JP2002112391A - 圧電振動装置 - Google Patents

圧電振動装置

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JP2002112391A
JP2002112391A JP2000298574A JP2000298574A JP2002112391A JP 2002112391 A JP2002112391 A JP 2002112391A JP 2000298574 A JP2000298574 A JP 2000298574A JP 2000298574 A JP2000298574 A JP 2000298574A JP 2002112391 A JP2002112391 A JP 2002112391A
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bimorph element
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parallel
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JP2000298574A
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Hiroaki Uenishi
広明 植西
Hidenori Oikawa
秀紀 及川
Yukihiro Matsui
幸弘 松井
Kenji Takahashi
憲司 高橋
Daisuke Kaino
大助 戒能
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的高い音圧を安定して得ることができる
とともに、小型化にも好適な圧電振動装置を得る。 【解決手段】 並列バイモルフ素子10を構成する圧電
体12,14が直接接しているため、高い音圧を安定し
て得ることができる。また、並列バイモルフ素子10を
支持体22に取り付けており、この支持体22をケース
26に取り付けている。このため、並列バイモルフ素子
10の振動に対する支持部の影響が低減され、安定した
振動を得ることが可能となる。また、並列バイモルフ素
子10の強度が向上し、小型化にも好適となる。更に、
外部からの衝撃も支持体22で吸収され、直接並列バイ
モルフ素子10に伝わらないため、耐衝撃性も向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バイモルフ素子や
マルチモルフ圧電素子を利用した圧電振動装置に関し、
更に具体的には圧電素子の支持構造の改良に関するもの
である。
【0002】
【背景技術】従来のバイモルフ素子の支持構造として
は、例えば図6に示すものがある。まず、図6(A)の
例は、円板状の圧電体100及び102が金属製振動板
104を挟んで対向配置された構造となっている。金属
製振動板104の周囲は、接着剤106によってケース
108に支持されている。なお、ケース108の中央に
は、放音用の開口109が設けられている。この例は、
比較的大型のものを得るのに好都合で、圧電体100,
102が金属製振動板104を挟んでバイモルフ素子を
構成している。
【0003】図6(B)の例は、圧電体110及び11
2を直接貼り合わせた並列バイモルフ素子114の周囲
が、接着剤106によってケース108に固定されてい
る。この例は、比較的小型のものを得るのに好都合で、
並列バイモルフ素子114がケース108に直接取り付
けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような背景技術には次のような不都合がある。まず、図
6(A)に示した従来例では、金属製振動板104を圧
電体100,102が挟む構造のため、どうしても音圧
が低くなってしまう。また、金属製振動板104の厚み
を大きくすると、共振周波数が高くなってしまう,ケー
ス内側の圧電体102が金属製振動板104によって外
部から閉ざされているため、引出用電極の外部への取り
出しに工夫が必要である,などの不都合もある。
【0005】次に、図6(B)に示した従来例では、並
列バイモルフ素子114が直接ケース108に取り付け
られているため、比較的高い音圧を得ることができる半
面、圧電素子の耐衝撃性が十分でなく、また、振動特性
が接着部位の影響を受けやすいという不都合がある。
【0006】本発明は、以上の点に着目したもので、比
較的高い音圧を安定して得ることができるとともに、小
型化にも好適な圧電振動装置を得ることを、その目的と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、バイモルフ型もしくはマルチモルフ型の
圧電素子を、ケースに振動可能に支持した圧電振動装置
であって、前記圧電素子の一つの主面よりも大きな外径
を有する支持体を備えており、この支持体の略中央に前
記圧電素子を貼り合わせ、この支持体の周辺を前記ケー
スに支持したことを特徴とする。
【0008】主要な形態の一つは、前記支持体のヤング
率×厚みの値を0.2以下としたことを特徴とする。他
の形態は、前記支持体が、前記圧電素子の前記主面の全
体を覆っていることを特徴とする。更に他の形態は、前
記支持体が、前記圧電素子の前記主面の一部を覆ってい
ることを特徴とする。更に他の形態は、前記圧電素子
が、所定電極パターンを形成した圧電シートを積層して
一体に焼結した積層焼結体であることを特徴とする。更
に他の形態は、前記支持体に外部接続用の引出手段を設
けたことを特徴とする。本発明の前記及び他の目的,特
徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭に
なろう。
【0009】
【発明の実施の形態】<実施形態1>……以下、本発明
の実施の形態について詳細に説明する。最初に、図1
(A)及び図2を参照しながら実施形態1について説明
する。図1(A)は図2の#1−#1線に沿って矢印方
向に見た断面であり、図2は各部を分解した様子を示す
斜視図である。これらの図において、並列バイモルフ素
子10は、円板状の圧電体12,14を並列に重ねて貼
り合せた構成となっている。そして、並列バイモルフ素
子10の一方の主面には電極16が形成されており、圧
電体12,14の接合部には電極18が形成されてお
り、並列バイモルフ素子10の他方の主面には電極20
が形成されている。並列バイモルフ素子10を、電極1
6〜20を形成した圧電体12,14に相当する圧電シ
ートを積層して一体に焼結した積層焼結体とすること
で、安定した振動特性が得られる。
【0010】更に本実施形態では、並列バイモルフ素子
10の他方の主面側,すなわち電極20側に、円板状の
支持体22が設けられている。この支持体22は、並列
バイモルフ素子10の振動を妨げることなく、かつ、外
部からの衝撃を並列バイモルフ素子10に伝えにくい材
料が好適である。本発明に関連して試作した装置によれ
ば、支持体22のヤング率×厚みが0.2以下となるよ
うにすることで、良好な結果が得られている。支持体2
2の具体例としては、PETフィルムやシリコンゴムが
好適である。この支持体22の外径は、並列バイモルフ
素子10の主面の外径よりも若干大きく設定されてお
り、その略中央に接着剤などによって並列バイモルフ素
子10が取り付けられている。接着剤としては、例えば
エポキシ樹脂系やシリコーン樹脂系のものが好適であ
る。
【0011】支持体22の周囲もしくは周辺は、接着剤
24あるいは両面接着テープなどによってケース26に
支持されている。すなわち、ケース26は、前記支持体
22よりも直径の大きな基板28の周辺にリング状の突
起29が形成されており、該基板28には放音用の開口
30が形成されている。開口30には、所定の空気抵抗
を付与するためのダンパ31が必要に応じて設けられて
いる。このようなケース26には、並列バイモルフ素子
10を覆うように、円筒状のカバー32が被せられる。
カバー32には、通気のための開口34が設けられてお
り、例えば接着剤などによってケース26に固定され
る。ケース26やカバー32としては、例えば樹脂材や
金属材が好適である。
【0012】次に、本実施形態の作用を説明する。並列
バイモルフ素子10は、一般的な圧電バイモルフとして
作用して振動する。すなわち、圧電体12,14の分極
方向及び中央の電極18に対する外面の電極16,20
の電圧の関係により、一方の圧電体が半径方向に伸びる
と他方の圧電体が半径方向に縮むことで、図1(A)の
上下方向に屈曲変位する。
【0013】この場合において、本実施形態では、並列
バイモルフ素子10を構成する圧電体12,14が直接
接しているため、高い音圧を安定して得ることができ
る。また、並列バイモルフ素子10を支持体22に取り
付けており、この支持体22をケース26に取り付けて
いる。このため、並列バイモルフ素子10の振動に対す
る支持部の影響が低減され、安定した振動を得ることが
可能となる。また、並列バイモルフ素子10の強度が向
上し、小型化にも好適となる。更に、外部からの衝撃
も、支持体22で吸収され、直接並列バイモルフ素子1
0に伝わらないため、耐衝撃性も向上する。
【0014】図1(B)は、図1(A)の変形例であ
る。図1(A)では並列バイモルフ素子10がカバー3
2側となっているが、図1(B)では並列バイモルフ素
子10がケース26側となっている。いずれの配置とし
ても同様の効果を得ることができる。
【0015】<実施形態2>……次に、図3及び図4を
参照しながら、電極引出構造の実施形態について説明す
る。まず、図3の例から説明すると、同図(A)は並列
バイモルフ素子10の裏面側の電極パターンであり、同
図(B)は主要断面である。また、同図(C)は支持体
22の平面図である。これらの図に示すように、並列バ
イモルフ素子10の中央の電極18は、スルーホール導
体18Aを通じて裏面側の接続ランド18Bに接続して
いる。
【0016】一方、支持体22には、側部に引出部22
Aが設けられている。そして、この引出部22Aに、並
列バイモルフ素子10の表面側の電極16に接続するた
めのランドパターン22P,前記接続ランド18Bに接
続するためのランドパターン22Q,並列バイモルフ素
子10の裏面側の電極20に接続するためのランドパタ
ーン22Rがそれぞれ設けられている。なお、電極16
は、図示しないリード線などによってランドパターン2
2Pに接続されるが、図3(D)に示すように、表面側
の電極16と裏面側の電極20とを、スルーホール導体
16Aにより並列バイモルフ素子内部で接続してもよ
い。この場合には、図3(E)に示すように、ランドパ
ターン22Pは不要である。また、ランドパターン22
Qは、電極20と接触しない構成となっている。
【0017】次に、本実施形態の作用を説明すると、カ
バー32には、支持体22の前記引出部22Aに相当す
る部位に切除部(図示せず)が設けられている。このた
め、カバー32をケース26に被せた状態では、引出部
22Aがカバー32の側面から露出するようになる。こ
のため、外部との接続は、引出部22Aのランドパター
ン22P〜22Rを利用して簡単に行うことができる。
【0018】次に、図4の実施形態について説明する。
並列バイモルフ素子10は、圧電体12,14の分極方
向によっては、表裏の電極16,20に同一の電圧を印
加して駆動することができる。本例は、このような場合
の例である。図4中、(A)は平面図であり、(B)は
主要断面図である。これらの図に示すように、並列バイ
モルフ素子10の中央の電極18は、スルーホール導体
18Pを通じて一方の主面側の接続ランド18Qに接続
している。また、他方の主面側の電極20は、スルーホ
ール導体20Pを通じて一方の主面側の電極16に接続
している。この例によれば、並列バイモルフ素子10の
一方の主面側から、電極16〜20について引き出すこ
とが可能となる。もちろん、前記図3(C)と同様に、
支持体22に引出部を設け、これにランドパターンを設
けるようにしてもよい。
【0019】<実施形態3>……次に、図5を参照しな
がら実施形態3について説明する。この実施形態は、支
持体の各種の例を示すものである。上述した実施形態で
は、図5(A)に示すように、並列バイモルフ素子10
の一方の主面の全体を支持体22が覆っている。これに
対し、同図(B)〜(D)の例は、支持体22に各種形
状の穴50〜54が円中心に対して点対称に形成されて
おり、並列バイモルフ素子10の一方の主面の一部を支
持体22が覆う構成となっている。同図(E)の例は、
支持体22の中央に開口56が形成されている。この例
では、並列バイモルフ素子10の一方の主面の周囲を支
持体22が覆う構成となっている。このような構成とす
ることで、支持体22がより変形しやすくなり、並列バ
イモルフ素子10の振動阻害要因が低減されるようにな
る。
【0020】本発明には数多くの実施形態があり、以上
の開示に基づいて多様に改変することが可能である。例
えば、次のようなものも含まれる。 (1)前記実施形態では、いずれも並列バイモルフ素子
を用いたが、たわみ振動するマルチモルフ素子に対して
も、同様に適用可能である。 (2)前記実施形態に示した各部の材料は一例であり、
同様の作用を奏する各種の公知の材料を用いてよい。 (3)本発明にかかる振動装置は、携帯電話のスピーカ
など、比較的小型の発音体が好適な適用対象であるが、
各種のものに適用してよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
バイモルフ型もしくはマルチモルフ型の圧電素子の主面
の一方に支持体を設け、この支持体の周辺をケースに支
持することとしたので、比較的高い音圧を安定して得る
ことができるとともに、電極の外部への引出しも容易と
なり、更には圧電振動装置の小型化も図ることができる
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す主要断面図である。
【図2】前記実施形態1を分解して示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態2を示す図である。
【図4】本発明の実施形態2を示す図である。
【図5】本発明の実施形態3を示す図である。
【図6】従来技術を示す図である。
【符号の説明】
10…並列バイモルフ素子 12,14…圧電体 16〜20…電極 16A,18A,18P,20P…スルーホール導体 18B,18Q…接続ランド 22…支持体 22A…引出部 22P〜22R…ランドパターン 24…接着剤 26…ケース 28…基板 29…突起 30…開口 31…ダンパ 32…カバー 34…開口 50〜54…各種形状の穴 56…開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 幸弘 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 (72)発明者 高橋 憲司 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 (72)発明者 戒能 大助 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 Fターム(参考) 5D019 BB02 BB13 BB25 BB28 EE01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バイモルフ型もしくはマルチモルフ型の圧
    電素子を、ケースに振動可能に支持した圧電振動装置で
    あって、 前記圧電素子の一つの主面よりも大きな外径を有する支
    持体を備えており、 この支持体の略中央に前記圧電素子を貼り合わせ、 この支持体の周辺を前記ケースに支持した、ことを特徴
    とする圧電振動装置。
  2. 【請求項2】前記支持体のヤング率×厚みの値を0.2
    以下としたことを特徴とする請求項1記載の圧電振動装
    置。
  3. 【請求項3】前記支持体が、前記圧電素子の前記主面の
    全体を覆っていることを特徴とする請求項1又は2記載
    の圧電振動装置。
  4. 【請求項4】前記支持体が、前記圧電素子の前記主面の
    一部を覆っていることを特徴とする請求項1又は2記載
    の圧電振動装置。
  5. 【請求項5】前記圧電素子が、所定電極パターンを形成
    した圧電シートを積層して一体に焼結した積層焼結体で
    あることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    圧電振動装置。
  6. 【請求項6】前記支持体に外部接続用の引出手段を設け
    たことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の圧
    電振動装置。
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