JP3187932B2 - 所定形状の輪郭線を有する模様が形成された成形品の製造方法 - Google Patents

所定形状の輪郭線を有する模様が形成された成形品の製造方法

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JP3187932B2 JP12066792A JP12066792A JP3187932B2 JP 3187932 B2 JP3187932 B2 JP 3187932B2 JP 12066792 A JP12066792 A JP 12066792A JP 12066792 A JP12066792 A JP 12066792A JP 3187932 B2 JP3187932 B2 JP 3187932B2
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剛 柏木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定形状の輪郭線を有
する模様塗膜により形成された成形品の製造方法に関
し、ホイールカバー、フィニッシャー、プラスチック容
器等の成形品本体に所定の模様を有する塗膜を形成する
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の成形品に模様を付与する方法と
してマスク塗装が広く用いられている。このマスク塗装
は、成形品を所定の形状に成形した後に、所定の形状の
模様部分あるいは、模様以外の部分をマスクで覆い、模
様部分あるいは模様以外の部分吹き付け塗装等により
塗膜を形成している。
【0003】ところが、このマスク塗装で形成した模様
は立体感に乏しく、また立体模様として優れたものを作
成することは困難である。
【0004】また、立体感のある模様を与えるために成
形品本体に凹凸形状を形成することが通常行われている
が、成形品を例えば合成樹脂等の射出成形により成形す
る場合、凹凸部分に対応する射出成形型の部分を合成樹
脂が通過することにより成形品本体の表面にフローマー
クやウエルドラインが発生し易く、このウェルドライン
が発生した部分で機械的強度が低下し、フローマーク部
分では外観を損なうという欠点がある。
【0005】そこで、特開昭63−175670号公報
に、磁場を利用して塗膜に模様を形成するいわゆる磁気
塗装方法が提案されている。これは、微細粉末状の磁性
体を含有した液状の塗料を、プラスチック等の非磁性体
からなる被塗物(成形品)の表面に塗布して塗膜を形成
し、塗膜が未だ液状で含有している磁性体が塗膜中で移
動できる状態で磁場を作用させることにより、模様を形
成する。
【0006】この磁気塗装方法では、磁場を作用させる
ことにより、微細粉末状の磁性体の塗膜面に対する配向
を変化させると共に、該磁性体を磁力線の方向に従って
移動又は集中させることによって塗膜内部に模様を現出
させるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の公報
に記載された磁気塗装方法では、磁性体の偏位を部分的
に正確に規則性を保つことが困難であるため、おおよそ
の形状の模様を塗膜に形成する場合には問題ないが、所
定の模様(この場合、所定の大きさの図柄を有する模
様、模様を形成する輪郭線の太さや輪郭線と他の部分と
のコントラスト等)を形成したい場合、模様に対応した
磁石を形成するのが非常に難しいという問題がある。こ
のため、所定の模様に対応した磁石を形成する場合は試
行錯誤により形成している。
【0008】そこで、本発明は、模様の輪郭線の位置と
磁石との関係に着目し、所定の模様を得るために磁石の
形状をどのように設定すれば良いのかという点を明らか
にして、所定の模様を形成するための磁石の形状を容易
に設定することが可能な所定形状の輪郭線を有する模様
が形成された成形品の製造方法を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1に記載の発明は、塗料の塗布前又は成形品本体
の表面への塗布後でかつ前記塗膜中に混在した磁性体が
移動可能な状態にあるときに、塗膜面と非接触で、磁場
が磁性体を移動さすに充分な磁力が及ぶ位置に磁力線の
方向が塗膜面と平行になる部分が模様の輪郭線の略中央
部と略一致するように下記式にて周縁形状が形成された
磁石を配置して塗膜中に磁場を形成し、磁力線の方向に
沿って磁性体を移動させることを特徴としている。 SOUT=LOUT −α SIN =LIN−α ここで、SOUTは磁石の中心から外周縁までの寸法、S
INは磁石の中心から内周縁までの寸法、LOUTは模様の
外側輪郭線中央部の模様中心からの寸法、LINは模様の
内側輪郭線中央部の模様中心からの寸法、αは被塗装品
(成形品)の厚さに応じて得られる寸法である。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【作用】請求項1の発明の製造方法により、成形品に所
定の模様を有する塗膜を形成するには、所定の形状に成
形された成形品本体の表面に、多数の微細なフレーク状
の磁性体が混在した透明又は半透明な液状の塗料を塗布
して塗膜を形成する。
【0014】この場合、成形品本体への塗料の塗布前又
は成形品本体の表面へ塗料を塗布した後で、塗料中に混
在した磁性体が移動可能な状態にあるときに、塗膜面と
非接触で、磁場が前記磁性体を移動さすのに充分な磁力
が及ぶ位置、好ましくは近傍に磁力線の方向が塗膜面と
平行になる部分が模様の輪郭線のほぼ中央部と略一致す
るように前記式にて周縁形状が形成された磁石を配置し
て塗膜中に磁場を形成し、磁力線の方向に沿って磁性体
を移動させて、模様を形成する。
【0015】そして、磁性体が移動した状態を保持して
塗膜を固化させる。
【0016】
【0017】
【0018】なお、本明細書中、「透明又は半透明な」
液状塗料とあるのは、これは「光を透過し得る色の塗膜
を形成する」液状塗料のことであり、例えば白色、黄色
等の淡い色で光線を幾分かでも透過させるものであれば
よく、これらは「透明又は半透明」の中に含まれる。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係る所定形状の輪郭線を有す
る模様が形成された成形品の製造方法及びこの製造方法
により製造された成形品第1の実施例について説明す
る。図1は所定の模様であるナット模様を示した成形品
であるホイールカバーの正面図である。また、図2は図
1のIII-III 線に沿って切断した断面図である。
【0020】図1及び図2に示すように、成形品として
のホイールカバー1は、ホイールカバー本体3と、この
ホイールカバー本体3の表面に形成された模様を有する
塗膜5とからなる。ホイールカバー本体3は、非磁性材
料であるプラスチック材料から略円板状で、かつ全体が
所定の半径の球体の外表面の一部をなすように形成され
て、外表面は実質上平坦な面となっている。また、この
ホイールカバー本体3の裏面側には、車両のロードホイ
ールに取り付けるための8個の取付部7が突設されてい
る。さらに、これらの取付部7の半径方向内側で、各取
付部7間には、8個の通気孔9が表裏を貫通して形成さ
れている。
【0021】なお、上述の平坦な面とは、半径が無限大
の球体の外表面に限らず実際には半径100mm程度以上
の曲面が連続していれば良い。すなわち通気孔9のよう
に縁部分のように曲面の半径が大きく変化してその形状
として明らかに凹凸状に見える部分を除いてホイールカ
バー本体3の表面は平坦面とする。
【0022】本実施例のホイールカバー本体3の表面に
形成された塗膜5には、図1に示すように4個の六角形
ナットの形状の輪郭を有するナット模様(所定の模様)
11、11、11、11が現出されてある。このナット
模様11の輪郭線は、各々外側が正六角形で内側が円形
である。
【0023】次に、ホイールカバー本体3の表面に模様
を現出する塗膜を形成するための塗膜形成装置13につ
いて図3を用いて説明する。
【0024】図3に示すように、床状に立設される脚部
15a、15aに上面部16が一体に支持された基台1
5上に、ホイールカバー本体3の裏面側を支持するため
の木材や石こう等からなる固定部材17が固定されてい
る。この固定部材17の略中央部分には、貫通孔19が
形成され、この貫通孔19内には、上面部16に固定さ
れた筒状のガイド部材21が嵌合されている。このガイ
ド部材21の内側は下部に向けて次第に縮径される斜面
を有したすりばち状に形成され、挟持装置23の先端部
が挿入・配置されている。
【0025】挟持装置23の先端部外周は下方に向けて
次第に縮径される傾斜面が形成され、内部には、上方に
向けて開口した把持孔部24が形成されている。この把
持孔部24の下端は弾性孔20が形成されて、先端部が
弾性を有している。そして、把持孔部24の内側には凹
凸面が形成されており、ホイールカバー本体3の射出成
形時における金型内への樹脂注入部分いわゆるスプルー
26が挿入される。また、挟持装置23の下端部は、脚
部15a、15a間に掛け渡された支持板28上に固定
されたエアーシリンダー30のロッドの先端部に連結さ
れている。
【0026】従って、エアーシリンダー30のロッドが
本体内に引き込むと、挟持装置23が下方に移動し、挟
持装置23の外周の斜面がガイド部材21の内側斜面に
摺動して下方に移動する。この場合、ガイド部材21の
内側斜面に摺動することにより、挟持装置23の先端部
が内側に撓んで把持孔部24が縮径されてホイールカバ
ー本体3の裏面側のスプルー26を固く挟持すると共
に、スプルー26を下方に引くことで、固定部材17の
上にホイールカバー本体3の裏面側を密着させるように
なっている。
【0027】また、固定部材17の上面すなわち、ホイ
ールカバー本体3の裏面と向き合う位置には、固定部材
17の一部に磁石27を装着するための4か所の凹部状
の磁石装着部29、29、29、29が設けられてい
る。これらの磁石装着部29、29、29、29は、4
個の磁石27の上面から、ホイールカバー本体3の表面
までの距離がそれぞれ同一の距離を保って形成されてい
る。
【0028】ナット形状の磁石27は、ホイールカバー
本体3の中心を基準にして同一半径上かつ円周方向等間
隔関係を満たすように、中心Pを中心にして対称の位置
に配置されている。
【0029】次に、所定の模様(ナット形状の模様)1
1を有する塗膜5がホイールカバー本体3の表面側に形
成された車両用のホイールカバーの製造方法について説
明する。
【0030】先ず、ホイールカバー本体3を射出成形に
よって所定の形状に成形する。このときホイールカバー
本体3の表面はグレー色を呈している。次に、ナット模
様11に対応した形状の4個の磁石27が上面に埋設さ
れた固定部材17上に所定の形状のホイールカバー本体
3を載置する。この時、ホイールカバー本体3のスプル
ー26部分を把持孔部24に挿入した後に、エアーシリ
ンダー30を駆動して、ロッドを本体内に引き込ませ、
ガイド部材21の傾斜面に挟持装置23の外周を摺動さ
せてスプルー26を下方に引く。これにより、ホイール
カバー本体3の裏面側が固定部材17の上面に密着状態
で固定される。また、この状態では、ホイールカバー本
体3の表面部分に、磁石27による磁場が形成される。
この場合、ホイールカバー本体3の表面部分で、磁力線
の方向がホイールカバー本体3の表面近傍すなわち、非
接触の距離を保って、かつ磁場が磁性体を移動さすのに
充分な磁力が及ぶ位置でホイールカバー本体3の表面に
形成される塗膜の表面とほぼ平行になる位置が、ナッ
ト模様11の輪郭線のほぼ中央部と略一致するように磁
石27の周縁形状が形成されている。
【0031】そして、多数の微細なフレーク状の磁性体
35(この実施例の場合には、表面が銀白色を呈するNi
の微粉末)と溶剤とを共に、ほぼ均一に混在させた透明
な液状塗料33を例えばスプレーガン31によりホイー
ルカバー本体3の表面に均一に塗布する。そして、ホイ
ールカバー本体3の表面に到達した塗料中の磁性体35
は、磁場の影響を受けて、磁力線の方向に沿って姿勢が
変化するとともに幾分かは磁石の方向に移動する。
【0032】これを図4(a)から図4(d)にもとづ
いて説明する。図4(a)はホイールカバー本体3のナ
ット模様11を正面から見たときの模様の形状と磁石の
形状との関係を示す。同図において磁石27は外周線2
7aが正六角形で中央に丸い抜穴27cが形成され、こ
の抜穴27cによって形成された内周縁27bを有する
ナット形状の磁石である。模様11の輪郭線は二つ現出
しており、外周縁側の輪郭線49aと内周縁側の輪郭線
49bはそれぞれ、所定の幅を有しており、それぞれの
輪郭線の中央部分49が実線で示されている。そしてこ
の模様11は輪郭線49a、49bの部分が他の部分よ
り白く見え、中央部分49が輪郭線の中で最も白く見え
る部分である。
【0033】図4(b)はグレー色に見える部分を仮想
の基準線とし、基準線より上の部分は他の部分より白く
見え、他の部分より浮き上って見える部分と、基準線よ
り下の部分は黒く見え、他の部分よりも後退して見える
部分の分布度合いを図4(a)のIV-IV 線に対応させて
示した図である。
【0034】図4(c)は各部分における塗膜中の磁性
体の代表的な配向を図4(a)のIV-IV 線に対応させて
描いたものである。
【0035】図4(d)は図4(a)におけるIV−I
V線に沿う断面図でホイールカバー本体3と塗膜5及び
磁石27の形状と磁力線39、磁性体35の関係を示し
たものである。同図において、磁石27が形成する磁場
中の磁力線39は塗膜中の各部分において特定の方向を
向いており、その方向に沿って磁性体35が塗膜面37
に対して特定の方向を向いている。
【0036】上記の説明、及び図4(a)ないし図4
(d)から明らかなように、輪郭線49a、49bの部
分では塗膜5中の磁性体35の大部分が塗膜の面37に
対して立角0°すなわち、塗膜面37に略平行となる部
分となり、正面から入射した光の反射量が他の部分より
も多いので他の部分よりも白く見え、ナット模様を形成
する。
【0037】なお、白く見える輪郭線49a、49bの
中でも最も白く見える部分が中央部分49であり、実線
で示してある。
【0038】ここで、ナット模様11の輪郭線を形成す
るために、磁石27が発生する各磁力線39の向きが塗
膜面37と平行になる位置の測定結果について説明す
る。図5には、磁石27の磁力線39の向きが塗膜面3
7と平行になる部分P1 、P2、P3 ・・PN の位置が
示されている。この図において、磁石27の上面をY
軸、磁石27の側面をX軸とすると、図6に示すよう
に、 0.5≦Y≦7 の範囲でY=5Xの関係が得られる。
尚、Y軸方向の距離が7m/m 以上の場合には輪郭線が不
明瞭であった。
【0039】この結果によれば、被塗装品の厚み(Y軸
方向の距離)が1mmの場合、輪郭線による模様が形成
される位置の中央部分(X軸方向の距離)は、磁石27
の側面(周縁)から約1/5mmだけ離れた位置に形成
される。すなわち、磁石27の周縁形状を設定する場
合、磁力線39の方向が塗膜面37に略平行となる位置
から1/5mmだけ離れた位置に磁石の周縁が位置する
寸法となるように磁石27の周縁形状を形成して、成形
品の所定位置に配置することにより、所定の輪郭線を有
する模様を所定の位置に形成することが出来る。
【0040】このように、所定の模様(この場合はナッ
ト模様11)を形成する場合、塗膜5に形成する模様の
輪郭線の位置により、上記実験結果を用いて、模様の輪
郭線に対応する磁石27の周縁形状を塗膜5面に平行方
向で後退させた形状に形成すれば、所定の模様を得るた
めの磁石の形状を容易に設定することが出来る。また、
膜面37に平行方向で後退させた磁石27の対応周縁
形状は、所定の模様が複雑な輪郭線を描く場合には、輪
郭線の模様の形状を略相似縮小すれば良い。
【0041】次に、厚みT1 の被塗装品43と、厚みT
2 の被塗装品45に模様を形成する場合の磁石47の大
きさについて説明する。なお、図7において、α1 、α
2 は被塗装品43、45に形成した模様の輪郭線の中央
部分と磁石47の周縁との差を示す。磁石47は、円板
状で中央部分に貫通穴が形成されているものを例にとっ
て説明する。そして、被塗装品43、45にそれぞれ使
用する磁石47の中心から外周までの寸法をSOUT1、S
OUT2とし、中心から内周までの寸法をSIN1 、SIN2
する。また、模様の外側に位置する輪郭線の中央部分の
模様中心からの必要寸法をLOUT とし、模様の内側に位
置する輪郭線の中央部分の模様中心からの必要寸法LIN
とする。
【0042】この図から明らかなように、使用する磁石
47の大きさと定められた輪郭の中央部分の大きさとの
関係は、以下の式で表される。
【0043】SOUT1=LOUT −α1 SOUT2=LOUT −α2 SIN1 =LIN+α1 SIN2 =LIN+α2 ここでα1 、α2 は被塗装品の厚さT1 、T2 によって
異なる値であり、前記の計算式及び/又は図6にもとず
いて求めればよい。
【0044】上式から、塗膜面の近傍に磁力線の方向が
塗膜面と平行になる部分が模様の輪郭線の中央部分と略
一致するように周縁形状が形成され、かつ磁石の対応周
縁形状を塗膜面に平行方向で後退させた形状に磁石47
を形成すれば、所定の形状(大きさ)の輪郭の模様を形
成することが出来る。
【0045】さらに、模様を形成する被塗装品の厚さが
厚くなると、同じ場所に輪郭線を形成する場合には、磁
力線の向きが塗膜面と略平行になる位置を同じ位置にす
るために、磁石47の周縁形状を薄いものの場合より小
さくする。
【0046】なお、上記実施例では、成形品本体の裏面
側に磁石を配置して、磁場を成形品本体に形成した例を
示したが、成形品本体の裏面側の形状が複雑な形状で磁
石を密着状態で配置することが出来ない場合には、図8
に示すように、成形品本体の表面側(塗膜面側)に磁石
を配置しても良い。この場合には、磁石と成形品本体の
表面との距離dが成形品の厚みと仮定して、この厚みを
考慮して、所定の模様の輪郭線を形成する位置に磁力線
の向きが塗膜面と略平行になる部分を位置させるように
隙間距離dを設定すれば良く、塗膜と磁石の間の寸法は
被塗装品の厚さによる制限をうけず自由に選択できる。
【0047】なお、第1実施例では、磁場が予め形成さ
れている状態で、多数の微細なフレーク状の磁性体を混
在させた塗料を塗布したが、この工程は逆にしてもよ
い。即ち、塗料を塗布した後、未だ塗料が流動性を維持
し、塗膜中の磁性体が移動、向きを変換できる間に、ホ
イールカバー1の表側又は裏側から磁場を形成し、模様
を現出させることも出来る。
【0048】本発明に使用する微細なフレーク状磁性体
は、薄板状であることが好ましく、その平面形状には制
限されない。また材質は、鉄、ニッケル、コバルト又は
それらの合金等の強磁性体であって、外からの磁化作用
によって、その方向に強く磁化される物質であることが
好ましい。しかし、ビスマス、アンチモン、銅、亜鉛等
の反磁性体であってもよい。また、磁性体は前記した強
磁性体等に金色物質やアルミニウム色物質に被覆したも
の、又は非磁性体の塗料で着色したものであってもよ
い。その大きさは、長手方向が1〜50μ、好ましくは
20〜50μが好ましい。薄さは5〜20μが好まし
い。
【0049】本発明に使用する塗料は常温で乾燥もしく
は反応硬化する樹脂が好ましいが、加熱硬化形、UV照
射硬化形であっても差しつかえない。例えばアルキド樹
脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、
ビニル樹脂等であってもよい。溶剤は有機溶剤又は水を
用いる。揮発性溶剤としては希釈性と揮発性とを備えた
もの、例えばシンナー等が好ましい。特に、メチルエチ
ルケトン等の低沸点の溶剤割合を大きくしてやれば速乾
性が向上する。
【0050】磁性体粉末とビヒクルの混合割合は、ビヒ
クル100重量当たり10〜20重量%が好ましい。
【0051】噴霧塗装する塗装機は通常の噴霧塗装に用
いられるものでよく、特に制限されない。
【0052】又、塗料が熱硬化型のときは、塗膜中の磁
性体が移動しなくなった後に、温風や赤外線等により、
適宜加熱する必要がある。塗料がUV硬化型のときは、
同様に水銀ランプ等による紫外線照射が必要である。
【0053】なお、上記いずれの実施例においても、磁
性体を含む塗膜面の上にトップコートとして更に磁性体
を含まない透明又は半透明の塗膜を形成するのが好まし
い。
【0054】また、塗布は、スプレーに限らず、デッピ
ング、フローコーティング等を含む。以下、下記の条
件、方法により磁気塗装を行った塗膜断面の観察結果を
図9乃至図22に示す写真及び図面により説明する。 I.条件 (i) 被塗装材 ABS樹脂製平板(100×150×2.0 mm)やや黄味がかったアイボリー色 (ii) 調整塗料 (1)ベースコート用 (a)主剤「ソフレックス5300N」及び「ソフレックス5000N」 の2種類をそれぞれ使用した。 ・・・関西ペイント(株)製、アクリルウレタン系樹脂塗料 硬化剤「ソフレックス5300 硬化剤」(主剤「ソフレックス50 00N」使用の場合は「ソフレックス120硬化剤」) ・・・関西ペイント(株)製、アクリルウレタン系樹脂塗料 混合比(重量) 「ソフレックス5300N」:「ソフレックス5300硬化剤」=100:15 「ソフレックス5000N」:「ソフレックス120硬化剤」=100:10 溶剤「レタンPGシンナー」・・・関西ペイント(株)製、キシレン 系シンナーで主剤、硬化剤混合液を薄めて粘度をフォードカッ プ#で12.0〜12.5秒とした。 (b)磁性体「NOVAMET FINE WATER GRADE」・ ・・インコ社(カナダ)販売のフレーク状Ni微粉末 粒度94%マイナス325メッシュのものを分級し平均粒 径約20μ分級品、表面は銀白色の金属光沢を呈する。 混合比(重量) ビヒクル:磁性体=100:35 (2)トップコート用 (a)主剤「ソフレックス5000トップクリアー」透明色 ・・・関西ペイント(株)製、アクリルウレタン系樹脂塗料 硬化剤「ソフレックス120硬化剤」 ・・・関西ペイント(株)製、アクリルウレタン系樹脂塗料 混合比(重量) 主剤:硬化剤=100:10 (iii)磁石 「マグラバー14VS」 ・・・ニチレイマグネット(株)製、シート状ゴム磁石 (厚さ2.0mm、一面がN極、他面がS極)のものを 所定形状に打抜き使用。 残留磁束密度2342G、最大エネルギー積1.39MGOe II.模様サンプル作製方法 上記シート状ゴム磁石を図9に示すような寸法のドーナ
ツ状に押し抜き、そのN極面を被塗装材の裏面に向くよ
うにして接着テープにて貼り付けた。次に被塗装材の表
面側より上記調整ベースコート用塗料(主剤は「ソフレ
ックス5300N」を使用)をスプレーガンにて固化後
の塗膜厚が20〜30μになるように塗布した。その
後、2〜3分間自然放置して、磁性体が塗膜中で移動し
ない状態にした後に、更に約30分間自然放置して溶剤
を揮発させた後、前記磁石を被塗装材より取り外してか
ら、乾燥装置にかけ、形成された塗膜を固化させた。そ
の後、更にトップコート用塗料を固化後の塗膜厚約40
μになるように塗布し、乾燥装置にかけて固化させサン
プルとした。尚、模様は、ベースコート用塗料の塗布時
より現出し形成されるのが被塗装材表面側より視認でき
た。次に主剤として「ソフレックス5000N」を使用
して上記と同様な塗装を行った場合も、ほぼ同様な結果
が得られた。なお、図9において、模様部分のa〜e部
の凹凸感と視認色の関係は である。 III.検鏡用サンプルの作製方法 検鏡用サンプルとしては、「ソフレックス5300N」
を主剤としたものを使用した。図9のB−B線、B′−
B′線で切断して得られる長方体状のサンプルSを図1
0のようにB−B断面を上方に向けてシャーレにセット
した後、B−B断面が埋まる程度まで溶融樹脂をシャー
レ内に注入して固化させた。サンプルSが固まった樹脂
に埋まっている状態でシャーレより脱型した後、B−B
断面部を顕微鏡観察をするためにサンドペーパーにて磨
き平滑な面を出した。 IV.顕微鏡撮影 顕微鏡 倍率約100倍、写真機付 ベースコート塗膜面のB−B断面をa、b、c、d、e
部に分けて観察及び写真撮影 V顕微鏡観察結果 図9〜図21、および図22参照
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る所定形
状の輪郭線を有する模様が形成された成形品の製造方法
によれば、所定の模様を形成するための磁石の形状を容
易に設定することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ホイールカバーを示す平面図である。
【図2】ホイールカバーを示し、図1のIII−III
線に沿って切断した断面図である。
【図3】所定の模様を有する塗膜が形成されたホイール
カバーを製造するための装置を示す断面図である。
【図4】本発明に係る所定の模様を有する塗膜が形成さ
れた成形品の製造方法により形成されるナット模様を示
し、(a)はナット模様の平面図であり、(b)はホイ
ールカバー本体に形成した塗膜のグレー色に見える部分
を仮想の基準線とした場合の白色側部分と黒色側部分と
を示す分布度合いを示す図であり、(c)は(b)に分
布度合いを磁性体の姿勢で示した図であり、(d)は磁
石の磁力線と塗膜の関係を示す図4(a)のIV−IV
断面図である。
【図5】磁石の磁力線の向きが塗膜面に平行なる部分を
示す説明図である。
【図6】磁力線の向きが塗膜面に平行なる部分の磁石か
らの距離を測定した結果を示す線図である。
【図7】成形品本体の厚みが変化したときにも所定の模
様を形成するための磁石を示す説明図である。
【図8】磁石を成形品本体の表面側に配置した例を示
す。
【図9】被塗装品の表面に磁気塗装によって形成された
塗膜に現出した模様と磁石の位置関係を示し、(a)は
正面図であり、(b)は(a)のA−A線に沿って切断
した断面図である。
【図10】顕微鏡により観察するためのサンプルSを示
し、(a)はサンプルをシャーレ内に収容した状態を示
す斜視図であり、(b)は顕微鏡で観察する位置を示し
た斜視図である。
【図11】磁気塗装による塗膜中のフレークが塗膜面に
対しランダムな立角を示し、(a)は顕微鏡写真であ
り、(b)は顕微鏡写真を模写にした説明図である。
【図12】磁気塗装による塗膜中のフレークが塗膜面に
対しやや左上りの立角を示し、(a)は顕微鏡写真であ
り、(b)は顕微鏡写真を模写にした説明図である。
【図13】磁気塗装による塗膜中のフレークが塗膜面に
対し左上りの立角が大きくなる状態を示し、(a)は顕
微鏡写真であり、(b)は顕微鏡写真を模写した説明図
である。
【図14】磁気塗装により塗膜中のフレークがほぼ塗膜
面に平行な状態を示し、(a)は顕微鏡写真であり、
(b)は顕微鏡写真を模写した説明図である。
【図15】磁気塗装による塗膜中のフレークが塗膜面に
平行な状態を示し、(a)は顕微鏡写真であり、(b)
は顕微鏡写真を模写した説明図である。
【図16】磁気塗装による塗膜中のフレークが塗膜面に
対し右端から左端につれて次第に右上りに立角しだして
いる状態を示し、(a)は顕微鏡写真であり、(b)は
顕微鏡写真を模写した説明図である。
【図17】磁気塗装による塗膜中のフレークが塗膜面に
対し大きい立角で右上りになっている状態を示し(a)
は顕微鏡写真であり、(b)は顕微鏡写真を模写した説
明図である。
【図18】磁気塗装による塗膜中のフレークが塗膜面に
対し右端から左端につれて右上り→左上り立角への状態
を示し、(a)は顕微鏡写真であり、(b)は顕微鏡写
真を模写した説明図である。
【図19】磁気塗装により塗膜中のフレークが塗膜面に
対し右端から左端につれて左上り立角が次第に小さくな
り、次第に塗膜面に平行になっていく状態を示し、
(a)は顕微鏡写真であり、(b)は顕微鏡写真を模写
した説明図である。
【図20】磁気塗装による塗膜中のフレークが塗膜面に
ほぼ平行になっている状態を示し、(a)は顕微鏡写真
であり、(b)は顕微鏡写真を模写した説明図である。
【図21】磁気塗装による塗膜中のフレークが塗膜面に
対し右上り立角になっている状態を示し、(a)は顕微
鏡写真を示し、(b)は顕微鏡写真を模写した説明図で
ある。
【図22】各観察部位別の顕微鏡観察結果を示す表図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05D 1/00 - 7/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の形状に成形されたホイールカバ−
    などの成形品本体の表面に、多数の微細なフレーク状の
    磁性体が混在した透明又は半透明な液状の塗料を塗布し
    て塗膜を形成し、この塗膜に磁場を付与して、前記磁性
    体を移動させて所定形状の外側及び内側の輪郭線を有す
    るナット模様などの模様を形成した後に、磁性体が移動
    した状態を保持して前記塗膜を固化させて前記模様を形
    成するようにした成形品の製造方法であって、前記塗料
    の塗布前又は成形品本体の表面への塗布後でかつ前記塗
    膜中に混在した前記磁性体が移動可能な状態にあるとき
    に、前記塗膜面と非接触で、磁場が前記磁性体を移動さ
    すに充分な磁力が及ぶ位置に磁力線の方向が前記塗膜面
    と平行になる部分が前記模様の輪郭線の中央部と略一致
    するように下記式によって周縁形状が形成された磁石を
    配置して前記塗膜中に磁場を形成し、前記磁力線の方向
    に沿って前記磁性体を移動させることを特徴とする所定
    形状の輪郭線を有する模様が形成された成形品の製造方
    法。 SOUT=LOUT −α SIN =LIN−α ここで、SOUTは磁石の中心から外周縁までの寸法、S
    INは磁石の中心から内周縁までの寸法、LOUTは模様の
    外側輪郭線中央部の模様中心からの寸法、LINは模様の
    内側輪郭線中央部の模様中心からの寸法、αは被塗装品
    (成形品)の厚さに応じて得られる寸法である。
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