JP2839180B2 - アンテナ装置およびその製造方法 - Google Patents

アンテナ装置およびその製造方法

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繁臣 大竹
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、GPS(グローバル
・ポジショニング・システム)を利用したナビゲーショ
ン装置のアンテナ装置に関し、特に、自動車や船舶など
の金属部分にマグネットで磁気吸着して取り付けて屋外
で使用するタイプのアンテナ装置およびその製造方法の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】よく知られているように、GPSの電波
を受信する車載用等のアンテナ装置は、プラスチック製
の偏平な防水型のケースにアンテナ素子が内蔵されてお
り、側部からアンテナケーブルが引き出されている。そ
して、このアンテナ装置はマグネットの磁気吸着力を利
用して鋼板製の自動車ボディ(トランクリッドなど)の
外表面に取り付けられている。自動車や船舶の外表面に
取り付けて使用するアンテナ装置の場合、その使用環境
から当然に、充分な防水性が要求される。そのため従来
のケース構造は、ガスケットなどを使用した充分な防水
性をもった内ケースにアンテナ素子を収納し、これ全体
を外装ケースが被覆した2重構造になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ケースを2重にした防
水構造では、ケース構造が複雑になり、組立工程も複雑
になってコスト高になるとともに、装置の外径寸法も大
きくなりがちである。また2重ケースの防水構造では、
組立後に内ケースの防水性(気密性)を試験することが
きわめて面倒なので、一般には個々の製品すべてについ
ての気密試験を行ってはいない。さらに従来の2重ケー
スの防水構造では、外装ケースには高い防水性はないの
で、アンテナ装置全体が水に浸かるような厳しい条件下
では外装ケース内に水が侵入し、その水が長期間にわた
って内部に留り、マグネット吸着器やネジなどの金属部
分の腐食の原因になるという問題があった。
【0004】この発明は前述した従来の問題点に鑑みな
されたもので、その目的は、個々の製品の気密性試験を
簡単に実施できる構造を採ることで、簡素な防水構造で
充分信頼性の高い防水性をもったアンテナ装置を量産で
きるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明では、アンテナ
素子がプラスチック製の偏平な防水型のケースに収納さ
れ、ケース側部からアンテナケーブルが引き出されたア
ンテナ装置であって、前記ケースの底面凹部の中央部に
はケース内外を連通する小穴が形成されており、皿状の
ヨークと偏平なリング型マグネットを組み合わせたマグ
ネット吸着器が気密性のあるシート材の両面に粘着剤を
塗布した両面粘着シートにより前記ケースの底面凹部に
接着固定されるとともに、この両面粘着シートにより前
記小穴が気密に塞がれ、前記マグネット吸着器の吸着面
および前記ケース底面凹部の周辺部分に厚手で弾力性の
ある保護シートが粘着剤により貼り付けられているとと
もに、この保護シートで前記ケースの底面凹部が前記マ
グネット吸着器を内蔵した状態で気密に塞がれている構
造とした。
【0006】そして、このアンテナ装置を製造するにあ
たり、前記アンテナ素子を前記ケースに収納し、前記底
面凹部に前記両面粘着シートおよび前記マグネット吸着
器を接着する前の段階で、前記ケースの底面に形成され
ている前記小穴に真空吸引用のパッドをあてがい、この
パッドに連通した真空吸引試験装置によって前記ケース
内の空気を吸引して前記ケースの気密性の試験を行い、
この試験結果が良好であったものについて前記両面粘着
シート、前記マグネット吸着器、前記保護シートを装着
することとした。
【0007】
【作用】前記アンテナ素子を前記ケースに収納し、前記
底面凹部に前記両面粘着シートおよび前記マグネット吸
着器を接着する前の段階では、前記ケースの底面に形成
されている前記小穴だけがケース内外を連通する経路で
ある。この小穴を通して真空吸引装置でケースの気密性
を試験すれば、ケースの防水構造部分の不良を簡単に見
つけることができる。試験結果が良好であったものにつ
いて、マグネット吸着器の取り付け用の前記両面粘着シ
ートで前記小穴を塞ぎ、さらに自動車ボディなどの取り
付け対象物を傷つけないための前記保護シートでケース
の底面凹部を塞ぐ。このように他の目的の部材である両
面粘着シートと保護シートで前記小穴を2重に塞ぐの
で、特別の気密手段を講じなくてもケースの防水性を高
めることができる。
【0008】
【実施例】図1と図2にこの発明の一実施例による車載
用アンテナ装置の構成を示している。図1に詳細に示す
ように、アンテナ素子1がプラスチック製の偏平なケー
ス2に密封され、ケース側部からアンテナケーブル3が
引き出されている。ケース2は上ケース2aと下ケース
2bからなり、両者の組み合わせ面には防水性および気
密性をもたせるためにガスケット4が挟み込まれ、両者
は複数のネジ10で締結されている。また、アンテナケ
ーブル3の根元部分に熱収縮チューブ3a装着して被覆
しており、この熱収縮チューブ3aの部分を上下のケー
ス2aと2bで挟み込んで絞め付け、ケーブル3の引き
出し部分の防水性および気密性を得ている。
【0009】下ケース2bの底面には円形の凹部2cが
形成されており、その底面凹部2cの中央にケース内外
を連通する小穴2dが形成されている。マグネット吸着
器5は下ケース2bの底面凹部2cにはめ込む状態で取
り付けられている。マグネット吸着器5は、図2に詳細
を示すように、中央凸部のある皿状のヨーク5aと偏平
なリング型マグネット5bを組み合わせたものである。
リング型のマグネット5bは両面粘着シート6によりヨ
ーク5aにはめ込むように接合され、ヨーク5aが両面
粘着シート7によりケース底面の凹部2cにはめ込むよ
うに接合されている。この両面粘着シート7は、完全独
立気泡性アクリルフォーム材のシートの両面のアクリル
系の強力な粘着剤を塗布したものである。この両面粘着
シート7を介してマグネット吸着器5をケース底面の凹
部2cに貼り付けると、底面中央に形成されている小穴
2dが気密に強力に塞がれる。
【0010】マグネット吸着器5の下面と下ケース2b
の下面(底面凹部2cの周辺)はほぼ面一になってお
り、ここが車体接合面である。この車体接合面に厚手で
弾力性のあるエポキシ含浸ポリエステルクロスシート
(例えば日東電工株式会社製のNO.351)又はシリ
コンラバーシートからなる保護シート8を強力な粘着剤
により貼り付けている。この保護シート8も気密性があ
るシート材であり、このシート8でケースの底面凹部2
cがマグネット吸着器5を内蔵した状態で気密に塞がれ
ている。つまり前記の小穴2dは両面粘着シート7と保
護シート8とで2重に気密シールされている。
【0011】以上の構成のアンテナ装置を製造プロセス
においては、アンテナ素子1をケース2に収納し、底面
凹部2cに両面粘着シート7および前記マグネット吸着
器5を接着する前の段階で、図3に示すように、ケース
2の底面に形成されている前記小穴2dに真空吸引用の
パッド11をあてがい、このパッド11に連通した真空
吸引試験装置12によってケース2内の空気を吸引して
ケース2の気密性の試験を行う。この試験結果が良好で
あったものについて両面粘着シート7、マグネット吸着
器5、保護シート8を前述のように装着する。
【0012】
【発明の効果】この発明によれば、アンテナ素子をケー
スに収納し、ケース底面凹部に両面粘着シートおよびマ
グネット吸着器を接着する前の段階では、ケースの底面
に形成されている小穴だけがケース内外を連通する経路
である。この小穴を通して真空吸引装置でケースの気密
性を試験すれば、ケースの防水構造部分の不良を簡単に
見つけることができる。試験結果が良好であったものに
ついて、マグネット吸着器の取り付け用の両面粘着シー
トで小穴を塞ぎ、さらに自動車ボディなどの取り付け対
象物を傷つけないための保護シートでケースの底面凹部
を塞ぐ。このように他の目的の部材である両面粘着シー
トと保護シートで前記小穴を2重に塞ぐので、特別の気
密手段を講じなくてもケースの防水性を高めることがで
きる。このように個々の製品の気密性試験を簡単に実施
できる構造なので、簡素な防水構造で充分信頼性の高い
防水性をもったアンテナ装置を量産できる。
【0013】なお、ケース底面が厚手で弾力性のある保
護シートで被覆されているので、プラスチックケース内
にマグネットを収納した従来タイプのアンテナ装置より
自動車等のボディ表面に対する当たりは格段にやわらか
であり、ボディの塗装面を傷つけるおそれはほとんどな
くなる。また、従来のマグネット内蔵タイプの場合のプ
ラスチックケースの底面板の厚にに比べて前記の保護シ
ートは格段に薄く、したがってマグネット吸着器と車体
表面等とのギャップは充分に小さく保たれる。そのため
強力な磁気吸着力が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による車載用アンテナ装置
の断面図である。
【図2】同上実施例装置におけるマグネット吸着器の分
解斜視図である。
【図3】同上アンテナ装置の組立ラインにおいて気密試
験を行っている状態を示す図である。
【符号の説明】
1 アンテナ素子 2 ケース 2a 上ケース 2b 下ケース 2c 凹部 2d 小穴 3 アンテナケーブル 3a 熱収縮性チュ
ーブ 4 ガスケット 5 マグネット吸着
器 5a 皿状ヨーク 5b リング型マグ
ネット 6、7 両面粘着シート 8 エポキシ含浸ポリエステルクロスシート又はシリコ
ンラバーシートからなる保護シート 9 自動車ボディ 11 真空吸引用パッド 12 真空吸引試験装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−167345(JP,A) 特開 平5−121931(JP,A) 特開 平5−145317(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01Q 1/00 - 25/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナ素子1がプラスチック製の偏平
    な防水型のケース2に収納され、ケース側部からアンテ
    ナケーブル3が引き出されたアンテナ装置であって、前
    記ケース2の底面凹部2cの中央部にはケース内外を連
    通する小穴2dが形成されており、皿状のヨーク5aと
    偏平なリング型マグネット5bを組み合わせたマグネッ
    ト吸着器5が気密性のあるシート材の両面に粘着剤を塗
    布した両面粘着シート7により前記ケース2の底面凹部
    2cに接着固定されるとともに、この両面粘着シート7
    により前記小穴2dが気密に塞がれ、前記マグネット吸
    着器5の吸着面および前記ケース底面凹部2cの周辺部
    分に厚手で弾力性のある保護シート8が粘着剤により貼
    り付けられているとともに、この保護シート8で前記ケ
    ース2の底面凹部2cが前記マグネット吸着器5を内蔵
    した状態で気密に塞がれていることを特徴とするアンテ
    ナ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のアンテナ装置を製造するにあ
    たり、前記アンテナ素子1を前記ケース2に収納し、前
    記底面凹部2cに前記両面粘着シート7および前記マグ
    ネット吸着器5を接着する前の段階で、前記ケース2の
    底面に形成されている前記小穴2dに真空吸引用のパッ
    ド11をあてがい、このパッド11に連通した真空吸引
    試験装置12によって前記ケース2内の空気を吸引して
    前記ケース2の気密性の試験を行い、この試験結果が良
    好であったものについて前記両面粘着シート7、前記マ
    グネット吸着器5、前記保護シート8を装着することを
    特徴とするアンテナ装置の製造方法。
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