JPH05337436A - 所定形状の模様を有する成形品及びこの成形品の製造方法 - Google Patents

所定形状の模様を有する成形品及びこの成形品の製造方法

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JPH05337436A
JPH05337436A JP15196892A JP15196892A JPH05337436A JP H05337436 A JPH05337436 A JP H05337436A JP 15196892 A JP15196892 A JP 15196892A JP 15196892 A JP15196892 A JP 15196892A JP H05337436 A JPH05337436 A JP H05337436A
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JP
Japan
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coating film
magnetic
pattern
coating
molded article
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Application number
JP15196892A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kashiwagi
剛 柏木
Tatsuya Tamura
達也 田村
Mitsuaki Narita
光昭 成田
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Hashimoto Forming Industry Co Ltd
Original Assignee
Hashimoto Forming Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所定形状の模様を形成するための磁石の形
状、配置を容易に設定することが可能な所定形状の模様
が形成された成形品及びその製造方法を提供する。 【構成】 本発明は、塗料9の塗布前又は成形品本体3
の表面への塗布後でかつ塗膜5中に混在した磁性体11
が移動可能な状態にあるときに、塗膜面13と非接触
で、磁場が磁性体11を移動させに十分な磁力が及び位
置に磁力線の方向が塗膜面13と平行なる部分が模様7
と略一致すると共に、塗膜面13に略平行な磁力線19
が塗膜中を一箇所で通過するように磁石15を配置して
塗膜5中に磁場を形成し、磁力線19の方向に沿って磁
性体11を移動させることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定形状の模様を有す
る成形品及びこの成形品の製造方法に関し、ホイールカ
バー、フィニッシャー、プラスチック容器等の成形品本
体に所定形状の模様を有する成形品及びこの成形品の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の成形品に模様を形成する方法と
してマスク塗装が広く用いられている。このマスク塗装
は、成形品を所定の形状に成形した後に、所定の形状の
模様部分あるいは、模様以外の部分をマスクで覆い、模
様部分あるいは模様以外の部分を吹き付け塗装等により
塗膜を形成している。
【0003】ところが、このマスク塗装で形成した模様
は立体感に乏しく、また立体模様として優れたものを作
成することは困難である。
【0004】また、立体感のある模様を与えるために成
形品本体に凹凸形状を形成することが通常行われている
が、成形品を例えば合成樹脂等の射出成形により成形す
る場合、凹凸部分に対応する射出成形型の部分を合成樹
脂が通過することにより成形品本体の表面にフローマー
クやウエルドラインが発生し易く、このウェルドライン
が発生した部分では機械的強度が低下し、フローマーク
部分では外観を損なうという欠点がある。
【0005】そこで、特開昭63−175670号公報
に、磁場を利用して塗膜に模様を形成するいわゆる磁気
塗装方法が提案されている。これは、微細粉末状の磁性
体を含有した液状の塗料を、プラスチック等の非磁性体
からなる被塗物(成形品)の表面に塗布して塗膜を形成
し、塗膜が未だ液状で含有している磁性体が塗膜中で移
動できる状態で磁場を作用させることにより、模様を形
成する。
【0006】この磁気塗装方法では、磁場を作用させる
ことにより、磁場が作用している部分としていない部分
とで微細粉末状の磁性体同士の配向を変化させると共
に、該磁性体を磁力線の方向に従って移動又は集中させ
ることによってすべての模様を塗膜の内部に模様を現出
させるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の公報
に記載された磁気塗装方法では、磁性体の配向、移動、
又は集中を部分的に正確に規則性を保つことが困難であ
るため、おおよその形状の模様を塗膜に形成する場合に
は問題ないが、所定の模様(この場合、所定の大きさの
図柄を有する模様、模様を形成する輪郭線の太さや輪郭
線と他の部分とのコントラスト等)を形成したい場合、
模様に対応した磁石を形成したり、磁石の配置が非常に
難しいという問題がある。このため、所定形状の模様を
得るために試行錯誤により磁石の形状や配置を設定して
いる。
【0008】そこで、本発明は、模様の輪郭線の位置と
磁石との関係に着目し、所定の模様を得るために磁石の
形状や配置をどのように設定すれば良いのかという点を
明らかにして、所定の模様を形成するための磁石の形状
や配置を容易に設定することが可能な所定形状の模様を
有する成形品及びその製造方法を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1に記載の成形品は、塗膜による所定形状の模様
を有する成形品であって、所定の形状に成形された成形
品本体と、本体の表面に多数の微細なフレーク状の磁性
体が混在した透明又は半透明な合成樹脂の塗膜が形成さ
れていて成形品本体の表面の模様部分における塗膜中の
磁性体は塗膜面に対して実質的に規則的な角度を保って
位置しており成形品の表面の他の部分における塗膜中の
磁性体は塗膜面に対してランダムな角度を保って位置し
ており、模様部分における磁性体は、磁力線の方向が一
個所の塗膜面と略平行になるような磁場を形成するよう
に配置されたある一つの磁石の磁力線に沿って位置され
ていることを特徴としている。
【0010】請求項2に記載の成形品の製造方法は、塗
料の塗布前又は成形品本体の表面への塗布後でかつ塗膜
中に混在した磁性体が移動可能な状態にあるときに、塗
膜面と非接触で、磁場が磁性体を移動さすのに十分な磁
力が及ぶ位置に、磁力線の方向が塗膜面と平行になる部
分が模様と略一致すると共に、塗膜面に略平行な磁力線
が塗膜中を一箇所で通過するようにある一つの磁石を配
置して塗膜中に磁場を形成し、磁力線の方向に沿って磁
性体の塗膜面に対する角度及び/又は位置を移動させる
ことを特徴としている。
【0011】請求項3に記載の製造方法は、請求項2に
記載の製造方法において、複数のセグメント磁石で所定
形状の模様に対応した磁石を形成したことを特徴として
いる。
【0012】
【作用】請求項1の発明の成形品は、成形品本体に所定
形状の模様を有する塗膜が形成されている。この塗膜
は、本体の表面に多数の微細なフレーク状の磁性体が混
在した透明又は半透明な合成樹脂で形成されていて成形
品本体の表面の模様部分における塗膜中の磁性体は塗膜
面に対して実質的に規則的な角度を保って位置しており
成形品の表面の他の部分における塗膜中の磁性体は塗膜
面に対して実質的にランダムな角度を保って位置してい
る。また、模様部分における磁性体は、磁力線の方向が
一個所の塗膜面と略平行になるような磁場を形成するよ
うに配置されたある一つの磁石の磁力線に沿って位置さ
れている。
【0013】請求項2の発明の製造方法は、成形品本体
に多数の微細なフレーク状の磁性体が混在した透明又は
半透明な液状の塗料を塗布し、この塗料を硬化させて塗
膜を形成する。
【0014】この場合、塗料の塗布前又は成形品本体の
表面への塗布後でかつ塗膜中に混在した磁性体が移動可
能な状態にあるときに、塗膜面と非接触で、磁場が磁性
体を移動させに十分な磁力が及び位置に磁力線の方向が
塗膜面と平行なる部分が模様と略一致すると共に、塗膜
面に略平行な磁力線が塗膜中を一箇所で通過するように
磁石を配置して塗膜中に磁場を形成し、磁力線の方向に
沿って磁性体を移動させて模様を形成する。この模様
は、磁性体が塗膜面と実質的に平行な線状に形成され
る。
【0015】請求項3の発明の製造方法は、請求項2の
発明の製造方法において、複数のセグメント磁石で所定
形状の模様に対応して磁石を形成する。
【0016】なお、本明細書中、「透明又は半透明な」
塗料とあるのは、これは「光を透過し得る色の塗膜を形
成する」液状塗料のことであり、例えば白色、黄色等の
淡い色で光線を幾分でも透過させるものであればよく、
これらは「透明又は半透明」の中に含まれる。
【0017】
【実施例】以下、本発明に係る所定形状の模様を有する
成形品及びこの成形品の製造方法の実施例について説明
する。
【0018】第1実施例 図1(a)は、本発明に係る所定形状の模様を有する成
形品1を示す。図1(b)は図1(a)におけるA−A
線に沿う拡大断面図、図1(c)は模様部分における要
部拡大断面図、図1(d)は図1(c)に対応した位置
における視覚上の凹凸感分布図である。この成形品1
は、成形品本体3と、この成形品本体3の表面に形成さ
れた透明又は半透明な塗膜5と、塗膜によって形成され
た模様7(アラビア数字の「1」)とからなる。
【0019】塗膜5は、図2に示すように多数の微細な
フレーク状の磁性体11が混在した透明又は半透明な液
状の塗料9を、成形品本体3の表面にスプレーガン4に
より霧化してミスト9aとして数回吹き付けて更に硬化
させることにより形成されている。なお、塗料9中の磁
性体11は、塗料9中に略均一にかつ、その姿勢は無作
為状態で混在している。
【0020】模様7は、図1(c)に示すように、塗膜
中の磁性体11が塗膜面13と平行になる数の割合が他
の部分より多く実質的に平行、すなわち磁性体11の立
角が略0°となる部分で構成されている。このため、透
明又は半透明な塗膜5に入射した光を多く反射するので
他の部分(模様7のC部分以外の部分で、例えばA部
分、B部分、D部分、E部分)より白色に見え、浮き上
がってみえる。
【0021】このような模様7を形成する場合には、図
1(b)に示すように成形品本体3の裏面側(下面側)
に磁石15を配置して、塗膜5に磁場を形成して磁性体
11の塗膜面に対する角度及び/又は位置を移動させ
る。ここで用いる磁石15は、図3に示すように板状の
磁石17から、N極とS極とを結ぶ線に対して交差する
方向に沿って模様であるアラビア数字の「1」の形状に
抜いて形成されている。この磁石15を図1(b)に示
すように、各磁極間を結ぶ線が塗膜面13と略平行とな
るように配置して、磁石15が形成する磁力線19が、
塗膜5の中を通過しかつ塗膜面13と略平行になる部分
を一か所にする。磁性体11は、磁力線19に沿って移
動して塗膜面13に実質的に平行になる。
【0022】なお、図1(b)、図1(c)中の5aは
磁性体を含まない透明な塗膜を示し、塗膜5を形成して
硬化させた後に更にその上に透明塗膜5aを形成するの
が好ましい。
【0023】また、成形品本体3上に液状の塗料9を塗
布する場合、液状の塗料9の塗布前又は成形品本体3の
表面への塗布後でかつ塗膜5中に混在した磁性体11が
移動可能な状態にあるときに、塗膜面13と非接触で、
磁場が磁性体11を移動さすのに十分な磁力が及ぶ位置
に磁力線の方向が塗膜面13と平行なる部分が模様と略
一致すると共に、塗膜面13に略平行な磁力線19が塗
膜5中を一か所で通過するように磁石15を配置して塗
膜5中に磁場を形成し、磁力線19の方向に沿って磁性
体11を移動させる。
【0024】このようにして形成された模様7は、図1
(C)に示すように、磁力線19が塗膜面13と略平行
なC領域では磁性体11が上述したように塗膜面13と
実質的に平行になり、しかも、塗膜5中で磁性体11が
塗膜面13と実質的に平行になる部分は一箇所である。
また、C領域の両側のB領域、D領域では、塗膜面に対
する磁性体の角度が徐々に変化するC−B間の境界域、
C−D間の境界域を介して磁性体11が塗膜面13に対
して垂直になる数の割合が他の部分よりも多く実質的に
垂直、すなわち立角が略90°となっており、塗膜面に
入射した光は成形品本体3の表面に吸収されて、他の部
分より黒色に見える。また、磁石15の磁場の力が弱い
か、及ばないA領域、E領域では、磁性体11は、塗膜
面13に対してランダムな角度を向く数の割合が他の部
分よりも多く、無作為状態で塗膜中に混在して、グレー
に見える。
【0025】なお、図1(a)に示すように、模様7の
白く見える部分の外周線21は磁石15の外周線15
a、15bより内側に位置して形成されるため、模様7
に対応した磁石15は、実際に塗膜5に形成された模様
7の外周線21よりより若干大きい。
【0026】本実施例によれば、前述したように磁石1
5を、磁力線19の方向が塗膜面と略平行状態で塗膜5
を通過する部分が塗膜5中で一箇所となるように成形品
本体3の裏面側に配置することにより、1本の線状部で
模様を形成することが出来る。この場合、模様の形状に
対応した形成された磁石の両磁極を結ぶ線が塗膜と略平
行になるように磁石を配置することで、一本の線状部で
模様を形成することが出来る。従って、所定の模様を形
成するための磁石の形状や配置を容易に設定することが
可能となる。
【0027】第2実施例 次に第2実施例について説明する。本実施例は、模様に
対応して形成された磁石を成形品本体3の表面側に配置
した例である。図4に示すように、成形品本体3の表面
側には、磁石保持部材25に支持された磁石27が、そ
のN極とS極とを結ぶ線が成形品本体3の塗膜面13と
略平行になるように配置されている。これによって、磁
石27が発生する磁力線29が、塗膜5中を塗膜面13
と略平行に通過する部分が一箇所となり、塗膜中の磁性
体11が塗膜面13と略平行な姿勢に移動する。したが
って、本実施例に場合にも、一本の線状部からなる模様
を形成することが出来る。この場合には第1の実施例と
ほぼ同様の模様が形成される。なお、この実施例では、
磁石27を塗膜面13側に配置するので、塗膜5と磁石
27との間の寸法を自由に設定でき、成形品3の厚さに
制限を受けない。また、成形品3の表面に磁石を配置す
るのが困難な障害などがある場合にも都合に良い方法で
ある。
【0028】第3実施例 上述した第1、第2実施例では、所定形状の模様として
数字の「1」を形成する場合について説明したが、数字
の「1」以外に、その形状が複雑な数字、記号、文字等
を現出させる方法について説明する。本実施例では、数
字、文字、記号等を複数のセグメントに分割し、分割し
た各セグメントを合わせたときに一つの数字、文字、記
号として完成するようにして、各セグメントに対応する
形状の磁石をそれぞれ形成する。そして、各セグメント
に対応した磁石を、N極とS極を結ぶ線が塗膜面13と
平行になるようにそれぞれ配置する。
【0029】以下、図5及び図6を用いて具体的に説明
する。図5には、模様としてローマ字の「E」に対応し
た磁石31を示す。この磁石31は、「E」の背の部分
に相当する棒状のセグメント磁石31aと、このセグメ
ント磁石31aに両端部に直角にそれぞれ当接する棒状
のセグメント磁石31b、31cと、セグメント磁石3
1b、31c間でセグメント磁石31aの中間部に当接
するセグメント磁石31dからなる。そして、各セグメ
ント磁石31a、31b、31c、31dの磁極の向き
は、図5に示すように、左右方向(水平方向)に沿う両
側壁を結ぶ線に沿っている。そして、隣接するセグメン
ト磁石31a、31b、31c、31dの対向する側壁
がそれぞれ異極同士となっている。
【0030】この磁石31を成形品本体3の裏面側ある
いは表面側に配置して、塗膜に磁場を作用すると、塗膜
を通過する磁力線の方向が塗膜面と略平行になる位置が
一箇所となり、1本の線状部からなる「E」の模様が形
成される。
【0031】また、環状の模様「○」を形成する場合に
は、図6に示すように、平板状の環状磁石33を用い
る。この環状磁石33は、内周側がS極で外周側がN極
になっている。このような環状磁石33を成形品本体の
裏面側あるいは表面側に配置して、塗膜に磁場を作用す
ると、塗膜を通過する磁力線の方向が塗膜面と略平行に
なる位置が一箇所となり、1本の線状部からなる「○」
の模様が形成される。
【0032】なお、上記各実施例では、磁場が予め形成
されている状態で、多数の微細なフレーク状の磁性体を
混在させた塗料を塗布したが、この工程は逆にしてもよ
い。即ち、塗料を塗布した後、未だ塗料が流動性を維持
し、塗膜中の磁性体が移動、向きを変換できる間に、成
形品本体3の表側又は裏側から磁場を形成し、模様を現
出させることも出来る。
【0033】また、本発明に使用する微細なフレーク状
磁性体は、薄板状であることが好ましく、その平面形状
には制限されない。また材質は、鉄、ニッケル、コバル
ト又はそれらの合金等の強磁性体であって、外からの磁
化作用によって、その方向に強く磁化される物質である
ことが好ましい。また、磁性体は前記した強磁性体等に
金色物質やアルミニウム色物質に被覆したもの、又は非
磁性体の塗料で着色したものであってもよい。その大き
さは、長手方向が10〜100μ、好ましくは15〜2
5μが好ましい。薄さは0.1〜1.0μが好ましい。
【0034】本発明に使用する塗料は常温で乾燥もしく
は反応硬化する樹脂が好ましいが、加熱硬化形、UV照
射硬化形であっても差しつかえない。例えばアルキド樹
脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、
ビニル樹脂等であってもよい。溶剤は有機溶剤又は水を
用いる。揮発性溶剤としては希釈性と揮発性とを備えた
もの、例えばシンナー等が好ましい。特に、メチルエチ
ルケトン等の低沸点の溶剤割合を大きくしてやれば速乾
性が向上する。
【0035】磁性体粉末とビヒクルの混合割合は、ビヒ
クル100重量部当たり1〜60重量部(好ましくは3
0〜40重量部)が好ましい。
【0036】噴霧塗装する塗装機は通常の噴霧塗装に用
いられるものでよく、特に制限されない。
【0037】又、塗料が熱硬化型のときは、塗膜中の磁
性体が移動しなくなった後に、温風や赤外線等により、
適宜加熱する必要がある。塗料がUV硬化型のときは、
同様に水銀ランプ等による紫外線照射が必要である。
【0038】なお、上記いずれの実施例においても、磁
性体を含む塗膜面の上にトップコートとして更に磁性体
を含まない透明又は半透明の塗膜を形成するのが好まし
い。また、前記トップコートに使用する塗料は、淡く着
色したものでもよい。
【0039】更に、磁石は、永久磁石に限らず、電磁石
を使用するのも好ましい態様の一つである。
【0040】また、塗布は、スプレーに限らず、デッピ
ング、フローコーティング等を含む。
【0041】なお、本実施例で使用した成形品本体は、
板厚2.0mmのABS樹脂製の平板で、表面色は黄色み
がかった象牙色である。
【0042】本実施例で使用した塗料は、アクリルウレ
タン系樹脂塗料(関西ペイント(株)製の商品名「ソフ
レックス5300N」)を主剤とし、これに硬化剤(関
西ペイント(株)製の商品名「ソフレックス5300N
硬化剤」)を、主剤:硬化剤=100:15の比で混合
したもので、塗料の色は無色透明に近い色である。
【0043】本実施例で使用した磁性体は、フレーク状
のNi微粉末(カナダのインコ社で販売している商品名
「Novamet Fine Water Grade, 又はNovamet Leafing Gr
ade」)で、長辺の長さが3〜30μ(平均17μ)で
ある。この磁性体の表面の色は銀白色で、金属光沢を有
している。
【0044】前記成形品本体への塗装時には、前記塗料
のビヒクル100重量部当り前記磁性体を35重量部と
なるように、前記塗料に前記磁性体を混合し、塗料の粘
度をフォードカップ#4で12.0〜12.5秒となる
ようにキシレン系シンナー(関西ペイント(株)製の商
品名「レタンPGシンナー」)で希釈し、塗膜の厚さは
模様を現出させかつ成形品の生地色が表面からみえない
ようにするには30〜40μ、生地色がみえてもよく模
様を現出させるだけの場合は20〜30μとなるように
スプレー塗装を行い、乾燥後更にその上から磁性体を混
入していない塗料(アクリルウレタン系樹脂塗料−関西
ペイント(株)製の商品名「ソフレックス5000トッ
プクリアー」(主剤)と「ソフレックス120硬化剤」
(硬化剤)を重量比10:1の割合で混合)をトップコ
ートとして膜厚20〜40μになるようにスプレー塗装
した。
【0045】本実施例で使用したシート状の永久ゴム磁
石は、1面がN極で他面がS極のもの(例えばニチレイ
マグネット(株)製の商品名「マグラバー14VS」)
を所定の形状に打ち抜き成形したもので、磁石の厚さは
2.0mm、残留磁束密度は2.342KG、保磁力は
2.2KOe、固有保磁力は2.7KOe,最大エネル
ギ積は1.39MGOeである。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る所定形
状の模様を有する成形品及びこの成形品の製造方法によ
れば、所定形状の模様を形成するための磁石の形状、磁
石の配置を容易に設定することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る所定形状の模様を有する成形品の
第1実施例を示し、(a)は模様が形成された成形品本
体を示す平面図、(b)は磁石が発生する磁力線と塗膜
との関係を示し、(a)のA−A線に沿って切断した拡
大断面図、(c)は塗膜中の磁性体の姿勢を示す説明
図、(d)は塗膜のグレーに見える部分を仮想の基準線
とした場合の白色側部分と黒色側部分との分布度合いを
示す図である。
【図2】第1実施例の成形品本体の表面に塗膜を形成す
る装置を示す側面図である。
【図3】第1実施例の磁石の形成方法を示す斜視図であ
る。
【図4】第2実施例における成形品本体の表面側に磁石
を配置した状態を示す側面図である。
【図5】第3実施例の複雑な模様を形成するための磁石
を示す斜視図である。
【図6】第3実施例の複雑な模様を形成するための磁石
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 成形品 3 成形品本体 5 塗膜 7 模様 9 液状の塗料 11 磁性体 13 塗膜面 15、27 磁石 19 磁力線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】第1実施例 図1(a)は、本発明に係る所定形状の模様を有する成
形品1を示す。図1(b)は図1(a)におけるA−A
線に沿う拡大断面図、図1(c)は模様部分における要
部拡大断面図、図1(d)は図1(c)に対応した位置
における視覚上の凹凸感分布図である。この成形品1
は、成形品本体3と、この成形品本体3の表面に形成さ
れた透明又は半透明な塗膜5と、塗膜によって形成さ
れた模様7(アラビア数字の「1」)とからなる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】このようにして形成された模様7は、図1
(C)に示すように、磁力線19が塗膜面13と略平行
なC領域では磁性体11が上述したように塗膜面13と
実質的に平行になり、しかも、塗膜5中で磁性体11が
塗膜面13と実質的に平行になる部分は一箇所である。
また、C領域の両側のB領域、D領域では、塗膜面13
に対する磁性体11の角度が徐々に変化するC−B間の
境界域、C−D間の境界域を介して磁性体11が塗膜面
13に対して垂直になる数の割合が他の部分よりも多く
実質的に垂直、すなわち立角が略90°となっており、
塗膜面13に入射した光は成形品本体3の表面に吸収さ
れて、他の部分より黒色に見える。また、磁石15の磁
場の力が弱いか、及ばないA領域、E領域では、磁性体
11は、塗膜面13に対してランダムな角度を向く数の
割合が他の部分よりも多く、無作為状態で塗膜中に混
在して、グレーに見える。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】本実施例によれば、前述したように磁石1
5を、磁力線19の方向が塗膜面13と略平行状態で塗
膜5を通過する部分が塗膜5中で一箇所となるように成
形品本体3の裏面側に配置することにより、1本の線状
部で模様を形成することが出来る。この場合、模様の形
状に対応した形成された磁石の両磁極を結ぶ線が塗膜と
略平行になるように磁石を配置することで、一本の線状
部で模様を形成することが出来る。従って、所定の模様
を形成するための磁石の形状や配置を容易に設定するこ
とが可能となる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】第2実施例 次に第2実施例について説明する。本実施例は、模様に
対応して形成された磁石を成形品本体3の表面側に配置
した例である。図4に示すように、成形品本休3の表面
側には、磁石保持部材25に支持された磁石27が、そ
のN極とS極とを結ぶ線が成形品本体3の塗膜面13と
略平行になるように配置されている。これによって、磁
石27が発生する磁力線29が、塗膜5中を塗膜面13
と略平行に通過する部分が一箇所となり、塗膜中の磁性
体11が塗膜面13と略平行な姿勢に移動する。したが
って、本実施例に場合にも、一本の線状部からなる模様
を形成することが出来る。この場合には第1の実施例と
ほぼ同様の模様が形成される。なお、この実施例では、
磁石27を塗膜面13側に配置するので、塗膜5と磁石
27との間の寸法を自由に設定でき、成形品本体3の厚
さに制限を受けない。また、成形品本体3の表面に磁石
を配置するのが困難な障害などがある場合にも都合に良
い方法である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】また、環状の模様「」を形成する場合に
は、図6に示すように、平板状の環状磁石33を用い
る。この環状磁石33は、内周側がS極で外周側がN極
になっている。このような環状磁石33を成形品本体の
裏面側あるいは表面側に配置して、塗膜に磁場を形成
ると、塗膜を通過する磁力線の方向が塗膜面と略平行に
なる位置が一箇所となり、1本の線状部からなる「」の
模様が形成される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】本実施例で使用したシート状の永久ゴム磁
石は、1面がN極で他面がS極のもの(例えばニチレイ
マグネット(株)製の商品名「マグラバー14VS」)
を所定の形状に打ち抜き成形したもので、磁石の厚さは
2.0mm、残留磁束密度は2.342KG、保磁力は
2.2KOe、固有保磁力は2.7KOe,最大エネル
ギ積は1.39MGOeである。以下、下記の条件、方
法により磁気塗装を行った塗膜断面の観察結果を図7乃
至図20に示す写真及び図面により説明する。 I.条件 (i) 被塗装材 ABS樹脂製平板(100×15
0×2.0mm) やや黄味がかったアイボリー色 (ii) 調整塗料 (1)ベースコート用 (a)主剤「ソフレックス5300N」及び「ソフレッ
クス5000N」の2種類をそれぞれ使用した。 ・・・関西ペイント(株)製、アクリルウレタン系樹脂
塗料 硬化剤「ソフレックス5300 硬化剤」(主剤「ソフ
レックス5000N」使用の場合は「ソフレックス12
0硬化剤」) ・・・関西ペイント(株)製、アクリルウレタン系樹脂
塗料 混合比(重量) 「ソフレックス5300N」:「ソフレックス5300
硬化剤」=100:15 「ソフレックス5000N」:「ソフレックス120硬
化剤」=100:10 溶剤「レタンPGシンナー」・・・関西ペイント(株)
製、キシレン系シンナーで主剤、硬化剤混合液を薄めて
粘度をフォードカップ#で12.0〜12.5秒とし
た。 (b)磁性体「NOVAMET FINE WATER
GRADE」・・・インコ社(カナダ)販売のフレー
ク状Ni微粉末粒度94%マイナス325メッシュのも
のを分級し平均粒径約20μ分級品、表面は銀白色の金
属光沢を呈する。 混合比(重量) ビヒクル:磁性体=100:35 (2)トップコート用 (a)主剤「ソフレックス5000トップクリアー」透
明色 ・・・関西ペイント(株)製、アクリルウレタン系樹脂
塗料 硬化剤「ソフレックス120硬化剤」 ・・・関西ペイント(株)製、アクリルウレタン系樹脂
塗料 混合比(重量) 主剤:硬化剤=100:10 (iii)磁石 「マグラバー14VS」 ・・・ニチレイマグネット(株)製、シート状ゴム磁石 (厚さ2.0mm、一面がN極、他面がS極)のものを
所定形状に打抜き使用。 残留磁束密度2342G、最大エネルギー積1.39M
GOe II.模様サンプル作製方法 上記シート状ゴム磁石を図7に示すような寸法のドーナ
ツ状に押し抜き、そのN極面を被塗装材の裏面に向くよ
うにして接着テープにて貼り付けた。次に被塗装材の表
面側より上記調整ベースコート用塗料(主剤は「ソフレ
ックス5300N」を使用)をスプレーガンにて固化後
の塗膜厚が20〜30μになるように塗布した。その
後、2〜3分間自然放置して、磁性体が塗膜中で移動し
ない状態にした後に、更に約30分間自然放置して溶剤
を揮発させた後、前記磁石を被塗装材より取り外してか
ら、乾燥装置にかけ、形成された塗膜を固化させた。そ
の後、更にトップコート用塗料を固化後の塗膜厚約40
μになるように塗布し、乾燥装置にかけて固化させサン
プルとした。尚、模様は、ベースコート用塗料の塗布時
より現出し形成されるのが被塗装材表面側より視認でき
た。次に主剤として「ソフレックス5000N」を使用
して上記と同様な塗装を行った場合も、ほぼ同様な結果
が得られた。なお、図7において、模様部分のa〜e部
の凹凸感と視認色の関係は である。 III.検鏡用サンプルの作製方法 検鏡用サンプルとしては、「ソフレックス5300N」
を主剤としたものを使用した。図7のV−V線、V′−
V′線で切断して得られる長方体状のサンプルSを図8
のようにV−V断面を上方に向けてシャーレにセットし
た後、V−V断面が埋まる程度まで溶融樹脂をシャーレ
内に注入して固化させた。サンプルSが固まった樹脂に
埋まっている状態でシャーレより脱型した後、V−V断
面部を顕微鏡観察をするためにサンドペーパーにて磨き
平滑な面を出した。 IV.顕微鏡撮影 顕微鏡 倍率約100倍、写真機付 ベースコート塗膜面のV−V断面をa、b、c、d、e
部に分けて観察及び写真撮影 V顕微鏡観察結果 図7〜図19、および図20参照
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る所定形状の模様を有する成形品の
第1実施例を示し、(a)は模様が形成された成形品本
体を示す平面図、(b)は磁石が発生する磁力線と塗膜
との関係を示し、(a)のA−A線に沿って切断した拡
大断面図、(c)は塗膜中の磁性体の姿勢を示す説明
図、(d)は塗膜のグレーに見える部分を仮想の基準線
とした場合の白色側部分と黒色側部分との分布度合いを
示す図である。
【図2】第1実施例の成形品本体の表面に塗膜を形成す
る装置を示す側面図である。
【図3】第1実施例の磁石の形成方法を示す斜視図であ
る。
【図4】第2実施例における成形品本体の表面側に磁石
を配置した状態を示す側面図である。
【図5】第3実施例の複雑な模様を形成するための磁石
を示す斜視図である。
【図6】第3実施例の複雑な模様を形成するための磁石
を示す斜視図である。
【図7】被塗装品の表面に磁気塗装によって形成された
塗膜に現出した模様と磁石の位置関係を示し、(a)は
正面図であり、(b)は(a)のW−W線に沿って切断
した断面図である。
【図8】顕微鏡により観察するためのサンプルSを示
し、(a)はサンプルをシャーレ内に収容した状態を示
す斜視図であり、(b)は顕微鏡で観察する位置を示し
た斜視図である。
【図9】磁気塗装による塗膜中のフレークが塗膜面に対
しランダムな立角を示し、(a)は顕微鏡写真であり、
(b)は顕微鏡写真を模写にした説明図である。
【図10】磁気塗装による塗膜中のフレークが塗膜面に
対しやや左上りの立角を示し、(a)は顕微鏡写真であ
り、(b)は顕微鏡写真を模写にした説明図である。
【図11】磁気塗装による塗膜中のフレークが塗膜面に
対し左上りの立角が大きくなる状態を示し、(a)は顕
微鏡写真であり、(b)は顕微鏡写真を模写した説明図
である。
【図12】磁気塗装により塗膜中のフレークがほぼ塗膜
面に平行な状態を示し、(a)は顕微鏡写真であり、
(b)は顕微鏡写真を模写した説明図である。
【図13】磁気塗装による塗膜中のフレークが塗膜面に
平行な状態を示し、(a)は顕微鏡写真であり、(b)
は顕微鏡写真を模写した説明図である。
【図14】磁気塗装による塗膜中のフレークが塗膜面に
対し右端から左端につれて次第に右上りに立角しだして
いる状態を示し、(a)は顕微鏡写真であり、(b)は
顕微鏡写真を模写した説明図である。
【図15】磁気塗装による塗膜中のフレークが塗膜面に
対し大きい立角で右上りになっている状態を示し(a)
は顕微鏡写真であり、(b)は顕微鏡写真を模写した説
明図である。
【図16】磁気塗装による塗膜中のフレークが塗膜面に
対し右端から左端につれて右上り→左上り立角への状態
を示し、(a)は顕微鏡写真であり、(b)は顕微鏡写
真を模写した説明図である。
【図17】磁気塗装により塗膜中のフレークが塗膜面に
対し右端から左端につれて左上り立角が次第に小さくな
り、次第に塗膜面に平行になっていく状態を示し、
(a)は顕微鏡写真であり、(b)は顕微鏡写真を模写
した説明図である。
【図18】磁気塗装による塗膜中のフレークが塗膜面に
ほぼ平行になっている状態を示し、(a)は顕微鏡写真
であり、(b)は顕微鏡写真を模写した説明図である。
【図19】磁気塗装による塗膜中のフレークが塗膜面に
対し右上り立角になっている状態を示し、(a)は顕微
鏡写真を示し、(b)は顕微鏡写真を模写した説明図で
ある。
【図20】各観察部位別の顕微鏡観察結果を示す表図で
ある。
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】追加
【補正内容】
【図5】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】追加
【補正内容】
【図7】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】追加
【補正内容】
【図8】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】追加
【補正内容】
【図9】
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】追加
【補正内容】
【図10】
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】追加
【補正内容】
【図11】
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】追加
【補正内容】
【図12】
【手続補正16】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】追加
【補正内容】
【図13】
【手続補正17】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】追加
【補正内容】
【図14】
【手続補正18】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】追加
【補正内容】
【図15】
【手続補正19】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】追加
【補正内容】
【図16】
【手続補正20】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】追加
【補正内容】
【図17】
【手続補正21】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図18
【補正方法】追加
【補正内容】
【図18】
【手続補正22】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】追加
【補正内容】
【図19】
【手続補正23】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図20
【補正方法】追加
【補正内容】
【図20】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗膜による所定形状の模様を有する成形
    品であって、所定の形状に成形された成形品本体と、前
    記本体の表面に多数の微細なフレーク状の磁性体が混在
    した透明又は半透明な合成樹脂の塗膜が形成されていて
    成形品本体の表面の模様部分における塗膜中の磁性体は
    塗膜面に対して実質的に規則的な角度を保って位置して
    おり成形品の表面の他の部分における塗膜中の磁性体は
    塗膜面に対して実質的にランダムな角度を保って位置し
    ており、前記模様部分における磁性体は、磁力線の方向
    が一個所の塗膜面と略平行になるような磁場を形成する
    ように配置されたある一つの磁石の磁力線に沿って位置
    されていることを特徴とする所定形状の模様を有する成
    形品。
  2. 【請求項2】 成形品本体の表面に、多数の微細なフレ
    ーク状の磁性体が混在した透明又は半透明な液状の塗料
    を塗布して塗膜を形成し、この塗膜中に磁場を形成し
    て、前記磁性体を移動させた後に、磁性体が移動した状
    態を保持して前記塗膜を固化させる所定の模様が形成さ
    れた成形品の製造方法であって、前記塗料の塗布前又は
    成形品本体の表面への塗布後でかつ前記塗膜中に混在し
    た前記磁性体が移動可能な状態にあるときに、前記塗膜
    面と非接触で、磁場が前記磁性体を移動さすのに十分な
    磁力が及ぶ位置に、磁力線の方向が前記塗膜面と平行に
    なる部分が模様と略一致すると共に、塗膜面に略平行な
    磁力線が塗膜中を一箇所で通過するようにある一つの磁
    石を配置して前記塗膜中に磁場を形成し、前記磁力線の
    方向に沿って前記磁性体の塗膜面に対する角度及び/又
    は位置を移動させることを特徴とする所定形状の模様を
    有する成形品の製造方法。
  3. 【請求項3】 複数のセグメント磁石で所定形状の模様
    に対応した前記磁石を形成したことを特徴とする請求項
    2に記載の成形品の製造方法。
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