JP2610135B2 - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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JP2610135B2
JP2610135B2 JP62198562A JP19856287A JP2610135B2 JP 2610135 B2 JP2610135 B2 JP 2610135B2 JP 62198562 A JP62198562 A JP 62198562A JP 19856287 A JP19856287 A JP 19856287A JP 2610135 B2 JP2610135 B2 JP 2610135B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J13/00Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in short lengths, e.g. sheets
    • B41J13/02Rollers
    • B41J13/036Rollers co-operating with a roller platen

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、熱転写リボン上のインクをサーマルヘッ
ドの発熱により記録用紙に転写するサーマルプリンタ、
詳しくは記録用紙を往復動させることにより複数回、転
写部において転写動作を繰り返すようにしたサーマルプ
リンタの改良に関するものである。
[従来の技術] 第16図は、例えば特開昭60−72773号公報に示された
従来のサーマルプリンタであり、図において装置本体
(1)に着脱可能に装着された用紙カセット(2)内の
用紙(3)は、給紙ローラ(4)により1枚づつ送り出
される。熱転写リボン(7)は供給ローラ(5)から巻
取ローラ(6)へ送られる。サーマルヘッド(8)は電
磁石(12)により上下する。プラテンローラ(9)に
は、排紙側のピンチローラ(10)及び給紙側のピンチロ
ーラ(11)が、バネで押圧され、プラテン(9)の回転
に従って回転する。給紙側のピンチローラ(11)の上方
には摩擦材(13)、ブレーキ(14)が設けてあり、さら
にアライニングローラ(15),(16)が配置されてい
る。排紙ローラ(17)、排紙ローラピンチ(18)と排紙
側のピンチローラ(10)の間に設けられた排紙ガイド
(24),(25)の下端部には、用紙先端検出センサ(1
9)が配置されている。用紙カセット(2)から送り出
された用紙(3)は用紙ガイド(20),(21)でガイド
される。さらに装置本体(1)には、スタッカ(26)、
電源(27)、制御基板(28)が装着されている。
用紙カセット(2)から繰り出された1枚の用紙
(3)は、用紙ガイド(20),(21)の間を通って、ア
ライニングローラ(15),(16)によりさらに繰り出さ
れ、プラテンローラ(9)と給紙側ピンチローラ(11)
の間に導かれる。この後用紙(3)はプラテンローラ
(9)と熱転写リボン(7)の間にはさまれて排紙側ピ
ンチローラ(10)とプラテンローラ(9)の間を通り、
用紙先端検出センサ(19)まで達する。用紙先端検出セ
ンサ(19)で用紙(3)の先端を検出されると、その出
力により、電磁石(12)が励磁されその結果、サーマル
ヘッド(8)を用紙(3)及び熱転写リボン(7)を介
してプラテンローラ(9)に押圧する。そしてサーマル
ヘッド(8)に通電することにより、用紙(3)に印画
を開始する。印画終了後、電磁石(12)を解除して、サ
ーマルヘッド(8)をプラテンローラ(9)から引き離
し用紙(3)をプラテンローラ(9)と、ピンチローラ
(10),(11)によって用紙先端検出センサ(19)のと
ころまで逆送する。次に熱転写リボン(7)の別な色を
同様にして印画し、この操作を繰り返して必要回数の印
画を行った後スタッカ(26)へ用紙(3)が排出され
る。
[発明が解決しようとする問題点] 従来のサーマルプリンタは以上のように構成されてい
るので、用紙の往復搬送時、給紙側ピンチローラ(11)
及び排紙側ピンチローラ(10)と、プラテンローラ
(9)との接触部における用紙(3)の搬送速度に差が
生じ、給紙側ピンチローラ(11)と排紙側ピンチローラ
(10)の間で用紙のたるみやすべりが生じプラテンロー
ラ(9)の回転角に対し、用紙(3)の位置に誤差が生
じ、色ズレが生じやすいという問題があった。また、上
記各接触部での圧力が不均一な場合、用紙(3)は斜行
し、その斜行の程度が、給送時と逆送時で異なり結果と
して色ズレが生じるという問題があった。
この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、給送時及び逆送時に用紙がたるみなく、プ
ラテンローラに密着し、かつプラテンローラと用紙の接
触面において、両者間に滑りが生じないように用紙を搬
送することにより、用紙の位置の誤差を除去し色ズレの
少ない画像を形成することができるサーマルプリンタを
得ることを目的とする。
[問題点を解決するための手段] この発明は、用紙に印画を転写するサーマルヘッド
と,前記サーマルヘッドに対置され、用紙を搬送するプ
ラテンローラと,前記サーマルヘッドに対して用紙搬送
方向の上流側と下流側に夫々位置し,前記プラテンロー
ラに押圧される一対のピンチローラとを備え、用紙を往
復動させて印画を行うサーマルプリンタにおいて,前記
プラテンローラを回転させる回転手段と、前記ピンチロ
ーラを前記プラテンローラの風速より速い周速で回転さ
せる回転手段と,前記下流側のピンチローラのみに前記
回転手段の回転力を伝達し,前記上流側のピンチローラ
を前記プラテンローラに追従して回転させる一方向クラ
ッチを前記一対のピンチローラの夫々に備え,給紙側ピ
ンチローラの押圧力PB及び排紙側ピンチローラの押圧力
PFが所定の範囲内にあるようにした。
[作用] この発明における給紙側と排紙側の各ピンチローラは
印画時には、給紙側ピンチローラが従動し、排紙側ピン
チローラは増速されるため、給紙側ピンチローラにおけ
る用紙の搬送速度が排紙側ピンチローラにおける搬送速
度より小さくなり、用紙はプラテンローラにたるむこと
なく密着する。逆送時は、給紙側ピンチローラが増速さ
れ、排紙側ピンチローラがプラテンローラに従動するた
め、排紙側ピンチローラにおける用紙の搬送速度が給紙
側ピンチローラにおける搬送速度より小さく、用紙はプ
ラテンローラに密着する。各ピンチローラの押圧力が所
定値に保持されるため、各押接部における搬送力と拘束
力の関係から、プラテンローラと用紙の接触面で滑りが
生じない。
[実施例] 以下この発明の一実施例を図について説明する。第1
図において、排紙側ピンチローラ(10)と給紙側ピンチ
ローラ(11)の各軸端には、一方向クラッチ(29),
(30)を介して歯車(31),(32)が取り付けられ、プ
ラテンローラ(9)の軸端に取り付けられた歯車(33)
と係合している。また、排紙側ピンチローラ(10)と給
紙側ピンチローラ(11)の各軸のさらに外側には、軸受
ブロック(34),(35)が取り付けられ側板(36)に設
けられた溝(37)にはめ込まれて、スライドするように
なっている。各ピンチローラ(10),(11)のプラテン
ローラ(9)への所定の押圧力は、押圧バネ(38),
(39)が、各軸受ブロック(34),(35)を押すことに
より与えられる。
第2図において、装置本体(1)には、用紙(3)を
収容する給紙カセット(2)が設けられ、用紙(3)は
給紙ローラ(4)より印画部に供給される。熱転写リボ
ン(7)は供給ローラ(5)から巻取ローラ(6)へ送
られる。サーマルヘッド(8)はカム(40)によりプラ
テンローラ(9)と接離する。サーマルヘッド(8)へ
の押圧力はヘッド押圧バネ(41)により与えられる。サ
ーマルヘッド(8)には、サーマルヘッド(8)がプラ
テンローラ(9)から離れたとき熱転写リボンをサーマ
ルヘッド(8)から剥離させる剥離ローラ(42)が設け
られている。排紙ローラ(17)、排紙ローラピンチ(1
8)と排紙側ピンチローラ(10)の間に設けられた排紙
ガイド(24),(25)の下部には、用紙先端検出センサ
(19)が配置されている。さらに装置本体(1)にはス
タッカ(26)、電源(27)、制御基板(28)が設けられ
ている。
次に動作について説明する。第1図及び第3図に示す
ように、プラテンローラ(9)が矢印Aの方向に回転す
るとき、排紙側ピンチローラ(10)の周速は、その軸端
に取り付けられた歯車(31)とプラテンローラ(9)の
軸端に取り付けられた歯車(33)の係合により、歯車比
に相応してプラテンローラ(9)の周速よりも大きくな
る。この時給紙側ピンチローラ(11)は、一方向クラッ
チ(30)の滑りにより、プラテンローラ(9)に従動す
る。逆に矢印B方向に回転するときは、給紙側ピンチロ
ーラ(11)の軸端の歯車(32)がプラテンローラ(9)
の軸端の歯車と係合し、歯車比に相応してプラテンロー
ラ(9)の周速よりも大きくなり、排紙側ピンチローラ
(10)は、その軸と歯車(31)の間の一方向クラッチ
(31)が滑ることによりプラテンローラ(9)に従動す
る この機構を備えたサーマルプリンタの画像形成動作を
次に説明する。第4図に示すようにサーマルヘッド
(8)が離れた状態で用紙カセット(2)から1枚の用
紙(3)が給紙ローラ(4)により給紙側ピンチローラ
(11)とプラテンローラ(9)の間に送られてくる。次
に第5図に示すようにサーマルヘッド(8)が上昇し、
プラテンローラ(9)が矢印Aの方向に回転して用紙
(3)はプラテンローラ(9)と熱転写リボン(7)の
間にはさまれて供給される。用紙先端検出センサ(19)
の位置に用紙(3)の先端が届くとプラテンローラ
(9)の回転を停止する。ついでサーマルヘッド(8)
を破線で示すように降下させ、再度プラテンローラ
(9)を矢印A方向に回転させ用紙(3)を一定距離送
り出す。この時排紙側ピンチローラ(10)は増速される
ため、排紙側ピンチローラ(10)における搬送速度の方
が速くなり、給紙時に生じる用紙(3)のたるみは徐々
に除去される。その後プラテンローラ(9)を第6図に
示す矢印Bの方向に回転させ、用紙(3)の先端を用紙
先端検出センサ(19)の位置までバックさせる。この時
は、給紙側ピンチローラ(11)が増速されるため、給紙
側ピンチローラ(11)による搬送速度の方が速くなり、
さらに用紙(3)のたるみが除去され、ついには用紙
(3)は、プラテンローラ(9)と密着した状態とな
る。以上の動作で用紙(3)のセットが行われる。つづ
いて第7図に示すようにサーマルヘッド(8)を上昇さ
せ、プラテンローラ(9)を矢印A方向に回転させ第1
色目の印画を始める。以後、プラテンローラ(9)の回
転方向が矢印Aの方向の時は、排紙側ピンチローラ(1
0)が増速され、給紙側ピンチローラ(11)がプラテン
ローラ(9)に従動し、一方矢印Bの方向の時は給紙側
ピンチローラ(11)が増速され排紙側ピンチローラ(1
0)がプラテンローラ(9)に従動する。第1色目の印
画終了後第8図に示すようにサーマルヘッド(8)を降
下させプラテンローラ(9)を矢印B方向に回転させ用
紙(3)の先端を用紙先端検出センサ(19)の位置まで
逆送させる。次に別の色を印画させるべく第7図、第8
図の動作を複数回繰り返して印画する。そして、所定の
画像を印画後、サーマルヘッド(8)を降下させ、排紙
ローラ(17)に排紙ローラピンチ(18)を押接させて用
紙(3)をスタッカ(26)上へ排出する。
上記実施例において、給紙側のピンチローラ押圧力PB
は、 PH/eμθ<PB<P1 P2<PB<PFeμθ の両方の条件を満足する範囲であり、また、排紙側のピ
ンチローラの押圧力PFは、 P2<PF<PHeμθ PB/e2μθ<PF<P1 の両方の条件を満足する範囲である。
ここでPHはサーマルヘッド押圧力、 P1は従動状態のピンチローラのみを用紙を介してプラ
テンローラに押圧し、 プラテンローラを作動させた場合の用紙搬送速度がプラ
テンローラ外周面上を用紙が滑らずに搬送された場合の
搬送速度と同一となる時のピンチローラ押圧力、 P2は増速状態のピンチローラだけを用紙を介してプラ
テンローラに押圧し、プラテンローラを作動させた場合
の用紙搬送速度がプラテンローラ外周面上を用紙が滑ら
ずに搬送された場合の搬送速度と同一となる時のピンチ
ローラ押圧力、 θは給紙側及び排紙側ピンチローラとプラテンローラ
との各当接部とサーマルヘッドとプラテンローラの当接
部との間の、用紙のプラテンローラへの巻付角、 μは用紙とプラテンローラ外周面との間の摩擦係数、 である。
上記の実施例においては、用紙は給送時(印画時)と
逆送時にプラテンローラに密着しプラテンローラの回転
に相応して搬送されて、たるみや滑りが発生せず、用紙
位置の誤差が生じないため、色ずれのほとんどない画像
を形成することができる。
上記の給紙側及び排紙側のピンチローラの押圧力を上
記範囲に保持することにより色ずれのない画像を形成で
きるのは以下の原理による。
一般に第9図に示すように、プラテンローラ(9)に
用紙(3)がある張力で巻きついている時、この用紙
(3)の搬送速度V0はプラテンローラ(9)と用紙
(3)の間で滑りが生じていない場合次式で与えられ
る。
VO=(1+t/D)VN ここでtは用紙(3)の厚さ、Dはプラテンローラの
直径であり、VNはプラテンローラ(9)の周速度であり
ωを各速度とするとVN=ωD/2で表わされる。
また第10図に示すように、プラテンローラ(9)に用
紙(3)を介してサーマルヘッド(8)を押圧した状態
でのサーマルヘッド(8)部における用紙(3)の搬送
速度VHはサーマルヘッド(8)の押圧力に影響を受ける
が、印画に必要な押圧力(定格押圧力PHでサーマルヘッ
ド(8)とプラテンローラ(9)に押圧した状態におけ
る搬送速度VHはプラテンローラ(9)の変形等の理由に
より一般にVOより大きな値となる。
ところで第11図に示すように、プラテンローラ(9)
に用紙(3)を介してピンチローラ(11)が押圧され従
動している状態での用紙(3)の搬送速度VBは、ピンチ
ローラ(11)の押圧力PBの増大と共に増大する。第14図
は、この搬送速度特性の実測値の一例を実線で示したも
のであり横軸はピンチローラ押圧力PB、縦軸は搬送速度
VBである。また破線は、プラテンローラ(9)が第11図
に示す方向と逆方向に回転し、ピンチローラ(11)が増
速されている時の搬送速度特性である。比較のために
VN,VO,VH及びP1,P2の値も併せて示す。ここで、給紙側
ピンチローラ(11)の押圧力PBの値が第14図中P1で示し
た値より小さければ、印画時の各部搬送速度の関係は、 VB<VO<VH となり用紙はたるみなくプラテンローラに密着する。こ
の時第12図に示すようにサーマルヘッド(8)による搬
送部にfHなる搬送力が矢印Cの方向に、ピンチローラ
(11)の搬送部にfBなる拘束が、矢印Dの方向に作用す
る。
一般に第13図aに示すように、固定された円筒(60)
に可撓体(61)が巻付角θで巻付いている時可撓体(6
1)の張力をT1,T2とし可撓体(61)と円筒(60)外周面
との間の摩擦係数をμとすると、次の関係が成立つ。
(i) T1>T2eμθのとき 可撓体(61)は円筒(60)外周面上を矢印T1の方向に
滑る。
(ii) T1<T2/eμθのとき 可撓体(61)は円筒(60)外周面上を矢印T2の方向に
滑る。
(iii) T2/eμθ<T1<T2eμθのとき 可撓体(61)は円筒(60)外周面により拘束され滑り
を生じない。
この関係を適用して、用紙(3)とプラテンローラ
(9)外周面との間の摩擦係数をμとし巻付角θを考慮
すると次の3通りの場合が考えられる。
(i) fB>fHeμθ (ii) O<fB<fH/eμθ (iii) fH/eμθ<fB<fHeμθ そしてfBが(iii)の範囲に保持されていれば、用紙
とプラテンローラ(9)外周面の間で滑りが生じない力
関係となる。
一方 fH=μPH, fB=μPB であるから(iii)の関係は各部押圧力の関係で表わす
と PH/eμθ<PB<PHeμθ となる。
ところで実際には O<PH/eμθ<P1<PHeμθ なる関係があるため、PBの値が PH/eμθ<PB<P1 の時に用紙はピンチローラ(11)とサーマルヘッド
(8)の間でプラテンローラ(9)に密着しかつ両者間
にたるみや滑りが生じない。したがって用紙(3)はプ
ラテンローラ(9)の外周面の移動に対応して、搬送速
度V0で搬送される。なお、この時、排紙側ピンチローラ
(10)の速度VFをVOより大きくすることによりサーマル
ヘッド(8)と排紙側ピンチローラ(10)の間で用紙の
たるみが生じないようにする必要がある。そのためには
排紙側ピンチローラの押圧力PFを、第14図中P2で示した
値より大とし、力の関係をも考慮して、 P2<PF<PHeμθ となるように設定すればよい。
次に逆送時は、給紙側ピンチローラ(11)が増速さ
れ、排紙側ピンチローラ(10)が従動するので、 PF<P1, PB>P2 とすることにより、各部搬送速度の関係は VF<VO<VBとなる。
この時、第13図に示すように、給紙側ピンチローラ
(11)による搬送部にfB′なる搬送力が矢印Eの方向
に、排紙側ピンチローラ(10)の搬送部にfFなる拘束力
が矢印Fの方向に作用する。そして印画時と同様に搬送
力と拘束力の大小関係を考慮して、 PB/e2μθ<PF<P1、 P2<PB<PFe2μθ となる時、用紙(3)は給紙側ピンチローラ(11)と排
紙側ピンチローラ(10)の間でプラテンローラ(9)に
密着し、かつプラテンローラ(9)と用紙(3)の間で
滑りが生じないため搬送速度はV0となる。参考のため、
第15図に、横軸を給紙側ピンチローラの押圧力PB、縦軸
を搬送速度VSとし印画時の搬送特性を実線で、逆送時の
搬送特性を破線で示している。なおこの時の排紙側ピン
チローラ(10)の押付力PFは上記設定範囲内の値に設定
している。このように給紙側ピンチローラ(11)の押圧
力PBが前記の範囲内にある場合、印画時、逆送時共に搬
送速度はほぼVOとなり安定した搬送が実現される。
ここで、用紙とプラテンローラ表面間の摩擦係数μ
は、使用する用紙の種類、プラテンローラゴムの材質お
よび環境条件(温湿度)などにより決まる。また、経時
的なゴムの劣化等によってもμの低下が見られる。ピン
チローラ押圧の設定範囲は、μの値が低い程その上限値
が低下し下限値が上昇する形で狭くなっているため、多
種類の用紙を使用する場合は、その中で最もμ低い用紙
において滑りなく搬送される範囲内にピンチ圧を設定す
れば他の用紙についても滑りなく搬送される条件は成立
する。この最低のμは環境条件、経時劣化を考慮して決
定される。一般に用いられるプラテンローラゴムと普通
紙ではμの下限値は0.5程度が妥当である。
なお上記実施例では多色転写サーマルプリンタに利用
する場合について説明したが、他のプリンタに利用して
も同様の効果を奏する。
[発明の効果] 以上のように、この発明によれば、各プラテンローラ
とピンチローラを係合させる歯車に一方向クラッチを設
け、用紙の往復搬送時、搬送方向に対して前方のピンチ
ローラの周速をプラテンローラの周速より早くし、後方
のピンチローラをプラテンローラに従動させることによ
り、用紙を常時プラテンローラに密着させかつプラテン
ローラと用紙の接触面において、両者間に滑りが生じな
いように搬送することができる。すなわち、用紙の往復
動作時に、用紙のたるみや滑りによる搬送誤差や、用紙
の斜行が防止され色ずれをほとんど生じないサーマルプ
リンタを得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す一部平面図、第2図は
その側面図、第3図〜第8図は実施例の動作を説明する
側面図、第9図〜第13図及び第13図aは本発明の原理説
明のための側面図、第14図、第15図は用紙の搬送特性を
示すグラフ、第16図は従来のサーマルプリンタの側断面
図である。なお図中同一符号は同一又は相当部分を示
す。 (3)は用紙(被転写材)、(7)は熱転写リボン、
(8)はサーマルヘッド、(9)はプラテンローラ、
(10),(11)は各々排紙側及び給紙側のピンチロー
ラ、(29),(30)は一方向クラッチ、(31),(32)
はピンチローラ側歯車、(33)はプラテンローラの歯車
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 成木 研一 広島県福山市緑町1番8号 三菱電機株 式会社福山製作所内 (72)発明者 宇根 隆蔵 広島県福山市緑町1番8号 三菱電機株 式会社福山製作所内 (56)参考文献 特開 昭60−214983(JP,A) 特開 昭62−144975(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】用紙に印画を転写するサーマルヘッドと,
    前記サーマルヘッドに対置され、用紙を搬送するプラテ
    ンローラと,前記サーマルヘッドに対して用紙搬送方向
    の上流側と下流側に夫々位置し,前記プラテンローラに
    押圧される一対のピンチローラとを備え、用紙を往復動
    させて印画を行うサーマルプリンタにおいて, 前記プラテンローラを回転させる回転手段と、前記ピン
    チローラを前記プラテンローラの周速より速い周速で回
    転させる回転手段と,前記下流側のピンチローラのみに
    前記回転手段の回転力を伝達し,前記上流側のピンチロ
    ーラを前記プラテンローラに追従して回転させる一方向
    クラッチを前記一対のピンチローラの夫々に備え,給紙
    側ピンチローラの押圧力PB及び排紙側ピンチローラの押
    圧力PFが以下の範囲内にあるようにしたことを特徴とす
    るサーマルプリンタ: PBP2<PB<PFe2μθ の両方の条件を満足する範囲。 PFはP2<PF<PHeμθと PB/e2μθ<PF<P1 の両方の条件を満足する範囲。 ここでPH;サーマルヘッドの押圧力 P1;従動状態のピンチローラのみを用紙を介してプラテ
    ンローラに押圧し,プラテンローラを作動させた場合の
    用紙搬送速度がプラテンローラ外周面上を用紙が滑らず
    に搬送された場合の搬送速度と同一となる時のピンチロ
    ーラ押圧力, P2;増速状態のピンチローラだけを用紙を介してプラテ
    ンローラに押圧し,プラテンローラを作動させた場合の
    用紙搬送速度がプラテンローラ外周面上を用紙が滑らず
    に搬送された場合の搬送速度と同一となる時のピンチロ
    ーラ押圧力, θ;給紙側及び排紙側ピンチローラとプラテンローラと
    の各当接部とサーマルヘッドとプラテンローラの当接部
    との間の,用紙のプラテンローラへの巻付角, μ;用紙とプラテンローラ外周面との間の摩擦係数。
JP62198562A 1987-08-08 1987-08-08 サーマルプリンタ Expired - Fee Related JP2610135B2 (ja)

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