JPH0330876A - 塗装面への模様形状の形成方法 - Google Patents

塗装面への模様形状の形成方法

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JPH0330876A
JPH0330876A JP1164807A JP16480789A JPH0330876A JP H0330876 A JPH0330876 A JP H0330876A JP 1164807 A JP1164807 A JP 1164807A JP 16480789 A JP16480789 A JP 16480789A JP H0330876 A JPH0330876 A JP H0330876A
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magnetic powder
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small
pattern
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Takahiko Hamada
孝彦 浜田
Goro Nagao
五郎 長尾
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は塗装面への模様形状の形成方法に関し、詳し
くは、塗装面に周囲と異なる色調で各種文字や図形等の
模様形状を形成する方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、塗装面の一部に、各種文字や図形等からなる模様
形状を形成するには、■塗装面全体を地色で塗装した後
、模様形状以外の部分をマスキングした状態で模様形状
部分を地色と別の塗料で塗り分けて塗装する方法、■塗
装面全体を地色で塗装した後、模様形状に切り抜いた着
色シートを貼り付けたり、着色テープを模様形状にした
がって貼り込んでいく方法、あるいは、■被塗装物にプ
レス等の機械加工で凹凸や♀■かな溝等を形成した後、
その表面全体を単色で塗装すると、被塗装物の凹凸によ
り光線の反射具合等が変わって塗装面に陰影を生じ、こ
の陰影を模様形状とする方法等が採用されている。
しかし、■の方法は、地色部分の塗装と模様形状部分の
塗装の2度の塗装工程を繰り返す必要があり、模様形状
にしたがってマスキングしておく工程も必要であり、作
業の手間がかかりコストも高くつく欠点がある。また、
地色部分の上に模様形状部分を塗装すると、模様形状部
分の外縁に塗膜厚みに相当する段差がついて見苦しいと
いう欠点もある。■の方法は、着色シートやテープの厚
みに相当する段差がつくとともに、着色シートやテープ
と塗装面との一体性が不充分であり、経時変化によって
剥がれてしまう可能性がある。また、着色シート等を塗
装面にぴったり密着させて貼着するのが技術的に難しく
、作業能率も低い。■の方法では、光の照射角度や明る
さによって陰影の出方が変わり、複雑な模様形状を明確
に形成することは不可能である。また、被塗装物に凹凸
加工を施しておく手間がかかり加工コストも高くつく。
上記のような従来技術の欠点を解消する方法として、磁
性体顔料を含む塗料と磁石を利用する方法が考えられ、
特開昭63−175670号公報に開示されている。
この方法は、粉末状磁性材料を含有させた液状塗膜を形
成した後、この塗膜が流動状態にあるうちに、目的とす
る模様形状に形成された磁石を被塗物に近接もしくは固
着させると、磁性材料が磁石の形状にしたがって移動し
たり配向を変えることによって、周囲の部分と色調が違
う模様形状が表れ、そのままの状態で塗膜を乾燥硬化さ
せれば、磁性材料は固定されて塗装面に模様形状が形成
されるというものである。この方法によれば、1種類の
塗料による塗装面に、周囲と色調の異なる模様形状が現
出することになり、模様部分と周囲の部分との間には段
差が全く生じない等の利点を有しているとされている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、上記した磁石を利用する先行技術の方法では
、模様形状の輪郭が極めて不明瞭なものしか形成できず
、文字や図形等の模様形状を明確に形成することができ
ないという問題がある。
第6図は、先行技術の方法によって形成された塗装面の
状態を示しており、塗装面Cに、rTJ字図形からなる
模様形状を形成しようとしたものであるが、周囲と異な
る色調部分Aは、明確な「T」字画形に形成されていな
い。
これは、第7図に示すように、例えば、棒状の磁石Mを
、目的とするrTJ字図形を構成するように配置すると
、各磁石Mの一端がN極、他端がS極になる。このよう
に配置された磁石Mを流動状態の塗膜に近づけると、棒
磁石Mの両端の磁力の強い個所では磁性材料が集まった
り配向されたりするが、棒磁石Mの中間部分では、両端
の磁力が打ち消し合って磁性材料の集合や配向が起きな
いのである。そのために、棒磁石Mの磁極端のみに異色
調部分Aが形成されて、その中間部分には異色調部分A
が形成されず、模様形状が不明瞭になり、目的とする模
様形状が明確に形成できないのである。上記説明では、
2本の棒磁石Mを組み合わせてrTJ字図形を構成して
いたが、「′r」字画形全体をひとつの磁石で構成して
も、同じように、磁石の磁極端のみに異色調部分Aが形
成されることは容易に推J、すできる。
しかも、上記のように、模様形状に対応する形状の磁石
を使用するのでは、少し形状が複雑になると磁石の加工
が実質的に不可能になり、また、棒磁石を模様形状にし
たがって組み合わせる方法でも、複雑な模様形状や細か
な模様形状に配置することは困難である。
そこで、この発明は、上記のように、磁性材料に対する
磁石の磁化作用によって模様形状を形成するという方法
を改良して、目的とする模様形状が明確に形成できると
ともに、任意の模様形状を簡単に形成することのできる
方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記問題を解決するこの発明にかかる塗装面への模様形
状の形成方法は、磁性体粉末を含む塗料を塗装して塗料
を硬化させる過程で、少なくとも、磁性体粉末が流動可
能な状態から固定されるまでの間、多数の小磁化区の集
合によって所定の模様形状が形成された磁化体を、塗装
面に近接させておくようにしている。
磁性体粉末としては、ステンレス粉、鉄粉、Fe、O,
コーティングマイカ粉等、磁化作用によって移動したり
配向を変えたりすることができるとともに、塗料に含有
させることができる粉末材料であればよい。上記した材
料のうち、Fe3 Q4コーティングマイカ粉は、塗料
の顔料として知られているものであり、このように、通
常の塗料等に顔料として配合されている粉末材料のうち
、上記磁化作用を受は易いものを利用することができる
塗料としては、液状すなわち流動状態で塗装された後、
焼付や乾燥等の適当な手段で硬化させて塗膜を形成する
ものであれば、通常の各種塗料が使用できる。塗料には
、上記磁性体粉末の他に、顔料や展色剤、硬化剤、溶剤
その他の通常の成分が含有されている。塗料に対する磁
性体粉末の含有量は、磁化作用を受けたときに明確な模
様形状が現出できる程度であればよく、具体的には、塗
料の0.1%以上の磁性体粉末を含有させておくのが好
ましい。
塗料は、塗装後に焼付けによって硬化させる焼付型塗料
のほか、常乾型の塗料も使用できる。また前記磁性体粉
を含有する塗料を1層塗るだけで仕上がる1コート仕上
げ塗料や、磁性体粉末を含有するベース塗料を塗装した
後、ベース塗料を硬化させずに表面にクリヤー塗料を塗
装し、その後ベース塗料およびクリヤー塗料を硬化させ
る、いわゆる2コート/1ベーク型の塗料等が自由に使
用できる。少なくとも、磁性体粉末含有塗料層が、外観
的に表れる状態で塗膜が形成されれば、任意の塗膜構造
で実施できる。例えば、磁性体粉末含有塗料の下地に、
通常の各種下塗りまたは中塗り用塗料を塗装しておけば
、磁性体粉末の移動や配向によって、下部の塗料層の着
色が部分的に見えたり隠れたりして、模様形状を良好に
浮き上がらせることができる。また、磁性体粉末含有塗
料の上に、磁性体粉末含有塗料を隠蔽してしまわない程
度の上塗り塗料を塗装して、磁性体粉末含有塗料層を保
護することもできる。
塗装を施される被塗装物としては、合成樹脂、ゴム、セ
ラミック、あるいは、アルミニウム等の非磁性金属その
他の非磁性材料からなるものが好ましい。これは、被塗
装物に対して、塗装面の裏側に適宜模様形状の磁化体を
貼着して、磁性体粉末含有塗料に磁化作用を与える場合
、被塗装物自体が磁化作用を受は易い、いわゆる磁性材
料であると、塗装面全体が一様に磁化されてしまって、
磁化体の模様形状部分のみに磁化作用を与えることがで
きなくなるためである。但し、磁化体の塗装面に対する
磁化作用は、磁化区の磁力の強さや被塗装物の厚みによ
って違ってくるので、被塗装物の材料として、ある程度
の磁性材料であっても、その厚みが薄い場合には利用す
ることができる。また、磁化体を塗装面の表面側に近接
させて配置する場合には、被塗装物の磁性による影響は
少ない。
被塗装物に対し、裏面側に磁化体を貼着して磁性体粉末
含有塗料層に近接させておく場合には、被塗装物の厚み
が薄い程、磁化体による磁化作用が良好に行われる。し
たがって、この方法は、被塗装物の厚みに対応して、磁
化体の磁力の強さを設定しておくことが望ましい。
磁化体は、被塗装物の表面側で、磁性体粉末含有塗料層
の表面に接触しない程度に近接させて保持しておくよう
にすれば、被塗装物の材質や厚みによる影響は出ない。
但し、この場合には、磁化体の保持手段が必要であると
ともに、塗装面の焼付けや加熱乾燥による硬化工程を阻
害しないようにしておく必要がある。
磁化体は、多数の小磁化区の集合体、すなわち前記磁性
体粉末に対して磁化作用を行うことのできる一定形状の
小さな磁石部分が多数並設されたものである。多数の小
磁化区は、同一形状の小磁化区を一定の規則的なパター
ンで配置するものが、着磁工程等の製造作業が容易であ
るが、小磁化区の配置や大きさが不規則なものであって
も実施可能である。
磁化体の具体例として、各種の事務用品等に利用されて
いるゴム状磁石シートがある。このゴム状磁石シートは
、ゴムやプラスチック等からなる成形材料にフェライト
等の磁性体粉末を練り込んでシート状に押出成形する際
に、シートの表面に近接して、押し出し方向と直交する
方向に多数の着磁ヨークを並べて配置しておいてシート
を着磁させたものであり、ゴム状磁石シートには、シー
トの押し出し方向に沿う細い直線状の小磁化区が多数並
んだ状態に形成されている。
磁化体としては、上記のようにゴムやプラスチツク等の
成形材料に磁性体粉末を練り込んだもののほか、プラス
チック等からなる基材の表面に磁性体粉末を含有する塗
料を塗布したり、磁性体粉末をそのまま接着させたもの
など、多数の小磁化区を分離した状態で着磁させること
のできるものであれば、任意の構造で実施できる。磁化
体は、シート状のものが取り扱い易く、特に柔軟性のあ
るものが、被塗装物に貼着したりする際に被塗装物の形
状に沿わせ易いが、被塗装物の塗装面に近接させて保持
することができれば、塗装面に沿った凹凸を有する剛体
状のものであってもよい。
磁化体に形成する小磁化区の形状は、前記した直線的に
連続する綿状のものが、着磁が能率的に行えて便利であ
るが、例えば、前記ゴム状磁石シートを押出成形する際
に、シートの押出方向と直交する方向に並べた多数の着
磁ヨークを左右に揺動させれば、波形縞状の小磁化区が
形成できる。
また、着磁ヨークに磁力を与える電磁石への通電を断続
的に行ったり、着磁ヨークの磁極を切り換えれば、断続
的な磁化区を形成することもできる、小磁化区の形状や
大きさ、あるいは小磁化区同士の間隔や配置構造は、最
終的に塗装面に形成される模様形状にそのまま現出され
るので、目的とする仕上がり状態が得られるように、小
磁化区の形状構造を設定する。
多数の小磁化区を備えた磁化体は、目的とする模様形状
に対応する外形に形成された後、前記磁性体粉末含有塗
料の塗装面に近接して保持される。具体的には、磁化体
を被塗装物の塗装面の裏側に貼着固定した後、前記塗料
による塗装を行ってもよいし、被塗装物に前記塗料を塗
装した後、磁化体を塗装面の表面に接触しない程度に近
接させて保持するようにしてもよい。何れにしても、塗
料の磁性体粉末が流動状態にある間に、磁化体を塗装面
に近接させておく。磁化体を被塗装物に貼着固定する場
合は、適当な粘着テープや接着剤等を利用して貼着して
もよいし、磁化体の表面に予め粘着剤層を塗布形成して
おくこともできる。
磁化体を塗装面に近接させた状態のまま、焼付や常乾等
で塗料を硬化させる。この塗料の硬化過程では、塗料の
磁性体粉末が流動性を失って固定されるまでは磁化体が
動かないように保持しておく必要がある。
塗料の磁性体粉末が目的の模様形状を構成した状態で固
定され、硬化塗膜が形成された後は、被塗装物から磁化
体を離しても、被塗装物には模様形状が形成されたまま
になる。この被塗装物は、そのまま製品として使用する
こともできるし、塗装面にさらに適当な仕上げ処理を施
したりすることもできる。
この発明にかかる模様形状の形成方法は、各種の文字や
図形のように、塗装面の一部のみに周囲と異なる模様形
状を形成する場合のほか、塗装面全体に一定の繰り返し
パターンを有する模様形状を形成する場合にも通用でき
る。
〔作  用〕
多数の小磁化区の集合によって所定の模様形状が形成さ
れた磁化体を、磁性体粉末が流動状態にある塗装面に近
接させると、磁性体粉末は、磁化体の多数の小磁化回毎
に移動して集まったり配向を変えられたりすることにな
る。この状態のままで、塗料を硬化させれば、磁性体粉
末も固定されてしまい、塗装面に形成される模様形状は
、個々の小磁化区の形状に対応する小さな模様パターン
の異色調部分が集まって、全体の模様形状を構成するこ
とになる。
すなわち、個々の小磁化区については、従来の方法と同
様に、磁極付近の磁化作用の強い個所に磁性体粉末が偏
在した模様パターンになる可能性がある。しかし、この
ような小磁化区による小さな模様パターンが多数集まっ
て全体の模様形状を形成すれば、模様形状全体において
は、多数の小さな模様パターンが均等に配置されること
になり、模様形状全体の形状もしくは輪郭は明確に現出
されることになる。
〔実 施 例〕
ついで、この発明を、実施例を示す図面を参照しながら
、以下に詳しく説明する。
まず、第4図は、シート状の磁化体10における小磁化
区11の配置構造を示しており、ゴムや合成樹脂等から
なるシート状磁化体10に、直線状の小磁化区11が、
一定間隔をあけて多数並設されている。小磁化区11は
、N極およびS極が交互に配置されている。図では説明
を簡単にするために、各小磁化区11が明確な境界線で
分離された状態で表しているが、実際には、各小磁化区
11の中心から周辺へと磁力が弱くなって、小磁化区1
1同士の中間部分12ではほとんど磁力が無くなること
になるので、必ずしも明確な境界線があるわけではない
。このような構造の磁化体10は、−aにゴム状磁石シ
ートとして、事務用品等で利用されているものと同様の
ものである。各小磁化区11の形成ピッチは、例えば、
約3鶴程度で実施されるが、形成する模様形状や外観上
の効果等を考慮して、適当に変更することが可能である
第2図は、上記したシート状磁化体10を模様形状に配
置した状態を示している。まず、シート状磁化体10を
、各小磁化区11の並設方向と直交する方向で、細い短
冊状に切り取って、テープ状の磁化体10を形成する。
このテープ状の磁化体10を用い、Ajl!板等の被塗
装物20に対し、塗装面の裏側面に所定の模様形状が構
成されるように磁化体10を貼着固定する。図では、模
様形状としてrTJ字図形を形成しており、rTJ字の
各字画線が、小磁化区11が多数集合してなるテープ状
の磁化体10で描かれている。
第3図は、被塗装物20の断面構造を示しており、被塗
装面の裏側に磁化体10が粘着テープ30で貼着固定さ
れている。磁化体10は、端部等の一部のみを粘着テー
プ30等で被塗装物20に固定しておけば充分であるが
、磁化体10と被塗装物20の貼着面全体に粘着剤や接
着剤を介在させておけば、より密着させて確実に固定し
ておくことができる。
磁化体10が裏面に固定された被塗装物20に、通常の
手段で塗装を施す。第3図に示した実施例では、被塗装
物200表面に適当な前処理を施した後、中塗り塗料を
塗装し焼付けて中塗り塗料層40を形成している。その
上に、磁性体粉末含有塗料層50を塗装し、この磁性体
粉末含有塗料層50を硬化させる前に、表面にクリヤー
塗料層60を塗装している。その後、磁性体粉末含有塗
料層50およびクリヤー塗料層60を同時に焼付けて硬
化させる。
磁性体粉末含有塗料層50の塗装から焼付硬化の過程に
おいて、磁性体粉末は、磁化体10の各小磁化区11に
よる磁化作用で、各小磁化区11部分に集まるように移
動させられたり配向を揃わされる。そして、塗料層50
が焼付硬化させられれば、磁性体粉末はそのまま固定さ
れる。
その結果、第1図に示すように、被塗装面には、各小磁
化区11に対応する個所のみが周囲の塗料層50部分と
色調の異なる異色調部分51となって現出する。そして
、短い線状の異色調部分51が断続的に並んで字画線が
構成され、全体が明確なrTJ字形を表す模様形状Bが
形成される。
このとき、磁性体粉末含有塗料層50の下に中塗り塗料
層40が形成されていると、磁性体粉末の移動や配向に
よって、下方の中塗り塗料層40が透けて見える個所と
隠蔽される個所とが出来て色調の対比が明確になり、模
様形状Bがより明瞭に現出し、外観性も向上する。
このようにして、塗料層50の一部に異色調部分51に
よる模様形状Bが形成された後は、通常の塗装工程と同
様の仕上げ処理や後処理等を行うこともできる。
第5図は、模様形状の異なる実施例として、「N」学園
形を形成した場合である。この実施例では、直線状の小
磁化区11に沿って切り取った短冊状の磁化体10を用
いており、rNJN口字の各字画線が、長手方向に沿う
長い線状の異色調部分51が並んだ状態で、模様形状B
を構成している。
さらに、具体的な実施例について詳しく説明する。
一実施例1− 第3図に示すような塗膜の構造で実施した。被塗装物2
0としては、200X300鰭で厚み0゜5Nのアルミ
板を用いた。被塗装物20の表面にアロジン1200 
(日本ペイント特製)を塗布して前処理を行った。中塗
り塗料層40として、オルガP−2グレー(日本ペイン
ト特製)を塗装し140℃で20分間焼付けた。乾燥後
の膜厚は35μであった。
つぎに、第2図に示すように、被塗装物20の裏面側に
、rTJ字形の磁化体10を配置して粘着テープ30で
貼着固定した。磁化体lOは、第4図に示すような構造
で着磁されたゴム状磁石シートを切り取って使用した。
ゴム状磁石シートにおいて隣接する線状の磁化図11同
士の間隔は約3ml程度であった。
中塗り塗料層40の上に、下記条件で磁性体粉末含有塗
料1’1i50を塗装した。
(al  磁性体粉末含有塗料の配合 アルマテックスNT−448−0163,3部〔三井東
圧化学■製、アクリル樹脂〕 スーパーベッカミンG−821−6032,7部〔大日
本インキ化学工業@製、メラミン樹脂〕イリオジン10
3MB           2.0部〔メルク社製、
マイカ顔料〕 このうち、イリオジン103MBは、マイカにFe*0
4がコーティングされたものであり、磁性体粉末となっ
ている。
(b)  塗装条件 塗料の粘度 :13秒(#4フォードカップ、20°C
) 塗料の吐出量: 300cc/min 膜厚 :10〜20μ 塗装ステージ:第1工程−フラッシュオフ1分→第2工
程 上記のような条件で、磁性体粉末含有塗料層50を塗装
した後、クリヤー塗料層60として、スーパーラック0
−28Mクリヤー〔日本ペイントG1@tJ〕をウェッ
トオンウェットで塗装し、前記磁性体粉末含有塗料層5
0とクリヤー塗料層60を同時に、140℃で20分間
焼付けた。形成されたクリヤー塗料N60の膜厚は35
μであった。
このようにして形成された塗装面をみると、第1図に示
しているように、目的とするrTJ字図形が、小さなパ
ターン状の異色調部分51の集合として明確な輪郭を有
する模様形状Bとして現出していた。模様形状Bにおけ
る個々の異色調部分51の間隔は約2.45 m程度で
あった。
上記実施例と比較するために、磁化体10の代わりに、
第7図に示すように、棒磁石MをrTJ字形に配置した
もので、同様の塗装工程を行ったところ、第6図に示す
ように、形成された模様形状は、異色調部分Aが棒磁石
Mの磁極部分のみに集中して形成されてしまい、明確な
rTJ字図形を現出させることができなかった。
〔発明の効果〕
以上に述べた、この発明にかかる塗装面への模様形状の
形成方法は、磁性体粉末含有塗料が塗装された塗装面に
、所定の模様形状に対応する磁化体を近接させて、磁性
体粉末を移動もしくは配向させることによって塗装面に
模様形状を現出させる塗装方法において、磁化体として
、多数の磁化区の集合によって所定の模様形状が形成さ
れた磁化体を使用しているので、塗装面に現出する模様
形状は、多数の磁化区に対応する小さな異色調部分の集
合によって全体の模様形状が明確に形成されることにな
る。
したがって、模様形状を塗り分けたり、模様形状の着色
テープを貼ったりしていた、従来における模様形状の形
成方法に比べ、模様形状と周囲の部分との間に段差が生
じず平滑な仕上げ面が得られる。模様形状と周囲の部分
とは完全に一体化されているので、着色テープのように
端部がら剥がれる心配は全くない。
また、塗り分は塗装や着色テープの貼付のように技術や
熟練を全く必要とせず、同じ磁性体を使用すれば常に同
じ模様形状が出来上がるので、模様形状の精度や品質も
極めて安定しており、大量の塗装品を製造したり、自動
塗装ラインに組み込むことも容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明にかかる実施例の塗装仕上がりを示す
表面図、第2図は磁化体の配置状態を示す裏面図、第3
図は模式的断面図、第4図は磁化体の磁化図の構造を示
す平面図、第5図は別の実施例の塗装仕上がりを示す表
面図、第6図は従来例の塗装仕上がりを示す表面図、第
7図は磁石の配置状態を示す平面図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 磁性体粉末を含む塗料を塗装して塗料を硬化させる
    過程で、少なくとも、磁性体粉末が流動可能な状態から
    固定されるまでの間、多数の小磁化区の集合によって所
    定の模様形状が構成された磁化体を塗装面に近接させて
    おく塗装面への模様形状の形成方法。
JP1164807A 1989-06-27 1989-06-27 塗装面への模様形状の形成方法 Pending JPH0330876A (ja)

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