JP2844835B2 - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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JP2844835B2
JP2844835B2 JP2114300A JP11430090A JP2844835B2 JP 2844835 B2 JP2844835 B2 JP 2844835B2 JP 2114300 A JP2114300 A JP 2114300A JP 11430090 A JP11430090 A JP 11430090A JP 2844835 B2 JP2844835 B2 JP 2844835B2
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啓一 深沢
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J13/00Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in short lengths, e.g. sheets
    • B41J13/02Rollers
    • B41J13/036Rollers co-operating with a roller platen

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  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はサーマルプリンタの記録用紙の搬送機構に
関するものである。
[従来の技術] 第8図及び第9図に従来のサーマルプリンタの記録用
紙搬送機構の斜視図及び側面図を示す。記録用紙(30)
は1枚づつ用紙供給機構(15)から供給され、記録用紙
の先端がクランパ(10)に挿入されクランパ閉鎖機構
(16)によってクランパが閉じられ記録用紙はクランパ
(10)に把持される。クランパ(10)はプラテンローラ
(1)と平行にタイミングベルト(3)(3)間に架設
されているブリッジ(10a)に取付けられている。プラ
テンローラ(1)は第1図のモータ(11)によって駆動
される。但し第1プーリ(2)(2)はプラテンローラ
(1)の軸に対して空回りするように取付けられてい
る。第2プーリ(4)(4)はトルクリミッタ(13)を
介して第2のモータ(12)によって駆動される。従っ
て、タイミングベルト(3)(3)は第2プーリ(4)
(4)によって回転させられ、クランパ(10)はそのタ
イミングベルト(3)(3)の走行に従い矢印Bの方向
に走行する。このクランパ(10)の走行速度V2は第2プ
ーリ(4)(4)の回転数N2によって定まり、その第2
プーリ(4)(4)の回転数N2はトルクリミッタ(13)
のすべりが無い限り、その時の第2のモータ(12)の一
定の回転数Mによって定まっている。
このようにして走行するクランパ(10)は第1プーリ
(2)(2)、第2プーリ(4)(4)及び第3プーリ
(5)(5)を経て最初の位置に戻ってくることにな
る。この間にクランパ(10)に把持されている記録用紙
はサーマルヘッド(9)とプラテンローラ(1)によっ
て圧接されて印画色剤を供給するインクシート(6)の
色が転写される。特にカラー印画の場合はこのような転
写をインクシート(6)の色を変えて3〜4回繰り返
す、つまり記録用紙は各プーリ(2)(2)、(4)
(4)及び(5)(5)間を3〜4回繰り返して回転さ
せられることになる。
この各転写時すなわち印画時は、サーマルヘッド
(9)は記録用紙(30)との接触部(以下ニップ部と呼
ぶ)(X)をプラテンローラ(1)の方向にPH(後述の
第3図参照)の力で押圧している。従ってこの時、記録
用紙(30)は第1のモータ(11)によって回転されるプ
ラテンローラ(1)の回転に従って搬送される。つまり
プラテンローラ(1)の回転速度によって定まる一定の
速度V1で記録用紙(30)は搬送される。従って記録用紙
を把持しているクランパ(10)も同速度V1で走行するこ
とになる。
この印画時の記録用紙及びクランパの速度V1に対し
て、前述のクランパの走行速度V2は印画中でない時、つ
まり記録用紙(30)がニップ部にはさまれていない時
(これを以後空走時と呼ぶ)の速度である。
この空走時のクランパの走行速度V2はこの記録用紙の
搬送速度V1より速く設定されている。このV1とV2の速度
の差はトルクリミッタ(13)のすべりによって吸収され
る。つまり印画時はクランパ(10)及びタイミングベル
ト(3)(3)の走行速度は記録用紙の搬送速度V1と等
しくなり、第2プーリはその搬送速度V1に応じた回転数
N1で回る。この第2プーリの回転数N1は前記の印画中で
ない時(空走時)の第2プーリの回転数N2より小さい。
そのため第2プーリを常に回転数N2で回そうとする第2
のモータの回転数と、この時の実際の第2プーリの回転
数N1の実質的な差がトルクリミッタ(13)のスリップに
より吸収される。このスリップの際にトルクリミッタ
(13)によって定まった所定のトルクが、第2プーリ
(4)(4)及びタイミングベルト(3)(3)を介し
てクランパ(10)に伝わる。従って印画時はクランパ
(10)はその所定のトルクに応じた引張力で記録用紙
(30)を引っ張る。
[発明が解決しようとする課題] 印画中の記録用紙の搬送速度が変動すると上記のよう
なカラー印画の場合、望ましくない色づれ等が生じる。
従ってサーマルプリンタにおいて、印画中の記録用紙の
搬送速度を一定に保つことは最も重要な課題である。こ
の印画中の記録用紙の搬送速度は上記のサーマルヘッド
(9)とプラテンローラ(1)によって形成される接触
部(X)によって決定されている。
ところが従来のサーマルプリンタは以上のように構成
されているので、以下のような原因で記録用紙(30)に
働く引張力が変化する。
(ア)記録用紙(30)に与えられる引張力の原因となる
トルクリミッタ(13)の発生するトルク値が変動する。
このトルク変動はトルクリミッタ(13)の動作原理等に
起因するもので避けられない。
(イ)接触部(X)においてはインクシート(6)も記
録用紙(30)とともに搬送され、その後インクシート
(6)と記録用紙(30)は離れていく。ところがサーマ
ルヘッドの印画の密度の差によってインクシート(6)
と記録用紙(30)の間の離れる時に働く力に差が生じ、
このため記録用紙(30)に働く引張力も変動を受ける。
この引張力の変動幅は普通、記録用紙(30)を接触部
(X)部で拘束する摩擦力より小さい。(つまり記録用
紙が接触部(X)から全面的にすべり抜けるほどには変
動幅が大きくない。)しかしこのような引張力の変動に
より、たとえば記録用紙の搬送方向と同一方向に引張力
が増加する場合、その大きさに応じて接触部(X)での
記録用紙搬送速度は増加する。又逆に引張力の変動によ
り搬送方向に対して引張力が減少する場合、接触部
(X)での記録用紙搬送速度は減少する。簡単に説明す
ると、記録用紙(30)と接触部(X)のプラテンローラ
表面に部分的なすべりが生じるため以上のような速度変
化が生ずるのである。このことは、「The Rolling Cont
act of Two Elastic−Layer−Covered Cylinders Drivi
ng a Loaded Sheet in the Nip」T.−C.Soong et al.Tr
ansactions of the ASME(American Society of Mechan
ical Engineers[米国機械学会])Jounal of Applied
Mechanics DEC.1981,VOL.48,PP889−−894(以後文献1
という)のFig.3に示すように理論的に証明されてい
る。
以上説明したように従来のサーマルプリンタでは本来
一定であるべき記録用紙(30)の搬送速度が変化する。
この発明は以上のような課題を解決するためになされ
たもので、印画時は常に一定の記録用紙搬送速度を保つ
ことが可能なサーマルプリンタを提供することを目的と
する。
[課題を解決するための手段] この発明に係るサーマルプリンタは、 用紙をその周囲の一部分の角度の部分に巻きつけて一
定方向に移動させるプラテンローラ、 前記プラテンローラの方向へ押圧されて、インクシー
ト上のインクを用紙に転写するために選択された加熱点
において加熱を行うサーマルヘッド、 前記一定方向に用紙を引張る用紙引張手段、 前記用紙を前記プラテンローラに所定の押圧力で押圧
して巻きつける給紙側のピンチローラ、及び、 前記ピンチローラの少なくとも一端に設けられ、前記
プラテンローラの周速よりも遅い周速の回転を前記ピン
チローラに与えるところのピンチローラ回転手段、 を具備する。
[作用] この発明における給紙側のピンチローラは印画時にプ
ラテンローラとの間で用紙をはさんで回転するがプラテ
ンローラに対して減速されて押圧しており、用紙は用紙
引張手段により用紙移動方向に引張られている。そのた
め、用紙はサーマルヘッドのプラテンローラに対する押
圧部からピンチローラのプラテンローラに対する押圧部
までの広い角度範囲に亘ってプラテンローラ表面に密着
して搬送される。
[実施例] 第1図はこの発明の一実施例を示す印画時のサーマル
プリンタの要部側面図、第2図は同サーマルプリンタの
要部斜視図である。
図において左、右一対のタイミングベルト(3)
(3)は第1プーリ(2)(2)、第2プーリ(4)
(4)及び第3プーリ(5)(5)により、展張されて
いる。プラテンローラ(1)の軸(1a)には第1プーリ
(2)(2)が取付けられ、軸(1a)に対しては空回り
する。ブリッジ(10a)が2本のタイミングベルト
(3)(3)間にプラテンローラ(1)と平行になるよ
う取付けられており、そのブリッジ(10a)にはクラン
パ(10)が設けられている。そのサーマルヘッド(9)
は図示を省略した機構によりプラテンローラ(1)に接
触及び開離するように取付けられている。インクシート
(6)は供給側リール(7)から供給されてプラテンロ
ーラ(1)とサーマルヘッド(9)との間を通って巻取
リール(8)へ巻取られる。
プラテンローラ(1)は第1のモータ(11)によって
駆動される。第2プーリ(4)(4)はトルクリミッタ
(13)を介して第2のモータ(12)によって駆動され
る。従って、タイミングベルト(3)(3)は第2プー
リ(4)(4)によって回転させられ、クランパ(10)
はそのタイミングベルト(3)(3)の走行に従い速度
V2で矢印Bの方向に走行する。このクランパ(10)の走
行速度V2は第2プーリ(4)(4)の回転数N2によって
定まり、その第2プーリ(4)(4)の回転数N2はトル
クリミッタ(13)のすべてが無い限り、その時の第2の
モータ(12)の一定の回転数Mによって定まっている。
ピンチローラ(20)は図示を省略した機構によりペラ
テンローラ(1)に接触又は開離するように取り付けら
れている。印画時はピンチローラ(20)はプラテンロー
ラ(1)に記録用紙(30)を所定の力PB(後述の第3図
参照)で押圧している。このピンチローラ(20)の押付
により記録用紙(30)はプラテンローラ(1)の周囲に
巻付けられることになる。ピンチローラ(20)の軸の両
端には第1の歯車(21)(21)が取付けられている。プ
ラテンローラ(1)の軸の両端には第2の歯車(22)
(22)が取付けられ、第1の歯車(21)(21)と係合
し、プラテンローラ(1)の回転をピンチローラ(20)
に伝達する。ここで第1の歯車(21)(21)と第2の歯
車(22)(22)から成る回転伝達系の歯車比は、ピンチ
ローラ(20)の周速がプラテンローラ(1)の周速より
小さくなるように設定されている。
次にこの実施例の動作について説明する。まず、印画
動作開始前には、クランパ(10)はクランパ閉鎖機構
(16)上方に位置している。用紙供給機構(15)から記
録用紙(30)が送られてきて、その先端がクランパ(1
0)の爪の間に挿入されるとクランパ閉鎖機構(16)が
作動してクランパ(10)を閉じ記録用紙(30)の先端を
把握する。プラテンローラ(1)が矢印(A)方向へ回
転を開始する。この時、ピンチローラ(20)及びサーマ
ルヘッド(9)はそれぞれプラテンローラ(1)から開
離されており、ピンチローラ(20)とプラテンローラ
(1)間及びサーマルヘッド(9)とプラテンローラ
(1)間を通って記録用紙(30)を把握したクランパ
(10)はタイミングベルト(3)(3)とともに走行
し、用紙検出センサー(14)の検出位置へ到る。用紙検
出センサー(14)により記録用紙(30)の先端が検知さ
れるとピンチローラ(20)及びサーマルヘッド(9)が
プラテンローラ(1)方向へ当接され印画が開始され
る。
この印画中の記録用紙(30)に加わる力を原理的に第
3図に示した。
図中、サーマルヘッド(9)は記録用紙(30)との接
触部(X)をプラテンローラ(1)の方向にPHの力で押
圧している。その上プラテンローラ(1)が矢印Aの方
向へ第1のモータ(11)によって回転させられているた
め、上記接触部(X)はサーマルヘッド(9)とプラテ
ンローラ(1)によって接触部(X)による一つの記録
用紙搬送部を形成している。
又ピンチローラ(20)は記録用紙(30)との接触部
(Y)をプラテンローラ(1)の方向にPBの力で押圧し
ている。又プラテンローラ(1)が矢印Aの方向へ回転
させられているため、上記接触部(Y)はピンチローラ
(20)とプラテンローラ(1)によって接触部(Y)に
よる一つの記録用紙搬送部を形成している。ここで接触
部(X)による記録用紙搬送部、接触部(Y)による記
録用紙搬送部の各々が単独で記録用紙を搬送すると仮定
して、それぞれの記録用紙(30)の搬送速度をVH、VB
とする。この時 VH>VB ・・・(1) の式の関係を成立させることにより記録用紙をプラテン
ローラの外周表面(X)部〜(Y)部の広い部分に密着
させることができる。この広い密着部によって更に一つ
の記録用紙搬送部が形成される(この記録用紙搬送部を
以後記録用紙搬送部(X−Y)と呼ぶ)。この記録用紙
搬送部(X−Y)は従来のプラテンローラの接触部
(X)による記録用紙搬送部に比べて非常に広いため、
記録用紙(30)にかかる引張力Tが変動しても、その影
響を受けにくくなる。(なおこの引張力については[従
来の技術]に詳説したのでここでは説明を省く。) 一般に第4図に示すように、プラテンローラ(1)に
記録用紙(30)がある張力で巻きついている時、この記
録用紙搬送部(X−Y)による記録用紙(30)の搬送速
度V0はプラテンローラ(1)と記録用紙(30)の間です
べりが生じていない場合次式であたえられる。
V0=(1+t/D)VM ここでtは記録用紙(30)の厚さ、Dはプラテンロー
ラの直径であり、VMはプラテンローラ(1)の周速度で
ありωを角速度とするとVM=ωD/2で表わされる。
以上のV0はプラテンローラ(1)が上記の記録用紙の
巻き付け部分(X)部〜(Y)部において外力を受けて
変形していないため一定となる。これに対して第5図に
示すサーマルヘッド(9)との接触部(X)ではサーマ
ルヘッド(9)の押圧力PHのため、プラテンローラ
(1)がひずみ、そのためこの接触部(X)での記録用
紙(30)の搬送速度VHはV0と異なる。この搬送速度VH
ペラテンローラ(1)の変形等の理由により一般にV0
り大きな値となる。すなわち VH>V0 ・・・(2) の式が成立する。(このことは「THE STEADY ROLLING C
ONTACT OF TWO ELASTIC LAYER BONDED CYLINDERS WITH
A SHEET IN THE NIP」Tsai−Chen Soong et al.Int.J.M
ech.Sci.Vol.23,pp.263−273,1981 Printed in Great B
ritain.(以後文献2という)のFig2により解析的に確
かめられている。)もちろんこの記録用紙(30)の搬送
速度VHはサーマルヘッド(9)の押圧力に影響を受ける
ことはいうまでもない。
又、第6図に示すように、ピンチローラ(20)が記録
用紙(30)を介してプラテンローラ(1)を押圧した状
態の接触部(Y)による記録用紙搬送部における記録用
紙(30)の搬送速度VBは、ピンチローラ(20)の押圧に
影響を受ける。この時、前に説明したようにピンチロー
ラ(20)の周速は、プラテンローラ(1)の周速よりも
小さい。そのため、記録用紙とピンチローラ間の摩擦係
数を記録用紙とプラテンローラ間の摩擦係数μより小さ
くなるようにピンチローラ材質を選ぶことにより、ピン
チローラ(20)と記録用紙(30)の間のみにおいてすべ
りが生じる。従って記録用紙(30)には摩擦力が搬送方
向と逆方向に働く。この摩擦力はあたかも記録用紙を後
方へ引張る引張力のように作用する。従って[発明が解
決しようとする課題]において説明した、引張力変動と
搬送速度との関係を同様にして、接触部(Y)による記
録用紙搬送部の記録用紙の搬送速度VBはV0より減速され
る。すなわち V0>VB ・・・(3) の式が成立する。
以上のように、(2)(3)式より上記各搬送部での
搬送速度の関係はVH>V0>VBとなり前述の(1)式を満
足する。すなわち以上に説明したプラテンローラ
(1)、サーマルヘッド(9)及びピンチローラ(20)
の構成により、非常に広い(X)部から(Y)部にわた
る記録用紙搬送部(X−Y)が形成されることが分か
る。
このようにプラテンローラ表面の広い範囲(X)部〜
(Y)部で記録用紙(30)がV0の速度で搬送されるた
め、接触部(X)による記録用紙搬送部及び接触部
(Y)による記録用紙搬送部においては、各々の搬送部
での記録用紙搬送速度VH、VBとその搬送速度V0との差に
よって生ずる力が記録用紙(30)に働く。すなわち第3
図に示したように記録用紙(30)にはサーマルヘッド
(9)の接触部(X)による記録用紙搬送部にfHなる力
が生じる。速度差VH−V0が正であるのでこのfHの向きは
記録用紙の搬送方向の向きとなる。又ピンチローラ(2
0)の接触部(Y)による記録用紙搬送部にfBなる力が
生じている。速度差VB−V0が負であるのでこのfBの向き
は、記録用紙の搬送方向の反対の向きとなる。なお、従
来の例と同様にクランパ(10)による記録用紙(30)の
引張力Tが用紙の搬送方向に作用している。
ここで一般に第7図に示すように、固定された剛体の
円筒(40)に例えば紙のような物質である可撓体(41)
が巻き付角θで巻き付いている時可撓体(41)に対す
る張力をT1、T2とし可撓体(41)と円筒(40)の外周面
との摩擦係数をμにすると、次の関係が成立つ。
可撓体(41)は円筒(40)外周面上を張力T1の方向に
すべる。
可撓体(41)は円筒(40)外周面上を張力T2の方向に
すべる。
可撓体(41)は円筒(40)外周面により拘束されすべ
りを生じない。
ここで第7図中の可撓体(41)及び円筒(40)はそれ
ぞれ第3図中の記録用紙(30)及びプラテンローラ
(1)に対応し、各定数μ、θ、T1と及びT2は各々
以下のように対応する。
(1)可撓体(41)と円筒(40)の外周面との摩擦係数
μは、記録用紙(30)とプラテンローラ(1)の外周
面との摩擦係数μに対応する。
(2)可撓体(41)と円筒(40)の巻き付角度θは記
録用紙(30)とプラテンローラ(1)との巻き付角度θ
に対応する。
(3)可撓体(41)に対する張力T1は記録用紙(30)に
働く力fBに対応する。
(4)可撓体(41)に対する張力T2は記録用紙(30)に
働く力T+fHに対応する。
従って第7図において考えられる上記(i)(iI)
(iii)の場合は第3図においては以下の(I)(II)
(III)の場合に対応する。
(I)fB>(T+fH)eμθのとき 記録用紙(30)はプラテンローラ(1)の外周面上を
力fBの方向に滑る。
(II)fB<(T+fH)/eμθのとき 記録用紙(30)はプラテンローラ(1)の外周面上を
力Tの方向に滑る。
(III)(T+fH)/eμθ<fB<(T+fH)eμθのと
き 記録用紙(30)はプラテンローラ(1)の外周面によ
り拘束されすべりを生じない。
つまり、fBが(III)の範囲に保持されていれば記録
用紙(30)とプラテンローラ(1)の外周表面(X−
Y)の間ですべりが生じない力関係となる。この時、記
録用紙(30)の搬送速度はVoとなるから、接触部(X)
による記録用紙搬送部では記録用紙(30)をVHで搬送す
る速度で局部的には動いているプラテンローラ(1)と
記録用紙(30)の間にVH−V0の速度差に相当する局部的
なすべりが生じる。そのすべりによってその速度差(VH
−V0)が吸収されて、前述した接触部(X)による記録
用紙搬送部に生じる力fHとなる。すなわちfHは接触部
(X)による記録用紙搬送部におけるプラテンローラ
(1)と記録用紙(30)の最大摩擦力となる。又接触部
(Y)による記録用紙搬送部でも同様に、記録用紙(3
0)をVBで搬送する速度で局部的には動いているプラテ
ンローラ(1)と記録用紙(30)との間にVB−V0の速度
差に相当する局部的なすべりが生ずる。そのすべりによ
ってその速度差(VB−V0)が吸収されて、前述した接触
部(Y)による記録用紙搬送部に生じる力fBとなる。す
なわちfBは接触部(Y)による記録用紙搬送部における
プラテンローラ(1)と記録用紙(30)の最大摩擦力と
なる。従ってfH、fBは以下の式で表される。
fH=μPH fB=μPB 次に上記fH、fBの式を前述の(III)の関係式に代入
する。ここでPH、PBについて考えてみると、サーマルヘ
ッド(9)の材質等から印字を鮮明にするためにはPH
一定の値に制限される。一方ピンチローラ(20)の押圧
力PBは所望の値に調整することが可能であるが、その設
定可能範囲の幅は数倍程度ある方が望ましい。従って
(III)の関係をPBについて表わすと以下の(4)式の
如くなる。
(T/μ+PH)/eμθ<PB<(T/μ+PH)・eμθ ・・・(4) 次に、クランパ(10)による記録用紙(30)の引張力
Tの変動範囲がトルクリミッタの発生するトルク変動等
よりTmin<T<Tmaxであるとすると、この引張力Tの変
動範囲内で記録用紙(30)とプラテンローラ(1)の外
周面(X)部〜(Y)部間のすべりが生じないピンチロ
ーラ(20)の押圧力PBの範囲は(4)式の左辺が最大に
なる時、及び(4)式の右辺が最小になる時を考えれば
良い。従って(4)式より、 (Tmax/μ+PH)/eμθ<PB<(Tmin/μ+PH)・e
μθ ・・・(5) ここで再度記号を説明すると Tmaxはクランパ(10)による記録用紙(30)の引張力
の最大値、 Tminはクランパ(10)による記録用紙(30)の引張力
の最小値、 PHはサーマルヘッド(9)の押圧力、 θはピンチローラ(20)とプラテンローラ(1)の当
接部とサーマルヘッド(9)とプラテンローラ(1)の
当接部との間の記録用紙(5)のプラテンローラ(1)
への巻付角度、 μは記録用紙(30)とプラテンローラ(1)の外周面
との摩擦係数、 eは自然対数の底、 である。
すなわちピンチローラ(2)の押圧力PBを上記(5)
式の範囲に設定する事により(X)部〜(Y)部間のプ
ラテンローラ(1)と記録用紙(30)の巻付部すなわ
ち、記録用紙搬送部(X−Y)において、プラテンロー
ラ(1)と記録用紙(30)間のすべりが発生しなくな
る。
つまり記録用紙に働く引張力が様々の原因によってTm
in〜Tmax範囲にわたって変動しても、記録用紙は常に記
録用紙搬送部(X−Y)に拘束されて一定の速度で搬送
される。
例えば、クランパ(10)による記録用紙(30)の引張
力Tの変動が、Tmin=0、Tmax=2・PHであり、θ=12
0゜、μ=0.8とした場合、PBの設定範囲は、 0.65PH<PB<5.34PH となり、充分に広い設定範囲がいられる。
なお、上記実施例では、多色転写サーマルプリンタに
利用する場合について説明したが他のプリンタに利用し
ても同様の効果が得られる。
[発明の効果] 以上のように、この発明によれば、プラテンローラに
対して減速された給紙側のピンチローラが印画時に、用
紙移動方向に引張されている用紙を、はさんでプラテン
ローラに押圧している。そのため、用紙はサーマルヘッ
ドのプラテンローラに対する押圧部からピンチローラの
プラテンローラに対する押圧部までの広い範囲のプラテ
ンローラ表面に密着して搬送される。従ってペラテンロ
ーラ表面と用紙間にすべりが生じないため、用紙に対す
る引張力が変動しても、印画時に用紙の搬送速度が一定
に保たれ、色ずれ等を生じないサーマルプリンタが得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示すサーマルプリンタの
要部斜視図、第2図は同サーマルプリンタの要部側面
図、第3図は同サーマルプリンタの印画時の記録用紙に
加わる力を示す原理図、第4図は一般的なプラテンロー
ラと記録用紙の関係を示す原理図、第5図は一般的なプ
ラテンローラ、記録用紙及びサーマルプリンタ間の関係
を示す原理図、第6図は一般的なプラテンローラ、記録
用紙及びピンチローラ間の関係を示す原理図、第7図は
円筒体と可撓体の関係を示す原理図、第8図及び第9図
は従来のサーマルプリンタの要部斜視図及び側面図であ
る。 図中1はプラテンローラ、6はインクシート、9はサー
マルヘッド、10はクランパ、20はピンチローラ、21,22
は歯車、30は記録用紙である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深沢 啓一 広島県福山市緑町1番8号 三菱電機株 式会社福山製作所内 (72)発明者 成木 研一 広島県福山市緑町1番8号 三菱電機株 式会社福山製作所内 (56)参考文献 特開 昭61−158481(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 13/00,13/02,13/22 B41J 15/04,15/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】用紙をその周囲の一部分の角度の部分に巻
    きつけて一定方向に移動させるプラテンローラ、 前記プラテンローラの方向へ押圧されて、インクシート
    上のインクを用紙に転写するために選択された加熱点に
    おいて加熱を行うサーマルヘッド、 前記一定方向に用紙を引張る用紙引張手段、 前記用紙を前記プラテンローラに所定の押圧力で押圧し
    て巻きつける給紙側のピンチローラ、及び、 前記ピンチローラの少なくとも一端に設けられ、前記プ
    ラテンローラの周速よりも遅い周速の回転を前記ピンチ
    ローラに与えるところのピンチローラ回転手段、 を具備するサーマルプリンタ。
  2. 【請求項2】前記ピンチローラの押圧力PBが下記の範囲
    内にある請求項1記載のサーマルプリンタ: (Tmax/μ+PH)/eμθ<PB<(Tmin/μ+PH)・eμθ ここで、 Tmaxは用紙引張手段による用紙の引張力の最大値、 Tminは用紙引張手段による用紙の引張力の最小値、 PHはサーマルヘッドの押圧力、 θはピンチローラとプラテンローラの当接部とサーマル
    ヘッドとプラテンローラの当接部との間の用紙のプラテ
    ンローラへの巻付角度、 μは用紙とプラテンローラの外周面との摩擦係数、 eは自然対数の底、 である。
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