P
AF−アセテールとホスファチジルコリンの様な両親媒性
分子を特定の等モル比で反応させることによって得られ
る。光学顕微鏡によれば、本微結晶集団は大きさと形か
ら見て比較的均一に見える。電子顕微鏡では、これらの
微結晶は丸い縁をした「小石」の形をしている。 調整の困難なしに1ml当り12.8mgのジンコウリッドB
を含有するミルクの懸濁物を得ることができる。 マウスにおいて、静脈投与後の微結晶調剤の毒性は低
く、本調剤の抗PAF−acether活性は明らかにされた。 PC/GBのモル比が2未満ならば、ホスファチジルコリ
ン、コレステロール及びステアリルアミン(PC:CH:SA;
4:3:1)を加えると、やはり微結晶が得られる。 実施例3 抗PAF−アセテール剤 文献には多くの他の抗PAF−アセテール剤が発表され
ているが、これらは本発明の製造方法に適用できる。文
献には、例えばPAF−アセテールの特定の結合位置:2(P
AF−acether specific binding site:2),P.ブランケッ
ト及びJ.J.ゴッドフロイド著(P.Branquet and J.J.God
froid)、チップス(Tips)−1986年10月−エンゼビー
ル サイエンス パブリッシャーズ((Elsevier Scien
ce Publishers B.V.),アムステルダム)。 他の抗PAF剤のうち、数系列のものが有名である。 1)PAF−アセテールに似た構造を持った拮抗体、例え
ばCV−3988タケダ:(TAKDA)Ru−45703(ラッセル−UC
LAF/ファーマコチミーモレクレール:(ROUSSEL−UCLAF
/PHARMACOCHIMIE MOLECULAIRE)ONE−0240(オノ:ON
O)、Ro19−3704(ホフマン ラロシュ:HOFMANN−LAROC
HE)、SRI 63−119(サンドーズ:SANDOZ)及びSRI63−0
72(サンドーズ:SANDOZ)又はPAF−アセテールの構造を
変更した構造を有する拮抗体、例えばピペリジンSRI 63
−072(サンドーズ)或いはジオクサノン(ホフマン−
ラ ロシュ:HOFFMANN−LA ROCHE) 2)リグナンス及びネオリグナンスに似た天然物、例え
ばカズラノン、マグノサリサイド、マグノリアサリスィ
フォリア、ネクタンドリンAとB(ネクタンドラ リジ
ッダ:NECTANDRA RIGIDA)及び合成ディノリグナンL−6
52,731。その式は: この外にGINKGO BILOBA(GINKGOL IDES)から単離し
たテルペノイドも本願発明に関連する。 実施例4 pH5.9におけるカズラノン微結晶の調整 カズラノンとホスファチジルコリンを含有する微結晶
を次の計画に従って調整する。 a)調整 ホスファチジルコリンを等モル量の割合で溶剤に溶解
し、次に30℃で回転蒸留器を用いて減圧下で溶剤を蒸発
して、フラスコ中に資質の膜をつくる。 即ち、50mlのフラスコ内の、クロロホルム:メタノー
ル(1:1容積比)中の1mgのカズラノン(1mg/ml)に、ク
ロロホルム:メタノール(4:1容積比)に溶かした4.6ml
のホスファチジルクロリン(0.5mg/ml)を加える。 本微結晶は、pH5.9,0.15Mの酢酸塩緩衝液0.5mlを加
え、超音波浴中で100Wで5分間超音波処理して生成させ
る。この微結晶は4℃において窒素中で保存する。この
ようにして、500nmのほぼ均一な大きさの微結晶が得ら
れる。 b)精製 この微結晶の調剤は2000gで15分間遠心分離し、さら
にこの微結晶を2回蒸留した水で2回洗浄する。水中で
得られたこの微結晶は、pH5.9の酢酸塩緩衝液中で得ら
れた微結晶と同じ顕微鏡的外観を有している。 実施例5 製品L−652.731を含有するpH5.9における微結晶の調整 ホスファチジルコリンと製品L−652.731を含有した
微結晶を、前実施例に述べた計画に従って調整した。1m
gの製品L−652−731に3.9mlのフラスコ中で加え、つい
で溶剤を30℃において減圧下で蒸発除去する。 得られた膜を、pH5.9,0.15Mの酢酸塩緩衝液0.5mlに再
度溶解し、次いで、100Wの電力で5分間超音波をかけ
る。 実施例6:アンフォテリシンBの微結晶の調整 アンフォテリシンBとホスファチジルコリンを等モル
比で含有している微結晶を次の計画に従って調整した。 a)調整:500mlのフラスコへ15.7mlのホスファチジルコ
リン(99%純卵レシチン)を10mg/mlのクロロホルム
(0.2mM)と共に入れる。30℃で減圧下で回転蒸発器を
用いて溶剤を蒸発して脂質の膜を精製させる。次に370m
lのアンフォテリシンBを0.5mg/mlのクロロホルム−メ
タノール混合物(1:1容積比)0.2mMに加える。 回転蒸発器で減圧下で溶剤を蒸発した後、10mlの9%
Naclを加え、超音波浴JULABOモデルUSR 6で15分間超音
波をかけて微結晶精製させる。 b)精製:アンフォテリシンBの微結晶調剤を卓上遠心
分離器で2000g、2分間遠心分離する。上澄液を9%Nac
l溶液によって溶離したンセファロウズ(Sepharose)6B
コラムの頂部へ加える。最もアンフォテリシンBに富ん
だ最初のピークの分画は、8.23mgのアンフォリシンB/ml
と7.1mgのホスファチジルコリン/mlをampho/pcのモル比
が0.98で含有していた。 c)マウスにおける急性毒性:アンフォテリシンBを8
2.2mg/kg静脈投与すると、アンフォテリシンBの微結晶
は、OF1雌マウスに関しては毒性であり、注射後3分以
内にマウスは死亡する。マウスに41.1mg/kg静脈注射投
与すると2日目に死亡した。これに対し、マウスに20.6
mg/kgを静脈注射投与すると注射後の7日間に体重が約2
0%減少し、ついで22日目に体重が回復した。 ファンジゾーン形態のアンフォテリシン(アンフォテ
リシンBのデオキシコレート)の静脈注射LD50は、ロペ
ス−ベレスティン(LOPEZ−BERESTEIN)ほかのザ ジャ
ーナル オブ イ ンフェクシャス ディスィーゼス
(The Journal of infections diseases)Vol.145(19
83年)第5号939〜945頁によれば1.2mg/kg、ゾッカ(SZ
OKA)ほかアンチミクロバイアル エージェンツ アン
ド ケミオセラピー,1977年3月,Vol.31,第3号421〜42
9頁によれば2.3mg/kg、そして前述した文献ライトほか
によれば5mg/kgであった。 アンフォテリシンB−リポソームの静注LD50はリポソ
ームの組成によって4から19mg/kgに変動する(前述の
文献ゾッカに記載)。 NMRIマウスに静注投与したアンフォテリシンB−ホス
ファチジルコリンの急性毒性を、デオキシコレート(FU
NGZONE R)で錯体化したアンホテリシンBの急性毒性及
び、実施例1のA)の1に記載の方法に従って調整した
アンホテリシンBを含有したホスファチジルコリン、コ
レステロール及びステアリルアミン(モル比=4:3:1)
から成るリポソームの急性毒性と比較した。 本剤を1回投与後14日でマウスの50%が死亡した投与
量(LD%)は、遊離アンホテリシンBの場合は2.5mg/kg
であり、PC:AMPHOB微結晶の場合は18.3mg/kgである。 微結晶形態の場合、AMPHOBはデオキシコレ〜トと錯体
をなしている場合にくらべ、毒性が7.3分の1である。 d)生体外での細胞毒性:生体外の細胞毒性は、10%の
胎児ウシ血清で強化したRPMIの存在下で一晩培養したハ
ツカネズミJ774−G8のマクロファージのMTT(テトラゾ
リウム塩)に関する還元酵素活性の減少によって測定す
るが、このときMTTには色々な量のアンフォテリシンB
が含まれている。 本細胞毒性は、マクロファージの還元酵素活性が50%
減少したアンフォテリシンBのマイクロモル濃度で表示
する(TOX50)。 上表によれば、微結晶AMPHOの生体外毒性は、マクロ
ファージ等に関しては、遊離AMPHOの33分の1でリポソ
ーム形態のものの4分の1である。 0.1Mの糖の存在下で本微結晶を凍結乾燥しそしてそれ
らを再生したが、再生した物の大概毒性は改善されなか
った。 e)直接的抗菌活性(側ち、生体外における細胞外寄生
体について):アンフォテリシンBの微結晶の活性と、
DMSOに溶解し、ついで10%のlipid−depleted serumを
含有したRPMI培養基で希釈した対照のアンフォテリシン
Bの活性とを比較した。カンジダ アルビカン(Candid
a Albicans)とカンジダ トロピカル(Candida Tropic
alis)については、アンフォテリシンBの2形態のMIC
(生体外での寄生体の精製を阻止する最低濃度)は同一
であり、0.05と0.1μM(0.04と0.08μM)の間で飽和
した。 更にアンフォテリシンBの直接的抗菌活性をファンジ
ゾーン、微結晶またはリポソームの形態については、20
%の胎児ウシ血清を含有するRPMI培養基中のカンジダ
トロピカルの成長について測定した。16時間後の清浄阻
止をアンフォテリシンBの濃度増加について測定した
(14ケの濃度は0.012から100μMの範囲に在った)。最
低阻止濃度(MIC)とはカンジダの成長が認められる最
低濃度である。 アンフォテリシンのMICは、微結晶B:PCの形態である
場合或いはファンジゾーンの形態である場合、両者は同
一(0.195μM)であった。これに対してモル比が4:3:1
のホスファチジルコリンとコレステロールとステアリル
アミンから成るリポソームに包まれたアンフォテリシン
Bは活性が遊離アンフォテリン(1.56μM)の8分の1
であった。 0.1Mの糖の存在下でアンフォテリシンB:PCの微結晶の
凍結乾燥を行っても、細胞外真菌に関しては、抗菌作用
に影響は認められない。 f)カンジダ トロピカルに感染したマクロファージに
関する生体外での活性(細胞内寄生体に関する): 細胞内真菌に関するアンフォテリシンBの抗菌活性
は、マクロファージ10コに対し、カンジダ トロピカル
1ケの比率で感染したマクロファージのline J−774−G
8のもでるの中で測定する。このマクロファージは、10
%のデコンプリメント(decomplement)したヒトのプラ
ズマを補足したpH7.2の10mMのMESを含んだRPMI培養基で
培養されたマクロファージを含み、ガラススライドに付
着した24のウエルを持ったLIMBRO血の中で測定された
が、試験した濃度の範囲は0.048μMから100μMに変動
していた。 感染した細胞の百分率は16時間のコーカルチャ(cocu
lture)後に定めた。顕微鏡のスライド上で、メイ−グ
ルンヴァルト−ジムサ(MAY−FRUNWALT−GIEMSA)の死
後に、マクロファージの全数(TN)はカンジダで感染さ
れたマクロファージの数(Ni)と同様に測定された。感
染百分率はNi/NTの比(%で示す)とした。 細胞内感染が50%迄減少した時の濃度(LD50)μMで
示す、を次に測定した。 ファンジゾーンのIC50は0.2μMであり、一方微結晶
のそれは0.1μMであったが、AMPHOBを含有するリポソ
ーム4のIC50は0.8μMであった。 従って、微結晶は、細胞外真菌で細胞内真菌に関して
は、少くともアンフォテリシンBの同程度に活性であ
る。 g)治療指数: カンジダの細胞内の形態に基づいて定義される治療指
数(therapeutic index,T1)は、TOX50と記される、マ
クロファージに対する薬品の毒性と、細胞内感染を50%
まで低下させ、IC50と記される薬剤の治療活性の比であ
る。 下記の表に示してあるように、微結晶PC:AMPHOBの治
療係数は遊離AMPHOB(ファンジゾーン型)のそれより66
倍高く、AMPHOBを含有するリポソームのそれより60倍高
い。 [発明の効果] 本発明によって生成した微結晶物の主要な長所は、別
の方法では不溶性である物質が、水溶性において安定し
た微小懸濁液たり得ることであり、これにより上記物質
は、薬剤とした場合、注射またはスプレーできる形態で
投与できるという効果を奏する。 またリポリームと比較した場合、本発明による微結晶
の製造方法は、第一に単純であり、製造する場合、成分
数は少ない分だけ非常に経済的である。これ等は、リポ
ソームがその不安定性によって使用条件が限定されてい
るのに対して、はるかに安定である。 更に、一方では特にマクロファージに対して指向する
効果が大きく、他方では混合している活性物質の徐々に
進む発散効果によって明らかに微結晶調剤はリポソーム
タイプのベシクルよりも更に有用な治療効果と毒性結果
を与える。 特に燐脂質類と物質との間のモル比を0.8と1.2の間と
することにより、このモル比が1に近づくほど燐脂質類
における微結晶中の物質が活性化され、微結晶の薬剤と
しての効果がより顕著になる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 47/24 A61K 9/14 F (56)参考文献 特開 昭59−163315(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 9/00,9/10 - 9/127,9/14,47 /24

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.燐脂質類に対し、かつ少くとも一種類の燐脂質に対
    して親和性を有し、水に不溶の物質の微結晶であり、リ
    ポソームタイプでなく、かつコレステロールを含まない
    微結晶の製造方法であって、同微結晶の水溶液中におい
    て安定な懸濁物たり得るところの、下記を含んで成る前
    記製造方法: a)一種類以上の有機溶剤を、燐脂質類及び前記物質の
    溶液から蒸発させる、そして b)一種類以上の溶剤を蒸発させた後に得られる膜を、
    激しく攪拌することによって水溶液中に再懸濁させる。 c)前記一種類以上の燐脂質類と前記物質との間のモル
    比が0.8と1.2の間にある。 2.前記燐脂質がホスファチジルコリンであることを特
    徴とする前記特許請求の範囲第1項に記載の方法。 3.使用する溶液における各種溶剤は、通常の有機溶
    剤、とりわけメタノール、クロロホルム及びこれらの混
    合物の中から選ぶことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項に記載の方法。 4.前記ステップa)は、次に示すサブステップに区分
    されることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の
    方法。 a1)燐脂質の溶液の一種類以上の溶剤を蒸発する, a2)蒸発後に得られた脂質の膜を、前記物質の溶液を加
    えることにより再溶解する, a3)燐脂質と前記物質の溶液から一種類以上の溶剤を再
    び蒸発する。 5.前記ステップb)に記載の激しい攪拌とは超音波振
    動処理によって達せられることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項に記載の方法。 6.燐脂質の前記溶液はクロロホルムあるいはクロロホ
    ルム/メタノール溶液であることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項に記載の方法。 7.前記物質は、「血小板活性化因子」(PAF)のアセ
    テール(acether)に対する拮抗物質の中から選ばれる
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の方法。 8.前記物質は,リグナン、ネオリグナン、カズラノン
    (kadsurenone)又はその誘導体、合成ディノリグナン
    (dinorlignan)L−652−731とその誘導体、ギンゴラ
    イド(ginkgolides)とその誘導体の中から選ばれるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第7項に記載の方法。 9.前記物質は、前記「血小板活性化因子」アセテール
    (acether)に類似した構造を有する「血小板活性化因
    子」アセテール(acether)の拮抗体である物質の中か
    ら選んだ物質であることを特徴とする特許請求の範囲第
    8項に記載の方法。 10.前記物質は、抗菌活性を有するアンホテリシンB
    及びその誘導体の中から選ばれることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項に記載の方法。 11.前記ステップb)において、溶剤を蒸発した後に
    得られる膜を、5と8の間のpH、好ましくはpH5.9にな
    るように緩衝した溶液中で再懸濁することを特徴とする
    特許請求の範囲第1項に記載の方法。 12.前記ステップb)において、溶剤を蒸発した後に
    得られる膜を酢酸塩のあるいは燐酸塩の緩衝液中で再懸
    濁することを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の
    方法。 13.前記ステップb)における水溶液がNaClあるいは
    0.1Mの糖類の水溶液であることを特徴とする特許請求の
    範囲第10項に記載の方法。 14.前記ステップb)の後、微結晶は遠心分離法と蒸
    留水または水溶液による洗浄によって精製することを特
    徴とする特許請求の範囲第1項に記載の方法。 15.燐脂質類に対し、かつ少くとも一種類の燐脂質に
    対して親和性を有し、水に不溶の物質の微結晶であり、
    リポソームタイプでなく、かつコレステロールを含まな
    い微結晶の製造方法であって、同微結晶の水溶液中にお
    いて安定な懸濁物たり得るところの、下記を含んで成る
    前記製造方法にて得られることを特徴とする微結晶。 a)一種類以上の有機溶剤を、燐脂質類及び前記物質の
    溶液から蒸発させる、そして b)一種類以上の溶剤を蒸発させた後に得られる膜を、
    激しく攪拌することによって水溶液中に再懸濁させる。 c)前記一種類以上の燐脂質類と前記物質との間のモル
    比が0.8と1.2の間にある。 16.前記燐脂質がホスファチジルコリンあるいはその
    誘導体であることを特徴とする特許請求の範囲第15項に
    記載の微結晶。 17.前記燐脂質類に対して親和性を有する不溶性物質
    が抗PAF−アセテール(acether)剤であり、前記物質が
    ギンゴライド(ginkgolides)及びその誘導体、リグナ
    ン及びネオリグナン、例えば、カズラノン(kadsurenon
    e)またはその誘導体、並びに合成ディノリグナン(din
    orlignane)L−652−731とその誘導体、アンフォテリ
    シンBとその抗菌性誘導体から選ばれることを特徴とす
    る特許請求の範囲第15項に記載の微結晶。 18.凍結乾燥形態であることを特徴とする特許請求の
    範囲第15項に記載の微結晶。
JP62307342A 1986-12-05 1987-12-04 燐脂質類に対し、そして少くとも一種類の燐脂質に対して親和性を有する活性物質から成る微結晶、並びにその製造方法及びこの微結晶を含有する薬剤組成物 Expired - Lifetime JP2852421B2 (ja)

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