JP2539446B2 - サ−マルプリンタ - Google Patents

サ−マルプリンタ

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JP2539446B2
JP2539446B2 JP62198561A JP19856187A JP2539446B2 JP 2539446 B2 JP2539446 B2 JP 2539446B2 JP 62198561 A JP62198561 A JP 62198561A JP 19856187 A JP19856187 A JP 19856187A JP 2539446 B2 JP2539446 B2 JP 2539446B2
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康次 苗村
研一 成木
隆蔵 宇根
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J13/00Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in short lengths, e.g. sheets
    • B41J13/02Rollers
    • B41J13/036Rollers co-operating with a roller platen

Landscapes

  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、熱転写リボン上のインクをサーマルヘッ
ドの発熱により記録用紙に転写するサーマルプリンタ、
詳しくは記録用紙を往復動させることにより複数回、転
写部に導いて転写動作を繰り返すようにしたサーマルプ
リンタの改良に関するものである。
[従来の技術] 第16図は、例えば特開昭60-72773号公報に示された従
来のサーマルプリンタであり、図において装置本体
(1)に着脱可能に装着された用紙カセット(2)内の
用紙(3)は、給紙ローラ(4)により1枚づつ送り出
される。熱転写リボン(7)は供給ローラ(5)から巻
取ローラ(6)へ送られる。サーマルヘッド(8)は電
磁石(12)により上下する。プラテンローラ(9)に
は、排紙側のピンチローラ(10)及び給紙側のピンチロ
ーラ(11)が、バネで押圧され、プラテン(9)の回転
に従って回転する。給紙側のピンチローラ(11)の上方
には摩擦材(13)、ブレーキ(14)が設けてあり、さら
にアライニングローラ(15),(16)が配置されてい
る。排紙ローラ(17)、排紙ローラピンチ(18)と排紙
側のピンチローラ(10)の間に設けられた排紙ガイド
(24),(25)の下端部には、用紙先端検出センサ(1
9)が配置されている。用紙カセット(2)から送り出
された用紙(3)は用紙ガイド(20),(21)でガイド
される。さらに装置本体(1)には、スタッカ(26)、
電源(27)、制御基板(28)が装着されている。
用紙カセット(2)から繰り出された1枚の用紙
(3)は、用紙ガイド(20),(21)の間を通って、ア
ライニングローラ(15),(16)によりさらに繰り出さ
れ、プラテンローラ(9)と給紙側ピンチローラ(11)
の間に導かれる。この後用紙(3)はプラテンローラ
(9)と熱転写リボン(7)の間にはさまれて排紙側ピ
ンチローラ(10)とプラテンローラ(9)の間を通り、
用紙先端検出センサ(19)まで達する。用紙先端検出セ
ンサ(19)で用紙(3)の先端を検出されると、その出
力により、電磁石(12)が励磁されその結果、サーマル
ヘッド(8)を用紙(3)及び熱転写リボン(7)を介
してプラテンローラ(9)に押圧する。そしてサーマル
ヘッド(8)に通電することにより、用紙(3)に印画
を開始する。印画終了後、電磁石(12)を解除して、サ
ーマルヘッド(8)をプラテンローラ(9)から引き離
し用紙(3)をプラテンローラ(9)と、ピンチローラ
(10),(11)によって用紙先端検出センサ(19)のと
ころまで逆送する。次に熱転写リボン(7)の別な色を
同様にして印画し、この操作を繰り返して必要回数の印
画を行った後スタッカ(26)へ用紙(3)が排出され
る。
[発明が解決しようとする問題点] 従来のサーマルプリンタは以上のように構成されてい
るので、用紙の往復搬送時、給紙側ピンチローラ(11)
及び排紙側ピンチローラ(10)と、プラテンローラ
(9)との接触部における用紙(3)の搬送速度に差が
生じ、給紙側ピンチローラ(11)と排紙側ピンチローラ
(10)の間で用紙のたるみやすべりが生じプラテンロー
ラ(9)の回転角に対し、用紙(3)の位置に誤差が生
じ、色ズレが生じやすいという問題があった。また、上
記各接触部での圧力が不均一な場合、用紙(3)は斜行
し、その斜行の程度が、給送時と逆送時で異なり結果と
して色ズレが生じるという問題があった。また、給送
(印画)時は、サーマルヘッド(8)がプラテンローラ
(9)に押圧された状態であり、逆送時にはサーマルヘ
ッド(8)は、プラテンローラ(9)から離れた状態と
なるために用紙(3)の搬送状態が印画時と逆送時で異
なっているので上記問題が生じやすかった。
この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、給送時及び逆送時に用紙がたるみなく、プ
ラテンローラに密着し、かつプラテンローラと用紙の接
触面において、両者間に滑りが生じないように用紙を搬
送することにより、用紙の位置の誤差を除去し色ズレの
少ない画像を形成することができるサーマルプリンタを
得ることを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明に係るサーマルプリンタは、用紙を往復動させ
ることにより複数回印画位置において印画動作を複数回
行ってカラー画像を形成するサーマルプリンタにおい
て、 熱転写リボン上のインクを加熱して用紙に印画を転写
するサーマルヘッドと、 上記サーマルヘッドに対置され、上記用紙をその周囲の
一部分に巻きつけて往復動させるプラテンローラと、 上記サーマルヘッドに対して給紙側と排紙側にそれぞ
れ配置され、上記用紙を上記プラテンローラに押圧する
一対のピンチローラと、 上記プラテンローラの少なくとも一端に設けられ、上
記プラテンローラと連動するプラテンローラ回転伝達手
段と、 上記一対のピンチローラのそれぞれの少なくとも一端
に設けられ、上記プラテンローラ回転伝達手段と係合し
て上記ピンチローラの周速を上記プラテンローラの周速
より遅くするピンチローラ減速手段と、 上記一対のピンチローラのそれぞれの軸に設けられ、
用紙搬送方向の下流側のピンチローラを上記プラテンロ
ーラに従動させ、用紙搬送方向の上流側のピンチローラ
に上記ピンチローラ減速手段による減速動作を伝達する
一対の一方向クラッチと、 厚みtの用紙を直径Dのプラテンローラに対して従動
するピンチローラで押圧し、上記プラテンローラを周速
度Vnで作動させた場合、用紙搬送速度がVn×(1+t/
D)の速度となる時のピンチローラの押圧力を第1の押
圧力P1とし、 また上記用紙を上記プラテンローラに対して減速した
ピンチローラで押圧し、上記プラテンローラを周速度Vn
で作動させた場合、用紙搬送速度がVn×(1+t/D)の
速度となる時のピンチローラの押圧力を第2の押圧力P2
とすると、 上記給紙側と排紙側の一対のピンチローラそれぞれを
上記第1の押圧力P1と上記第2の押圧力P2の間の所定圧
力で上記プラテンローラに押圧する一対の押圧手段と、 を備えている。
[作用] この発明における給紙側と排紙側の各ピンチローラは
印画時には、給紙側ピンチローラが減速されており排紙
側ピンチローラは従動するため、給紙側ピンチローラに
おける用紙の搬送速度が排紙側ピンチローラにおける搬
送速度より小さくなり、用紙はプラテンローラにたるむ
ことなく密着する。逆送時は、給紙側ピンチローラが従
動し、排紙側ピンチローラが減速されるため、排紙側ピ
ンチローラにおける用紙の搬送速度が給紙側ピンチロー
ラにおける搬送速度より小さく、用紙はプラテンローラ
に密着する。各ピンチローラの押圧力が所定値に保持さ
れるため、各押接部における搬送力と拘束力の関係か
ら、プラテンローラと用紙の接触面で滑りが生じない。
[実施例] 以下この発明の一実施例を図について説明する。第1
図において、排紙側ピンチローラ(10)と給紙側ピンチ
ローラ(11)の各軸端には、一方向クラッチ(29),
(30)を介して歯車(31),(32)が取り付けられ、プ
ラテンローラ(9)の軸端に取り付けられた歯車(33)
と係合している。また、排紙側ピンチローラ(10)と給
紙側ピンチローラ(11)の各軸のさらに外側には、軸受
ブロック(34),(35)が取り付けられ側板(36)に設
けられた溝(37)にはめ込まれて、スライドするように
なっている。各ピンチローラ(10),(11)のプラテン
ローラ(9)への所定の押圧力は、押圧バネ(38),
(39)が、各軸受ブロック(34),(35)を押すことに
より与えられる。
第2図において、装置本体(1)には、用紙(3)を
収容する給紙カセット(2)が設けられ、用紙(3)は
給紙ローラ(4)より印画部に供給される。熱転写リボ
ン(7)は供給ローラ(5)から巻取ローラ(6)へ送
られる。サーマルヘッド(8)はカム(40)によりプラ
テンローラ(9)と接離する。サーマルヘッド(8)へ
の押圧力はヘッド押圧バネ(41)により与えられる。サ
ーマルヘッド(8)には、サーマルヘッド(8)がプラ
テンローラ(9)から離れたとき熱転写リボンをサーマ
ルヘッド(8)から剥離させる剥離ローラ(42)が設け
られている。排紙ローラ(17)、排紙ローラピンチ(1
8)と排紙側ピンチローラ(10)の間に設けられた排紙
ガイド(24),(25)の下部には、用紙先端検出センサ
(19)が配置されている。さらに装置本体(1)にはス
タッカ(26)、電源(27)、制御基板(28)が設けられ
ている。
次に動作について説明する。第1図及び第3図に示す
ように、プラテンローラ(9)が矢印Aの方向に回転す
るとき、給紙側ピンチローラ(11)の周速は、その軸端
に取り付けられた歯車(32)とプラテンローラ(9)の
軸端に取り付けられた歯車(33)の係合により、歯車比
に相応してプラテンローラ(9)の周速よりも遅くな
る。この時排紙側ピンチローラ(10)は、一方向クラッ
チ(29)の滑りにより、プラテンローラ(9)に従動す
る。逆に矢印B方向に回転するときは、排紙側ピンチロ
ーラ(10)の軸端の歯車(31)がプラテンローラ(9)
の軸端の歯車と係合し、歯車比に相応してプラテンロー
ラ(9)の周速よりも遅くなり、給紙側ピンチローラ
(11)は、その軸と歯車(32)の間の一方向クラッチ
(30)が滑ることによりプラテンローラ(9)に従動す
る。
この機構を備えたサーマルプリンタの画像形成動作を
次に説明する。第4図に示すようにサーマルヘッド
(8)が離れた状態で用紙カセット(2)から1枚の用
紙(3)が給紙ローラ(4)により給紙側ピンチローラ
(11)とプラテンローラ(9)の間に送られてくる。次
に第5図に示すようにサーマルヘッド(8)が上昇し、
プラテンローラ(7)が矢印Aの方向に回転して用紙
(3)はプラテンローラ(9)と熱転写リボン(7)の
間にはさまれて供給される。用紙先端検出センサ(19)
の位置に用紙(3)の先端が届くとプラテンローラ
(9)の回転を停止する。ついでサーマルヘッド(8)
を破線で示すように降下させ、再度プラテンローラ
(9)を矢印A方向に回転させ用紙(3)を一定距離送
り出す。この時給紙側ピンチローラ(11)は減速される
ため、排紙側ピンチローラ(10)における搬送速度の方
が速くなり、給紙時に生じる用紙(3)のたるみは徐々
に除去される。その後プラテンローラ(9)を第6図に
示す矢印Bの方向に回転させ、用紙(3)の先端を用紙
先端検出センサ(19)の位置までバックさせる。この時
は、排紙側ピンチローラ(10)が減速されるため、給紙
側ピンチローラ(11)による搬送速度の方が速くなり、
さらに用紙(3)のたるみが除去され、ついには用紙
(3)は、プラテンローラ(9)と密着した状態とな
る。以上の動作で用紙(3)のセットが行われる。つづ
いて第7図に示すようにサーマルヘッド(8)を上昇さ
せ、プラテンローラ(9)を矢印A方向に回転させ1色
目の印画を始める。以後、プラテンローラ(9)の回転
方向が矢印Aの方向の時は、給紙側ピンチローラ(11)
が減速され、排紙側ピンチローラ(10)がプラテンロー
ラ(9)に従動し、一方矢印Bの方向の時は排紙側ピン
チローラ(10)が減速され給紙側ピンチローラ(11)が
プラテンローラ(9)に従動する。1色目の印画終了後
第8図に示すようにサーマルヘッド(8)を降下させプ
ラテンローラ(9)を矢印B方向に回転させ用紙(3)
の先端を用紙先端検出センサ(19)の位置まで逆送させ
る。次に別の色を印画させるべく第7図、第8図の動作
を複数回繰り返して印画する。そして、所定の画像を印
画後、サーマルヘッド(8)を降下させ、排出ローラ
(17)に排出ローラピンチ(18)を押接させて用紙
(3)をスタッカ(26)上へ排出する。
上記実施例において、給紙側のピンチローラ押圧力PB
は、 PH/eμθ<PB<P2 P1<PB<PFμθ の両方の条件を満足する範囲であり、また、排紙側のピ
ンチローラの押圧力PFは、 P1<PF<PHμθ PB/e2μθ<PF<P2 の両方の条件を満足する範囲である。
ここでPHはサーマルヘッド押圧力、 P1は従動状態のピンチローラのみを用紙を介してプラ
テンローラに押圧し、プラテンローラを作動させた場合
の用紙搬送速度がプラテンローラ外周面上を用紙が滑ら
ずに搬送された場合の搬送速度と同一となる時のピンチ
ローラ押圧力。
P2は減速状態のピンチローラだけを用紙を介してプラ
テンローラに押圧し、プラテンローラを作動させた場合
の用紙搬送速度がプラテンローラ外周面上を用紙が滑ら
ずに搬送された場合の搬送速度と同一となる時のピンチ
ローラ押圧力。
θは給紙側及び排紙側ピンチローラとプラテンローラ
との各当接部とサーマルヘッドとプラテンローラの当接
部との間の、用紙のプラテンローラへの巻付角 μは用紙とプラテンローラ外周面との間の摩擦係数。
である。
上記の実施例においては、用紙は給送時(印画時)と
逆送時にプラテンローラに密着しプラテンローラの回転
に相応して搬送されて、たるみや滑りが発生せず、用紙
位置の誤差が生じないため、色ずれのほとんどない画像
を形成することができる。
上記の給紙側及び排紙側のピンチローラの押圧力と上
記範囲に保持することにより色ずれのない画像を形成で
きるのは以下の原理による。
一般に第9図に示すように、プラテンローラ(9)に
用紙(3)がある張力で巻きついている時、この用紙
(3)の搬送速度V0はプラテンローラ(9)と用紙
(3)の間で滑りが生じていない場合次式で与えられ
る。
V0=(1+t/D)VN ここでtは用紙(3)の厚さ、Dはプラテンローラの
直径であり、VNはプラテンローラ(9)の周速度であり
ωを角速度とするとVN=ωD/2で表わされる。
また第10図に示すように、プラテンローラ(9)に用
紙(3)を介してサーマルヘッド(8)を押圧した状態
でのサーマルヘッド(8)部における用紙(3)の搬送
速度VHはサーマルヘッド(8)の押圧力に影響を受ける
が、印画に必要な押圧力(定格押圧力)PHでサーマルヘ
ッド(8)とプラテンローラ(9)に押圧した状態にお
ける搬送速度VHはプラテンローラ(9)の変形等の理由
により一般にV0より大きな値となる。
ところで第11図に示すように、プラテンローラ(9)
に用紙(3)を介してピンチローラ(11)が押圧され従
動している状態での用紙(3)の搬送速度VBは、ピンチ
ローラ(11)の押圧力PBの増大と共に増大する。第14図
は、この搬送速度特性の実測値の一例を実線で示したも
のであり横軸はピンチローラ押圧PB、縦軸は搬送速度VB
である。また破線は、プラテンローラ(9)が第11図に
示す方向と逆方向に回転し、ピンチローラ(11)が減速
されている時の搬送速度特性である。比較のためにVN,V
0,VH及びP1,P2の値も併せて示す。ここで、給紙側ピン
チローラ(11)の押圧力PBの値が第14図中P2で示した値
より小さければ、印画時の各部搬送速度の関係は、 VB<V0<VH となり用紙はたるみなくプラテンローラに密着する。こ
の時第12図に示すようにサーマルヘッド(8)による搬
送部にfHなる搬送力が矢印Cの方向に、ピンチローラ
(11)の搬送部にfBなる拘束力が、矢印Dの方向に作用
する。
一般に第13図aに示すように、固定された円筒(60)
に可撓体(61)が巻付角θで巻付いている時可撓体(6
1)の張力をT1,T2とし可撓体(61)と円筒(60)外周面
との間の摩擦係数をμとすると、次の関係が成立つ。
(i) T1>T2eμθのとき 可撓体(61)は円筒(60)外周面上を矢印T1の方向に
滑る。
(ii) T1<T2/eμθのとき 可撓体(61)は円筒(60)外周面上を矢印T2の方向に
滑る。
(iii) T2<eμθ<T1/T2eμθのとき 可撓体(61)は円筒(60)外周面により拘束され滑り
を生じない。
この関係を適用して、用紙(3)をプラテンローラ
(9)外周面との間の摩擦係数をμとし巻付角θを考慮
すると次の3通りの場合が考えられる。
(i) fB>fHeμθ (ii) 0<fB<fH/eμθ (iii) fH/eμθ<fB<fHeμθ そしてfBが(iii)の範囲に保持されていれば、用紙
(3)とプラテンローラ(9)外周面の間で滑りが生じ
ない力関係となる。
一方 fH=μPH, fB=μPB であるから(iii)の関係は各部押圧力の関係で表わす
と、 PH/eμθ<PB<PHeμθ となる。
ところで実際には 0<PH/eμθ<P2<PHeμθ なる関係があるため、PBの値が PH/eμθ<PB<P2 の時に用紙はピンチローラ(11)とサーマルヘッド
(8)の間でプラテンローラ(9)に密着しかつ両者間
にたるみや滑りが生じない。したがって用紙(3)はプ
ラテンローラ(9)の外周面の移動に対応して、搬送速
度V0で搬送される。なお、この時、排紙側ピンチローラ
(10)の速度VFをV0より大きくすることによりサーマル
ヘッド(8)と排紙側ピンチローラ(10)の間で用紙の
たるみが生じないようにする必要がある。そのためには
押圧力PFを、第14図中P1で示した値より大とし、力の関
係も考慮して、 P1<PF<PHeμθ となるように設定すればよい。
次に逆送時は、排紙側ピンチローラ(10)が減速さ
れ、給紙側ピンチローラ(11)が従動するので、 PF<P2, PB>P1 とすることにより、各部搬送速度の関係は VF<V0<VBとなる。
この時、第13図に示すように、給紙側ピンチローラ(1
1)による搬送部にfB′になる搬送力が矢印Eの方向
に、排紙側ピンチローラ(10)の搬送部にfFなる拘束力
が矢印Fの方向に作用する。そして印画時と同様に搬送
力と拘束力の大小関係を考慮して、 PB/e2 μθ<PF<P2、 P1<PB<PFe2 μθ となる時、用紙(3)は給紙側ピンチローラ(11)と排
紙側ピンチローラ(10)の間でプラテンローラ(9)に
密着し、かつプラテンローラ(9)と用紙(3)の間で
滑りが生じないため搬送速度はV0となる。参考のため、
第15図に、横軸を給紙側ピンチローラの押付力PB、縦軸
を搬送速度VSとし印画時の搬送特性を実線で、逆送時の
搬送特性を破線で示している。なおこの時の排紙側ピン
チローラ(10)の押付力PFは上記設定範囲の値に設定し
ている。このように給紙側ピンチローラ(11)の押圧力
PBが前記の範囲内にある場合、印画時、逆送時共に搬送
速度はほぼV0となり安定した搬送が実現される。
なお上記実施例では多色転写サーマルプリンタに利用
する場合について説明したが、他のプリンタに利用して
も同様の効果を奏する。
[発明の効果] 以上のように、この発明によれば、各プラテンローラ
とピンチローラを係合させる歯車に一方向クラッチを設
け、用紙の往復搬送時、搬送方向に対して後方のピンチ
ローラの周速をプラテンローラの周速より遅くすること
により、用紙を常時プラテンローラに密着させかつプラ
テンローラと用紙の接触面において、両者間に滑りが生
じないように搬送することができる。すなわち、用紙の
往復動作時に、用紙のたるみや滑りによる搬送誤差や、
用紙の斜行が防止され色ずれをほとんど生じないサーマ
ルプリンタを得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す一部平面図、第2図は
その側面図、第3図〜第8図は実施例の動作を説明する
側面図、第9図〜第13図及び第13a図は本発明の原理説
明のための側面図、第14図、第15図は用紙の搬送特性を
示すグラフ、第16図は従来のサーマルプリンタの側断面
図である。なお図中同一符号は同一又は相当部分を示
す。 (3)は用紙(被転写材)、(7)は熱転写リボン、
(8)はサーマルヘッド、(9)はプラテンローラ、
(10),(11)は各々排紙側及び給紙側のピンチロー
ラ、(29),(30)は一方向クラッチ、(31),(32)
はピンチローラ側歯車、(33)はプラテンローラの歯車
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇根 隆蔵 広島県福山市緑町1番8号 三菱電機株 式会社福山製作所内 (56)参考文献 特開 昭60−214983(JP,A) 実開 昭51−147506(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】用紙を往復動させることにより複数回印画
    位置に導いて印画動作を複数回行ってカラー画像を形成
    するサーマルプリンタにおいて、 熱転写リボン上のインクを加熱して用紙に印画を転写す
    るサーマルヘッドと、 上記サーマルヘッドに対置され、上記用紙をその周囲の
    一部分に巻きつけて往復動させるプラテンローラと、 上記サーマルヘッドに対して給紙側と排紙側にそれぞれ
    配置され、上記用紙を上記プラテンローラに押圧する一
    対のピンチローラと、 上記プラテンローラの少なくとも一端に設けられ、上記
    プラテンローラと連動するプラテンローラ回転伝達手段
    と、 上記一対のピンチローラのそれぞれの少なくとも一端に
    設けられ、上記プラテンローラ回転伝達手段と係合して
    上記ピンチローラの周速を上記プラテンローラの周速よ
    り遅くするピンチローラ減速手段と、 上記一対のピンチローラのそれぞれの軸に設けられ、用
    紙搬送方向の下流側のピンチローラを上記プラテンロー
    ラに従動させ、用紙搬送方向の上流側のピンチローラに
    上記ピンチローラ減速手段による減速動作を伝達する一
    対の一方向クラッチと、 厚みtの用紙を直径Dのプラテンローラに対して従動す
    るピンチローラで押圧し、上記プラテンローラを周速度
    Vnで作動させた場合、用紙搬送速度がVn×(1+t/D)
    の速度となる時のピンチローラの押圧力を第1の押圧力
    P1とし、 また上記用紙を上記プラテンローラに対して減速したピ
    ンチローラで押圧し、上記プラテンローラを周速度Vn
    作動させた場合、用紙搬送速度がVn×(1+t/D)の速
    度となる時のピンチローラの押圧力を第2の押圧力P2
    すると、 上記給紙側と排紙側の一対のピンチローラそれぞれを上
    記第1の押圧力P1と上記第2の押圧力P2の間の所定圧力
    で上記プラテンローラに押圧する一対の押圧手段と、 を備えたサーマルプリンタ。
  2. 【請求項2】給紙側ピンチローラの押圧力PB及び排紙側
    ピンチローラの押圧力PFが以下の範囲内にある特許請求
    の範囲第1項記載のサーマルプリンタ: PBはPH/eμθ<PB<P2と P1<PB<PFe2μθ の両方の条件を満足する範囲であり、 PFはP1<PF<PHeμθ PB/e2μθ<PF<P2 の両方の条件を満足する範囲。 ここでPH;サーマルヘッドの押圧力、 θ;給紙側及び排紙側ピンチローラとプラテンローラと
    の各当接部とサーマルヘッドとプラテンローラの当接部
    との間の、用紙のプラテンローラへの巻付角、 μ;用紙とプラテンローラ外周面との間の摩擦係数。
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