JP2844366B2 - 金型清浄化用ゴム系組成物 - Google Patents
金型清浄化用ゴム系組成物Info
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Description
ゴム系組成物に関し、より詳しくは、エチレン・プロピ
レン系ゴム生地に対して、特定のアミノアルコール系化
合物、特定の界面活性剤、有機過酸化物、プロセスオイ
ル、及び、ホワイトカーボンをそれぞれ特定量含有して
なる特定硬化速度の組成物であり、且つ、該組成物加硫
後のゴム状物のJIS硬度が特定範囲であることを特徴と
する金型清浄化用ゴム系組成物に関する。
れた金型を清掃する方法として、該金型でアミノアルコ
ール系化合物を含有するゴム組成物を成形することによ
り、該付着物等を該ゴム組成物と一体化させて取り除く
方法は知られており、例えば、米国特許第3476599号が
ある。しかしながらこの方法によっても、金型の清掃は
必ずしも十分とはいい難いものであり、特に汚染のひど
い金型では1回の清掃作業では不十分であった。また、
該提案の実施例ではゴム生地としてSBRを用いている
が、硫黄を加硫剤として用いている実施例1では、硫黄
の分解生成物による金型腐蝕を引き起こすことがあり、
有機過酸化物を加硫剤として用いている実施例2では加
硫速度が早過ぎるため加硫度合のコントロールが容易で
ない。
成ゴム又はそれらのブレンド物よりなるゴム主材に対し
て、加硫剤、加硫促進剤、加硫助剤等の通常のゴム配合
剤と共に、清浄成分としてモノエタノールアミンと少量
の脂肪酸セッケン及びアンモニア発生剤とを混合した清
浄用ゴム組成物を金型内に仕込み、加熱、加圧して該ゴ
ム組成物を加硫した後、この加硫ゴム成形物を金型から
取り出すことを特徴とするゴム製品成形用金型の清浄方
法」及びこれに用いる「ゴム製品成形用金型清浄用ゴム
組成物」に関して開示されている。
に発生するアンモニア等の気体のために金型と「清浄用
ゴム組成物」との密着が阻害され、かえって金型の清掃
効果が損われることがあり、また、加硫後のゴム状物の
強度が不足しがちで該ゴム状物がちぎれて金型に残存す
る場合があって、清浄化後の成形に支障をきたすことが
あるなどの問題点があった。また、該第2の提案の実施
例でも、ゴム生地として天然ゴム又はSBRを用い、加硫
剤として硫黄を用いているため、前記第1の提案の実施
例におけると同様な問題点があることも明らかになっ
た。
物等の清浄剤を含有する金型清掃用組成物の有する前記
諸問題点、即ち、金型の清掃効果の不十分さ、加硫度合
のコントロールの難しさ、及び、金型の腐蝕等を解決す
べく研究を行った結果、エチレン・プロピレン系ゴム生
地に対して、特定のアミノアルコール系化合物、特定の
界面活性剤、有機過酸化物、及び、ホワイトカーボンを
それぞれ特定量含有してなる特定硬化速度の組成物であ
り、且つ、該組成物の加硫後のJIS硬度が特定範囲であ
るような清掃用組成物を用いることによって上記問題点
を解決し得ることを見出し、特許出願を行った(特願昭
63−329161号)。
細な形状や凹凸を有する精巧なものが成形されるように
なってきており、このような成形品用として使用する微
細加工を施した金型を清掃するには、先の発明における
ゴム系組成物を用いても、金型キャビテイの隅々まで該
組成物が行き渡らなかったり、細いピンあるいは薄い突
起を有する金型などではそれ等を曲げてしまったり、加
硫後のゴム状物の離脱が容易でなく、時としてちぎれた
ゴム状物がキャビテイなどに付着残留したりするなどの
新たな問題が発生することがあった。
果、先の発明の組成物に、さらに、プロセスオイルを特
定量配合することによって、先の発明の組成物の有して
いた優れた特長を損うことなく、上記の新たな問題点を
も解決し得ることを見出し、本発明を完成した。
部に対して、下記a〜e、 a.融点が100℃以下で且つ沸点が150℃以上のアミノアル
コール系化合物10〜50重量部、 b.HLB値が5〜15の非イオン系界面活性剤であって、そ
の分子中にポリオキシエチレン鎖を有するもの1〜10重
量部、 c.有機過酸化物 1〜8重量部、 d.プロセスオイル 10〜60重量部、及び、 e.ホワイトカーボン 10〜70重量部、 を含有してなる組成物であって、該組成物のキュラスト
メーターによる170℃における加硫速度が、T90値で4〜
8分であり、且つ、該組成物加硫後のゴム状物のJIS硬
度が20〜70であることを特徴とする金型清浄化用ゴム系
組成物、 の提供を目的とするものである。
主成分量として含有する。
することがある)としては、エチレン・プロピレンゴム
(以下、EPMと略称することがある)及びエチレン・プ
ロピレン・ジエンゴム(以下、EPDMと略称することがあ
る)がある。EPRとは、エチレン及びα−オレフイン
(特にプロピレン)からなるコポリマーであり、また、
EPDMとは、エチレン、α−オレフイン(特にプロピレ
ン)およびポリエンモノマーからなるターポリマーであ
る。該ポリエンモノマーとしては、ジシクロペンタジエ
ン、1,5−シクロオクタジエン、1,1−シクロオクタジエ
ン、1,6−シクロドデカジエン、1,7−シクロドデカジエ
ン、1,5,9−シクロドデカトリエン、1,4−シクロペタジ
エン、1,4−シクロヘキサジエン、ノルボルナジエン、
メチレンノルボルネン、2−メチル−1,4−ペンタジエ
ン、1,5−ヘキサジエン、1,6−ヘプタジエン、メチル−
テトラヒドロインデン、1,4−ヘキサジエン等を挙げる
ことができる。該EPDMにおける各モノマーの共重合割合
は、好ましくはエチレンが30〜80モル%、ポリエンが0.
1〜20モル%で残りがα−オレフインであり、より好ま
しくはエチレンが30〜60モル%のものである。
ル系化合物との混練時における作業性の良さなどの観点
からEPDMを用いるのが好ましい。
い。ムーニー粘度が15以上では、得られる清掃用組成物
の加硫も適度な速かさで進行し、金型の清掃作業の所要
時間が短くてすみ、また、該粘度が40以下では、必要量
の充填剤を比較的短時間に混入することが可能であり、
該組成物の金型清掃効果も優れているので、このような
ムーニー粘度範囲のEPRを用いるのが好ましい。
のジエン系ゴムの場合、通常硫黄を用いて加硫が行われ
るが、硫黄の分解生成物による金型腐蝕を引き起し易
く、また、硫黄を用いずに有機過酸化物による加硫を行
う場合には、加硫速度が早過ぎるため加硫度合のコント
ロールが極めて難かしいという問題があり、さらに、ア
ミノアルコール系化合物や界面活性剤の混和性の面でも
EPRが優れているためである。
して、融点が100℃以下で且つ沸点が150℃以上、好まし
くは、170℃以上のアミノアルコール系化合物(a)10
〜50重量部、好ましくは15〜45重量部、を含有してなる
ものである。
度:通常100〜120℃)に混入しにくく、均一分散も困難
であるなどの理由で好ましくない。また沸点が上記上限
値未満では、金型清掃作業時、即ち、上記組成物の金型
中での加硫時にアミノアルコール系化合物が揮散して、
その臭気により作業環境が損われるので好ましくない。
ば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N
−エチルジエタノールアミン、N,N−ジ−i−プロピル
エタノールアミン、N−n−ブチルエタノールアミン、
N,N−ジ−n−ブチルエタノールアミン、N−n−ブチ
ルジエタノールアミン、N−ヒドロキシエチルエチレン
ジアミン、モノ−n−プロパノールアミン、ジ−i−プ
ロパノールアミン、トリ−i−プロパノールアミン、エ
チレングリコールモノ−2−アミノエチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノ−3−アミノプロピルエーテ
ル、1−ヒドロキシメチル−3−アミノプロパン、N−
ヒドロキシエチルピペラジン、N,N′−ビス−3−ヒド
ロキシプロピルピペラジン等を挙げることができる。こ
れらの中、入手の容易さ等の理由から、モノエタノール
アミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、
N−メチルジエタノールアミン、N,N−ジ−n−ブチル
エタノールアミン、N−ヒドロキシエチルエチレンジア
ミン、モノ−n−プロパノールアミン、ジ−i−プロパ
ノールアミン、トリ−i−プロパノールアミン等が特に
好ましい。
未満では、金型の清掃効果の点で不満足となることがあ
るので好ましくなく、一方、前記上限値を超えては、清
浄化用組成物の調製が困難になるとともに、清浄化清掃
用組成物の表面に該化合物がブリードして取扱い上不都
合を生じ易く、さらに、清掃後の金型に該アミノアルコ
ール系化合物が残留して、以降のゴム成形に支障をきた
す場合があり好ましくない。
ール化合物(a)とともに、HLB値が5〜15の非イオン
系界面活性剤であって、その分子中にポリオキシエチレ
ン鎖を有するもの(b)を含有してなる。
小さ過ぎるためブリードし易く、清掃後の金型表面に残
留することがあり、また、該HLB値が15を超えては、得
られる清浄化用組成物の清掃効果が不十分となることが
あり、好ましくない。
ポリオキシエチレンノニルフエノールエーテル、ポリオ
キシエチレンオクチルフエノールエーテル等のポリオキ
シエチレンアルキル(例えば、C6〜C12)フエノールエ
ーテル;例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキ
シエチレンオレイルエーテル等のポリオキシエチレンア
ルキル(例えば、C10〜C20)エーテルもしくはアルケニ
ル(例えば、C10〜C20)エーテル;例えば、ポリオキシ
エチレンステアレート、ポリオキシエチレンオレート等
のポリオキシエチレン高級脂肪酸(例えば、C10〜C20)
エステル;例えば、ポリオキシエチレン水添ヒマシ油エ
ーテル等の水酸基含有高級脂肪酸(例えば、C10〜C20)
もしくはその水素添加物のポリオキシエチレンエーテ
ル;ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロッ
クコポロマー;例えば、ポリオキシエチレンソルビタン
モノステアレート等のポリオキシエチレンソルビタン高
級脂肪酸(例えば、C10〜C20)エステル;例えば、ポリ
オキシエチレンソルビトールモノオレート等のポリオキ
シエチレンソルビトール高級脂肪酸(例えば、C10〜
C20)エステル;等を挙げることができ、入手の容易性
等の観点よりポリオキシエチレンアルキルフエノールエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等の使用
が好ましい。
量部に対して1〜10重量部、好ましくは1〜6重量部で
ある。該使用量が該下限値未満では清浄化効果が不十分
となり易く好ましくない。また、該使用量が該上限値を
超えては、界面活性剤がブリードを起こして清掃後の金
型表面に残留することがあり好ましくない。
化合物(a)及び前記非イオン系界面活性剤(b)とと
もに、有機過酸化物(c)を含有してなる。
れるものではなく、前記EPRを加硫し得るものならいず
れも使用可能であるが、該過酸化物のベンゼン溶液(ベ
ンゼン1リットル中有機過酸化物0.2モル)の半減期が1
0時間となる温度(以下、単に半減期温度と略称するこ
とがある)が100〜140℃、特に、110〜130℃であるよう
な有機過酸化物を用いるのが好ましい。上記半減期温度
が上記下限値以上なら、清浄化用組成物調製に際して、
混練時における有機過酸化物の分解による減少を少量に
抑えることができるとともに該組成物の貯蔵安定性にも
優れており、また、半減期温度が上記上限値以下なら、
金型清掃作業における該組成物の加硫反応が比較的短時
間に完了し、且つ、加硫後のゴム状物の金型からの離型
も容易に行うことができるので、該半減期温度が上記範
囲内の有機過酸化物を用いるのが好ましい。
−t−ブチルパーオキサイド、ジ−t−アルミパーオキ
サイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパ
ーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−ブチル
パーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t
−ブチルパーオキシ)ヘキサン−3、α,α′−ビス
(t−ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン、n
−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレ
ート、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン、t
−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチルパーオキシ
ベンゾエート、ジ−t−ブチルパーオキシフタレート、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキ
サン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキ
シ)ヘキサン−3、メチルエチルケトンパーオキサイ
ド、メチルイソブチルケトンパーオキサイド等を挙げる
ことができ、これらのうち、混練時の安定性、得られる
清浄化用組成物の保存性及び加硫速度の速さ等の理由か
ら、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパーオ
キサイド、α,α′−ビス(t−ブチルパーオキシ)ジ
イソプロピルベンゼン等の使用が特に好ましい。
重量部に対して1〜8重量部、好ましくは2〜6重量部
である。有機過酸化物(c)が該下限値未満では金型清
掃作業時における清浄化用組成物の加硫が不十分となり
がちであり、一方、該上限値を超えては、該組成物の加
硫が進みすぎて脆くなることが多く、いずれの場合にも
加硫後のゴム状物の金型からの剥離が面倒になり、場合
によってはゴム状物の一部が金型表面に局部的に残留す
るなどの問題が生ずるので好ましくなく、また、該過酸
化物を該上限値を超えて用いると、該組成物の金型清掃
効果も低下することが多い。
(d)を含有してなる。
されるものではなく、一般に各種のガムに使用し得るも
のならいずれも使用できるが、本発明に用いるEPR系ゴ
ムに対しては、特に、ナフテン系油またはパラフイン系
油の使用が好ましい。前記プロセスオイル(d)の使用
量は、前記EPR生地100重量部に対して10〜60重量部、好
ましくは20〜50重量部である。該使用量が該下限値未満
と少な過ぎては、プロセスオイル(d)の使用効果が現
れにくく、金型の清浄化に際しての加熱加圧下における
清浄化用組成物の流動性も十分とはいい難く、好ましく
ない。また、該使用量が該上限値を超えて多過ぎては、
該組成物自体が軟らかくなり過ぎて製造しにくくなると
ともに、加熱加圧下における該組成物の流動性が過大と
なって十分に加圧される前にキヤビテイーより流失する
傾向が大きくなるため、該組成物と金型との密着が不十
分となって清掃効果が低下することが多く好ましくな
い。
て、前記EPR生地100重量部に対して、10〜70重量部、好
ましくは20〜60重量部のハワイトカーボンを含有してな
る。充填剤としてホワイトカーボンを選ぶのは、得られ
る該組成物加硫後のゴム状物の金型離型性が良いこと、
金型を汚染している各種付着物の除去状態が明瞭にわか
るように該組成物を白色系に着色し得ることなどの理由
による。
は、上記ゴム状物の硬さが不足してちぎれがちになり、
また、上記上限値を超えては、金型キヤビテイーの形状
が逆テーパー部分を有するなど複雑な場合、該ゴム状物
が硬くなりすぎて抜け難くなり、いずれの場合も金型か
らの離型性に問題が生じ易いので好ましくない。
ーボンの他に、その他の無機質充填剤を含有することが
できる。このような無機質充填剤としては、炭酸カルシ
ウム及び酸化チタンが好適に用いられる。これら充填剤
の使用量は、前記EPR生地100重量部に対して、炭酸カル
シウム1〜20重量部、特には2〜10重量部;酸化チタン
0.5〜10重量部、特には1〜5重量部;であるのが好ま
しい。酸化チタンは、金型付着物の除去状態が明瞭に観
察できるように、清浄化用組成物加硫後のゴム状物の白
度を高くするために用いられ、アナターゼ型又は、ルチ
ル型のいずれでも使用できる。また、充填剤としてはこ
れらの他に、本発明の卓越した作用効果を妨げない範囲
において、ホワイトカーボン以外の酸化珪素、酸化アル
ミニウム、水酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、硫
酸バリウム、クレー、タルク等を併用することも可能で
ある。
して、前記の特定のアミノアルコール系化合物(a)、
特定の非イオン系界面活性剤(b)、有機過酸化物
(c)、プロセスオイル(d)及びホワイトカーボン
(e)の他に、加硫助剤として酸化亜鉛及びステアリン
酸を含有することが好ましい。
性の良さの観点から、EPR生地100重量部に対して1〜10
重量部、特には3〜7重量部であるのが好ましい。ま
た、ステアリン酸の使用量は、同様の理由より、該EPR
生地100重量部に対して0.5〜5重量部、特には0.8〜3
重量部であるのが好ましい。
に応じて、例えば、弁柄、紺青、鉄黒、群青、カーボン
ブラック、リトポン、チタンイエロー、コバルトブル
ー、ハンザイエロー、ベンジジンエロー、レーキレッ
ド、アニリンブラック、ジオキサジンバイオレット、キ
ナクリドンレッド、キナクリドンバイオレット、ナフト
ールイエロー、フタロシアニンブルー、フタロシアニン
グリーン、などの無機もしくは有機顔料類;例えば、ス
テアリン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、ステアリン酸アル
ミニウム、ステアリン酸カルシウムなどの滑剤;等を併
用することができる。
ものではなく、公知の方法を採用することができる。例
えば、ジャケット付き加圧型ニーダー中にEPR生地を投
入して混練し、ゴム生地がモチ状になり、その温度が70
〜110℃となった時点で、ホワイトカーボン、アミノア
ルコール系化合物、プロセスオイル、非イオン系界面活
性剤、ステアリン酸等を添加して数分間混練する。ゴム
生地の温度は100〜120℃にやゝ上昇する。次いで有機過
酸化物を添加して手早く分散させた後取り出し、必要に
応じて、例えばシート状等の適宜の形状に成形して本発
明の組成物とする。混練手段としては、上記加圧型ニー
ダーの外に、例えば、バンバリーミキサー、ロールミキ
サー等を挙げることができる。
状、ブロック状、ペレット状など清浄化すべき金型に応
じて適宜選択することができる。例えば、圧縮成形用の
金型にはシート状組成物が好ましく、移送成形用金型に
はブロック状組成物が、射出成形用金型にはペレット状
組成物が好ましい。但し、薄いシート状組成物の場合に
は、丸めてブロック状としたり、ちぎってペレット状と
することにより移送成形用金型や射出成形用金型にも使
用可能である。このように本発明の組成物の形態として
は、シート状であるのが好ましい。
トメーターによる170℃における加硫速度が、T90値で4
〜8分であることが必要であり、4.5〜7分であるのが
好ましい。該T90値が該上限値を超えては、加硫速度が
遅く一般のゴム成形サイクル程度の条件で清掃作業を行
なう場合、未加硫状態のゴム系組成物がキャビテイー内
に残りがちであり、また、該下限値未満では、該組成物
が流動してキャビテイーのすみずみにまで行きわたる前
に加硫が進行しがちなため清掃効果が低下することが多
いので好ましくない。
0〜70、好ましくは30〜60である。JIS硬度が該下限値未
満では、ゴム状物が軟かすぎてちぎれ易いため、金型か
ら離型しにくく、該上限値を超えては、特に金型キャビ
テイー形状が逆テーパー部分を有する等複雑な場合など
に、金型を傷付けたり、加硫物が抜けにくくなるなど離
型しにくくなるという問題が生じ易いので好ましくな
い。
の離型性の観点から、約25〜75kg/cm2、特には約30〜65
kg/cm2であるのが好ましい。本発明の組成物の使用に当
っては、各種ゴムの成形によって汚染された金型中に該
組成物を装填し、ゴムの成形条件とほゞ同じ条件、例え
ば、金型温度150〜200℃で成形加硫するだけで該金型を
取りはずすことなしに清掃することができる。本発明の
組成物の貯蔵及び運搬に際しては、該組成物をポリエチ
レン等の袋に入れて密封するのが好ましく、特に該組成
物がシート状である場合にはシート間にポリエチレン等
の適宜なシートをはさんで積層し、または、ロール状に
した後、ポリエチレン等の袋に入れて密封するのが好ま
しい。
する。
は次のとおりである。
された下金型キャビテイー内へ試料をチャージし、上金
型を閉じて測定開始する。試料の加硫の進行に伴って上
昇するトルク値と時間との関係をプロットし、最大トル
ク値の90%のトルク値に達するまでの時間を加硫速度の
指標T90値とする。
を金型温度180℃、成形圧140kg/cm2(ゲージ圧)、成形
時間5分にて成形加硫を行う。
状物を3号ダンベル状に打ち抜き試験片とする。
おける取扱い作業性を次の基準に従って評価する。
く、取扱作業性優秀。
く、取扱い上不都合なし。
り、取扱い上やや問題あり。
で、取扱い困難である。
及び清掃作業時の臭気の度合を次の基準に従って評価す
る。
の臭気も比較的少。
の臭気やや大。
臭気激しい。
0kg/cm2(ゲージ圧)、加圧時間5分]を500ショット行
うことによって汚染された、OA機器用のコネクターカバ
ー成形用金型を用いて、同様の条件でSBR成形品(a)
を成形した後、金型清浄化用組成物を用いて2ショット
同様条件で成形操作を行い、次いで再び同様条件でSBR
成形品(b)を成形する。成形品(a)と比較した成形
品(b)の表面光沢、凹凸等の外観の向上の度合を次の
基準に従って判定する。
成物を用いた成形操作の後、該組成物加硫後のゴム状物
の金型離型の難易度を次の基準に従って判定する。
つ迅速に離型できる。
より金型キャビテイーに全く残留することなく離型でき
る。
的容易に除去できる。
かる。
用組成物使用によるブリード発生の程度を次の基準に従
って目視により判定する。
の離型紙の離型面の間にはさみ、ポリエチレン袋で密封
する。次いでこれを30℃で1ケ月間放置してから組成物
流動性及び金型清掃性を調べる。
組成物及び放置後の組成物のムーニー粘度を測定し、そ
の粘度上昇率を求め次の基準に従って評価する。
0℃、予熱時間1分、ロータ始動4分後の測定値をムー
ニー粘度とする。
前(6)項と同様に試験を行ない、次の基準に従って評
価する。
果とほとんど差がない。
のの結果とほとんど差がないか、やや差があっても許容
限度内。
放置前のものの結果と比較して清掃性に低下が認められ
る。
前のものの結果と比較して清掃性低下が極めて顕著であ
る。
生地[ムーニー粘度ML1+4(100℃)23のもの]を1.5kg
添加し、冷却しながら約3分間加圧混練すると、EPDM生
地はモチ状になり、その温度は約90℃となった。次いで
モノエタノールアミン(MEA)300g、ポリオキシエチレ
ンノニルフエノールエーテル(POENPE)系界面活性剤
(HLB約13)60g、ステアリン酸(StA)15g、ホワイトカ
ーボン600g、プロセスオイル[パラフイン系:商品名ダ
イアナPW−380:出光興産(株)製]525g、炭酸カルシウ
ム(CaCO3)75g、酸化チタン(TiO2)75g及び酸化亜鉛
(ZnO)75g(EPDM生地100重量部に対して、それぞれ20,
4,1,40,35,5,5及び5重量部)を加えて約3分間混練し
た。最後にジグミルパーオキサイド(DQPO)(半減期温
度117℃)60g(EPDM生地100重量部に対して、4重量
部)を加えて引続き約1分間混練した。この間の混練物
温度は120℃を超えないように調節した。
て、前記の試験方法に従って試験を行った。結果を第1
表に示す。
75g,900g(EPDM100重量部に対して、それぞれ、40,5,60
重量部)とする以外は同様にして金型清浄化用ゴム系組
成物を得、以下同様に試験を行った。結果を第1表に示
す。
パノールアミン(MPA)を用いる以外は同様にして金型
清浄化用ゴム系組成物を得、以下同様に試験を行った。
結果を第1表に示す。
れぞれ30g,82.5g,7.5g,180g(EPDM100重量部に対して、
それぞれ、2,5.5,0.5,12重量部)とする以外は同様にし
て金型清浄化用ゴム系組成物を得、以下同様に試験を行
った。結果を第1表に示す。実施例6、7および比較例
5、6 実施例1において、DQPOの使用量を、それぞれ、30g,
90g,7.5g,150g(EPDM100重量部に対して、それぞれ、2,
6,0.5,10重量部)とする以外は同様にして金型清浄化用
ゴム系組成物を得、以下同様に試験を行った。結果を第
1表に示す。
れ375g,675g,75g,1050g(EPDM100重量部に対してそれぞ
れ25,45,5,70重量部)とする以外は同様にして金型清浄
化用ゴム系組成物を得、以下同様に試験を行った。結果
を第1表に示す。
れぞれ、375g,825g(EPDM100重量部に対して、それぞ
れ、25,55重量部)とする以外は同様にして金型清浄化
用ゴム系組成物を得、以下同様に試験を行った。結果を
第1表に示す。
Claims (1)
- 【請求項1】エチレン・プロピレン系ゴム生地100重量
部に対して、下記a〜e、 a.融点が100℃以下で且つ沸点が150℃以上のアミノアル
コール系化合物10〜50重量部、 b.HLB値が5〜15の非イオン系界面活性剤であって、そ
の分子中にポリオキシエチレン鎖を有するもの1〜10重
量部、 c.有機過酸化物 1〜8重量部、 d.プロセスオイル 10〜60重量部、及び、 e.ホワイトカーボン 10〜70重量部、 を含有してなる組成物であって、該組成物のキュラスト
メーターによる170℃における加硫速度が、T90値で4〜
8分であり、且つ、該組成物加硫後のゴム状物のJIS硬
度が20〜70であることを特徴とする金型清浄化用ゴム系
組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27836189A JP2844366B2 (ja) | 1989-10-27 | 1989-10-27 | 金型清浄化用ゴム系組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP27836189A JP2844366B2 (ja) | 1989-10-27 | 1989-10-27 | 金型清浄化用ゴム系組成物 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH03140214A JPH03140214A (ja) | 1991-06-14 |
JP2844366B2 true JP2844366B2 (ja) | 1999-01-06 |
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JP27836189A Expired - Lifetime JP2844366B2 (ja) | 1989-10-27 | 1989-10-27 | 金型清浄化用ゴム系組成物 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20190120748A (ko) * | 2017-03-03 | 2019-10-24 | 다이셀폴리머 주식회사 | 성형 가공기 세정용의 열가소성 수지 조성물 |
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US20070238636A1 (en) * | 2006-04-10 | 2007-10-11 | Joel Thomson | Cleaning composition for polymer machinery |
JP4943225B2 (ja) * | 2006-05-25 | 2012-05-30 | 日東電工株式会社 | 金型清浄剤組成物 |
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-
1989
- 1989-10-27 JP JP27836189A patent/JP2844366B2/ja not_active Expired - Lifetime
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