JP2844232B2 - 模様塗膜の形成方法 - Google Patents

模様塗膜の形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、塗装面に模様形状を付与する方法に関し、
特に塗装面に周囲と異なる色調で各種文字や図形等の模
様形状を形成する方法に関するものである。
(従来の技術) 塗装面の一部に各種文字や図形等からなる模様形状を
付与する方法として、塗装面全体を地色で塗装した後、
一部をマスキングして別の塗料で塗り分ける方法、着色
シートや着色テープを貼り付ける方法、被塗装物に凹凸
を加工してから単色塗装して陰影を生じさせる方法等が
利用されている。しかしながら、これらの方法では、マ
スキングテープを貼り付ける作業が面倒である、塗装を
繰り返すために余分な時間が必要になる、模様部分に段
差を生じて見苦しくなる、着色テープや着色シートがは
がれやすい、凹凸部分に当たる光の性質によって陰影が
明瞭に模様として表現されない等の難点があった。
特開昭63−175670号「模様塗膜の形成法」には、粉末
状磁性材料を含有せしめた液状塗膜を被塗物もしくは着
色塗膜の表面に形成し、該塗膜が流動状態にあるうち
に、該塗膜の目的とする部分の磁性材料に磁石を作用さ
せることによって模様を形成せしめる方法が記載されて
いる。この方法によれば、塗膜内の全体に均一に分散し
ている粉末状磁性材料のうち、磁力の作用を受けた部分
の磁性材料のみの配向が他の部分と異なることによっ
て、磁石の形状・大きさに合致した模様が現出されるこ
とになっている。
しかしながら、この方法を用いて実際に塗装を行なっ
てみると、磁石の形状に合致した鮮明な模様は得られな
いことが判明した。これを添付図面を参照しながら説明
すると、例えば第12図に示すように2個の棒磁石91,92
を用いてこれらをT字形に交差させ、第11図に示すよう
に流動状態の塗膜面93に接近させると、磁性材料の一部
が塗膜内を移動して周囲と異なる色調部分95,96,97,98
を生じるが、これらは鮮明なT字形模様の輪郭を構成す
るには至らない。これは、棒磁石の両端の磁力が強い部
分では磁性材料を移動させてその配向を変化させること
ができるが、中間部分では磁力が弱いため磁性材料の配
向が変化せず、模様を形成することができないからであ
る。すなわち、単に磁石を作用させるだけでは、目的と
する模様(磁石を作用させない部分と区別される輪郭)
は得られないことが判明した。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は、磁石を作用させて模様を形成する従
来の方法を改良し、鮮明な模様を形成することができる
方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、磁石自体の形状に制限されるこ
となく、任意の形状で模様を形成することを可能にする
方法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段とその作用) 本発明はその第1の態様において、複数の分離した磁
石片を相互に接触しないように近接配置して散点模様の
集合体を形成し、この集合体を被塗物の裏面に接近させ
て位置決めし、次いで前記被塗物上に磁性体粉末を含有
する塗料を塗布して塗膜を形成し、次いで前記塗膜を硬
化させて前記散点模様に対応した模様を塗膜面に現出さ
せる模様塗膜の形成方法を提供する。
この方法によれば、集合体を構成する複数の分離した
磁石片の間に磁力線が形成されている状態で被塗物上に
磁性体粉末入りの塗料が塗布されるので、塗布されてい
く過程で磁性体粉末は磁力線に沿って移動を開始し、塗
膜が流動性を失うにつれてその移動速度が遅くなり、完
全に硬化するとその位置に固定される。従って、その磁
力線の方向に沿って磁性体粉末が配向され、複数の磁石
片から成る散点模様の集合体に対応した模様が形成され
る。ただし、この模様は必ずしも磁石の形状に合致した
ものではなく、磁石片の向きを変化させることによって
磁力線の方向が変化するから、磁石の形状と異なる微妙
な色調の変化を実現することができるという特殊な作用
効果が得られることになる。
磁石片としては、金属磁石やフエライト磁石、焼結磁
石や可撓性磁石など、各種の性質や形状を有するものを
多数利用することができ、これらを小さく分離した形状
に成形し、組み合わせた後に接着テープや支持部材を用
いて集合体を構成させることができる。
また、磁石片の形状は小さな四角形や円形の他、三角
形、多角形など自由に選定することができ、これらを組
み合わせることによって任意の模様を現出させることが
可能になる。
本発明において「複数の磁石片の集合体」とは、一個
の磁石片がそれぞれ2個以上のN極とS極を有している
場合(多極)は、一つの線を構成する集合体は磁石片2
個以上、好ましくは3個以上程度でよいが、一個の磁石
片にN極とS極が1つだけの場合(2極)は、一つの線
を構成する集合体は、線の構成と長さにもよるが、磁石
片3個以上、好ましくは5個以上で構成されることにな
る。
特に好適な例として、各磁石片を磁極が左右両端に位
置するように着磁させた四角形又は円形で構成し、隣接
する磁石片をそれらのN極とS極が互いに近接するよう
な向きに位置決めしておけば、磁石相互間に強力な磁力
線が発生させられて模様が一段と鮮明に形成されること
になる。あるいは、各磁石片を磁極が両端に位置するよ
うに着磁させた棒磁石又はU字形磁石で構成し、隣接す
る磁石片をそれらのN極とS極が互いに近接するような
向きに位置決めしても良い。これらの磁石は電磁石であ
っても良い。
本発明はその第2の態様において、複数の分離した磁
石片を相互に接触しないように近接配置して散点模様の
重合体を形成して準備し、磁性体粉末を含有する塗料を
被塗物上に塗布して塗膜を形成し、前記塗膜が流動状態
にあるうちに前記集合体を前記塗膜に接近させ、次いで
前記塗膜を硬化させて前記散点模様に対応する模様を塗
膜面に現出させる方法を提供する。
この態様では、あらかじめ複数の分離した磁石片の間
に磁力線が形成されている集合体を準備し、被塗物上に
磁性体粉末入りの塗料を塗布した後で塗膜が流動状態を
保っているうちに、集合体を塗膜の表面又は裏面に接近
させるので、流動状態にある塗膜の中の磁性体粉末が磁
力線に沿って移動を開始し、塗膜が流動性を失うにつれ
てその移動速度が遅くなり、完全に硬化するとその位置
に固定される。従って、その磁力線の方向に沿って磁性
体粉末が配向され、多数の磁石片から成る散点模様の集
合体に対応した模様が形成されることになる。
塗料に含有させる磁性体粉末としては、ステンレス
粉、鉄粉、Fe3O4コーテイングマイカ粉等、磁化作用に
よって移動したり配向を変えたりすることができると共
に、塗料に含有させることができる粉末材料であればよ
い。上記した材料のうち、Fe3O4コーテイングマイカ粉
は、塗料の顔料として知られているものであり、このよ
うに、通常の塗料等に顔料として配合されている粉末材
料のうち、上記磁化作用を受け易いものを利用すること
ができる。
塗料としては、液状すなわち流動状態で塗装された
後、焼付や乾燥等の適当な手段で硬化させて塗膜を形成
するものであれば、通常の各種塗料が使用できる。塗料
には、上記磁性体粉末の他に、顔料や展色剤、硬化剤、
溶剤その他の通常の成分が含有されている。塗料に対す
る磁性体粉末の含有量は、磁化作用を受けたときに明確
な模様形状が現出できる程度であればよく、具体的に
は、塗料の0.1%以上の磁性体粉末を含有させておくの
が好ましい。
塗料は、塗装後に焼付けによって硬化させる焼付型塗
料のほか、常乾型の塗料も使用できる。又、前記磁性体
粉末を含有する塗料を1層塗るだけで仕上がる1コート
仕上げ塗料や、磁性体粉末を含有するベース塗料を塗装
した後、ベース塗料を硬化させずに表面にクリヤー塗料
を塗装し、その後ベース塗料およびクリヤー塗料を硬化
させる、いわゆる2コート/1ベーク型の塗料等が自由に
使用できる。少なくとも、磁性体粉末含有塗料層が外観
的に現れる状態で塗膜が形成されれば、任意の塗装工程
を持つ塗膜の形成方法にも適用できる。例えば、磁性体
粉末含有塗料の下地に、通常の各種の着色した下塗り又
は中塗り用塗料を塗装しておけば、磁性体粉末の移動や
配向によって、下部の塗料層の着色が部分的に見えたり
隠れたりして、模様形状を良好に浮き上がらせることが
できる。また、磁性体粉末含有塗料の上に、磁性体粉末
含有塗料を隠蔽してしまわない程度の実質的に透明な上
塗り塗料等を塗装して、磁性体粉末含有塗料層を保護す
ることもできる。
塗装を施される被塗装物としては、合成樹脂、ゴム、
セラミック、あるいは、アルミニウム等の非磁性金属そ
の他の非磁性材料から成るものが好ましい。これは、被
塗装物に対して、塗装面の裏側に磁石片から成る集合体
を貼着して、磁性体粉末含有塗料に磁化作用を与える場
合、被塗装物自体が磁化作用を浮け易い、いわゆる磁性
材料であると、塗装面全体が一様に磁化されてしまっ
て、集合体の模様形状部分のみに磁化作用を与えること
ができなくなるためである。ただし、集合体の塗装面に
対する磁化作用は磁石片の磁力の強さや被塗装物の厚み
によって違ってくるので、被塗装物の材料として、ある
程度の磁性材料であってもその厚みが薄い場合には利用
することができる。特に、集合体を、塗装されて流動性
を保持する塗膜の表面側に近接させて配置する場合に
は、被塗装物の磁性による影響は少ない。
被塗装物に対し、裏面側に磁石片を貼着して磁性体粉
末含有塗料層に接近させておく場合には、被塗装物の厚
みが薄い程、磁石片による磁化作用が良好に行なわれ
る。従って、この方法は、被塗装物の厚みに対応して、
磁石片の磁力の強さを設定しておくことが望ましい。
磁石片の重合体を被塗装物の表面側で、磁性体粉末含
有塗料層の表面に接触しない程度に近接させて保持して
おく場合には、被塗装物の材質や厚みによる影響は出な
い。ただし、この場合には、集合体の保持手段が必要で
あると共に、塗装面の焼付けや加熱乾燥による硬化工程
を阻害しないようにしておく必要がある。
磁石片の集合体を塗装面に近接させた状態のまま、焼
付や常乾等で塗料を硬化させる過程では、塗料の磁性体
粉末が流動性を失って固定されるまでは集合体が動かな
いように保持しておくことが望ましい。しかしながら、
磁石片の集合体を被塗物に貼着保持するためのテープ類
が熱によって軟化し、固定されてしまうとその取り除き
に手間を要すること、また磁石片自体が熱によって劣化
する等の問題もあるので、塗膜からの自然放散又は加熱
によって溶剤をフラッシュオフさせ、概ね塗膜の流動性
が失われた状態のときに磁石集合体を取り除くようにす
れば、模様はすでに形成されているので、前述した問題
点を解消することができて実用的である。
塗料の磁性体粉末が目的の模様形状を構成した状態で
固定され、硬化塗膜が形成された後は、被塗装物から磁
石片の集合体を離しても、被塗装物には模様形状が形成
されたままになる。この被塗装物は、そのまま製品とし
て使用することもできるし、塗装面にさらに適当な仕上
げ処理を施したりすることもできる。
本発明に係る模様塗膜の形成方法は、各種の文字や図
形のように、塗装面の一部のみに周囲と異なる模様形状
を付する場合のほか、塗装面全体に一定の繰り返しパタ
ーンを有する模様形状を形成する場合にも適用すること
ができる。
本発明の他の特徴及び利点は、添付図面の第1図乃至
第10図の実施例を参照した以下の記載により明らかとな
ろう。
(実施例) 第1図は被塗物10の裏面を表わしており、この面に
は、本発明に基づき複数の分離した磁石片11を相互に接
触しないように近接配置して散点模様を形成させた集合
体15が、接着テープ30によって貼り付けられている。
各磁石片11は、両端にN極とS極の磁極を有する四角
形の薄板から成り、隣接する磁石片はそのN極とS極と
が近接して強力な磁力線が発生するように位置決めされ
ている。
第2図は被塗物10と磁石片11の位置関係を断面で表わ
しており、磁石片11は被塗物10の裏面に密着している。
第3図は被塗物10を表側から見た状態を表わしてお
り、前述したように裏面に磁石片の集合体15が密着固定
された被塗物10の上に磁性体粉末を含有する塗料20を塗
布すると、流動状態にある塗料の中の磁性体粉末が塗膜
内で集合体15の磁力線の方向に沿って移動し、その結果
塗膜上に色調の変化した部分24が現れる。この模様はL
字形の連続模様であって、磁石片11の集合体15が形成す
る散点模様に対応してはいるが、散点模様と完全に対応
したものではない。
続いて、この塗膜に焼き付け処理を行なって塗膜を硬
化させると、L字形の模様が固定され、その周縁部分が
ぼやけることなく鮮明な形状で塗膜面に現出するように
なる。この模様は、塗膜の表面に色調の変化として現れ
るが、表面上に凹凸を生じることはなく、従来のような
模様の周縁部分に段差を生じることもない。かくして、
塗膜内に所定の模様が現出され、この模様は容易に消え
ることがなく、光の変化によって陰影が変化することも
ない。
第4図は塗装方法の他の例を表わしており、被塗物40
の表面に適当な前処理を施した後、中塗り塗料を塗装し
焼き付けて中塗り塗料層41を形成したものに本発明を適
用する例である。前述した実施例と同様にして、裏面に
磁石片11を密着させた後、中塗り塗料層41の上に磁性体
粉末を含む層42を塗布し、本発明に基づく模様を現出さ
せた後で、表面にクリヤー塗料を塗布してクリヤー塗料
層43を施し、セッテイング後に磁石片集合体を取除き、
その後で層42,43を同時に焼き付けて硬化させる。この
ような場合は、中塗り塗料層があるので、磁力線が弱く
ならないように強力な磁石片を配置することが望まし
い。
第5図は、N極とS極が交互に多数配置されている左
右多極と呼ばれる磁石片51,52を近接配置して集合体55
を構成し、被塗物上に幅の広いI字形の模様を形成させ
る例である。隣接する磁石片51と52はそのN極とS極が
接近して対向するように交互に反対向きに配置されてい
る。かかる配置によれば、磁力線Mは集合体55の長手方
向に沿って整列するから、幅の広いI字形の模様が現出
されることになる。
第6図は、円柱体の左右にN極とS極が位置する円柱
2極と呼ばれる磁石片61,62を近接配置して集合体63を
構成し、被塗物10上にC字形の模様を形成させる例であ
る。隣接する磁石片61と62はそれらのN極とS極が接近
して対向するように配列する。集合体63は円柱が並んだ
ドット状の散点模様を呈しているが、磁力線は各円柱体
の中心付近を通過しており、被塗物上には連続したC字
形の模様が現出されるようになる。
第7図は第6図の変形例を表わしており、円柱体の左
右にN極とS極が位置する円柱2極の磁石片64,65を近
接配置して集合体66を構成し、弓形の模様を形成させる
例である。隣接する磁石片64と65はそれらのN極とS極
が左右に位置して交互に隣接するように配列する。集合
体66は円柱が並んだドット状の散点模様を呈している
が、磁力線は各円柱体の側部付近を通過しており、被塗
物上には連続した弓形の模様が現出されるようになる。
第8図は第7図の変形例を表わしており、円柱体の左
右にN極とS極が位置する円柱2極の磁石片67,68を近
接配置して集合体69を構成し、隣接する磁石片67と68を
それらのN極どうし及びS極どうしが隣接するように配
列した例である。隣接する磁極間では反発力が働くた
め、磁力線Mは弱められて散逸するが、交差方向にある
N極とS極との間には弱い磁力線が形成され、塗膜の中
にある磁性体粉末に磁力を及ぼすことができる。集合体
69は円柱が並んだドット状の散点模様を呈しているが、
磁力線は各円柱体の中央付近をジグザグ状に通過してお
り、被塗物上には概ね連続した弓形の模様が現出される
ようになる。
第9図は、円柱体の左右にN極とS極が位置する円柱
2極の磁石片61,62と、円柱体の前後左右にN極とS極
が交互に存在する円柱多極の磁石片71,72とを組み合わ
せて集合体75を構成し、被塗物上にH字形の模様を形成
させる例である。円柱多極の磁石片71,72は隣接する磁
石片のN極やS極がそれぞれS極やN極に接近して対向
するように配列する。この場合も、被塗物上にはドット
状ではなく連続したH字形の模様が現出される。
第10図は、U字形の磁石片81,82と、棒形磁石片83,84
とを組み合わせて集合体85を構成し、被塗物10上に格子
状の模様を形成させる例である。各磁石の末端にはN極
又はS極が単独で現れているから、前後左右に隣接する
磁石と極性が反対になるように交互に配置すれば、格子
状に延伸する磁力線Mが得られて、飛び石状ではなく、
格子状の模様が被塗物10上に描かれることになる。
各磁石片の極性がN極であるかS極であるかはコンパ
スの針を近づけることによって容易に判別できるから、
磁石片の位置決めに困難を感じることはない。各磁石片
は接着テープや台紙を用いて固定することができ、使用
後に容易に取り外すことができるから、被塗物を傷める
ことがない。
(発明の効果) 以上詳細に説明した如く、本発明によれば、多数の分
離した磁石片の集合体を用いることによって、塗膜上に
鮮明な模様を形成することができ、この模様は凹凸がな
く、はがれたり消えたりすることがない永久的な模様と
なる。この模様は、磁石自体の形状に制限されることが
なく、任意の形状の模様を形成することができる。被塗
物としては、非磁性体や反磁性体が好ましいが、強磁性
体であっても薄板であれば模様を形成させることができ
る等、その技術的効果には極めて顕著なものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による方法を適用する被塗物を裏面から
見た背面図、第2図は第1図の線A−Aに沿う断面図、
第3図は被塗物を表から見た正面図、第4図は塗装方法
の他の例を示す第2図に類似した断面図、第5図は左右
多極の磁石片を用いた集合体の一部を省略した正面図、
第6図は円柱2極の磁石片を用いた集合体の斜視図、第
7図は円柱2極の磁石片を用いた集合体の変形例を表わ
す正面図、第8図は円柱2極の磁石片を用いた集合体の
他の変形例を表わす正面図、第9図は円柱2極と円柱多
極の磁石片を用いた集合体の斜視図、第10図はU字形磁
石片と棒形磁石片とを用いた集合体の斜視図、第11図は
従来技術によって被塗物上に形成した模様を表わす正面
図、第12図は磁石の組み合わせ方を表わす正面図であ
る。 10,40……被塗物 20,42……磁性体粉末含有塗膜 24……模様 11,51,61,71,81……磁石片 15,55,63,75,85……集合体 30……接着テープ M……磁力線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B05D 5/00,5/06,5/12 B05D 7/24

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の分離した磁石片を相互に接触しない
    ように近接配置して散点模様の集合体を形成し、 この集合体を被塗物の裏面に接近させて位置決めし、 次いで前記被塗物上に磁性体粉末を含有する塗料を塗布
    して塗膜を形成し、 次いで前記塗膜を硬化させて前記散点模様に対応した模
    様を塗膜面に現出させることを特徴とする模様塗膜の形
    成方法。
  2. 【請求項2】複数の分離した磁石片を相互に接触しない
    ように近接配置して散点模様の集合体を形成して準備
    し、 磁性体粉末を含有する塗料を被塗物上に塗布して塗膜を
    形成し、 前記塗膜が流動状態にあるうちに前記集合体を前記塗膜
    に接近させ、 次いで前記塗膜を硬化させて前記散点模様に対応した模
    様を塗膜面に現出させることを特徴とする模様塗膜の形
    成方法。
  3. 【請求項3】前記各磁石片は磁極が左右両端に位置する
    ように着磁された四角形又は円形から成り、隣接する磁
    石片はそれらのN極とS極が互いに近接するような向き
    に位置決めされている請求項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】前記各磁石片は磁極が両端に位置するよう
    に着磁された棒磁石又はU字形磁石から成り、隣接する
    磁石片はそれらのN極とS極が互いに近接するような向
    きに位置決めされている請求項1又は2記載の方法。
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